幕別町議会 平成19年第4回定例会 2007年12月12日
職員給与の改革について
2007年12月12日、幕別町議会の一般質問で、永井繁樹議員が「職員給与の改革について」質問し、町長 岡田和夫、総務課長 川瀬俊彦が答弁しました。
- 質問者
- 永井繁樹 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫、総務課長 川瀬俊彦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 14番 永五繁樹
通告のとおり、職員給与の改革について、質問をいたします。人事院は2005年度の国家公務員の給与改定に関して、50年ぶりに抜本的改革を勧告し、給与構造の改正では、基本給の一律引き下げ、都市部に支給する地域手当、査定昇給制度の導入など2006年度から5年間で段階的に構造改革を実施する方針を示しました。公務員給与に対する批判が強まる中、自治体の対応が注目されており、さらに地方公務員に給与減の影響が出るのは必至であります。近年の自治体給与の運営は、人件費をいかに削減するかに苦心し、人件費抑制が自治体給与の改革につながると思い違いをしているのではないか。人件費の一律削減という国のやり方は、地方の自主的な財政再建への努力を無視するものでもあります。給与一律カット、退職金削減、諸手当整理で人件費削減はできるが、人事給与行政の内部にある構造的矛盾や利権的体質は改善できないのではないか。現在の給与改革の方向は、人件費の抑制であり、短期的には財政収支の改善に効果があっても、長期的には貢献することはないのではないか。昭和50年以来、自治体の人件費対策の主流は、国家公務員との比較であるラスパイレス指標の適用であったが、指数が100に近づいた今、それが目標にはならないのではないか。今求められているのは、ラスパイレス指数という形式的な官公比較ではなく、官民の実質的な給与分析に基づく格差の是正ではないか。自治体の職員にふさわしい能力・給与とは何かを真剣に研究し、人事施策における目標主義・成果主義を導入し、能力と努力に見合った給与運営をすべきであると考えます。給与改革の問題を今後の公務員制度改革の中で考え合わせると、もっとも重要なのは、能力・実績主義への転換であります。そのためには、給料表だけでなく、退職手当・年金・福利厚生・そして任用との関係も含めて総合的に考える必要があります。給与問題は、自治体の財源間題にとどまらず、職員の政策能力の向上、住民意識の向上、行財政施策の最適化など色々な聞題に影響を及ぼすものであります。町長は、住民とともに歩む協働のまちづくりの行政スローガンを揚げていますが、公共投資やサービス面だけでなく、給与行政においても住民とともに運営すべきではないでしょうか。地方分権時代にふさわしい給与制度を目標に、地方独自の給与制度を設計すべき時期にきていると思います。それぞれの自治体が独自の知恵を制度設計や運用に活かすことが何より重要であり、自己決定と自己責任が給与政策においても強く求められてくると考えます。以上の考えを踏まえ、以下の点について町長の考えを伺います。1、年功序列賃金の是正及び正規・臨時職員の賃金格差の是正について。2、職種格差のある給与体系の確立について。3、官民格差の実態を把握し、実質的賃金格差としての地域企業との比較及び調査・発表について。4、責任能力主義に基づく給与格差の導入として、昇格試験制度導入による人事について。5、管理職の能力開発及び人事評価制度の導入について。また、第3次行革大綱の中で平成20年度に同制度の導入が計画されているが、現段階において幕別町に合った制度内容、いわゆる幕別モデルをどの程度検討が進められているのか。また、制度から発生する弊害を含めた研究をどの程度してきているのか。最後に、何が適正な給料かを執行部・議会・組合・職員などの内部のみでなく、給与情報の公開に基づく住民参加による給与の適正化について。また、現在ある行政改革推進委員会を、給与改革問題をゼロのべ一スから検討できる役割を持つ不断の委員会にしていくべきではないかと考えます。以上、職員給与問題に対して積極的な改革姿勢を町長に求め質問といたします。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
永五議員のご質問にお答えいたします。「職員給与の改革について」であります。現在、国においては、国家公務員の給与制度について、職員の士気を確保しつつ、能率的な人事管理を推進するため、年功的な給与上昇要因を抑制した給与システムを構築するとともに、職務・職責や勤務実績に応じた適切な給与を確保していく必要性があることから、平成18年度に、昭和32年以来50年ぶりとなる抜本的改革を行ったところであります。この国の給与制度改正を受けまして、本町職員の給与制度につきましても、地方公務員法の規定に基づき、国家公務員の給与に準じて平成18年度に給与構造の改革を実施したところであり、また、管内の他市町村におきましても、基本的には本町とおおむね同様の給与制度となっているのが現状であります。ご質問の1点目、「年功序列賃金の是正及び正規・臨時職員の賃金格差の是正について」であります。本町職員の給与につきましては、前段で述べましたとおり、国家公務員の給与構造の改革に準じて、平成18年度に抜本的改革を行ったところであります。この改革の中の一つの大きな柱として俸給表の見直しを行ったところでありますが、具体的には、官民格差の是正及び年功的な給与上昇の抑制を図ることを目的として、俸給表の水準を全体として平均4.8%引き下げたところであります。その内訳として若年層は引き下げは行なわれず、中高年齢層を7%引き下げたところであります。この結果、年齢差によります格差が縮まりフラット化が図られた状況であります。さらに、枠外昇給をなくしたことや55歳以上の職員の昇給幅が通常の半分程度に抑制されたことなども考え合わせますと、年功序列の給与上昇は実質的に抑制されており、一定の改正が行われているものと認識いたしております。次に、臨時職員の賃金についてでありますが、本町におきましては、業務多忙な部署等において事務補助をすることなどを目的に、短期間の臨時的任用をしておりますことから、その賃金額の設定につきましては、管内の他市町村の事例等を参考に決定しているところであり、正規職員との格差につきましては、臨時職員の職務が補助的な事務であることや責任度合いが正規職員と比較して低いことなどから、一定の差が生じることは止むを得ないものと考えております。2点目の「職種格差のある給与体系の確立について」であります。本町職員が担っている各種の事務事業については、ある程度の専門的知識や技術を要するものもありますが、一般的な行政事務も合わせて担っておりますことから、給料面におきましては、専門職、技能職として、あえて国のように俸給表を区別する必要性はないものというふうに認識しております。このようなことから、今後におきましても現行の一般職俸給表により対応してまいりたいと考えております。3点目、「官民格差の実態を把握し、実質的賃金格差としての地域企業との比較及び調査・発表について」であります。本町におきましては、給与に係る勧告権を持つ人事委員会が設置されていないことから、民間の賃金を調査し町職員の給与と比較分析するといったことは行っておりません。国については、平成18年度の人事院勧告において官民給与の比較対象企業を従来の100人以上から50人以上に変更し、民間賃金の実態がより反映されるように見直しがなされたところであり、また、北海道の人事委員会勧告も公表されておりますことから、今後、管内市町村の動向も把握しながら研究してまいりたいというふうに考えております。4点目、「責任能力主義にもとづく給与格差の導入として昇格試験制度導入による人事について」であります。昇格試験制度導入につきましては、職員の積極性を促す効果や職員の能力のレベルアップを期待できることなど人材の発掘・登用の面において、一定の効果が見込まれるところであり、職員の資質向上に寄与する有効な方法の一つであろうという認識はいたしておりますが、本町における人事管理につきましては、適材適所の配置を基本とし、昇格につきましては、係長職、課長補佐職、課長職、部長職それぞれの職に求められる能力、例えば、広い視野、知識、判断力、コミュニケーション力、統率力、実務経験などについて総合的な評価をしていく中で、昇格者の判断をしているところであります。したがいまして、本町のおよそ250人規模の職員数という状況におきましては、日々の勤務状況から、これらを十分判断できるものというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいというふうに思います。5点目の「人事評価制度の導入に向けた進捗状況などについて」であります。人事評価制度についてでありますが、本町におきましては、行政改革推進計画の中で、職員の意識改革を図るとともに、職員の資質向上、能力開発など人材の育成を図ることを目的として、人事評価制度の導入を検討することといたしております。現時点におきましては、国、道、先進的な市町村の事例などを調査・研究している段階でありますが、この制度の主旨を十分理解し活用できることが肝要でありますことから、今後につきましては、評価の内容、手法などを慎重に検討し、試行期間の設定なども考え合わせながら円滑な制度導入に向けて、さらに研究してまいりたいというふうに考えております。6点目、「給与情報の公開に基づく住民参加による給与の適正化及び行政改革推進委員会の役割の拡充について」であります。本町における行政改革推進委員会につきましては、町からの諮問に応じて、行政改革の推進に関する重要事項を調査審議する役割りを担っておりますが、第3次の行政改革大綱及び推進計画の策定にあたりましては、大所、高所からの視点及び住民の目線で数々のご提言をいただき、今後の本町における行政改革の基本的な方向性が定められたところであります。このように、行政改革推進委員会は、住民サービスの向上に向けて効率的な行財政運営を行っていくための基本的な方針や推進策を調査審議することが本来の役割りでありますことから、給与の適正化に向けた検討をする役割りを担うということは、なじまないものと考えております。なお、地方公務員の給与につきましては、現行法制上は地方公務員法で定めがあり、国及び他の地方公共団体の職員並びに民間事業者の給与などを考慮して定めることとなっておりますことから、本町といたしましては、国の人事院勧告や道の状況、あるいは他市町村の状況などを把握する中で、給与改定など行っておりますことをご理解賜りたいと思います。以上で、永五議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
質問 14番 永五繁樹
各項目の質問に入ります前に、前段、職員の給与改革について、ご答弁がありましたので、岡田町長、残り任期が3年余りということの中で、町長自身の職員給与改革についての考え方をここで尐しお伺いをしたいと思います。私は質問の中で、自治体給与の政策というのを、その原則は、町長も述べられていますように、地方公務員法というのがありますから、これを遵守すべきであるし、現在のあり方が、私は妥当なものであるということは認識しております。ただ、私が今回、町長にお聞きしたいのは、今までの人件費抑制策から、地方分権を見据えた本来地方が抱える問題の中で、いかに給与改革をしていくか。そのことの視点をお尋ねしています。ですから、国に沿ったやり方をしているということは重々理解をしているわけですが、今後、幕別町が地方分権の中で歩んでいくときに、本来、幕別町の給与改革はどうあるべきかというところを、私はお聞きしたいと思います。先ほどの前段の答弁では、国に抜本的な施策改革に基づいた幕別町のあり方については、十分わかりましたが、町長自身がそれらを背景にされて、この幕別町における給与改革については、どのような見解をお持ちでしょうか、お聞かせください。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
先ほどの答弁で申し上げましたように、職員の給与については、今もお話ありましたように、地方公務員法に基づいて給与を決定している。私はそのことは、これからも変わるものではないと思います。ただ、今、その地方分権の問題、あるいは、国おいても、一律ではなくて、地方による実態に応じた給与の制度をつくっていくことが、これから考えていかなければならないというようなことを言われております。そうなりますと、今言う地方公務員法の改正にもつながってくる問題もあるのかと思いますけども、私どもとしましては、やはり、大きな問題は国に準ずる。あるいは、近隣市町村との均衡を図る。そうしたことを踏まえた中で、さらに本町独自の給与制度というものが可能なのかどうかと。それらはまさにこれからの国なり他の動きを見ながら、私どもは対応していくことが必要なのだろうというふうに思っております。
質問 14番 永五繁樹
一番最後の質問の中に、その前ですか。人事評価制度の導入に向けたということで、私が質問を入れておりますけども、第3次行革の中で、このテーマがはっきりと打ち出されております。すべてはそこに結びついた、今日は質問になっているのですけれども、最初の年功序列賃金の是正及び正規・臨時職員の賃金の格差についてでございますが、先ほどの説明の中で、国の政策に準じて、幕別町も年功序列賃金の是正は当然努力をし始めてきていますし、その状況は理解をできます。ただ、この問題を解決するときには、これから後段にもありますが、世代格差ですとか、もちろん身分の格差、それと、管理職等々がありますから、職階格差。それと、国と地方の公と公の格差ですね。それと、職種の格差、最後に官と民の格差ということで、行政がこの是正問題として考えるのにはこれら六つが大きくあるだろうと、私は考えます。その中の一つに、年功序列賃金ということがありますが、例えば、幕別町において、今、ある程度フラット化がされているとはいいますが、例えば、定年時に一般担当職員と係長職員とでは、定年時における給与というのはほとんど私は差がないのだろうと。ましてや退職金においてはないだろうと。当然、管理職等はございます。これが果して、この格差がないこと自体がどうなのだろうと。給与体系の是正をするときに、年代格差は縮小しても職務格差というのは、逆に拡大をしていかないと、その職員の能力能力が十分に発揮されないという問題にもつながってきます。ですから、ここで中高年の給与を抑制し、若年給与の引き上げがされてはいるのですけれども、このあたりの考え方について、私は責任をもって、職員が住民サービスをしていくという気概が衰退しないためには、そのあたりの改革も必要ではないかと思いますが、これについてどう考えるか。また、臨時職員の賃金格差についてですが、これは補佐的な仕事が主だという実態はわかります。しかし、将来的に考えて、臨時職員がいつも補佐的で、それほど能力を発揮しなくていいという位置付けで採用するのであれば、私は決して行政のサービスレベルは上がっていかないだろうと。そうすると、臨時職員、短期雇用も含めて、そういう方がきちっとした能力があって、勤務成績も良いということが実態としてあるのであれば、それは今のような一般職員からの給与に対する冷遇措置ではなくて、やはり、そこはきちっとした評価をしていくと。ですから、政府でいうキャリア制度ということはよく批判されていますが、そういったものをなくして、やっぱり地方自治体がそういった労働習慣を改革していくと。最低賃金の問題もありますけれども、それらについて、町長はどう考えますか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
前段の職階制にかかわる格差ということのお話がありました。私どもの給料表は、先ほども申し上げましたように、国に基づく俸給表でありますから、これを適用している。そして、格差という言葉ではありませんけれども、いわゆる普通職から係長職になるあたり、係長職から課長補佐、課長補佐から課長職、部長職ということで、渡りが1級から始まって、6級制度をとっています。ですから、それの給与表の中に、まず、職階制の格差、年齢的な格差というのはついていると思います。あとは、今言う私どもの町でいえば、それぞれの管理職手当てにおける格差。そういったものが現在の給与表の中での、あえていう格差という言葉を使えば、そういう中で差がついているということであって、決してそのこと自体が、改めていかなければならないとか、別な給与表で差をつけていくというようなことは、今の段階では考えてはおりません。それから、臨時職員については、これはあくまでも臨時の日常的な補佐役というふうには、私どもは押さえております。もちろん、雇用期間も10カ月を単位に任用させていただいているわけでありますから。もちろん、仕事の内容、あるいは、ときには正職員と同じような仕事をやる場合もありますし、あるいはそれを抜けて立派な仕事をやる方もいらっしゃるということは、我々も承知をしておりますけれども、あくまでも身分としては、臨時職員、事務補助だということで対応していきたいというふうに思っております。
質問 14番 永五繁樹
今後に向けてですが、臨時職員あるいは短期雇用職員については、これは可能な限り、研究をされて、やはり、今の状態からどのように変化していくかわかりませんけれども、やはり能力がきちっと発揮された。その評価がきちっとされるような対応ができるように研究はしていただきたいと思います。それでは、職種格差のある給与体系についてですが、我が町ではこれについては差がないという状況でございます。ただ、私が考えるに、職種間で大きな格差がないということは、言ってみれば公平であるという印象を持ちますが、私は実質的には不平等であると。これは幕別町の考え方がそうなのですから、それ以上のことは言うつもりもございませんけれども、ただ、民間で同じような種類の、例えば、専門職があったときに、うちは人事委員会がないですから調べていないという後段のご説明ですけども、やはり、同じような種類の給与はどの程度民間で実施されているかということは、一つのやっぱり水準として認識する必要、私はあるのではないかと。そうした場合に、今後の、あくまでも今回の質問は、今後の給与改革についてのお話ですから、現況どうのこうのということではないのですけれども、そう考えるのであれば、やはり実質的な不平等感があるかないかということは、やはりきちっとした研究をされて、今後に向けて、それがどういう民間と比べてどうなのかということまで、私は突き詰めていく必要があると思います。管理職、非管理職の職階格差というのも一つここには入ってくると思いますけれども、どちらにしても、成果主義に基づき人事評価が、私は今後は前提になると思いますから、これらについて、町長、さらにどういうふうにお考えになりますか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
職種の格差という言葉がありましたけども、かって、私どもの役場の給与表も、一般職、技術職、そして、単純労務職というような給与表がそれぞれ使い分けをされていた経緯があります。しかし、それらは、本来的にはおかしいのでないかということで、現在のように一本化された経緯があるわけです。そして、例えば、国なんかはいまだに税務職に対する給与表なんかを持っています。そういったものが、町村では税務職の給与表がないものですから、その一部が特勤手当てなんかと いうような形で残ってきたという昔の経緯もあるのですけども。今、私どもでは、この職種の格差というのは、全くないのだと思っておりますし、今後に向けても、それを改めて給与表を3本立て、4本立てにしようというような考えは、私は持っておりませんし。民間で同じような職種で、どのような給与が払われているか。これらは先ほども言いましたように、今の情勢では、人事院勧告がそれら全体的な調査をした結果、民間格差に基づいて、人事院が勧告をされる。それを受けて、我々は給与表を改定を行っているということでありますので、全く民間の給与が反映されていないということにも、私はならないものがあるのだろうというふうに思います。将来的に、その町その町が、自分たちの民間と役場の職員との給与を比較して、それで給料表決めていくというようなことが、今後可能かどうかは、まだまだ先の話にはなるのだろうと思いますけども、現実的な対応としては、まだ私どもは人事院勧告を尊重する中で、職員の給与については、改定、あるいは、決定をしていきたいというふうに思っております。
質問 14番 永五繁樹
それでは、次の3番の官民格差の実態ですね。これは今の答弁にも若干触れていくのですけれども、今までの答弁をお聞きしますと、地域企業との比較及び調査発表については、人勧等の含みもあって、やる状況にないということが説明で推測されました。しかし、私は今のその職員給与というのが、人勧レベルですとか道レベルもそうなのですけど、それでは確かに私は妥当であると思いますが、実際にここの幕別町の地域性を考えたときに、住民の方々が納得されているのか。その給与体系についてですね。これについては、町長もかなり異論があると思いますが、私はやっぱり、よく理解されている状況ではないだろうと。であるならば、全国レベル、道レベルの話ではなくて、幕別町の実態として、では、地域企業の比較及び調査発表について、私は役場の能力をしてもってすれば、それぐらいはできるのではないかと。逆に、そういうことをした方が、より幕別町職員の給与に対する住民の理解を得られるのではないかと私は考えます。ですから、ご存知のように、例えば、年間、700万程度もらっている職員がいたとした。それと同じような立場の民間では、それだけもらっていないのですよね。私は低いと思います。ですから、その実態が、要するに、官民比較の中で、やはり今の不景気に伴って、官と民の差が、過去からみると逆転をしてきているという状況ですから。それらをやっぱり私が一番求めたいのは、住民の理解させるためにはどういう方法がありますかということなのです。今までお聞きした町長の考えはもちろん理解はしますけれども、この幕別町住民に対する理解を求めるときに、町長は、今お答えになった中から、それで十分で私はないと思いますが、町長はそれについて、さらにどう考えますか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
先ほど来申し上げておりますように、今の地公法上からいくと、職員の給与はいわゆる国に順ずる、あるいは、近隣町村との均衡を図ることによって、それぞれの職員の給与が決められてきていると。これをど返しして、我が町の企業と職員だけとの給与格差だけで、それで賃金を決めていくということは、ある意味では理解されるよりも、何か、当然のことながら高いのでないか、低いのでないかという議論にもなっていくのかもしれませんけども、本来的な職員の給与を決めていく根底に、そのことだけではないのだろうというふうに、やっぱり私どもは考えざるを得ないですから、今の中で、先ほども言いましたように、今後のことは、ご質問されているということですから、今後どういうふうになっていくかは、今の段階では言えませんけども、現状では、今の国のルールに従った中での給与決定が私は一番望ましいし、ある意味では、住民の皆さんにも理解していただいているのでないかなというふうに思います。ただ、先ほど言いましたように、これが地域級の導入だというようなことになって、今、人事院が全国の50人以上の企業を調査しているやつを、北海道は北海道で、十勝は十勝でやれといったときに、どういうふうになっていくかは、今後の問題かもしれませんけども、私は今の中では、このこの給与の決め方、あるいは、給与体系というのは、ある意味では、住民の皆さんにも理解をいただけているのものだというふうには思っております。
質問 14番 永五繁樹
私も町長の考え方は否定はしません。そのとおりだと思う。ただ、私が言っているのは、狭い地域の状況を、こういった給与改革に取り入れるべきだということを言っていますから、その辺で大きなずれはないと思うのですね。ただ、今までそういう状況がありません。ですから、人勧を中心とした国の政策そのものが、では、ベストかというと、私は国公準拠も含めてそうではないだろうと。いろんな状況から考えたときに、そういう問題点が私はあるのではないかというところから質問をさせていただいた状況です。次の責任能力主義に基づく給与格差の導入と昇格試験制度。これについてお伺いをしますが、これについては、町としてはやる意思はないというところですね。この制度のいい点ももちろん理解をされているのだと思いますが、現段階ではちょっとそういう状況にはないというところなのですが、今の体制の中で、同一年齢、同一賃金の給与体系というのを、やはりある程度打破といいますか改革していくためには、やはり責任能力主義というのがどうしても給与改革には私は不可欠だろうというところから、この質問をしたのです。確かに以前、この質問が何らかの形で出たときには、かなりの反対的な答弁も表れたのわかるのですが、やはり客観的な判断に基づくという観点からいうのであれば、この昇格試験制度というのは、導入しても私はそれなりの価値はあるだろうと。それは1判断をする上で、客観的な判断をする上で、その制度を活用するという観点からいけば、逆に適切な人材活用ができるということにもなるわけですから。このあたり、確かに競争主義というところからいくと尐し抵抗もあるでしょうけど、人事はある程度競争主義に基づいてやらないと、私はいけないと思いますが、町長はどう考えます。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
昇格試験制度を採用して、それをやって、それが客観的な一つのものとして昇格を決めていく。ただ、試験をやれば、当然そこでいい成績を上げたものが昇格するというのは、これは誰がみても論理的なことなのだと思います。ただ、私どもの言うのは、250人程度の職員の規模の中では、筆記試験をやってそれがトップだったものが、必ずしも管理職として最適な者なのかというところに、私はやはり問題を感じるわけでありまして。やはり、適材適所に職員を配置しなければならないということになれば、筆記試験がトップであって、同じ受けて3番、4番というような者も、その人間性がすばらしく住民から親しまれている、買われている。あるいは、職員の中でも評判がいい。いろんな人間の評価というのはあると思うのです。だから、必ずしも同じ一列に並べて試験を受けて、そこで差をつけて、あなたは課長にします。あなたは残念でしたというようなことは、私は今の役場の職員体制の中では、ちょっと無理があるように実は思っております。それよりも、私ども、たいした目ではないかもしれませんけども、理事者や管理職が普段を見てい る目の中から、この人がいいのでないかという評価の中で、昇格等も決めていくことが、今の段階では、私はいいのでないかと。そういう思いもありますから、今の段階で、新たな昇格試験制度を導入するということは、ちょっと考えはいないというふうにご理解をいただきたいと思います。
質問 14番 永五繁樹
この制度の導入について、考えがないことについては理解をしますが、今の職員の方が、この役場に入るときには、やはり筆記試験等があったと思うのですよね。入るときに、そういう形が導入されているのに、入ってからは、いろんな研修とかはございますし、もちろんそれを補うものはあるのでしょうけれども。それが、例えば、退職するまでに1回もないということであれば、私はやはり人材活用の面からいって、そのことがないことの弊害はあるだろうと。しかし、それをやったことによって、今の管理職の方、町長をはじめとする管理職の方が、それ相応の職員の評価はもちろんできますけども、それにこの制度を乗せたときに、その部分のプラスは私はあるだろうと。ですから、プラスのあるものは私はやった方がいいのではないかという将来的な考え方を言っているのです。ですから、町長なられたとき、ずっとこの考え方には賛同されていないというのは私もわかっているのですけども。ただ、やはり今後のことを考えたら、やはりこういうことをすることによって緊張感も生まれますし、このことが人事評価の全てにはならないのです。一部しかなりませんから。ですから、そうやらないということを強調するのではなくて、やはり導入も視野に入れた中で、将来的な給与体系にかかわっての構想を持たれていただきたいと私は思います。次は、人事評価制度の導入に向けたということなのですが、この質問の前に、私の質問の中に、管理職の能力開発ということで、人事評価制度と抱き合わせで質問をさせていただいています。現管理職の能力開発として、過去に行われている対策、今後、行おうとする対策について、ちょっとご答弁がありませんので、まず、これらについて、その実態と今後の考え方について、お聞かせ願いたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
失礼をいたしました。管理職にかかわっての能力開発。特に地方分権が叫ばれる中で、他町村との競争がますます激しくなる中で、職員の資質向上。中でもやはり管理職たるものが、それらを引っ張っていく、統率をしていく。そういった力をつけていく。あるいは、その町の特徴に合った町の開発能力を発揮していただく。これは大変重要なことだと。そのことは間違いないことであります。ただ、今の特別管理職に対して何をやっているかということはありませんけども、通常的に言います、いわゆる研修については、特に自治体学校ですとか、あるいは、市町村アカデミーだとか、いわゆる管理職を対象とするような研修に参加をさせ、あるいは、それぞれ制度改正や専門的な分野の出た場合の研修。さらには、自らが講師として研修のトップに立って、自分が勉強したことを皆さんに紹介するような、いわゆる講師の役割。自分の勉強と、そして、それを講師として発揮していくというような、そんなことも含めながら、管理職として日ごろ頑張っていただいているという状況であります。そういったことで、いろいろ管理職がどういうような立場でどういうことを具体的にやっているかということのものは、町独自のものはありませんけれども、研修制度を通じながら、能力開発に努めている状況であります。
質問 14番 永五繁樹
人事評価制度とこの管理職の能力開発というのは、切っても切れない状況になってくると思います。人事評価制度が適切に行われるかどうかは、この管理職の能力如何であると。これはもう誰しもがそう思うところだと私は思います。そこで、私が今回ここで質問したのは、来年度からこの人事評価制度の導入に向けてということでの計画性があるという中で、それまで当然担当部局は、これにかかわっての研究をされているはずなのですが、この5番目のご答弁にあたっては、そのことについては、特に触れられていないのですね。では、どういう研究をされて、どういう方向性で幕別町の人事評価制度は、こういう方向にありますよというところのご答弁はない。ですから、ちょっとお聞きして、どういう方向なのか、姿形が見えないものですから。現況までやられているものを、できればこの場所できちっとわかるように、もう来年度は間もなくですので。施行するとしても、その原型がわからなければ私たちも理解できない。ここでその説明を求めます。
答弁 総務課長 川瀬俊彦(総務課長は2009年3月まで)
この人事評価制度につきましては、現段階におきましては、調査研究をしているという段階でありまして、その調査研究の主体的なものにつきましては、国の制度をまず中心に研究しております。国につきましては、平成18年度1月から施行を行っているところでありまして、今年度は第3次の施行まで進んでおります。それで、市町村の取り組みの先進事例としましては、芽室町の事例があります。これにつきましては、去年、芽室町に直接お伺いいたしまして、どのような形で行われているのかということにつきましては、勉強させていただいたところであります。芽室町につきましても、現段階におきましては、まず、管理職の方から施行を行い、それから、今年度から一般職にも試行段階で実施しているという状況であります。それと、本州の方では、多治見市の方でも先進事例がありますので、そちらの方も研究を今年度させていただいたところであります。基本的に、今の段階で、どのような研究段階かということでありますけども、国、道におきましては、やり方といたしましては、まずは試行をやって、それから、本格的な実施に向かうという方向であります。そして、その評価の項目につきましては、大きく2点ありまして、一つは、目標を設定して、その目標がどれぐらい職員として達成したのか。そういうような達成度の評価。もう一つは、通常の職務におきまして、その職務がどのように遂行したのか。そういう点での評価。こういう大きく二つの点での評価がされているというようなことであります。その次は、その評価者は誰なのか。これにつきましては、通常はその上司ということになろうかと思いますが、それにおきましても、直接の上司と、さらに、一人だけの目で見るのではなくて、複数の目で見るという点も肝要かと思いますが、そういうような点も触れられております。そういうようなことがありまして、実施されているというところでありますが、数々の課題も述べられているところであります。これは各国等でも試行段階で行っているところでありますが、その段階におきまして、アンケート調査等も実施しているところであります。そういうところにおきまして、2、3言われていることをご紹介いたしますと、一つには、担当部署によってなじまない項目もあるのではないかというようなこと。また、職員間の人間関係に問題が生じないのかどうかとか、そういうようなことも課題として提起 されております。それと、評価項目そのものも、どの程度設けたらいいのか。そういうようなことも、いろいろな課題で提起されておりまして、これは国におきましても、試行段階のうちに、そういう問題を吸い上げて、そして、見直しをかけて、本格的な実施に向かうものと思っております。ですから、私としましても、そういういろいろな先進事例をいろいろと研究、まだしている段階でありますが、そういうものを見計らった上で、私の町としましても、まず、試行を経て、それから本格的な実施に向かいたいと。そのように思っております。それと、評価者が適切な評価をできるように、これは職員の研修も行わなければならないというふうに考えているところでありますので、今後、鋭意、それらについては進めてまいりたいと思っております。
質問 14番 永五繁樹
現況、大体わかりました。それで、そういった評価制度、試行されるにあたって、やはり私がさっきから申し上げている賃金制度。これは分離するものではないというふうに私は考えます。やはり、評価制度と賃金制度は一体なものであり、車でいえば両輪みたいなものですから。ですから、これについては、ご認識があるので私は安心をしております。ただ、評価制度の導入にあたって、もちろん言われたように、公平性ですとか透明性、納得性、客観性というのはわかるのですが、労働組合との関与ですね。それですとか、苦情の解決等も含めて、これらは当然条件的には必要になってくるのですが、これらに対する現段階はどのような分析をされていますか。
答弁 総務課長 川瀬俊彦(総務課長は2009年3月まで)
これは人事評価制度導入にあたりましては、職員からの十分な理解をいただかなければならないという面もあると思います。ですから、導入に当たりましては、事前によく職員組合等もよく協議を進めていきたいと考えております。
質問 14番 永五繁樹
考えはわかったのですが、それに対するアクションを起こしておられるのですか。
答弁 総務課長 川瀬俊彦(総務課長は2009年3月まで)
現段階におきましては、まだ具体的な素案はできておりませんので、まだ職員組合とは協議は進めておりません。
質問 14番 永五繁樹
わかりました。労使でしっかりこれは協議をされて、こういう成果主義というものを求める場合については、労使の話し合いの中で、メンテナンスというのですか。その部分もきちっと含めた中で、今後、きちっとした制度をつくるための努力をしていただきたいと思います。最後に、現在ある行政改革推進委員会の形を有効利用でいないかということでお尋ねをしています。もちろん私も今のあるこの行革推進委員会が、給与改革問題を検討するには、もちろん当初の設立の意味からいってそぐわないという気もしますが、幕別町において、今後の給与改革の問題を考えるときに、この考えるベースというのはない。要するに、執行部や我々議会組合職員などはあるのです。内部的にはあるのですが、外部的なものはない。その中ででも、こういった評価制度がこういう委員会の中で考えられる。もちろん、評価制度を考えるということは、企業にある程度、給与体系に結びついていくということは前提条件になってきますから、ここのところが、この委員会ではなじまないというのはわかるのですが、であるならば、住民のそういったいろんな意見を聞き集めていくときに、町長としては現段階、今ある状況からさらに住民の考え方を取り入れ、逆にいえば、組合は組合員に事情説明をするし、町長は住民に説明をするという責任がございますから、これらについて、どういう考え方があるのでしょうか。あるのであればちょっとお聞きしたいのですが。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
ありません。今の段階では、私どもとしては、こういった住民の皆さんに委員会をつくっていただいて、そこにご相談をさせていただいて云々というのは、今の段階ではもってはおりません。もちろん、議会があるわけですから、住民の皆さんの代表枠という部分、議会のご意見の中で反映されていくものだというふうに思っておりますし。今後どうなるかについては、まだまだ先に具体的な動きが出てきたときに、これらも検討はさせていただきたいというふうには思います。
質問 14番 永五繁樹
給与情報の公開については、ホームページですとか広報、私も広報はわかりやすく、あまり難しくは書いていないのですが、ホームページについてはかなり細かく出ています。これはみられたらわかりますけど、ページ数にして、一駒でかなりのページ数ありますね。ただ、この情報公開、私は非常にいいことだと思ってはいるのですが、ホームページから理解できる情報というのはかなりあるのですが、一般的にはその比較対象をして、自己分析して、理屈をわかるにはちょっと難しすぎる。それで、広報は逆にいうと易しすぎて、本当にほしい情報がそこから拾えないというところで、いい面と悪い面があります。それで、町長の立場ですと、住民にきちっと説明責任がありますから、こういった公開という方法をとられているのは私も評価するところなのですが、住民を取り入れた中での職員給与の適正化ということを、今後、一つテーマにするのであれば、現段階の公開システムというものを、もう尐しわかりやすく具体的にわかりやすくというのですか。どうしても職員レベルの、ホームページなんかは職員レベル的なところがありますから、私はもう尐し砕いた方がいいのかなと思います。それらについて、今後、どういう説明公開をされていくか、考え方を伺います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
ご提言にあります、いわゆる職員の給与適正化委員会みたいなものを設置して、職員の給与、それぞれの町村が考えるべきだというご提言については、お話は承りました。ただ、私は先ほど来申し上げておりますように、今すぐそういった制度を設けて、そこにいろいろなことをお諮りするというような考えは持っておりませんし。もちろん、お話ありましたように、私どもの給与は、もちろん公開するのは当然でありますし、住民の皆さんに、役場の職員はこういう給与体系の中で、給与が支払われているのだということを承知していただくことは、これからもなお、今のお話にありましたように、わかりやすいものでなければならないということなのだろうと思います。そういったことには、十分意を用いてまいりたいというふうに思っております。
質問 14番 永五繁樹
前段も申し上げましたが、地方自治体における地方独自の給与体系というのですか。これは将来的には絶対避けて通れない時期が必ずくると思います。現況、私は職員の方にはお聞きしておりませんが、人勧をベースとした給与改定がされている中で、職員の方の給与理解というのは、必ずしも私は万全ではないだろうと。いろんな意味で問題点もあるだろうし。ましてや、ましてや、幕別町のこの財政状況。その中で考えたときに、夕張があのような形になって、職員給与というのは、全く別な次元の話です。それから考えたときに、私はそのことを十分理解するのであれば、人勧ベースという考え方はもちろん大事ですし、公務員法というのも大事ですけども、やはり、将来的にそのことを重視されて、やはり地方独自の給与制度。これは財政状況がよければ、私は国家公務員より地方公務員の給料が上がっても私はいいと思います。ですから、その辺を人事評価制度導入に向けたかかわりが発生してきますので、これとあわせて、やはりできるだけ、町長が任期中のうちに、一つの方向をお示しいただいていえれば、私はありがたいし、それを期待するものであります。以上で終わります。