みんなの議会

釧路町議会 令和5年第2回定例会 2023年6月6日

自治体のデジタル化推進での課題などについて

2023年6月6日、釧路町議会の一般質問で、中家治子議員が「自治体のデジタル化推進での課題などについて」質問し、町長 小松茂、総務課長 中野勝広、住民課長 松野修治、総合政策課長 大河原教行が答弁しました。

質問者
中家治子 議員
答弁者
町長 小松茂、総務課長 中野勝広、住民課長 松野修治、総合政策課長 大河原教行

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 中家治子

3番、中家です。今定例会では、3件の一般質問をいたします。1件目は、自治体のデジタル化推進での課題についてということであります。御承知のように、自治体だけではなく、国も含めてデジタル化が進んでいるという状況の中で、町の対応等についてただしていきたいというふうに思います。1点目は、デジタル技術の特徴から見た利便性と危険性についての認識について、2件目については、マイナンバーカードの活用の現状とトラブルなどの有無は、3点目は、個人情報保護の視点と今後のデジタル化推進との関連で行政運営がどう変わるのか、4点目として、デジタル田園都市国家構想について、行政への今後の影響は。以上、お答えください。

答弁 町長 小松茂

3番、中家議員の一般質問にお答えをさせていただきます。自治体のデジタル化推進での課題などについてということで、デジタル技術の特徴から見た利便性と危険性についての認識についての御質問ですが、デジタル技術は、膨大な情報の中から必要な情報を瞬時に検索、計算、ビジュアル化などのほか作業の自動処理などの特徴があり、生産性の向上や高付加価値化の創出などが期待されます。その前提には正確な情報が必要となりますので、初期作業や最終審査における人的な誤りが起こる可能性を否定できないという点、特徴から見た利便性と危険性であると認識しているところであります。次に、マイナンバーカード活用の現状とトラブルなどの有無についてですが、マイナンバーカードの活用につきましては、各種手続などにおける本人確認、健康保険証としての利用、確定申告、ワンストップ特例制度などによる寄附金税額控除及び不在者投票に必要な投票用紙などのオンライン申請と請求に関するもののほか、身近なものとしましては、コンビニエンスストアなどのマルチコピー機を利用した住民票、印鑑登録証明書の交付などと認識しております。カードを活用する上でのトラブルにつきましては、新聞報道等にもあります別な方へのマイナポイント付与などはございませんが、交付後のカード不良や御自身によるパスワードの喪失が起因となり、コンビニ交付のサービスを受けられなかったとの相談がありました。いずれもカードの交換やパスワードの書換えにより対応しているところであります。次に、個人情報保護の視点と今後のデジタル化推進との関連で行政運営がどのように変わるのかとの御質問でございますが、行政手続のデジタル化を進める上での個人情報保護の視点で重要となるのは、様々なクラウドサービスを導入する中で、サーバーの所在をはじめとするサービス提供先のセキュリティ対策を正確に見極めることが重要と考えております。その意味で、今年度、町が利用を再開いたしますLINE公式アカウントは、過去にサーバーが国外に設置されておりましたことから利用を停止しておりました。今般サーバーが国内に設置をされ、セキュリティ上の不安が解消されたことから利用を再開するもので、2022年12月末時点の国内アクティブユーザー数9,400万人とされるサービスの利用再開は行政手続が幅広い世代に身近なものとなるものと期待をするところであり、行政手続でのデジタル化の推進は、長期的な視点では、マンパワーの効果的な配置を可能とし、住民サービスの向上につながるものと考えております。次に、デジタル田園都市国家構想について、行政への今後の影響についての御質問ですが、デジタル田園都市国家構想については、国において、令和5年度を初年度とする5か年の新たなデジタル田園都市国家構想総合戦略を決定し、デジタルの力を活用しつつ、地域の個性を生かしながら、地方の社会課題解決や魅力向上の取組を加速化、進化することとしております。これに伴い、国のまち・ひと・しごと創生総合戦略においても、この構想に即した内容に改定され、市町村の総合戦略も国の総合戦略の改定に倣った形での見直しが求められております。当町においては、現在の総合戦略の期間が令和6年度までであることから、今年度から見直し作業に取りかかり、令和7年度から令和9年度を期間とした総合戦略の改定を考えております。以上であります。

質問 3番 中家治子

それでは、1点目から質疑をしていきたいと思いますけれども、まずデジタル技術の利便性はもちろんのこと、それに伴って危険性もあるのだというそういう認識でいくということは、これからデジタル化を進めていく上でも非常に大事な視点かなというふうに思います。私自身も検索機能などは有効活用しているという状況でありますし、利便性を感じているところではあります。ただ、危険性の部分でいうと、例えばネット上での誹謗中傷、いじめ、フェイクニュース、プライバシーの暴露など……。

質問 3番 中家治子

はい。

質問 3番 中家治子

いいえ。

質問 3番 中家治子

デジタル技術の危険性として、今挙げたようなプライバシーの暴露など新たな犯罪と結びついて、実際そういう犯罪も起こっているという状況があるということは、多分認識はされていると思うのですけれども、それが自治体のデジタル化とどうつながるのだというふうなことではないかもしれませんけれども、まずそういう認識を持つということは大事な点だと思うのですけれども、その点について伺います。

答弁 総務課長 中野勝広

御指摘のとおり、今のSNSを活用した新たな犯罪というのも社会問題として報道されておりますので、そういった認識はしてございます。

質問 3番 中家治子

あと、特に通信システムですけれども、一旦トラブルが起こると復旧までに時間がかかるという問題がありました。昨年ですか、一昨年でしたか、銀行のATMだとか、それから携帯電話会社なども含めてトラブルがあって、結構長い時間、完全復旧するまでに時間がかかったということもあります。通信システムだとかということでいうと、自治体での関係でいうと起こり得ることかなというふうには思っているのですけれども、そのあたりの認識というか、対応も含めて、どのように考えているか伺います。

答弁 総務課長 中野勝広

当然、通信障害は起こり得るものだと認識しております。ただ復旧に関して言えば、町独自で回復できるものというものでもないので、そちらにつきましては、関係機関と協力しながら早期復旧に努めるという対策になるかと思います。

質問 3番 中家治子

あともう一つ、危険性の部分で言いますと、例えば、スマートフォンなどデジタル機器への依存が大変心配されます。常に画面操作していないと落ち着かないかどうか分かりませんけれども、そういう中で生活や様々な活動に変調が起こってくるというような状況、そういうことをいうと理事者の皆さん方は毎日コンピューターとにらめっこしているというような状況ですから、お仕事としてやるのとそれ以外に個人的な部分でずっとそういう機器を目の前にして操作をしているという部分でいうと違いはあるかもしれませんけれども、特に子供たちへの影響というのは今指摘されているところだと思います。例えば、長時間、長期間使用することによって、教科書が読めない中学生が出てきたりだとか、簡単な計算ができない大学生が出てきたりだとかということは、今指摘されていることであります。こういうことまで自治体で何とか対応せよということではないですけれども、やっぱり危険性をきちんと認識した上できちんと使っていくというか、きちんと使っていくということも、ちょっと抽象的な表現なのですけれども、正しく理解して、最大限活用するリスクもあるということを認識して活用するというところまで、まず自治体自体、そして自治体の職員の皆さん自体がそういう認識を持って事業していくことが大事かなというふうに思うのですけれども、その点についてはいかがでしょうか。

答弁 総務課長 中野勝広

御指摘のとおり、そのとおりだと思います。認識としても、議員がおっしゃるとおり認識してございます。

質問 3番 中家治子

それと、国の姿勢といいますか、デジタル技術の利便性を大いに活用していくということについてはいいと思うのですけれども、例えば、社会的なルールだとか、そういう取決めが今あるのかないのかというところも含めてあまりはっきりしていないなというふうに私自身は考えているのですけれども、例えば自治体でのデジタル化を進めていく上で、国としてはこういうことを気をつけなさいというようなことがあるのかないのか、あるとすれば、どういうことなのかお聞きします。

答弁 総務課長 中野勝広

自治体に対して国が求めているものは、これまでも議会でも御説明してきましたけれども、3層の構造をつくりなさいと。インターネット系、それから行政系のLG系、そして個人情報を扱う個人情報系統、こういった3層のセキュリティをしっかり持ちなさいというのが国からの基準ということになります。

質問 3番 中家治子

自治体独自にそういう取組をしなさいというのは、もちろんいろいろな事業展開だとか、住民の皆さんへの様々な影響を考えると当然ですけれども、新しいデジタル機器とか、ネットワークだとかがどんどん広がっていく中で、やっぱり国としての社会的ルールを一定決めていくということは大事かなというふうに思うので、機会があるときには、きちんと自治体としても求めていっていただきたいなというふうに思います。それと町民の立場からするとデジタル化を進めることによって、それを便利に利用するという、そういう方がいる一方で、デジタル化になじめない、そもそもデジタル機器にもなじめないというような方だとか、実質的なサービスは、ここまではいいけれども、これ以上はというような個人の選択権みたいなところもあるというふうに思うのです。そういう様々な方たちがいる中で進めていくというのはなかなか大変なことだというふうに思うのですけれども、まずこういう方たち様々な思いだとか、考え方を持っている方たちがまずいるということは認識されていると思うのですけれども、それはちょっと確認します。

答弁 総務課長 中野勝広

議員のおっしゃるとおり、そういった様々な考え方をお持ちの方がいらっしゃることは、認識してございます。

質問 3番 中家治子

そういう様々な考えを持っている方たちがいる上で、自治体でデジタル化の部分を進めていくということだと思うのですけれども、私自身が大事だというふうに思うのは、個人が選択できるという、そういう、自分は使わないよという選択もあるし、どんどん使っていくよという選択もあるし、さっき言ったように、ここまでは使うけれども、これ以上は使わないわという選択が、自治体だからこそ、あって当然だと思うし、そういうことをきちんと認めていった上で進めていくというところが大事かなと思うのですけれども、この点についてはいかがですか。

答弁 総務課長 中野勝広

そういったことの考え方もそのとおりなのですけれども、一部においては、例えば、恐らくこの後、御質問されるのかもしれませんけれども、マイナンバーカードというのは国のほうが全ての国民に持っていただくようにということで、目標を持って進めてございますので、そういった面では、一部ですね、それを使うか使わないかということは出てくるのかもしれませんけれども、制度としては、そういった方向に進むものもあるということで御理解いただければと思います。

質問 3番 中家治子

国が進めている施策なので、一自治体でいろいろ住民のためと思って、やれること、やれないこと多分あると思うのです。それは理解いたしますけれども、ただ、住民というか、町民にはそういう選択権がきちんとあるのだという認識は持っていただきたいなというふうに思います。2番目のマイナンバーカードのほうに移っていきたいと思うのですけれども、先ほど答弁いただいた中では、活用の中身についてはお話があったのですけれども、実際に、例えば、コンビニエンスストアなどを活用しての住民票等の交付などについての件数だとかというのは、もし分かっているのであれば教えていただきたいと思います。

答弁 住民課長 松野修治(住民課長は2025年3月まで)

コンビニエンスストアでの利用状況ですけれども、まず令和3年度で申し上げますと、全体で971件の利用がございました。令和4年度につきましては、1,798件。増減率でいきますと85.2%という状況になってございます。また令和4年度の4月5月期と令和5年度の4月5月期の比較でいきますと令和4年度の4月5月は198件の利用でしたけれども、令和5年度の4月5月につきましては352件と増減率でいくと77.8%となってございます。

質問 3番 中家治子

活用されて、活用数が増えてきているということだというふうに思うのですけれども、マイナンバーカードについては、活用以前に取得をしなければいけないということが大前提になっているのですけれども、取得率というふうに言うのが正しいのか、交付率というふうに言うのが正しいのか、取りあえず取得率というふうに言わせていただきますけれども、状況はどうなっているか教えてください。

答弁 住民課長 松野修治(住民課長は2025年3月まで)

担当課としましては、交付率という言葉を使わせていただいていましたので、交付率で答弁させていただきますと、令和5年の5月7日現在ですが、75.66%となってございます。

質問 3番 中家治子

マイナンバーカードの交付が始まったのは多分2016年からだというふうに思うのですけれども、そのときの交付率、それから様々なプレミアといいますか、そういうものがついて交付率が上がっていったというふうに認識しているのですけれども、平成28年ですけれども、その当時の交付率というのはどのくらいだったのでしょうか。分かれば教えてください。

答弁 住民課長 松野修治(住民課長は2025年3月まで)

議員おっしゃいますとおり、マイナンバーカードにつきましては28年の1月から交付になってございます。交付率で答えますと、1年後の29年3月末から答弁させていただきますと、29年3月末で6.81%でございました。

質問 3番 中家治子

平成29年の3月末では6.81%ということですけれども、町民の皆さんの取得がやっぱり増えたというのは、ポイントがついてからというふうに思うのですけれども、実際に2万ポイント付与の以前と事後というか、では、どのぐらいの違いがあったのか教えてください。

答弁 住民課長 松野修治(住民課長は2025年3月まで)

交付率でお答えさせていただきたいと思います。先ほど29年3月末、6.81%でございました。マイナポイント第1弾が、これにつきましては令和2年9月から令和3年の12月末までと、マイナポイント第2弾につきましては、令和4年1月1日から今年の9月末予定ということになってございます。マイナポイント第1弾の効果としましては、全体の先ほど申し上げた率のうち、約32%向上になっていると。同じくマイナポイント第2弾の効果としましても同様に32%の向上をしていると、ですので全体の75.66%のうち、64%がマイナポイント事業による効果だと認識してございます。

質問 3番 中家治子

そもそもマイナンバーカードについては、取得については任意だということが法律でうたわれているのですけれども、だから、作るも作らないも御本人の意思であり選択だということが大前提になるわけで、ポイントを付与するので作ってくださいということでいうと、やり方についてはいろいろ御意見あるかもわからないのですけれども、もともとの考え方からいうと、カードを作らんがためにポイントを付与していくという考え方自体がやはり大きな問題があるのではないかなというふうに思います。あと、保険証とのひもづけが決まっただけではなくて、自治体として、法定事務だとか、条例に基づく事務なども含めて、自治体の裁量でマイナンバーカードが使える事務が増えるというようなことも、今回の法案の中にはたしか入っていたかと思うのですけれども、これから例えばどういうところにカードが使えるような状況になるのかという想定は今あるのでしょうか。

答弁 住民課長 松野修治(住民課長は2025年3月まで)

町独自のということでありますと、今まさしくその辺については研究を始めなければならないなという時点でございます。ただ、既に町内の事業としましては、窓口に来られたときに、各種の証明書を交付する際に、手書きでよらないでマイナンバーカードを通すことで、氏名、住所等の記載をされるというような形の利用をさせていただいていますので、今後もこうしたものの活用となっていくだろうと想定してございます。

質問 3番 中家治子

例えば、カード作成自体が困難な方って多分いらっしゃると思うのです。午前中の議論の中というか、答弁の中でも、介護の分野で未取得の高齢者の方たちの対応をどうするかというようなことが検討していかなければならない中身だというような答弁があったのですけれども、例えば、私の母は認知症で施設に入っています。本人がカードを申請するということはなかなか難しい。では、その場合どうするのか。施設の方がやるのか。それとも対応する自治体の係の方が、本人の意思確認も含めて、どういうふうに行うのかというのは、すごく大事な問題だと思うのです。マイナンバーカード自体が個人情報がいっぱい、保険証とのひもづけされましたから、個人情報がもう目いっぱい入っているという状況の中で、どうしていくのかというのは、非常に重たい問題だというふうに思っているのですけれども、今話したような方、あるいは、障がいを持っている方なども含めて、どうされていくのかということについての見通しというか、考え方みたいなのはありますか。

答弁 住民課長 松野修治(住民課長は2025年3月まで)

今議員御指摘のとおり意思疎通がなかなか取りにくい方の申請というのは非常に難しいと。特に個人情報を取扱うカードになるものですから、そこら辺につきまして、国のほうの示している方法ですとか、代理ですとか、その辺がどの辺まで許されるのかというのもあるのですが、その範囲の中で、受けられるものについては受けていきたいというような考えは持ってございます。

質問 3番 中家治子

そもそもマイナンバーカードを作るというときに代理という考え方があるのかどうなのかというのは、ちょっと法律上あまりよく分からないのですけれども、そういう規定があるのでしょうか。

答弁 住民課長 松野修治(住民課長は2025年3月まで)

今現在、受け取りの際に、同居する御家族ですとか、その辺につきましては、本人の同意が取れれば、代理の受領というような形の一部緩和されている(聴取不能)対応させていただいているところはありますけれども、今後そこら辺については、国も一つの課題にはなってきているのだと思いますので、その辺については情報収集をしていきたいと考えでございます。

質問 3番 中家治子

カードを作る作らないは個人の自由ですけれども、意思疎通がなかなかできないという方が今度保険証とのひもづけの部分ではやっぱり作らざるを得ない。特に高齢者は病院にかかる方が大変多いわけで、そういうときに、強制されたりだとか、その方に不利益があったりというようなことは、そういうこと自体あってはならないことだというふうに思うので、本当に慎重に進めていかなきゃいけないと思いますし、国が何らかの対応策というか、示すというふうな、当然それはあるのだと思いますけれども、そういうことを待ちにならず、どうしていくのかというのを自治体というか、釧路町としても考えていただきたいなというふうに思うのですけれども、この点についていかがですか。

答弁 住民課長 松野修治(住民課長は2025年3月まで)

住民課として、保険証という観点でのみの答弁とさせていただきますけれども、今現在国のほうでは資格確認証といいまして、マイナンバーカードを持たない方については、申請に基づいて資格確認証を出すというところがまず原則となっておりまして、それも申請が必要だという形になるのですが、ある程度、緩和措置等も検討されておりまして、資格確認証については、自治体の判断によって送付することも可能になるのではないかということも想定されます。なので、その辺の情報収集も努めて、可能な限り不利益が生じないような形の対応は取っていきたいと考えてございます。

質問 3番 中家治子

先ほどの答弁は、主に保険証とのひもづけとの関係で、なかなか取得が難しい方たちについて資格確認書、これも申請であるけれども、一応そういうものは出せますよということだと思うのですけれども、これも午前中の議論の中でもちょっとあったと思うのですけれども、資格確認書になった場合について、ペナルティーとも取れるようなことが、今、言われています。はっきりそうなるかどうかというのは分からないのですけれども、そうだとすると、カード取得すること自体が大変で資格確認書にしました、資格確認書で医療機関になったら医療費の部分で負担が増えましたというようなことが起こり得るというふうな、現状であれば、現状のまま推移すればそういうことにならないのかということで、カード取得が難しい方たちについては、二重にやっぱり大変な状況が起ってくるということだと思うのですけれども、こういうことを起さないためにも、もともとは国の施策なので、自治体というふうには、一自治体でというふうにはならないかもしれないけれども、実際に町民とやり取りするのは自治体なので、そういうところでの配慮だとかも含めて、そういうのは自治体独自で何か対応が取れるのであれば、そういう対応もやっぱりしていかないといけないかなというふうに思うのですけれども、この点についてはいかがでしょうか。

答弁 住民課長 松野修治(住民課長は2025年3月まで)

まず国の、今、示している方向性のちょっと整理をさせていただきたかったのですが、まず国が、今、言っている資格確認書というのは、あくまでもマイナンバーカードを持たない方が保険証として利用するためのもので、間違いを起こしたのは資格証明書、これは、資格証明書は廃止して、事前通知方式にするという言い方をしているというだけになります。資格証明書につきましては、これは今現在も行っている滞納等ありまして保険証が交付されない方につきましては、資格証明書を出していると。来年秋口に国がやろうとしているのは、紙の保険証をやめて、マイナンバーカードをまず保険証としましょうと。マイナンバーカードを持たない方については、資格確認書でその代用を図ろうということになっていますので、その辺が整理されると、今、言われている不都合等も少なくなるのかなという考えではおりました。

質問 3番 中家治子

いずれにしても、カードを作らなければいけないという方向に行っているのではないかなということについては、すごく危惧します。前段の議論にもあったのだけれども、カードを作らない選択肢というのも当然あってしかるべきですし、そして、作ろうと思っても作ることが難しいという方たちも現にやっぱりいらっしゃるということの中で、強引にと言ってもいいような進め方というのはいかがなものかなということを感じますので、自治体としては、やっぱり一人一人に対して丁寧に対応、この方については取りあえず資格確認書、作りたくないという方については資格証明書、ペナルティーなどがないような形で、その辺りも自治体としてきちんと国に声を挙げていっていただきたいなというふうに思います。3番目に移ります。個人情報保護法との関連なのですけれども、個人情報保護法が改正されたわけですけれども、大きく変わった点について、まず確認します。

答弁 総務課長 中野勝広

大きく変わった点は、今まで自治体ごとで定めていた個人情報保護について、法律という形で一元化されたということで、個人情報保護の考え方自体は大きく変わるものではございません。

質問 3番 中家治子

個々の自治体の条例がなくなって、法律一本でいくということではあるのですけれども、考え方は変わらない、もちろん変わらないはずなのですけれども、一元化することによって、今まで自治体ごとにやっていた、そういう条例等で行っていた中身と、そごの部分だとか、乖離の部分だとかというところが出てこないのかというところはどうなのでしょうか。

答弁 総務課長 中野勝広

条例提案させていただいたときも御説明させていただいたかと思いますけれども、釧路町が独自に行っておりました個人情報の取扱いを、より適切にといいますか、強固にするための手続については、新しい条例の中でも盛り込ませていただいておりますので、そういった心配はないかと考えております。

質問 3番 中家治子

そういう今のお答えの中でいくと大丈夫なのかなということもあるのですけれども、例えば、ここで問題提起したデジタル化との関連で個人情報保護との関わりの部分でどうなっていくの。個人情報保護自体の法律はきちんと、個人の情報についてはしっかり保護していくという方向性は、それは当然のことだと思うのですけれども、デジタル化を進めていくというところとの兼ね合いの部分でどうなっていくのか、どちらの言ってみれば法律のほうが上なのか、同時に行ったときに矛盾することは起きてこないのかというようなことが心配されるのですけれども、その辺りはいかがですか。

答弁 総務課長 中野勝広

手続的なところでは、法律の手続にのっとりますので、特段変わるものはないのですけれども、物理的な部分で、町長が先ほど御答弁申し上げましたけれども、様々なサービスを使うことになってきますので、そういったサービスの提供先のセキュリティー対策がどうなっているのか、そういったところが一つの課題かなと考えております。

質問 3番 中家治子

先ほどの答弁でもあったのですけれども、サービス提供先のセキュリティー対策を正確に見極めることが重要という、まさにそうなのですけれども、その見極めるというところの基準だとか、そういうものというのはどうなっていくのかなというのも感じるところなのですけれども、幾つかの選択肢があって、その中で決めていくということだというふうに思うのですけれども、そのときの基準というよりは、例えば、財政的な問題だとか、できれば安く導入したいというようなことだとかを優先するというふうになりはしないかというようなことも危惧するのですけれども、その辺りはどうですか。

答弁 総務課長 中野勝広

費用対効果の面で言えば、例えば、全てをデジタル化するということでもございませんので、当然それを都市・国家に見合った作業が省力化できるようなものをシステム化していくだとか、アプリケーションを使っていくだとかということになりますので、その際に当然セキュリティー対策に対して不安があるものを使うということには選択肢としてはなりませんので、御理解いただければと思います。

質問 3番 中家治子

ずっと前段から議論していますけれども、デジタル化にはリスクが伴うと、リスクがあるということを前提に考えていくということが、やっぱり大事だというところは共有できているかなというふうに思うのですけれども、そう考えると、この先デジタル化を進めていく中で、特に個人情報保護という視点でも、住民に不利益が及ばないような対応というのが非常に求められていくと思うのですけれども、この点についていかがですか。

答弁 総務課長 中野勝広

当然個人情報を取り扱う場合は、法律に基づいて収集できるか、あるいは、個人の同意によって得るものになりますので、そういったところが変わるものではございませんので、しっかりその辺を遵守した上で取り扱わせていただきたいと思います。

質問 3番 中家治子

それでは、4点目のデジタル田園都市国家構想についての今後の行政への影響についてお聞きしたいと思うのですけれども、地方自治体では地方版のデジタル総合戦略というのを策定しなければならないというふうになってくると思うのですが、そもそもこの土台にあるのが、先ほどの答弁にもあったように、まち・ひと・しごと創生総合戦略というところなのですけれども、そこの戦略というか、計画というか、その総括がきちんとできた上で次のデジタル総合戦略というものを策定していくならいいのですけれども、急な方向転換ではないけれども、デジタルということに限っての総合戦略をつくりなさいというところでは、今までのあった計画等の関連ではどういうふうになっていくのか、どう変わっていくのかというところをまず確認したいと思います。

答弁 総合政策課長 大河原教行

町長の御答弁でもございました、国のほうでまち・ひと・しごと創生総合戦略がデジタル田園都市国家構想総合戦略に改定となってございます。これは、デジタルの力を活用しつつ、地域の個性を生かし、地域の社会課題の解決というところがございますので、従来の総合戦略をベースに、デジタルの力を活用できるものについては盛り込んでいくというようなスタンスでございます。

質問 3番 中家治子

デジタル化というか、デジタルを取り込めるところについては事業展開していくというのが今の答弁だったと思うのですけれども、そもそもこのデジタル田園都市国家構想で言えば、デジタルに特化した様々な提案を自治体として行うということでありますし、そのことによって交付金も交付される、確保できるというような仕組みになっているのではないかなというふうに思うのですけれども、交付金を確保するためにそういう戦略をつくるということでいうと、逆に何か本末転倒のような気もしますし、頂けるお金は頂いたほうがもちろんいいとは思うけれども、もともと自治体として創意工夫して事業展開した部分についての影響って、本当に今の話からいうと、ないのかどうなのかというのはとても心配されるのですけれども、その点はいかがですか。

答弁 総合政策課長 大河原教行

私の認識といたしましては、総合戦略がそもそも始まった平成27年のときに、地方創生ということで、人口減少対策として各自治体でこの総合戦略というのをつくるというのを、国の号令で始めた趣旨でございます。そこの人口減少対策というところの趣旨は変わっていないというふうな認識を持ってございます。このデジタル田園都市国家構想に基づいて、先ほども御答弁したように様々な施策、国の例では、行政サービスのオンライン化であったり、公共交通であったり、子供施策にデジタルを取り込むであるとか、教育や観光のデジタル化というところが例として提示されているところでございますので、人口減少対策というところの趣旨というのは大きく変わってはおらず、そういったデジタルを活用できるものを使って、デジタルを使えるものは活用して、よりよく地域づくりというのができるのであれば、交付金等も活用しながら進めていく戦略につくり替えるというような趣旨であろうかと考えてございます。

質問 3番 中家治子

新たな計画を立てると、今まであるものをベースに改定していくというような答弁ではありましたけれども、新たに展開しなければならないいろいろな事業も出てくるという中で、例えば、町民の皆さんがデジタル化も含めてこういうまちづくりの考え方だとか、仕事おこしの考え方だとかというふうに思っておられるとしたら、そういう意見とかを聴取するとかという、そういう場面はあるのかないのか確認します。

答弁 総合政策課長 大河原教行

町長の御答弁にもありましたとおり、現在の総合戦略が令和6年度までの期限となってございます。今年度から見直しに着手いたしまして、令和6年度中に見直しを行うというような予定で考えてございます。その中で、当然議会の御意見、町民の皆さんの御意見、まちづくり推進審議会といった附属機関の御意見も賜りながら考えていきたいというふうに思います。

質問 3番 中家治子

そうやっていただくのもそうなのですけれども、デジタル化に特化するという答弁はなかったのですけれども、要するに、計画そのものはそういうことを狙いにしているというふうに私は捉えていますので、今までの事業が大きく変わる可能性もあるのではないかなというふうに思います。いずれにしても、きちんと今まで釧路町で行われてきた事業だとかがきちんと生かされるような、そういう考え方として生かされるような、そういう計画にしていただきたいなというふうに思います。ここの項目、最後、町長にお聞きしたいのですけれども、1から4までデジタル化の推進の課題ということで個々にやってきたのですけれども、例えば、マイナンバーカードを持っている持っていないで保育料を無料にするだとか、給食を無料にするだとか、持っている人は無料にしますよというような施策を、最終的には撤回はされたみたいなのですけれども、本州の自治体でそういうことが起こっています。デジタル化の推進の肝はマイナンバーカードと国でも言っていますから、マイナンバーカードがあるかないかによって、そういう新たな格差みたいなだとか、差別みたいなが生まれるような、そういう施策は取っていただきたくないというのはもちろんだし、だから、そういうことの考え方だとか、あと、3月議会で町長ともやり取りしましたけれども、誰一人取り残されないための取組がやっぱりデジタル田園都市国家構想なのですけれども、取り残さないと、SDGsのあれでいくと取り残さないというのは、自治体の取り残さないぞという意思は感じますけれども、取り残されないというのは、町民にとっても取り残されないための努力をしなさいというふうにも受け止められる状況があると思うのですよね。釧路町のこれからのデジタル化について、町長としてどういうふうに考えているか、この最後に伺います。

答弁 町長 小松茂

デジタル化が進み、また、町民が、今、マイナンバーカードの普及率も大分上がってきております。そういう意味では、私の考え方は、やっぱり一人でもマイナンバーカードの取得率を上げて、そして、今の時代の中で利便性がある、その利便性を高める取組ということをしているわけです。ですから、そこに何とか皆さんがその方向に向いていって、そして行っていただければいいなと思います。ただ、御指摘のように、個人差でなかなかそれが、何といいますかね、得意ではない、また、なかなか取り入れられない、そういった方々もおられることも承知をしているところでありますが、誰一人取り残されないようにする、それは行政がいろいろな手法でやっぱり一つの、何といいますかね、集めて携帯電話の講習をしたり、(聴取不能)電話の講習をするとかやっていますけれども、そういったことの一環で、やっぱりカードでの利便性がどういったものがあるのか、そういったものも含めて、しっかりと町民の方々に御理解していただく努力というのは当然していかなければならんと思います。その上で、まだ取り残される方々がおられれば、そこもしっかり救済できるようなそういう手法を取っていく。いずれにしても、こういうデジタル社会の中で、みんながそれをやることによって利便性が高まっていくということ、それから、そういう社会の中で生きていく上においては、みんなでやっぱりそこをカバーできるような、そういうやっぱり行政のまた在り方も必要になってくるのかなというふうに思っております。

質問 3番 中家治子

ぜひ町民が取り残されない、取り残さないという意思も含めて、デジタル化については取り組んでいっていただきたいと思います。

出典:釧路町議会 令和5年第2回定例会 2023年6月6日 議事録 PDF(33ページ) 間違いを知らせる