紋別市議会 令和2年第3回定例会 2020年9月8日
(1)1年前からの市役所庁舎建て替え議論。この度の新庁舎建設の決断を高く評価する/(2)重要物流道路の補完路の指定を受けている、市道山の上線の整備について/(3)紋別市の「道の駅」について、防災の観点から、速やかに移転の検討を開始すべきではないか/(4)学校教育の一貫として行われる部活動が、市内中学校にて次々と廃部になることを危惧する。人格形成の上で、幅広い体験の機会となる部活動について、市長はどのように考えているのか
2020年9月8日、紋別市議会の一般質問で、橘有三議員が「1年前からの市役所庁舎建て替え議論。この度の新庁舎建設の決断を高く評価する」「重要物流道路の補完路の指定を受けている、市道山の上線の整備について」「紋別市の「道の駅」について、防災の観点から、速やかに移転の検討を開始すべきではないか」「学校教育の一貫として行われる部活動が、市内中学校にて次々と廃部になることを危惧する。人格形成の上で、幅広い体験の機会となる部活動について、市長はどのように考えているのか」について質問し、市長 宮川良一、教育長 堀籠康行、新庁舎建設準備室参事 小林昌史、土木課長 岩井智広、企画調整課長 竹本幸孝が答弁しました。
- 質問者
- 橘有三 議員
- 答弁者
- 市長 宮川良一、教育長 堀籠康行、新庁舎建設準備室参事 小林昌史、土木課長 岩井智広、企画調整課長 竹本幸孝
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 橘有三
橘有三でございます。通告に従って、順次質問いたします。1年前、令和元年第3回定例会から始まった市役所庁舎建てかえに関する論議を経て、去る7月14日、総務省での長谷川岳総務副大臣への市長の直接要望と、同席した内藤自治財政局長、坂越地方債課長を交えての協議と提案を受け、宮川市長のこのたびの後世に残る大英断を高く評価するとともに、昨年10月も来紋され、防災まちづくりについてご講演くださった元国土強靱化担当大臣、元防災担当大臣の山谷えり子先生の本件に関しての力強い後押しとご助言、そして、地元選出の武部新先生のご支援に心から感謝するものであります。昨年、市長から庁舎建てかえ計画の推進が表明されましたが、このたび計画を前倒しして、今年度の基本設計と実施設計の契約を目指して事業に着手することに私は大賛成であります。東日本大震災や熊本地震、大規模な洪水や土砂災害が次々と我が国を覆い、一昨年、私たちは胆振東部地震により全道を襲った未曽有のブラックアウトを経験いたしました。予報や想定をはるかに超えた被害の中、昨年来繰り返し申しておりますが、何にも優先して市民の命と暮らしを守る拠点としての庁舎、防災、減災、強靱化、どのような状況下においても機能不全とならない新庁舎の建設は、今、何としてもやり遂げなければなりません。新庁舎には徹底した防災拠点機能の確保が必要であります。このたび示された紋別市新庁舎建設基本構想案に災害対策本部機能と災害対策本部用会議室の整備とありますが、具体的にどのような機能とその整備を考えているのか、お尋ねいたします。今日、インターネットの整備により、非常時の状況把握にライブカメラが重要な役割を果たしております。現状、市内のライブカメラの設置状況は、道路、橋、港湾、河川、空港、市街地と、どのような状況なのかをお尋ねするとともに、災害対策本部機能として、市内の状況、特に注意を要する箇所に積極的にライブカメラの整備を進め、市役所にてあらゆる状況と情報を常に掌握し、情報発信がなされる機能が一体として必要と考えますが、いかがでありましょうか。また、議場のレイアウトを検討していくとのことで、座席も可動式の設備の導入を提案されていますが、災害時、非常時には、議場を避難場所として活用することも考える等、ありとあらゆる面で災害対策機能を高めることを提案いたしますが、いかがでしょうか。新庁舎建設決断の直接の動機となった市町村役場機能緊急保全事業についてですが、熊本地震を教訓として、行政の中枢が災害発生時においても有効に機能されなければならないことが再認識されて、平成29年度から令和2年度までの時限措置として設けられた、今までにない、期限の延長もない、また、今後10年、20年にわたってもないという国の財政措置であります。新庁舎建設に市町村役場緊急保全事業の活用は不可欠であります。また、このたびの案にはまだ反映されていませんが、地方公共団体金融機構は、本年度、公共施設等適正管理推進事業について、新たに市町村役場機能緊急保全事業を貸し付け対象に加えましたので、これによって大幅に低利の金利となりますが、国の交付税措置およそ12億円に追加して、さらにどのぐらい最終市民負担は軽減されますでしょうか。また、一層調査研究することによって活用できるメニューもあると考えますが、いかがでしょうか。現時点での候補があればお示しください。今回の大英断がなかったなら、後世において、なぜあのとき行わなかったのだと行政の不作為責任を問われる重要な案件でありましたが、このたびの決断により得られる負担の軽減が今後長きにわたって紋別市の財政に及ぼす効果は極めて大きく、その軽減分は、将来にわたって、まちづくり、医療、教育、福祉等、市民のために有効に活用されなければならないし、されるものと確信を持っております。去る7月17日、経済財政運営と改革の基本方針、いわゆる骨太の方針が閣議決定されました。防災・減災対策の促進を国の重要な責務と明記され、本年度末が期限の国土強靱化の緊急対策について、来年度以降も中長期的視点に立って計画に取り組むと盛り込まれました。一層重要視される防災、減災、強靱化のもと、防災まちづくりの観点は非常に重要であり、このたびの新庁舎建設を契機に、消防や国や道の各種機関、さらには、公共施設の配置と建設について、道路や港湾等、地域を俯瞰して総合的に考え、今後、積極的に連携して取り組むべきであります。さまざまな施設がばらばらに存するのではなく、特に、道路網との関係を重要視し、その機能の関連性と連携を踏まえ、合理的に適正に配置、整備されなければならないと考えますが、いかがでありましょうか。庁舎の建てかえに関して、多くの自治体にて常に論議となるのはその建設地であります。防災拠点としての庁舎の観点から、このたびの建設予定地の適格性についてお尋ねいたします。我が国は、その自然的条件から、さまざまな災害に遭いやすいという特性があります。しかし、幸いに、油断はできないものの、国の地震調査研究推進本部の全国地震動予測地図を見ると、国土の中で紋別を中心とした地域が広域的にいかに地震に見舞われる確率が少ないかがわかりますし、ハザードマップからも津波のおそれが極めて少ないことがわかります。さらには、未来を予測することも重要ですが、地質学上、考古学上から、過去の歴史を知ることがより以上に大切であり、現代の私たちに大きな示唆を与えます。地質学上、新庁舎の予定地の地盤は、市街地において、大山、紋別公園、現紋別市役所庁舎敷地、さらには、弁天岬から沖合に続くカリウム・アルゴン法による年代測定により、およそ880万年前の火山活動による古い時代の安定した玄武岩であることがわかっており、強靱な地盤であります。また、津波の危険性ですが、予定地は標高15メートルですが、紋別沿岸の10メートルを超える津波の記録が考古学上見出せるでしょうか。北海道指定史跡オムサロ台地竪穴群は、オムサロ遺跡公園として親しまれています。標高は10メートルから15メートルで、縄文時代の早期から中近世のアイヌ文化期まで、およそ1万年もの間、途切れることなく、人の営みが住居跡等によって確認できますが、遺跡発掘から津波堆積物と思われるものは確認されておらず、津波の観点からも予定地を含む紋別沿岸の安全性が示されております。新庁舎建設に当たって、予定地は、地盤と津波を考えたとき、市街地においての最適地と考えられ、防災拠点としての新庁舎予定地決定の第一の重要な観点と考えますが、いかがでしょうか。いにしえの人は、現代と違い、計算と理論ではなく、長年の経験と知恵によってさまざまな判断をしてきました。昭和13年、紋別町役場が現庁舎敷地内、幸町通に面して建設されて以来、この場所における3代目となる新庁舎となりますが、先人の選んだこの庁舎敷地を、私は、防災拠点として、市街地において総合的に最高の建設位置と考えます。市民の生命と安心な暮らしを守る拠点として、災害等、どのような状況にあっても機能不全とならない市役所庁舎を基本とし、新庁舎は、市民が親しみと夢と希望を持てる庁舎、中心市街地再生の起爆剤となる庁舎でなければならないと考えますが、今後、具体的にどのように市民の皆さんの声を聞き、実現していくのか、お尋ねいたします。我がまち、我がふるさとの一生のうちに一度あるか二度あるかという夢膨らむ大事業であります。私は、紋別の、北海道の、日本の未来を担う児童生徒の声をぜひ反映させるべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。次に、重要物流道路の補完路の指定を受けている市道山の上線の整備について質問いたします。去る8月5日の早朝、1時間の降水量として、昭和31年からの統計史上1位となる39.5ミリを記録、翌6日の早朝には史上2位となる34.5ミリを記録いたしました。幸いにして短時間の雨でしたが、従来の予想を超える記録的な雨の降り方です。5日の大雨により、落石町の山の上線と南4号線の交差点が冠水し、砂利の流入も発生いたしました。私は、昨年9月の第3回定例会にて、重要物流道路制度の創設と重要物流道路の市内の指定状況について取り上げ、その中で、市役所と防災拠点としての広域病院、国道238号線を結ぶ補完路の指定を受けた市道山の上線に関する質問をいたしました。その際、市道山の上線は、本市の主要な交通軸をなす重要な路線の一つとしての認識であり、国及び北海道の動向を見きわめつつ、道路整備の推進に努めていく旨の答弁をいただきました。以前にも冠水している当該箇所の雨水対策は、現在、どのようになっているか、お尋ねいたします。4方向から雨水が流れ込む当該箇所は、重要物流道路の補完路でもあるにもかかわらず、極めて危険な箇所であり、大雨等の異常気象時には、山の上線を断絶させてしまい、多大な影響を及ぼしかねません。山の上線と南4号線の交差点の抜本的な改修の必要性を訴えるとともに、山の上線の脆弱箇所を適切に把握し、脆弱区間解消に向けて早急な計画整備が必要と考えますが、いかがでしょうか。また、市道山の上線の脆弱区間の抜本的な改修について、強靱化地域計画に具体的に織り込み、実施することはできないか、お尋ねいたします。渚滑川も、国の事業として、国土強靱化の年間10億円の予算が投じられ、改修が進んでいますし、藻別川の強靱化も道で進めております。紋別市として、強靱化についていまだ具体的事業がなされていない中、モデルとして取り組むべき事業となるのではないでしょうか。私も今後調べていきますが、ご見解をお願いいたします。次に、紋別市の道の駅について質問いたします。この件については、本年3月の第1回定例会で指摘したことでありますが、今年度から新たに防災道の駅の認定制度を創設するなど、道の駅の防災機能についての強化や期待が高まっております。従来からもさまざまな論議がある紋別の道の駅ですが、現道の駅は、市のハザードマップに明らかなように、藻別川の浸水想定区域、また、津波浸水予想範囲にあります。道の駅の防災拠点機能が注目される中、ハザードマップ上からも明らかに危険区域範囲内に道の駅があること、命を守る防災の観点からどのように考えるかをお尋ねするとともに、今後、浸水想定・予想区域範囲からの移転を前提に、場所、機能、役割について、防災の観点から速やかに移転の検討を開始すべきと考えますが、いかがでありましょうか。新庁舎の建設とも関連いたしますが、防災の観点から道の駅の今後の適切な場所を考えたとき、高規格幹線道路旭川紋別自動車道の終点問題、重要物流道路制度、港湾、市街地、防災施設、公共施設、空港等を総合的に見据え、地域の道路ネットワーク計画、交通・防災拠点計画等を主な検討の視線とする、いわば紋別版広域道路交通計画策定の必要があるのではないかと考えております。次に、昨年の第4回の定例会でも取り上げましたが、私は、市内中学校において部活動が次々と廃部になっていることを非常に危惧しております。紋別中学校においては、本年度をもって、野球部、女子バスケット部、男子バレー部、平成30年に美術部と茶道部を統合し設置した総合芸術部も廃部となり、平成29年に11あった部活動が、来年度からは、何と、六つの部活動になってしまうのであります。文化部活動については、紋別中学校、潮見中学校ともにそれぞれ吹奏楽部のみになってしまいます。学校教育の一環として行われる部活動であり、人格形成の上で幅広い体験の機会となる部活動であります。紋別の教育を考えたとき、本当にこれでいいのでしょうか。人間の心を育むと同時に、その支えとなる文化芸術の大切さは言うまでもなく、現在の新型コロナウイルス感染拡大の状況の中でも改めてその重要性が認識されております。前回もいろいろと論議されましたが、紋別中学校の総合芸術部廃止を目前にし、疑問を持たずにおられない一例として茶道を取り上げます。立派な和室を持ち、外部指導者がいらっしゃるにもかかわらず、今年度末で長年続いた茶道の活動が廃止されます。紋別中学校には先人のどのような思いであのように立派な和室があるのでしょうか。長年、どのような思いで外部の指導者の方々が奉仕くださっているのでしょうか。その心に思いをいたすとき、私はまことに残念であります。紋別市の市民憲章に文化を育てる紋別とありますが、美術部、茶道部を統合し、さらに、ダンスを加え、発足した総合芸術部は、たった3年で廃部です。当然のことですが、それぞれ個別の文化活動を志向する生徒の意欲を失わせる結果が部員の減少を招いたのでありましょう。平成27年4月からの新教育委員会制度により、教育委員会改革の一つとして、民意を代表する首長との連携の強化が挙げられ、首長は総合教育会議を招集し、地域教育行政に果たす責任や役割が明確になるとともに、首長が公の場で教育政策について議論することが可能になりました。また、教育に関する大綱を首長が策定することになりました。さらに、本年、新教育長の提案により、首長と教育委員会の意思疎通のため、総合教育会議が毎月開かれるようになり、より紋別の教育に民意が反映されることになると歓迎しております。常々、教育に深い思いを持たれ、過去には紋別文化連盟会長をお務めであった民意を代表する宮川市長に、紋別の中学校の部活動の現状と将来に関するお考えと、さきに申し上げた紋別中学校の茶道について、お考えをお尋ねいたします。以上、私の質問とし、再質問は留保いたします。(降壇)
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
それでは、橘議員のご質問にお答えいたします。初めに、新庁舎建設についてであります。1点目の市民の生命と安心な暮らしを守る拠点として、災害時などでも機能不全とならない市庁舎の必要性についてでありますが、災害対策本部機能と会議室の整備につきましては、災害時に迅速、的確な指揮命令を行うため、災害対策本部機能を持つ会議室を設置し、配置階は市長室や防災担当部署と同じフロアとしたいと考えております。災害対策の指揮伝達に必要な分割画像のモニターや非常時にも使用できる電話回線など、通信機器の整備や災害対策時の国、北海道、自衛隊などの情報連絡員の受け入れ可能な会議室にしたいと考えております。市内のライブカメラ設置状況につきましては、国、北海道において、道路、河川への設置があり、ネットでの閲覧が可能となっております。市内の注意を要する箇所へのライブカメラ整備につきましては、今後、庁内での議論が必要と考えております。議会のレイアウトにつきましては、庁舎と一体となった配置や可動式の設備導入を考えておりますが、今後、議会とも協議を重ね、議場の有効活用ができるよう検討してまいります。2点目の市町村役場機能緊急保全事業についてでありますが、低金利による最終の市民負担につきましては、この事業の資金借り入れ先が昨年までは銀行等民間資金のみでありましたが、本年度から地方公共団体金融機構資金が追加され、非常に低利な資金調達が可能となりました。その金利差について、総事業費50億円の75%である37億5,000万円を借り入れ、3年据え置きの25年償還、金利5年見直しという条件で比較しますと、民間資金の現行金利を0.5%と仮定した場合、支払い金利総額は2億6,420万円となるのに対し、機構資金の特別金利が適用可能な場合、金利は0.003%で、総額160万円となり、差し引き2億6,260万円の市民負担が圧縮されることとなります。今後活用できるメニューにつきましては、環境省の災害時にもエネルギー供給が可能で活動拠点となる建物に対しての補助であります二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金が活用できるのではないかと考えております。5点目の児童生徒の声をぜひ反映させるべきということについてでありますが、市教育委員会と連携し、庁舎建てかえのアンケートや、説明、手法の協議を行い、児童生徒の声がより多く反映できるよう検討してまいります。3点目の他の機関等の配置や建築について積極的に連携して取り組むこと及び4点目の建設予定地の適格性等につきましては、さきに石田議員のご質問にお答えしたことでご理解を願います。次に、山の上線の整備についてであります。山の上線と南4号線交差点における現状の雨水対策につきましては、両路線ともに雨水を排出するための施設として道路縦断排水管などが整備されております。排水能力については、山の上線における重要物流道路の補完路として必要な排水能力の規定はありませんが、両路線とも道路施設として満たすべき基準を十分に満足するものであり、また、集中豪雨の際には排水ポンプで速やかに排水するなどの対応を行っております。山の上線の脆弱箇所の把握及び脆弱区間の解消に向けて早急な計画整備の必要性についてですが、本道路は、供用開始の昭和56年から39年が経過していることから、舗装や各構造物が老朽化により脆弱となっている箇所は舗装の打ちかえ、及び、構造物に関しては修繕を行うなど、適切な維持管理により対応しておりますが、南4号線との交差点部における冠水対策については、今後も気象統計の記録を更新するような降水量となる可能性があるため、対策の必要性を認識しております。山の上線の脆弱区間の抜本的な改修に向けて、強靱化地域計画に織り込み、実施することはできないか、及び、強靱化地域計画のモデルとして取り組むべき事業についての見解につきましては、山の上線は、本市交通体系における主軸をなす道路の一つであるとともに、重要物流道路の補完路として指定されているといった重要性に鑑み、豪雨などの異常気象時においても道路機能を維持するための必要な対策について調査研究するとともに、今後も国土強靱化に関する国の制度について情報収集に努めてまいります。次に、道の駅についてであります。防災の観点から速やかに移転の検討を開始すべきということについてでありますが、議員のご指摘のとおり、元紋別に位置する現在の道の駅オホーツク紋別は、市の洪水ハザードマップでは藻別川の浸水が予想される範囲に、また、津波ハザードマップにおいては、建物自体はかろうじて外れているものの、駐車場を含む周辺については津波浸水予想範囲となっており、防災の観点からは課題があるものと認識しております。一方、道の駅の機能は、制度開始当初、道路利用者が24時間利用できるトイレを備えているなどの休憩機能が中心でありましたが、近年は、地域の情報発信や特産品の物販などの情報発信機能、地域連携機能が充実するなど、多様化しております。本市の道の駅については、現状、そのような機能が不足しているのと同時に、観光客から最も求められている機能であると認識しておりますことから、機能の拡充や移転等についてはさまざまな視点で総合的に判断する必要があります。今後は、行政のみならず、関係機関や市民の皆様のご意見も伺いながら、本市における道の駅のあり方について研究してまいります。次に、学校教育における部活動の私の考え方についてであります。私は、学業と部活動は学校教育の両輪であると思っております。私自身も、部活動を通してコミュニケーションのあり方や組織運営のあり方を学び、そして、何よりも生涯を通してつき合っていく親友を得ることができました。まさに、私にとって青春の一ページであったと思います。そして、私が今ここにあるのもそうした部活動を通した経験や人間関係があるからこそだと思っております。また、母校をいとおしく思う心は、多くはこうした活動の中で育まれてきたものだと思います。現在、少子化による生徒数の減少、それに伴う教職員の削減、働き方改革等により、本市においても部活動が休部や廃部となってきていることはまことに残念なことでありますし、子供たちの可能性や未来を奪うことになりかねない大きな問題であると私は思っております。このことは、ただ単に教育現場等の都合だけで決めるのではなく、いかにすれば継続させられるのか、どういう形態であれば子供たちのニーズに応えられるのか、学校、行政、地域が早急に取り組む必要がある重要な課題であり、それが長年言い続けられている開かれた学校への第一歩となるのではないかと私は思っております。以上で答弁は終わらせていただきますが、紋別中学校の茶道部についての考えにつきましては教育長より答弁いたします。(降壇)
答弁 教育長 堀籠康行(教育長は2022年12月まで)
それでは、橘議員のご質問にお答えいたします。紋別中学校の茶道の考え方についてでありますが、紋別中学校の茶道は、長い歴史を持った部活動で、旧校舎時代から校内に茶室を整備し、多くの生徒が茶道に親しんできたとお聞きしております。現在、紋別中学校の茶道は、総合芸術部の一環として部活動指導員が指導する形で行われておりましたが、今年度をもって廃部になると承知しております。中学校の部活動は、教育課程外の活動として位置づけられ、生徒の自主的、自発的な参加により行われるものとされており、各学校が実情に応じて設置をするものであります。教育課程外ではありますが、部活動は、スポーツや文化、科学等に親しませ、学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養など、学校教育が目指す資質、能力の育成に大きく資するものであります。このたび、文部科学省から、休日の部活動を学校から地域へ移管する方針であるとの発表がありました。また、文化庁では、部活動を学校単位から地域単位として、学校以外の主体が担うことを検討しているとも聞いております。市教委といたしましては、学校の部活動を地域が担う方向性はこれからの日本社会のベクトルに沿うものであると考えており、国の制度改正や支援方策の具体策を見ながら、次年度以降の茶道の活動を含めて、検討協議を進めてまいりたいと考えております。以上、答弁といたします。(降壇)
質問 4番 橘有三
市長からさまざま前向きな答弁をいただきましたことに御礼を申し上げます。時間もありませんので、端的にまいります。やはり、今回の庁舎建てかえということは、現在、我が国において喫緊の課題でありますところの防災、減災、強靱化ということだというふうに考えております。いざとなったときの行政の役割は何かというと、やはり、市民の命を守る、安心な暮らしを守るということだと思います。そういった中、昭和56年以前の基準において、また、耐震性にも問題があるこの庁舎、さらに、使い勝手の部分でもさまざまな課題があるわけであって、私は、今、これをやり遂げなければ、先ほど申したように、将来、何であのときにやらなかったのだと、いわば、将来に向けてツケを残してしまう、将来の夢や希望というものがなくなってしまうような気がします。先ほど数字をお示しいただきましたけれども、今回の市町村役場機能緊急保全事業によって得られる財源は12億1,000万円であります。そして、さらに2億6,000万円が、今やることによって、市民負担が将来にわたって軽減されるのです。私は、これだけ補助金がもらえるから今やるべきだと言っているのではなく、その財源が将来の紋別のためになる、負担を残すどころか、先ほど申し上げましたように、まちづくり、あるいは、医療、教育、福祉にそういったものが開かれてくるのだということを言っているのです。今、2040年問題が国においても地方においても非常に深刻に考えられておりますけれども、そういった側面からも、何としても今やらなければならない事業であって、本当によく決断をいただいたというふうに思っております。いろいろな自治体のことも聞いておりますけれども、総務省からの提案を受け、8月に入って、稚内市でも、紋別と同じように、着手に向けて早急に検討が始まっているということです。そこで参考までに教えていただきたいのですけれども、西紋、それから、オホーツク振興局管内での整備状況はどうなっておりますでしょうか。
答弁 新庁舎建設準備室参事 小林昌史(新庁舎建設準備室参事は2020年9月まで)
お答えいたします。西紋では興部町が耐震改修を検討しているというふうなことを聞いております。そのほかにつきましては、比較的新しい時代の建設といいますか、昭和56年以降になっておりますので、そういう動きは聞いておりません。なお、雄武につきましては既に耐震化が済んでおります。また、管内につきましては、美幌町が今進めておりますし、小清水の庁舎が新庁舎となっておりまして、そういう動きは把握しております。
質問 4番 橘有三
そういった中で6カ月前倒しをするということでありますけれども、将来に向けて、今回、市長が決断された以上、市長を先頭に、行政、市民、議会が心を一つにして推進していかなければならない大事業だと思いますので、くれぐれもよろしくお願いいたします。それと同時に、もう一つ質問でも言いましたとおり、児童生徒についてです。これから、実際にこの庁舎を使い、もしくは、ここの職員として働く若者もいるでしょうけれども、そういった子供たちの具体的な声をぜひ聞いてほしいと思います。手段はいろいろとあると思います。防災教育の話は前に出ましたけれども、出前授業という形もありますので、積極的にそういうところに出ていってほしいと思います。防災事業と関連させ、なぜ今こういう事業なのかを説明してほしいと思います。そうしますと、ひょっとしたら大人が考えるより、子供たちのほうからもっと柔軟ですばらしい考えが出されるかもしれません。そこで、出前授業というものはいかがかと思っています。これは子供たちだけには限りませんけれども、外に出ていって意見を集約していくという手段も必要と考えますが、いかがでしょうか。
答弁 新庁舎建設準備室参事 小林昌史(新庁舎建設準備室参事は2020年9月まで)
お答えいたします。議員がおっしゃる出前授業は有効な手段だと思っております。ただ、学校への説明となりますと、どうしても教育委員会と連携をとらないといけないこともありますことから、教育委員会と連携し、今後、十分に詰めていきたいと思います。
質問 4番 橘有三
時間の関係で、次に補完路山の上線の整備のことについてです。補完路の整備というのは、市役所、それから、防災拠点としての広域紋別病院、そして、238号線を結ぶという非常に重要な役割を担っています。ただ、以前にもありましたけれども、地形的な問題もあって、あそこが冠水してしまいます。今回は砂利までも流入したとのことです。朝、状況を見た人からはとても車で走れる状況ではなかったと聞いていまして、重要物流道路を考えたとき、そうした問題を何とか解消していかなければならないというふうに私も考えています。今、技術的なことなど、検討はされているのでしょうけれども、可能でしょうか、それとも、不可能なのでしょうか。
答弁 土木課長 岩井智広(土木課長は2021年3月まで)
お答えいたします。ご指摘のとおり、1時間に39.5ミリという気象統計史上1位となる雨で、短時間でのかなりの降雨量があったということです。過去にも、何回か、山の上線と南4号線につきましては道路が冠水しているという状況もありますし、今後とも1時間に39.5ミリという雨が発生しないとも限りません。当然、地形的な問題はございますが、抜本的対策とはならずとも、異常気象時にも何とか道路機能を確保できるような対策を、例えば、排水ポンプを常設することで対応できないかなどは考えたいと思っております。このように、地形的なこともありますし、降水量、あるいは、設計上の課題もありますが、そういったことをきちんとクリアした上でどういった対策が可能かをしっかりと検討してまいりたいと思っております。
質問 4番 橘有三
私は前にも申し上げましたけれども、重要物流道路が市内を循環するような形になっております。補完路というのは市役所のところでとまらず、臨港地区までつながっており、そうしなければ機能が回らないと思っています。しかし、肝心のその補完路に極めて脆弱な場所があるのです。今後の気象状況によって、こうしたことが何度も起こり得るような状況があるわけですが、何とか、解消に向け、調査研究をしていただきたいと願っております。次に、道の駅についてです。あそこがそういった浸水の危険な場所であるということは明確なのです。北海道では、特に吹雪のときなどもあります。ですから、道の駅も、やはり、防災ということが非常に重要な観点になってきているわけです。そのため、危ないということがわかっていながらそのままにするということはできないと私は思っているのです。道の駅にはさまざまな機能があるのでしょう。ただ、そういったことが明確である以上、道の駅について、防災拠点機能というようなことから考え、移転ということを前提にさまざまなことを検討する必要があるのではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。
答弁 企画調整課長 竹本幸孝(企画調整課長は2022年6月まで)
お答えいたします。道の駅の問題につきましては、前回の議会でも橘議員からご指摘がありましたし、過去の議会でもさまざまな議員からいろいろなご意見をいただいております。そこで、例えば、観光という視点から交流人口の拡大につなげていくようなことが必要ではないか、あるいは、今回、橘議員からは防災の観点からということでありましたが、注目されている施設だと認識しております。なお、現在の場所については、市長答弁にもありましたとおり、ハザードマップ上では浸水区域になっているという事実もございます。先ほどは移転を前提にというお話でしたけれども、道の駅としての機能を移転するだけでいいのかということがあります。例えば、移転したとしてとしても、現在の道の駅は、道立流氷科学センターという道の施設でもあり、そこはどうしたらいいのだということもあります。そのようなことからさまざまな視点から研究していく必要があると思っています。今後は、防災の観点も重要視しながら、また、皆様の意見をお聞きしながら研究してまいりたいと考えております。
質問 4番 橘有三
それは十分にわかるのです。わかるけれども、何かがあったときに道の駅に避難しても、そこが危険な場所であるわけです。それがわかっているわけですから、今後、検討と言うのではなく、まず、危険なところなのですから、危険ではないところに移転することありきとし、その上で道の駅の機能を考えるべきではないでしょうか。
答弁 企画調整課長 竹本幸孝(企画調整課長は2022年6月まで)
お答えいたします。ただいま議員からご指摘がございましたが、こちらもハザードマップ上の事実として十分に認識しております。今後、視点は異なるかもしれませんけれども、新庁舎の話も含め、市内の防災拠点をどう捉まえていくかということなどを総合的に考え、検討していかなければならないなというふうに認識しております。
質問 4番 橘有三
よろしくお願いします。最後に、紋別中学校の茶道部の問題についてです。中学校の部活について、民意を代表する市長からありましたが、本当に私も全く同感であります。ただ、繰り返し言います。市民憲章に文化を育てる紋別とあり、和室があるのです。それに、今、指導者の方がいらっしゃるにもかかわらず、なぜできなくなるのか、私は残念でなりません。恐らく、関係する方々、今までの方々も同じ思いでしょう。そういった無念が―残念と言うより、無念です。こうした中では、地域の教育の創造というものはないのではないでしょうか。もう一度、ぜひ市民の方々の意見を聞きながら、このことを重く考えていただきたいと思います。以上で終わります。
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
教育長の答弁にもありましたように、私にも非常に遺憾な思いがあります。その中で、次年度以降に関しましては、活動を含めて再度検討をしていくということであります。これは茶道だけではないのですけれども、これまでいろいろな形でご協力をいただいている方々がおりますので、そういった方々の意見も十分に拝聴して進めていきたいというふうに思います。また、文科省からは、先ほど答弁にもありましたように、休日の部活動を学校から地域へ移管する方向が示されております。私は、全部を移管し、その上で学校を利用する―今までの茶道部がモデルとなると思いますけれども―学校に地域が入っていき、そこで活動が継続できるようなシステムをつくっていくということが重要だというふうに思いますので、そうした面も含め、しっかりと検討、推進をしていきたいと思います。