幕別町議会 平成21年第1回定例会 2009年3月11日
政策財務の活用と町税のあり方及び新たな財源確保について
2009年3月11日、幕別町議会の一般質問で、永井繁樹議員が「政策財務の活用と町税のあり方及び新たな財源確保について」質問し、町長 岡田和夫、総務部長 増子一馬、税務課長 姉崎二三男が答弁しました。
- 質問者
- 永井繁樹 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫、総務部長 増子一馬、税務課長 姉崎二三男
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 14番 永五繁樹
通告に従いまして、政策財務の活用と町税のあり方及び新たな財源確保についてお伺いをいたします。2007年度から動き出した新しい地方財政の仕組み。税源移譲の実施、新型交付税の導入、地方財政健全化法の制定など自治体はこれらの新制度とどう向き合って戦略を実施していくかが重要なポイントになってきます。自治体財政が年々困窮化する構造にあり、今後、高齢化が急速に進む自治体にとって大きな脅威となってきます。このように変化する地方財政に対して、政策形成のための財政戦略として「政策財務」が必要と言われていますが、政策形成にあたり財務の視点を適切に組み込み、より良い政策をつくるとともに、健全財政の維持を図る財務技術であるいわゆる「政策財務」の活用についての考えをお伺いするものであります。1点目に、自主的な独自政策に充当できる財源確保のための財政見通し、いわゆる財源推計について。2点目、個別施第の立案にあたって、個々の施策ごとの行政コスト、いわゆる原価計算の明確化について。3点目は、総合計画を予算編成につなげること、他方、現実の変化に柔軟に対応できる計画とするため、計画策定に準じる改定手続きを制度化することについて、いわゆる財務規律に関する条例、仮称で言うならば、「幕別町健全な財政に関する条例(案)」の今後の検討についてお伺いをいたします。4点目は、財務情報の公開について。5点目に、政策過程への住民参加について。最後に、マニフェストについてお伺いをいたします。次に、三位一体改革による税源移譲は、自治体にいろいろな課題が生まれています。所得税が減り住民税が増えると、滞納するケースが増えている。国の補助金に頼ったり、事業の廃止や削減で歳出を減らしたりすることばかり考えては地方は明るくなりません。まず行政は、いかに自主財源を確保するかに目を向けるべきであり、滞納者からの徴収に力を入れなければ、きちんと義務を果たしてまっとうな納税者からの理解は得られないのではないでしょうか。そのためには、自治体の枠を超えて広域的な徴収ノウハウを共有することで、徴収カアップを目差すべきであると私は考えます。「徴税」の政策展開についての今後の考えをお伺いいたします。一つ目、現在までの徴税政策と効果について。二つ目に、今後の徴税政策の在り方について。3点目に、滞納整理機構の成果について。4点目は、全国組織「ゼイムネット21」への参加についてをお伺いいたします。さらに、歳入が伸び悩む中、財源が足りないのであれば自治体自ら稼ぐという発想が必要になってくるのだと私は思いますが、新たな財源確保に向けた事業についての今後の考えも併せてお伺いいたします。1点目に、今後における広告事業の推進について。2点目に、税や公金などのクレジットカード決済の導入について。3点目に、新税導入に関する将来構想についてをお伺いいたします。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
永五議員のご質問にお答えいたします。「政策財務の活用と徴税のあり方及び新たな財源確保について」であります。ご質問の1点目、「政策財務の活用について」であります。はじめに、「財源推計について」でありますが、現在、本町では、平成 19 年度に策定いたしました「幕別町財政健全化推進プラン」の中で示しております「財政状況の見通し」を基本として財政運営を進めておりますので、今後の財源推計につきましては、このプランに基づき、平成 21 年度から平成 23 年度までの3年間における増減の概要を述べさせていただきます。地方税につきましては、固定資産税の伸びなどを期待して 7,100 万円の増を見込み、地方交付税につきましては、経済状況の悪化に伴い、国の交付税総額ベースが減尐することが危惧されることから3億 8,600 万円の減を見込んでいるところであります。また、地方債につきましては、合併に伴う基金造成が平成 20 年度をもって計画達成するので、平成21 年度以降に基金造成のための起債を繰り入れることはなくなること、及び財政の健全化に向けて起債の抑制を図る観点から3億 8,000 万円の減を見込んでいるところであります。また、財源不足に対応するための基金からの繰り入れにつきましては、人件費、公債費、繰出金など歳出の減を図ることなどにより抑制することとし、4億 6,700 万円の減を見込んでおります。次に、「施策ごとの原価計算の明確化について」でありますが、今後、地方公共団体にも公会計制度が導入される方向であり、人口3万人未満の市町村につきましては、平成 23 年度中に平成 22 年度決算に基づいて財務諸表を作成することになる見込みであります。この公会計制度を導入することにより、財務諸表、特に事業別行政コスト計算書を活用して行政評価の分析を行うことができることや、原価計算を活用して行政サービスの費用対効果を分析できることなどが考えられるところであります。本町といたしましては、平成 20 年 10 月に公会計制度に関する職員研修を実施して、導入に向けての準備に取り組み始めたところであり、今後もさらに検討を進めてまいりたいと考えております。次に、「財務規律に関する条例の検討について」でありますが、本町の予算編成にあたり、歳出面におきましては、町の総合計画の基本計画に沿って具体的な施策を検討するとともに、各種団体等からの要望や公区など地域からの要望などにも十分配意しつつ費用対効果も勘案しながら必要な予算を計上しているところであり、歳入面におきましては、的確な見積もり及び一般財源の確保に努めることとしているところでありまして、将来の財政運営に支障を来たさないように留意しつつ予算計上いたしております。投資的な事業に関しましては、投資的な事業に充当できる一般財源の枠内で総合計画の3カ年実施計画の中に各年度ごとに事業が位置付けられて、予算計上されることになりますが、毎年、経済状況などの変化に応じて3カ年実施計画の見直しを行いながら柔軟に対応しているところであります。また、投資的な事業以外の政策経費に関しましても、基本計画の施策の方向に沿いつつ多様化、高度化する住民要望に的確に応えられるよう予算計上に心掛けているところであります。財務規律に関する条例の検討についてでありますが、先進事例といたしましては、岐阜県多治見市において平成 19 年 12 月に「多治見市健全な財政に関する条例」が制定されております。この条例は、住民自治に基づく健全な財政運営に資することを目的に制定されたものでありまして、財政運営の原則や計画的な財政運営などに関することが規定されているところでありますが、その中で財政情報を住民と共有することや資産及び負債の管理に関することなど、一部の内容に関しましては、本町でも既に取組んでいることも見受けられるところでありまして、今後、研究をしてまいりたいというふうに思っております。次に、「財務情報の公開について」でありますが、平成 19 年6月に公布された「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」により、財政状況を判断する指標として実質公債費比率や将来負担比率などが導入され、多角的な視点から財政状況を分析することが求められてきているとともに、平成 23 年度中には公会計制度の導入が見込まれており、本格的にコスト分析等にも取組む方向性になっております。また、住民の皆さんも地方公共団体の財政運営に関心が高くなってきておりますことから、行政と地域住民が、町の財務情報を共有することは大切なことと考えておりますので、今後とも町の広報紙やホームページなどを通して、情報提供に努めてまいりたいと思います。次に、「政策過程への住民参加について」であります。先の町行政執行方針でも述べさせていただきましたように、町民の皆さんと行政とのパートナーシップ、協働のまちづくり推進については、ますます重要となってくるものと思っております。また、これからのまちづくりには、多様な考え方を活かしていくことが求められており、職員にも、町民をはじめ多くの方々の意見を適確に汲み取り、施策に反映させていくよう常日ごろ、指示をいたしているところであります。現在、町民の皆さんの意思を反映する仕組みといたしましては、大きくは議会や審議会での審議をはじめ、公区長会議、出前講座、さらに忠類地域においては住民会議など、さまざまな機会があるところであります。しかしながら、審議会委員の一般公募におきましては、申し込みがやや低調になってきているほか、いろいろな会議での女性や若者の参加が望まれるところであります。このようなことから、今後もより多くの住民参加を呼びかけるとともに、その内容を充実させることが必要であると考えているところであります。また、新年度から取組む広報紙のモニター制度をはじめ、今後において町民に身近な施策の導入などにおいても、住民参加を積極的に進めてまいりたいと考えております。次に、「マニフェストについて」であります。マニフェストは、有権者に政策本位の判断を促すことを目的に、候補者が当選後に実行する政策を明確に知らせるための「政策綱領」、「政策宣言」というふうに捉えております。従来型の選挙公約と区別して、政策の目標数値・達成期限・財源・工程などが具体的に明示された選挙公約を指すものとされているところであります。私は町長として3期目の出馬においては、「生活環境」、「産業」あるいは「福祉・保健・衛生」など亓つの基本政策を示し、まちづくりの推進に取組むべき姿勢をパンフレットとしてお示しをしてきたところでありますが、そういう意味では、マニフェストというより選挙公約だったのかなというふうに認識いたしております。ご承知のとおり、特に地方においては長引く景気の低迷により、自主財源の確保が厳しい状況にあることに加え、地方交付税制度の見直しなどの動きもあって、施策の目標数値・達成期限などを具体的に示すことはなかなか難しい面があったところであります。しかしながら、第5期総合計画の策定においては、私の基本政策の実現と、町民アンケートなどから新たに浮かび上がってきた諸課題の解決にも取組むべく、施策の方向という形でまとめさせていただきました。本計画は、計画期間の2年目に入ったばかりであり、ただいま申し上げたとおり、地方自治体を取り巻く状況は厳しい中にはありますが、多くの方々のご理解、ご支援をいただきながら、「幕別町に生まれてよかった」、「幕別町に住んでよかった」と思っていただけるよう、これからも町政の執行に全力で取組んでまいりたいと考えているところであります。ご質問の2点目、「徴税の政策展開について」であります。はじめに、「現在までの徴税政策と効果について」でありますが、平成 13 年度に収納率低下の現状を打開するため、徴収業務を担当する関係部署が相互に連携し、自主財源である税の確保と収納率の向上及び公平・公正な行政事務の推進を図るために、「町税及び使用料等収能率向上推進本部」を設置し、副町長を中心として徴収政策を展開しているところであります。徴収体制といたしましては、休日及び夜間の納税相談窓口の定期的な開設や、口座振替制度の推進等を継続して実施しているほか、平成 14 年度に収納管理システムの導入、平成 16 年度から3年間町内の金融機関に対しての口座振替の加入勧誘依頼、平成 18 年度からコンビニ納税の導入、平成 20 年度にはインターネット公売に取組んできておりますが、今のところ動産の差し押えまでには至っていない状況であります。また、町道民税の滞納者対策として、十勝支庁と共同による催告・臨戸訪問も実施しているところであります。効果についてでありますが、所得の尐ない方や納付するのが困難な方などの納税相談に応じるとともに、口座振替については課税件数の 41%を超える方が利用されている状況となっております。また、収納管理システムの導入により、世帯ごとの状況・履歴等の管理が容易となり、事務の能率向上に役立っておりますし、コンビニ納税については、平成 19 年度実績で1万 5,000 件、2億 1,100万円を超える利用をいただいている状況であります。次に、「今後の徴税の在り方について」でありますが、現在行っている手法を継続しながら、資力がありながら納税されない方あるいは納税相談に応じない方など、いわゆる悪質な滞納者に対しては、差し押さえなどの滞納処分も含め、納税についての理解をさらに求めてまいりたいと考えております。次に、「滞納整理機構の成果について」でありますが、ご質問にありましたように、平成 19 年度に税源移譲があり、同じ年に広域連携による滞納整理機構を立ち上げたことはご承知のとおりであります。滞納整理機構の成果については、機構を設立することによる波及効果、負担金と徴収金の比較による効果、機構への職員派遣と研修会の開催による効果、税務行政の信頼確保等が挙げられるものと考えております。波及効果については、機構引継予告に係る効果として、平成 19 年度が引継予告 44 人、予告額 4,958万 7,000 円に対し、完納が3人、25 万 9,000 円で、一部収納が 13 人、185 万 6,000 円、収入率で 4.3%。平成 20 年度が引継予告 294 人、予告額1億 1,225 万 4,000 円に対し、完納が 23 人、238 万 9,000円、一部収納が 98 人、1,250 万 9,000 円、収入率で 13.3%でありました。また、負担金と徴収金の比較では、平成 19 年度で負担金が 231 万円であるのに対し、徴収金が 446万円と対費用効果率が 193.1%、平成 20 年度は現在のところ負担金が 205 万 5,000 円に対し、徴収金が 328 万 7,000 円と対費用効果率が 160%という状況であり、職員の研修を含め、滞納整理機構の立ち上げによる成果は非常に大きいものがあるというふうに考えております。次に、「全国組織『ゼイムネット 21』への参加について」でありますが、この組織は自治体職員の自主的に設立されたものであり、平成 17 年にゼイムネット北海道 21 を結成、平成 20 年に全国組織ゼイムネット 21 に発展したとお聞きをいたしております。活動内容については、情報交換・滞納税対策研修会の開催・会員間の交流を目的とされているようでありますが、組織自体があくまでも任意の組織でありますことから、また、組織として再編する動きもあるやに聞いております。有効性等も含め、今後検討してまいりたいというふうに考えております。ご質問の3点目、「新たな財源確保に向けた事業について」であります。はじめに、「今後における広告事業の推進について」でありますが、町が取組んでおります広告事業といたしましては、ホームページへのバナー広告があり、現在、10 枠すべてをご利用いただいている状況にあり、大変ありがたく思っております。このバナー広告のほか、広告として活用できるものといたしましては、封筒や広報紙等への広告掲載なども考えられるわけでありますが、広報紙においては紙面の割り振り上、難しい面もあるため、現在、封筒への広告掲載の可能性を探っているところであります。封筒の使用枚数の尐ない町村ではなかなか宣伝効果が上がらないことから、希望する事業者は尐ないと言われるところでありますが、まずは商工会をはじめ広告主として想定される企業などへ打診してまいりたいというふうに考えております。次に、「税や公金などのクレジットカード決済の導入について」でありますが、町税や水道料金等の使用料につきましては、役場出納窓口もしくは金融機関窓口での直接納付、あるいは口座振替で納付いただくかの手法でありましたが、平成 18 年度からコンビニ納税を導入し、住民の利便性の向上と納付機会の拡大を図っております。クレジットカードによる公金収納は、住民にとって事前に申込むことにより現金がなくても支払い可能であり、分割払いやボーナス払いの活用や利用ポイントの活用などメリットがあるものと考えられます。手数料は、口座振替1件 10 円、コンビニ納税1件 60 円と定額でありますが、クレジットカードは納付額の約1%と定率であるため、納付額が高額になりますと手数料も高くなることになります。加えて、電算システムの改修も必要となってまいりますことから、導入には相当の費用がかかるものと想定しております。したがいまして、町税等の納付の利便性の向上を図るうえで、納付の選択肢が多いということにつきましては望ましいと承知いたしておりますが、費用対効果の検証も必要であると思いますので、他の自治体の導入状況について検討をさせていただき、導入が必要かどうか検討してまいりたいと考えております。次に、「新税導入に関する将来構想について」でありますが、地方税法では、市町村が法定外普通税及び目的税を導入することができることとされておりますことから、平成 20 年4月1日現在で全国の11 の市区町村におきまして、それぞれの地域の特徴や事情を反映した税目として、先進事例が見受けられるところであります。本町におきましては、先に水道料や給食費の値上げをさせていただきましたことや、今後、施設使用料のあり方の見直しなどにも取組む予定となっておりますことから、当面は新税の導入は考えておりませんが、先進地の事例の調査・研究などは、引き続き進めてまいりたいと考えております。以上で、永五議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。
質問 14番 永五繁樹
それでは、項目に沿って質問をさせていただきます。三位一体改革の以後、町長も言われていますように、年々財政自体は困窮化傾向にあるというのは、どの自治体も漏れのないところだとは思っております。特にこうした状況の中で、幕別町の総額収入と、いわゆる義務的経費の明確化による独自的な政策。これに充当できる財源確保が今後、例えば、10年スパンで見た場合にどうなるのかという、ここが大きな今後問題になってくると私は考えています。財政推計につきましては、現在のところにあっては、3年間程度の中で、幕別町財政健全化推進プラン、これに基いた中で、ある程度見通しを立てていくというふうになっておりますけれども、私の考えの中では、やはり10年以上の財政見通しを一応立てると。正確に立てることは当然難しいわけですけれども、特に人権費や交際費などは、長期の推計というのは財務の方ではわりかし容易にできるのではないかと私は考えております。したがって、退職金を含む人権費や交際費、我が町を見ますと土地開発公社等の問題の明確化ですね。それとかあと、小学校、中学校や公共施設の建て替え及び修繕、さらには道路改修経費などというのは、ある程度の先延ばしに対する困難性も出てきますし、高額経費の計画ということできちんと見込んでいかなければいけない。さらには、他会計のための繰出金、町長もおっしゃっていますが、及び第3セクターの影響額などもあるわけですから、これらについては、やはり現在のような3年間見通しというよりは、見通しがきちっと可能なものについては、10年以上に渡っての財政状況を見通していくということは、私は非常に大事になってくるかと思いますが、これらについてはどのようにお考えでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
先ほど申しましたのは、今、推進プランによる3年間の見込みを申し上げました。総体的には、総合計画なんかもつくるときもそうでありますけども、大体10年間の見込み。特に今は平成27年までの財政推計見込みは立てております。ただ、一番大きく変わるのは、今、永五議員が言われたように、歳出の部分については、ある程度抑えていけるのですけども、入ってくる歳入をそれに対してどう捉えていくというのは非常に抑えづらい。例えば、交付税なんかも本当に右肩上がりなのか下がるのか、あるいは今の水準でいくのか。あるいは、今回のように、突然交付税が1兆円も増えるというようなこと。さらに、これらが市町村にどうやって影響を及ぼしてくるのかという財源見通しがかなり難しいものがあるのだろうというふうには思いますけれども、そうはいいながらも、今おっしゃいましたように、全く見通しのない中での財政運営ということは難しいわけでありますので、それらは今も10年間の見通しの中にあって、それを再度実施計画の策定のときに、3年間ごとのローリングをしていく。そんな状況の中で、財政計画を進めている状況であります。
質問 14番 永五繁樹
2点目の施策別行政コスト計算、いわゆる原価計算でございますが、これらについては、答弁の中では、研修を実施しながら、公会計制度にかかわっての研修実施と準備を進めるということではっきり述べられていますので了承するところでありますが、この施策別行政コスト計算というのは、コストを踏まえての政策判断が可能になるという一方、その数値の一部はもちろん行政評価コストの指標に使えるというところまでのメリットがあるようですので、この辺りはきちっと念頭に置いていただきたいと思います。特に施設建設にあたっては、長期における維持管理コストを見込む必要がありますし、なお、原価償却に見込むに当っては、建物や備品等の試算台帳を整備する必要があるということで、我が町ではバランスシート、これに作成にしているところでありますが、これにもかなり影響が出るということですので、このことについては、今後の適切な対応を期待するものであります。次に、3点目の、ここで言う財務規律に関する条例の検討についてですが、私がここで一番言いたいのは、総合計画を出されている中で、その総合計画が予算編成にきちっとつながっていくかどうかということの懸念なのですね。総合計画はやっぱり三本柱で、どちらかというと基本計画があって、そこに実施計画があるという。こういう三層構造になっていますけれども、我が町の場合、具体的に知る余地ができるのはこの実施計画という構造の中なのですね。ですから、総合計画の基本計画を見ても、それが実際にではどういうふうに予算につながっていくのだということは、総合計画上はなかなかわかりづらいと。これはほかの自治体でもそういうところがあると思うのですけれども、そこのところを私は尐し変えていく必要があるのではないかなという考え方があります。要するに、計画から予算という手続きをさらに明確化する必要が、我が自治体ではあるのではないかというところで、答弁の中にも、この多治見町の総合計画にかかわってのモデル事業が答弁としてお答えになっておりますけれども、多治見町は、せっかく出ましたからお話しますが、私の調べたところによりますと、ここは過去はやはり健全な財政状況ではなかった町なのですね。平成8年には、岐阜県県下の14の市の中では、最悪の財政状況だと。そのときに、多分当時の市長が財政緊急事態を宣言を発令したと。その後、ここから大事なのですけれども、市職員を挙げての行政改革に取組み、平成13年には非常事態宣言も解除され、市職員全体には勤務時間外の自主的な研究会を維持して研究が続けられたと。将来の尐子高齢化と個人住民税頼みの歳入基盤の弱さを懸念して、職員内部の声として、いわゆる健全財政に関する条例の必要性が訴えられたという、ここに大きな、この多治見町の転換期があったわけですね。私はここで思うのですが、国が定める、今定めている健全財政に対する法律というのは、ある一定の水準がくると、それを法律で押さえようとする法律なのです。でも、ここでいう多治見町を例にとるモデルというのはそうではなくて、そういった既成概念をとることなく、現実の変化に柔軟している計画とするために、計画策定に対応できる制度化を柔軟につくり上げたということで、かなり弾力的なものがあると、そう聞いております。私自身も、これは研究してまいりたいということですけれども、当然この情報はもう数年前から、今の総務もしくは企画の財務関係にかかわっている職員には情報が入っていると思うのですが、我が町でこういった自主的な研究会を積極的に推進していくような動きが今まであったのか。そして、それが一つの小さい研究会に立ち上がって、今後に向けた可能性に秘められていくような期待感があるのか。その流れというには、現状までどういう状況でしたか。お伺いします。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
総合計画から、それらが財政予算への流れというお話がありました。幕別町の第5期の総合計画は、基本計画が前期、後期に分かれ、さらに四つの基本姿勢に亓つの基本目標、それに加えて3年間の実施計画。そういうような形で今、実施計画、総合計画が進められているわけでありまして、その3カ年の実施計画の中から、予算に反映をしていく。そういうような手法をとっておりますので、先ほど、先般申し上げました行政執行方針も、亓つのその基本目標に沿って、それぞれの町の事業について、お話をさせていただいたわけでありますけども。そういったことからも、まちづくりの指針となる総合計画の重要性というのは、これは当然、職員も我々も大事にしていかなければならないのだろうというふうに思っております。ただ、今お話ありましたように、財政にかかわっての内部での研究会、これらについては、特に課、部を横断したようなものは今のところは持っておりませんし、現実に動きはないわけでありますけど、ただ、いつも言われます職員の研修の機会の中に、いわゆる財務研修というようなものを行いながら、職員にも幕別町の現状の財政状況というようなこともいろいろ話をし、説明し、あるいは意見交換をする。そういうような場は設けているところでありまして、今後それらをどういうふうに今後に発展的に進めていくかと。文字通り、内部で協議をしていきたいというふうに思います。
質問 14番 永五繁樹
ぜひ、これを機にといってはおこがましいですが、内部のこういった業務に携わっている職員の方にあっては、早急にこういった研究会を立ち上げられて、我が町の財政は我が町、職員で守っていくのだという姿勢のスタートに、ぜひしていただきたい。節に要望するものです。財務情報の公開についてでありますが、私はポイントそのものを単純化して、わかりやすく町民に説明する必要があるだろうというところが一つの大きなテーマです。現在まで、広報誌ですとかバランスシート、いろいろ工夫されまして、かなり情報そのものを出そうと、もちろんインターネットのホームページもそうですが、出そうとしている傾向を私は評価はするところであります。さらに、ここで一つ申し上げて確認をしておきたいのですが、私たち議員にもバランスシート、配布されておりますけれども、我が町のバランスシートのこのつくり方なのですけれども、私も知識が豊富でありませんから、間違っていたら失礼をしますが、普通会計の決算統計などをもとにして、簡易に換算するもの、総務省方式というのがあると思うのですが。それと、より実績を踏まえた本格的な積み上げ方式があるというふうに聞いております。我が町のバランスシートは、これはどちらの方でやられているのか。理想は積み上げ方式が優れているという手段に許可されているものですけども、これらについて。積み上げ方式は、資産台帳を整理して、個々の試算の積み上げとして、資産額を把握する方法であるという、きちっとした目的もありますし、資産台帳の整理が必要となるので、してはこれが施策別、行政コスト計算をする際にも使用できるメリットがあるというふうになっていますが、現状はどういうふうになっているのでしょうか。
答弁 総務部長 増子一馬(総務部長は2012年9月まで)
うちの町のバランスシートの内容についてでございますけども、まさしく今、永五議員おっしゃられましたように、うちの町で作成をして、議会にもお示しをさせていただいております現状のバランスシートは、いわゆる総務省方式という方式に則りまして、表をつくってございます。中身、若干一例を申し上げますと、例えば、各公共施設、道路ですとか、あと箱物、こういった部分の原価をどういうふうに積算をしているかということになりますけども、これにつきましては、その建設した年、あるいは造成をした年の事業費、これがベースになっておりまして、例えば、道路であれば、何メートルを2,000万でつくったとなれば、その2,000万がその道路の事業費、これを積み上げていくというような方式になってございます。もう一つ言われました積み上げ方式でありますけども、これも方式としてはございますけども、非常にこちらの方で積み上げるということになりますと、例えば、道路用地を寄付をしていただいたという部分を、では、その寄付をしていただいた道路の面積、土地の評価としてどういった算定をすることが必要なのかということがございまして、非常にこの分については時間もかかりますし、内容も非常に複雑であり難しいということから、うちの方の町としては、原価方式、いわゆる総務省方式で取得した時点での事業費をベースに、バランスシートを組み立てているという内容になってございます。
質問 14番 永五繁樹
わかりました。ただ、やはりこれ、いろいろな経済学者も言っておりますが、積み上げ方式の方がやはり優れて効果があるという結果が出ていますので、これらについて、やっぱり適切な時期に、検討実施に向けていくような、私は判断が必要になってくるだろうと。さらには普通会計に限らず、全会計をトータル的に結んで、バランスシートをつくるという場合は、この方が、全体的な課題が非常に見えやすくなるというメリットもあるそうですから。これは、あ、そうだなという言葉で終わることなく、やっぱりいい基礎的な自治体をつくっていくということからすれば、こういったところの手間はあまり省かない方がいいだろうと。こちらの方に、一つの財政技術が発達していけば、うちの財政技術のレベルは上がるわけですから、当然避けて通る必要、私はないだろうと。だから、その辺は今日の質問を機に、強く要望をしていきたいなと思っております。次、5点目の政策過程の住民参加についてでありますが、これは我が町ではワークショップの設置が多いですね。パブリックコメントという方法も確かにあるとは思いますけれども、実際に自治体にかかわって、その政策的に住民がその形成過程にかかわる機会が増えていることは評価をするところであります。本来であれば、議会も総合計画等の策定計画の過程にあっては、何らかの形でかかわる手続きがあれば一番望ましいのですけども、現況の中では、できた総合計画を審査するという現況にとどまっているのが尐し寂しいところではございます。そこで、将来の財政を、例えば、推計していく上で、考えられるのにちょっと一番ふさわしくないことは、収支が合わなくなってくると。10年、20年後していったら。そうした現実を、町民とともに情報を共有していくというところに意味があるのですけれども、合わなくなるということに対して、町民参加の場がきちっと確保できない。情報提供をする場合にですよね。しかし、推計した結果、それが合わなくなるけどどうするのだというところまでの深い掘り下げの中での情報共有をすることに私は大きな意味があると思うのです。今まで文章等やいろんな形の中で、そういう資料が情報公開されていることは承知しておりますが、実際に今までのやってきた経緯の中で、私はそこまでの共有状況にはないと思いますが、これらについてはどう判断されていますか。
答弁 総務部長 増子一馬(総務部長は2012年9月まで)
財政の収入支出にかかわって、財源があどういう使われ方されて、どういった経費の積み上げになるのだというようなことから、先ほど町長のご答弁でも、財政収支見通しを立てる際には、当然として、もちろん歳出を切り詰めたり工夫をしたりするということはもちろんありますけども、歳入の見込みも立てるということが非常に難しいという話も出ておりましたけども、財源を充てるもとになる自主財源と、それから、依存財源という区分けがされますけども、交付税なんかもちろん依存財源でありまして、うちの町で独自に額を決定して収入できるというものではございません。自主財源と言われるのが、一番大きいのは税金、町税であります。それから、各種使用料ということになりますけども、これらは自分の町で、基本的には税法もありますけども、法律の範囲内で税率を決めて収入をしていく。あるいは、使用料についても、各公共施設の使用料の単価を設定して、独自に収入をしていくというようなことになるのだろうというふうに思いますけども。そういう意味では、その自主財源をいかに確保して、そして、言うなれば、臨時的な経費や投資的経費に幾らぐらいその自主財源をまわせるのかなというのが財政運営上のやりくりということになるのだろうと思います。先ほど、永五議員からも義務的な経費、例えば、人件費、それから、交際費、それから、もう一つに扶助費と言われるものの話も若干出ておりましたけども、こういう義務的な経費は、どうしたって町としては予算を確保して、支出していかなければならない。それ以外の、言うなれば自主財源で余剰になる財源を投資的経費に幾ら持っていけるのだろうということになるのだろうと思うのです。ですから、そういう意味では、非常に財政養護も専門的になりますので、住民の方々にもお示しする資料としても、非常につくり方、それから、内容の精度、難しいものがあるのだろうなというふうには思っておりますけども、今まで広報誌等でも、各決算、あるいは予算を特集させていただいて、町民の方々にもよりわかりやすく見ていただけるような工夫もさせていただいておりますけども、さらに、より財政的な用語の説明なども加え、わかりやすいようなその財源というものの内容について、周知していくようなことも努力させていただきたいというように思います。
質問 14番 永五繁樹
そうですね。私も今以上に、今、部長がおっしゃられたような高校生、特に今までのような情報公開のあり方よりも、さらに一歩進めた中での町民との情報共有、これはかなり出していく資料等も深くしなければいけない。やはり庁舎内部に伏せておく時代ではもうないと思うのです。我が町、10年後、20年後にもこうなるけど、町民の皆さんどうしようと。お金がなかったらどうしましょうかということになるわけですから。この意識は今のうちから早く、情報として提供をしていかないと、町民自体もそういう感覚になっていかない。やっぱり行政がしてくれるものだという絶対的な町民人口の割合が多いままでは、やはり住民自治にもつながっていかないという懸念がありますので、ぜひ積極的に対応を考えていただきたい。それでは、次、マニフェストについてですが、町長の方から、町長がやられていることについては選挙公約であるという認識、これも私もそう思います。実際にマニフェストの公約定義そのものは、答弁書にあるように、目標数値ですとか達成期限、財源、工程などが具体的に示された選挙公約。私もそう思っています。そうであるから、最近全国で広まっているマニフェストというのは、財源、数値目標、期限を示すきちっとした公約になっているというところに価値があるのだと思いますけれども、極端に言うと、マニフェストというのは、我が幕別町で言えば、町民意見の全面的反映であるということが言えるのだと思いますけれども、問題は、町民意見を総合計画に反映をさせて政策を実行につなげるのですけれども、民意そのものに基く展開が、一つの流れをつくるのでありますけれども、その総合計画を、例えば、岡田町長が首長の任期に併せて、民意がある程度変化したり、現実的に対応しなければいけないものが発生した場合は、当然任期に合わせながら、本来はマニフェストというものを改訂工夫する必要があると言われています。私もそう思います。ですから、その辺のマニフェスト戦略というのが、私は、では公約がマニフェストかというと、また、公約はちょっとまた具体的なものにも欠けますから、数値目標等を達成期限等が出てきませんので、これらについては現在の岡田町政のこともありますけども、今後何十年も続いていくその幕別町にあって、やはりマニフェストがあって、それが総合計画の中の首長の任期に併せて、ある程度改訂工夫していける可能性があるもの。こういう形が望ましいと思うのですが。将来的に考え方場合、町長どうそのことについては考えられますか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
マニフェストについては、先ほど答弁申し上げたとおりでありまして、私は町のマニフェスト、これはひとつの、先ほどからお話ありますように、住民の多くの意見をいただき、まさに英知を結集して総合計画ができ上がったわけでありますから、これらを実践していく、具現化していくことが我々に与えられた大きな責務であろうというふうに思います。ただ、時代の変遷、あるいは時代社会経済が大きく変化する中で、必ずしも一度決めたことが全てであるかということになりますと、おっしゃられたように、当然のことながら、変動があり、変化がされていくのだろうというふうに思っておりますので、私はマニフェストを即、総合計画という言葉では申しませんけれども、総合計画に基いたまちづくりを的確に進めていくことは、住民のニーズを的確に捉えながら進めていくことが、何よりの私どもに与えられたことかな。そんなような思いで、これからも進めてまいりたいというふうに思います。
質問 14番 永五繁樹
以上、1点目については、政策財務の活用ということで、現況、幕別町にあっての財務技術はどういうふうになっているかということでご確認をさせていただきました。先進地事例もかなりあるわけですけれども、ぜひ、そういったものを参考にされながら、主権である町民が、政策過程に深くかかわれるような、そういう時代の流れを組んでいただきたい。さらには、財政危機に対しては、財政財務の活用を通して、政策形成を見直していくことということは大事になってきますし、それが町長が目指している住民自治のあり方そのものに問われることになっていくことにつながるというふうに考えますので、今回は確認が大きな目的でもありましたけれども、一層の財務技術の向上、これに労を費やしていただきたいと思います。期待をするところであります。それでは、大きな2点目の問題ですけれども、ここでは町税にかかわって、大きく質問をしております。現在までの町税のあり方についてですけれども、政策と効果についてですが、この答弁の中では、町の就農率向上推進本部の設置等の努力ももちろん認めるところでありますし、管理システムの導入ですとか、コンビニの納税導入、いろいろ対策は講じられているのですけれども、現実的に、数字的に、町税そのものの絶対数字は上がっているのでしょうか。そのことがちょっとここには、額の推移がちょっとわからないので、実際に今まで幕別町でやられた町税政策が、こういう効果があってこういう実績があって伸びていますよというのかどうかをちょっと、まず最初にご説明いただけないでしょうか。
答弁 税務課長 姉崎二三男(税務課長は2011年3月まで)
実は答弁に当たりまして、町税の数字も上げたいというところだったのでございますけれども、実は、平成18年の2月に合併をしたということで、率の算定がちょっと難しいなということもありまして、数字上の掲載を省略させていただいたところでございまして、実質、合併後の数字につきましては、町税全体で平成18年で89.95%、それから、平成19年度で90.33%、これは現年度、あるいは滞納繰越分も合わせて、このような推移になっているという状況でございます。
質問 14番 永五繁樹
時間がありませんので端折って質問します。わかりました。では、もう1点、細部に渡って聞きますが、住民税の問題ですけれども、この、国との問題でいろいろ変わった部分がありますが、特別徴収が原則でありますが、そうでない普通徴収にかかわっている小さい事業体もあるやに聞きますが、これらによってうちの住民税の徴収現状というのは、例えば、徴収率が下がっているとか上がっているとかという分析はどのようになっていますか。
答弁 税務課長 姉崎二三男(税務課長は2011年3月まで)
住民税、町民税ということでお答えさせていただきたいと思いますけれども、町民税につきましては、現年分でいいますと、平成18年度が98.13%、これは全体でございますけども。それから、19年度が97.56%というふうになってございまして、若干平成19年度、永五議員さんのご指摘のとおりに税源委譲に伴って、町民税が落ちてきているという状況でございます。ただ、特別徴収と、それから、普通徴収と分けた収納率につきましては、ここに資料がございませんので、ちょっとわからないという状況でございます。それから、町税につきましては、町税といいますか、町民税以外につきましては、平成18年度に対しまして、19年度につきましては、徴収率の上昇があるという内容になってございます。
質問 14番 永五繁樹
もう時間がなくなりましたので、以後の質問については、答弁についてはある程度理解をしましたので、今後の行政内部の努力に期待をするところでありますが、今の住民税にかかわりましても、自主財源を確保するという意味からいけば、当然特別徴収が望ましいわけですから、普通徴収をしているところについては、特別徴収の指示をしていくと。指導していくというのが当然必要になってくる。そんなことも含めて、再度に渡って質問できなかった項目、特に広告事業、クレジットカード、新税導入については、答弁の中で十分考え方は理解できましたけれども、内部の検討を十分深めて、今後の自主財源の確保に協力に努めていただきたい。それを期待して質問を終わります。