幕別町議会 平成27年第3回定例会 2015年9月8日
子どもの貧困対策について
2015年9月8日、幕別町議会の一般質問で、荒貴賀議員が「子どもの貧困対策について」質問し、町長 飯田晴義、教育長 田村修一が答弁しました。
- 質問者
- 荒貴賀 議員
- 答弁者
- 町長 飯田晴義、教育長 田村修一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 荒貴賀
通告に従いまして、質問させていただきます。1、子どもの貧困対策について。2014 年7月に政府が公表した国民生活基本調査によると、子どもの貧困率は 2012 年で 16.3%と前回の 2009 年度より 0.6 ポイント悪化して過去最悪になっています。また、ひとり親家庭の貧困率は54.6%と深刻な事態になっています。子どもの貧困が問題になり 2012 年度には生活保護の母子加算や子ども手当などの対策が打たれていたにもかかわらず悪化しました。子どもの貧困は、30 代、40 代の働き盛りの世帯が多く、大人の貧困を反映しています。厚生労働省の調査によると、子どもの貧困線は 2012 年度 122 万円、月額収入 10 万2千円の手取り収入で家賃4万円を払ったとすると、生活保護基準を下回ります。このような世帯で暮らしている 18歳未満の割合が、国民の 16.3%も存在しています。厚生労働省の就労統計調査では、働く人の実質賃金は 15 カ月連続マイナス、年収 200 万円以下で働く貧困層と言われる人は 1,120 万人に達し、苦しい生活状態となっています。子どもの貧困は、成長していくに従って体の成長、心の成長、知識の獲得が難しくなり、自立を阻害し、進路選択などのさまざまな制限につながっています。さらには大人になってからも貧困が連鎖していく可能性もあります。昨年8月に政府は、「子どもの貧困対策大綱」で課題や目標と「教育支援」を初めとする 40 項目のメニューを示し、道の「北海道子どもの貧困対策推進委員会」を年内に設置する方針を発表しました。幕別町でも貧困対策に取り組むよう、次の点について伺います。①幕別町の子どもの貧困調査の実施を。②生活困窮者自立支援法に基づく事業は、市は事業主体となって実施できますが、町村は十勝総合振興局の管轄となり、直接的に事業を実施することはできないのですが、町が事業実施主体となって学習支援事業を実施できるように働きかけを。③スクールソーシャルワーカーを町としてもさらに充実させることはできないか。④子どもの貧困対策として、国に対し児童扶養手当の増額を求めるべきではないか。以上です。
答弁 町長 飯田晴義
荒議員のご質問にお答えします。ご質問は、町と教育委員会にわたるものでありますので、私からはご質問の1点目、2点目、4点目につきましてご答弁をさせていただきます。「子どもの貧困対策について」であります。子どもの貧困の問題というのは、所得の低い家庭の子どもが低学力、低学歴となり、将来不安定な就業に陥り、次の世代にまで貧困状態が連鎖していくことであり、このような貧困状態にある子どもたちが、今現在、国において約6人に1人の割合で存在し、年々ふえ続けていることが大きな問題であると捉えております。国では、昨年1月に「子どもの貧困対策の推進に関する法律」を施行し、その第2条において、子どもの将来がその生まれ育った環境によって左右されることのない社会の実現に向け、子どもの貧困対策として、子ども等に対する教育の支援、生活の支援、就労の支援、そして経済的支援を講ずることを基本理念とし明記いたしました。ご質問にもありますように、この法律の第8条において策定を義務づけた「子どもの貧困対策に関する大綱」が閣議決定され、子どもの貧困対策を総合的に推進することが決定されたところであります。ご質問の1点目、「幕別町の子どもの貧困調査の実施について」であります。子どもの貧困に関する調査については、厚生労働省が毎年実施しております、「国民生活基礎調査」において3年ごとの大規模調査の際に、貧困率の状況をまとめており平成 25 年は第 10 回目の大規模調査に当たり、その状況が示されました。また内閣府においては、「子供・若者白書」として子どもの貧困を取り上げ、就学に関する支援についての現状をまとめており、町といたしましても実態把握の資料として活用しているところであります。さらに、本年9月には国において子どもの貧困の実態等を把握、分析して新たな指標の開発に取り組むために、10 年に1度の調査である「乳幼児栄養調査」の一環として子どもの食事、栄養状態と保護者の収入や家庭環境との関連性などについての全国調査を実施し、翌年3月に結果を公表する予定としております。今回、厚生労働省が検討している保護者に対する新たな質問項目は、同居する家族構成、両親の学歴、世帯収入、母親の就労状況や就労形態などとしており、「暮らしを総合的に見てどう感じているか」との質問もあり、「大変苦しい」「大変ゆとりがある」など5段階で答えてもらうほか、時間的なゆとり感などについても尋ねるものであると聞いております。町が独自での貧困調査の実施をすることについては、今のところ考えておりませんが、傾向や実態を知る指標としては、国の調査を活用していくこととし、町といたしましては地域の民生委員による日ごろの見守り活動の中で把握をしている困窮家庭への支援事業の実施を継続していくとともに、今後も各施策を通し、個別のご相談に丁寧に対応していくことが重要であると考えております。ご質問の2点目、「町が事業主体となって学習支援事業を実施できるよう働きかけることについて」であります。生活困窮者自立支援法は、生活保護に至る前の段階の生活困窮者に対する支援の充実・強化を目的に、平成 25 年 12 月に成立し、本年4月から施行されたところであります。この法律に基づきまして、都道府県や福祉事務所設置の自治体は、生活困窮者に対し、自立相談支援を中心に、住居、就労、家計等の相談や支援を一体的に提供することとされ、福祉事務所が設置されていない自治体においては、北海道が事業主体となり事業が実施されているところであります。本法律で定める「学習支援事業」は、生活保護世帯や生活困窮世帯の子どもたちが、健やかに育成される環境整備を目的とし、学習支援を初め居場所づくりや保護者への養育相談など、世帯の自立を側面的に支援するとともに、貧困の連鎖を防止する上では重要な取り組みであると考えております。このようなことから、事業が効果的に実施されるよう、支援対象者の情報提供など道と連携体制の構築に努めてまいりたいと考えております。ご質問の4点目、「子どもの貧困対策として国に対して児童扶養手当の増額を求めることについて」であります。児童扶養手当は、児童扶養手当法に基づいて、ひとり親家庭の生活の安定と自立の促進に寄与し、児童の福祉の増進を図ることを目的として支給される手当であり、本町におきましては事務の一部である申請に係る手続を行っております。児童扶養手当法が昭和 37 年1月に施行されて以来、児童扶養手当は全国の母子家庭に対する公的経済支援の一つとして一定の役割を担っており、平成 22 年8月にはその対象に父子家庭を加え、26 年12 月からは条件つきではありますが、公的年金を受給している家庭に対しても支給が拡大されております。全国的に離婚や未婚での出産などにより、ひとり親家庭が増加しており、本道においても児童扶養手当の受給者が年々増加し、都道府県別での受給者数は東京、大阪、埼玉に次いで4番目となっており、児童扶養手当がひとり親家庭の生活安定、自立支援や児童の福祉の増進に大きく寄与しているものと考えているところであります。ひとり親世帯の年収の平均につきましては、一般世帯の3割程度にとどまっていると言われており、本町における児童扶養手当受給者の所得を見てみますと、100 万円未満の世帯が全体の6割以上を占めており、100 万円以上 200 万円未満の世帯が3割程度、200 万円を超える世帯は約1割ということで苦しい生活状況であることがうかがえます。そのため国では、来年度、ひとり親就労を支援する専門の相談員を全国に配置するなどの対策を強化する方針も出されており、児童扶養手当の拡充についても検討することとされておりますことから、児童扶養手当の増額要望につきましては、今後は国の動向を注視し判断をしてまいりたいと考えております。以上で、荒議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。
答弁 教育長 田村修一(教育長は2018年3月まで)
荒議員のご質問にお答えします。ご質問の3点目「スクールソーシャルワーカーを町としてさらに充実させることはできないかについて」であります。スクールソーシャルワーカーにつきましては、いじめや不登校、児童虐待などの問題等を抱えている児童生徒に対し、教育分野に関する知識に加え、社会福祉等の専門的な知識や技術、経験を用いて児童生徒がおかれた環境へ働きかけたり、関係機関とのネットワークを活用しながら課題解決を図るという役割を担っているものであり、貧困家庭に対する支援の一つにも位置づけられております。北海道教育委員会では、平成 20 年度から市町村教育委員会を対象にスクールソーシャルワーカー活用事業を実施しており、本町では平成 24 年度にこの事業の指定を受け、北海道から任用された小学校校長経験者であるスクールソーシャルワーカー1名を、活動拠点となる「子ども交流施設まっく・ざ・まっく」に配置しているところであります。活動内容につきましては、不登校、心身の健康や保健に関する問題、友人関係や家庭環境の問題、発達障害等に関する問題等に対して、直接、児童生徒や保護者との相談業務を行うことを含め、問題を抱える児童生徒が所属する学校の教職員等とのケース会議開催についての働きかけや参加、さらに福祉関係機関などとの連携・調整を行うなどの支援を行っているものであります。活動実績といたしましては、平成 24 年度は 20 人の児童生徒とその保護者との相談を行ったほか、学校や家庭への訪問活動を 88 回、ケース会議を 77 回、25 年度は 23 人の相談、訪問活動を 140 回、ケース会議を 75 回行い、26 年度は 26 人の相談、訪問活動を 136 回、ケース会議を 46 回行い、児童生徒、家庭、学校への支援を継続的に行っているところであります。一方、本町では、スクールソーシャルワーカーのほかに、不登校児童等の相談、カウンセリング、学習支援等を行う子どもサポーターや児童生徒の心の悩み、いじめ、不登校等に対するカウンセリングを行うスクールカウンセラーをまっく・ざ・まっくに配置しているところであります。これら三者は情報を共有するとともに、協力体制を構築し、互いに補完し合いながら児童生徒や保護者等の思いに寄り添った教育相談等の支援を行っているところであります。このようなことから、本町においては児童生徒の問題解決に対しましては、その体制が構築されており、これまで一定の成果を上げてきたものと考えているところでありますが、今後につきましても、まっく・ざ・まっくに配置しているスクールソーシャルワーカー等の活動内容等のさらなる周知を図るとともに、児童生徒や保護者が気軽に相談ができるよう、その体制を維持してまいりたいと考えております。以上で、荒議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。
再質問 2番 荒貴賀
それでは再質問させていただきます。今回、貧困対策ということが国から打ち出されまして、ぜひ幕別町としてもいろいろやってはもらえているのですが、さらによりよいものにしていただきたく思いますので、ぜひ皆様にお願いしたいと思います。どのような世帯に属する子どもの貧困が高いのであろうかということで、私なりに少し調査してみました。特に厳しい状況に置かれているのが、やはりひとり親世帯である子どもたちであるということが厚生労働省のデータからも母子世帯で 50%、父子世帯でも 30%以上の人たちが貧困世帯であるというふうに聞いております。全国で母子世帯が 124 万世帯、父子世帯で 22 万世帯です。子どものいる世帯で 1,180 万世帯で、12%がひとり親世帯ということになって、8世帯に1件がひとり親世帯という、もう珍しくないというような状況が生まれています。特に日本では、ワーキングプアが多いということもひとつ問題がありまして、母子世帯の母親の8割の方が働いているにもかかわらず、貧困から抜け出せないというような状態が続いております。子どもを抱えているのに働くことが難しく、半数は非正規労働者です。正規で働くことになったとしても、男性より賃金が低いことから、なかなか生活困窮から抜け出せないという実態もあります。父子家庭も同様に、今まで仕事をして子育てをしていましたが、仕事と子育てと両立できないということで仕事先を変えることで、生活が困窮してしまったという事例もあります。両者の場合も、生活が厳しく日々のストレスからいろいろな問題が生まれるかと思います。児童福祉の現場からは育児放棄などの、もしくは育児虐待や不登校などのさまざまな問題が次々と報告されています。不登校、幼児虐待など、リスクはどのような世帯にも起こり得るものです。そのリスクは、親が就労問題、経済問題を抱えている世帯に特に多いと認識しております。幕別町としましても、都市部と地方ではやはり傾向や現状が少し異なると思っております。6月の一般質問のときに、97%の子どもが保育所や幼稚園に通っていて、3歳児入学前健診でほぼ全ての子どもの把握ができているというふうに答弁をいただきました。やはり都市部ではそうなかなかいかなくて、試行錯誤の段階が続いています。そのような国から出されるデータをそのまま受けたところで、それでよいというわけにはならないと思います。このような観点からも、町独自に調査・研究が必要であり、独自の政策を考えていかれないかと、ぜひ検討のほうをお願いしたいと思っております。特に今は、見た目では生活が大変だとわかる世帯がほぼなくなってきたと思います。民生委員が一定の把握しているというのであれば、そこから基準を設けて実態調査を始めていって集約して、そこから足がかりを持っていくという方向性もあるかと思うのですが、いかがでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
生活実態の調査でありますけども、仮に町がやるとしても、何の強制力もないわけでありまして、ただ協力いただくしかないわけであります。やはり精度を高める、事細かく全世帯の方がどういう実態にあるのかということをもしやるのであれば、そこまでやらなければ私は意味がないなというふうに思っております。大体の話であれば国の調査でいいわけであります。そう考えたときに、いかに精度を高めて調査ができるのかというのは、非常に難しいなというふうに思っています。アンケートぐらいに考えられると、3割もあればいいほうでありますので、ですからプライバシーに、しかも踏み込んだ内容にもなっていくわけでありまして、生活実態といっても単に収入だけでいいのか、預貯金はどうなのか、資産はどうなのかというところまで押さえて初めてその実態が分かるのだというふうに、把握したということになるのだというふうに思います。そう考えたときに、本当に高い精度での調査がやり切れるのかなということは、私は非常に疑問を持っているところであります。
再質問 2番 荒貴賀
確かにそのようなところも大変あるかと思います。でも、やはり今現状は大変な世帯が多いということを踏まえまして、実態的な調査、把握、大変なところもあります、物すごい時間のかかるところもあるかと思いますが、少しずつでも調査をしていただきたいと思っております。特に生保に入らないですが、ぎりぎりのラインで生活している世帯の支援がとても重要だと思っております。失業してしまったばっかりに、生活が一気に圧迫してしまった、いつ貧困になるかわからないというのが今の現状でありますから、やはりそういう観点からもいろいろな調査をしていただくとか、そういうふうに広報を出していただくとかいう支援がたくさん必要だと思います。特に町は就学援助をすごいやっていただきまして、生活保護基準の 1.3 倍まで援助していただいています。しかし、中にはこれを全部把握していないという世帯が多いのですね。こういう制度がありますと言っても、「あ、知りませんでした」とあると思います。やはりこういう人たちは生活が大変なので、なかなか見られないという部分もあるかと思うのですよ。やはりそういう部分では、そういう人の調査までいきませんけれども、支援が必要だと私は考えております。特に今回貧困対策が打ち出されましたので、予算が大量に投入されることになるかと思います。子どもを通して家庭の不安をキャッチできる体制や、そして支援を大きく拡大させていただきたいと思っております。何より貧困対策は少子化対策であるということを私は認識しておりますので、ぜひお願いしたいと思います。次に、生活困窮者自立支援事業について話ししていきたいと思います。この事業は、生保にかからないけれども、大変な生活実態の人たちを支援しようという事業で進められているという話を聞いております。釧路では大きな実績を上げているという事業を聞いております。町村では事業所が設けられていないので、積極的な取り組みができないというふうに答弁をいただきました。しかし、場所が変わればニーズも変わるというところもあります。せっかくいい制度があるのですから、幕別町としても主体的に何かできないかぜひご検討の方をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
学習支援につきましては、これは道が事業主体として実施しているものでありまして、まずはそこが主体となるべきであります。町においては、学習支援と似たようなものとして、まっく・ざ・まっくというところがありまして、そこで居場所のない子どもたちであったり、悩み事を抱える子どもたちを子どもサポーター3人によって指導しております。そこで勉強なども教えておりますし、ですから、今、町ができることといったら、そういったことを通じて、より子どもたち一人一人に寄り添っていくことなのだろうというふうに思っておりますので、これは教育委員会の所管事業でありますけれども、それも通して、町ができることはやっていきたいというふうに思います。
再質問 2番 荒貴賀
まっく・ざ・まっくというお話がありましたので、少しまっく・ざ・まっくの話をさせていただこうと思います。まっく・ざ・まっくは、すごくいい事業でありますが、やはり1カ所しかないっていうのが大変あれだと思うのですよね。本当に勉強がわからないとか、勉強ができないという子どもさんたちの支援ということを考えれば、やはり学習支援が一番重要だと私は思っております。ですから、学校でできる支援、例えば幕別町では放課後サポート事業という加配によって、習熟度、少人数制度、あと TT制度を設けて先生方を1人配置してやっているという報告も受けております。その中でもなかなか対応し切れない、学業についていけない世帯に、なかなか支援ができないという先生方の報告も受けておりますので、学習塾の施設というのは町でやっていただきたいというふうに考えております。学校の授業でなかなかついていけないお子さんや、先に勉強ができて進んでいるお子さんに行き届かないというのが教育の中で大変聞かれておりますので、ぜひその辺を教育委員会の方としても、しっかりとサポートできる体制をお願いしたいと思います。今回、大綱でも、意欲と能力のある子どもたちが進学を保障する政策を掲げているというふうになっていますが、しかし現状では貧困の中で意欲を持つことさえ難しい状況があるのではないでしょうかと思います。そのような中で、ただ政策を導入しただけでは解決できないというようなこともあるかと思います。毎日の仕事、子育て、大変な生活状況を送る親御さん、毎月の支払いでぎすぎすした家庭がある親御さんの中で、子どもたちが未来を考えて勉強できる制度、ぜひ町の教育委員会としても学校の先生方としても加配という制度をとっていますので、そこら辺からつくっていただき、そしてスクールソーシャルワーカーへつなげていけるという制度をぜひ行っていただきたいと思っております。先ほど中橋議員の質問の中で、町長が大学進学に給付型の奨学金制度が絶対に必要だというお話もありました。大変これも重要な政策ですので、ぜひ今後検討していただきたいというふうに思っています。今、重要なのはやはり早い時期からの就学支援だと思います。小学校のときに学力が遅れて勉強嫌いになっている子どもへの支援、そこにどういうふうに取り組んでいっているのか、ぜひ教育委員会としての考えをお伺いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 教育長 田村修一(教育長は2018年3月まで)
学習支援の話でございます。最初にまっく・ざ・まっくの話が出ましたので、スクールソーシャルワーカーとの関係もちょっとあるのですけれども、先ほど町長申し上げましたとおり、スクールソーシャルワーカーのほかに子どもサポーターというのを3名、まっく・ざ・まっくに配置しております。これが学習支援を行うということが主たる目的でございます。そのほかにも心の悩みだとか、そういうものの相談というのも受けておりますけれども、そのほかに、学習支援といたしましては、これは道の事業でございますけれども、習熟度別、少人数支援ということで、教員6人を加配を受けまして、町内の学校で学習支援を行っていると。また、まっく・ざ・まっくの話もありましたけども、そのほかに各学校におきまして、放課後ですとか、朝学習、さらには長期休暇の夏休み冬休み期間に5日間とか7日間の学習支援を行っておりまして、これは貧困家庭に限らず希望する方、家庭全てを対象にして、そういう学習支援を行っております。また、教育委員会の事業といたしまして、学びたい授業と、これは教員の OB の方たちに講師となってもらって、夏休み期間中 10 日間程度、学習を支援するという活動を行っております。こういうようなことによって学習支援はもとより、居どころのない子どもたち、例えば休み中お父さんお母さんが働いていて居場所がないというか、そういう子どもたちの受け皿にもなっておりまして、学習のほか生活指導、そういう面も含めて支援させていただいているという状況であり、今後もこういうような体制は維持して、子どもたちの教育という面で、教育委員会としては取り組んでいきたいと思っております。
再質問 2番 荒貴賀
通常のお子さんですとか、家に問題がないお子さんでちょっと勉強ができないで塾に通うのもという人たちにとっては、とてもまっく・ざ・まっくの事業ですとか、とてもよいかと思います。本当に逼迫した状態では、なかなか救い切れていないというのが現状にはあります。やはり制度があるといっても、やはりそこにしっかりとしたサポート体制ができているのかというとこが、とてもあるのではないかと思います。スクールソーシャルワーカーの話もありましたので、そういったほうのお話もしたいと思います。やはり連携という意味でスクールソーシャルワーカーの方が1人しかいないという状態の中で、スクールカウンセラーの方が3人いらっしゃいますが、やはりなかなか教員との間に連携がとれていないというのを聞いております。特にスクールソーシャルワーカーは家族とつなぐ人なので、支援員の方や教員の方とどのように活動し、そして広げていくのかというのを、ぜひ具体的にどういう活動をしているのかというのをしっかり周知、スクールソーシャルワーカーの方と教員、支援員がしっかりと連携がとれるような体制をしていかなくてはなかなか救っていけないのではないかというふうに思っております。町としても、たくさんの方が救っていただいているというふうにお話は聞いてはいますが、なかなかそこまでいっていないという人たちもいますので、そこをどう支援していくか、やはりそこは学校の職員ですとか支援員の方と教員の方が、一番そこで親御さんやお子さん方と一緒に触れている部分ですので、ぜひ連携のほうをとっていただきたいというふうに思っております。やはりスクールソーシャルワーカーでは、時間的な問題があるのではないかというふうに指摘されております。年間 450時間しかないというふうに言われていまして、普通に働けば1日8時間、1カ月 20 日で年間 1,920時間なのですが、450 時間しか働いていないという実情の中で、なかなか勤務時間が短いため、学校からお願いしたいときにはもう帰ってしまっている、もしくはお呼びしたいときにはもう既にいないというような状態があるというふうに聞いておりますので、その辺の対策についてもぜひご検討のほうをお願いしたいと思います。あと政策についてですが、スクールソーシャルワーカーの予算が引き上げられているというお話がありますが、その辺について、幕別町としても、もし引き下げられた場合、町独自で支援していくということになるのでしょうか、お聞きしたいと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 教育長 田村修一(教育長は2018年3月まで)
スクールソーシャルワーカーの活動が十分でないのではないかというお話でございますけれども、まず幕別町ではこのスクールソーシャルワーカーの事業でございますけれども、もともと道が国の事業を活用して始めたと、今現在、道内では全道市町村におきまして 38 人のスクールソーシャルワーカーが配置されておりまして、十勝管内では音更町が平成 23 年度、幕別町が平成24 年度、清水町が平成 26 年度、非常に十勝管内でも先進的な事例としてうちは取り組んでまいりました。帯広はその後、独自で、単独で実施しているという状況であります。スクールソーシャルワーカーは確かに1人でございますけれども、先ほど言いました子どもサポーター、この方3名配置してるのですけれども、1人がスクールソーシャルワーカーと兼務しておりますので2人、それとスクールカウンセラー、先ほど答弁させていただきましたけれども、いじめだとか不登校、心の問題なんかに対応してる方がいるということで、4名、まっく・ざ・まっくに配置していることになっております。しかも、この人たちはそれぞれの役割だけに特化してやっているわけではなくて、さまざまな事例に対してお互いに協力し合いながら対応しているという状況でございます。ですから、スクールカウンセラー1人で授業やっていて、そこで1人いて、片一方の事例にかかり切りになると対応できないと、そういうような状況ではないというところでございます。それと、現在、教育委員会には学校推進員というのを1人配置しております。学校推進員は、この方は学校と連携して教育委員会、さらにはこのまっく・ざ・まっくとの連携で、子どもたちの悩み、困り感のある子どもたちの支援についても、常にまっく・ざ・まっくと連携していると。さらには、学校とまっく・ざ・まっくのこれらの指導員たちとのケース会議、こういうのも開いて、私どもとしては十分にきめ細かく対応しているともの考えておりますので、もし保護者の方々にそういうようなご意見があるのであれば、私どもの周知が足りないのかなと思いますので、その際にまた議員のほうからもいろいろあわせて周知していただいて対応していただければと、私どもはもちろん、今後さらに皆様の要望に応えていくという気持ちではおります。もう一つ、予算の引き上げということでございます。今現在、引き下げるという話は伺っておりません。これ先般の道議会、6月 26 日開催された一般質問の中でも、スクールソーシャルワーカーの配置について質問があって、それに対しまして北海道教育委員会の教育長におきましては、さらに増員したいと、今先ほど 38 人といったのを 50 名ぐらいにふやしたいと、国からも予算を持ってきたいと、予算要望したいという答弁しておりますので、私どもも引き続きこの配置、守っていきたいというふうに考えております。以上です。
再質問 2番 荒貴賀
ありがとうございました。分かりました。スクールソーシャルワーカーの話になってしまったので、ちょっと生活困窮者支援事業のほうに戻らせていただこうと思います。済みません。一番親御さんたちが欲しいのは、安くて通える塾が欲しいっていう要望がとても多いのですよね、そういう話が。要は、学校ではそういうふうにサポートだとか支援していただいているというのもあるのですけれども、なかなかそういうふうに言えない子どもたちがいらっしゃるのもまた事実です。やはり家が大変だから、そんなことも言っていられないというような困窮世帯では、本当に勉強どころではないというようなことになってしまっているのですよね。まっく・ざ・まっくの取り組みで、そういう人たちが何とかできるというふうにあるのかもしれませんが、もしそうなった後に、そこで救ってもらった人たちを、今度一程度の学力をつけていただくという意味でも、やはり支援事業で塾をしていただきたいと思っております。最後です。児童扶養手当についてですが、やはり現金給付が一番確実な政策だと思っております。自治体では限度がありますので、生活が安定させるために国に責任を持って貧困対策を行うべきだというふうに考えておりまして、重要な案件ですので、ぜひ給付の引き上げ、そして賃金の引き上げを国に対して求めていただきたいと思います。貧困に対する、家庭だけで支えることができないというのが今の現状です。早くに支援があればそれだけ貧困しなかったはずで、なかなか外に話すことができない、しかも難しい家庭もあります。現在の生活を安定させるために、そこから問題を解決していく、就労支援でない支援を。既に 81%のシングルマザーは働いているのですから、現金給付というものを国に求めていきたいと思っております。子どもの権利を土台に考えれば、やはりひとり親家庭なら、その親が少なくても夕方以降に家に帰られるような生活でなくてはいけないと思います。深夜労働で二つも三つも仕事を抱えなくて済むような観点を踏まえて、児童扶養手当を拡充していただけないかと思っております。その中で、学習支援事業が生活保護世帯の子どもに対して行っておりますが、全額国負担で 2009 年からスタートしています。生活困窮者支援事業が始まったことによって、国が負担を半分に減額しようという案が出てきました。今回 2015 年度は、前年の実績比で9割まで上乗せして補助することにはなっていますが、来年度からはどうなるかわかりません。町としても学習支援はかなり手厚くやっていただいていますので、今後負担がふえた場合、後退があり得るのか、もしくはその辺は維持していただけるのか伺いたいと思います。
答弁 町長 飯田晴義
私の認識が間違っているのかもしれないのですけれども、学習支援事業は道が行う事業でありまして、我が町において学習支援事業は行われているという認識は実はございませんので、該当者がいないということになろうかというふうに思います。それにかわるものとして、私どもの町では、まっく・ざ・まっくにおいて、困り感があったり不登校になったりして学校になかなかなじめない子どもが、そこに通いながら学習支援的なものも受けていくということでありますので、ここはやはりまずは学校においてまずは勉強してもらうということが第一でありまして、塾を前提にした教育というのは、私は考えられないというふうに思っておりますので、まずは学校に通ってもらうこと、そして学校において多少学力差はあるのかもしれませんが、そこら辺は TT であるとか、あるいは支援員がそこに入りまして、学力の底上げを図っていくということの中で、学力の向上が得られればいいかなというふうに思います。
再質問 2番 荒貴賀
わかりました。そのようなことでしたので、はい。子どもの貧困は子どもたちに何の責任ものですので、ぜひこれからも町としても支援のほうをよろしくお願いしたいと思いまして、私の質問とさせていただきます。