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釧路町議会 令和3年第4回定例会 2021年12月7日

子どもの貧困対策について

2021年12月7日、釧路町議会の一般質問で、中家治子議員が「子どもの貧困対策について」質問し、町長 小松茂、教育長 辻川尚志、こども健康課長 村木美香、教育部長 藤川幸司が答弁しました。

質問者
中家治子 議員
答弁者
町長 小松茂、教育長 辻川尚志、こども健康課長 村木美香、教育部長 藤川幸司

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 中家治子

3番、中家です。今定例会では、3件の一般質問をいたします。1件目は、子供の貧困対策についてです。1点目として、コロナ禍での子供の貧困に関わっての状況把握は。2点目として、現状での対応策は。3点目として、子供の生活実態調査の実施時期と内容はにお答えください。

答弁 町長 小松茂

3番、中家議員の一般質問にお答えをさせていただきます。子供の貧困対策についてということで、コロナ禍での子供の貧困に関わっての状況把握についての御質問でございますが、コロナ禍での子供の貧困に関わる状況把握につきましては、児童扶養手当の受付などの際に、家計の変化や収入の状況等について聞き取りを行っております。次に、現状での対応策についてですが、新型コロナウイルス感染症の影響により、家計の急変、収入の減少について相談を受けた場合は、低所得の子育て世帯生活支援特別給付金や各種貸付制度の説明及び釧路母子家庭等就業・自立支援センターの紹介など行っております。次に、子供の生活実態調査の実施時期と内容についての御質問でございますが、子供の生活実態調査につきましては、令和6年度に次期計画策定となる子ども・子育て支援事業計画の改定に合わせ、令和5年度中の実施を予定しております。また、内容につきましては、現在、国から示されております生活実態調査の調査項目がある及び今年度10月から実施されております北海道子供の生活実態調査における調査項目などにつきまして、研究しているところであります。私からは、以上であります。

答弁 教育長 辻川尚志

3番、中家議員の子供の貧困対策についての御質問の中の1つ目、コロナ禍での子供の貧困に関わっての状況把握はについてでありますが、学校における状況把握につきましては、ふだんの学校生活における児童生徒の状況の変化や、各種納入金に長期未納が生じた場合などにおいて、個別に家庭状況を把握しております。また、コロナ禍などにより収入の減額が見込まれる家庭につきましては、就学援助制度の周知を図り、随時申請を受け付けることにより、状況を把握しているところであります。次に、2つ目の現状での対策はについてでありますが、学校から家庭状況が心配される児童生徒の情報を得た場合には、スクールソーシャルワーカーによる状況の把握に加え、関係部署と連携を図り対応しております。また、支援策としましては、経済的な理由で支援が必要な世帯に対して、全小中学校において就学援助制度及び特別支援教育就学奨励費制度、高校生以上を対象とした釧路町奨学金制度があり、これらの制度について引き続き取り組んでまいります。以上でございます。

質問 3番 中家治子

子供の貧困の問題については、これまでも一般質問等で取り上げてきましたけれども、子供の貧困対策法、国の法律が改定になって、それ以降の中で町としての子供の貧困対策というか、子供の施策そのものが変わったのかどうかというのをまず確認したいと思います。

答弁 こども健康課長 村木美香

この法律の改正を受けて、町の施策が変わったかということの御質問ですが、この法律の改正を受けて、町の具体的な実施事業等について変化があったということは今のところはありません。

質問 3番 中家治子

多分、子供の生活実態調査がベースになって次の事業の展開というふうになるとは思うのですけれども、子供の貧困は、子供たちの成長の可能性を阻むということだけではなくて、次の世代にその貧困が引き継がれるという、そういう悪循環もつくっていくということが言われています。2017年の厚生労働省の国民生活基礎調査の中で、子供の7人の1人が貧困状態にあると、日本の子供の貧困率は13.9%ということが出ていますし、例えば、特に独り親家庭、独り親世帯でいうと、貧困率は50%を超えているという調査結果が出ています。そういう状況の中で、今、コロナ禍でありますし、私の知っているシングルマザーの方はトリプルワークをしていたのですけれども、その3つとも仕事がなくなってしまったという状況が昨年ありました。しかし、そういう中でも頑張っておられるというのが実態であります。お答えの中でも、例えば、児童扶養手当の受付の際、つまり役所の側に行った場合については聞くけれども、潜在的にある分については把握できないという現状があると思うのです。この点が、私は一番大事な点だと思っているのですけれども、現時点での把握する手だて等というのは、無理なのかそれとも何か考えられるのかというのは、その辺はどうでしょうか。

答弁 こども健康課長 村木美香

現在、町民の子育てをしていらっしゃる方の潜在的な状況を把握する方法の一つとして、今、現在行っているのは、生まれた赤ちゃんの家庭訪問の際に、そういった経済的な不安、心配があるのかどうかということの聞き取りを家庭訪問した全部に行っております。その中で心配があるというような方がいらっしゃった場合には、詳しい状況を伺うなどして、どういった制度につなぐことがいいのかどうかというようなことを考え、御紹介したりというようなことを実際しているところであります。

質問 3番 中家治子

今、課長が答えられた点もすごく大事なことだというふうには思うのですけれども、まずは、前もそうだったのですけれども、いろいろな施策をする場合に現状把握が大事だということは、私も一貫してお話をしているところなのですけれども、そこからやっぱり出発する、そこからだけではないけれども、そこから出発することがとてもやっぱり重要、施策展開をしていく上では重要かというふうに思うのです。例えば、相談とか申請等ということ以外に、何か訪問も含めて、新生児訪問みたいなそういうことで行って、家庭状況の把握はできるということはあると思うのですけれども、それ以外に何か考えられることというのは、現時点で何かあれば教えてください。

答弁 こども健康課長 村木美香

町の事業の中で、お子さんや保護者の方に関わる事業としましては、保育園等そういったものもあります。ただ、今、現状としましては、保護者の方から御相談受ければ、受けた場合にどういった対策ができるのかというようなことに応じるということが、今は主な状況になっているのではないかというふうに考えております。

質問 3番 中家治子

子供の貧困の問題というのは、先ほどお話ししたように連鎖をしていく可能性がすごくあるということにやっぱりとどまらず、本当に子供たち一人一人が大事にされて将来に安心が持てるという、そういう社会をつくっていくという意味では、私も含めて大人の責任でもあると思いますし、国ももちろんそうですけれども、地方自治体についてもやっぱりその責任を負ってるというのはそのとおりだというふうに思うのです。国連の子供の権利条約を採択して今年で32年になるのですけれども、その中では、子供の最善な利益を主として考慮すること等、子供の生存権、発達の権利を保障すること等、子供の身体的、精神的、道徳的、社会的な発達のために相当の、そのための相当の生活水準をする権利が子供にはあるのだということが言われています。子供の権利条約というのは、国が採択したから国の方針ということだけではなくて、地方自治体でも子供の権利条例というようなことで、条例をつくって条例化して、札幌はありますけれども、そういうふうに条例化しているところもあります。そういう中で、それに基づいて、いろいろな具体的な施策をしていくということが求められているというふうに思うのですけれども、例えば、これから考えられることとして、子供の医療費の無料化等、小中学校の給食の無償化とか、児童手当の拡充等、教育長の答弁にも奨学金の拡充等についてはありましたけれども、そういうこと一つ一つがつながっていくというふうに思うのですけれども、そういう認識がまずあるかどうか確認します。

答弁 こども健康課長 村木美香

議員が今おっしゃられたことについては、まさに実態がどういった状態なのかということの把握、そういったことがあって必要なものが見えてくるものだというふうに考えておりますので、今はまだ個々の実態しか、それも一部のという部分しか把握できてないのではないかというふうに考えておりますので、今現在、そういった何かができるという、するというようなところにはまだ至ってないところであります。

質問 3番 中家治子

今、現状の対応策についてもちょっと入っているのですけれども、例えば、教育長の答弁にもあったかと思うのですけれども、就学援助制度の拡充等ということも含めて求められているというふうに思います。教育の分野で、例えば、就学援助制度の拡充等、奨学金制度の拡充ももちろん施策としてやっているし、必要だというふうに思うのですけれども、それ以外に何かできることということで考えられていることがあれば、また、考えたいということも含めて答弁お願いします。

答弁 教育部長 藤川幸司

就学援助やそういう拡充等というのは、今、内部では検討いろいろしております。研究もしてます。そのほかの奨学金もあるのですけれども、それ以外については今のところ現状としては具体的なものは考えておりません。

質問 3番 中家治子

就学援助の拡充については、教育委員会では要望するけれども、財政のところではなかなか実現ができていないというのが、この間の経過だというふうにも思いますので、ぜひ町長部局とも連携をして拡充を進めていただきたいなというふうに思いますし、子供の貧困の対策でいうと、町長部局、教育委員会別々ではなくて、横断的に施策をやっぱり考えていくという、そういう立場にも立たなくてはいけないかなというふうに思っているのですが、その点について、これは誰がいいのだろう。では、町長お願いします。

答弁 町長 小松茂

今、中家議員の御指摘がありましたが、当然これまでもそうですが、子供の生活状況、それからそういった意味では、事あるごとに教育委員会とそれから子育て担当と連携を密にしながら、様々な対応をこれまでしてきているということがあります。そういう意味では、様々な課題はまだありますけれども、そういう対応をしっかり連携し合っていくということは、これからも誠実に詰めていきたいというふうに思っておりますので、御理解頂きたいと思います。

質問 3番 中家治子

今、町長に答えていただいたように、本当に連携してやっていくことが大事だと思いますし、国のほうの趣旨というか、中身も連携という言葉は書いてないですけれども、子供の貧困対策の中心的な部分で実施をしていくところは学校現場だというようなことも指摘をされているところなので、ぜひ施策展開のときは連携を密に実施していただきたいなというふうに思っています。次、生活実態調査の関係なのですけれども、答弁では、子ども・子育て支援事業計画の改定に合わせて、令和5年度中に実施を予定しているということだと思いますけれども、どういう形で実施をするのかということは、子ども・子育て支援事業計画のときは一応子供・子育てアンケートみたいのを取りますよね。それとは別な形でやるのか、それとも併せた形でやるのかという、そういう構想、中身の構想の部分で、もし決まっていれば教えてください。

答弁 こども健康課長 村木美香

まだ、そういったところまで具体的なところは決まっておりません。

質問 3番 中家治子

それでは、ちょっとお聞きしたいのですけれども、北海道で前回行った生活実態調査の中で、貧困の状況が見えてくる設問というのはどんなものがあったのでしょうか。

答弁 こども健康課長 村木美香

北海道が前回行った調査のほうの、今、御質問でしたが、前回の調査の内容につきまして、今は手元にはございませんが、第2期の北海道子供の貧困対策推進計画の中で採用されている調査結果につきましては、厚生労働省の国民生活基礎調査の結果等、子供の貧困率を参考にしたり、また、生活保護の状況等を参考にしたりというようなことで把握をしているというふうに、こちらのほうでも把握しております。北海道のほうでは、今年度これから、令和3年11月から北海道子供の生活実態調査というのを実施しております。こちらのほうでは、貧困の状況が分かる調査の項目としましては、家計の状況等、公共料金等の支払いの状況、家庭の年収、こういったものを保護者に聞き取りするような内容となっております。

質問 3番 中家治子

釧路市が子供・子育て支援事業計画をつくるに当たってのアンケート調査の中で、項目としてあったのですけれども、受診が必要だったが経済的理由で医療機関に行けなかったという割合が、10%以上あったという、ちょっと衝撃的な結果が出てるのですけれども、子供・子育て調査の中でもこういうことができるということは、項目についても、こういうこととか今お話ししたこととか、朝食が食べられない日があったとか、幾つかあると思うのです。やっぱり状況をきちんと把握できるような、項目にしていくということがすごく大事だというふうに思うのですけれども、この点についての所感をお聞きします。

答弁 こども健康課長 村木美香

国から示されました調査項目の案の中には、今、議員がおっしゃった項目のほうもあります。そういった国が示している子供の貧困の実態を把握する上で、こういった調査項目がありますといった内容、また、北海道のほうから現在行われる内容、こういったものの中から全てをするのか、また、付け加えて調査をすることが必要なのか、そういったことも含めてこれから研究をしていくというような必要があるというふうに考えておりますので、今、議員がおっしゃられた近隣の状況なども参考にしながら、考えていきたいというふうに感じております。

質問 3番 中家治子

今、コロナ禍で、これまでの生活実態、もちろんそれまでも子供の貧困の状況というのはあるのですけれども、コロナ禍ということで、新たな局面の中で調査をするというふうになると思うのです。そういうことであれば、令和6年から子ども・子育て支援事業計画の開始年になるので、その前年ということでは、今の状況を把握するということで言うと、ちょっと不十分なのかなという気はするのですけれども。だから、少しでも前倒しして実施をすべきかなと思うのですけれども、その点についてはいかがでしょうか。

答弁 こども健康課長 村木美香

今、前倒ししてというような提言も頂きましたが、担当としましては令和5年度中の実施を目指しており、それまでの部分につきましては、個々の相談をしていただけるような環境ですとか、相談を頂いたときに適切に対応していくというようなことで、町民の方の状況を把握し、制度につなげていきたいというふうに考えております。

質問 3番 中家治子

前倒し実施については求めておきたいというふうに思うのですけれども、新たな子ども・子育ての計画や具体的な事業展開のためにも、調査結果の分析というのはすごく重要かなというふうに思うのですが、分析自体はどのように行うのかというのは、今、決まっているのでしょうか。

答弁 こども健康課長 村木美香

今は、まだ決まっておりません。

質問 3番 中家治子

決まっていないのであれば、北海道の調査では、北大の先生なども関わって実施をし、分析も含めてされているという状況なので、釧路町に大学はないですけれども、公立大等とはいろいろな意味で連携をされているようですし、釧路の教育大でもそういう貧困問題等を専門とされている先生などもいらっしゃるので、調査はどうするかというのはあるけれども、分析については、そういう専門家の皆さんの御意見もきちんと聞いて分析をし、どういう事業が必要なのかというのを、ぜひ考えていただきたいというふうに思うのですけれども、この点についてはいかがでしょうか。

答弁 こども健康課長 村木美香

この貧困に関する調査、子ども・子育て支援に関する調査結果に基づいて計画を策定するということの場合は、釧路町の子ども・子育て審議会のほうで審議も頂くということになろうかと想定しております。その場合は、学識経験者の方もいらっしゃいますので、分析自体にそういった力も借りながらやってはどうかという御提言でしたけれども、そういった策定会議の中でも御意見を頂きながら計画のほうの策定に向けていきたいというふうに考えております。

質問 3番 中家治子

ぜひ、策定に向けても、審議会があるからそれでよしということではなくて、やっぱり分析する上で何が必要かと、そういう発想も含めて考えていっていただきたいなというふうに思います。

出典:釧路町議会 令和3年第4回定例会 2021年12月7日 議事録 PDF(47ページ) 間違いを知らせる