幕別町議会 平成20年第1回定例会 2008年3月12日
指定管理者制度を導入せずに、直接自治体が管理運営を行っている施設や業者に管理を委託している施設について
2008年3月12日、幕別町議会の一般質問で、永井繁樹議員が「指定管理者制度を導入せずに、直接自治体が管理運営を行っている施設や業者に管理を委託している施設について」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。
- 質問者
- 永井繁樹 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 14番 永井繁樹
通告に従いまして、幕別町独自の指定管理者評価制度の創設についてをお伺いいたします。2003年9月の地方自治法の改正に伴い、指定管理者制度が全国的に導入され、新たな公の施設の管理が始まっています。幕別町においても約2年前から一部導入が開始されました。多くの自治体では、財政支出の低減とサービス水準の向上を期待して2006年度から本格的に指定管理者制度を導入しており、今後は、その効果を検証し、問題がある場合には改善していくことが重要です。そのためには、自治体は、指定管理者による管理の状況を常に確認・評価し、指定管理者と協働して適切な管理がなされるよう取り組んでいくことが必要です。また、指定管理者制度を導入せずに、直接自治体が管理運営を行っている施設や業者に管理を委託している施設についても、財政支出の低減とサービス向上を図っていく上で評価を行い、将来の指定管理者制度等を導入するかどうかについて検討していくことが重要になります。しかしながら、自治体が公共施設の管理の状況を確認・評価すること、すなわち事業評価(モニタリング)の実施方法は、初めての試みであるため、その適切な方法が確立されておらず、各自治体とも十分な検討がなされていないのが現状です。指定管理者制度が導入され、従来の管理者に加え、株式会社やNP0法人などのさまざまな主体が管理できるようになった今、事業評価を怠ると、重大な事故・事件の予兆を見逃したり、指定管理者の運営事業、もしくは組織そのものが破綻した時に、施設の運営を継続できないといったリスクが発生する可能性があります。また、こうした重大なことに至らなくても、コスト削減を重視した結果、公共サービスの水準が低下したり、あるいは管理が不適切であったために結果として行政コストが高くなるなどの可能性も考えられます。一方、管理の現場を見ると、自治体及び指定管理者が事業評価のために業務を増やしていくことは現実的とはいえません。そのため、各自治体では、その自治体の実情に即した公共施設に対する事業評価全体の仕組みを検討し、実用的に運用していくことが重要です。幕別町が行うべき事業評価のあり方について研究・整理をし、早急に幕別町独自の指定管理者評価制度の創設をすべきと考えます。以上を踏まえ、以下について町長の考えを伺います。まず、幕別町独自の指定管理者評価制度の創設を進めていく上で、同制度導入に関する基本方針及び評価基準と各施設に係わる管理基準及びサービス水準との兼ね合いを考え合わせ、総体的な評価制度としていく必要があると思うが、どのように考えているのか。2点目に、指定管理者制度を導入している施設だけでなく、公共施設全般について管理の状況を確認や評価することの事業評価、いわゆる、公共施設の事業評価システムの構築について伺います。3点目、評価制度の構図、いわゆる組織をどのように考えているのか。私が考えるに、(ア)として、指定管理者審査会の設置。(イ)として、施設を所管する部課を審査会の部会として位置づける。(ウ)として、評価は部会が施設ごとに行い、その中には、1点目、施設によるサービス提供(利用時間帯の厳守、適正な人員配置、利用者の安全確保、苦情への対応と報告など)。2点目には、事業(施設の目的に沿ってサービスが提供されているか、自主事業の利用実績など)について。3点目には、施設の管理(個人情報保護、清掃・警備・衛生管理、省エネ・省資源・環境配慮など)です。4点目に、歳入歳出(管理経費の削減努力、事業経費見直しによる収支改善努力など)です。4点目に、評価制度の流れについてでありますが、これも私が考えるに、(ア)として、幹事会による2次評価の実施と審査会への報告をする。(イ)としまして、審査会による所管部課へのヒヤリングや施設の視察調査の実施、施設管理の状況と改善の方向性をまとめ、これらを町長に答申する。(ウ)としまして、町長はその答申をもとに、よりよい施設管理に向けて、必要な改善措置を実施する。次に、大きな5点目ですが、事業評価にかかわる各実施主体の役割についてですが、一つ目に、事業評価における指定管理者の役割です。これらは、日報作成、事業報告書作成、利用者アンケートの実施、ワークショップ等の開催などがございます。2点目に、事業評価における自治体の役割です。事業報告書の確認、評価審査会等の開催、業務改善勧告、立ち入り検査、独自調査などです。3点目に、事業評価における第3者の役割について。利用者の立場から見た評価や苦情・要望を伝え、有識者やコンサルタントによって助言や評価などを行う。このような役割がありますが、現時点、幕別町ではどのように考えられているか。最後になりますが、事業評価に用いるデータについてです。一つには、指定管理者が提出する事業報告書について。二つ目に、自治体の職員が行う現地調査情報について。3点目に、利用者の施設運営に関する評価について。これらについてはどのような認識と考え方を持っておられるか、伺うものであります。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
永井議員のご質問にお答えいたします。「幕別町独自の指定管理者評価制度の創設について」であります。本町における指定管理者制度の導入及び運用にあたりましては、民間の活力を生かして地域住民の皆さんにより良いサービスの提供を図り、合わせて経費の節減も図れるように、慎重かつ確実に一歩一歩進めてまいりたいというふうに考えているところであります。平成18年2月に幕別町指定管理者制度導入基本指針を策定し、アルコ236は平成18年4月1日から、そして道の駅・忠類は平成19年4月1日から施設の管理運営を指定管理者に委託しているところでもあり、まもなく制度導入から2年が経過することになります。この間、町といたしましては、まずは施設の利用面においてサービスの向上が図られるということが最優先課題と考え、指定管理者に対し、両施設の管理運営に係る業務内容、収支状況、利用者状況などについて、必要に応じて報告を求め、現場にて実地の調査・情報交換・意見交換などを行ったうえで、改善等の対応が必要と判断した場合は、迅速かつ適正な対処に努めるよう指示をしてきたところであります。また、利用者からの苦情・提言、指定管理者からの要望・提案などにつきましても、町としては、指定管理者と意見交換・協議を行うことなどにより、利用者の増、サービスのさらなる向上に寄与すべく取り組んでいるところであります。指定管理者制度は、平成15年9月に改正地方自治法が施行されたことにより導入が可能となった新しい制度でありますが、最近、全国的にもより円滑な導入に向けていろいろな工夫がされ始めている状況にありますことから、本町におきましても、次のステップとして、さらに適切な運用を図ることを目指して、指定管理者制度を導入した両施設の実情等に係る分析・検証に取り組んでいく必要性があるものと考えているところであります。ご質問の1点目、幕別町独自に評価制度を創設し総体的な評価制度としていくことについてでありますが、指定管理者制度を有効に活用し、町が施設設置者として責任をしっかり果たしていくために、公の施設としての目的を達成しつつサービスの向上と経費の節減という本制度の趣旨を達成しているかどうかを検証し、指定管理者が行う管理運営に対して的確な評価を行う必要性があるものと考えているところでありますので、基本的には永井議員と意を同じくするものであります。ただ、現時点におきましては、事業評価システムを含めた先進事例の研究を始めた段階でありまして、本町においては、どのような手法が適しているのか、今後、資料等を収集するなどして研究してまいりたいというふうに考えております。ご質問の2点目、「公共施設全般を対象とした事業評価システムの構築について」でありますが、現時点では、まず指定管理者制度導入施設の評価を確実に行っていくことが肝要であろうと考えておりますので、指定管理者制度の評価が一定程度確立してから、公共施設全般を対象とした評価のあり方についても研究してまいりたいというふうに考えております。ご質問の3点目、「評価制度の構図(組織)をどのように考えているのかについて」でありますが、本町におきましては、指定管理者制度の円滑な導入及び効果的な活用を図ることを目的に、平成18年11月に指定管理者制度導入検討委員会を設置し、指定管理者制度導入に関することや公の施設の管理状況の調査に関することなどについて検討することを役割としているところであります。この検討委員会、部長職、課長職をもって構成しておりますことから、公の施設の管理運営状況の評価を幅広い視点から検討できるものと思っております。そういった意味では、現時点におきましては、これら検討委員会が評価を行うということも一つの方法であろうかというふうに考えるところでもあります。次に、「施設を所管する部局を部会として位置付ける」ことにつきましては、評価を効率的に行うということから、部会の設置の必要性が生じた場合に位置付けるということで考えております。なお、評価にあたり必要とする資料等が生じた場合やヒアリングの必要性がある場合などは、各施設を所管する担当部局は、当然しかるべき対応をすることになると考えております。次に、「評価は部会が施設ごとに行う」ことについてでありますが、各施設の担当部局は、通常といいますか、日常業務の中で指定管理者の業務の履行の確認や指導を行っておりますことから、基本的には、第一次の評価を行うことが適当というふうに思っております。評価の項目としては、一例として業務の履行が確実に行われているかどうか、サービスが安定的に提供されているかどうか、利用者の利便性を高めることなどに努めているか、経営状況は良好なのかどうかといったことなどが考えられるかなというふうに思っておりますが、いずれにいたしましても、前段申し上げましたように、先進事例等を調査し、研究しながら進めてまいりたいというふうに考えておりますご質問の4点目、「評価制度の流れについて」でありますが、現時点におきましては、第二次評価は、検討委員会が第一次評価の結果及び資料等に基づき、必要に応じて現地視察や指定管理者からのヒアリングなども実施することにより行うというのも一つの方法であろうというふうに考えているところであります。これも、今後、研究を深めてまいりたいというふうに思います。ご質問の5点目、「事業評価に関わる各実施主体の役割について」でありますが、まず、指定管理者の役割につきましては、町が評価を客観的に行えるように、業務の実施状況、利用状況及び収支状況などを記載した事業報告書を提出することが基本的な役割であろうと考えられます。また、自ら利用者等に対してアンケート調査を実施することなどにより、利用者の思いや評価を把握して、自ら評価をするというのも役割の一つになりえるものと考えているところであります。次に、「自治体の役割」につきましては、事業報告書及びヒアリング等による事業内容の履行確認やサービスの中身の分析などを行ったうえで、利用者等からの苦情・要望などの声の把握にも努めて客観的な評価をし、その結果を管理運営の指導面で生かすとともに制度の改善等にも活用していくことと考えているところであります。次に、「第3者の役割」につきましては、利用者の立場、町民の立場から指定管理者または町に対して、要望等を伝えるということが考えられるところであります。ご質問の6点目、「事業評価に用いるデータについて」でありますが、基本的には、指定管理者から提出される事業報告書ということになると思いますが、必要に応じて事業報告を補完するための資料を求めることもありえるものというふうに思います。また、町としてアンケート調査を実施し、利用者の声・評価をデータの一つとすることも考えられるところであります。指定管理者制度は、民間の活力を生かして住民サービスのさらなる向上を目指すものでありますことから、町といたしましても、今後とも、先進事例を研究し、円滑にこの制度の導入を推進していくように努めてまいりたいというふうに考えているところであります。以上で、永井議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
質問 14番 永井繁樹
今、町長の答弁をお聞きしまして、まず最初に確認したいのですけれども、我が町は、答弁でもありましたアルコ、そして、道の駅のこの2年間における指定管理者の導入と。それと、新年度につきましては、幕別町百年記念ホール。21年度につきましては、常設保育所等。さらに23年度については、コミュニティセンターの予定ということで続いていくわけですけれども、この幕別町独自の指定管理者評価制度の創設の今の時期かあら考えて、創設の時期がいつごろ想定されているのかが、お答えの中にありませんので、まず、現段階から考え合わせて、その時期がいつごろと考えておられるのか。そこからお伺いいたします。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
一連の答弁の中で、申し上げましたように、今、本町における指定管理者制度に対する評価、あるいは取組みというのは、本当に緒についたところだというふうに思っております。したがいまして、前段の答弁にも申し上げましたように、いろんな今、資料の収集ですとか、先進地事例をお聞きしながら、あるいは、実は、私も担当の方には、先進地と言われる地域へ実際行って、現状を調査、あるいは視察をしてきたらどうだというようなことも言っておりますけども、そういったことを踏まえながら、できれば年度内に一定の方向を出していきたいと。ただ、その場合に、即できるかどうかは別にしながらも、年度内には検討を進めてまいりたいというふうに思っております。年度内、新年度という意味であります。
質問 14番 永井繁樹
それでは、一番目の考え方については大きなずれがありませんけれども、総体的な考えですね。それで、一番目の質問から答弁に関して質問していきますが、考え方で結構なのですが、評価制度を総体的に制度としていく場合について、現段階で、これ条例のあり方なのですけれども、個別条例方式と通則条例方式というのがあるのですが、いわゆる公の施設ごとに制定するものを個別方式。それと、そうでなくて、全体を把握されて、通常条例方式でかつ個別については、個別方式を使用していくといういろいろ方法があるやに聞いていますが、我が町ではこれらについての条例方式の方向性はどのように現時点で考えられていますか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
今、お話ありましたこの条例などのいわゆる規則、あるいは規約、要項といった整備について、今の段階でどういった方法がある。あるいは、どういった方法が本町として一番合っているのかと。これらについても、前段申し上げたとおり、今の段階で、どれがいいというような状況にありませんので、十分調査研究した中で対応してまいりたいというふうに思っております。
質問 14番 永井繁樹
それでは、次の公共施設全体を対象とした事業評価システムの構築なのですけれども、答弁の中では、一定の方向しか述べられておりませんし、今後の研究対象とするということなのですけれども、実際に、もうすでに指定管理者制度がスタートしていますし、新年度からは百年記念ホールという大きな施設の指定管理者制度も始まるという中にあって、当然、1年をかけた場合に、もちろんそのぐらいかかるのでしょうけど、その間の体制というか、つなぎ対策というのはかなり重要になってくる。やはり、1年目、当初からきちっとした評価をしていかなければ、総体的な、例えば、5年契約であれば5年間の総体評価は出ませんので、この辺りが答弁の中でははっきり示されていない。それで、かつ、指定管理者制度になっていない業者委託をされているもの。直接管理も含めて、これあたりは現実問題、業者委託がかなりの数、実施されていますから、当然、今までのような事業評価のあり方では、問題になってくるだろうと。なぜならば、それはこれから導入する指定管理者制度に対するきめ細かな資料になっていかないと。現状のやり方ではですね。そうすると、当然、それらについても充実した体制を整える必要があると思うのですが、私は現状はそうではないと思います。これらについて、いくら研究の段階とはいえ、スタートしてしまっている制度を抱えている自治体が、これから後ぼっかけて、一生懸命やるという時間的な差が出ているというのは、確かに私は問題はあると思うのですが、これはいたし方ないとしても、そういった指定管理者制度以外のやはり事業評価の確立も先ほど言ったように大切だと考えますが、これらについてはどう考えますか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
指定管理者制度以外で委託をしている業務。これは非常に多くあるわけであります。特に施設にかかわる業務も多いわけでありますけども、これら業務のいわゆる日常の評価というのは、先ほども申し上げましたように、それぞれの担当部局、あるいは、利用者の皆さん方のご意見等を伺う中で、それぞれが行政の中に反映されてきているのだろうというふうに私は思っております。ただ、改めて指定管理者制度に向けての取組みというようことには、現状はなっていない部分はありますから、これらも先ほど来、同じ答弁になるかもしれませんけども、調査研究の中では、今後の方向性というようなことは、見出していかなければならないものかなというふうには思っております。
質問 14番 永井繁樹
早急な対応を期待するところであります。それでは、3番目の評価制度の構図、いわゆる組織についてのご答弁の中で、検討委員会の構成メンバー、部長職7名及び課長職1名をもって構成しますということで、これは過日の議会の中でも要望として出ているのだと思うのですけども、この中に、やはり、どういったらいいのでしょうね。実務に長けた専門的な人材という表現がいいのでしょうか。要するに、利用者の声を適切に代弁できる人材、この登用がここには明記されておりませんから、このあたりをかなり、庁舎内の人材だけでは私は不十分だと思います。このあたり、検討委員会の充実を考えたときに、複数名やはり登用することが妥当ではないかと思いますが、現段階でどのような考えをお持ちでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
先ほどのご答弁で申し上げました指定管理者制度導入検討委員会。これはあくまでも内部の組織であって、指定管理者を導入するにあたって、委員会でどういうふうなものがいいかを検討させた委員会であります。ですから、これが即審査会ということに移行することはないのだろうと思いますし、ただ、今のこの検討委員会の中でも、前にもご答弁させていただきましたけれども、必要に応じて町内外、あるいは、町民の皆さまからのいわゆる有識者の方のご意見を聞くことができるというような制度にはなっておりますけども、新たに審査会を設置するとなりますと、今、お話ありましたように、いろんな角度からそれなりの有識者の皆さんに参加してもらうことがやはり望ましいのだろうというふうに思っております。ただ、これもいわゆる審査会があって、幹事会があって、部会あって、いろんなその制度を、いわゆる段階的な組織がどの程度我が町にとって必要かというようなことも含めて、検討させていただきたいというようなことで答弁をさせていただきました。そういったことで、ご理解をいただければというふうに思います。
質問 14番 永井繁樹
当面、検討委員会が評価を行うことも一つの方法であるという答弁はされていますので、そのあたりが非常に私は不安感がありますので、できるだけそういった利用者の声を適切に代弁できる人材の確保をきちっとされるような方向性で期待をします。評価の流れについては、私の考えとずれがありませんから、今後の研究を深めるという意味で、理解をいたします。5番目について、事業評価にかかる各施設の主体の役割についてなのですが、この答弁の中でおっしゃられることはもちろん私も同じ考えですが、ただ、これは内部では検討されていると思うのですが、かなりそれぞれの役割に注意点があると思うのですよね。これらについて、あえてこの場所で私はどういう注意点があって、これらに向かって検討準備があるのかを確認したいと思いますので、答えられる部署で答えていただきたいと、そう思います。まず、指定管理者の役割なのですが、これは答弁で申されているように、日報の作成、それと事業報告書作成、利用者アンケートの実施、利用者とのワークショップの開催等がもちろんあるのですけれども、注意すべき点としては、実効的な記録を作成することが前提条件になりますから、日報や報告書を作成することが単なる事務的な目的になってしまっていることではだめだと。この辺がどうしても今までのいろんな管理体制をみていると、つくることが目的で出せばいいみたいなことになりますから、どうしてもこの辺のチェックが甘くなっていく。ですから、日々の事業実務状況、役場の方に正確に正確に伝えるその問題点の改善につながっていくのだという報告書であればいいのですけど、なかなかそれが業者の方から形として出てこない。また、むだな作業を避けるといった、極力避けたいといったところから、事故、または課題を正確に記録し、問題を明らかにしていく姿勢が重要になってくるにもかかわらず、その辺がどうもうまくいかない。これは現行の中で行われている指定管理者もそうでしょうけども、委託業務にかかわっている業者も、これに私はある程度かかわってくる状況があるのではないかと思うのです。ですから、これらについては、本当に実効的な記録を提出させるのだというところで、きちっとした注意力をもってやらなければだめだと私は考えます。主体的な取り組みということで、単に業務を遂行するときに、指定管理者自らの現場リスク。これの軽減。現場での問題解決につなげることが重要なのですけれども、この辺がやはり都合の悪いことには蓋をしていく。都合のいいことだけを報告していくというところで、紙面上の判断が主にならないような、そういった注意する部分があると思うのですけれども、今のことが全てそうだと言っているわけではないです。そういう懸念があるということですね。ですから、その辺の注意に対する考えはどうお持ちでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
お話ありましたように、指定管理者のみならず、委託業務もそうでありますけども、当然のことながら、施設を利用されるにあたって、いろんな問題点だとか、あるいは事故みたいなものが生じる場合もきっとあるのだろうというふうに思いますが、私どもは今の段階では、それぞれの施設の委託を受けている業者の皆さんが、それぞれの担当部署に的確に報告されているのだろうというふうには思っています。ただ、決められたこういう様式でこういう報告をしなさいといったものが、現実には整備されていない部分もあるのだろうというふうに思います。大抵の部分が終った後でこういうことがありましたというような事後報告的な口頭での報告で終っている部分が多いのかなというようなこともありますので、こういったことも、今、指定管理者の皆さんから、いわゆる重要報告をいただくときに、そういったものの様式といいますか、こういう書式の中で報告をしていただくことがいいのでないかと、そういったことも含めながらのこれからの検討事項だろうというふうに思っております。
質問 14番 永井繁樹
次に、自治体側、役場側の役割についてですが、これには答弁にもありましたように、指定管理者から報告される事業報告書の確認ですね。もちろんですが。あと、評価審査会など開催してのその結果を報告してもらうという、報告し意見をもらうという、そういう役割もあります。あと、指定管理者に業務改善を求める場合は、その勧告をもらう。勧告の義務ですね。あと、自治体独自に利用者に対するアンケートを実施する。あるいは、自治体独自が現場への立ち入り検査を行って、独自の調査を実施する。この辺はかなり効果のあることなのですが、こういった役割の中で、やはり注意しなければいけない点。現場感覚を持った確認評価をすることということで、これは担当部署にもかなりかかわってくるのでしょうけれども、報告書の紙面などを確認評価、それのことに頼ると、どうしても現場感覚を失いやすいという可能性があります。これは日々の事務の中にもありうることですから、かなり注意しなければいけないという。それと、サービスの低下によっての苦情増加ですね。それと、事故の発生などは、自治体担当者の現場感覚の欠如が原因として起こる場合もある。クレームがついているのだけど、それをどうやって担当者が受けているかによって、結果が変わるとうことですね。この辺についても、かなり担当職員の意識レベルというのが問われますから、これも注意すべき点だと思います。さらに指定管理者の報告では、問題ありませんというもし報告書が出てきたら、それをそのまま鵜 呑みしたのでは、当然だめだということですから、事故を未然に防ぐためにも、そういう能力が必要になると思います。また、日常的に、答弁で申されていますけど、担当者が現場に顔を出すことはもちろんですが、指定管理者と密にコミュニケーションをとるということになりますと、通常の事務事業をしながら、かつ、これらに関する業務を綿密にコミュニケーションをとりながらやるということになりますから、自治体担当者の現場感覚というのはますます高められることが必要ですし、今までの意識よりも高めなければいけないというところで、かなりこの辺の注意点があろうかと思います。さらには、経年的な比較、類似施設との比較など、客観性を持つことということで、これについては、当該施設のみの確認や評価は、客観性が低下することがありますので、例えば、この施設はこういった立地条件だから利用者が少なくて仕方ないとか、いろんな部分で仕方ないという現実認識があるのですよね。でも、これでは現状、追認するという姿勢にしかなりませんから、やはりどんな状況があってもサービス水準の向上ですとか運営の効率化は図っていかなければならないというところで、この辺の意識改革。さらには、周辺自治体の充実施設の比較をきちっと行って、当該施設の状況を客観的に検証することが私は重要でありますから、当然我が町の施設だけを検証していればいいものではないというところでこのあたりも一つ業務が増えてくることになります。また、指定期間を終えた指定管理者が、終えて、新しい指定管理者が指定されるケースも想定されますけれども、これは過去の指定管理者の業務状況と比較して、サービスが低下していないか。または利用者からの評価は高まっているかを評価することは大事であろうと。これもですから、きちんと先の指定管理者の管理が行われていて、かつ、それが新しい指定管理者になったのであれば、当然そのことは活かされる体制にしていかなければならない。ですから、かなりこの点も重要な業務になっています。あと、業務基準にかかれていないことはこなしているから問題ないだろう。業務の基準に書かれていることはもうこなしているから、この業者は問題ないだろうというそういった認識も、やはりどこかに生まれる。これも改めなければいけないだろうと。私は、こういう注意点があると思いますが、これらについてはどうお考えでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
自治体の役割、私どもの町村の役割、これはおっしゃるとおり、私ども指定管理者におまかせしたのだから、後は関係ない。委託に出したのだから後はおまかせする。そんなことにはもちろんならないわけでありますから。住民のサービス向上というようなことからすれば、当然、行政も一緒になって連係をとりながら進めていかなければならないとうものは当然だろうというふうに思います。ただ、難しいのは、例えば、温泉経営ですとか道の駅の経営なんかに限りますと、はたして職員、言葉悪いかもしれませんが、素人が本当にものを言えるような状況にあるのかという面も現実にはあるのだろうというふうに思います。そういったことから、いろんな協議を重ね、連係を密にしながら、あるいは、さらに第三者の意見もいただきながら、自治体としての役割を果たしていくことが大事であろうというふうに思いますし、もう一つは、永井議員前段に言われましたように、あまりこのことによって、指定管理者に委託をする。民間に委託をすることによって、職員の業務量が増大にするということも、ある一面では、押さえていかなければならないものでもあろうというようなことも思っています。そういった意味では、内部の体制づくりなども含めながら、役場の担う、行政の担う役割ということを的確に果たしていくことが大事であろうというようなことで、また、いろいろなご指導をいただきながら、あるいはご提言をいただきながら、さらには調査研究を進めながら対応してまいりたい、進めてまいりたいというふうに思っております。
質問 14番 永井繁樹
それでは、第三者の役割についてですが、これは利用者にとっては、利用者の立場から見た施設面に対する評価や苦情、要望を伝えることと、また、有識者やコンサルタント等にとっては、専門家の立場から見た施設運営に対する評価を行うこと。これらが第三者の役割として上げられますが、注意すべき点としては、要望や苦情を言われる方。これらをその施設に対する応援者、いわゆるサポーターに変えていく必要があるだろうと。いわゆる、無理難題を言われても対応できないから、利用者の声を聞くことはできるだけ控えたい。これはちょっと失礼な表現で申しわけないのですが、要するに、利用者の声を苦情として扱うので、むしろその中で業務改善につなげられる意見は、助言として積極的に活かす姿勢が本来は重要なのですが、これは今のホームページの書き込みにありますように、各施設に対してかなりクレームが入っている。このクレームを、担当者はある程度きちっと対応しようと思うのですが、実際にそこの委託業者のところにおられる係の方が、どうもその辺の対応が不十分であると。これは一番わかりやすい例なのですね。ですから、この辺がどうも後手にまわっているということが現時点の施設運営の中にもありますから、当然指定管理者等を導入していっても、起こりうる現象ではないか。また、クレームを言ってくださる方は、もちろん施設に対してはかなり関心を持っている方が概ねだとは思いますけども、そういったことが口コミで評価を高めるということは、一番公共施設にはいいことですから、この辺のやっぱり充実感を高める必要があるだろう。また、また、適切な評価、助言ができる人材ということで、先ほども途中で私要望しましたけれども、やはり審査会等をきちっと立ち上げた中で、各委員に指定管理者の運営に対する意見を求めることはもちろん重要でありますから、これは導入の可能性が答弁の中にありますので、期待をしたいところなのですけれども、評価をしていくのが指定管理者制度がきちっと確立、制度が確立して、その評価制度が確立してからということでは、やはり、その評価のあり方に私はちょっと弱いというか、どうしてもそういう不安感があるので、つなぎならつなぎで結構ですから、できるだけ内部の職員の評価以外の、要するに先ほど申し上げました町内における実務に長けた専門的な人材の利用をして、できるだけ形式的な会議から、生きた会議にしていく。審査会そのものがですね。これは何とか私は、早い時期に仮の導入でも結構ですから、やっぱりやるべきだろうと。やはり内部で1年間検討されるのも結構ですが、やはり外部の意見を聞いて検討された方が、肉付けとしては厚くなりますから、このところを何とか考えられて、先ほど言った注意点も考慮されてやるべきだと思いますが、いかがお考えでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
指定管理者制度にかかわっては、先ほど申し上げましたように、今はアルコ236と道の駅、新年度から百年ホールが入るということですので、これらについてのどういう住民サイドから、第三者から見て、いろんな今言ったクレームがあるのだとか、こうしたらいいのでないかというようなご提言、こういうことはいろいろこれからもまた出てくるのだろうというふうに思います。特に、アルコ236なんかは、前段階でも、いわゆる受けているのが第3セクターなものですから、これは町もその一員になっているわけでありますけども、そうした中ではいろんな第3セクターの運営もかねて、アルコの運営を兼ねた中でのいろんな内部、あるいは外部からの意見をいただく経営委員会でしたでしょうか。そういったものをつくりながら、今までもやってきた経緯もあります。今度はさらにそれを一歩進めて、第3セクターであり、そして、指定管理を受けているそのあれがどういうようなこれからの運営をしていくか。あるいは、住民サービスをしていくか。それらに対する意見を、要望を、これから住民の皆さんから吸い上げていくことが、今、お話ありましたように、審査会の設置なりいろんな角度からそういったことがこれから必要になってくるのだろうというふうに思っております。それは民間の委託も含めて、早急にそうした声を反映できるような委員会的なもの、組織をつくるべきだというご意見については、十分検討させていただきたいというふうに思います。
質問 14番 永井繁樹
それでは、6番目の事業評価に用いるデータについてですが、これを答弁にかかわりまして、私の考えと概ね同じです。ただ、先ほども町長からご答弁がありましたけれども、やはり自治体そのものが事業評価を行われるにあたっては、データ項目を事前に検討されて、その様式を作成しておくということが、もちろん重要になります。これは自治体によってさまざまな項目例がございますので、先進地事例を早急に調査されて、報告書のあり方を検討されるべきだろうと。あと、それ以外には、現地調査情報、それと利用者による施設評価というのがありますので、これらについても今後の研究努力に期待をするところであります。それでは、最後になりますけれども、表現の仕方に失礼があったらお許しをいただきたいのですが、今、我が町でもそうですが、どこの自治体でも流行している協働という言葉がございますが、私はこの協働には、よい協働と悪い協働があるのではないかと考えております。体に悪いコレステロールに名づけて言えば、善玉協働を悪玉協働と私は思っているのですけれども、善玉協働というのは、自治体がある程度独占でやってきたその公の領域の民間に解放して新たな共の空間をつくり出していくことは現実です。それと、悪玉協働は、これは悪玉というのは悪い表現ではないのですが、住民との協働、ある程度名目にして、これまでの行政が担ってきた仕事を住民に無償もしくは低料金でやっていただいているとという現状があろうかと思います。善玉コレステロールといえども、非常に高ければこれは人間の体にもよくないことですから、自治体にもよくありませんけれども、悪玉コレステロールが、では、不要化といえば、そうではないだろう。そういった中で、要は、町長も同じだと思いますが、これはバランスの問題だと思うのですね。それで、町長の一つの方針として、協働というのはもう以前から謳われているところでありますが、これらについては、住民と自治体それぞれ責任と役割分担がありますから、お互いに特性を活かしながら尊重し合って、協力し合っていきましょうという概念ですけれども、協働制は、指定管理者制度、善玉協働との仕組みと位置付けるためには、この協働制というのは不可欠な、私は要素であると。これを欠いてしまう、少なくなってしまえば、指定管理者制度は悪玉の協働でしかならなくなると考えています。そこで、問題になるのが、過去に指定管理者制度で出資法人等が現実問題、指定管理者に指定されているわけですが、例えば、この出資法人等が指定管理者に指定されなかった場合は、その時点で解散せざるを得ないというのが当たり前のことですね。でも、この場合、法人等の雇用問題など、町長もかなりこれについては考慮されたのだろうと思いますけど、行政としてはきちっとした対応を迫られる問題もある。そういった事態を避けるために、公募せず、従前の出資法人等を指定するのは、ある意味では第三者の参入機会を奪う措置であるという考え方もある。これは何を言っているかというと、出資法人等の準備不足から、例えば、道の駅等がそういった二つありましたけれども、例えば、これ、やったことですから、そういった事実のもとに、やっぱりいろんな出資法人が準備不足から、行政にこれらの措置をとらざるを得ないという、いわば緊急避難的措置の意味合いも含めた中で、私は本来はとどめるべきであろうと。ですから、これが5年という契約が終るのであれば、当然、通常の新規参入も踏まえた中での入れ替えが想定されることもちろんあるわけですが、私は本来であれば、具体的には2年から3年の猶予期間の後、原則どおり公募とする競争によるものですべきだという考えは基本的に持っています。こういった中で、実質、出資法人等については、現況指定管理者を受けている状況ではありますけれども、今後に向けて、これらに対する町長の考え方をお伺いします。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
出資法人、忠類地域振興公社のことかというふうに思いますけども、忠類の地域振興公社に指定管理者制度を導入する際にお願いをした。いわゆるいわば随契的な形でお願いした。これはやはり、今までに忠類地域で長年培ってきた経験、あるいは、それぞれの地域における歴史的なものがあるのだろうというようなことで、私はあえて競争入札でなくて、お願いをした経緯があります。このことがいいか悪いかはもちろん別にしまして、一応の年限は5年という年限をきっておりますので、この後、これらの更新に時期に迎えたときに、果たして現状がいいのか。あるいは、新たな入札方法がいいのかと。それらについては今後も検討していかなければならない問題だろうというふうに思っておりまして、後からいい悪いということにはならない問題だろうというふうに思っていますので、一つご理解をいただければと思います。
質問 14番 永井繁樹
考え方、確認させていただきました。公と民との協働性による今後のよりよい施設の運営を目指して、早急なる指定管理者に、制度の評価制度を取組んでいただくことを強く要望して終ります。