みんなの議会

幕別町議会 平成21年第2回定例会 2009年6月17日

子どもの生活習慣病予防健診について

2009年6月17日、幕別町議会の一般質問で、野原惠子議員が「子どもの生活習慣病予防健診について」質問し、町長 岡田和夫、教育長 金子隆司、保健課長 羽磨知成、副町長 高橋平明が答弁しました。

質問者
野原惠子 議員
答弁者
町長 岡田和夫、教育長 金子隆司、保健課長 羽磨知成、副町長 高橋平明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 野原恵子

通告に従いまして、2点について伺います。一つは、子どもの生活習慣病予防健診についてです。生活習慣病は、遺伝的な体質に加え偏った食生活や、食べすぎ飲みすぎ、不規則な生活リズム、過度なストレス、運動や休養不足などの好ましくない生活習慣を長年続けることによって、発病する病気の総称です。近年、子どもを取り巻く環境は、食生活の乱れや動物性の脂肪の多い欧米型の食事、そして遊びの変化や運動不足など、健康的とは言いがたい状況が生まれ、肥満や高脂血症、糖尿病、高血圧などの発症が10代からも増加しています子ども時代から生活習慣病を予防するために、食事と運動、正しい生活リズムで健康的な生活習慣を身につけていく必要があります。この病気は、自覚症状がないので病状が進んでから発病します。子どもは回復力が早いことから、早く発見し、早く治すことが大切であり、小児期から予防対策を講じていくことが必要です。今、子どもの生活習慣病対策として、各学校等で様ざまな取組みが進められ、学校の健診に血液検査を取入れている自治体も増えてきています。科学的なデータに基づいて指導されることは、子どもが健康に関心を持ち、将来の生活習慣病の予防にも大きな役割を果たしていきます。従いまして、次の点について伺います。①子どもの生活習慣病の予防対策の現状について。②学校健診の中に、血液検査を取入れていくこと。2番目、奨学資金制度の拡充について。教育を受けること、学ぶことは憲法や条約にも定められた人間の基本的な権利であり、それを保障することは社会の存続、発展に必要な公共的な事業です。日本では、世界一の高額費の基で、小学校から大学まで教育費や学費の負担にあえぎ、低所得家庭を中心に、多くの子どもたちの学ぶ権利が侵されています。今、経済危機の基で、加速する貧困と格差が広がり教育費の悩みは深刻です。昨年、期日までに入学金を納めなかった高校生を入学させなかったり、授業料を納めていなかった高校生を卒業式に参列させなかった高校がありました。家庭の経済力に関わらず、全ての子ども、青年の学ぶ権利が十分な財政的支援で支えられ、希望や夢、未来に備える力が育まれることが必要です。幕別の就学援助受給児童生徒の増加から見ても、父母の経済状況が悪化し教育費の負担増は明らかです。生活相談でも、父親の病気、リストラなどと経済的に困難になり、高校だけは卒業させてやりたい、何か手立てはないかという相談も寄せられています。経済的に大変な状況にある子どもたちを、学びの場から遠ざけ、貧困の連鎖を生まない手立てが必要です。従いまして、次の点について伺います。①奨学資金制度の周知の手立てを講じること。②支給基準を明確にすること。③奨学金支給額の引き上げを。以上です。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

野原議員のご質問にお答えいたします。はじめに、子どもの生活習慣病の予防検診についてであります。ご質問にありましたように、これまで大人の病気と思われてきた糖尿病や高血圧、高脂血症などの生活習慣病が子どもたちの間に広がり始めていると言われております。この原因としては、カロリーの摂り過ぎや偏食、運動不足などにより肥満が増えていることが指摘されております。また、成人期での生活習慣病の根源には、小児期からの肥満が尐なからず関わっているとも言われており、小児期のメタボリック症候群が注目されるようになっているところであります。このため国においては、国民健康づくり運動の指針として策定されました、健康日本21において児童、生徒の肥満出現率の目標値を設定をするなど、食育を中心とした小児生活習慣病の予防への取組みがなされているところであります。ご質問の1点目、子どもの生活習慣病の予防対策の現状についてであります。ただ今申し上げました、国の健康日本21の指針を受けまして、本町におきましても平成15年度から24年度を計画期間といたしますまくべつ健康21を策定し、町民の健康づくりに取組んでいるところであります。この計画の中間年であります、平成19年度に見直しを行い、食育と生活習慣病対策に重点を置いた内容としたところであります。見直しにあたっては、子どもの生活習慣病にも着目をしながら、児童、生徒の体格の状況や食事の仕方等の実態調査を行い、現状と課題を明らかにし、必要な施策を網羅したところであります。予防対策といたしましては、生活習慣病は一般的には肥満に起因し、肥満は特殊な場合を除き食事環境や生活環境によって引き起こされますことから、食を中心とした取組みを主に行っているところであります。具体的には、離乳食講習会や乳幼児栄養相談、よちよちサロン、各保育所を広報紙などを通してバランスの取れた食品選び、食事リズムの確立、おやつの適切な与え方などについての知識の普及を図っております。また、子どもの肥満はその子どもの両親の生活環境や、食事環境に大きく左右されますことから、小学生とその親を対象とした学齢期親子教室に加えまして、昨年度からは幼児とその親を対象とした親子料理教室を開催し、望ましい食生活習慣の意識づけに努めているところであります。なお、ご質問にありますように、乳幼児期の肥満、痩身の早期発見につきましては、大変なことだろうと認識いたしており、3歳児健診において一定以上の指数を有する場合は、医師の指示に基づき個別に栄養相談を実施し、継続的に指導等を行っているところでありますが、今後も引き続き早期発見、早期予防に努めてまいりたいと考えております。以上で、野原議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。

答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)

野原議員のご質問にお答えをいたします。ご質問の2点目、学校検診の中に血液検査を入れることについてであります。現在、子どもの間にも広まりつつある糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病は、小児期のライフスタイルの改善等により予防し得る病気と言われており、学校におきましては、養護教諭を中心として健康相談や保健指導に務め、必要に応じて保護者への助言等も行っております。また、学校給食は児童生徒の心身の健全な発達に資するものであり、加えて食に関する正しい理解と適切な判断力を養う上で、重要な役割を果たしているのであることに鑑み、学校給食の充実と学校における食育の推進に努めております。このような中で、学校で行う健康診断は、児童生徒の発育、健康状態を正しく把握し、学校生活を送る上で注意すべき点などを調べるもので、必要に応じて、精密検査の実施を勧めるとともに、学習や運動などの学校生活上の配慮すべき事項などの把握に努めているところであります。学校の健康診断は、学校保健安全法の規定に基づき実施をしているものであり、原則として学校保健安全法施行規則に定められた項目について実施をするものでありますが、現在、血液検査はその項目に指定されておりません。法定項目以外の項目を加えて実施しようとする場合には、その実施目的や義務付けでないことを保護者に周知し、理解と同意を得たうえで実施する必要があるものとされております。既に、小児生活習慣病予防健診などを実施している自治体にあっては、対象を一定の学年や肥満度30%以上の児童生徒に限定したうえで、希望者を対象として実施するなど、学校の教育課程として実施される通常の健康診断とは別な形態で行われているものと認識いたしております。ご質問いただきました学校の健康診断の中に、血液検査を取入れていくことにつきましては、保健課とも十分協議してまいりたいと思いますが、教育委員会といたしては今後とも、給食や体験学習などを通じて、食生活と自ら健康を管理することの大切さを伝える食育の推進や、自己の生活を振り返る生活指導、保健指導など、生活習慣の改善に資する教育機会の充実に努めてまいりたいと考えております。次に、奨学資金制度の拡充についてであります。今から40年前の昭和44年に、幕別町にかつて住んでおられた篠河清太郎さんが奨学資金に役立てて欲しいと300万の寄付を申し出られ、これを受けて幕別町では奨学資金積立基金を設置し、その運用益を奨学資金の財源に充当することによって、昭和45年から幾多の町民の方々に対し、これまで3,893万7,600円の奨学資金を給付してまいりました。昨今、金融、経済情勢や雇用情勢が悪化し、不況の影響が教育現場にも及んでおり、親の失業などによって学校を中退せざるを得ない高校生が発生しているといった報道を目にし、教育行政を預かる身としは、誠に残念でなりません。ご質問の1点目、奨学資金制度の周知の手立てを講じることについてであります。本年度の奨学生の募集につきましては、2月初旪に、町内の中学校長に対し、3年生全員に奨学資金制度の概要をまとめた案内文書の配布と制度の周知をお願いし、重ねて幕別高等学校と江陵高等学校にも同様の依頼を行いました。また、町の広報まくべつ2月号においても、奨学生の募集についてご案内をしているほか、前年度の対象者で高校へ在学している方へは申請書を個別に送付するなど、制度の周知に努めているところであります。ご質問の2点目、支給基準を明確にすることについてであります。現行の幕別町奨学資金条例におきましては、受給資格として、一つには本町に住所を有する者の子で、高等学校または高等専門学校に在学している者。二つ目には親権者等の経済的な事由により在学が困難な者、三つ目には学業優秀、性行善良且つ身体健全である者、四つ目には他の機関から奨学資金の支給または貸与のない者の四つを要件として定めており、選考にあたっては、民生員5名と福祉課長により構成いたします奨学資金選考委員会に諮り、審査、選考のうえ、奨学生を決定しております。経済状況の選考基準としては、従来から原則として生活保護基準対比1.5倍未満を対象として運用しておりますが、募集時にあらかじめ所得要件を明確に示すことは困難でありますことから、対象者への配布資料の中で参考事例として、前年度の決定者の基礎となった世帯構成と収入額の目安などをお示ししております。また、現行条例におきましては、奨学資金の支給は予算の範囲以内で行うことと、月額7,000円以内とすることを定めており、選考委員会に諮ったうえで対象者を決定しておりますが、特別な事情など考慮し生保対比基準を上回っても認定する場合がありますことから、経済状況の基準などをあらかじめ明示し、募集することは困難なものであることをご理解いただきたいと思います。ご質問の3点目、奨学金支給額の引き上げについてであります。経済的な理由によって就学が困難な高等学校等の生徒への支援につきましては、かつての日本育英会、現行の日本学生支援機構が行っていた奨学金事業が移管され、平成17年度から北海道が実施している奨学金貸与事業をはじめ、北海道が別途行っている道立高等学校授業料免除制度や、私立学校授業料軽減補助制度、入学金貸付授業のほか、あしなが育英会、交通遺児育成会などの奨学金制度などが整備されております。幕別町では、昭和44年に月額3,000円以内という基準で、奨学金給付事業をはじめ、昭和55年に月額5,000円以内に、平成12年には月額7,000円以内に引き上げ、今日に至っております。近年の実績で申し上げますと、平成19年度は22人に月額6,000円、総額157万2,000円を、平成20年度は37人に月額5,000円、総額216万円を交付しており、平成21年度は55人に月額4,000円、総額264万円を交付する見込みであり、この3年間で支給対象者数は2.5倍に、支給総額は1.7倍に増加いたしております。現行の奨学資金制度に関しましては、ご質問をいただきました支給額のほか、所得要件や他機関からの受給貸与者の取扱い、対象学校の範囲といった受給資格の問題など、様ざまな課題を有しているものと考えており、現在、課題を整理し検討中でありますが、今後も継続可能な制度として維持をして行くことができますよう、町長部局との協議を進めてまいりたいと考えております。以上で、野原議員の質問に対する私からの答弁とさせていただきます。

再質問 7番 野原恵子

まずはじめに、子どもの生活習慣病予防健診について再質問をさせていただきます。今、なぜこの質問ということになるのですが、年々その子どもの肥満が増え、そして成人病が増えてきている、こういうことが様ざまな資料の中でも明らかになってきております。今、2歳以上で肥満、ここでは、お答えでは3歳児健診ということでしたが、2歳以上で肥満といわれた子どもたちは、その80%が大人になって肥満に移行するというふうに言われております。ですから、3歳児ではなくてもっと低い段階からこの健診を進めていくことが必要ではないかと考えられます。特に男子の肥満が増えているということなのですが、1970年代では全国の男の子、男子のうち2%から3%だったか、これはあの脂肪の関係で増えてきているということなのですが、2000年代では約10%になっている、こういう結果も報告されております。ですから、早く発見して早く指導していくということが大事ではないかということが考えられます。血液検査ということなのですが、これは22年前に高松市で学校医が病気で診療に来る子どもたちの様子を見ていて、どうも子どもたちの中に成人病が増えてきているのではないか、そいうことから血液検査を始めて、そういう中で生活習慣病が発症しているということが、発見されております。その中で、希望する方の受診ですけれども、血液検査をした結果、3割が生活習慣病と診断されているという報告もされてきております。それで、この北海道では奈井江町でも希望する児童であります、全学年にということではなくて、小学の3年生とか中学生ですとか、そういう学年を決めて健診を行っているということで、ちなみに平成20年度では受診者のうち高脂血症の疑いが22.4%、肥満が21.1%、貧血が16.1%、高尿酸血症118.1%、こういう結果がこう出てきているということなのです。ですから、早期発見早期治療ということでは、全学年全てとは言いませんけれども、学年を決めてでも検査していくべきではないかというふうに考えます。今、教育長のお答えの中では、その学校安全保健法施行規則、この中に血液検査は定められていないということでした。けれども子どもの健康ということを考えますと、これに定められていなくても実際に血液検査をしている自治体があるという、そしてその中で、成人病そういうことが実際に発見されている、そういうことではこの幕別町でも、まず進めていくということが必要ではないかと考えますが、その点についてお伺いをいたします。

答弁 保健課長 羽磨知成(保健課長は2010年3月まで)

今、お話ありました2歳児での肥満が成人の肥満にも繋がっているということなのですが、私ども今、乳幼児健診につきましては3カ月、7カ月、1歳半の次は3歳、ということで厚生労働省の指示に基づいて健診を実施しているところであります。答弁でありましたように、3歳児において指数、カーブ指数というのですが、この指数が異常な場合には後日の診断にいたるということでございます。従いまして今、2歳児という健診は行っておりませんので早い段階といいますと、1この前、それ以前になりますと1歳半の健診になりますので、その時点でそういう肥満の判定ができるかどうか、また、嘱託医のほうでも相談をしてみたいと思っております。

答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)

ご質問にありますように、学校の中で学年単位、あるいは脂肪率の高い、肥満度の高い方々を対象にして実施してはどうかということでありますけれども、子どもの早期発見という観点から言いましても、非常に望ましいことでありますし、実際に自治体で実施しているところもございます。答弁をいたしましたように、保健課の方とも十分協議をしながら進めてまいりたいというふうに思っておりますが、今、茨城県などの例を聞きますと、学校保健会、県単位でありますけれども、ここでは一つの提案がなされております。生活習慣病予防の為に、健康教育を取入れた児童生徒の将来の健康も視野に入れた総合健康管理の一環として、学校健診の総合化が提唱されております。このことを積み上げた結果として、学校保健法が改正になって全国的に実施されることが一番望ましいという提案でありますが、私どももそうなればいいかなと思いますが、一朝一夕にできることもありませんので、十分な時間をかけて検討させていただきたいというふうに思っているところであります。

再質問 7番 野原恵子

やはりこれは、将来的な町民の健康管理っていうことにも、ひとつポイントがあると思います。今は保健課は幼児、そして児童生徒は教育委員会関係というふうに、一度途切れてしまうっていうこともあると思いますが、それを系統的に子どもの成長過程に合わせて連携した健康づくりということが、町民の健康づくりに繋がっていくと思います。視点としましては、奈井江町ではそういう視点で健康づくりを進めていくということで、子どもの血液検査も進めているということが報告されております。そのことが結果的には、町民の健康づくりに繋がり、子どもはいずれ幕別町を出て行く可能性もありますけれども、また戻ってくる、そういうこともあります。そういう中では、幕別町でこういう系統的な健康づくりをしている、そのことが子どもの生活、それから食生活、そういうことにきちんと感心を持つことによりまして、健康づくりつくっていくことができると思います。それで、今なぜこの健診、血液検査が必要かといいますと、今、子どもたちにそういう成人病が発症しますとちょうど働き盛りに倒れてしまう、そういう状況が生まれてくる可能性があります。そういう点では、早期に健康づくりをしていくことが大事だと思います。そのことが、町民全体で子どもも含めて、健康に感心を持ちまして2世代の交流も深め、そして健康づくりを進めていくことになると思いますので、そういう点で系統的な健康づくりを進めていくという点で、お伺いをしたいと思いますが、その点はいかがでしょうか。

答弁 保健課長 羽磨知成(保健課長は2010年3月まで)

それぞれのライフステージにおいた計画を今つくっておりますが、その中で、今、ご指摘ありましたように幼児と学校保健の間には尐し切れるとこがございます。ただ、今、現在も行っているのですが学校の養護教諭とうちの保健師の間で、いろいろ意見交換する場なども設けておりますので、その中で、今おっしゃられましたそういうつなぐ場面といいますか系統的な健康づくりについても、協議をしてまいりたいと考えております。

再質問 7番 野原恵子

そういう中で、今、お答えの中ではいろいろな対策を講じているというふうに報告をされております。こういう中で、一つお伺いしたい点ですが、こういろいろな親子クッキングですとかいろんなことされているかと思いますが、そういう中で、学校医との連携はどのようになっているのかなと思うのですが、確かに子どもと親子でこういう対策を講じているということは、非常に大事だと思います。やはり子どもの食生活は、家庭の食生活も大いに大きく関わってくると思うのですが、こういう中で学校医がどのようなかかわりを持っているのか、その点もお聞きしたいと思いますがいかがでしょうか。

答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)

学校医との関係につきましては、今回も学校保健法の一部改正がございまして、新学習指導要領の中でも明記されたところでありますけれども、連携を緊密に取るということが一つあがっておりますが、保健計画そのものを今までの安全計画とは切り離して、より具体的な保健計画を作成するようにというようなことで、新学習指導要領にも明示されているところであります。その柱は学校医との連携を十分に取ること、学校としての計画を十分に作成すること、それから学校内におけるチーム編成をして、今まで以上に全体で取組むこと、ということがあげられておりますので、今までも連携を図っているところでありますけれども、更なるその保健計画つくる場合でも学校医との協議が必要だということも書かれておりますので、その方向でもって連携を密にしてまいりたいというふうに思っております。

再質問 7番 野原恵子

次に、奨学資金のことでお聞きいたします。今、周知の手立てということではこの2月に学校長、それから保護者ですとか、そういうところにきちんとお知らせしているということで、安心いたしました。昨年、高校生の保護者からこういう教育、町の奨学資金制度知らないという、そういうのも何人かがお聞きしていたものですから、周知徹底が必要だと思ったのですが、このようにこれからも手立てを進めていくことが本当に大事だというふうに思います。そうしますと、やはり奨学資金の枠が広がっていく、周知して知らされれば広がっていくことも、この数字のうえからでも明らかだと思います。それでこの質問の中で、支給基準を明確にしていくべきではないかということなのですが、ここでは四つの点について支給金額を支給要件を明らかにしているということなのですが、こういう中では答弁の中で、人数、それから金額、明らかにされております。人数が増えてきて、それで先に総額ありきですから幕別町のこの奨学金制度は、先に奨学金ありきですので人数が増えれば金額が減っていく、こういうことが数字の中でも明らかなのですが、今の経済状況の下では、やはり1,000円でも2,000円でも子どもたちにとっては大変大きな金額になりますし、家庭にとっても大きな金額になります。高校生でもアルバイトをしなければならないですとか、それこそ消費税が上がったら本当に大変だと、高校生の中でもこういう経済観念が今、非常に大きくなっている中では人数が増えて金額が減る、こういうことでは、やはり応援するというのが弱まるのではないかというふうに考えます。今、幕別高校に通っている子どもさんですが、これは帯広市からも多数、他町村からも来ておりますけれども、42%が今、授業料免除者、そして江陵高校の場合でも1年生303人のうちの6割が奨学金を受けているですとか、そういう状況が明らかにされております。また、今年4月に婦人団体が高校入学時の緊急調査、その結果によりますと入学時にかかった費用総額の平均は公立高校では16万8,000円、私立高校では44万3,000円、こういう結果が調査として、アンケート調査から明らかになっております。この中で、公立では制服代がトップ、1番制服代にお金がかかるということも明らかになっておりますし、私立では入学金がトップになっています。それから部活をする、こういう子どもさんも増えていますが、これも1カ月約2万円台かかるということですね。修学旅行の積立金も公立では8万8,000円、私立では15万円、こういうアンケート調査が明らかになってきているのですが、今の経済状況の下で保護者の生活も本当に大変になっております。今お話しましたように、教育費もだんだん大きくなってきております。こういう中で、先に総額ありきであれば、やはり今の幕別町の制度の中では、支給される金額も低くなってくるのは当然ではないかと思うのですが、これをやはり改めていくことが必要ではないかと思います。財政的には大変だという状況があるとは思いますけれども、子どもたちが安心して学業を続けていきたい、そういう点では基準額、例えばここには生活保護基準の1.5倍未満とされておりますけれども、せめて就学援助の基準をしっかり守っていく、そういう基準に合わせて予算を組み立てていく、こういう手立てが必要ではないかと思いますが、その点はいかがでしょうか。

答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)

今、ご指摘がありましたけれども、人数が増えて金額が減るという実態ではないかと、確かに過去3年間の先ほどご答弁を申し上げましたが、人数においては2.5倍、金額においては支給総額ベースでありますけれども、1.7倍であります。条例の基本になっておりますのは、あくまでも7,000千円以内とし、予算の範囲以内となっております。予算の範囲内とありますから、必然的にそういう概念が出てくるわけですが、昨今の状況なども加味をしていただきまして、財政当局、あるいは町長部局との協議のうえで人数の確保、それとある程度の金額の確保をいただきまして、補正をしていただいているという状況であります。決して、パイが決まっているから人数が増えれば金額が減るということではありませんが、結果としてそういう現象が出る可能性はあります。先ほども申し上げましたように、それらをも含めて、含めて新たな制度というのですか、視点を変えた制度に切り替えると、継続的、安定的に維持していける制度として確立していかなければなりません。金額的には、尐ない額だというふうに思われる方もいらっしゃいましょうけれども、やっぱりそのボーダーラインの厳しい状況に置かれる方については、非常にありがたいという声もいただいているところです。それらの声も参考にしながら、今後においても検討させていただきたいというふうに思います。

再質問 7番 野原恵子

1番のネックは予算の問題ではないかとお答えになられたのだと思います。ですが、同じ十勝の中でも音更町では一般財源の予算、町単独事業といたしまして、公立高校には月額6,500円、そして私立高校には月額1万円、これを返還しなくてもいい奨学資金として支給するということが今、政策として行われております。そういう中で、幕別町の場合にはですね、6,000円、5,000円、4,000円と月額がだんだん下がってきております。そういう点では、やはり今の本当に経済状況を考えた場合には、この金額をせめて平成19年度の6,000円にする、こういう手立てということが必要ではないかと思いますが、補正を組んで今、その制度を活用していくということをお答えになりましたが、補正を組んででもやはりこういうふうに生活が困難な高校生、それから専門学校生ですか、こういうところにしっかり手立てを打っていくということが必要ではないかと思いますが、その点はいかがでしょうか。

答弁 副町長 高橋平明(副町長は2015年3月まで)

財政的なことということでありますけれども、教育委員会とも今、協議をさせていただいている最中でございまして、私どもといたしましては、やはりこの幕別町がこの40年間の行ってきた経緯の中で、あくまでも給付する事業だと、奨学金という名前をつかっております貸与ではなく、給付する事業であります。基本的には、月額今は7,000円以内とさせていただいておりますけれども、この7,000円のもともとの根拠といいますか、3,000円、5,000円、7,000円と上がってきた根拠そのものが、当時の授業料というところに主眼をおいていた面もありますけれども、この厳しい財政状況の中で、なかなかその何というのでしょうか、高校生たちの思いを満たせてあげることができない状況にもあります。総額が年々増えているというのは、当然予測をするわけですけれども、前年と比較して当然増えているということを予測しておりますので、予算を組む段階で総額は増やしてきております。ただ、それを超える応募者といいますか、受給者がいたということがありますので、補正で対応することもできないことではないではありますけれども、なかなかその全てのご希望に添えないということもございますので、今、教育委員会と協議をさせていただいておりますのは、この要するに財源問題とその今、給付している事業が継続的にこれからもずっと続けていけるような、そんなような形がどれが1番望ましいことになるのだろうかということで、協議をさせていただいておりますので、今しばらくお時間をいただきたいというふうにも思っております。

再質問 7番 野原恵子

ぜひ、子どもたちが、高校生たちが喜ばれる、そして保護者たちも喜ばれる、こういう幕別町の施策として充実させていただきたいと思いますが、それにつきまして受給資格といたしまして、今、4点ほど答弁いただきました。その中に、他の機関から奨学資金の支給、または貸与のないもの、こういう一項があります。この他の機関から奨学資金の支給、また、貸与、これについては返済をしていかなければならない奨学資金もあります。こういう中では、利息も含めてやはり返していかなければなりません。親の経済力が本当に大変な子どもたちが、他の機関から奨学資金を受ける場合があります。そうしますと、子どもたちが、高校生が卒業してからこの借金をかかえて返済していかなければならない、こういう事情も多々聞かれるところです。ですから高校卒業と同時に100万円とか200万円とか、そういう借金をかかえて働いて返していく、そういう状況も地方の地域から聞こえてきております。ですから、こういう人、子どもさんたちにも、この町の奨学資金の対象者にすべきではないかと考えますが、その点はいかがでしょうか。

答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)

まさに今、そのことを議論しているところであります。もともとの寄付者の意向は、広く薄くという観点があったのだろうというふうに思います。昭和44年に寄付をいただきまして、45年からスターといたしておりますけれども、3年、4年くらいは十分利子でやりました。もちろん、町でもって600万の基金の上乗せをしておりますから、900万から始まっておりますけれども、その利子で4、5年は持っております。そのあと、およそつうつうで一般財源もわずかながらで対応できた、近年、十数年くらい経ちましょうか、ほとんどが一般財源、今は完全に一般財源ということであります。そんなような状況がありますが、まず制度の活用、これを原点にすべきであろうと、先ほど申し上げましたような道立高校における授業の免除制度、あるいは貸付金制度、そのほか、いろんな団体での制度もございます。まずは、これを活用していただくと、その方々が当然、これは無利子ではありますけれども、無利子ですが、いずれ返済していかなければならない、したがって、町からいただいているお金とは全く別な観点でということだから、その方々も対象にすべきではないかという話であることは承知をいたしておりますけれども、そういう方々を対象にいたしますと、かなりの人数度になります。したがって、当初55年に条例をつくったときに、そういうことも議論されている経過を踏まえて、広く浅くという精神があったのだろうと、その考え方を今まで踏襲をしてきているわけであります。今後、どのようになっていくか、基本は基本として持続可能なというところが、一つの柱でありますから、非常に難しいことはあるわけですけれども、ご質問のされているような内容趣旨についても十分理解できますし、より良い制度になるようにさらに検討を続けていきたいというふうに思います。

再質問 7番 野原恵子

苦しいご答弁かなと思っておりますけれど、やはり私たちも地域の本当に高校に通っている高校生ですとか、保護者の方ですとか、そういう方の生活状況もつぶさに聞いているわけですから、そういう点で、本来なら授業料ですとかその教育に関わる費用は、国が無償でやってくれるのが一番いいのですが、実際はそうではありませんので、やはり地方の自治体として何らかの対策を考えていかなければならないというふうに私は思います。そういう点では、本当に経済状況が大変な中ではその町の財政、大変な中でのその対策として、こういう4番に関わるような人たちにも、子どもたちにも対象枠を広げていく、そして基準をはっきり毎年、この基準で私たちは受けられるのだという、そういう基準も明確にしていただくことが応援になっていくし、持続可能っていうところでも、そこのところもきっちりと考えながら、よりいい奨学資金制度にしていただいていくことを求めまして終わりにいたします。

出典:幕別町議会 平成21年第2回定例会 2009年6月17日 議事録 PDF(71ページ) 間違いを知らせる