幕別町議会 平成25年第3回定例会 2013年9月12日
議事録に件名の記載なし
2013年9月12日、幕別町議会の一般質問で、中橋友子議員が質問し、町長 岡田和夫、建設部長 佐藤和良、経済部長 田村修一が答弁しました。
- 質問者
- 中橋友子 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫、建設部長 佐藤和良、経済部長 田村修一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 15番 中橋友子
通告に従いまして、2点について質問を行います。1、建設労働者が働き続けられる雇用環境に。北海道の 2013 年度の「公共工事設計労務単価」が、主要 12 職種で平均 16.3%引き上げられました。金額では、1,700 円から 4,200 円の引き上げになります。建設労働者の「労務単価」は、1998 年以来下がり続け、2012 年の単価を見ると、特殊作業員で 78.1%、運転手一般で 74.9%まで下がっています。暮らしが成り立たず、離職・退職がふえる一方で、入職の減少が深刻化してきました。十勝管内・外の自治体で、建設事業の入札不成立が起きておりますが、その一因ともなっています。今回の改定が、雇用の安定、技術の継承、地域経済の振興につながることが期待されています。幕別町では、新設計労務単価と急激な資材の高騰に対応した工事発注を既に行っておりますが、「労務単価」の引き上げが適正に労働者の賃金に反映され、暮らしの安定につながるよう業者に対する対応が求められます。加えて、国土交通省の調査によると、道内建設労働者の約3人に1人が健康保険未加入で、厚生年金の未加入も 37%となっています。今回の労務単価算定に当たっては、社会保険加入に必要な法定福利費相当額(本人負担分)も確保されております。これらが正しく反映され、健康保険、厚生年金の加入が促進されなければなりません。何よりも年間を通して安定した収入が確保されることが望まれます。通年雇用の促進と 40 日の失業保険を 50 日給付に戻し、さらに本来の 90 日に復活させるよう国に対する働きかけを行うべきと考えます。以上の点から、次のことをお伺いいたします。①新設計労務単価が労働者に適切に反映され、労賃の引き上げ、健康保険、厚生年金加入の促進につながるよう業者に対する指導・支援を行うこと。②上記の徹底を図るため「事業実施状況報告書」等の提出を事業者に求めること。③十勝北西部通年雇用促進協議会の通年雇用、技術者の取得や継承の取り組みと実績について。④失業給付の 90 日復活を国に求めること。2、幕別平和非核都市宣言 30 周年に向けて、記念の取り組みを。幕別町は、1985 年に非核平和都市宣言を行ってから、やがて 30 年を迎えようとしています。宣言は、「平和な未来を子供たちに残すために核兵器の全面禁止を求める」ことがうたわれていますが、しかし世界には、いまだ1万 7,300 発の核兵器が存在すると言われ、人類の大きな脅威となっています。日本は、人類の歴史の中で、ただ一つ核兵器がつくり出す惨劇を受けた国であり、また今、新たに福島の原子力発電事故で放射能の被害は拡大しております。核廃絶に向けての大きな役割を果たす国連の核軍縮再検討会議(NPT 会議)が5年ごとに開催されておりますが、次回の開催は、ちょうど幕別町の非核平和都市宣言 30 周年となる 2015 年に予定され、また日本の被爆 70 年という節目の年にもなります。幕別町では、これまでも平和活動として、折り鶴運動や原爆パネル展、被爆者の講演会などを開催して取り組んできましたが、2015 年のこの節目の年に向けて、さらに内容を充実、発展させ、記念の取り組みとして行うことを検討すべきではないでしょうか。以上です。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
中橋議員のご質問にお答えいたします。初めに、「建設労働者が働き続けられる雇用環境」についてであります。ご質問にありますように、平成 25 年度の公共工事設計労務単価が本年3月に決定され、前年度に比べ、51 職種の全国平均で 15.1%の上昇となったところであり、そのうち主要 12 職種平均で北海道においても 16.3%の上昇となっております。これらにつきましては、技能労働者の減少等に伴う労働力需給の逼迫化の傾向を適切に反映させるとともに、社会保険等への加入の徹底の観点から、必要な法定福利費相当額を適切に反映させて設定されたものと認識いたしております。また、平成 24 年 10 月に農林水産省及び国土交通省が実施した公共事業労務費調査によりますと、北海道の建設工事従事者は、雇用保険の未加入率が8%で対前年度比約1ポイントの減、同様に健康保険が 30%で約4ポイントの減、厚生年金が 32%で約5ポイントの減、3保険合計が 33%で約5ポイントの減となっており、未加入率は改善傾向が示されております。ご質問の1点目、「新設計労務単価が労働者に適切に反映されるよう業者に対する指導・支援を行うことについて」と、ご質問の2点目、「労賃の引き上げ等の徹底を図るため『事業実施状況報告書』等の提出を事業者に求めることについて」は、関連がありますので、あわせてご答弁をさせていただきます。国では、平成 25 年度の公共工事設計労務単価決定にあわせて、建設業団体の長に対しては、技能労働者への適切な水準の賃金の支払いや法定福利費の適切な支払いと社会保険等への加入の徹底などについて、都道府県知事や市町村などに対しては、労務単価の早期適用や社会保険等への加入に関する指導などについて、それぞれ要請がなされております。平成 23 年6月に、国土交通省の「建設産業戦略会議」において取りまとめられた「建設産業の再生と発展のための方策 2011」においては、保険未加入企業の排除に向け、「建設産業行政担当部局が、社会保険等担当部局における加入徹底の取り組みと連携して、建設産業の健全な発展を促進する観点から指導監督していく枠組みが必要である」との取り組みが打ち出されております。これを踏まえ、国は、平成 24 年 11 月から建設業の許可・更新の申請時に、健康保険等の加入状況を記載した書面の提出を義務づけるとともに、健康保険等に未加入で指示処分に従わない場合の営業停止処分も新たに追加されております。また、法定福利費を適正に負担しない保険未加入企業が存在し、技能労働者の医療や年金など、いざというときの公的保障が確保されず、若年入職者の減少の一因となっている状況を踏まえ、社会保険未加入問題への対策を進めるため、国では「社会保険未加入対策推進協議会」が設置され、建設業団体、関係団体、建設業担当部局、社会保険担当部局等の関係者が一体となって、総合的かつ継続的な取り組みがなされております。町といたしましては、本年度、早期に発注した工事において、旧労務単価を適用しておりましたことから、国が定めた「平成 25 年度公共工事設計労務単価の適用に係る特例措置」に基づく受注者からの請負代金変更の協議の請求を受け、新労務単価に基づいた請負代金に変更をしたところであり、それ以後の工事につきましては、新単価で設計し発注いたしているところであります。適切な水準の賃金の支払いにつきましては、公共工事の適正な施工を確保するためにおいても、技能者の確保や育成に極めて重要であると認識いたしているところでありますが、あくまでも受注した事業者の経営判断や労働者との雇用契約などによるものであり、町がそれらの内容の報告を求めるというような性格のものではないと考えております。一方、法定福利費関係につきましては、本町では「労災保険成立証明」及び「建設業退職金共済掛金収納書」の提出を求めておりますが、健康保険や厚生年金、雇用保険などへの加入の確認できる書類の提出は求めておりませんので、今後は確認の方法、指導のあり方について検討してまいりたいと考えております。ご質問の3点目、「十勝北西部通年雇用促進協議会の通年雇用、技術者の継承の取り組みと実績について」であります。十勝北西部通年雇用促進協議会につきましては、平成 19 年度に始まった国の通年雇用促進支援事業の受け皿として、本町のほか音更町、芽室町、清水町など合計8町と各町商工会並びに北海道により、平成 19 年8月に設立されました。協議会では、季節労働者の通年雇用化の促進を図ることを目的として、季節労働者を対象とした雇用相談窓口の開設、雇用促進セミナーや能力開発・向上のための技能講習会、求人開拓のための企業訪問などの国の委託事業、季節労働者の資格取得費用の助成や冬期間季節労働者を雇用した事業所に対する助成など、協議会独自の各種事業を実施してきたところであります。初めに、通年雇用の実績についてでありますが、平成 24 年度におきましては、本協議会が構成する8町において 19 名、そのうち本町の住民3名が通年雇用に至ったところであります。また、本協議会の事業が始まった平成 19 年度から平成 24 年度までの6年間では、8町全体で 82名、そのうち本町の住民は 10 名が通年雇用とされたところであります。次に、技術者の継承の取り組みと実績についてでありますが、平成 24 年度におきましては、人材育成事業として、季節労働者の能力開発、技能向上を図って通年雇用化を促進するために、移動式クレーン運転技能講習や玉かけ技能講習、建設車両運転技術講習などの9種類の技能講習を実施したほか、異業種への再就職による通年雇用化を図るためのホームヘルパー2級講座やパソコン学習などを実施し、協議会全体で 70 名が受講し、そのうち本町からは 19 名が受講しているところであります。このほか、職業訓練講習として、建築塗装技能検定を受けるための訓練講習を実施し、5名が受講されたところであります。また、季節労働者自身の技能向上の取り組みを支援するため、資格取得促進事業といたしまして、労働安全衛生法に基づく特別教育や安全衛生教育の受講経費に対する助成事業を実施しており、18 名へ 17 万 8,000 円を、本町分といたしましては、8名へ8万 2,000 円を助成したところであります。さらに、道の事業により大型特殊自動車運転免許や牽引免許などの取得に係る経費を助成しており、27 名へ 243 万 4,000 円を、本町分につきましては8名へ 75 万 7,000 円を助成したところであります。ご質問の4点目、「失業給付の 90 日復活を国に求めることについて」であります。雇用保険特例一時金につきましては、北海道の季節労働者の方にとっては、生活を守る上で大変重要な一時金であると認識いたしておりますが、平成 12 年5月の雇用保険法の改正により給付基準が「90 日分」から「50 日分」となり、平成 19 年4月の同法改正により「50 日分」から「30 日分」となったものの、当分の間、暫定措置として「40 日分」が給付され、現在に至っております。こうした法律の改正に対しまして「90 日分」の復活を望むことは、大変難しいものと考えており、現在給付されている「40 日分」を継続し、さらには、「50 日分」に戻していくことが優先課題であると認識いたしております。町では、これまで十勝圏活性化推進期成会を通じて国に対しまして、特例一時金の「30 日分」への削減を凍結することと「50 日分」へ戻すことを要望してきたところであり、今後も期成会や町村会などの関係機関と連携しながら対応してまいりたいと考えております。次に、「幕別平和非核都市宣言 30 周年に向けた記念の取り組みについて」であります。本町は、昭和 60 年 12 月 23 日に平和非核宣言を行い、その中で、「恒久の平和を願い、幸せな町民生活を守る決意を表明し、核兵器の全面禁止を求める」とうたっており、町のホームページの中でも全文を掲載しております。具体的な啓蒙活動といたしましては、平和非核宣言の看板を町内3カ所に設置したほか、平和を願う千羽鶴を町民から募集し、終戦記念日に合わせて広島平和文化センターと長崎原爆資料館へ寄贈し、広島では「原爆の子の像」に、長崎では「原爆資料館内」にささげていただいております。また、原爆パネル展や被爆者の講演会の開催など平和事業を通して、核兵器の廃絶、平和の大切さを発信することに取り組んでおります。平成 21 年度には平和運動の強化のため、原爆による悲劇が二度と繰り返されてはならないとの信念のもと、都市と都市との緊密な連帯を通じた核兵器のない平和な世界の実現を目的として設立された「平和首長会議」に加盟し、国連などに対する核兵器廃絶と軍縮に関するアピールや核実験抗議活動などの署名活動に取り組んでまいりました。ご質問の 30 周年に向けての取り組みについてでありますが、平成 27 年には、日本の被爆 70 年、本町の平和非核宣言 30 周年と節目の年を迎えます。平和非核宣言の原点に立ち返り、継続して実施している平和事業に加えて、理解を深める記事の広報紙への掲載、小中学校への平和に関する標語・ポスターの募集や映画上映会などの事業も考えられますことから、平成 27 年に向けて検討を進めてまいりたいと考えております。町といたしましては、今後もさまざまな平和事業を通して、町民と一緒に平和のとうとさを考える機会をつくってまいりたいと考えております。以上で、中橋議員のご質問への答弁とさせていただきます。
再質問 15番 中橋友子
それでは、再質問をさせていただきます。建設労働者の働き続けられる雇用環境につきましては、早くは季節労働者の雇用改善というようなテーマで、随分取り上げさせていただいてきた経過があるのですけれども、2006 年から始まった通年雇用促進、また講習制度の廃止などに伴って、これらに接触する機会も少なく、独自の政策を求めるということも、余り多くは取り上げてはきておりませんでした。そんな中で、この十数年間の、特に季節労働者の中でも建設労働者の置かれている状況の困難さというのが浮き彫りになってきておりまして、今回、労働価格の新しい賃金が定められたということを機に、これが本当に労働者に生かされる、そして暮らしの向上につなげられるということを望んで、取り上げたところです。初めに、お答えいただいている中身に沿いながら質問をさせていただきますけれども、まずは設計労務単価が今回引き上げられました。ただ、町長がおっしゃられるように、引き上げられたからといって自動的に労働者にそのまま届く仕組みではありません。そういう性格のものでもありません。ですから、ここでおっしゃられているように、さまざまな取り組みの中で、何とか少しでも改善される方向に向かわせていくということしかないのだというふうには思います。その手法として具体的には、事業実施報告書などは求められないかということで書いたわけなのですけれども、現実に実態をいろいろいろんな角度から調べてみましたら、本当にこの積算単価とはほど遠い賃金体系の現状にあるということが、今の調査の中でも明らかになってきておりました。例えば、今、季節労働者全体が、建設労働者全体がどのぐらいになるのかというデータそのものもなかなか難しいのですけれども、北海道が調査した中では、昨年度の数字ですけれども、全道で約6万人、そのうち帯広は、季節労働者としては 8,000 人ということですが、6割ということでありますから 5,000 人程度なのかなというふうに思います。ハローワークの調査の数字もあるのですが、なかなかそういう数字を追っていっても幕別町だけというのは出てこないものですから、そういう人数を推定しながら、実際に労働者の賃金を見ますと、例えば 2013 年3月発表されました新しい労務単価、多く働いている普通作業員であるとか、大工さんであるとか、型枠工事さんであるとか、そういう方たちの現状を聞いてみました。普通作業員、今回は、これまでの引き上げ率も高かったのですが、単価は1万 2,700 円、あるいは型枠工事では1万 5,400 円、大工さんでは1万 6,500 円という日額8時間の労務単価となっています。実際に、どのぐらい支払われているかという点では、経験年数ですとか、年齢ですとか、男性と女性によって変わってきているというのはありますが、私が札内の現場で働いている労働者の皆さんからお伺いしたところ、まず大工さんで1万 6,500 円というのは皆無でした。ほとんどが1万円ぎりぎり、1万円から多くて1万 2,000 円、型枠の方でもこの1万 5,400 円という方はなくて、1万 1,000円から多くて1万 2,000 円。この方たちがおっしゃるのは、自分たちは高いほうですよと言っていましたけれども、そういう状況でありました。運転手の方も、これは特殊運転手ということになるのでしょうけれども、いずれにしても大体聞きますと、示された金額の7割に届かないというような現状がありました。ですから、この7割に届かないということは、今回の 2013 年度の以前の金額にも届いていないということなのです。例えば大工さんであれば前年度1万 3,500 円、でも実際には1万円から1万 1,000円ということで、前年度の金額にも届いていない。そういう状況が、全部とは言いませんけれども、多いのだろうというふうに思います。その結果として、北海道が建設労働者の労働調査というのを行いまして、その内容が発表されているのですけれども、これによりますと、建設労働者の年間収入は 200 万円以下が5割、北海道は季節労働者の実態調査報告として、平成 22 年度の資料なのですが、出しました。その中に、建設労働者の実態も報告されているのですけれども、その実態報告によると、年間収入 200 万円以下が5割、250万円以下というので男の方で 71.4%ということですから、本当に厳しい状況の中で仕事をされているということが、こういった道の調査の中でも明らかになっています。ですから、この状況を単価が引き上がったことを機会に引き上げる条件が生まれたということを生かす観点に立って、労働者の賃金を多くしていく手法をつくっていかなければならないのだというふうに思います。困難な状況の一つには、多くの方が、この調査の中で明らかになっているのですが、大体元請で働けているという方が3割強なのですね。あとは多くはその下請。両方の仕事に携わるということもあるのですが、そういう状況があります。もう一つは、元請にしても下請にしても、この間ずっと削られてきた公共事業の中で、事業が減っていっているということを含めて、経営自体が大変厳しい状況にある。そういう中で、労働者の賃金を上げようと思っても、なかなかそこまでは回っていかないという現実が存在しているのだろうというふうに思います。まだ単価が決まってから、実際に実施は4月8日だったでしょうか、ですから今9月ですので5カ月しかたっておりませんから、これからその結果を期待するところなのですけれども、今でも前年度の労賃の単価を下回っているという現状について、まずは町としてどんな認識を持たれるのか、こういった建設労働者の賃金の今の現状をどのように考えておられるのか伺いたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
今、るる数字的にご紹介をいただきました。私どもも巷間聞かされていることは、ずっと公共事業等が少なくて、なかなか建設業を維持していく自体が大変困難であったと。そこへ新たに一気に事業がふえてきたことによって、建設労働者は少なくなる、特に型枠工なんかは人がいない。さらに、将来を考えると、ますます建設労働者に従事する、就職する人間が少なくなってきて、大変今、憂慮しているというようなことを聞かされました。そういったことから、これからのほうは、国あるいは私ども地方公共団体の事業の発注状況、これらにもよってくると思いますけれども、私はこれ今までからすると、経営者にしても、雇用される人にとっても改善はされていくのだろうというふうには思います。ただ、問題は、今言われているように賃金が本当に的確に支払われているかどうか、これらは今、言われたように今後の問題だというふうに思います。したがって、今までの会社と働く方との雇用契約がどんな状態で賃金が決められてきたか、この辺まだ我々もチェックしておりませんけれども、例えば、さっきも言われたように私どもが A 社に発注し、A 社が下請で B 社に出すというような場合、これは報告で、当然何ぼで下請に出したと。そのときには、どれだけの賃金、個人ではなくて総体ですけれども何ぼだと、そういったチェックがこれはあるのだろうと思いますし、先ほども言いましたように、これから建設業を営んでいく上でも、あるいは人材を確保する上からも、やはり相応の賃金、必要な賃金は、これはもう我々も当然必要であろうというふうに、そのように指導の立場からも続けていきたいというふうに思います。
再質問 15番 中橋友子
そうなのだと思うのです。当然、賃金が上がるということが一番望まれるわけですから、そういうふうにしていかなければならないというふうに思うのです。これまで建退共の実施状況でありますとか、いろんな点で報告を求める過程の中で改善されていくということがありましたよね。私は、賃金を上げていくためにいろんな事業所の経営の改善が図られていくこと、そして働く労働者の雇用環境が改善されていくことというふうに具体的につながっていくためには、経営者の努力だけでは、なかなか進んでこなかったのが今までだと思うのです。ですから、そこで何とか経営者に対しても、確かに厳しいのではありますが、労務単価そのものは 16.3%引き上げられて、そして積算されてお金が渡されていくわけですから、今のようなやり方ですと、その中から全くいかないということも逆には考えられるわけですよね。そこは、もうどうしても避けたい。これを生きる手法を行政も真剣に考えて、可能な限りの事業所に対する指導というのは、やっぱりやるべきだと私は思うのです。ですから、町長は、それ報告書は求められないのだということでありますから、では報告書を求めないとするならば、どんな手法で労働環境改善に向けていくのか、そういうこともやっぱりきちっと執行者としては念頭に置きながら、単なる単価が上がったからそのとおり積算しますよということだけでは、町民の実態は改善されていかないというところを、もう一工夫していただきたいと思うのですが、いかがですか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
事業実施報告書、例えば幕別町が A 社に発注したと。それを発注した工事と労務単価が大工さんなり運転手さんに、どういうふうに支払われているか。しかし、大工さんと A 社との契約は、一事業をやるたびに、1日入るたびにその単価で払っているのか、あるいは一月何ぼで払っているのか、あるいは8時間なのか6時間なのか、それぞれ個々によって形態が違うということからすると、なかなかそれを一律に何ぼ払いましたかという報告書だけでは、これは結果的には進まないのかなと。ですから、まず雇用の形態から始まってでないと報告書を上げてもらうということも難しいのかなということで、我々は、今、盛んに国なんかも賃金を上げるべきだと言っていますから、今おっしゃられるように、どんな方法で、それらを確認することができるか、これはやっぱり検討していかなければならない問題でしょうし、いろんな関係の方のお話も、これからも伺っていくことが大事であろうというふうに思っておりますけれども、私どもも思いは一緒でありますから、当然のことながら積算されたものが、大工さんなり労働者に払われていくというのは、これは当然だと思います。ただ、そのつかみ方、あるいは改善の仕方が、どんな手法があるかということになると、まだまだこれは検討する余地はあるのかなというふうには思います。
再質問 15番 中橋友子
個々の契約はあるとは思いますが、しかし今この人材不足のときに、仕事が半日や6時間で終わるということは考えづらい。特に建設労働者等は、現場までの到着時間を考えると、もう 10 時間を優に超える、そういう労働実態があるわけですよね。そうすると、やはり日額そのものがきちっと適正に払われていくというようなことを、報告をもらったからといって、それが全てではもちろんありませんけれども、やっぱり事あるごとに指導をしていくという、事あるごとにそれは文書を出す、あるいは業界の方と接せられる機会も大変多いと思います。事あるごとにやはり今回の単価が引き上げられたことを話題にしていただいて、適切といいますか、引き上げに向けていただく努力をやっぱり町として私はやっていくべきだというふうに思います。特に文書指導などは大事なことだというふうに思いますけれども、どうでしょうか。あくまでも指導です。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
今お話ししましたように、例えば単価がこれだけだと。今日1日来て、それだけの単価を1日8時間働いたからお支払いします。それで終わるのであれば、そのとおりだと思います。それを1万 1,000 円しか払っていないということになると、これは当然指導の範疇としては、これだけを見ているのではないかと。ただ、それが一月たって何十万円という給料で払うとなると、中身はどういうことになっているのかとなると、なかなか1日1日の積み上げで払っているのか、1カ月のトータルで払っているのかというところは、我々も問題かなと。我々も、今、注目しているのですれども、札幌市が公契約条例の問題で動いておりますが、これらが今後どういうふうになっていくのかということで、こういった問題なんかも、そうした公契約条例の中では出てくるのかなというふうに思っていますけれども、我々も、先ほども言いましたように、いずれにしても働いていらっしゃる方が十分納得いけるような、満足できるようなことが、何よりも望まれるわけですし、今おっしゃられたようなことで、我々も、町内のいろんな経営者の方々とのお話し合いをするような機会の中でも、またこういったことについて、いろいろ意見を交換させていただきたいというふうに思います。
再質問 15番 中橋友子
ちょっとしつこいようなのですけれども、日額であっても月額であっても、積算単価は1日幾らと、こういうふうに決められていますから、結果として、それの働いた分の日数がきちっと積算に基づいて支払われているかどうかが問題だと思うのです。そういうふうになるような働きかけ、いろんな雇用契約があることも承知の上で、そうなることが望ましいと思いますので、ぜひ文書等での指導なども含めて、今後検討していただきたい、このように思います。同時に、賃金の問題は、やっぱり一番町の経済にとっても大切なことです。恐らく 250 万円の生活といいますと、本当に厳しい現状だと思います。今ここで 16.1%、仮に1割上がったとして、幕別町ではどれだけ労働者がいらっしゃるのか、多いときには 500 人、600 人という方が講習を受けていた状況もありますので、そのときよりは減っているのだとは思うのですけれども、250 万円のうち1割上がっても 25 万円ですよね。それが 100 人になっていけば 2,500 万円、200 人になっていけば 5,000 万円、ご本人ももちろんそうですけれども、地域に必ずそういうのは貯蓄ではなくて生活費に生かされていく、使われていくというふうになりますから、動いていくお金にもなっていくわけですよね。そういうことも考えて、この単価が、さらに労働者にちゃんと渡っていくような手だてをぜひ検討していただきたいと、このように思います。次に、年金あるいは医療保険のことなのですけれども、結局この実態調査を見ましても、現職のときにそれだけ厳しい状況にあるものですから、ですからなかなか会社が雇用保険に入らないと、会社が年金に入っていないと、みずからここの国民年金やなんかに入らなければいけないのですけれども、それすら十分に払っていけないというような状況がありまして、現役時代も厳しいけれども退職してもなお厳しいというのが、建設労働者の実態だということがあります。そこで、今回改善の方向に向かっているということでありますから、よかったなというふうに思うのですけれども、今回単価の引き上げのときに、この部分も一緒に上がりました。上がった金額も個人負担分も含めてということですから、かなりの引き上げになっています。実際に金額を見ましたら、普通の労働者の方でも、この部分だけで 5,000 円以上の引き上げになるところが、いろんな数字ありますけれども、その職種によって違いますけれども、多くあります。そうなってきますと、今のうちにそれもきちっと健康保険あるいは年金、そういったものの未加入のところに今回の引き上げられた金額を充てることを進めることによって、随分さらに改善が促進されるのではないかと思うのですが、これについては、報告を求められるということでありますから、今後のことだと思います。今既に町が工事を発注しているときには、この単価両方を含めて発注されていると思いますが、その発注の時点では、業者に対してのお話し合いといいますか、指導というのはあったのでしょうか。
答弁 建設部長 佐藤和良(建設部長は2014年9月まで)
福利厚生費、いわゆる社会保険等でございますけれども、昨年、平成 24 年度から、まず工事の発注に際しまして、現場管理費のアップがされております。職種、工種によって率は違いますけれども、そういったことで、まずは社会福利の部分、法定福利の部分については、設計上計上されている。それから、現在は、保険等につきましては、建退共ですとか、あるいは労災ですとか火災保険など、そういったところについては求めておりますけれども、その他のいわゆる雇用保険ですとか、健康保険、厚生年金、社会保険でしょうか、そういったことについては、今現在、確認する書式といいますか、方法を今のところはちょっと持ち得ておりません。ただ、一定の工事額以上になりますと、施工体制台帳というのを現場でつくることになっておりますので、その中では、昨年から国の指導もありまして、保険の加入状況については、記載するということになっております。それから、もう一つ大きな流れとしましては、国が建設業の登録更新するときには、そういった保険の加入状況について確認すると、加入していなければ健診が受けられないとか、いろいろとそういう条件をつけてきてございます。そういった中で、今後整理されていくべきというふうに思っていますし、町のほうとしましても、そういった確認の方法については、今後様式も含めて検討してくということで、今、準備をしているところであります。
再質問 15番 中橋友子
随分改善されてきているというお答えでありましたので、それがさらに前進されていくことを期待したいというふうに思います。できるだけ、いろんな確認、指導のあり方検討ということでありますので、既にお金は支払われていっておりますから、早い時期にやっていただきたいというふうに思います。それと、通年雇用の技術者の継承の取り組みなのですけれども、これも始まりましてから、ちょうどことしで6年目を迎えているのですね。ですけれども、幕別町全体としては 10 名の通年雇用につながったということでありますから、これはこれとして、その事業があったからこそつながったのだとは思うのですが、まだまだ現実の労働者の実態からいったら、全体で 10 人雇用されて、それで冬場がいいかということになれば、そうではない人たちのほうが圧倒的に多いのだと思うのです。一つには、この通年促進の協議会そのもの、取り組みそのものが、まだまだ知られていないといいますか、事業者も労働者も知らないというのが、アンケート結果などでも明らかになっているのです。特に、労働者の方は 39.1%知らないというのが、先ほどの道の調査の結果です。4割の方がわからないでいるということですから、なかなかこれは広がっていかないのだろうというふうに思うのです。そういう点では、知っていただく、周知のための取り組み強化も必要だと思いますが、どうでしょうか。
答弁 経済部長 田村修一(経済部長は2014年12月まで)
この協議会の周知活動についてなのですけれども、今現在、協議会の事業の中で、事業所向けのパンフレット、あるいは労働者向けのパンフレットの配布をしているということと、新聞に、道新、勝毎なのですけれども、毎年5回出していると。さらには、8町の広報紙に年1回程度掲載しているという状況でございます。議員言われたように、まだまだ知っている方が少ないという実態にあるのかもしれません。今後は、町といたしましても、さらにホームページ、広報紙を利用して、広報に努めてまいりたいというふうに考えております。
再質問 15番 中橋友子
この協議会の内容がまだまだ十分知られていないということを考えれば、今、言われたように、もっとその周知を徹底していただきたい。同時に、やはり北海道に冬がある限り、通年雇用の難しさというのは、もうこの 30 年、40 年来変わっていないわけですよね。ですから、仕事をふやしていくこととあわせて、こういった事業を併用させていくということが大事ではないかというふうに思います。もっと言えば、これ最後の質問になってくるのですけれども、失業給付の復活の問題です。建設労働者の多くは、通年雇用を望んでいられます。しかし、実際には、この北海道の冬があるという以上は、それは不可能だという現実があります。ですから、いろんな形で促進しながらも、こういったところに通年雇用にならない人たちにとっては、やはり特例一時金、失業給付、これしかないわけですね。特例一時金は今やっと 40 日ということでありまして、この平均時給額も先ほどの調査では 19 万円ということです。19 万円で次の仕事が出てくるまで働いてつなぐわけですから、本当に困難な状況だと思うのです。季節労働者の方たちの協議会等を見てみますと、やはりもとに戻してもらいたい、まずは 50 日、これは町長おっしゃられるように 50 日なのですけれども、実際には次のお給料をもらうまで最低3カ月間のブランクはあるわけですから、そうすると 90 日の根拠というのは、そこなのです。ここをきちっと埋めていくということをみんなで手伝ってやっていかないと、困難な状況は解決されない。ですから、特例一時金で済む方は、それはそれでいいのだけれども、やはり 90 日というのもきちっと確立させてもらって、選択ができるようにしてもらいたいというのが、切なる願いだということも聞いてまいりました。こういったこともありますので、難しいという町長のお答えなのですが、さらにどうでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
毎年、管内の団体の方が来られて、私どもも要望を受けるわけですし、私も先ほど言いましたように、活性化推進期成会では数字まで入れて今までも要望した。例えば、厚生労働省なんかへ行くと、いや、我々も皆さんの意向は十分わかっていますよ、財務省へ行ったらだめなのだと、こういうことを言われるのです。これ、あちこちの農水省なんかへ行っても、我々はいいのだけれども、財務省へ行ったらだめなのだというのは、よく言うのですけれども、いわゆるやっぱり財政サイドがなかなか動かないところが問題だというのですけれども、しかし我々としては、直接財務省へ行ってというよりは、まずは厚労省へお願いに行くということでありますから、これからも町村会もそうですけれども、活動は続けていきたいと思いますけれども、今の 40 日間も当分で、やがて 30 日間だと言っているわけですから、何とかこれをこれ以上下げないように、そしてまた、まずは 50 日に戻すことが先決かなという思いではおりますけれども、90 日についても十分考えさせていただきたいというふうに思います。
再質問 15番 中橋友子
私は、働いている建設労働者の立場で、今、質問をさせていただいたのですけれども、昨今、新聞をにぎわす入札の不調ありますね。先日は、8月 33 件ということで、幕別町も3件あったと載っていました。結局仕事をしていただかなくても、こういった条件が改善されていかないと、携わってくださる労働者の方がいないのです。もちろん原因は、それだけではありません。資材の高騰や東日本大震災のこともあるでしょう。しかし、聞いてみますと、そんなところに行っている人は、ほんのわずかなのだと、ここでみんな頑張りたいのだけれども、しかしこういう、さっき言いましたような状況なのだと。何とか年間を通して落ちついて生活できるような仕組みをつくってもらいたいのだと、取り戻してもらいたいのだというのが、やっぱり建設労働者の多くの声でありました。町の事業を支えていただくためにも、きちっと取り組んでいただきたい、申し上げたいと思います。次に、非核平和都市宣言の 30 周年記念の取り組みについてお伺いをいたします。この点では、1985 年、28 年前に非核平和都市宣言を行ってから、ずっと継続した平和活動に町として取り組んでこられました。大変それはパネル展であったり、先ほどおっしゃられましたけれども、千羽鶴を送ることであったり、いろんな活動をやってこられました。そういう活動が、大変地味なのですけれども、今、全国で行われていて、それが核兵器をなくしていこうという壮大なうねりになって、今その運動は、日本だけではなく、世界各国に広がるというようなところまで来ているというのが実情だと思います。ここには、日本は、被爆したのは広島、長崎、それから第五福竜丸のビキニ環礁での被爆もありますから、大きくは3回、そして今、原発事故があって、なお放射能の危険性というのが日本国内はもとより世界でも大きな関心事になっているというようなこともありまして、そういった地味な運動が広がってきて、そして国連の軍縮会議の中で、きちっとその意思が伝わっていくというような動きにまでなっています。先ほど、町長が取り組みの一つとしてお話しされました、この町も協力してやっていただいた平和アピールという署名は、国連に届けられて、国連の玄関にガラスのタワーになって、今、2本ずっと積み上げられているそうです。その中に幕別で協力したのも入っています。これをもっともっと広げていこうというような世論づくりも実際に広がっています。私は、こういった平和に対する運動というのは、本当に職業、年齢関係なく、誰でも、町の人全てが平和を願い、命を育み、そしてそれを阻むものは取り除いていくという思いになっていく、このことが本当に大事ですし、そうなってきているのだというふうに思います。ですから、あと2年後の 30 年というのは、本当にこれまで地味にやってきたものをもっと大きく全町民にこういったことを平和が大事なのだということも含めて知っていただく大きな機会にしていくことが大事だというふうに思うのです。いろいろ取り組み、映画であるとか、書かれておりました。帯広は、早くから家庭の中にもきちっと平和をアピールするということで、市民の子供さんに絵を描いていただいてカレンダーとして作成して、そしてご家庭に張っていただくというようなことも取り組んできております。いろんなことがあると思います。ぜひ、そういった町民を交えて平和に向けての取り組み、そしてそういった世界に向かっていく取り組みにも町がかかわれる、例えば原水爆禁止世界大会が毎年毎年取り組まれていますけれども、市町村の代表なども出されている町もあります。首長さん自身も参加されて、たまたま私もその機会をいただいたのですが、ことしは静岡県の湖西市長さん、あるいは岐阜の方も来て、発言もされておりました。湖西市長さんは、浜岡原発が近くにあるものですから、原爆そのものもだめだけれども、原発を抱えている町として、ここに何か危機が起きたときに同じ目に遭うと。私は住民の命を守る責任者として、こういうものを絶対とめていきたいのだというような発言もされておりました。そういう点から、町だけにとどまらず大きく視野を広げて、ぜひ 30 年に向けての運動を取り組んでいただきたいと思いますが、お考えを聞きたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
いろんな平和事業の取り組みというのはあるのだろうと思いますので、先ほども言いましたように検討させていただきたいと思いますけれども、ちょっと書きましたけれども、小中学生を交えた中での取り組みというのも一つあるのかなと。実は、ことしも私、偶然ですけれども、帯広へ行きますと、市役所のロビーで中学生の作文といいますか、詩みたいなものがずっと書かれたものが張ってありました。これは、いわゆる平和記念、原爆への思いですとか、戦争に対する思いなんかを中学生が書いている。ああいうのは、見ていて、こういうこともやっぱり子供のうちから勉強していくことも大切かなと、そんな思いもしたわけであります。お話ありましたようなことを十分内部で検討させていただきながら、30 年に向けて対応していきたいというふうに思います。
再質問 15番 中橋友子
被爆者の平均年齢は、78.8 歳になったそうです。これまでは直接被爆者のお話を伺う機会をこの町でもつくっていただいたことがありましたが、なかなかそれが難しい状況になってきております。もちろん機会がつくられたら、それにこしたことはないと思いますが、そういう人たちのいろんな思いを受けとめた、今、生きている私たちが次につなげていく運動にきちっと取り組んでいくことが大事だということを申し上げて、終わりたいと思います。