幕別町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月12日
上下水道施設の適切な維持管理について
2025年3月12日、幕別町議会の一般質問で、荒貴賀議員が「上下水道施設の適切な維持管理について」質問し、町長 飯田晴義、水道課長 河村伸二、防災環境課長 半田健が答弁しました。
- 質問者
- 荒貴賀 議員
- 答弁者
- 町長 飯田晴義、水道課長 河村伸二、防災環境課長 半田健
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 荒貴賀
通告に従いまして、質問いたします。一つ目、上下水道施設の適切な維持管理についてであります。本年1月 28 日に発生した埼玉県八潮市の道路陥没事故は、老朽化するインフラの深刻な課題を浮き彫りにしたもので、住民への影響は甚大であります。原因は地下に敷設された下水道の劣化が陥没に影響した可能性があるとされ、全国では下水道に起因する道路陥没事故が 2022 年度に 2,600 件起きていると報じられています。また、下水道管の標準耐用年数は 50 年とされ、下水道法施行令では腐食の恐れが大きい箇所は5年に1回以上の適切な頻度で点検を行うことと規定されていますが、八潮市の下水道管は 2021 年度の点検では「直ちに工事は必要ない」と判定されたとの報道もあり、点検の期間・方法の見直しを含め、老朽インフラへの対策は急務であります。しかしながら、総務省が実施しました地方公営企業決算状況調査においては、水道の職員数は平成19 年に5万 5,000 人いましたが、令和4年には4万 3,000 人にまで減っており、現場では職員や予算の問題から、補修や点検、更新が限られるほか、水道管の耐震化も課題となるものと考えられたところであります。水道事業は、町民がいつでも安心し、水を利用でき、一日として欠かすことのできない大切な事業でもありますことから、上下水道の維持管理について以下の点をお伺いいたします。(1)上下水道管の老朽化の現状は。また、更新状況と今後の管理・点検は。(2)耐震化の進捗状況は。(3)幕別町水道事業経営戦略では、組織の見通しにおいて、令和6年度職員の削減を想定していますが、現状は。二つ目です。スフィア基準に基づく避難所の運営についてであります。内閣府は、令和6年 12 月に「避難所運営等避難生活支援のためのガイドライン」「避難所における良好な生活環境の確保に向けた取組指針」および「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」を改定し、避難所における質の向上の実現を図るため、初めて「スフィア基準」を明記されましたが、この基準に基づく避難所運営を行う考えは。以上です。
答弁 町長 飯田晴義
荒議員のご質問にお答えいたします。はじめに、「上下水道施設の適切な維持管理について」であります。町の上水道事業は昭和 28 年に、簡易水道事業は 37 年に給水開始して以来、安心・安全な水の確保と供給により、住民生活や社会活動に不可欠なライフラインとして重要な役割を果たしてまいりました。また、下水道事業は、公共下水道事業と流域関連公共下水道事業があり、幕別地区は昭和 50 年に公共下水道事業として認可を受け、59 年5月に供用開始しております。札内地区は、昭和 59 年に帯広市、音更町、芽室町、幕別町の1市3町で構成する流域関連公共下水道事業として認可を受け、平成元年9月に供用開始しており、供用開始以降は都市の公衆衛生の向上や河川の水質保全など、都市の発展に不可欠な社会基盤として重要な役割を果たしてまいりました。しかしながら、全国的に人口減少などによる料金収入の減少が進む中、施設等の老朽化に伴う更新費用の増大や大規模災害に備えた耐震化の費用も必要となるなど、今後、上下水道を取り巻く経営環境がさらに厳しさを増していくことについては、町としても近々重要な課題となるものと認識しているところであります。ご質問の1点目、「上下水道管の老朽化の現状は。また、更新状況と今後の管理・点検は」についてであります。はじめに、水道管の老朽化の現状でありますが、令和5年度末現在で、上水道の総延長 35 万 7,339メートルのうち、総務省で定める公営企業会計の減価償却費に用いられる法定耐用年数の 40 年を超える延長は8万 311 メートル、管路経年化率は 22.5 パーセントであります。また、簡易水道の総延長 30 万 4,795 メートルのうち、法定耐用年数を超える延長は6万 8,526 メートル、管路経年化率は 22.5 パーセントであり、上水道と簡易水道の合計は総延長 66 万 2,134 メートルのうち、法定耐用年数を超える延長は 14 万 8,837 メートル、管路経年化率は 22.5 パーセントとなっております。下水道管の老朽化の状況でありますが、公共下水道の総延長 16 万 9,702 メートル、農業集落排水の総延長1万 4,467 メートル、合計の総延長 18 万 4,169 メートルのうち、国土交通省で定める改築の対象となる経過年数である標準耐用年数の 50 年を超える管は現時点ではありません。次に、更新状況でありますが、水道管の過去3年間の更新実績の状況といたしましては、令和4年度が上水道事業 605 メートル、簡易水道事業 3,624 メートルで、合計 4,229 メートル、5年度が上水道事業 1,451 メートル、簡易水道事業 5,037 メートルで、合計 6,488 メートル、6年度が上水道事業1,918 メートル、簡易水道事業 1,992 メートルで、合計 3,910 メートルとなっております。3年間の合計で、上水道事業 3,974 メートル、簡易水道事業1万 653 メートル、合計1万 4,627 メートルとなっており、下水道管の過去3年間の更新実績はありません。次に、今後の管理・点検についてでありますが、水道管は毎年度漏水調査を実施しており、直近3年間の実績といたしましては、令和4年度は札内市街地の一部と郊外の上水道区域の調査で9件、5年度は札内市街地の一部の調査で5件、6年度は幕別市街地の全域の調査で 10 件、合計 24 件の漏水箇所を発見し、順次修繕しているところでありますが、今後は漏水検知機器などの先進技術を活用し、より効率的で効果的な管理・点検となるよう努めてまいりたいと考えております。下水道管については、平成 27 年に下水道法が改正され、腐食の恐れが大きい箇所を対象に5年に1回以上の点検が義務化されたため、省令の規定に基づき、コンクリート管の段差や勾配の大きい箇所を令和3年度に調査し、異常がないという判定結果になりました。来年度は、このたびの埼玉県八潮市の事故を受け、町独自で緊急追加点検として腐食の恐れが大きい箇所のカメラ調査を実施する予定でありましたが、国が全国の下水道管の一斉調査を実施する方針を決めたことから、今後、国から示される点検内容に沿って管路の点検を実施してまいります。ご質問の2点目、「耐震化の進捗状況は」についてであります。水道施設の耐震化については、主要な施設である取水施設、浄水場、配水池の土木施設のうち、平成9年の水道施設耐震工法指針改定以前に建設の 16 の施設を対象に「低」「中」「高」の3段階での耐震性評価を平成 24 年に行っており、評価の結果、「低」と「中」が2施設ずつあり、他は「高」の評価となっております。耐震性が「低」となっていた駒畠簡易水道の第1配水池と第2配水池は、北海道が実施した農業農村整備事業において配水池を統合し、駒畠配水池の更新が完了しております。耐震性が「中」となっている新和簡易水道の配水池、忠類簡易水道の配水池につきましては、町の総合計画に位置づけた上で耐震詳細診断を実施し、耐震性が不足する場合には耐震補強などの対策を行ってまいります。なお、水道施設の建築物については、昭和 51 年建築の駒畠第2浄水場が新耐震基準である 56 年以前に建設しているため、令和5年度に耐震診断を実施し、耐震性を有していることを確認しており、全ての建築物について耐震性が確認されております。水道管の耐震化状況でありますが、上水道の総延長 35 万 7,339 メートルのうち、耐震適合管の延長は5万 571 メートル、耐震適合率は 14.2 パーセントであります。また、簡易水道の総延長 30 万 4,795 メートルのうち、耐震適合管は3万 6,676 メートル、耐震適合率は 12.0 パーセントであり、上水道と簡易水道の合計は総延長 66 万 2,134 メートルのうち、耐震適合管の延長は8万 7,247 メートル、耐震適合率は 13.2 パーセントとなっております。次に、下水道施設の耐震化の状況については、下水道施設である幕別浄化センター、札内中継ポンプ場、泉町雨水排水ポンプ所、みずほ町雨水排水ポンプ所、忠類浄化センターがありますが、幕別浄化センターは耐震診断の結果、耐震性を有していないため、下水道統合事業が完了した後、用途廃止する予定であります。また、札内中継ポンプ場は令和7年度に耐震診断を実施の上、耐震性が不足する場合には耐震化を進めてまいります。泉町およびみずほ町の雨水排水ポンプ所は平成 13 年に、忠類浄化センターは平成 12 年に建設していることから、耐震性を有していると判断しております。次に、下水道管の耐震化状況でありますが、公共下水道の総延長 16 万 9,702 メートルのうち、耐震適合管は2万 581 メートル、耐震適合率は 12.1 パーセントであります。また、農業集落排水の総延長1万 4,467 メートル全て耐震適合管であり、公共下水道と農業集落排水の合計は総延長 18 万 4,169 メートルのうち、耐震適合管の延長は3万 5,048 メートルとなり、耐震適合率は 19.0 パーセントであります。今後は、上下水道の管路について、避難所等の重要施設につながる管路を優先的に耐震化し、ライフラインの強靭化を図ることで災害に強いまちづくりに努めてまいります。ご質問の3点目、「幕別町水道事業経営戦略では、組織の見通しにおいて、令和6年度職員の削減を想定していますが、現状は」についてであります。幕別町水道事業経営戦略は、水道事業が将来にわたって安定的に事業を継続していくことを目的に令和2年7月に策定しております。この経営戦略の中で、水道課組織の見通しとして、令和3年度から下水道統合事業のため下水道係を1名増とし、地方公営企業法適用移行が終了する6年度に1名減とすることとし、課長職を含め3係 10 名を想定していたところであります。その後、令和4年に町の組織機構改革により、水道課における職員配置は下水道統合事業により、業務量が増大する下水道係を1名増とし、課長職を含め3係 11 名としたものであります。令和6年度現在の水道課職員数は、職員の年度途中での退職などにより、課長職を含め3係9名となっていることから、次年度に向け業務に支障を来すことのないよう体制を整えてまいります。次に、「スフィア基準に基づく避難所の運営について」であります。「人道憲章と人道支援における最低基準」、いわゆるスフィア基準は、災害や紛争の被災者が尊厳ある生活を営むため、難民キャンプなどで人道支援を行う NGO や国際赤十字が 1997 年に発表し、翌年、「スフィアハンドブック」としてまとめられたもので、被災者1人当たりの居住面積を 3.5 平方メートル、トイレは 20 人に1基以上、さらに男性用1に対し女性用3の割合で設置するなどの基準を示しており、平成 28 年に内閣府が作成した「避難所運営ガイドライン」では、避難所の質の向上を考えるときに参考にすべき国際基準として示しております。令和6年6月 28 日、内閣府が設置する中央防災会議では、近年の大規模自然災害や昨年1月に発生した能登半島地震などを踏まえ、災害対応の根幹をなす防災基本計画の修正を行いました。これを受け、内閣府では「避難生活の環境変化に対応した支援の実施に関する検討会」を設置し、「避難所の支援」から「避難者等の支援」への考え方の転換や官民連携による被災者支援等の避難生活に係る基本的な考え方について取りまとめ、昨年 12 月に「避難生活における良好な生活環境の確保に向けた取組指針」「避難所運営等避難生活支援のためのガイドライン」および「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」にスフィア基準を示すなどの改正を行い、避難所の質の向上を図ることとされたところであります。また、北海道は、本年1月 14 日開催の北海道防災会議において、国の防災基本計画および令和6年能登半島地震を踏まえた道独自の点検結果を反映する「北海道地域防災計画」の修正を行ったところであり、現在、本町においては、これら国の防災基本計画の修正および北海道地域防災計画の修正等を参酌し、幕別町地域防災計画の修正を来る3月 24 日開催予定の幕別町防災会議にお諮りする予定であります。これにより、修正後の幕別町地域防災計画に基づく「物資及び防災資機材等の整備・確保に関する計画」および「幕別町防災備蓄計画」を修正し、新たに暑熱対策用の大型扇風機、防寒対策用使い捨てカイロを配備するほか、段ボールベッド、毛布および灯油ストーブ等の備蓄数量の拡充を図ってまいります。さらに、避難所での生活環境の改善に必要な人的および物的支援についても多方面に協力を求め、トイレカーやトイレトレーラー等のレンタルおよびキッチンカー関係事業者団体等と新たな防災協定を締結するなど、防災力の強化に努めてまいります。なお、避難所の運営にあっては、これまでも「避難所運営ガイドライン」に基づき運営することとしており、今後においても今般改定された国の指針に基づき、良好な生活環境の確保に向けた避難所の運営・管理体制の充実・強化に取り組んでまいります。以上で、荒議員のご質問への答弁とさせていただきます。
再質問 8番 荒貴賀
それでは、再質問させていただきます。下水道の老朽化について、まずお聞きいたします。埼玉県八潮市の道路陥没によるトラックの転落事故から1か月半がたとうとしています。トラックの運転手さんもいまだに行方不明で、120 万人の方がいまだに下水道の使用自粛が求められています。本当に甚大な被害が出ている状況です。事故の原因についても、下水道管の老朽化による破損と見られており、全国的に進む下水道管の老朽化、その対策は重要であり、住民の暮らしに直結する問題でもあります。国土交通省が下水道管路メンテナンス年報というのを毎年出しております。2023 年度版によりますと、国内で整備されている管路は約 49 万キロメートル、そのうち耐用年数 50 年を経過している管が全体の7パーセント、3万キロメートル、10 年後には9万キロメートル、全体の 19 パーセント、20年後には 20 万キロメートル、全体の 40 パーセントとなる見通しを示したところであります。幕別町でも同様に、同じような老朽化が懸念されています。現在では 50 年を超える管路はないというお話でありましたが、2040 年には全体の 43 パーセントが耐用年数 50 年を超えるという状況が今後想定されているところであります。国土交通省の下水道の管理維持について、ストックマネジメントというところがあります。下水道に起因する事故の状況や管理施設に起因する道路の陥没件数の推移が報告されています。令和4年度には 2,607 件、令和5年度は 2,700 件という記載がありました。近年、幕別町で下水道管に起因する陥没件数はどのような状況となっているのかお聞きいたします。
答弁 水道課長 河村伸二
下水道の老朽化による陥没事故ですが、今のところ、本町におきましてのそういう事故はありません。
再質問 8番 荒貴賀
分かりました。ないということで、少し安心したところでもあります。町は、今後、一斉調査を行う中で、国の方針の中で進めるというお答えでありました。国の方針は、一度きりの調査であるのではないかと私は想定しています。町が独自に行うということでありますので、ぜひ管理・点検を継続的に行うべきだと私は思うのですが、町の考えをお聞かせ願えますか。
答弁 水道課長 河村伸二
点検の内容につきましては国から今後示される予定になっておりますので、町長答弁にもありましたように、その内容に沿った形で点検したいと考えておりますが、町独自としましては、重要管路を中心に定期的に継続してやっていきたいと考えております。
再質問 8番 荒貴賀
ぜひ定期的に行う、これまで下水道管の点検・管理というものがなかったのではないかなと私は思っておりますが、いわゆる重要なところ、いわゆる国が定める腐食の恐れが強いところは検査があった、しかし通常の下水道管路についての点検等がなかったのではないかと思っております。今回、それを継続的に行うということで前進したと認識しておりますが、その考えで間違いないですか。
答弁 水道課長 河村伸二
そのように認識していただいて結構です。
再質問 8番 荒貴賀
期待しています。次です。特に今回、下水道管の腐食についてなのですが、先ほどご答弁あったとおり、腐食の恐れの大きいところというところで点検箇所があるというお話がありました。幕別町内では、その点検箇所は何か所、必要な管路がどの程度あるのかお知らせいただけますか。
答弁 水道課長 河村伸二
幕別地域に3か所ございます。農業集落排水になりますが、忠類地域で6か所、必要な点検箇所がございます。
再質問 8番 荒貴賀
ここについては点検を行って問題がなかったというところでありますので、引き続きここの重点的な問題と、さらには今回の八潮市の事故で、もし腐食恐れがあれば、きっと基準の見直し等が図られると思いますので、その辺についてはしっかりと対応していただければと思います。次に移ります。耐震化についてであります。水道管につきましては、耐用年数が超えているところは随時更新を図られて耐震化が行われているのではないかと推測がされます。しかし、下水道管につきましては、耐用年数が超えていないために耐震化が進んでいないのではないかと想定されています。この辺について、町は今後どのようにお考えなのかお聞かせ願えますか。
答弁 水道課長 河村伸二
下水道の耐震化でございますが、当然ながら上水道同様に重要な管路について耐震化を図っていかなければならないと認識しておりますが、いずれにしましても更新には多額の費用がかかります。それから、下水道におきましては、今、幕別地区と札内地域を統合する統合事業を優先的に実施しておりますので、そちらの事業が完了した後に耐震化という流れになっていくと考えております。
再質問 8番 荒貴賀
耐震率が 11 パーセントしかありません。特にご答弁にもありましたとおり、やはり災害があったときには下水道管が全体で 12 パーセントですね、農業集落排水のほうは 100 パーセントということで安心したところでありますが、市街地周辺についてはなかなか進んでいない状況があります。ここについては計画的に進めるというようなご回答ではありましたが、特に災害時においては下水道管の破損によってトイレが使用できないというような状況が発生してきますので、しっかり対応をしていただきたいと思います。特に耐用年数が 50 年というところも少し気がかりがあります。国土交通省が出している、事業マネジメント推進室が毎年出しているのですが、ストックマネジメント、下水道管路に起因する道路陥没件数とともに、耐用年数が 40 年を超えると破損による道路陥没事故が急増するという傾向があるということが報告されています。これは国会でも取り上げられた問題で、耐用年数が今後どう図られるのか、起因する状況はどうなのかということで、まだちょっと手探りというか、調査結果待ちというようなところもありますが、50 年という耐用年数の中で、40 年を超えると陥没事故が大きく増えているという状況がデータとして既に残っていまして、国土交通省でもこういったところを懸念するというところがあります。幕別町では陥没事故はこれまでなかったという状況ではありますが、今後 50 年に近づくにつれてこういったことが想定されるということでもありますので、検査、点検等を図っていただきたいと思うのですが、それについてはどのようにお考えでしょうか。
答弁 水道課長 河村伸二
下水道管の標準耐用年数 50 年でございますが、いずれにしましても点検を実施して、腐食の度合い、老朽化の度合いを確認しながら、必要とあらば標準耐用年数に関わらず、当然、更新していかなければならないと思いますし、50 年過ぎた管においても、まだまだ使えるような状態であれば、当然ながら長寿命化を図っていきたいと考えております。
再質問 8番 荒貴賀
大変すばらしいご回答だったのですが、そうなってくると全部の管路を検査しなくてはいけないというような、先ほどのご答弁は基幹管路を中心にというようなお話があったのですが、少しその辺の修正や調整等が必要になってくるのではないかなと思っています。その辺についても本当に重要なところになりますので、今、全国的に老朽管が大変な状況にあるという中で、自治体各地でそういった対策を取られていました。自治体間でテクノロジーレボリューションということで、道路陥没を防ぐ下水道老朽化対策ということで、いわゆるいろんな自治体が一緒になって課題解決に向けて取り組もうということでありました。先ほどカメラというお話があったのですが、ここでは地中レーダーを使っていたりですとか、ほかにも国土技術政策総合研究所で車の中にレーダーをつけて、車を走らせて管路をはかるというようなことで、最新技術を使って道路点検を行うというようなことも調査して、それを取り入れていこうというようなことも全国でもやられていますので、ぜひそういったことを参考にしながら道路管理に努めていただければと思います。職員の配置については、適切に次年度に向けて対応するということで理解したいと思います。次に、避難所の運営についてお聞きいたします。今回、内閣府が昨年 12 月に災害時の避難所の寝食やトイレの環境を改善する目的に自治体向けの指針等ガイドラインを2年ぶりに改定しています。能登半島地震の避難所の環境が問題になったのを受けて政府が改正を行ったという認識はありますが、ご答弁の中では明確にお答えがなかったのですが、スフィア基準に沿った、いわゆる避難所運営に数値基準を取り入れた策定を行って地域防災計画に位置づけて反映するべきだと考えておりますが、町の考えをお聞かせ願えますか。
答弁 防災環境課長 半田健
防災計画の中にスフィア基準の数値を明確にというお話でございますけれども、今までも数値の算出に当たりましては、特に避難所の収容人数の関係でございますけれども、現在は旧の基準であります2平方メートルでお1人の基準とするということで算出をしておりましたが、今回の国の方針の見直しによりまして、1人当たり 3.5 平方メートルという基準に変更されておりますことから、今回の防災計画におきましても避難所の収容人数を1人 3.5 平方メートルで計算をした数値に置き換えるというような見直しを考えております。
再質問 8番 荒貴賀
分かりました。スフィア基準にのっとった居住面積にということで理解いたしました。もう一つは、トイレについても同様になっていますか。20 人に1基というようなことでありました。いわゆるスフィア基準たくさんあります。住居の問題、トイレの問題、食事の問題、環境、いわゆるお風呂の問題ということなのですが、この反映された基準で今回の防災計画を位置づけたのかについてお聞かせ願えますか。
答弁 防災環境課長 半田健
トイレの設置数につきましては、町の防災計画の中では数値では明記はしておりません。ただ、今までも過去の一般質問の答弁の中でもお話をさせていただいておりますけれども、今までもスフィア基準に従って、町の防災における避難所の運営については、発災初動期においては 50 人に1基のトイレを、中期になると 20 人に1基をという対応と取らせていただきまして、今現在もそのような考え方で進めているところでございます。特に今回、国のほうで避難生活における良好な生活環境の確保に向けた取組指針の中でも、それらのことについては発災当初は 50 人に1基、中期にあっては 20 人に1基と、トイレの男女比についても男性1に対して女性は3にというような数値が明確化されておりますので、それにのっとった運営をしてまいりたいと考えております。
再質問 8番 荒貴賀
分かりました。基準にのっとった対応ということで理解したいと思います。もう一つです。今回の指針の中ですごく気がかりだったのが、防災備蓄品を計画の中でそろえていくというお話がありました。特に気がかりだったのが、能登半島地震でもそうだったのですが、パーティションですとか、段ボールベッドを入れようとしたときに、避難運営がそこまで、それをどのように、レイアウトがされていなかったためにどうやって入れたらいいのか、いわゆる適切に利用できなかったというようなことがありました。これも一つの指針なのです、いわゆるどうやって対応してきて、どういうふうに運営を図っていくのか、この辺のいわゆる避難所運営についての町の考え方はどのようになっていますか。
答弁 防災環境課長 半田健
今、ご質問ありましたパーティションとベッドの関係でございますけれども、避難所の想定面積、1人当たりの有する面積につきましても2平方メートルから 3.5 平方メートルに面積が広くなって、それに伴いまして、当然、避難所の収容人数も変わってきます。今回、指針の中で、国の方針の中で出ておりますのが、避難所開設当初から段ボールベッドとパーティションで1人 3.5 平方メートルを確保しなさいというようなことでございますので、そうなってくると、さらに今ご質問にありましたようにレイアウトとしてどうなのか、動線としてどうなのかというところが、今、内部でも検討しているところでございます。実際に段ボールベッドというようなことになっておりますけれども、段ボールベッドを設置するというのは、床に直接寝てしまうと寒さ対策ですとか、そういうことを踏まえて高さを持った中でのベッドという資材が今回取り入れられているのですけれども、段ボールベッドに限らず簡易的なベッドについての配置についても検討しながら、どのようなレイアウトをすることによって、どのような動線を確保できるのかということを、これから内部でも詰めて、防災会議の中でもご意見をいただきながら取り進めていきたいと考えております。
再質問 8番 荒貴賀
分かりました。すごく基準というか手本になるというか、すごくよかったなと思ったのが、能登半島地震が起きたのが1月で、その後、4月に台湾の花蓮市で震災が起きたときに、あちこちのテレビ局が入って、避難所の状況がすごく日本と違うと。これだけなぜ違うのだというような報道がされる中で、段ボールベッドではなくて、あそこにテントを張ったのです。ずらっと並べて、パーティションの代わりに行って、簡易ベッドのようなものを置いて、住民が本当にここにあるように人道的というか、ストレスをなく、被災者が安定した状況で尊厳を持って生存し、回復できるために人道的な対応を行うということがすごく図られていて、台湾の避難所すごいですねということで、日本のテレビ局も入って報道がされていました。すごく内容的なもの、経過があるので一概に日本で幕別町でということは大変難しい状況があるかもしれないのですが、あそこに向けて取り組むというのはすごく大切だったのではないかなと思っています。これからいろいろなところで計画や対応を考えるというお答えでありましたが、本当に初動がすごく大切になってきますので、特に幕別町は段ボールベッドを持っていませんから、備蓄していないですから、道路寸断したときにどうするのでしょうねというようなところもあるので、やはりしっかりと備蓄して、今後、変えていくというようなお話があるので、その中でしっかりと初動で間に合う、特に台湾とかは2時間で避難所ができた、遅いところでも4時間でそれを開設してお風呂に入るようなところもできたというような、経過が違うので何とも言えませんけれども、そういったところがあるので、そこを目指してぜひ取り組んでいただきたいと思います。もう一つです。町長のご答弁の中で、暑熱対策用大型扇風機というようなお話がありました。今回、緊防債、とても有利な地債で使う、7割が負担で、3割が事業債ということで、かなり有利な状況で事業が展開できるものなのですが、かなり大幅に引き上がっています。今回も予算を使って更新とか、備品を整備されていくのかなという認識はあるのですが、ぜひここを思い切って、学校内、避難所施設内にエアコンを整備していくということをぜひ考えていただきたいのですが、その辺についてはどう考えていますか。
答弁 防災環境課長 半田健
今回、新たな備蓄品ということで大型扇風機ということを予定しております。今、荒議員のほうから、学校の避難施設にエアコンという話もございましたけれども、まずはそういう快適空間をつくり上げるということも第一なのですけれども、避難者を受け入れる面積を確保するということも、今回新たな方向性として見えてきたものですから、それらと調整をさせていただきながら、今後必要なものとしては認識しておりますけれども、それらを踏まえて今後どのような進め方をしていくことが、快適空間をつくっていくことになるのかということも含めて検討させていただきたいと思います。
再質問 8番 荒貴賀
災害時、非常時ですけれども、混乱の極みが想定されています。特に場所によっては基準に満たないような環境ということも想定されるのです、大型な、大規模な震災になってくると。しかし、そういったところで最善の対応を図るには、やはりさまざまな訓練やトレーニングが必要になってきます。現在、幕別町として避難訓練というようなことが少し止まっているのではないかなというようなところがあります。特に町の職員たちが中心になるということはなかなか難しくて、やっぱり住民の方が中心になって避難所を運営していくということが本当に大切になってきます。そうした中で人道に即した対応というところでも、基準を満たした運営方針、基準を満たした取り組み方、対応の仕方というのを考えていく必要があると思いますが、その辺についてはどのようにお考えですか。
答弁 防災環境課長 半田健
訓練の方向についてというお話でございますけれども、今回、国のほうで見直してきた取組の方針の中には、避難所の設備だけに限らず、平時から避難所の運営であったりだとか、開設であったりだとか、避難に赴く、実際に自分の町は避難していなくても避難先に行って支援をするですとか、仮に自分の町が被災したときに外部の人たちから支援を受けるときの施設についても、平時から確保するですとかと、そういうふうな部分も多く含まれた中の改正がされております。特に行政でできる部分に限らず、その中で民間の力を借りた災害対策にも取り組むことということもうたわれておりますので、答弁の中にもありましたように、町の中で十分確保できないものについては、民間の力を借りて協定を結ぶなりして取り組むということも必要ですし、特に一番大きなものは、ご質問の中にもありましたように、避難所を開設するに当たって、町の職員がいざ災害が起きたときに、どういうことをすべきかということを瞬時に対応できるような体制をつくるということが重要になってきますので、どのような、いろいろな手法はありますけれども、さまざまな手法を取った中で初動が速やかにできるような訓練等をさせていただきたいと考えております。
再質問 8番 荒貴賀
すごく大切なことですので、ぜひ進めていただきたいと思います。災害があるたびに、過去の災害で経験した問題がなぜ繰り返されるのかなというのは、毎回災害があるたびに見ていて悲しい思いをしています。どうすれば改善できるのかということで、今回、大規模災害になったときの体制が大きく変わろうとしています。すごく期待しているところでもありますし、町としてもしっかりとした対応を求めていただきたいと思います。特に先ほども職員の方が対応というお話がありましたが、最終的には職員の方も被災されることにもなるのです。やっぱり住民の方と協力、助け合いを求めながら、人権に考慮した協力体制をぜひ取り組んでいただきたいと思います。その避難所のスフィア基準というのは、これは本当入り口なのだと私は思っています。被災者と協力してどう捉えていくのかというところで、人とのつながりを堅持していくという意味でも、今後の町内会の問題ですとかにも大きく関わってくる大きな課題になってくるのだなと思っています。被災者の安全と安心を、生活体制に必要なことをこれからもしっかり求めたいと思います。最後に、町長、これからのスフィア基準の環境体制、意気込みを最後にお願いします。
答弁 町長 飯田晴義
災害、自然災害というのはいつ起こるか分からないわけです。それだけに、平時からそれに備えておかなければならないということであります。課長から答弁あったように、職員の備えもそうですし、訓練もそうであります。そういったところで、いざというときに戸惑わないような、そういった訓練を日頃から行って、いざというときに対応してまいりたいと思います。