みんなの議会

幕別町議会 平成30年第2回定例会 2018年6月19日

「高齢者が安心して暮らせる政策の充実を」について

2018年6月19日、幕別町議会の一般質問で、板垣良輔議員が質問し、町長 飯田晴義、保健課長 白坂博司、住民生活課長 佐藤勝博、住民福祉部長 合田利信が答弁しました。

質問者
板垣良輔 議員
答弁者
町長 飯田晴義、保健課長 白坂博司、住民生活課長 佐藤勝博、住民福祉部長 合田利信

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 板垣良輔

通告に従いまして、質問を行います。「高齢者が安心して暮らせる政策の充実を」についてです。高齢社会が著しく進み、幕別町において高齢化率は 30.9%(2017 年)にのぼっております。これからもこの傾向は進んでいくと予測され、高齢者への福祉政策は喫緊の課題であると言えます。幕別町は高齢者保健福祉ビジョンを策定し、医療・介護・介護予防・住まい・生活支援サービスが切れ目なく提供される「地域包括ケアシステム」を推進していくとしています。2017 年4月、介護予防・日常生活支援総合事業を開始していますが、必要とする高齢者に十分対応できているのか、また、高齢者が安心して暮らせる政策の充実を求めて、以下のことについて伺います。1番、介護予防・日常生活支援総合事業の利用状況について。①要支援の認定者と事業の利用者数は。②サービスを提供する体制は整っているか。2番、後期高齢者医療制度についてです。①健康診断目標値の実現の手だては。②今年度より所得割の軽減がなくなるが、影響する人数と金額は。減免措置の復活を広域連合や国に対して求めること。以上です。

答弁 町長 飯田晴義

板垣議員のご質問にお答えいたします。「高齢者が安心して暮らせる政策の充実を」についてであります。国では、団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年を目途に、要介護状態となっても住みなれた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよう「地域包括ケアシステム」の構築の実現を目指しております。この地域包括ケアシステムは、保険者である市町村が、地域の特性に応じてつくり上げていくことが重要であるとしており、全ての市町村が介護予防・日常生活支援総合事業、いわゆる新総合事業を実施することとされ、本町においても、平成 29 年度から予防給付のうち、「訪問介護」及び「通所介護」を新総合事業に移行し、それぞれ「訪問型サービス」「通所型サービス」として提供しております。また、本年3月には平成 30 年度から 32 年度までの3年間を計画期間とする「幕別町高齢者保健福祉ビジョン 2018」を策定し、地域包括ケアシステムの着実な構築に向けた取組を進めているところであります。ご質問の1点目、「介護予防・日常生活支援総合事業の利用状況について、要支援の認定者と事業の利用者数は、サービスを提供する体制は整っているか」であります。一つ目の「要支援の認定者と事業の利用者数は」についてであります。はじめに、要支援の認定者数につきましては、本年3月末時点における要支援1の方は 243 人、要支援2の方は 214 人の合計 457 人であります。また、基本チェックリストにより新総合事業のサービスを利用することができる事業対象者と認定された方が 44 人であります。次に、事業の利用者数につきましては、本年3月の利用状況で申し上げますと、「訪問型サービス」の利用者数は、要支援1の方が 30 人、要支援2の方が 29 人、事業対象者の方が3人の合計 62 人、「通所型サービス」の利用者数は、要支援1の方が 79 人、要支援2の方が 69 人、事業対象者の方が 31人の合計 179 人であります。なお、このうち両方のサービスを利用している人数は、要支援1の方が8人、要支援2の方が8人、事業対象者の方が2人の合計 18 人となっております。二つ目の「サービスを提供する体制は整っているか」についてであります。「訪問型サービス」と「通所型サービス」につきましては、既存の訪問及び通所事業所において従前どおりのサービスが提供されておりますことから、新総合事業の移行に伴い、サービスが利用できない、不足しているという状況は生じておりません。また、新総合事業では、高齢者の多様な要望に応えるため、「訪問型サービス」と「通所型サービス」のうち、個人やボランティア、町内会、老人クラブなどの地域住民が簡単な生活援助や自主的な通いの場を多様なサービスとして提供できることとなり、現在、幕別町社会福祉協議会において、今年度内を目途に新たな通所型の多様なサービスの構築を進めているとお聞きしております。今後も社会参加や助け合い活動につきましては、高齢者自身の介護予防にもつながることから、地域の実情に応じて住民が主体的に参加、活動できる地域づくりに向け、さまざまな関係機関等と協働し取り組んでまいりたいと考えております。ご質問の2点目、「後期高齢者医療制度について、健康診断目標値の実現の手だて、所得割の軽減がなくなるが影響する人数と金額、減免措置の復活を求めること」であります。一つ目の「健康診断目標値の実現の手だては」についてであります。北海道後期高齢者医療広域連合では、後期高齢者の健康の保持増進のため、「保健事業実施計画」を策定しており、平成 27 年度から 29 年度までを計画期間とする「第1期計画」及び 30 年度から 35年度までを計画期間とする「第2期計画」のいずれにおいても、後期高齢者健康診査に係る受診率の目標値を 15%と定めております。本町では、後期高齢者健康診査の受診率の向上を図るため、平成 27 年度から受診券を対象者全員に送付し、個別に受診勧奨を行うとともに、新聞折り込みでの健診リーフレットの配布により、受診率につきましては、27 年度が 14.69%、28 年度が 16.89%、29 年度は 18.90%と年々上昇し、広域連合で定める目標値 15%を上回っている状況であります。今後も、受診可能な医療機関の拡充やまくべつ健康ポイントラリーを活用した受診勧奨に努めるなど、更なる受診率の向上を図ってまいります。二つ目の「今年度より所得割の軽減がなくなるが、影響する人数と金額は。減免措置の復活を広域連合や国に対して求めること」についてであります。後期高齢者医療制度では、法施行令に基づき、被保険者の世帯所得に応じて均等割の軽減割合を2割、5割、7割とする軽減に加え、平成 20 年度からの制度移行に伴う激変緩和の観点から、国の予算措置により、均等割で7割軽減を受ける方につきましては、世帯所得に応じて、さらに軽減割合を 8.5割、9割とする特例措置が講じられております。また、所得割につきましても、国の予算措置により、一定の所得以下の方を5割に軽減する特例措置が講じられておりましたが、高齢化の進展に伴い軽減措置に係る国庫負担が多額となり、29 年度に軽減割合が2割に減少し、30 年度で特例措置が廃止されたものであり、その影響につきましては、30年度において2割軽減の特例措置が継続していた場合として算出いたしますと、軽減対象者数は 568人、軽減額は 498 万 3,000 円となります。町では、これまでも特例措置として講じられている保険料の軽減措置につきましては、国の責任において継続するよう北海道町村会を通じて要請を行っているところであり、今後も後期高齢者医療制度の安定的な運営が行われるよう、国に対し、要望してまいりたいと考えております。以上で、板垣議員のご質問への答弁とさせていただきます。

質問 1番 板垣良輔

昨今、国全体の政策として、高齢者の介護と医療の分野で、非常にシビアな給付の抑制と負担増が行われてきております。必要な人が必要に応じて、介護サービス、医療サービスを受けることができる、そういった観点から再質問を行っていきたいと思います。まずは、新総合事業についてです。新しく新総合事業に制度が変わることによりまして、要支援の認定者、要支援1、要支援2だけでなく、認定を受けてなかったとしてもそのサービスが必要であると、いわゆる事業対象者であるというふうに認められれば利用できるというふうになった制度であります。要支援の認定者の人数が 457 人で、今言いました事業対象者の人数が 44 人、合せるとおおむね 500名ぐらいですね。新総合事業の事業の利用者数が、重なりは多少ありますが延べで 240 名程度。サービスを利用することのできるという人のおおよそ半数が、サービスを実際に利用しているということだというふうに思います。1点お尋ねしたいと思います。新総合事業のはじまる前後で、要支援の認定者の数、どのように増減といいますか、推移があったと思いますが、どのように推移しているでしょうか、お伺いします。

答弁 保健課長 白坂博司(保健課長は2019年12月まで)

新総合事業の制度に移行する前と後で、認定者数の推移ということでありましたけれども、先ほど町長の答弁にありました移行後の数字というのは平成 30 年度3月末の数字でありまして、それと同期ということで、前年の 29 年度3月末、この数字でお話しさせていただきますと、要支援1が 291 名、要支援2が 236 名の合計 527 名となっております。以上です。

質問 1番 板垣良輔

わかりました。もしかしたらということで、不安といいましょうか、サービスを十全に、希望する人たち全員に、何といいましょうか、希望する人全員に受けさせるために、入り口を狭めているというのですかね、というふうなことがないだろうかというふうな懸念でありました。527 名が現在は 457 名に減っているということですね。サービスを全員に受けさせるために、要支援者の認定を、言葉はよくないですが、絞っているというのですかね、そういうふうな傾向があったりしないでしょうか。

答弁 保健課長 白坂博司(保健課長は2019年12月まで)

数字のほうなのですけれども、前年度3月末で 527 名、今回が事業対象者を含めますと 501 名ということなので、それにしましても、単純比較すると 26 名の減というところではあるのですけれども、お話しいただきましたように、認定しづらくしているですとか、そういった制限というのは私どものほうでは一切しておりませんで、制度移行前、移行後を含めまして、認定方法については一切変わっていないという状況であります。

質問 1番 板垣良輔

わかりました、ありがとうございます。先日、町内で、高齢者施設を実際に営んでいらっしゃる、運営している方とお話しする機会を持つことがありました。その方は、幕別町の福祉に対して何か求めることはありませんかというふうに、私、聞いたのですが、高齢者福祉について幕別町の職員は一生懸命頑張ってくれているというふうに、イの一番に言ってくださいまして、そのように語っておられました。ただ、幕別町がという話でなく、高齢者の人数と、いわゆるサービスを提供する側の施設というのですか、事業者、事業所の数にアンバランスがあると。サービスを受けられない高齢者が少なからずいるのだというふうに、その営んでいらっしゃる方の実感として、そのように言っておりました。なので、幕別町のということでなく、全体的な話だというふうに感じますが。それと、あともう一つ、人材の確保というのですか、これも大きな課題であると。あともう1点、答弁の中にもありましたが、いわゆる 2025 年問題ですね。団塊の世代が一斉に 75歳以上になって、後期高齢者の数が最も大きく膨らむということが予想されておりまして、2018 年ですから、あと7年間。それまでに、受け入れ体制を備えておかなくてはいけないというふうに感じるところであります。こういった全体的で長期的な課題の解決にこそ、行政の力が必要なのではないかなというふうに思います。現在及び将来の課題の解決のために、さらなる取組を求めたいなというふうに思うところですが、いかがでしょうか。

答弁 保健課長 白坂博司(保健課長は2019年12月まで)

お褒めいただきまして、ありがとうございます。サービス提供する側とサービス受ける側の量の問題ということもあるというお話だったのですけれども、最近、特に新総合事業に移行しまして、規制緩和、緩和した基準でのサービスという提供が帯広市ですとか、そういったところで実際に行われておりまして、規制の緩和の内容としましては、大体、軽度な生活援助に特化したということなので、料金を安く抑えるというようなことでサービスの提供という形をとっているみたいなのですけれども、そういった形をとると、例えば、単価を抑えることによって逆に事業所の報酬が減ったということで、採算性の低さから利用者からの依頼を断ったりだとか、そういったケースもあるというふうに聞いておりまして、私どもとしましては、そういったことがないようにということで、また以前からのニーズ調査の中でも最も多かった声が、現況のサービスを維持してくれれば問題ないというお話だったので、そういった意味も含めまして、本町としては、単価を従前どおり設定することでサービスの質と量を確保しているということであります。現状についてはそういった形なので、今のところ、サービスを受けられなくなるような状況ということではないのですけれども、今後、2025 年に向けては、利用者がどんどん増えていく中で、当然、サービス提供が追いつかない部分もあるのかなというふうには考えておりまして、介護人材不足については、何度も議会のほうでも御答弁させていただきましたけれども、国、道を含めて、広域的な取組で人材不足の対応をしていきたいというふうに考えておりまして、今も定住自立圏への中で、そういった研修・講習を広域的に行うことで人材の確保を行っていこうというようなことですとか、あとは、道社協のほうで、例えば、介護福祉士の養成施設に進学する際には貸付金、貸付金も施設に数年間勤めれば返還無償というような形で、いろんな形で人材不足に対応しようということでは取り組んでいるところであります。本町の現状につきましてということなのですけれども、昨年、私どものほうで、町内の事業所向けにそういった実態調査、アンケート調査を行って、状況を把握した中で、こちらとしてとれる対応をということで考えていたところなのですけれども、実際ちょっと、昨年度、いろいろ準備の都合がありまして、実施はできなかったのですけれども、ことしですね、今ちょうど事業所向けに、実態調査、アンケート調査というのを行っておりまして、町に対する要望ですとか、今の現状、そして、どういった部分で人材不足を生じているかというようなことを、今聞き取りをしている最中でして、そちらをとりまとめた中で、その内容を踏まえて、町としてできるものがあれば、取り組んでいきたいというふうに考えております。以上です。

質問 1番 板垣良輔

実態調査に取り組もうというふうに検討されているということで、すばらしい取組だというふうに思います。ぜひ、着実に前に進めていただきたいと思います。続きまして、健康診断、健康診査といいましょうか、の目標の値のほうに移りたいと思います。道の目標値 15%のところを、直近の数字で 18.9%ということで、もう既に目標を突破しているということでありました。どのような受診勧奨を行っているのか、つまびらかに承知しているわけではありませんが、一定の成果が出ているというふうに受けとめております。今、答弁の中でも説明ありましたが、何といいましょうか、一定の成果ですね、目標を突破している取組の要因といいましょうか、何かございましたら伺いたいと思います。

答弁 住民生活課長 佐藤勝博(住民生活課長は2019年9月まで)

町長の答弁のほうでもございましたけれども、この制度、20 年度から後期高齢者医療制度がはじまっておりまして、起点になりましたのは、平成 27 年度から健診に必要となります受診券というものありますけれども、こちらのほうを当初は希望者のみという形で配布をしておりましたが、27 年度から受診対象者全員に送付をするようにいたしまして、そのことが大きく要因になりまして、26 年度が 8.38%だった受診率が、27 年度では 14.69%と、倍まではいきませんけれども、大きく受診率が上がった要因であります。その後も、対象者全員に送っておりますことに合わせて、さらには受診勧奨を少し強化したり、あるいは、受診環境を整えるようなところにも努めまして、毎年2%弱になりますけれども、増加しているところでございます。以上です。

質問 1番 板垣良輔

2%ずつ上がっているというのは、すばらしい取組だというふうに思います。健康で安心して長生きできる、高齢者が、そういった地域づくりのために健康診査、大変有用な取組だと思います。さらなる受診率向上のため、より一層努めていただきたいというふうに思います。次ですが、後期高齢者医療制度の保険料であります。この保険料、まずもって高すぎると言わざるを得ません。2016 年だったというふうに思いますが、2年前に特例軽減が廃止されまして、そのときに、場合によっては、それまでの保険料から 10 倍になるというような試算を出された、そういった被保険者も、全国的な話ですが、おりました。そこにきて、さらに今後、所得割の軽減がなくなっていく。痛税感と言いましょうか、低所得者の担税力の限界にきているのではないかというふうに考えますが、どのように捉えていらっしゃるでしょうか、伺います。

答弁 住民生活課長 佐藤勝博(住民生活課長は2019年9月まで)

まず、保険料については、政令のほうの、いわゆる本則という措置と合せまして、国の予算措置に伴いまして軽減特例措置ということで拡大をしてきているものでございますが、28 年度以降、国の予算措置で拡大しているものを、経過措置を設けて縮小しているところでございます。保険料の負担ということもありますけれども、一方でその要因となっておりますのは、医療費の増加ということがございます。幕別町におきましても、年々、後期高齢者につきましては増加している一方で、医療費も比例して増加しているところでございます。そのことがやっぱり要因でございますので、かかる医療費、それを賄うための保険料というところでは、やむを得ないものというところも理解しなければいけないと捉えております。

質問 1番 板垣良輔

後期高齢者医療保険制度と言っていますから、被保険者から保険料を徴収して、被保険者へと何かあったときに還元していくという、保険制度、保険の方式のように体制が整えられておりますが、これ、社会保障なのですよね。国民皆保険の一環であり、全員が加入できて、全員が給付を受けられるというふうな制度になるために、大幅な公的支援をするということは必要があるのではないかというふうに強く思うところであります。昨今、公的介護保険とか公的医療保険の「公的」の部分がぐっと薄められて、まるで自治体の課題であるかのように、地域の課題みたいなふうにトーンダウンしているのではないかというふうに感じます。この公的保険については、国全体の課題であるという、社会保障であるというふうなことに対して、やむを得ないというふうに言わずに、ぜひ、何といいましょうか、給付は全員平等に、お金というのですかね、財政は応能負担というように、税方式になるように求めていくべきではないかと考えますが、改めていかがでしょうか。

答弁 住民福祉部長 合田利信(住民福祉部長は2019年12月まで)

まさに、後期高齢者医療制度というのは皆保険、国民皆保険ということで、75 歳以上になりますと全員加入。その中は、被保険者の保険料が半分、さらに公費が半分、さらに被保険者の保険料につきましては、均等割の中では所得、能力に応じて、2割、5割、7割といった中で、その人の負担能力に応じた保険料が定められていると。こういった状況の中で、保険制度が成り立っていると。これは、後期高齢者医療保険だけではなく、国民健康保険も同様に、被保険者の負担能力に応じた中で、所得が低い方については、より低い保険料を設定する中でやっているという状況であります。確かに、負担は少なくというようなこともありますが、国に対しては、町といたしましても、被保険者の軽減がこれ以上負担にならないようということで、これまでも町村会を通じながら、負担の軽減を求めてきております。私ども、国の負担があってこそ被保険者の負担が軽減されるという思いはありますので、今後においても町村会に対しまして負担の軽減は求めてまいりたいと考えております。

質問 1番 板垣良輔

町村会を通じて要請を行っている、これまでと引き続きというふうな答弁ございました。ぜひ、今後も、より強く広域連合や国に対して求めていっていただきたいと思います。この高過ぎる保険料の問題であったり、高齢者の福祉の問題、喫緊の課題だというふうに思います。より一層の工夫・手だて・努力を求めて、私の質問終わりたいと思います。

出典:幕別町議会 平成30年第2回定例会 2018年6月19日 議事録 PDF(105ページ) 間違いを知らせる