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幕別町議会 平成27年第2回定例会 2015年6月24日

若い世代が住みやすい町づくりについて

2015年6月24日、幕別町議会の一般質問で、板垣良輔議員が「若い世代が住みやすい町づくりについて」質問し、町長 飯田晴義、都市施設課長 笹原敏文が答弁しました。

質問者
板垣良輔 議員
答弁者
町長 飯田晴義、都市施設課長 笹原敏文

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 板垣良輔

通告に従いまして発言します。若い世代が住みやすい町づくりについて現在、地方の人口減少が取り沙汰されています。その中にあって、幕別町は、少しずつ人口がふえてきています。しかし、国勢調査によれば、40 歳未満の幕別町の人口は、平成 17 年に1万 1,187 人、町全体の割合としては 41.63%であったものが、平成 22 年には1万 188 人、38.37%に減っております。とりわけ 20 代の若い世代の人口が減ってきています。このような状況のもと、働く人の3割以上が非正規雇用者であり、中でも若い世代にあっては5割の上ると言われています。また、賃金については、平成 26 年、厚生労働省の調べによると、正規雇用者が月額 31 万 2,000 円であるのに対して、非正規雇用者は月額 19 万 5,000 円になっており、11 万円以上の差があります。幕別町としては、住民生活安定のための雇用対策を積極的に行う必要があると思いますが、当面は若い世代が町に住み続けることができ、そして転入促進に向けた家賃補助など対策を行う定住対策の充実が必要だと考えます。幕別町が若い世代にとって暮らしやすい町であれば、町は豊かに発展することができ、次の世代につながると思います。今後、定住対策をどのように取り組まれるのか、次の点について伺います。1番、幕別町は、若者の定住対策として、単身者向け公的賃貸住宅を幕別本町地域、そして忠類地域に設置しています。単身者向け公的賃貸住宅の入居実績、そして単身者向け公的賃貸住宅を札内地域にも設置してください。2番、若い世代への定住対策として家賃補助を行っている自治体があります。函館市では、ヤングカップル住まいりんぐ支援事業として、結婚1年以内の新婚世帯に5年間、月額1万 5,000 円を上限に家賃補助を行っています。また、三笠市では、市外から転入してきた 40 歳未満の単身者世帯、それと若者世帯に対して家賃補助を行っており、単身者世帯は最大2万円を最長3年間、若者世帯には最大3万円を最長5年間の支援を行っています。本町でも単身者、そして若者世帯向けの家賃補助政策の実施を。以上です。どうぞよろしくお願いします。

答弁 町長 飯田晴義

板垣議員のご質問にお答えいたします。「若い世代が暮らしやすい町づくりについて」であります。平成 25 年3月、国立社会保障・人口問題研究所は、平成 52 年(2040 年)の本町の将来人口を2万2,062 人、うち 65 歳以上の人口は 9,028 人、15 歳未満の人口は 2,130 人と推計いたしました。平成 22 年(2010 年)の国勢調査人口は2万 6,547 人、うち 65 歳以上の人口は 6,868 人、15 歳未満の人口は 3,731 人でありますので、30 年間で人口は 4,485 人減少しますが、65 歳以上の人口は 2,160人増加し、逆に 15 歳未満の人口は 1,601 人減少し、同様に 15 歳から 64 歳の生産年齢人口も減少すると推計されております。人口減少と少子高齢化が進み、生産年齢人口の中心をなす若者が減少すると、労働力の不足から産業が衰退し、地域経済の活力や町の魅力の低下につながり、さらにはまちづくりに不可欠な地域活動の担い手が不足することにより、町そのものの活力をも低下させることとなります。今後は、いかに若者の町外転出を食いとめ、子育て世代に選ばれる魅力あるまちづくりを進めていくかが大きな課題であると認識をいたしております。ご質問の1点目、「単身者向け公的賃貸住宅について」であります。初めに、単身者向け公的賃貸住宅の入居実績についてでありますが、本町では民間賃貸住宅が十分に整備されていない本町地区と忠類地区において、公営住宅に加えて単身者でも入居が可能となる特定公共賃貸住宅を整備いたしております。この単身者向けの特定公共賃貸住宅につきましては、地元企業で働く労働者の住宅確保を目的として整備しており、現在のところ本町地区には3棟 24 戸を、忠類地区には7棟 23 戸を設置・管理いたしております。これらの住宅の入居実績につきましては、本年5月末現在において本町地区では入居済みが 21 戸で空き室が3戸、忠類地区では入居済みが 21 戸で空き室が2戸となっております。次に、「札内地区にも単身者向け公的賃貸住宅の設置を」についてでありますが、公営住宅や特定公共賃貸住宅といった公的賃貸住宅の整備に当たりましては、その時々の社会情勢や地域の居住者ニーズ等を勘案し、住生活基本法や地域住宅法に基づいた計画の策定が求められており、本町においては「公営住宅等長寿命化計画」を平成 24 年度に策定したところであります。ご質問にあります、札内地区における単身者向けの公的賃貸住宅の設置につきましては、札内地区では民間賃貸住宅が数多く建設され、現在では相当数の空き部屋が発生するなど供給過多の状況にあります。こうした状況にあって、単身者向けの公的賃貸住宅を建設することは、公と民との役割・バランスを損なうばかりでなく、民業圧迫にもつながるおそれがありますことから、長寿命化計画の整備計画には位置づけをせず計画を策定したところであります。このようなことから、現状において札内地区に単身者向けの公的賃貸住宅を設置することは難しいものと考えております。ご質問の2点目、「単身者・若者世帯向け家賃補助政策の実施について」であります。本町における定住対策といたしましては、平成 24 年度から幕別町本町市街と忠類市街を対象地域に、住宅取得に要する費用の一部を支援する「定住促進住宅建設費補助金交付事業」を進めてまいりました。本事業は、26 年度までの3年間実施してまいりましたが、この間の実績につきましては 68 件で、そのうち 31 件 72 人の方の町外からの転入に結びついております。総件数のうち 20 代が3件、30 代が 32 件の計 35 件と 51%を占めておりますことから、思いのほか若い世代の方々に居を構えていただいたものと認識をいたしております。また、人口減少対策として、昨年6月、20 代から 30 代の若手職員 15 人で組織する人口減少対策に関する若手職員プロジェクトチームにおいて、柔軟で斬新な発想による少子化対策や地域の活性化、雇用・定住対策についての現状と課題整理、さらには解決策を検討・協議してもらいました。プロジェクトチームでは、目標の一つに「満 40 歳未満の人口増加」を掲げ、住宅を新築または購入した方に対し奨励金を交付する「マイホーム応援事業」のほか、学校卒業後2年以内の転入者に引っ越し費用を支援する「幕別へおいでよ!若者引越し応援金」や新婚世帯に対し家賃助成を行う「新婚さんは幕別へ!応援事業」などの施策の提案がありました。町といたしましては、移住・定住促進を図る上で、住宅の購入に対する支援が最も効果が期待できると判断し、本年度からプロジェクトチームの提言を参考に新たな定住対策事業として幕別町マイホーム応援事業をスタートいたしました。本制度は、対象地域を町内全域としているもので、子育て世代を中心に本町への移住促進と町内居住者の定住を促すことで活力ある地域社会の構築に資するものと考えているところであります。ご質問にありました単身者・若者世帯向けの家賃補助につきましては、地方への新しい人の流れをつくり、若者の地方への移住・定住を促進する事例であり、国の総合戦略の一つの柱である「ひとの創生」に位置づけられることから、本年度策定いたします町の総合戦略の協議の中で検討してまいりたいと考えております。以上で、板垣議員のご質問への答弁とさせていただきます。

質問 1番 板垣良輔

私が若い世代の定住対策、今回、質問に取り上げた理由のうち大きなものが二つございます。一つは、若い世代が多く住んでいる町は、次の世代へと豊かに町を発展させることができるパワーを持っていると思うからです。まちづくりは人づくりだと、今までの飯田町長の答弁の中にもあったと思います。まちづくりを推進していくためには、まちづくりを担う若い世代が町に多く住んでいる必要があると思います。また、二つ目に、現在、若い世代の置かれている背景、非常に困難な現状が多くあります。特に、雇用の面で経済的につらい思いをしている若い世代が大勢います。まちづくり、そして弱者の保護、この現状から少しでも町が若い人を支援する必要があると思い、弱者の保護ということ、この二つの観点から、今回、若い世代の定住対策、質問に取り上げることになりました。このまちづくり、弱者の保護、そのような観点から再質問させていただきたいと思います。先ほどの飯田町長の答弁の中にもありました。平成 26 年、昨年の6月、人口減少対策に関する若手職員プロジェクトチーム、幕別町に設置されました。その報告書、こちらにあるこれ、非常に大変充実した内容でありました。幕別町の人口減少の現状、そしてそれを分析、そして課題の解決というふうに展開しています。この報告書の中で、20 代、30 代の若い世代が5年以内に転出する、町から出るといった人が多い傾向にあるというふうにあります。その中の大きな理由に、結婚そして離婚。また、住宅を主とする理由というものがあります。この住宅を主とする理由というのが、ちょっとこの中では読み取れなかったのでどういうことなのか調べてみると、住宅事情の変化あるいは生活環境の変化ということのようです。つまり結婚して新たな家庭を築くとき、または子どもが生まれた、子どもが大きくなってきた、もう少し大きな家がほしいというとき、若い世代は自分の住んでいる町の外で新居を探す傾向にあるということのようです。町長は、先日の一般質問の答弁において、住み続けたいと思ってもらうことが必要だというような答弁があったと思います。寺林議員の高齢者福祉対策についての答弁だったと思います。高齢者ももちろんですが、若い世代もまた住み続けたいと思ってもらうことが必要です。飯田町政では、特に子育て世代を中心に施策を行うことで、子育て支援体制政策、子どもを育ててみたいと思えるまちづくりを進めていると思います。でも、人はある程度の年齢になれば、自然と結婚して、自然と子育て世帯になるわけではないと思います。当然ですが、誰しも独身のときに結婚しようと、子どもを生み育てよう、そういった決意をするのだと思います。生活の土台は経済にあると思います。いつもお金に困っているという状態では未来に期待することはできない。ましてや結婚を決意することはできないと思います。単身者を広く支援する、特に経済面で支援するということが、単身者が子育て世帯になり、町の活性化を推進し、人口減少、少子高齢化を食いとめることができると考えます。子育て世帯、子どもを育ててみたいと思えるまちづくりを進めるために、単身者を支援することの認識について、また具体的に検討されていることがあれば、それもあわせて伺いたいと思います。

答弁 町長 飯田晴義

私がこれまで申し上げてきたまちづくりの課題の一つに、人口減少対策ということを申し上げてまいりました。これは、若い人に住んでもらって、結婚をして子育てをしてもらって、住み続けてもらうことによって実現するのだろうというふうに思っております。では、それをどうすればいいのかとなりますと、これはさきの一般質問でもお答えしておりますけれども、特効薬はありませんし、一朝一夕になし遂げられるものでもありません。これは定住対策もそうでありますし、子育て支援もそうであります。高齢者対策もそうであります。防災対策、さまざまな施策を総動員する中で住んでもらう方、住もうとしている方に、これだったら幕別に住みたいなと思う魅力をつくっていくことが大事だというふうに思っております。それともう一つ、今、ご質問にありましたような、職の確保というのが大事な要素でございます。ただ、この職の確保、産業振興についてはかなり難しい。今、申し上げたさきの施策よりもかなり難しい。これはやはり今、頑張っておられる町内の商工業者にさらに頑張っていただくという必要があるので、いわゆるプレイヤーが商工業者なので、支援はできても、なかなか我々がみずからやるということにはならないので、一番私は難しいなというふうに思っておりますけれども、今、申し上げたさまざまな施策を総動員する中で、私は若者に住んでいただきたい。それは限りある財源でありますので、何を優先していくかということは当然出てまいりますけれども、そういう中で、まずは、今、実際にやられている定住対策、それと今回新たに医療費の助成ということにまず取り組んでまいったのでありまして、今後、お金をかけないでもやれることもあると思います。そういったことは住民の皆さんからいろいろお話をいただきながら組み立てをしてまいりたいというふうに考えております。

質問 1番 板垣良輔

ありがとうございました。さまざまな政策がそれぞれ複雑にといいますか、一朝一夕にはいかない、特効薬はない、まさしくそのように思います。住むだけ、定住対策だけではうまくいかない、本当にそうだと思います。雇用であったり、そういったことをちゃんと保障されていないと、ちゃんとそこに定住していくということにつながらない、まさしくそのとおりだと思います。最初の答弁の後段にありました家賃補助について、前向きな答弁をいただくことができたと思います。一般質問通告用紙の通告書の中にありました函館市の例を挙げていきたいと思うのですが、これの実績がありまして、ちょっと古いデータなのですが、大体平成 16 年から5年ぐらいで 250 世帯にその助成を行い、大体それの半数程度が定住につながっているというふうに調べております。この家賃補助政策というのは、非常に定住対策、定住することに対しての効果が非常に見込まれるものだと思います。プロジェクトチーム報告書の中に人口減少の要因に、住んでいる地域に対する魅力、そして満足感が少ないというふうに人口減少の要因、挙げてありました。その記述に続き、住んでいる地域に対する思い入れ、あるいは愛着心が強ければ、その分地域活性化の原動力になると考えられますというふうにあります。まさしく、そのとおりだと思います。この家賃補助制度、大体どこでも3年から5年程度の期間を設定している自治体が多い、そんな実感です。そうですね、幕別町なら、どこでも3年とか5年住んでいたら、自然と隣近所とのつき合いであったり、お互い認知し合うような人間関係ができると思います。そういった人間関係は、そこの町でしか、そこの地域でしかないものだと思います。そういった人間関係を醸成していくようなことにこの3年、5年の家賃補助政策、つながるのではないかと思います。実感なのですが、3年とか5年住み続けていたら、ずっとそこに住み続けたいなと思うようになると思うのですが、この期間は定められていないですが、なるべく長い期間の家賃補助政策を行っていただきたいなというふうに思いますが、どうでしょうか。

答弁 町長 飯田晴義

家賃補助については、今後の協議の中で検討させていただきたいと先ほど申し上げたところでございます。一方で、若者プロジェクトチームの中の分析で、5年以内に町から出ていく方も多いという、そういうようなおっしゃり方をされましたし、そういう報告が出たわけで、やはり家賃補助をして、まずは住んでもらうことは私は大切だというふうに思いますけれども、要はその後の魅力がどれだけあるのかと。結婚してそこで子育てをして、そして死ぬまでそこで暮らすためには、先ほど申し上げましたいろいろな要素が、いろいろな施策があるわけでありますので、当初、まず住んでもらうことについては、私はいいと思いますけれども、ただそれはやはりその次の施策がないと住んでいる方に対するメリットがないと、なかなか難しいなというふうに思っておりますので、そんなことから、まずは家を取得する、購入する、あるいは新築をするということであれば、もうかなりそこからずっと家が壊れるまでというと、もう 40 年も 50 年、住んでいただける可能性があるので、それをまず第一優先したということでありまして、板垣議員がおっしゃるような家賃補助を全く否定するものではありませんけれども、先ほど申し上げた限られた財源の中では、何を優先してやることが効果的なのか、効率的なのかという中の選択で、今のところは住宅の取得あるいは購入に対する補助制度を立ち上げたというか継続をしたということでありますので、家賃補助につきましては、今後の検討課題ということにさせいただきたいなというふうに思います。

質問 1番 板垣良輔

ありがとうございます。答弁の中にありましたこと、今度は前段のほう、札内地区では民間賃貸住宅が数多く建設され、現在では相当数の空き部屋が発生している供給過多の状態にあるというふうにありました。この供給過多の状況にあるというのは、札内における民間賃貸住宅全体のあきなのでしょうか、それとも単身者に限った単身者用の部屋なのでしょうか、それをちょっと質問したいと思います。

答弁 都市施設課長 笹原敏文

答弁のありました相当数という部分ですけれども、国の統計調査の中に住宅土地統計調査というものがございます。平成 22 年の数字でいきますと、幕別町全体の賃貸住宅の空き家個数が 590 戸で、平成 25 年の調査では 490 戸となっています。この中には公共の、町が管理する賃貸住宅の戸数も一部含まれております。これはおおよそ 40 戸から 50 戸ぐらいというふうに想定しております。ですので、先ほど申し上げました数字のほぼ9割ぐらいは民間の賃貸住宅のあきということになります。あと、また平成 22 年度の国勢調査におきまして、これは現に居住している場所の住宅の種類、調査しております。その中で、民間賃貸住宅にお住まいの方の 87%が札内市街地にお住まいというようなことからも想定いたしますと、この空き家の賃貸住宅の相当数が札内市街地にあるものというふうに推定をしております。単身かどうかなのですけれども、先ほどの住宅土地統計調査の種別の中には、そうした部分の調査の項目がたしか含まれてなかったのかなというふうに思いますので、そこまでの詳細についてはわからないという状況であります。

質問 1番 板垣良輔

単身者かどうかということはわからないというふうな答弁でした。私が調べてみた結果ですが、そのときそのときによって空き物件の状況は変わりますので、一概にいつもこうだとは言えないとは思うのですが、大体、札内の中で全体的に探しても、単身者の空き物件状況は 10 件に満たないというのでしょうか、非常にアパートやマンションというのが少し少なくて単身者向けなのですけども、そういった中で一人で暮らす単身者の人がファミリータイプの部屋に住むような経済的な余裕があるとはちょっと思えないのです。そういった意味で単身者向けの公的賃貸住宅、建設するということは、もともと単身者に限った話、そこまでバランスを明らかに著しく損なうものなのかどうか、ちょっとなのかと思います。ぜひ改めて単身者向け、公的賃貸住宅設置すること難しいとは思いますが、ぜひ検討していただきたなと思います。短いですが、私のこの質問をこれで終わらせたいと思います。ありがとうございました。

出典:幕別町議会 平成27年第2回定例会 2015年6月24日 議事録 PDF(78ページ) 間違いを知らせる