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釧路町議会 令和5年第4回定例会 2023年12月5日

学校におけるいじめ問題の取り組みについて

2023年12月5日、釧路町議会の一般質問で、中家治子議員が「学校におけるいじめ問題の取り組みについて」質問し、教育長 辻川尚志、教育支援課長 貴志淳一が答弁しました。

質問者
中家治子 議員
答弁者
教育長 辻川尚志、教育支援課長 貴志淳一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 中家治子

それでは、2件目に移りたいと思います。2件目は、学校におけるいじめ問題の取組についてです。①として、町内の小・中学校での直近3年間の件数。2点目として、いじめと認知する基準等と近年の傾向はどういうふうになっているのか。3点目として、文部科学省が策定したガイドラインに対応した取組の状況と今後の課題についてお答えください。

答弁 教育長 辻川尚志

9番、中家議員の学校におけるいじめ問題の取組についての御質問の1つ目、町内の小・中学校での直近3年間の件数はについてでありますが、町内小・中学校の令和2年度から令和4年度までのいじめの認知件数についてお答えします。小学校につきましては、令和2年度が152件、令和3年度が80件、令和4年度が138件となっております。中学校につきましては、令和2年度が33件、令和3年度が33件、令和4年度が37件となっております。次に、2つ目の御質問のいじめと認知する基準等と近年の傾向はどうなっているのかについてでございますが、いじめと認知する基準につきましては、いじめ防止対策推進法に基づき、児童等に対して当該児童等が在籍する学校に在籍しているなど、当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的または物理的な影響を与える行為であって、当該行為の対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じているものとなっております。いじめ見逃しゼロの徹底を図るため、けんかも含めた児童生徒の嫌な思い全てをいじめと認知する積極的認知をしております。近年の傾向としましては、冷やかしや悪口が小・中学校ともに多く、次いで、仲間外れや無視が多くなっております。次に、3つ目の文部科学省が策定したガイドラインに対応した取組状況と今後の課題はについてでありますが、文部科学省が平成29年に策定した、いじめの重大事態の調査に関するガイドラインに基づき、平成30年に釧路町いじめ防止基本方針を策定しております。この基本方針に基づき、いじめの未然防止、早期発見、早期対応に努め、全庁的な取組として、いじめアンケート及びQUアンケートの実施、いじめ根絶1学校1運動などの取組の充実を図っております。また、各学校にいじめ対策委員会を設置し、全ての学校の委員として、スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーを位置づけております。今後の課題としましては、いじめの問題の現状と課題、児童生徒を取り巻く社会情勢の変化等を踏まえ、一層の危機感を持って、いじめ問題に取り組んでいくことと捉え、本年3月に北海道いじめ防止基本方針が一部改定されたことを受け、釧路町いじめ防止基本方針の改定に向け、見直しを行っているところであります。以上でございます。

質問 9番 中家治子

いじめは本当にあってはならないことなのですけれども、昨年度の文部科学省の問題行動・不登校調査というのが行われた中で、いじめの件数が、小学校では前年度と比較して10.3%増えていますし、中学校でも前年度と比較して13.8%増えているという状況が報道されております。こういう状況の中で、対策を行っていくのは当然だというふうに思うのですけれども、いじめと認知する、そういうところがやっぱり一番重要かなというふうに思います。いじめる側というか、いじめる側と言いますが──にしてみれば、そんな大したことないという認識、でも、される側にしてみるとすごく重大なことというふうに受け取ったりというようなこともありますし、答弁にあった、例えば嫌な思い、嫌な思いはすごく抽象的なのですけれども、例えば具体的にどんな嫌な思いの中身というのですか、子供たちがどういうふうに答えられているのか、まず聞きたいと思います。

答弁 教育支援課長 貴志淳一(教育支援課長は2025年3月まで)

年に2回、いじめアンケートを取ってございまして、そのアンケートの調査に基づくところでお答えさせていただきます。小学校で多いのは、答弁にもありますけれども、冷やかし、悪口ですとか、仲間外れ、無視、ぶつかる、たたく、ひどくぶつ、たたく、蹴る。そういったところが多いという状況でございます。中学校では、冷やかし、悪口、仲間外れ、無視、あとは、たたくといったようなところが多いような現状でございます。

質問 9番 中家治子

例えば、3件目にガイドラインに対応した取組という中での答弁はありましたけれども、例えばそういうアンケートに基づいて、学校側としてはどういう対応をするのか。その程度だというのもあると思うのですよね。何回もされる、1回でもされたらそれは本人にとっては嫌な思いだということだと思うのですけれども、対応についてはどのようにされているのか確認します。

答弁 教育支援課長 貴志淳一(教育支援課長は2025年3月まで)

いじめにつきましては、今、議員からもありましたとおり、小さなところからというところが非常に重要だというふうに考えておりまして、いじめ見逃しゼロというところをキーワードにして取り組んでございます。アンケートの中で嫌な思いをしたというところであったときには、まず担任のほうで聞いた上で、その認知について、校内にいじめ対策委員会という組織がございまして、その中で複数の職員、教職員、管理職ですとか、生徒指導の先生ですとか、養護教諭ですとか、そういった先生が関わってチームで対応するような形で対応してございます。

質問 9番 中家治子

例えば、その子が嫌な思いをしたというふうに書いて、例えば具体的に誰々から嫌な思いをさせられたというようなことも含めて分かるのか。だから、嫌な思いをさせてしまった子供についての対応、嫌な思いをした子の対応ももちろんですけれども、嫌な思いをさせてしまった子の対応もすごい重要だというふうに私は思っているのですけれども、その辺も含めて、対策委員会の中では検討されているということなのでしょうか。

答弁 教育支援課長 貴志淳一(教育支援課長は2025年3月まで)

加害児童、それから被害児童、両者の話を真摯に聞き、傾聴し、教育的な視点に立って問題の原因を探って解決を図ることが重要かというふうにして捉えてございます。どのようないじめであっても、早期発見が重要でありまして、児童生徒のささいな変化に気づくというところを重視して、この対策委員会の中でしっかりと(聴取不能)して、対応している状況でございます。

質問 9番 中家治子

いじめのどんなことがあるかという話の中で、今お答えあったのですけれども、例えば中学生ですとか、SNSでのいじめという部分については、なかなか学校としては認知できない部分もあるのかなというふうに思うのですけれども、例えばアンケートの中にこういうことがありましたと書いてくれればそれはそれで分かるけれども、それもできないというような状況の子供がいた場合に、察知するのが非常に難しいというふうに思うのですけれども、そういうことへの対応というか、対策みたいなものは、学校にある対策委員会の中での検討なりはされているのでしょうか。

答弁 教育支援課長 貴志淳一(教育支援課長は2025年3月まで)

当町では、まず困ったら相談してもいいというか、相談しやすい体制というものを各学校で講じていただいております。なかなか中学生ぐらいになると、SNSでのところというところが被害といいますか、嫌な思いをしているということを言い出しにくい状況もあろうかと思いますけれども、そこを何としても嫌な思いをしたときに、誰かに相談できるというような仕組みというか、体制というか、子供たちのそういう能力といいますか、そういったところも今育んでいるところです。また一方で、各学校ではネットリテラシーに関する学習というものも、各学校で取り組んでいただいておりまして、インターネットを適切に活用できる能力の育成を図っておりますと同時に、各学校でもネットパトロールも実施しているところでございます。

質問 9番 中家治子

今おっしゃったネットパトロールというのは具体的にどんなことをやっているのでしょうか。

答弁 教育支援課長 貴志淳一(教育支援課長は2025年3月まで)

インターネットの検索を使って、特定の学校の名前ですとか、そういったところをキーワードにして検索して、そういうような発信をしていないかどうかというところを確認しているところでございます。

質問 9番 中家治子

③のほうに行きますけれども、文科省が出したそのガイドラインというのは、いじめの重大事態での調査に関するガイドラインということで、嫌な思いレベルではなくて、本当に苦痛を伴うような、そういういじめに遭った場合に対応するガイドラインというふうになっています。ここでちょっと、皆さん御承知と思いますけれども、2021年に旭川の女子中学生がいじめ凍死事件というのがあったと思います。文科省のいじめの重大事態の調査に関するガイドラインというのは、平成29年、2017年に策定されております。このとおり学校がもし実際に対応していたならば、ここまでの旭川の女子中学生が自ら命を絶つというような状況にならなかったのではないかなというふうに思います。学校側としては、学校外で起こったことだから、その学校の対応が難しいということも理由の一つにしているようですけれども、学校内であれば対応ができるし、そういう思いが発信できれば対応できるけれども、発信もできなければ学校外で起こったそういう事例について、学校も含めて教育委員会が対応できない、今の状況があるのか、何らかの形で対応できるのかというところがすごく重要な分かれ道かなというふうに思うのですけれども、そのあたりはどうなのでしょうか。

答弁 教育支援課長 貴志淳一(教育支援課長は2025年3月まで)

やはり子供自身の──まず困ったら相談してもいいというような、そういうような社会をつくっていかなければいけないなというふうに思ってございます。学校はもちろんですけれども、家族や友達ですとか、そういった人たちが困っている人たちの思いを受け止めるというところも重要かと思っております。また、道教委等で行っている相談窓口、電話相談ですとか、SNSでの相談といったところの活用というところも、子供たちにはこういう場所もあるよというところで図っていきたい。それから、今、月に1回程度スクールカウンセラー、各学校訪問しておりますので、そういったところのスクールカウンセラーへの相談というところも周知していきたいなというふうにして思っております。

質問 9番 中家治子

この問題はいろいろ対応を考えて、その対応がやり過ぎということはないというふうに思いますし、課長もさっきおっしゃったように、早めにそういう原因になるようなものを見つけて、対応していくというところが本当に大事かなというふうに思います。そして、旭川の女子中学生のいじめ凍死事件でいうと、やはりSNSの怖さというか、新聞等で見ますと、その子のわいせつ画像がSNS上で拡散をされたという、そういうことも含めて、そのいじめでPTSD症状を発症して転校はしたものの、やはりそういう症状の中で、最終的には自ら死を選ぶというような状況になったというふうに報道されています。この女子中学生の母親が、本人は言えないんだけれども、母親が察知して担任の先生にお話したけれども、やっぱり取り合ってもらえなかった。だから適切な対応をしてもらえなかったということがあるというふうに言われています。このマニュアルの中には、本人だけではなくて保護者も含めて、そういうことについては発信できるんだよというようなことも書かれているのですけれども、このガイドラインに沿って指導、対応をしていたら、ここまでの事件にはならなかったのかなと、本当に残念だなというふうに思うのですけれども、例えば本人だけではなく、保護者からの声みたいなところは、今現在、釧路町等であるのかないのかちょっと確認します。

答弁 教育支援課長 貴志淳一(教育支援課長は2025年3月まで)

保護者からの相談については、詳細は申し上げることはできませんけれども、スクールカウンセラーに対してそういった相談保護者が相談しているという事例があって、そういったところで情報を集めて、スクールカウンセラーと学校のほうで、その旨の情報共有を図って対応しているところでございます。

質問 9番 中家治子

SNSの関係はなかなか察知できないということは先ほど言ったのですけれども、やはり怖さみたいなところについてはきちんと認識していただくことと、このいじめの問題については、どんなことがあってもやっぱりいじめる側がやっぱり100%悪いという、そういう立場に立っていじめられた子、いじめる子をいろいろとサポートしていかないといけないかなというふうに思っています。そういう意味でいうと、いろいろな相談するところがありますよということはさっき御紹介あったのですけれども、例えば相談はできるけれども、実際に重大事案についてはいろいろな意味で学校も教育委員会もというふうになるかは分かりませんけれども、やっぱりしっかり問題の中に入っていって、一緒に解決に目指していくという取組が非常に重要だというふうに思いますし、先ほども言いましたけれども、加害者の指導というのもすごく重要かなというふうに思います。その加害者が自分がそういうふうな行為をしたことに対しての認識がどうかというところはきちんと持てなければまた次のこと、新たなことが起こる可能性もあるわけで、そういう意味でいうと、相談をきちんとするようなことも含めて体制を取っていくことが重要だというふうに思っています。総括的な部分になりますので、この辺は教育長から答弁いただきたいと思います。

答弁 教育長 辻川尚志

このいじめ問題の関係でございますけれども、議員が上げられた事例につきましてもかなり話題といいますか、いろいろな部分で取り上げられている状況ではありますけれども、この件につきましては、私のほうからこの対応についての評価というのはできませんけれども、こういういじめはどこでも起こりうるんだという認識は持っております。ですから、例えば釧路町でいろいろな対応をしていても、もしかするとどこかでこういう事件が発生する可能性はゼロではないという認識を持って取り組んでおります。そういう意味で、先ほどから答弁の中でもありましたが、小さな芽のうちに対応をして、いじめの見逃しゼロにしようということで取り組んでいる状況であります。その中で、議員が再度繰り返しおっしゃられている加害者という位置づけですけれども、このいじめというのは加害の立場になることもありますし、被害の立場になるということが同じ人間関係の中でもあり得るということですので、お互いのいじめの原因が相手が分かっているときには、そういうことも含めて指導する必要があるというふうにも認識しておりますので、学校でもそれを考慮した指導をしているというふうに捉えているところであります。また、以前アンケートの中で、いじめの相談の相手が友達というのが多かったのですね。残念ながら、先生というのは低い位置にいたという状況だったのですけれども、先ほど議員がおっしゃられた文科省の問題行動の調査の中では、いじめの発見のきっかけが本人の訴えと、それから、学級担任というところが多くなってきているという状況がありまして、これは全国的傾向なのですけれども、そういう指導の効果が少しずつ出てきているのかなというふうにも捉えているところであります。また、いじめの認知件数がかなり多くなってはいるのですけれども、反対にそのいじめの解消状況というのが非常に多くなってきておりまして、小さいうちに芽を摘むということの効果も徐々に出てきているのかなというふうに捉えているところでございます。そういうことで、釧路町もできる限りのところでいろいろな対応をしていきたいと思いますが、学校だけではやはり難しい問題があります。SNSの問題もありますが、これは保護者のほうにもいろいろなことを理解していただきながら、家庭の様子も含めて、あるいは学校の様子も含めて、本人の変化がないかとか、小さな変化を見逃さないということを大事にしながら、学校、家庭、それからスクールソーシャルワーカー(SSW)、それからスクールカウンセラーも活用しながら、気になる児童生徒については積極的に働きかけながら、何かを抱えていないかということの発見もしてまいりたいというふうに思いますし、これにつきましては今学校とも非常に何度も繰り返しながら、ちょっと気になることは情報共有しているというふうな体制を取っておりますので、先ほどゼロではないというふうにしましたけれども、起こってはならない事例ですので、それを未然防止するために努力してまいりたいと考えておりますので、御理解いただければと思います。以上です。

質問 9番 中家治子

今、教育長がおっしゃったように、小さなうちに対応していくというところで、ぜひやっていただきたいというふうに思うのですけれども、先ほどお話した文科省の昨年の調査で、重大事態の発生件数については前年度から比べて30.7%増えているという結果が出ております。やはり内容というか、中身が深刻化しているということなのかなというふうにも思いますし、そういう意味でいくと、答弁にもありましたように、いじめ見逃しゼロという、そういう取組を進めていっていただきたいなというふうに思います。

出典:釧路町議会 令和5年第4回定例会 2023年12月5日 議事録 PDF(52ページ) 間違いを知らせる