幕別町議会 平成29年第3回定例会 2017年9月5日
議事録に件名の記載なし
2017年9月5日、幕別町議会の一般質問で、谷口和弥議員が質問し、町長 飯田晴義、教育長 田村修一が答弁しました。
- 質問者
- 谷口和弥 議員
- 答弁者
- 町長 飯田晴義、教育長 田村修一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 15番 谷口和弥
通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。1、放射性廃棄物の受け入れ拒否を明確に。政府はことし7月 28 日、原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物(「核のごみ」)の最終処分に適した地域を示した日本地図「科学的特性マップ」を公表しました。火山や活断層が周囲になく海岸からも近い、処分場の候補地となり得る「最適地」と分類した地域には、国土の3割が該当しています。「最適地」がある市町村は、全国で半数を上回る約 900 に上っています。北海道内も陸地面積の3割が「最適地」となり、86 市町村が最適地を有する結果となりました。「最適地」は、火山から半径 15 キロ圏内や活断層周辺、炭田や油田などの地下資源が存在するため将来の採掘可能性がある場所を除外した上で、海上輸送に都合のよい海岸から約 20 キロ以内の地域を抽出したものです。十勝管内の多くの地域が「適地」、沿岸部のほとんど全域が「最適地」とされています。幕別町においても同様で、ほぼ旧忠類村全域が「最適地」とされ、旧幕別町の活断層地帯を除くほぼ全域が「適地」とされました。このことから、幕別町も「核のごみ」の処分場の候補地となり得るということが示されたことになります。政府は、今後、「核のごみ」処分の事業主体の原子力発電環境整備機構(NUMO)とともに、「最適地」とされた地域で重点的に地域住民への説明を行い、候補地選定を本格化させるとしています。北海道には「『核のごみ』は受け入れがたい」と宣言する、「北海道における特定放射性廃棄物に関する条例」が 2000 年に制定されました。しかし、新聞、TV等で、国や NUMO の幹部から「条例があっても候補地になり得る」という発言が相次いでいることや、北海道知事が記者会見などで「条例は遵守する」と繰り返すものの、今後、道内市町村が候補地になった場合の対応については明確な言及を避けているという趣旨の報道がされており、条例が将来、骨抜きにされる懸念は拭えず、一方的に候補地を地図に示す国の姿勢についても、疑問を投げかける声が数多く出されているところです。ついては、以下の点について伺います。①政府が「科学的特性マップ」を公表したことに対する幕別町の考えは。②幕別町はもちろん北海道全体で「北海道における特定放射性廃棄物に関する条例」を遵守していくべきと考えますが、いかがでしょうか。③国は、原発を含む 2030 年に向けたエネルギー政策の指針となる「エネルギー基本計画」を見直す議論を始めたところですが、「基本計画」において国が原発依存を脱する道筋を示すよう、幕別町としても意思表示すべきと考えますが、いかがでしょうか。以上であります。
答弁 町長 飯田晴義
谷口議員のご質問にお答えいたします。「放射性廃棄物の受け入れ拒否を明確に」についてであります。我が国のエネルギー政策につきましては、エネルギー政策基本法に基づき、経済産業大臣が、エネルギーの需給に関して総合的に講ずべき施策等について、「エネルギー基本計画」案を策定し、閣議で決定されております。エネルギー基本計画の基本的な視点は、安全性、安定供給、経済効率性及び環境適合について達すべき政策目標を想定した上で、将来のエネルギー需給構造の見通しを示しているものであります。このエネルギー基本計画における長期エネルギー需給の見通し(2030 年)で示された電力需要・電源構成の見通しにおいては、年間を通して安定的に一定量の電力を低コストで供給できる電源、いわゆるベースロード電源として、石炭、水力、地熱、原子力の比率を 56%程度とし、原子力については、可能な限り依存度を低減するとしつつも、総発電量の 20%から 22%とされているところであります。このような長期エネルギーの見通しの中で、資源が乏しい我が国にとって、原子力による電源確保は重要な位置づけがされておりますが、そのエネルギー供給において発生する廃棄物である高レベル放射性廃棄物の処分については、原子力を利用している全ての国の共通した課題であり、避けては通れない課題であると考えております。ご質問の1点目、「政府が「科学的特性マップ」を公表したことに対する幕別町の考えは」についてであります。本年7月 28 日、原子力発電に伴って生じた、使用済み燃料の再処理等を行った後に生じる、高レベル放射性廃棄物等の最終処分場の立地適正について、4段階に色分けした「科学的特性マップ」が国から公表されたところであります。この科学的特性マップは、「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律」、いわゆる最終処分法に基づく基本方針(特定放射性廃棄物の最終処分に関する基本方針)において公表されたものでありますが、原子力発電の運転に伴い発生する放射性廃棄物のうち、放射能濃度が高い、高レベル放射性廃棄物を、地下 300 メートルより深い地下深部に埋めて処分する、地層処分施設の建設場所の特性を示したものであります。その特性区分では、「好ましくない特性があると推定される地域」として、火山や活断層の近傍、隆起・侵食が大きい範囲をオレンジで、油田、ガス田、炭田など鉱物資源が分布し、将来掘削する可能性があるところをシルバーで表記しております。また、「好ましい特性が確認できる可能性が相対的に高い地域」をグリーンとし、その中でも「輸送面でも好ましい地域」を濃いグリーンで示されたもので、本町では、忠類地域が濃いグリーンで、その他の地域は、活断層が存在する地域を除き、グリーンで示されたところであります。私といたしましては、この科学的特性マップは、地層処分に関する地域の科学的特性を、既存の全国データに基づき一定の要件・基準に従って客観的に整理し、全国地図の形で国民に情報開示したものと認識いたしております。ご質問の2点目、「幕別町はもちろん北海道全体で「北海道における特定放射性廃棄物に関する条例」を遵守していくべき」についてであります。北海道では、平成 12 年 10 月に北海道における特定放射性廃棄物に関する条例を制定し、その中で、「特定放射性廃棄物の持ち込みは慎重に対処すべきであり、受け入れがたいことを宣言する」としております。幕別町といたしましても、道内 179 市町村の一つの町でありますことから、道条例の趣旨を尊重すべきものと考えているところであります。しかし一方では、この高レベル放射性廃棄物最終処分場の設置につきましては、現在に生きる全ての国民の責任として、将来世代に負担を先送りすることのないよう、社会全体の問題として捉えていく必要があると認識いたしております。ご質問の3点目、「国の「エネルギー基本計画」において、原発依存を脱する道筋を示すよう、幕別町として意思表示すべきと考えるがどうか」についてであります。国のエネルギー基本計画につきましては、平成 14 年6月に制定された「エネルギー政策基本法」に基づき、15 年 10 月に策定され、その後2度の見直しを経て、26 年4月に第4次計画として改定されております。現計画では、原子力をベースロード電源と位置づけておりますが、原子力発電は、放射性廃棄物が発生する問題のほかに、重大な事故が起きた場合には、人間や動植物等に致命的なダメージを与えてしまうリスクがあります。しかし一方では、発電コストが低く経済性にすぐれ、発電時に二酸化炭素を排出しないことから、地球環境に優しく、異常気象をもたらしている地球温暖化の抑制にもつながるなどのメリットもあります。東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故以来、国民のエネルギー問題への関心が極めて高くなっており、前段申し上げました長期エネルギー需給の見通し(2030 年)の中では、「原子力発電は全廃すべき」「原子力発電を続けるにしても規模は最小限にするべき」「原子力発電は引き続き必要」など原子力発電に対するさまざまな意見があることが示されておりますことから、町内においても少なからず同様にさまざまな意見があると考えております。このため、現時点において、自治体の立場として国のエネルギー政策に関し、明確な意思表示をすることは難しいものと考えております。なお、国においては、現計画の見直しに際し、自治体、事業者、非営利法人等のさまざまな主体が関与していくような新たな仕組みを構築すべく、検討を行うこととされているところであります。以上で、谷口議員のご質問への答弁とさせていただきます。
再質問 15番 谷口和弥
それでは、再質問をさせていただきたいというふうに思います。質問でありますけれども、今回の質問、放射性廃棄物をどう処理するかなんていうことでの知見を述べ合うという、そういうつもりはもちろん全然なくて、道条例にある廃棄物処理に関するその趣旨が、幕別町ではどのように認知されているかということと、それから原発を稼働させるということになれば、当然、放射性廃棄物はこれからも出てくる。これ以上増やさないためにはどうするか。当然私は原発を再稼働させることを簡単に容認すべきではない、そのように考えている立場なものですから、そういう考えの持ち主なものですから、そのことを幕別町と認識を一致できるかなと、そんな思いの中でこの質問をさせていただいたところであります。町長は、このマップについては、「一定の要件・基準に従って客観的に整理し、全国地図の形で国民に情報開示したもの」という認識をしているということ、ということをご答弁になりました。もう少し踏み込んでご答弁をいただきたいというふうに思っているところです。というのは、このことが明らかになった後、地元の新聞報道の中では、この放射性廃棄物の受け入れについて、広尾町長断固反対、浦幌町長絶対反対、マップに対して、十勝町村会長である本別町長でもある髙橋町長は、「国が方向性を出さず、一方的に適地として示すやり方は理解できない」と。そういう手法に対してどうかということの、その手法はそういうやり方もあるのだというところに今答弁でとどまっているところでありますけれども、その手法がどうなのかということの思いを、町長からお聞かせいただけたらなというふうに思います。
答弁 町長 飯田晴義
これは、誰しも、廃棄物処理施設が自分の町に設置されること、これは好ましいと思う人はいない、首長も町民も、これはもう当然のことで、十勝管内の首長がそういった表明をしたのも、それは理解するところでありますけれども、では我が町だけが良ければそれでいいのかということにも、裏返すとそんなことにもなるわけで。この地図については、少なくとも全国の中で適地がどれだけあるのだろうということを、国民的議論をするための材料として私は提供されたものであるというふうに思いまして、これをもとに、あなたのところは適地だからどうですかということを言うのではなくて、まずは国民全体でこの廃棄物をどうしていくのだ、原子力を続けていく上では廃棄物をしっかり処理しなければならない、それと原子力の安全性もしっかりと保たなければならない、そういうことを前提にした中で、廃棄物はもう既にもうあるわけですから、これをどう処分していくのだということを国民全体で議論するために、私はそういった材料であろうというふうに思っております。
再質問 15番 谷口和弥
国民全体で議論する、そういうことのたたき台になるのだということのご答弁だったというふうに思うのですけれども、初回の答弁でもいただきましたけれども、社会全体の問題として捉えていく、そのことは実際にあるわけですから、そのとおりなのだと思うのだけれども、我が町だけがというそういう立場ではもちろんない、どこかが請け負うことになるのだと思うのだけれども、その先のことは、今は先ほども言ったように議論するということはありませんけれども、やっぱり、今、再答弁で言われた、我が町にこの廃棄物処理施設は置きたくないのだというそのことを、もう少し町長として強くご答弁いただけたらなという思いで聞いていたところでありました。この NUMO のホームページを見ますと、科学的特性マップの意義は、このように書かれています。「国民全体の理解を深めていただくことが」、ちょっと省略しますけれども、「理解を深めていくことが必要です」と。「科学的特性マップによって、地層処分を行う場所を選ぶ際にどのような考慮をする必要があるのか、それらは日本全国にどのように分布しているかといったことが大まかに」、俯瞰という言葉を使っているのですね、「大まかに俯瞰できるようになります」という文章なのです。丁寧な言葉づかいなのですけれども、あまり子供のころは耳にしないこの俯瞰という言葉、この言葉の意味を調べていくと、いろいろな思いに行き着くところです。広辞苑では、俯瞰は、高いところから見下ろすことと、上からこう下を見て、広く全体を見ていることなのだけれども、その意味から転じて、客観的に物事の全体像を捉えることという比喩表現が使われている。要は、細かいことはちょっと置いておいて、今必要なのだから、どこかの自治体が手を挙げる、そんな議論を求めているのですよというふうにもとれる中身で、あまりいい文章ではないなと、こういう言葉で表現しなくてもいいな、そんな思いでいたところです。私は、この幕別町のこのマップに対する考え方は、町長がおっしゃったような言葉にもなるのかもしれませんけれども、そういう情報が発信されたという程度にとどめて、このことでこの先深く議論に入っていく、二つ目の質問でもう少しこのことは申し上げたいと思いますけれども、それ以上踏み込まないでいただく、そのことをしていただきたいというふうに思うのですけれども、その辺、まずどうでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
まず、こういった全国地図の形で、非常にビジュアルに捉えるというか、目で見てわかりやすいようなあらわし方をしたというふうに私は思っています。で、この裏にある、いろんなデータがありますので、そこをもう少しわからないことには判断のしようもないということがありますので、そういったやっぱり情報開示をもう少ししていく中で、いきなりどこだと決めつけることなく、我が町はどうなっているのだ、隣の町はどうなっているのだ、では北海道全体はどうなっているのだ、日本はどうなっているのだということを、本当に全ての国民がもう少し深くわかるような、そういった私は情報が出ることが好ましいというふうに思っております。
再質問 15番 谷口和弥
わかりました。これからさらに情報開示をしてもらうということの中には、どういう考えがこの背景にあるのかということも、ちゃんと深読みした上で、この議論が全国的に進んでいく、そのことを望む立場でいるところであります。二つ目であります。北海道条例、「北海道における特定放射性廃棄物に関する条例」でありますけれども、読みますと348 文字、大変簡単な、趣旨は大変はっきりしているわけですけれども、条例というより見た目には発議のようなそんな文章で、少し条例としては変わったタイプのものなのかなと、そのように思っているようなところであります。読みようによっては、曖昧な、判断もする余地のある、そういうところなのかなという思いでもありました。まずは条例ですから、法治国家としては北海道全体で守るべき、そのことは町長も答弁で言われたところでありますけれども、町長の言葉、この二つ目の質問も、三つ目の質問にもあるのですけれども、しかし一方でという言葉の中で、少し立場が微妙になってくるところがあるのですよね。「しかし一方で、放射性廃棄物最終処分場の設置については、現在に生きる全ての国民の責任として、将来に責任を負わないように」ということでありました。どんなことしても将来のことに責任を負うということはできないのだという問題が、放射性廃棄物の問題なのだと思うのです。放射線が十分に下がる数万年から 10 万年先まで生活環境から遠ざける、そのために地下 300 メートルのところに特別な加工をして埋め込む、その処理場をどうするかという議論なわけです。数万年から 10 万年先に生きている人はもう誰もいないわけで、そのときにその地域がどんな形になっているのか、どんな言語があるのか、危険ですと看板を立てておいて、そしてそれが通ずるものかどうなのか、それもわからないわけで、そういう将来に向けてこの放射性廃棄物が維持管理、保管されるわけですから、この問題は、もうどんなことがあっても将来に責任を負うことに、自分たちで完結できる、そういう問題ではないのだというふうに思うのですよね。で、社会全体の問題として捉えるということはもちろんそのとおりなのですけれども、やはりまずこの北海道条例、しっかり遵守するという立場であれば、幕別町だけでなく、十勝管内、北海道の中には絶対置かないぞと、だめなのだよということの姿勢を、この北海道にある自治体の一つの長としてしっかり述べるべきではないかと思うのですが、その辺はいかがですか。
答弁 町長 飯田晴義
確かに道条例につきましては、これ非常に文言もどう解釈していいのか非常に難しい文言になっていまして、「特定放射性廃棄物の持ち込みは慎重に対処すべきであり、受け入れがたいことを宣言する」と。こういう文言になっているわけで、一体何を言わんとしているのかなという、非常に多分道民にとってもわかりにくい、私もどう解釈していいのか難しい。ただ、受け入れがたい、置いてほしくないのだと、そういう趣旨だろうというふうに思うわけで、このことは私も道条例は尊重しなければならない。ただ、それは道民としてはそう思いますけれども、では国民としてどうなのだと。道内だけ良ければそれでいいのかということも、別に、人として、国民としてということで私は出てくる。道内に置かなければ、では青森県であればいいのかというのは、あまりにも無責任ではないのかなという、そういったことがありますので、これはやっぱり国民全体で、やはり原子力をつくった以上は、その処理についてやはり我々今生きている人間が、当然 10 万年かかりますけれども、その時々の人間がしっかりと責任を持って処分をしていくのだということは必要であろうということを、私は申し上げたかったわけであります。
再質問 15番 谷口和弥
町長の今のご答弁は理解しましたけれども、内容は理解しましたけれども、先ほど紹介しましたような、広尾町長や、それからもう一つは浦幌町長の言葉とはちょっと違うニュアンス、そのように聞こえてしまうのは私だけではないのだと思うのですよ。断固反対、絶対反対の立場では、社会的な立場で言うと、ないということなのかどうなのか、もう一回ちょっと確認させていただきたいと思います。
答弁 町長 飯田晴義
結局つくったものは処分しなければならないわけです。それは、日本の中のどこかで処分しなければならない。それが、北海道はだめで、よその県であればいいのかということを、それが私は人間として本当にとるべき態度なのかなと、そこが思うものですから、道条例は尊重しつつも、なるべく来てほしくないと思いつつも、幕別町には道内には断固反対だというところまでは言い切れるものではないのかなというふうに思っているところであります。
再質問 15番 谷口和弥
繰り返ししつこくお聞きしましたけれども、町長の考えはわかりました。少し私としては違和感があるという、このことも申し上げておきたいというふうに思います。今回の最終処分場の建設については、候補地の探し方なのですけれども、国は二つの方法で候補地を選定して、20 年かけて選定していきたいということを言っています。国のほうから、おたくの町は最適地ですから処分場にさせてくださいと申し入れる方式、もう一つは、自治体のほうから NUMO の公募に応じて、みずから手を挙げてうちが候補地になりますという、こういう二つのやり方があると。そして、その候補地を対象にした調査が3段階になって行われる。1段階目は文献調査、二つ目が概要調査、そして精密調査と。実際に精密調査になると、幌延深地層研究センターのような地下施設もつくってやるのだと。で、この一番最初の文献調査に応じるだけで、その応じた自治体には最大で2年間で 20 億円が交付されるという、そういうニンジンをぶら下げるような、ちょっと言葉あれですけれども、形の中で、さあ手を挙げてくださいということをやろうと、すごく姑息なやり方なのだという表現を私は使わせていただきますけれども、そういうことで。そういうことの中では、もう 20 億円というと、幕別町の年間の予算の1割まではいかないけれども、それに近いような金額が出てくるわけですよね。大きな金額であるというふうに思うわけです。そういう中で、どこかの自治体が、北海道の中でもどこかの自治体が手を挙げるというような、そんな事態も出てくる可能性があるのだなというふうに思います。そういうことの中では、今の町長の答弁ですと、社会的な問題の解決のあり方の一つとして、この町も手を挙げることはゼロではないのだというふうに聞こえるのですけれども、そういう理解でよろしいでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
幕別町のことを今聞かれたというように思いますけれども、これはやっぱり客観的に適地があるかどうか、データ含めて、それは活断層であったり、あるいは人里からどれだけ離れているかといった、そういう条件も当然出てくるかというふうに思いますし、国はさらに港から近いほうがいいのだといっていますけれども、やはりその被害が及ばない範囲にそういう適地があるかどうかということが一番のポイントになるかというふうに思いますし、そこには住民の皆さん、町民の皆さんがおりますので、当然、町民の皆さんの理解があって初めてそれは調査ができるということにもなってくるというふうに思いますので、私、今、幕別町町内の 478 平方キロを見たときに、そういったところはまずないなというふうに思っているところであります。
再質問 15番 谷口和弥
そういうことであれば、町長みずから手を挙げるなんていうことはないし、話が来ても、それは毅然とした態度をとるのだと、そういうことに私はとったのですけれども、それでよろしいですよね。
答弁 町長 飯田晴義
これは、私の一存でというふうにはならない。当然、議会、住民の方の考えがどうあるかということがありますから、そういったことを踏まえて、最終的に判断をしなければならないというふうに思いますけれども、現時点における私個人の考え方としては、手を挙げることは考えておりません。
再質問 15番 谷口和弥
それでは三つ目の質問に行きます。エネルギー政策についてであります。どうしても原発の再稼働をさせたいというのが国のやり方の中で、東日本大震災で完全に1個の原発も動かさなかったわけですけれども、今現在、五つの原発が動いているところであります。報道によると、この原発のことでありますけれども、二つの原発が、合格証が既に出されたと。新たに関西電力と四国電力のほうの地域でありました。そして、この後9月 18 日に原子力委員会の委員長の任期が終わるわけですけれども、その任期の前に、東京電力、今これは原発の事業者として適格かどうかということが問われている、そういうところの事業者だというふうに思うのですけれども、その東京電力のほうからも、一つ合格証が出されるのだと、そんな状況になってきて、原発の再稼働がさらに進んでいくのだというふうに今の流れはなっているところであります。町長の答弁にも、重大な事故が起きた場合は、人間や動植物に致命的なダメージを与えるリスクがあるということ、これはもう誰もがそういうふうに記憶しているところであります。そして、それを稼働させれば、この廃棄物がどんどん増えていって、今全国の廃棄物の貯蔵庫の7割程度は埋まっていて、もう満杯になるのは時間の問題で、新たに廃棄物貯蔵庫をつくらねばならない、そんな状況もあるのだということも報道がされているところであります。私は、やはりそういう致命的なダメージを生物に与えるようなものの再稼働については、良しとできる立場にはなくて、この廃棄物の処理のことについても、これ以上増やさない形にする、そのことが重要なのだと思っているところであるのです。原発を回せば廃棄物が出る、当然その処理にかかっているわけですけれども、町長はこの廃棄物処理のこのことについて、当然そういうことであれば、原発については良しとできない側の考えに立たれるべきと思うのですけれども、その辺はどうでしょうか
答弁 町長 飯田晴義
これは全く否定するものではないというように私は思っていまして、まず、絶対という言葉がなかなか通用しない時代になってきまして、だからといって想定外ということを安易に使うことも許されるわけではないわけで、どこまで安全性を確保するかという問題が一つにあろうかというふうに思います。それは、私は技術的にはちょっと何もわかりませんので言い切れませんけれども、絶対に近いような形での何重にも安全策を講じるということが一つ条件、もう一つは、廃棄物の貯蔵施設があるということがもう一つの条件、これが備わらないと拡大していくことにはならないだろうというふうに思っております。ただ、一つ、逆に原子力を使わない、原子力発電を使わないとなったときには、コストは間違いなく上がっていきますので、そのことが国民合意としてしっかり、コスト上がってもいいから例えば再生エネのような二酸化炭素も出さない、地球温暖化に結びつかないようなエネルギーを大いに使っていくのだという理解が、もう一つ必要なのかなというふうに思っておりますので、そこは、やはり原子力も当然怖い、恐ろしいものでありますけれども、今の地球温暖化というものを私は本当に脅威に感じているわけでありまして、去年の台風なども恐らくその影響なのかなと思いますし、氷河がどんどん溶けていって、さらに温暖化が進んでいることで地球の異常気象が発生するということも、なかなか目に見えないだけに、国民というか人々は感じないのかもしれないですけれども、本当に恐ろしい方向に向かって進んでいるのだということも十分気にとめながら、総合的な判断をすべきかなというふうに思っております。
再質問 15番 谷口和弥
今の町長のご答弁は、初回質問の中で言われたことを、答弁されたことを、さらに深めて答弁いただいたのだなというふうに思って聞いておりました。生物に致命的なダメージを与えてしまう。しかし、一方では、ということの答弁で続く文言であります。発電コストが低くて経済性にすぐれている、そして地球温暖化のことが、今ありました。発電コストが低くてということについてですけれども、これはやっぱり私は相当怪しいのだというふうに思っているところであります。ひとたび事故が起こればということがまずある。東日本大震災で今どうなっているかというと、5万人の方がまだ帰ってこられない、その人の補償もあれば、福島沖でとれる魚介類、まだ事故前の8%にしか至っていない。それだけの被害が、風評被害も含めて漁村部、農村部にもあるのだと。そして、今、凍土層をつくって汚染水が海に出ないようにしていますよね。それだって、この1年間で 340 億円だと思いました。もう使われている。で、今、東日本大震災のときに、アメリカが空母ロナルド・レーガンでトモダチ作戦というのがありましたよね。本来の目的地でなかったのだけれども、そういう事故があったから、空母が幾つかの船舶と一緒に救援活動を行ってくれたということがあって、その名前はトモダチ作戦ということで、そのことはすごく当時感謝された中身で、もちろんそういう部分はあるのですけれども、今、そのうちの乗組員の 150 人が、そのときの被災したことで体調が悪いと、補償をよこせと、50 億ドル、5,500億円の基金を今東京電力とアメリカの1社の二つを相手としてやろうとしている。でも、これ日本国内を見ていったらば、医療費の問題、そんなもので済まないのだと思うのですよ。発電するコストは国費が投入されるから、発電をする電力会社としてはコストは安いけれども、トータルで見たらば、大変な金額がかかってしまうのだというのが、私の原発に対する理解のところであります。地球温暖化のことも言われましたけれども、これも原発ではなくて、今、地方も随分取り組んできましたけれども、自然エネルギーで対応できる。実際、原発が回っていなくても、電力に困るということは節電の中で大きくはなかったというふうに思うのですよ。ちょっと質問ということでは締めくくらねばなりませんけれども、やっぱりコストのことや、それから環境問題に照らしても、私は原発は人類との共存は難しいというふうに思うのですが、もう一度そのことで町長にご答弁を願いたいと思います。
答弁 町長 飯田晴義
これは、人類との共存がどうかというのは、非常に答えるのは難しいわけでありまして、そこは使い方なのだろうなと。これは爆弾として使えば共存はできない、今盛んにそういう問題が出ていますけれども、でもそれをいい方向に使うということは、私はそれは否定できないな。ただ、そこはやはり安全対策をしっかりする。ひとたび福島第一原子力発電所のようなことになれば、谷口議員がおっしゃったようなものすごく後始末にお金がかかることは、これはもう言うまでもない、今見てわかるとおりでありますけれども、そうならないように、今ある原子力をあまり、どの原子力発電所も許可をするということではなくて、安全性の高いものをさらに安全性を高めた中で使うことはできるのではないのかなというふうに思っていますので、今、全てを廃棄するよりは、使うべきものは安全性を高めて使っていく方向にあるべきかなというふうに思っています。
再質問 15番 谷口和弥
町長の考えはわかりました。理解したところであります。それが、私とまた私の周りの多くの人と一致しているかどうかというと、またそれは別ですけれども、町長の考え方は理解したところであります。教育委員会のほうにも、1点お尋ねしたいことがあります。教科書の問題であります。あの東日本大震災の後、原発は危険なのだと、廃棄の方向に向かうべきだという、そういう教科書の内容が多く出されるようになっていた。それが、今、原子力関係の事業所、協会等の中では、両方併記しろという、両方併記というのは原発のメリットとデメリットを両方併記しろという形の中で、原発を容認することを進めたいということを、その原発を回すことで利潤が得られる、利益が得られる、そういう団体が教科書業界に要請をしているというような新聞報道がされています。こういう教科書に対する手法について、教育委員会の見解をお尋ねして、私の一般質問の最後の質問とさせていただきます。
答弁 教育長 田村修一(教育長は2018年3月まで)
ただいまの質問、企業・団体、一定の企業・団体が教科書の編集に対して圧力というか要請をかけるという内容でございます。これは、私ども原発の問題と、これだけに限ってではないのですけれども、一般的、一般論として、全てのテーマにおいて、特定の企業・団体が教科書編さんに対して要請する、圧力をかけるということは、これは好ましくないことなのかなというふうには私は思います。ただ、最終的には、教科書の検定というのは、文部科学省の教科書検定基準というのがございますので、それに従って表記する、編集するということになろうかと思いますので、市町村の教育委員会といたしましては、それは公平・中立にされるということを望んで、その検定委員会の状況を見守るというふうに考えております。
再質問 15番 谷口和弥
終わります。