幕別町議会 令和元年第3回定例会 2019年9月10日
議事録に件名の記載なし
2019年9月10日、幕別町議会の一般質問で、中橋友子議員が質問し、町長 飯田晴義、企画総務部長 山岸伸雄、農林課長 香田裕一が答弁しました。
- 質問者
- 中橋友子 議員
- 答弁者
- 町長 飯田晴義、企画総務部長 山岸伸雄、農林課長 香田裕一
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質問 18番 中橋友子
通告に従いまして、1点質問を行います。安心して働き、そして住み続けられる幕別に。少子・高齢化社会が全国的に進む中、政府は将来の人口目標を 2060 年に1億人、経済成長率を GDP1.5ないし2%と定め、2015 年「まち・ひと・しごと創生法」を制定し、地方はその具体化が求められました。幕別町では対応する計画として、「幕別町人口ビジョン」及び「幕別町まち・ひと・しごと創生総合戦略」(平成 27 年から平成 31 年)を策定し、今年度が最終年となっています。人口ビジョンでは出生率の向上を目指していましたが、目標の 1.55 には届いてはいません。背景には 1996 年以降、派遣労働法、労働法制法が改定され、製造業をはじめ、それまで派遣が禁止されていた 26 業種まで規制緩和されたことにもあります。現在、労働者の約4割は非正規雇用であり、中でも若者の2人に1人が非正規雇用の不安定な状況に置かれています。最低賃金も生活保護以下の生活水準であり、既婚率が年々低下しています。雇用と暮らしを守る政策抜きに、出生率の向上は困難と考えます。一方、十勝全体では農業生産が伸び、昨年の粗生産高は 3,648 億円、経済波及効果は約2兆 9,000億円、食料の受給率は約 1,200%と報じられています。また、豊かな自然を活用したエネルギー事業の取組も、全市町村で推進されています。自然エネルギー事業は、雇用増の期待はもとより、地産地消を目指す中で、圏域内の経済の流出を防ぎ、循環型の経済も期待されています。企業誘致にだけ頼るのではなく、基幹産業の農業を生かした6次産業の創出、十勝圏で地産地消のエネルギー事業に積極的に取り組み、将来ともに活気があり、安心して働き、住み続けられるまちづくりは、町民の大きな願いであります。以下、次の点をお伺いいたします。1、「幕別町まち・ひと・しごと創生総合戦略」の到達と課題について。2、特に若者の雇用安定の取組について。3、町職員の不安定雇用の解消について。4、家畜ふん尿バイオガス事業の推進をはじめ、再生可能エネルギー事業の推進、また十勝圏での再生可能エネルギーの地産地消の取組を積極的に提唱し、雇用の場を増やすこと。以上であります。
答弁 町長 飯田晴義
中橋議員のご質問にお答えいたします。「安心して働き、住み続けられる幕別に」ついてであります。社会情勢を取り巻く環境の変化が加速する中、急速に進行する人口減少は、経済、雇用、医療、福祉など、地域社会を取り巻くさまざまな要素が重なり合って生じていることから、その対応に当たっては、長期的な展望に立ち、総合的な対策を継続して、粘り強く取り組むべき課題であると認識しております。町といたしましては、人口減少対策と将来にわたって活力ある社会を維持する「まち・ひと・しごと創生」の実現に向けて、雇用や移住・定住、子育てなど具体的な施策を定めた「幕別町まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、本町の持続的な発展のため、さまざまな取組を展開しているところであります。ご質問の1点目、「「幕別町まち・ひと・しごと創生総合戦略」の到達と課題」についてであります。「幕別町まち・ひと・しごと創生総合戦略」は、本町の人口減少対策と「まち・ひと・しごと創生」の実現に向け、平成 27 年度を初年度とする、5か年の基本目標や基本的方向、具体的な施策を定めた計画であります。総合戦略では、「産業振興や雇用の創出」「人の流れづくり」「結婚・出産・子育て」「安心・安全なまちづくり」の四つの政策分野ごとに基本目標を設定し、その達成に向け、政策の方向性を基本的方向として掲げ、それらを達成するための具体的な施策や事業を盛り込んでいるところであります。さらに、基本目標については、施策の効果について数値目標を設定するとともに、具体的な施策や事業には、進捗状況を検証するための指標である重要業績評価指標、いわゆる KPI を設定し、毎年度、数値目標や KPI をもとに、実施した施策や事業の効果を「幕別町創生総合戦略審議会」において、評価・検証しているところであります。計画期間の4年目となる、平成 30 年度末時点の総合戦略の進捗状況といたしましては、九つの数値目標のうち、五つが進捗率 100%以上、また 42 の KPI のうち、半数以上の 22 の施策が進捗率 100%以上となるなど、おおむね効果的に施策が推進されていると認識しております。特に、「人の流れづくり」の分野におきましては、住宅の新築または購入された方への補助事業として、平成 27 年度から実施している「マイホーム応援事業」は、子育て世代を中心に町内への移住・定住の増加に大きな効果があったものと評価しております。一方、「結婚・出産・子育て」の分野における基本目標として、平成 31 年度末で、合計特殊出生率を 1.55 と設定したところですが、総合戦略策定当初から減少傾向にありました出生者数に、若干の改善が見られたものの、30 年度末時点で、1.41 と基本目標を下回っている状況であります。町といたしましては、5か年の計画期間内では、効果が十分に発現するまで至っていない施策や事業もありますことから、今後もあらゆる分野の施策を総動員して、継続的に取組を進めることが重要であり、次期総合戦略においても、現行の四つの基本目標を継続することを基本とし、創生総合戦略審議会などのご意見を踏まえ、より効果的に施策が推進されるよう取り組んでまいりたいと考えております。ご質問の2点目、「特に若者の雇用安定の取組」についてであります。若者を取り巻く雇用状況につきましては、本年3月の十勝管内新規高等学校卒業者の就職内定率は、99.3%と過去最高を記録したほか、帯広公共職業安定所が8月 29 日に発表した7月の月間有効求人倍率が、過去最高の 1.45 倍となるなど、人手不足を背景に仕事を求める側の売り手市場が鮮明になっております。しかしながら、新規学卒者の高い就職内定率が続く一方、平成 27 年3月に卒業した道内新規高卒者の就職後3年以内の離職率は、44.8%に達するなど離職率も高い状況にあります。現在、国では、若者の安定した雇用に向けた取組として、新規学卒者への就職支援を専門に行う「新卒応援ハローワーク」や、正社員での就職を目指す若者の支援を専門に行う「わかものハローワーク」「わかもの支援窓口」などを開設しているほか、十勝管内の民間事業者におきましても、建設業や医療業等では、高校生や保護者を対象とした出前講座の実施や体験会の開催など、各業界への理解と興味を深めてもらう取組も始まっております。町といたしましては、学校卒業後3年以内の未就職者を町の臨時職員として採用し、希望する職へ就職するための支援を行う緊急雇用対策事業を実施しており、仕事を通して社会人としての労働に対する姿勢や、ビジネスマナー等を身につけてもらいながら、週のうち1日を勤務を要しない日として設けて、就職活動や自主研修等を行っていただくとともに、町として、就職セミナーやハローワークの取組など、就職活動に関わる情報を提供しているところであります。なお、平成 26 年度から 30 年度までの直近5年間の実績は、18 名を採用し、任用期間中に4名が、任用期間満了時に4名が、それぞれ正規雇用としての就職につながったところであります。今後におきましても、職を求める若者が希望に沿った就職につながるよう、商工会やハローワークなど関係団体と連携を密にした相談窓口機能を充実させるとともに、町のホームページや SNS 等を活用して、ハローワーク等が開催する就職応援セミナーや、企業説明会の情報を発信するなど、若者の雇用安定に向けたサポートに努めてまいります。ご質問の3点目、「町職員の不安定雇用の解消」についてであります。近年、地方公務員の臨時・非常勤職員が増加し、地方行政の重要な担い手となっている状況を踏まえ、国は地方公共団体における行政需要の多様化等に対応し、公務の効率かつ適正な運営を推進するため、平成 29 年5月に地方公務員法及び地方自治法の一部を改正し、地方公務員の臨時・非常勤職員について、「会計年度任用職員制度」を創設し、任用、服務規律等の整備を図るとともに、特別職非常勤職員の任用及び臨時的任用職員の厳格化を図るとした改正が行われたところであります。新制度における会計年度任用職員は、1会計年度を超えない範囲で置かれる非常勤の職で、任用形態は正職員と比べ短時間の勤務の職と、同一時間勤務する職、いわゆるパートタイムとフルタイムがあり、待遇面につきましては、フルタイムで任用した場合、給料のほかに通勤手当、時間外勤務手当や現状の臨時職員には支給されていない期末手当や退職手当が支給されることとなります。また、パートタイムとして任用した場合は、報酬のほか、通勤に見合う費用弁償や期末手当が支給されることとなり、休暇につきましても、フルタイム、パートタイムに関わらず、年次有給休暇のほか、病気休暇や忌引休暇等が付与されることや、1年ずつの任用ではありますが、任用の更新が可能になることなど、新たな会計年度任用職員制度において、現状の臨時職員等の賃金や勤務条件の改善等と雇用の安定が図られるものと考えております。町といたしましては、第4回定例会の条例提案に向け、国や近隣市町村の動向を踏まえながら、現在、給与や勤務条件等の検討を進めているところであります。ご質問の4点目、「家畜ふん尿バイオガス事業の推進をはじめ、再生可能エネルギー事業の推進」と、ご質問の5点目、「十勝圏での再生可能エネルギーの地産地消の取組を積極的に提唱」につきましては関連がありますので、あわせて答弁させていただきます。また、十勝圏で取り組むことできる再生可能エネルギー事業としては、バイオガス・バイオマス・太陽光・地熱・風力・小水力などがありますが、このうち全市町村が取り組むことができる再生可能エネルギーで、雇用など波及効果の高いバイオガスに絞って答弁をさせていただきます。家畜ふん尿を利用したメタン発酵バイオガスプラントは、飼養頭数の増加や飼養形態の変化に伴う、労働力不足や臭気対策など、家畜ふん尿処理に係る課題を解決する手段として有効でありますことから、管内におきましても固定価格買取制度、いわゆる FIT を契機に建設が進み、現在は 11 市町で 45施設が稼働しており、このうち 27 施設が FIT を活用した売電を行っております。しかしながら、管内におきましては、送電線の空き容量が不足しているため、電力会社が FIT 認定の新規接続を受け付けておらず、本町を含めた 18 市町村の 34 施設において、新たなメタン発酵バイオガスプラントの建設が進んでいない状況となっております。また、新電力会社を設立し、地域内で売電、消費する FIT を活用しない地産地消の取組につきましても、一般販売による売電のため価格が FIT を活用した場合の半分以下となること、送配電網など自営線の整備に多額の費用を要するなどの理由から、事業化が進んでいないところであります。このような状況の中、町におきましては、再生可能エネルギーの地産地消の可能性を調査・研究しているところでありますが、管内の地産地消の先進事例と言われている取組をお聞きしたところ、FITによる売電を前提として、地域内に新電力会社を設立して電力の供給を行っているものであり、FITの適用とならない地産地消の取組につきましては、先ほど申し上げましたとおり、売電価格が半分以下となるため、収支の均衡を図ることは極めて困難であると認識しているところであります。このため、町といたしましては、十勝バイオガス関連事業推進協議会の一員として、引き続き、地産地消型エネルギーシステムの構築などを調査・研究するとともに、国や電力会社に対し FIT 認定に係る要請活動を行うなど、再生可能エネルギー事業の促進に努めてまいります。以上で、中橋議員のご質問への答弁とさせていただきます。
再質問 18番 中橋友子
それでは、再質問を行わせていただきます。安心して働き続け、住み続けられる町ということで、はじめに、最終年度を迎えました「幕別町まち・ひと・しごと創生総合戦略」のいわば評価と、それからこれからまたどうしていくかということをお尋ねしたいわけです。これは、幕別町には、今、第6期総合計画がありますし、さまざまな計画がある中でまちづくりが進んできましたけれども、突然過去に、国立の社会保障・人口問題研究所が、市町村の人口がたくさん減るよということが打ち出されまして、それに対応するような形で各市町村が計画を出すと、予算をつけますよと、財政保障しますよという形でつくられた計画だと思うのですよね。ですから、事業の中身そのものは、これまでと大きく変わることなく、町はきちんと取り組んできたわけですから、それを推進していくことが主であるというのは当然なのですが、やはり人口問題、つまりここでは出生率に特化してお伺いしているのですけれども、これはやはり他の総合戦略と兼ね合わせて、きちんと産業なり、雇用の場なり、そういった子育て環境なり、整えていかないと達成できない問題でありますので、ここであえてこのことを強調し、再質問もさせていただきたいと思うのです。残念ながら、目標には届きませんでした。1.55 というのは、当時計画の数字をご説明いただいたときに、町民の希望もあってということでありましたから、必ずしもがちがちに達成できるということよりも、むしろみんなの思いを酌み入れて、それに近づける数字だというふうに理解をしておりました。しかし、そのときはたしか 1.46 の出生率だったと思うのですけれども、それよりも下がってしまったんですよね。同じぐらいの状況であれば、これからと思うのですけれども、下がってしまうというところがやはりこたえるところで、これに対する認識は、まずどのように押さえていらっしゃいますか。
答弁 町長 飯田晴義
町創生、平成 27 年度から始まりまして、これ、くしくも私が町長に就任した年でもあるわけで、人口減少対策は、1期5年ではできるものではないけれども、やはり今始めなければ手遅れになってしまう。恐らく 20 年、30 年スパンが必要だろうと思うけれども、しっかりとこれに取り組んでいくという思いで、私も町長に就任して仕事を進めてきて、その1年目に人口ビジョンと総合戦略を作成したということであります。今の合計特殊出生率の設定の関係でありますけれども、当時はあまり国の悪口は言いたくありませんけれども、全国一律に 2040 年までは 1.80 と設定しなさいと、その後、2060 年までは 2.07 と設定しなさいと。そのことによって日本の総人口が1億人をクリアできると。そうでなければ、それまでの経過であると 8,700 万人ぐらいになってしまうと、1億の大台を確保したいと、そんな思惑があって、全国一律的に金太郎あめのように指示があった。実は、うちの町の会議においても、振興局の職員が入っておりまして、かなりやり合いをしたと、その会議の席でですね。ただ、私はやはりそんな高望み、実現不可能な数字を設定しても、何の意味もないわけでありますので、その当時、アンケートをとったところでは、町民の希望としては、平均すると 1.55 人の子供を持ちたいと。であれば、それを何とかかなえさせてあげるような、まちづくりができればという思いでありました。が、しかし結果的には、この4年間の経過を見ましても、28 年、29 年と一旦下がったのですが、最終的に 30 年には 1.41 というふうに回復をいたしました。ですから、これはやはり 1.55 になるような形で、これからも人口減少対策、子育て支援、定住政策あるいは産業振興、これをしっかりとやっていかなければならないというふうに思っているところであります。
再質問 18番 中橋友子
それで、1.41 を希望の 1.55 にするそのためには、何が必要なのか。裏返せば、何が足りなかったから、到達しなかったのかということになるのだろうと思うのですね。私は、子育て支援対策では、過去、今議会でもいろいろな議員の質問の中でも、医療費の無料化ですとか、いろんな支援をしてきたという点を思えば、特に飛び抜けてというふうには思いませんけれども、この間、出生率の全国的なデータなども見てみましたら、一番全国的に高いところは 2.9 ぐらいまでいくのですけれども、やはり特徴的なのは、幕別町よりも規模の小さな町で、そして子育て支援というか、赤ちゃんが生まれる環境づくりのために、たっぷりと応援しているというところが多いのですね。だから、そういう点では、もっともっとたっぷり応援すればいくのかなという要素はあるとは思いますが、限られた財源と多分言われるでしょうから、それは別にしましても、一番私たちが危惧するところは、やはり若い方たちがこの町に住んで定住、安心して働き、住み続けられるということになれば、やっぱり雇用なのですよね、どう考えても。それで、町長のお答えでは、ハローワークの状況を見ても、求人率は高いのですよというようなことも言われていますけれども、私はこの 1.41 から動かなかった理由は、確かに求人率は高くても、それが安定した暮らしにつながる求人であったかどうかという点では、そうだと言えないのですね。つまりことしのハローワークの数字を見ましても、1月、2月、3月だけでも、おっしゃられるような職を求める人が、1,100 人から 200 人に対して 2,000 を超える求人があるのです。でも、半分はパートなのですよね、最初から。それから、正職員かそうじゃないかというのは、そこからさらに分かれるということで、これ、だから求人が高いということだけでは安心してられない、解決できないということが一つあります。もし違っていたら、言ってください。それから、やはりここに来て、第一質問で申し上げましたように、その非正規職員、つまり派遣労働法が始まって 20 年になるのですけれども、その影響がじわじわじわじわと広がってきているということが、町の努力に関係なく起きてきているということなのだと思うのです。これが、国が幾ら 2.07なんて言ってきても、そういった法改正ですとか、国の責任できちんとやってもらわなかったら、町としてはどうにもならないという現実にあるということを、やっぱり押さえなければいけないと思うのですよね。私、平成 28 年度のときに、幕別町の雇用実態はどうですかとお尋ねしたときに、6月の一般質問で、雇用状況を丁寧に調査していただいて、その報告がありましたけれども、そのときで幕別町の雇用されている方の非正規雇用率は 42.1%でした。だから、やっぱり半分近いのですね。そして、これは年齢には関係ない調査だったのです、結果報告。でも、働いている人全体を通しての割合ですから、若者に特化するともっと高くなる。全国的な傾向がそうですから、そういう状況があります。それから、給与の面でいきますと、これもそのときのお答えでは、非正規の給与状況は調査されていらっしゃらなかったので、出ませんでしたけれども、したがって全国的な動向を見ますと、20 代から 30 代の非正規職員のこの何年かのランクを見ると、高い数字で 250 万円なのですね、男性で。女性に至っては 140 万円台です。でも、正規の方は 400 万円を超えています。それで、既婚率がどうかといいますと、この非正規職員の既婚率、男性の方ですが 6.7%、正規職員は 27.2%、ここにこれだけの開きあるわけですね。結婚したくても結婚できない、子供を持ちたくても持てないという現実があるということを、まずがっちりと押さえていただきたい。押さえてらっしゃると思うのですけれども、どうでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
非正規化がどんどん進んでいるということは、十分認識をしているところでありまして、その一因は、答弁でも申し上げました、高卒3年以内の離職率が 44.8%。これ業界では、七五三という言葉があるらしくて、中卒が3年以内の離職が7割、高卒が5割、大卒が3割と、大体こういう数字で推移しているようなのですね。ですから、ここもひとつ次の就職は初めから非正規ではないと思うのですよ。正規のはずなのですよ。それが、どんどんどんどん離職していくことによって、待遇が悪化していくと、そういう傾向がある。今の若者の悪口は言いたくありませんけれども、なかなか我慢できない。どこの業界聞いても、新採については本当に腫れ物にさわるように、まずは仕事に慣れてもらうのだと、そんなお話も聞いているわけでありますので、そういった非正規化の要因というのは、離職が進んで、どんどん辞職していくということが、悪循環をもたらしているのかなというふうに思っておりまして、これは正規化を、正規職員を増やしていくというのは、本当に重たい仕事で、本当に国も一生懸命やっていますけれども、町、一町ができるような話でもありません。それで、町がやらせてもらっているのは、新卒3年以内の方に、町職員として採用させていただいて、そして5日間のうち1日は、就職活動なり自分のスキルを高めるための研修などに参加して、そしてぜひ正規職員になってほしいという思いで、今これまでやってきたわけで、数字についても先ほど申し上げましたように、8人ほどは正規職員になっているという実績が上がっていますので、簡単ではないですけれども、町としてできることについては、やっていきたいなというふうに思っています。
再質問 18番 中橋友子
確かに若い方の、言葉が適切かどうかは分かりませんが、我慢強さが不足するですとか、そういったまだまだ成長し切れないで、その離職につながるような事態が少なくないということは、私も押さえております。しかし、そうであっても歴史的に見ると、こういった派遣労働などというのが定めのなかった、全員が正職員になる時代が戦後長く続きましたね。この時代には、やはりそういうことはなかったわけですよね。だから、町長がおっしゃられるように、一この町で派遣労働をなくすなんてことはもちろんできませんから、これは国に対して、本当に 2.07 を求めるのであれば、国こそそういった法の改正あるいは本当に町で落ちついて暮らせるだけの雇用条件の、法として守る体制をとりなさいということは、声を大にして言っていっていただきたいと思います。そこで、それにしても 1.41 ということになりますと、これ社人研のこのときの計画書見せていただいているのですけれども、町長、先ほどからこのままでいったら1万 9,457 人になってしまいますよというふうに答弁されていましたけれども、これは 1.55 の推計でその数字なのですよね。これよりも、今、下がっているわけですよ。これこのままいったら、町長の見込みの数字とは変わってきませんか。これもっと下がるのではないでしょうか。幾らの数字になりますか。
答弁 町長 飯田晴義
何人になるかということは、推計をしておりませんけれども、先ほど来、私が申し上げているのは、1.55 という出生率、合計特殊出生率をずっと 2060 年まで同じ数字で置いていったときに、総人口は1万 9,457 人になりますよという推計をしたものであります。ですから、今おっしゃられるようにそこまでいっていませんので、下がっていくような下方修正をしなければならないような、そんなことは想定されるわけでありますけれども、ただ一つ私は、光明が見えていると思っているのは、我が町の人口ピークは平成 26 年の4月、2万 7,716 人であったわけでありますけれども、そこからもう平成 31 年の3月末まで 998 人減っています、ピークから。ですが、これは大きな減少理由としては、出生者が完全に減っている、死亡する方の半分ぐらいしか生まれていない、半分はちょっと言い過ぎですけれども、半分ちょっとしか生まれていないということが一つあります。それと、今までは幕別町の人口が維持してきたのは、社会増減による転入超過になっていたので、何とかトータルでプラスになってきたわけです。その平成 26 年の4月までは、なってきたわけなのでありますけれども、それが両方とも減少に陥ったということであります。ただ、社会増減の中で、15歳までの年少人口、それと 25 歳から 45 歳までの、いわゆる子育てをしている世代、ここは社会増減でいうと、343 人ほど増えてきております。ですから、私はまんざら捨てたものではないなと、その世代がいるということは、まだ子供を産んでもらえるような可能性が少しは、一縷の望みがあるなと。そこで何とか 1.55 に届けばという思いでおります。
再質問 18番 中橋友子
その 1.41 のままずっといってしまうと、恐らく 40%近い、2060 年は今の人口から比べまして、そのぐらいの減少になってしまう。私たちも決して人口減少は望みません。人口減少が、本当に周りに全然人がいなくなってしまうというような状況の中で、災害や何かがあって考えられるということであれば、また特殊ですけれども、これだけ若い方もいらして、町長が言われるように増えているという人もいらして、そしてこの町に住んでいただいているのであれば、やっぱりここに手だてをとっていくということ以外に、1.55 に向ける手法はないだろうというふうに思います。そこで、1.55 にしていくために、なかなか民間企業に対しての雇用条件の改善というのは、これまた公契約条例とかいろんなことになってきて難しいので、私はやはりできるのは、幕別の町の職員の、臨職の待遇改善であるとか、あるいは委託に出している事業所に対する改善であるとか、そういうことになってくるのだろうというふうに思います。それで、2番目の質問の中に入っていきますけれども、この町職員の待遇改善の問題ですね。これは、お答えの中で、令和2年からの会計年度任用職員の、それが取り入れられることによって、大幅に改善されていくのだというお答えでありました。それで、少し条例がこれから提案されるということでありますので、お答えいただける範囲で結構ですので、少し立ち入って伺いたいと思うのですけれども、今、幕別町には代替パートなど、そういう方も含めまして 300 人を超える臨時職員さんがいらっしゃいます。そういう方たちに、この任用職員制度というのが、どこまで当てはまっていくのかというか、要するにどれだけ会計年度任用職員になる予定でいるのか伺います。
答弁 町長 飯田晴義
そこら辺の区分をどうしていこうか、会計年度任用職員に移行する方がいる。公務員として、臨時職員というか、会計年度任用職員として任用することが不適切な職ということも、実は国から示されているわけで、そういう人たちが職員ではなくなって、業務を私人に対して委託するという形になってくるだろうというふうに、今、考えておりまして、そこの区分けを今やっている最中で、ほぼもう少ししたらできるというふうに思います。ただ、総体の人数が何人になるかは、今の段階でははっきりしたことを申し上げられない。例を挙げると、例えば交通安全指導員であるとか、公区長というのは、これは職員ではなくて私人への業務委託が適切であろうと、そんな指導というか国のガイドラインに沿った中では、そういった方向に行かざるを得ないので、そういう方たちは私人への委託に移行していくだろうと。そのほか、いわゆる保育所で働いている方、一般事務をやっておられる方、そういう方はもう全部が会計年度任用職員に移行していくという形になろうかというふうに思います。
再質問 18番 中橋友子
公区長などというふうにお答えいただきますと、今まで私たちが臨時職員というふうに押さえていたのは、いわば町に出てきて働いていただいている、あるいは出先であっても、そういう雇用関係ではなくて任用関係なのですけれども、総務省との関係では、実はそういう公区長さんですとか、諮問委員会の審議委員さん等も全部入るというのですけれども、今、幕別町が押さえていらっしゃるそういったこの制度がえによって、全部テーブルにのせて整理されますね。その全部の人数というのは、何人いらっしゃるのですか。
答弁 町長 飯田晴義
先ほど申し上げましたように、本当に1の位まで合ってはいないというか、そこまで精査ができておりません。今は、本当に区分をどうするかということで、検討している最中であります。それで、おおむね 340 人から 50 人ぐらいになります。
再質問 18番 中橋友子
分かりました。それで、これまでの臨職の待遇と変わって、一時金が2回、1.3 か月分ずつ出されるであるとか、あるいは手当ですよね、さまざまな手当、それから共済にも入れるとか、条件すごくよくなってくるのですけれども、しかし期限付きの職員ということには変わりはないのですよね。ここちょっと確認しておきたいのですけれども、要するに有期雇用、無期雇用とありますよね。民間は法改正で、この4月から、5年間雇用されて希望すれば無期に変わるという、期限がない、これはどのようなことになりますか。
答弁 町長 飯田晴義
無期か有期かということになると、有期であります。つまりこの名称のとおり、会計年度任用職員ですから、会計年度、1会計年度、4月から3月までの会計年度内で任用する職員であると。そして、次もし希望があるのであれば、そこはまた更新をしていく。更新といいますか、延長ということになりますけれども、1年単位でということになります。そこはやはり勤務成績良好と。これは職員も同じですけれども、要は懲戒処分を受けない限りの働きであれば、それは次の年も、また次の年もということで、極端な話、60 歳までいけるよというふうな形になるかというふうに思います。
再質問 18番 中橋友子
その場合、結果として 60 歳までいられたというふうにしますと、その1年1年のいわゆる雇用実績というのは、さまざまな給与や、あるいは手当に反映されていくのでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
勤務実績というのはどういうことか、ちょっと今よく分からなかったのですが、少なくとも無制限ではありませんけれども、昇給も今想定はしています。ただ、何年間、昇給するかというのは、これ周りの状況、市町村の状況を見ながら、国は5年程度と言っていますけれども、その辺が一つの基準になって、何年間か昇給をしていくという形になります。給料表は別途、会計年度任用職員用の給料表を定めて、その中で昇給をしていくという形になります。
再質問 18番 中橋友子
全体ではよくなるのですけれども、この5年をめどにという、そこの区切りのところがやっぱり気になるところなのですよね。その辺が解消されていけばいいとは思うのですけれども、結局1年ごとに更新というか、再任用ですよね。1年ごとに再任用をして、一応5年をめどですよと。それ以上……、違うのですか。
答弁 企画総務部長 山岸伸雄(企画総務部長は2022年3月まで)
今、町長がお話ししましたのは、まず任用の形態については、毎年度、会計年度の職員ですので、4月から3月 31 日までの職員が会計年度任用職員という形で、その1会計年度を繰り返し、再度任用するということは、これは極端に言えば、町長がお話ししましたように 60歳までいけるという意味です。5年と町長お話したのは、会計年度任用職員については、人事評価をした上で、給与を毎年度昇給させていけるという仕組みができます。それが一般的には大体今5年ぐらいから、職によって7年とか、それは市町村がどういう任用形態をとるかと、昇給形態をとるかということで定めるということになっておりますので、その昇給の部分が5年とか、7年とかということで、任用形態は毎年度繰り返していくと、最大 60 歳までいけるという意味です。
再質問 18番 中橋友子
1年1年の雇用であれば、退職金というのは1年1年になるのでしょうか。それと、会計任用職員の規定で4月から3月ということなのでしょうけれども、これとはちょっと離れまして、いわゆる地方公務員法、地公法になるのかな。無期、要するに有期にしなければならないというような規定があるのでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
法律上、会計年度任用職員という定義がありまして、会計年度、1年度を超えない範囲内で任用する職員というふうになっていますので、そこでもうそういう人たちですよということが定義されているということであります。
答弁 企画総務部長 山岸伸雄(企画総務部長は2022年3月まで)
退職金については、会計年度任用職員の中で、まずフルタイムの職員とパートタイムの職員と分かれるというふうに、それが大前提です。そのうち、フルタイムの職員については、退職手当が支給することができるということで、支給については、完全にその職を辞したときに初めて支給されるものであるということでございます。
再質問 18番 中橋友子
完全に辞したときということは、要するに4月1日から3月 31 日までで、次また希望して、更新ではなく再度また次年度の会計任用職員になるとしたら、それは継続なのですか。
答弁 企画総務部長 山岸伸雄(企画総務部長は2022年3月まで)
今の中橋議員のお話、そのとおりなのですけれども、会計年度を超えて次の年に任用される、それは再度の任用となります。ただ退職金については、計算上はその任用されている期間で計算されていきますので、その任用されている期間が全て終了する、例えば何歳なのかは、その人の生活、ライフスタイルがあると思いますので、そういうので例えば 50 歳でやめるとなったら、それまでの期間を通算して退職金が 50 歳のときに払われると、完全にやめるときですね、仕事を。再度の任用をしなくなったときが、退職金の計算期間、その期間が退職金の計算期間となるということです。
再質問 18番 中橋友子
分かりました。分からないのですけれども、条例改正で出てこられるでしょうから、あまりやると事前の審議にもなりますので、ぼんやりと今ご説明いただいたことを受けとめて、12 月議会に臨みたいと思います。それで、いずれにしても全体として待遇改善にご努力をいただきたいということを、この2番目、3番目、既婚率がとっても非正規で低いのだよということも踏まえていただいて、押さえていただければと思います。それでは、4番目、5番目の質問に入ります。これも、あくまでも安定した雇用の場の確保、それからこの幕別町の環境も含めて、住みやすい町になることを願い、設問を当てました。実は、ご答弁では6月に東口議員が質問された中身と変わらないご答弁でありましたので、ちょっと雇用に力点を置いたということが伝わらなかったかなというふうに思って、改めてお尋ねをしたいとところです。今、固定買取制度が、送電網がいっぱいでとまったよと。したがって、今計画がとまっているということですね、18 市町村、34 施設で。そこで、この打開をしようということで、つくられたのが、十勝バイオガス関連事業推進協議会というふうに思うのですけれども、つくられて約1年ですが、ここでの議論の中身といいますか、打開策というのは見えつつありますか。
答弁 農林課長 香田裕一(農林課長は2021年9月まで)
推進協議会の関係ですけれども、現在は北電と FIT の要請をしている段階で、それとともに、地産地消型のバイオマス発電についても、調査・研究している最中で、現状としてはまだ進んでいない状況となっております。以上です。
再質問 18番 中橋友子
分かりました。ここでは、地産地消についても売電益を活用しようとしているので、なかなか困難だということであります。この問題が起きてから、ずっと考えさせられるのですけれども、この事業は収益規制もあるということから、一日でも早く取り組むべきではないかということを、他の同僚議員も含めて、これまでも何回もお尋ねしてきたところなのですけれども、こういう問題が生じて、ではどうしたらいいのかと、バイオガス事業というのは、ここでとまっていいのかというようなことを考えたら、やはりそうではないと思うのですよね。したがって、打開策をどう見出すかというところが、問題になってくるのだと思うのですけれども、今まではどちらかというと、自然エネルギーの事業、再生可能エネルギーの事業というのは、収益性を目的とする面がありましたよね。でも、ここで断たれるということになったら、どうするかというふうになるのですが、収益性だけを求めたのでは、もう事業というのは大きく進んでいかないと思うのです。やっぱり自給率の、ブラックアウトの対応ではないのですけれども、ここの豊かな自然を生かした自給率の向上に十勝全体が進んでいく、そういう方向になっていかなければならないのではないかなというふうに思うのですよね。そうでないと、莫大な送電線を自分のところでつくったり、私たちは十勝圏で供給公社なんかができて、いろんな人たちが入ってやれたらいいなとか、いろんなことを思うのですけれども、お金だけ考えたら一つも進まないのですよね。そうなってくると、入ってくるお金は少なくても、それができたとしたら大変な効果があるということは、これまで町長もお答えになってきていました。先んじてやられた鹿追の町長さんは、この十勝の、鹿追の場合は、事業について一石五鳥のメリットがあると。一石二鳥じゃなくて、一石五鳥。まず第一は環境改善、匂いですね。二つ目は、農業生産性の向上、液肥の利用などいろいろ広げますね。三つ目は、地球温暖化防止。これはもうはっきりしています。CO2 の削減、今日の台風などを思うと、本当に大きな効果だと思います。四つ目は、循環型社会の形成、これは 29 年に一般質問させていただいたときに、幕別町でエネルギーに幾らお金使われているか。よそから買ってきているのですけれども、とってもアバウトな試算で、帯広の 1,200 億円というのを基準に考えたら、人口が6分の1だとしたら 150 億円というようなことで、こういったお金が流れないで循環するという経済効果があると。そして、何よりもやはり雇用なのですよね。鹿追では原料の収集、それから運営・管理、エネルギーの管理、さらにはそこから生み出された余熱を利用した新しい産業。作物、まだまだこれから展開が多くというふうに言っていますけれども、これは水素で走る車も含めてですが、まだ未知の面もありますけれど、こういうことを考えたら、さらにこれも地元の大学教授の研究で、家畜ふん尿、牛のふん尿の処理に、ここの研究では1頭当たり年6万円かかると、100 頭いたら 600 万円だと。こういうものも経済効果として換算できるのだということを考えれば、今、買ってもらえないという損失だけを考えるのではなくて、もう一歩踏み越えて、こういった十勝圏全体の利益につながる事業に展開をして、そして若者にぜひ働いてもらおうというふうになったらすばらしいと思うのですけれども、どうでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
中橋議員のおっしゃるような形になれば、本当私もすばらしいと思います。同感です。ただやはり施設を運営していく、人を雇うということには、お金がかかるわけですよ。そのために収入がないと払えないのですよね。それが FIT であれば、今 39 円、1キロワットアワー39 円入るわけですよ。それが FIT に乗らないと半分ぐらいになってしまう。これは、その仕組みというのは何だろうとなったときに、国民が負担しているのですよね、その差額。ですから、それを FIT をもらわないで、39 円の収入を得るためには、地域住民が負担をしなければならないということになるわけです。そのことを地域住民がしっかり理解してもらえる、合意が整えば、私は可能かもしれません。でも、それを今はバイオガスがごく少ないのですね。北電を見ても、今大体 560 万キロワットぐらいで足りると言っていますけれども、計画入れると今 1,200 万とか 1,300 万キロワットぐらい足していったらあるのですね。まだ、事業化していない建設もしていないものも含めて。それで国全体で考えても、バイオガスでの発電というのは、ほとんど微々たるものにしかならないわけですから、そうなると薄まるのですね、負担が。今、国民負担が 2.95 円で済んでいるのですね。バイオガスだけやると、もう 20 円を超えるような負担になるけれども、全国で考えたら 2.95 円、たった 2.95 円の負担で済んでいるわけでありますから、そこはエネルギー全体から見て、その負担で、今、全国で収支が合っているという、そういう構図にあるわけです。それをより狭い地域でやると、20 円の負担がもろにかかってくるわけですが、そこが何とか 20 円負担しないで、例えば極端な話、イニシャルコストは国が全部出してくれるとか、そういうふうになってくればまた違いますし、運営費を補助してもらえれば、また違うと思います。そうでない限りは難しいということを申し上げておきたいと思います。
再質問 18番 中橋友子
ぜひもう少し広いスパンで、今言われるのは、おっしゃられるとおりだと思います。だけど自然が破壊される、これは何百年単位の損失ではないですか。高々5年や 10 年先の、その買い取りのことだけを見ているのではなくて、本当に自然を守るのだというような、おなかに力を入れて、据えてこの事業に乗っていただきたい、申し上げて終わります。