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幕別町議会 平成24年第4回定例会 2012年12月12日

高齢者支援について

2012年12月12日、幕別町議会の一般質問で、岡本眞利子議員が「高齢者支援について」質問し、町長 岡田和夫、民生部長 菅好弘が答弁しました。

質問者
岡本眞利子 議員
答弁者
町長 岡田和夫、民生部長 菅好弘

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 岡本眞利子

通告に従いまして、高齢者支援についてお伺いいたします。日本社会が抱えるさまざまな問題として「尐子高齢化」が叫ばれており、日本は今や高齢化社会のはるか先を行く超高齢社会に突入しています。現在、日本は、高齢者が平成 24 年9月の総務省統計では 3,074 万人に達し、初めて 3,000 万人を突破しました。4人で1人の高齢者を支えています。総人口に占める割合も 24.1%で、「団塊の世代」が高齢者入りを始め、急速な伸びを示しております。25 年後には、国民全体の約3分の1が高齢者になると予測されるほど、世界一の高齢大国です。本町としても、平成 26 年の 65 歳以上の人口は 7,707 人、高齢化率は 28.1%と推計しています。このように今後の高齢化の進展において、高齢者の方々が置かれている状況の変化に対応した適切な支援が必要と考えます。そこで、2点お伺いいたします。1点目は、市民後見人の育成についてであります。成年後見制度は、認知症の高齢者が精神的障がいにより判断能力が十分でない方が不利益をこうらないよう家庭裁判所に申し立てをし、その方を支援してくれる人をつけてもらう制度です。この制度は、平成 12 年度よりスタートしましたが、この制度を知らない、また後見人になる家族がいない、申し立ての費用や報酬の支払いなどの金銭的な問題もありました。そこで、利用促進のための広報、普及活動と申し立て経費等の助成を行う成年後見制度利用支援事業が創設されております。成年後見制度を利用する人のニーズに対応するためには、弁護士などの専門職や家族による後見人だけではなく、「市民後見人」の育成が急務とされますが、本町としてどのような措置がとられているのか。また、市民後見人への育成を図るべきと考えますが、見解をお伺いいたします。2点目、緊急通報システムふれあいペンダント事業についてであります。このシステムは、高齢者等の急病や事故等の緊急時に、迅速に対応するために緊急ボタンを押すことで、消防署に連絡が届くことになっているものであります。高齢者が安心して生活できるようには、高齢者本人及びその家族にとって、何かあったときに対応してくれる人がいないことへの不安があるため、いざというときに医療や介護が受けられるよう環境が整備されているという安心感を醸成する必要があります。そこで、本町の設置状況についてお伺いいたします。ひとり暮らしの高齢者が、病気や災害時に迅速に緊急医療が受けられるように通院している医療機関や内服薬の内容、持病、緊急連絡先などを記入し、救急隊が見やすい冷蔵庫で保管する「救急医療情報キット」について、本町としても高齢者の安全・安心の確保を目指すために導入をすべきと考えますが、見解をお伺いいたします。以上であります。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

岡本議員のご質問にお答えいたします。「高齢者の支援について」であります。ここ数年来、市民後見人の必要性がさまざまな場面で叫ばれるようになってまいりました。平成 12 年、介護保険制度の施行に合わせ導入された成年後見制度は、認知症高齢者の増加に伴い、本年4月、改正老人福祉法が施行され、成年後見人の人材育成と活用が市町村の努力義務に位置づけられました。認知症の方が全国に 300 万人を超える状況にあると推計される中、法定後見を受けられている方が全国で約 16 万人と言われており、今後の高齢化の進展を背景に市民後見に対する潜在的なニーズは高いものと認識いたしております。ご質問の1点目、「市民後見人の育成について」であります。ご質問にもありますように、成年後見制度は、認知症、知的障がい、精神障がいなどの理由で判断能力が不十分となられた方を保護し支援する制度であり、法定後見と任意後見とで構成されております。法定後見制度は、後見・保佐・補助の三つに分れており、本人や親族、状況によっては市町村長が家庭裁判所に申し立てを行い、家庭裁判所によって選任された成年後見人等が本人を保護・支援を行う仕組みとなっております。また、任意後見制度は、本人が、十分な判断能力があるうちに、将来に備えてあらかじめみずからが選んだ代理人に、自分の療養看護や財産の管理に関する事務について代理権を与える契約を結んでおくというものであります。法定後見制度の場合、家庭裁判所が選任する後見人は、本人の親族がいる場合には親族が選任されるケースが多くを占めておりますが、親族がいない場合などには、法律・福祉の専門家が選任されることになります。成年後見人等は、本人の生活・医療・介護・福祉など、身の回りの事柄にも目を配りながら本人を保護・支援いたしますことから、より身近な人が求められており、国では、平成 23 年6月に老人福祉法を改正するとともに、本年度から市民後見推進事業実施要綱に基づき、市民後見人の育成及び活用に向けた取り組みを始めたところであります。管内では、本年度、帯広市と音更町の2市町と本別町が北海道との共催で市民後見人養成講座を開催されております。本町といたしましては、平成 25 年度の養成講座の開催に向け、現在、北海道と協議を行っているところであります。ご質問の2点目、「緊急通報システムの設置状況と救急医療情報キットの導入について」であります。緊急通報用電話機設置事業につきましては、65 歳以上の単身者や高齢者のみの世帯の自宅に緊急通報用電話機を設置し、電話回線で消防署と結び、急病や災害等の事態が発生した際に迅速な救護を行うため、平成2年から実施しているものであります。現在の設置状況は、11 月末で単身世帯が 265 台、高齢者のみの世帯が 64 台、その他の世帯が4台で、計 333 台を設置しておりますが、利用を行う際には、現在の疾患状況やかかりつけ医院、家族等の連絡先について申請書に記載していただき、幕別消防署、民生委員に情報を提供するとともに、幕別消防署では年に1度、見回りに伺い、疾患状況やかかりつけ医院等の確認を行い、適宜情報を更新いたしております。次に、「救急医療情報キットの導入について」であります。救急医療情報キットにつきましては、高齢者等の要援護者の安全と安心を守るために、かかりつけ医療機関や持病、服薬等の医療情報や診察券、健康保険証の写しを専用の容器に入れて、自宅の冷蔵庫等に保管をし、救急時に生かすものであり、東京都港区が平成 20 年に導入したのを皮切りに、全国474 の市区町村や町内会で、道内では夕張市ほか 36 市町村で導入されております。ひとり暮らしや家族が不在のときに、病気歴や血液型、服薬状況やかかりつけ医などの情報を救急隊員に確実に伝えるための有効な手段の一つでもありますことから、現在、社会福祉協議会などとも連携をしながら、救急医療情報キットの導入について検討を行っているところであります。以上で、岡本議員のご質問への答弁とさせていただきます。

再質問 6番 岡本眞利子

再質問させていただきます。成年後見制度についてでありますが、これは9月の定例会でも質問がありましたので、まず我が町でもできることからとの思いで質問させていただきます。本町として、平成 18 年より地域包括センターを窓口に支援が実施されることになっておりますが、先日、札内寮で成年後見制度についての講演が行われました。年にどれくらいの講演が行われているのか、また、どれくらいの方が参加されているのかをお伺いいたします。

答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)

講演会につきましては、一般住民に対してご案内を申し上げまして開いたのが、先ほども申し上げられました札内寮で行ったのがあります。そのほかに老人クラブだとか町内会から出前講座だとかなんとかで要請があってお話ししたものもありますけれども、正式にはちょっと回数等については、まだ把握しておりませんが、できるだけ今後も数多くのところで、お話等はしていきたいというふうに思っております。

再質問 6番 岡本眞利子

本年、本町でも後見人に関する相談が2件、家裁に申し立てたとのことですが、成年後見制度は、判断能力が不十分な財産管理などを本人にかわって行う制度ですが、近年は高齢化の進展とともに認知症が急増しており、法律に詳しい弁護士や司法書士らの人手が足りない状況ですので、昨年、老人福祉法が改正され、市民後見人の育成活用が市町村の努力義務となりましたが、我が町でもこの制度の周知については、まだまだ不足しているように思いますが、その点については、どうお考えかお聞きいたします。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

先ほど来、申し上げておりますように、まだまだ十分住民の皆さんの中には周知されていないのではないかというふうに思いますけれども、たまたま今回私の名前で家庭裁判所に2件お願いして、成年後見人決まってまいりましたけれども、これらも相談事、包括センター等の保健師等の指導の中でこういう問題が出てきたわけでありますけれども、これからはますます多くなるというふうに私どもも認識しております。それと、これ裁判所が申し立てして、裁判所の方が後見人選ぶのですけれども、今、岡本委員が言われたように、弁護士さんとか行政書士だとか福祉方面に明るい方とかとなりますと、どうしても数が限られてきて、そう多くは受けていただけない場合が多いのかなと。そういったことから一般住民の中から後見人の養成をするということが目的であろうと思いますし、先ほど言いましたように、ことしも事実管内でも実施されていますので、私どもの町でも5人になるか 10 人になるか、20 人になるのかわかりませんけれども、実質そうした後見人を受けていただけるような方の養成に来年度からは着手したいというふうに思います。

再質問 6番 岡本眞利子

では、この現行制度についてなのですけれども、この現行制度というのは、大変難しくて理解がしづらいかと思います。そこで、町独自のパンフレットなども作成して、住民がとてもわかりやすいような方策をとるなどをしまして、対話ができるような説明機会を多く設定する必要があるのではないかと思いますが、その点についてお伺いいたします。

答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)

今、岡本議員が言われましたように後見制度、非常に難しい部分がございますので、以前には、広報等でも1回周知をさせていただいた経緯がありますけれども、引き続き、来年、その後見人養成もありますので、あわせまして住民に対して周知をしていきたいというふうに考えております。

再質問 6番 岡本眞利子

これからは、成年後見制度の弁護士や専門職、そして親族による後見人だけではなく、市民後見人の育成が鍵を握るのではないかと思われます。ご答弁にもありましたが、十勝管内では帯広、そして音更などは 12 月より、1月からは本別でも養成研修を実施されるそうですので、幕別といたしましても養成研修に乗り出し、市民後見人を輩出し、後見人が活躍できる体制を町として整備をし、強化をし、そしてバックアップする必要があるのではないかと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

先ほど申し上げましたように、来年度に向けて、今、道と協議をさせていただいておりますので、後見人の養成・育成に取り組んでまいりたいというふうに思います。ただ、もう一つ今いろいろ言われているのは、町村単位だけではなくて、広域的にやることができないかというようなことも課題にはあるようでありますので、今後そういったことも場合によっては協議の場が設けられてくるのかなというふうに思いますけれども、まずは我が町に後見人をというようなことで来年度から養成に当たっていきたいというふうに思っております。

再質問 6番 岡本眞利子

今、町長がおっしゃられたように、町独自ではちょっと大変なところもあるかと思うのですけれども、北海道としては、十勝 19 市町村に後見実施機関を1カ所に集約する広域化を提示しているようですけれども、町村としては、なかなか議論が進んでいないという状況でありますので、各町村が拠点機能を発揮し、人材育成促進に努めるべきと思いますので、本町としても、この25 年度には養成講座の開始に向けて協議がなされているということですので、他町村におくれをとらないように進めていただきたいと思います。では、2点目の質問に移ります。緊急通報システムの設置状況でありますが、緊急通報システムは、ひとり暮らしの高齢者のみということで、これはみずからが登録された方が、何か緊急のときに通報ができ、消防署に連絡が届きます。登録されていない方もいらっしゃるかと思うのですが、答弁書の中に単身世帯が 265 台、そして高齢者のみの世帯が 64 台を設置したということでございますけれども、単身世帯数と 65 歳以上の世帯数をお伺いいたします。

答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)

設置状況 333 台ということになっておりまして、独居、すなわちひとり暮らしのところにつきましては、65 歳以上から 74 歳まで、これが 21 台、75 歳以上が 241 台ということになりまして、64 歳以下の方も3台設置をさせていただいております。ひとり暮らしが 265 台ということになります。そのほかに高齢者夫婦世帯などにつきましては、65 歳以上が7台、75 歳以上が 57 台ということで、64 台取りつけをいたしております。そのほかにも 64 歳前になりますけれども、4台設置しておりますので、全て 333 台ということになりまして、そのうち障がい者が6台ということになります。全部の世帯数ですね、失礼いたしました。全部の世帯数は、11 月 30 日現在の住民基本台帳になりますけれども、65 歳以上の単身者 521 人、65 歳以上高齢者のみの世帯が 1,671 世帯、3,366 人、75歳以上の単身の世帯 1,158 人という状況になります。

再質問 6番 岡本眞利子

今、世帯数をお伺いしたのですが、世帯数の割には設置の台数が尐ないのではないかと思います。と申しますのも、この設置に当たりまして、単身世帯が、また 65 歳以上の世帯ということですので、同居する家族がいる場合は、設置が認められない状況であります。でも、その同居されている方が昼間はお勤めに出ていて、高齢者のみがいる場合の方がいらっしゃるかと思うのですけれども、そのような方のために不安を解消するために情報キットの配布を行うべきではないかということで、今回この質問をさせていただきました。同居家族が昼間がいない場合には、緊急のときには、町がかかわらないで、みずからが登録をした留守番電話等のものをつけて、緊急のときを知らせるというシステムになっておりますので、今回のこの医療情報キットをどんな方にでも配布ができるような形にしていただけたらと思いまして質問させていただいたのですけれども、この医療キットは、幕別では導入が大変おくれているとは思うのですけれども、その点につきましてお伺いいたします。

答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)

まだ、私たちの町では救急医療情報キット、これについては導入はいたしておりませんけれども、先日、新北西公区で、公区独自の医療情報キットを設置に向けて取り組んだというようなお話を聞いております。十勝管内でも士幌町とか幾つかの町村の話は聞いておりますけれども、答弁の中にありましたように来年度に向けて、今、協議を進めているというところでございます。

再質問 6番 岡本眞利子

これは帯広などでも、もう町内独自でやっぱりつくっているところもあったり、清水、そして芽室なども、もう大分前から始まっているようでございます。この緊急医療情報キットは、全国初の事業として、平成 20 年5月に東京港区でスタートしたのが始まりでございます。そもそもは明治学院大学教授の岡本多喜子氏がアメリカのポートランド市で行われた実践例をヒントに港区で提案したのが始まりだそうです。高齢者や障がい者、そして健康に不安がある方に無料で配布しているそうです。この港区から始まった取り組みは、現在では全国に広がっております。十勝管内でも帯広、芽室、音更、清水なども行われて、導入をしております。清水町では、2010 年より設置を進めており、現在 72%の設置率に達しております。コスト的にもプラスチックボトル1本と容器に張るシール2枚、また玄関と冷蔵庫に張るシールを2枚を作成してもらいましても 350 円くらい。もっと安い安価なものもあるそうなのですけれども、帯広では、保存パックにシールを張るような簡単なものなのですけれども、そのようなものを作成しながら全世帯に配布をしているそうです。ですから、我が町でもこの導入を早急に考えるべきと、またこの導入をするには消防署との相談、また社会福祉協議会との連携が大変必要だとは思いますが、導入している町村の方のお話では、このキットのおかげで、素早い医療措置が施されたと喜んでいるところもあるとの声を伺っております。我が町でも高齢者の方のために、この命のバトンとして、ぜひ早急に導入ができることを期待いたしまして、質問を終わらせていただきます。以上です。(拍手)

出典:幕別町議会 平成24年第4回定例会 2012年12月12日 議事録 PDF(86ページ) 間違いを知らせる