みんなの議会

幕別町議会 令和4年第3回定例会 2022年9月6日

子どもの未来を守り育てる取組について

2022年9月6日、幕別町議会の一般質問で、岡本眞利子議員が「子どもの未来を守り育てる取組について」質問し、町長 飯田晴義、教育長 菅野勇次、保健課長 宇野和哉、学校教育課長 西田建司が答弁しました。

質問者
岡本眞利子 議員
答弁者
町長 飯田晴義、教育長 菅野勇次、保健課長 宇野和哉、学校教育課長 西田建司

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 岡本眞利子

通告に従いまして、質問させていただきます。子どもの未来を守り育てる取組について。子どもを産み育てることに喜びを感じられる社会を目指して、次代の社会を担う子ども一人ひとりの育ちを社会全体で応援するため、子育てにかかる経済的負担の軽減や安心して子育てができる環境整備のための施策など、未来を担う子どもたちの総合的な支援の推進が必要と考えることから、以下の点について伺います。1点目、リトルべビー(低出生体重児)支援について。低出生体重児とは 2,500 グラム未満で生まれた赤ちゃんのことで、全出生数における割合は約 10%、妊娠週数によらず出生時の体重のみで超低出生体重児(1,000 グラム未満)、極低出生体重児(1,500 グラム未満)、低出生体重児(2,500 グラム未満)の3つの段階に分けられるそうです。(1)本町における直近の低出生体重児数とその後の支援体制は。(2)リトルベビーハンドブックの導入に向けた動きについての本町の認識は。2点目、3歳児健康診査の視力検査について。子どもの目の機能は生まれてから発達を続け、6歳までにほぼ完成すると言われています。3歳児健康診査において強い屈折異常や斜視が見逃された場合に治療が遅れ、十分な視力が得られないとの指摘もあり、早期発見、早期治療が必要であります。(1)本町における3歳児健康診査の現状は。(2)直近の精密検査対象者数と、弱視と診断された人数は。(3)屈折検査機器についての認識と導入の考えについては。3点目、夏休み明けに「子どもの SOS を見逃さない」ための対応について。夏休み明け児童生徒の自殺が増えることを受け、不登校やひきこもり専門紙を発行する NPO 法人全国不登校新聞社は、保護者や教職員に対し「学校に行きたくない」という子どもの声に理解を求めるアピールを発表しております。新型コロナウイルス流行により、学校生活に影響を受け、2020 年の小中高生の自殺者が過去最多となる中、周囲の大人が自殺につながる SOS を見逃さない対応が求められております。町教育委員会として、子どもの SOS を見逃さない取組、また、保護者に対して伝達がどのようにされているのか。以上であります。

答弁 町長 飯田晴義

岡本議員のご質問にお答えいたします。ご質問は町と教育委員会にわたるものでありますので、私からは、ご質問の1点目と2点目につきまして、答弁をさせていただきます。「子どもの未来を守り育てる取組について」であります。未来を担う子どもたちを地域社会一丸となって守り、育てることは、超高齢社会となった現代の我が国で重要な課題となっており、子を産み、育て、成長を見守る過程で様々な問題を抱える保護者や子どもに対し、幼児教育の無償化などの経済的な支援等に加えて、保健師による妊婦訪問、新生児訪問や担当者による窓口での相談など、悩みや困り事を抱えた保護者に寄り添った支援を行うとともに、周りの大人たちが子どもの僅かな兆候や小さなきっかけを見逃さないことが重要となっております。ご質問の1点目、「リトルベビー(低出生体重児)支援について」であります。低出生体重児とは 2,500 グラム未満で出生した児をいい、そのうち 1,500 グラム未満で出生した児を極低出生体重児、1,000 グラム未満で出生した児を超低出生体重児といいますが、我が国では、出生数は減少傾向にあるものの、出生数に占める低出生体重児の割合は 1980 年代頃から増加傾向にあり、現在は9%台で横ばいが続いていますが、この割合は単胎児に比べ、多胎児における割合が格段に高くなっております。1つ目の「本町における直近の低出生体重児数とその後の支援体制は」についてであります。本町における直近5年間の低出生体重児の数は、平成 29 年度は 13 人、30 年度 12 人、令和元年度17 人で、このうち極低出生体重児が2人、2年度 11 人、3年度9人となっており、5年間で低出生体重児は 62 人、このうち2人が極低出生体重児となっており、5年間の出生児数 754 人に占める割合は低出生体重児が 8.2%、極低出生体重児が 0.3%となっております。低出生体重児のうち、1,500 グラム以上の出生児につきましては、特に重篤な合併症などの心配がない場合が多く、比較的早期に自宅に戻って生活が可能となりますが、2,500 グラム以上のいわゆる正出生体重児と比べて小さく出生したことで、自宅に戻ってからの子育てに不安を抱く親が多く、新生児訪問や乳幼児健診時に、保健師がより細やかで具体的なアドバイスを行っているところであります。また、1,500 グラム未満の極低出生体重児、1,000 グラム未満の超低出生体重児につきましては、各臓器の機能などが十分に成熟していないことや、重篤な合併症を抱えていることなども多いため、医療機関で必要な治療が行われた後に、自宅に戻って生活を始めることとなります。極低出生体重児、超低出生体重児の医療機関における治療経過や児の様子については、医療機関から保健師に情報提供され、その情報を基に、通常は児より先に退院して自宅生活を送る母親に対し、特に小さく産んでしまったことに対する精神的な落ち込みや、児の退院後の生活に関する不安や悩みなどを解消してもらえるよう、電話や訪問などにより相談支援に努めております。この3段階の低出生体重児の育児については、正出生体重児の成長に関する数値などを参考にすることが難しいため、保健師による妊婦訪問や新生児訪問をはじめ、助産師による産後ケア事業において、個々の児に合わせた子育て方法や母親の悩みの解決が図られるよう、より親身になった支援を行っております。2つ目の「リトルベビーハンドブックの導入に向けた動きについての本町の認識は」についてであります。「リトルベビーハンドブック」は、低出生体重児を出産した家族のための冊子で、発行する自治体により内容は異なりますが、先輩ママからのメッセージ、医療機関からのアドバイスのほか、低出生体重児の育児情報、母子健康手帳では記載できない体重0キログラムからの発育曲線を記載することができるなど、低出生体重児を育てる家族を支えることを目的に作成されているものであります。本町においては、低出生体重児を出産した母親の新生児訪問や乳幼児健診時に不安や悩みの相談に応じるとともに、低出生体重児の保健指導マニュアルや参考文献、過去のデータや他自治体のリトルベビーハンドブックなども参考にしてその児にふさわしいアドバイスを行うなど、丁寧な対応を行っているところでありますが、現在、道においてもハンドブックの作成の検討をしているため、完成した際にはそれを活用し、より母親の気持ちに寄り添った支援をしてまいります。ご質問の2点目、「3歳児健康診査の視力検査について」であります。弱視とは、医学的に「視力の発達が障害されて起きた低視力」のことを指しており、眼鏡をかけても十分な視力を得られない状態のことをいいますが、早期発見、早期治療により弱視になることを免れるケースがほとんどであると言われております。人間の視力は、言葉や歩行と同様に成長に伴い獲得する能力で、0歳では視力が 0.1 程度しかなく、3歳頃までに急速に発達し6歳頃までに完成すると言われておりますが、見えないことを言葉にできるのは4歳以降で、6歳を過ぎると視覚の感受性期が過ぎてしまい、視覚の獲得が困難となるため、適切な時期に弱視を発見し、治療を行うことで、矯正視力の改善につなげることが重要になっております。1つ目の「本町における3歳児健康診査の現状は」についてであります。本町の3歳児健診は、母子保健法に基づき、厚生労働省児童家庭局長通知による乳幼児健康診査実施要綱に沿って3歳4か月児を対象に実施しております。このうち視力検査については、一次検査として、家庭において問診の記入と動物などのイラストが書かれた絵視標での視力検査を行い、二次検査では健診会場において問診の記入内容と視力検査の結果を確認するほか、家庭で十分な検査ができなかった場合などには再検査を行い、健診担当医師の診察を受けた上で精密検査が必要と判断された場合は、専門医療機関を受診していただいております。なお、精密検査の結果、弱視と診断された場合は、その後に治療が行われ、経過観察と判断された場合は、保健師が保護者に状況を確認し、保健指導や帯広盲学校の教育相談への紹介などを行っております。2つ目の「直近の精密検査対象者数と弱視と診断された人数は」についてであります。直近3か年では、令和元年度が3歳児健診受診者数 167 人のうち、精密検査が必要と判断された児は7人で、弱視は0人、2年度が受診者数 182 人のうち、精密検査が必要と判断された児は 12 人で、弱視は1人、3年度が受診者数 192 人のうち、精密検査が必要と判断された児は6人で、弱視は0人であり、3か年合計では、健診受診数 541 人のうち、精密検査が必要と判断された児は 25 人で 4.6%、弱視は1人で 0.2%となっております。3つ目の「屈折検査機器についての認識と導入の考え方については」であります。平成3年に現在の視覚検査が導入され、全国で絵視標により行われてきましたが、弱視の有病率が日本眼科医会の統計によると約2%にも関わらず、発見率が非常に低いため、日本眼科医会などにより、検査方法について疑問視されてきた経緯がありますが、弱視の原因となる斜視や屈折異常などを発見できる唯一の方法である屈折検査機器の有効性や実用データが少なく、導入も進んでおりませんでした。令和3年 11 月に日本眼科学会の専門家から、3歳児健診における屈折検査機器の導入の要望書が提出され、視力検査とともに屈折検査を実施することで、早い段階で弱視を発見し、早期に治療を開始することで、弱視の児の治療可能なタイミングに合わせた適切な治療につながることが提言されております。さらに、令和4年度から、国による自治体への導入支援として、母子保健衛生費国庫補助金の母子保健対策強化事業の中に屈折検査機器導入に関するメニューが新設されたことで、十勝管内でも本年度中に 10 の自治体で購入又は屈折検査機器を用いた検査を導入しており、さらに5年度に購入を検討している自治体もあると伺っております。本町の視力検査においては、対象児によっては、絵視標活用による検査方法が正確に行えていない場合や、実際には見えていなかった場合であっても、偶然、絵の内容と名称が合致してしまうなど、検査の精度には限界があるため、本来は精密検査の必要性がある児であっても専門医につなぐことができない可能性があることは否定できないものと考えております。このため、できる限り弱視の児を早期に発見し治療につなげることができるよう、現在、屈折検査機器の導入について検討しているところであり、まずは本年度中に帯広盲学校において機器操作等について保健師の研修を行うとともに、実際の3歳児健診の現場で指導等を受けるなど、導入の際にスムーズに屈折検査が行えるよう準備を進めてまいります。以上で、岡本議員のご質問への私からの答弁とさせていただきます。

答弁 教育長 菅野勇次(教育長は2024年3月まで)

岡本議員のご質問にお答えいたします。ご質問の3点目、「夏休み明けに『子どもの SOS を見逃さない』ための対応について」であります。国は、平成 18 年に自殺対策基本法を施行し、学校において児童生徒の自殺予防の取組の充実に積極的に取り組んできたところでありますが、警察庁・厚生労働省の自殺統計によると、令和3年の児童生徒の自殺者数は 473 人であり、2年の 499 人から減少したものの、4年1月から5月までで 156 人という状況からも、引き続き憂慮すべき状況にあるとしています。また、「自殺対策白書」でも指摘されているとおり、18 歳以下の自殺は学校の長期休業明けの8月下旬から9月中旬にかけて急増する傾向があるとして、本年6月に国は、各都道府県教育委員会に対し、学校として、保護者、地域住民、関係機関等と連携の上、長期休業の開始前から長期休業明けにおける児童生徒の自殺予防に向けた取組を積極的に実施するよう通知したところであります。児童生徒の自殺予防に係る取組の内容については、「学校における早期発見に向けた取組」として、きめ細かな健康観察や健康相談の実施等により、児童生徒の状況を的確に把握し、スクールカウンセラーによる支援を行うなど、心の健康問題への対応を徹底すること、「保護者に対する家庭における見守りの促進」として、保護者が把握した児童生徒の悩みや変化は積極的に学校等に相談するよう周知することなどのほか、「学校内外における集中的な見守り活動」「ネットパトロールの強化」の4点の実施についてでありました。この通知を受け、北海道教育委員会から、国が示す取組のほか、北海道教育委員会が作成した「児童生徒の自殺を予防するためのプログラム」や「SOS の出し方に関する教育を始めましょう!」等を活用し、児童生徒の発達の段階に応じた組織的・体系的な取組を進め、不安や孤立感を抱えている児童生徒一人ひとりに寄り添った心のケアに努めるよう通知があったところであります。本町におきましても、本通知のほか、さらに、長期休業中は児童生徒の生活が不規則になること、問題行動や不慮の事故が発生しやすいことなどが懸念されるとともに、新型コロナウイルス感染症対策に伴う生活環境の変化により、児童生徒が様々なストレスを抱えているものと考えられますことから、7月の夏季休業前に開催した校長会議において、「夏季休業に向けての児童生徒の指導等について」の通知を発出したところであります。通知の中では特に、「自殺予防に向けた取組」「児童虐待の防止対策、早期発見・早期対応」「相談窓口の周知」の3点について留意の上、児童生徒の実情に応じて適切に指導するなど、児童生徒の命と心を守る取組に万全を期すようお願いいたしました。また、各小中学校においては、学校内で教育相談体制の確認を行った上で、児童生徒に対する「SOSの出し方に関する教育」にも努めており、各保護者に対しても、学級通信や北海道教育委員会広報紙「ほっとネット」などで、家庭内での見守りの促進や相談窓口等の周知を行ったところであり、長期休業中から現在までの間で問題となる事例はなかったことを確認しているところであります。どのような原因や理由があるとしても、児童生徒のかけがえのない生命が自身によって絶たれてしまうことは、あってはならないことであり、今後も引き続き、児童生徒と教職員、児童生徒同士の信頼関係の構築に努め、児童生徒に対して、不安や悩みを抱え困った場合には気軽に相談できるということの理解を促すとともに、児童生徒の悩みや不安に寄り添う相談体制の再確認、さらには児童生徒の SOS を見落とさないことなど、児童生徒の命と心を守る取組に万全を期してまいります。以上で、岡本議員のご質問への私からの答弁とさせていただきます。

再質問 7番 岡本眞利子

では、再質問をさせていただきます。リトルベビー(低出生体重児)についての再質問ということで、厚生労働省の人口動態統計によりますと、体重が 2,500 グラム未満で生まれる低出生体重児の割合は、1980 年頃から増加傾向にあります。2020 年に、道内で生まれた赤ちゃんが 29,523 人のうち、出生時に 2,500 グラム未満だった赤ちゃんは 2,703 人で 9.2%、このうち、極低出生体重児の子どもは 210 人で 0.7%、さらに超低出生体重児の子どもは 92 人で 0.3%ということです。そこで、本町の低出生体重児の子どもが、5年間で 62人ということでありますが、この生まれた赤ちゃんは、この子どもを産んだお母さんにすると、とても不安が尽きないものと思います。産後ケア事業としまして、本町としても、保健師さんが訪問されていると思いますが、母親や、そしてご家族の声など、具体的に伺っているのか、どのような声があるのか、お聞きいたします。

答弁 保健課長 宇野和哉(保健課長は2024年3月まで)

産後ケア、それから新生児訪問などにおけるご家庭からの声ということでありますけれども、もちろん小さく子どもが生まれたことで、お母さんが悪いなどということは全くないのですけれども、その出産を経て、小さく産んでしまった我が子が保育器ですとか、集中治療室ですとか、そういったところに入っている姿を見ることで、どうしても罪の意識を感じたり、精神的に落ち込んだりすることがあるというようなことも伺っております。そうした個々の母親、それから子どもの状態に合わせて、専門的な知識を有する保健師、それから経験豊富な助産師が、個々、具体的に支援に当たっているところでございます。

再質問 7番 岡本眞利子

先ほどの答弁にも、退院してから、お母さんだけ先に退院して、そして子どもさんが後でということもあるのですけれども、そのときに、退院した後に、生活に関する不安や悩みを解消してもらうために、町としては電話や訪問など、相談支援に尽くしているということでありましたが、これにも定期的に行政のほうから電話をしたり、また訪問をされているのかお聞きいたします。

答弁 保健課長 宇野和哉(保健課長は2024年3月まで)

まずは、その低出生体重児の情報については、入院中ですとかそういったときに、産科の医療機関から情報を得ております。その時点で、先に退院されている母親のほうに、まだ日が明けていないということもあって、お電話で状況を確認するというようなことをしております。その後、子どもが退院してきて、速やかに新生児訪問などを行ったり、適宜、必要と思われる方のご自宅には訪問などを行って、支援を行っております。

再質問 7番 岡本眞利子

お母さんがやはり悩んで、相談をしたいということでしてくれる分にはいいのですけれども、なかなかそのようにできないというお母さんもいらっしゃるのではないかと思うのですが、そういうときに町として、定期的に相談ができるような、どうですかというような声で、町から声をかけているのかということをお聞きしたいのですけれども。

答弁 保健課長 宇野和哉(保健課長は2024年3月まで)

申し訳ありませんでした。こちらのほうから保健師が、そういう低出生体重児のお宅については、電話で状況を確認したり、訪問したりといったことはさせていただいております。

再質問 7番 岡本眞利子

町のほうから、そのように気をつけながら、日にちを見ながらということで、定期的に電話や訪問をしているということでありますので、とても安心するところであります。そしてまた、親としても初めて産む子ども、そしてまた、生まれてきてちょっと小さく生まれてきてしまったということの悩みなどもすごくあると思うのですが、そういう悩みを同じくする低出生体重児の親の会なども、ご紹介などもされているのかをお聞きいたします。

答弁 保健課長 宇野和哉(保健課長は2024年3月まで)

本町におきましては、先ほど申し上げましたとおり、人数的にかなり低出生体重児の出生自体が少ないものですから、低出生体重児の母親でのグループというようなものは本町では確認はしておりませんけれども、そこら辺は、助産師ですとか保健師が、今までの経験ですとか知識を基に、相談に応じて支援している状況でございます。

再質問 7番 岡本眞利子

うちの町としては、本当に人数的にもちろん少ないのですけれども、少ないからこそ支援をしていただきたいというふうに思うわけであります。では、2番目の質問なのですけれども、低出生体重児が生まれると、母親や家族の心の中には、生まれてきてくれた喜びと将来に対する不安があるといいます。小さく生まれた赤ちゃんを前に、小さく産んでごめんねという言葉が口から漏れたと伺いました。そして妊娠したときに、市町村からもらう母子手帳の子どもの体重や身長グラフに記入する発育曲線においては、体重が1キログラムから、身長は 40 センチメートル、からの目盛りになっているため、小さく生まれた赤ちゃんには記入する目盛りがありません。さらには、保護者の記入欄には、はい、いいえで記入するものが多く、いいえの丸が増え、悲しい気持ちを感じ落ち込んだとするお母さんの心理的負担が強くなり、自責の念でつらさや悲しさ、不安を抱えているといいます。そこで安心して子育てができるよう、行政として、どれだけ家族に寄り添ってサポートしているのかが重要だと、私は感じたところであります。そこで今、全国の自治体で、小さく生まれた低出生体重児の家族を支える手帳、リトルベビーハンドブックが注目をされております。本町としての必要性ということでお聞きしたところでありますが、ご答弁いただいた中には、道で今検討しているので、そこを見ていきたいとお答えをいただきましたが、道の動向を見ながらというのでは、ちょっと遅いのではないかなと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。

答弁 保健課長 宇野和哉(保健課長は2024年3月まで)

確かに、岡本議員おっしゃられるように、母子健康手帳の現在使っているものについては、1キログラム以下の出生児について育児の状態を書き込む欄がないのですけれども、過去5年間、1,000 グラム以下のお子さんがいなかったということもあって、そのあたりは対応できているのかなと思っております。また、母子健康手帳の中にある発育曲線も、その伺った保健師、助産師が、基本的にあなたの状態はここですよというような説明を、丁寧にさせていただいておりますので、基本的にはそこの発育曲線からずれても、お母さんが不安のないように説明はさせていただいております。それから、町長からの答弁の中で、道で作成しているリトルベビーハンドブック、実際に完成本をちょっと確認させていただいて、私たちが今アドバイスしていることに加えて、補完的に、さらに例えば、先輩お母さんの同じ境遇にある方の状況ですとか、そういったことをお話しできるような、そういう材料があれば一緒に活用していきたいと考えております。

再質問 7番 岡本眞利子

母子健康手帳なのですけれども、これは厚生労働省では、2023 年に 10 年ぶりにリニューアルするということで今検討されているようですけれども、この母子健康手帳とリトルベビーハンドブックとは別だと思うのですよね。ですから、もちろんその中身は、母子手帳は今の社会情勢を見ながら作られるとは思うのですが、母子手帳というのは、町独自のものも付け加えてもいいという規定になっておりますので、町としてやはりお母さんを支援するという意味で、本当に書きやすい、子どもが、赤ちゃんが、少しできたものを一つずつ書き込んでいけるような、そのような優しい場面も必要ではないかなというふうに感じます。もちろん母子健康手帳は来年検討がされているわけでありますが、その中で、うちの町独自でリトルベビーハンドブックを作成するというのは、対象人数を考えますと、とても厳しいものがあると思います。したがいまして、国が出す母子健康手帳の中に、町独自としての、そういうリトルベビーのためのページを作ったり、またそういう欄を作るということはできないものか、お聞きいたします。

答弁 保健課長 宇野和哉(保健課長は2024年3月まで)

現在の母子健康手帳については、その改訂に合わせて、中身がどのようになるかというのも確認していかなければいけないと思うのですけれども、先ほど答弁させていただきましたとおり、むしろ低出生体重児のお母さんに対して書いてあることというよりは、具体的なデータとか経験とかを基に、直接個別に丁寧に対応しておりますので、そのあたりで解消していきたいと考えております。リトルベビーハンドブックについては、全国で作られているという状況は存じ上げておりますけれども、やはり都道府県単位で今作成が進んでいて、まだ個別の自治体は6自治体ほどということもありまして、なかなか個別に作ることが難しいと思いますけれども、状況を見ていきたいと考えております。

再質問 7番 岡本眞利子

そうですね。本当に個別に町村一つで作るというのは大変だと思いますので、そのようなところもちょっと配慮していただきながら進めていただきたいと思います。また、本町にも外国から来て生活されている方もいらっしゃると思います。また、男性育児なども推奨していることから、外国人家族への支援とか、父親、そして祖父母の育児参加などというような欄も作りながら、家族で子どもを、赤ちゃんを育てるという思いを込めて、いい方向に作成をしていただきたいなというふうに思います。小さく生まれた赤ちゃんの育児に悩んだり、つらい思いをしたりという親の思いを、自治体が受け止め、手帳を通して支援し、誰一人取り残さない、切れ目のない支援をしていただきたいということを申し上げて、次の質問に移りたいと思います。2点目の、3歳児健康診査の視力検査についてでありますが、3歳児健康診査は母子保健法に基づき、3歳4か月児を対象に実施をしていると思いますが、1次検査で問診と絵視標で視力検査、2次検査で会場での問診と家でできなかった視力検査が行われていると思いますが、家で視力検査ができなかったお子さんはどのぐらいいたのか、お伺いいたします。

答弁 保健課長 宇野和哉(保健課長は2024年3月まで)

申し訳ありません。具体的な数字はちょっとつかんでおりませんけれども、そんなに多くない数の方が、会場で集中した環境でできるように2次検査のほうを行っております。

再質問 7番 岡本眞利子

1次検査ということで、問診、アンケートを書いたりということで、家でしてくるということでありますが、絵を見せて、ご答弁にもありましたが、たまたま言った絵の答えが合致したりということはあると思うのですけれど、本当に、これ国の動向ですから、うちの町が悪いと言うわけではないのですけれど、ランドルト環のCの文字を書いた検査とかというのは、本当に正確な検査ができるのかなという疑問を持つところでありまして、親御さんからもお声は、そのような声は伺っていないのかお聞きいたします。

答弁 保健課長 宇野和哉(保健課長は2024年3月まで)

本町では、ランドルト環ではなくて、基本的に絵視標を使った視力検査をしておりますけれども、やはり絵を4枚描いた絵視標を切って、やり方をこちらからお示しして、家でやっていただくのですけれども、家だと子どもがどうしても集中できなくて検査ができないですとか、具体的にまだ絵の内容を理解できなくて、検査ができているかどうか分からないというようなお話は、お聞きしているところです。

再質問 7番 岡本眞利子

日本眼科学会によりますと、弱視の子どもは、もともと見えにくい状況が当たり前として生活しているため、見えないとか見えにくいと自らがほとんど言わないそうです。片方が見えていると、子ども自身も親も異常に気づきにくいと思いますが、このような検査では、やはり弱視などを見逃してしまうというようなところがあるのではないかと思います。また、今小さいうちから、スマホのゲームやスマホの漫画なんかを、タブレットで見せたりというようなこともしておりますので、そのようなことから弱視に気づきづらい親御さんが多いのではないかと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。

答弁 保健課長 宇野和哉(保健課長は2024年3月まで)

絵指標による検査だけでは、確かに見えているか見えていないかというのが、まず精度に限界があるというのと、それから3歳児ですので、見えないという状況を伝えられるのは、基本的に4歳以降になってからというようなデータもありますことから、検査には限界があるのかなとは、こちらのほうとしても捉えております。

再質問 7番 岡本眞利子

そして保護者の再検査ですね、精密検査ということで、検査をさらに受けなければいけないことに対して、保護者からの質問や理解不足によって受診されなかったという例はなかったのか、お聞きいたします。

答弁 保健課長 宇野和哉(保健課長は2024年3月まで)

3歳児健診の場で、精密検査の対象となった方が 34 人いらっしゃいまして、先ほどの答弁の中でもお答えしましたけれども、受診した方が 25 人でありますので、9人ほど経過観察ですとか、それから受診しなかったというような事例があったかと押さえております。

再質問 7番 岡本眞利子

では、受診しなかった親御さんには、どのようにこちらで支援をしているのか、お聞きいたします。

答弁 保健課長 宇野和哉(保健課長は2024年3月まで)

こちらのほうからは、精密検査を受診していただくような勧奨を行っているところであります。

再質問 7番 岡本眞利子

では、何度もお電話したり、お手紙を出したりということでされているとは思いますが、それでも行かなかったというお子さんはいらっしゃるのでしょうか。

答弁 保健課長 宇野和哉(保健課長は2024年3月まで)

そうですね。数としては、勧奨したにも関わらず、精密検査を受けられなかったというお子さんはいらっしゃるかと思います。

再質問 7番 岡本眞利子

ですから、このようなことがないようにというか、もう本当に精密な目の視力検査ができるようにということで、この屈折機器を導入することによって、正しい数値が上がってくるのではないかなというふうに私も感じるところであります。厚生労働省では、22 年度の予算で、この機械を導入する費用として、半分の補助をいただけるということでありますので、ぜひともこの早期に導入を検討していただきたいということを申し上げたいと思います。続きまして、次の質問に入りたいと思います。3番目の、「夏休み明けに『子どもの SOS を見逃さない』ための対応について」ということで、小中学校の夏休みを終えて、2学期に入る夏休み明けは不登校や自殺が増える傾向にあるといいます。長引くコロナ禍によるストレスの蓄積が、精神状態に影響を与えることも考えられるようです。そこで、教育委員会として、子どもたちに教職員から休み明けにいろいろな状況をお聞きしているのか、お伺いいたします。

答弁 学校教育課長 西田建司(学校教育課長は2024年3月まで)

夏季休業明けの状況、こちらのほうについては、各小中学校に確認しており、その中でもやはり出てこられない状況にある、そういう児童生徒も確認はしております。

再質問 7番 岡本眞利子

夏休みも、長期休業の以前から、この悩みを抱えているということに対しましても、休みが明けた後の、やっぱり学校に来るということの悩みもすごく多いかと思います。そうなると、楽しく通学ができるというふうには私は思えないのですが、その中で、やはり子どもたちと向き合う時間、特にこの長期休暇が終わった後は、教職員の方も大変気を使っているとは思うのですが、ふだんから子どもたちと触れ合う時間が取れるのか、お伺いいたします。

答弁 学校教育課長 西田建司(学校教育課長は2024年3月まで)

今おっしゃったような内容は、常に学校のほうでは見守りというものを大事にしておりますので、また児童生徒、そして教員、また児童生徒同士の信頼関係の構築に努めているものでございます。

再質問 7番 岡本眞利子

もちろん見守りということは、大変大切なことだと私も感じているところであります。ヤングケアラー問題にもこれは共通すると思いますが、心身の健康、そして友人関係、学業、進路などに関して、悩みを打ち明けられるようなこともあったのか、お伺いいたします。

答弁 学校教育課長 西田建司(学校教育課長は2024年3月まで)

ただいま進路に対する悩み等ということで、それぞれ児童生徒、様々な悩み、そういったものはもちろんあろうかと思います。そういった部分は教職員、先ほどお話ししたように、日常の児童生徒の観察を大事にして、全教職員で見取りですね、そういったものを行っておりますので、SOS のサインは見逃さないようにしているところでございます。

再質問 7番 岡本眞利子

やはり夏休み明け、長期間の休み明けに限らず、ふだんから教職員が子どもたちに目を配っていくということがとても重要ではないかと思います。夏休み明けは、心身の不調を訴え、不登校になり、自殺につながるという兆候の一つであるということでありますが、子どもが SOSを出せるということはいいことですが、SOS を出せない子どもにとって、居場所ということが大切ではないかと私は思っております。環境、この居場所の環境をつくってあげるのが行政ではないでしょうか。その点についてはいかがでしょうか。

答弁 学校教育課長 西田建司(学校教育課長は2024年3月まで)

どうしても言葉等での SOS のサイン、出せない児童生徒もいるということで、それは先ほど答弁のとおり、日常の変化を見逃さないようにということで対応しているところなのですけれども、今お話あったように、どうしてもそういう場面でも学校に登校しづらい児童生徒、いるということももちろん考えられますので、幕別町には、まっく・ざ・まっくも開設しており、そちらを利用している児童生徒もおりますので、そういう場合については、そちらのほうを利用していただくというふうに促しているところでございます。

再質問 7番 岡本眞利子

夏休み明けから、特にうちの教育委員会といたしましても、子どもたちに気を遣いながらということで、先生方にも通達をしているということでありますので、そこはとても安心をするところであります。夏休み明けだけではなく、ふだんからの SOS、小さな変化を見逃さないよう、最善の注意を心がけていただきたいということを教育委員会に申し上げて、私の質問を終わります。

出典:幕別町議会 令和4年第3回定例会 2022年9月6日 議事録 PDF(29ページ) 間違いを知らせる