みんなの議会

栗山町議会 平成28年第2回定例会 2016年3月9日

ふるさと教育の展開について

2016年3月9日、栗山町議会の一般質問で、三田源幸議員が「ふるさと教育の展開について」質問し、教育長 南條宏が答弁しました。

質問者
三田源幸 議員
答弁者
教育長 南條宏

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 10番 三田源幸

通告に従いまして、大綱1点お伺いいたします。ふるさと教育の展開はについてでございます。平成28年度教育行政執行方針で地域の力を結集した教育の推進での主要施策、4点目の栗山高等学校との連携についてお伺いいたします。本町は、平成27年度より満18歳までの医療費の公費負担や栗山高等学校の生徒が各種資格を取得する費用の一部を助成するなど、子育て対策、教育費の負担軽減の幅を広げてきました。平成28年2月27日の北海道新聞の報道に「小中高一貫で人材育成」との見出しで北海道教育委員会が本年度から始めた小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業の研究校に栗山町内の全小中高校が空知管内で唯一指定されたとありました。また、本町には道内唯一の町立北海道介護福祉学校があります。町立という優位性を生かし、各種イベントやボランティアへ参加したり、キャリア教育協定をしている栗山高校の授業の受け入れや小中学生の介護体験の受け入れなどで地域との交流をしております。福祉先進国であるフィンランドとの交換留学事業は20年目となり、体験内容を報告会などで多くの町民に伝えております。そこで、以下の3点についてお伺いいたします。①、本年度から3年間の計画で事業内容など今後協議されるようですが、現在の内容やこれからの取り組みはどのようなものなのか。②、小中高一貫ふるさとキャリア教育を栗山町の独自性のあるふるさと教育とするために北海道介護福祉学校を加え、小中高プラス専門学校一貫のふるさとキャリア教育を展開してはいかがなものか。③、私は、ふるさとは栗山ですと言ったとき、基幹産業である農業の田園風景を思い浮かべます。地元の田畑から収穫された安全、安心な米や野菜を原料として使用した給食での食育は大変重要だと思います。給食での食育を栗山高等学校と北海道介護福祉学校へも広げることは、より長期にわたりふるさとの味を知ってもらえることで、ふるさとキャリア教育にも役立つのではないでしょうか。以上でございます。

答弁 教育長 南條宏(教育長は2021年9月まで)

ふるさと教育の展開はに係る3点のご質問にお答えを申し上げます。初めの1の小中高一貫ふるさとキャリア教育の現在の内容や、これからの取り組みであります。本事業につきましては、北海道教育委員会が実施する新規事業であります。地域の未来を担う人材を育成するため、地方公共団体や地域の産業界、関係機関等の支援を受けながら、小中高校を研究指定校に定め、北海道におけるキャリア教育の充実を図ることを目的として実施される事業であります。現在の内容につきましては、各学校が北海道教育委員会に申請し、昨年10月、研究指定校に町内の全小中高校が管内で唯一指定されました。以降関係団体と教育委員会で会議を2回開催し、小中学校と教育委員会では継続的に全体計画や自分らしい職業観を身につける体験等を記録するキャリアノート作成の打ち合わせを行ってまいりました。また、事業の円滑な推進のため、専門的見地からの指導、助言をいただくことを目的として、町内小中高の校長や商工会議所、町、企業、保護者の代表で構成する空知管内地域未来づくり会議を設置し、本年2月24日にはその取り組みの一つとして空知管内地域未来づくり会議を開催しております。次に、これからの取り組みにつきましては、全体計画の作成、職業体験やボランティア活動、地域の特性や教育資源を生かした取り組み、講演会の開催、小中高校12年間を見通したキャリアノートの作成、学校ホームページを活用した取り組み状況や成果等の情報提供、保護者や地域住民に対する報告会を今後2年にわたり実施する予定であります。2の介護福祉学校を加え、小中高プラス専門学校一貫ふるさとキャリア教育として展開してはいかがについてお答えを申し上げます。本事業は、道立高等学校が中心となり、小学校、中学校も研究指定校として本年度より3カ年で実施する事業であり、新たに北海道介護福祉学校を加えた展開は難しいと判断いたします。しかしながら、北海道介護福祉学校は現在栗山高等学校とキャリア教育協定を結んでいるほか、小中学校における福祉教育に関するキャリア教育のための連携を図っている状況があり、本町においては既に体制が整備されている状況であると判断いたしまして、平成28年度教育行政執行方針の北海道介護福祉学校の分野において栗山高等学校の授業の受け入れを本格化し、小中学校の介護体験の受け入れなどで地域の福祉教育推進に努めてまいりますと明記しております。さらなる連携に向け、積極的に取り組んでまいりますので、ご理解くださいますようお願い申し上げます。最後に、3の給食での食育を栗山高等学校と北海道介護福祉学校へも広げることは、ふるさとキャリア教育にも役立つのではないかについてでありますが、議員ご指摘のとおり、地産地消で安全、安心な給食での食育は大変重要だと考えます。しかし、現段階において道立校である栗山高等学校、町立の北海道介護福祉学校のいずれからも教育委員会へ給食提供の要請はございません。また、給食を提供するとした場合、両校の校舎には学校給食を受け入れるために必要な専門の出入り口や牛乳保管庫、さらにはダムウエーター、これは給食コンテナを会場に運ぶための専用のエレベーターですが、などの給食受け入れのための設備がないため、校舎施設の整備をしていただかなければならないこと。学校給食の提供でありますので、管理職による検食の実施、食物アレルギーのある生徒のへの対応、あるいは調理員の適正な配置があります。さらに、新たな保護者負担となる給食費、事務処理関係に加え、給食を受け入れるための専門職員などの配置がされていない状況もあります。以上のことから、現段階での両校への給食提供は難しいと判断しておりますので、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

質問 10番 三田源幸

ただいま3点についてお答えをいただきました。1点目のただいまの現状、またこれからの取り組みについては、2月27日等の新聞でも書かれたとおり把握をしておりますが、②の一貫のふるさとキャリア教育については難しいというお答えでございました。現在介護福祉学校は、入学生も大変少なくなってきております。介護福祉学校でも各事業から学費の助成をいただいていることもPRし、それを優位性としてアピールし、入学生をふやそうという努力もされてございます。こういう努力をアピールするということは大変重要なのだろうというふうに思います。それで、栗山町だけではなく、やはり道内14管内でこの一貫したふるさと教育が指定されてございます。栗山は、その独自性の一貫教育で道内外にPRをし、栗山には町立の介護福祉学校があると、これを加えた中での小中高、専門学校の一貫したふるさと教育ができるのだということをアピールすることによって介護福祉学校への入学者もふえるのではないかなというふうに思うのですけれども、それについてはどうでしょうか。

答弁 教育長 南條宏(教育長は2021年9月まで)

三田議員からご質問がありましたので、お答え申し上げます。ご指摘のありましたとおり、これまで北海道介護福祉学校につきましては、介護福祉士の養成のためにさまざまな努力をし続けているということは、町内の皆様にもご紹介しておりますし、ご理解いただいているものと理解しております。さらなる理解を深めるためのアピールとしてでも、この小中高一貫ふるさと教育に北海道介護福祉学校を取り入れるということについては有効ではないかということにつきましては、その意義については非常にそのとおりだというふうに理解しております。しかしながら、今回道教委が行います小中高一貫ふるさとキャリア教育につきましては、その対象を道立高校及び道立高校が所在する市町村立小中学校ということで限定をしている部分もございますので、北海道教育委員会が実施する今年度を含めた3年間については、北海道介護福祉学校を除いた栗山高校と町内小中学校において連携を進めてまいりますが、本事業が終了後には、今三田議員からもご指摘があったとおり、栗山町独自のさらなる取り組みとして小中高プラス専門学校一貫ふるさとキャリア教育の展開に向けて検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解いただければと思います。

質問 10番 三田源幸

今この3年間の道教委の事業が終わってからということでございましたが、その中でやることによってほかの13支庁とは違うのだ、栗山はこういうふうなふるさと教育ができるのだというよりPRになるのではないかなというふうに思います。先ほど言いました介護福祉学校への入学生もふえると。また、教育委員会執行方針の中でもいろいろ先ほど申し上げましたが、小中学校、また高校との連携をしております。さらなる連携の中でやはり栗山町で育った方、栗山町で教育を受けられた方が多くこの介護福祉学校へ入学され、その卒業生が多くまたこの栗山で就職できるような仕組みといいますか、流れは、栗山で生まれ、栗山で学び、栗山で生計を立てている、そして栗山に住んでいるという中でのふるさと教育、これが大変重要ではないかなと思います。この3年間の中での取り組みによって、ほかとは違うものが栗山ではあるというPRになるのではないかなというふうに思うのですけれども、もう一度お答え願いたいと思います。

答弁 教育長 南條宏(教育長は2021年9月まで)

先ほど答弁申し上げておりますが、これから3年間で行う小中高一貫ふるさとキャリア教育につきましても、その取り組み内容の中に介護福祉学校との連携した取り組みというものを取り扱っていただく等を予定する部分がございます。特にキャリアノートその他につきましても、それぞれの連携の中で行われている記録を残しながら、小中高12年間を通した記録として残していくことでやはり次の就職であるとか、あるいはさらなる進学であるとか、そういったものを通りながらもこの町でどうやって生活をしていくかという、そういった職業観であるとか、あるいはキャリア教育というと、とかく職業のほうばかりに目が向きますけれども、キャリア教育は職業に限ったことではなくて、その町でどういう役割を持って、その役割を自分はどう果たしていくのか、あるいはそこの役割の中に家庭生活がどのように行われていくべきだというふうなことも含めてキャリア教育は取り扱う内容となっておりますので、そういったものの中で十分に話し合い、時には介護福祉学校にご協力をいただく部分も出てくると思いますので、そういったものでのPRを含めながら介護福祉学校の部分についても直接的な参加という形にはなりませんが、いろいろな活動の中にご協力いただくというふうに位置づけさせていただければというふうに考えております。

質問 10番 三田源幸

3年間は道教委の主催といいますか、発信による事業であるので、なかなかその点は難しいのかなというふうに思いますが、この3年間で連携といいますか、小中高、福祉学校、この一貫ということではなくて、小中高の一貫の中のつながりではありますけれども、横に置いたこの並びで介護福祉学校もふるさと教育に参加をしているということは、執行方針の中でも明記されてございますので、この3年間ではしっかりしていただいて、またその3年後にさらなる発展へとしていっていただきたいなというふうに思います。3番目の給食は、食育で大変重要ということを述べさせていただきましたけれども、ふるさと教育、先ほど教育長も重要であるという認識はされてございます。平成26年度の決算資料の中に地元の食材を給食で使った使用率というものが出ておりました。約74%の地元産の食材を使われてございます。また、JAや生産組合により主食である米を提供されて、子供たちに食べていただきたいということで提供されておりますし、特にゆめぴりかの給食では、学校の給食の時間に教頭先生が放送で今日の御飯はゆめぴりかですと、よく味わって食べましょうというPRといいますか、お話をしていただいていると聞いたときには、生産している者からすれば大変うれしかったなというふうに思いますし、農業青年も食育の活動をやってございます。4Hクラブでは、栗山産の小麦を使ったうどんを毎年各小学校に行ってうどんづくりの教室を開いていると。また、JA青年部では、栗山産の米や野菜を持って餅つきの慰問を泉徳苑などで行っていると。若者も生産者も食育、栗山でつくられたものを給食または食育として生かしていただきたいという活動をやってございます。各学校での給食は、本当に食育に関しては重要なのだろうなというふうに思ってございます。学校での受け入れ態勢ですけれども、かなりそれには費用等々がかかるのでしょうか。その費用面についてお伺いをしたいと思います。

答弁 教育長 南條宏(教育長は2021年9月まで)

食費という単純な形で申し上げるというのもなかなか難しい問題もあるのですが、1食当たり高校生として必要な栄養カロリーというものを考えていったときにどの程度になるかというのはまだちょっと試算しておりませんので、何とも申し上げられませんが、近隣の学校で支給している部分のことを聞きますと、大体300円をちょっと超えたぐらいの金額ではないかなというふうに考えております。ただ、それ以上に実際にこの給食を実施するに当たって難しいという問題が実は施設面にございます。同じことを繰り返すようになりますけれども、まずは受け入れてもらうためのそれぞれの学校の施設設備を整えていただかなければならないということが一つございます。同じことの繰り返しになって申しわけございませんが、まず根本的に高校の校舎というのは、学校給食を前提とした構造になっていないということが、まず第一義にあります。そのためにこれを行うためには、給食車の進入路からつくり始めまして、給食搬入口を新設しなければならないということ。それから、給食を入れたとして、今度は給食を実際に食べてもらうまでの間にそれを安全に保管していなければならないということがございますので、施錠のある部屋を用意する。そうすると、例えば栗山高校の例でいいますと、学級のクラスの配置を変えないとそういう部分ができない、そういったこともございます。あるいは牛乳も給食車と行くわけではないので、牛乳は牛乳の専門の業者が搬入するのですけれども、それを実際に生徒の皆さんに飲んでいただく前までに保冷庫というところで温度調整をしていかなければならない、これもつくらなければならない。それから、栗山高校は3階建てになっていたと記憶しておりますので、主に生徒が生活している教室が2階、3階にあるということを考えると、給食コンテナ車をそのまま1階のところから2階、3階へと運ぶダムウエーターというもの、これはエレベーターと共有できない、給食は給食専門のものでなければなりませんので、ダムウエーターを建設しなければならないということが、まず1つございます。そのほかに、給食受け入れ、あるいは搬出までの間に専門の人員を配置しなければならないということがございます。加えまして、実はこれも細かいことですけれども、保護者が1年間に納めなければならない授業料、多くの諸納金がある上に給食費が加わることで保護者の負担がふえてしまうということ、さらにはこれらの納金の全ての口座振替手数料が現在道立高校にあっては北海道が支払っているという現状がございます。今北海道でも経費削減という方向性でこの口座振替の件数を抑制していこうという現状がある中でなかなか厳しいものがあるということがございます。もう一点、これは栗山高校ばかりでなく、いろいろな高校も同じ思いを持ちながら実施しているのだろうなと思うのですけれども、高校においては現在昼食というものは、まず弁当持参を基本としているという考え方を持っていること。また、自分で弁当をつくったり、あるいはパンを購入するなど、昼食の準備をみずからが行うことが社会で自立する力を身につける場として位置づけているのだということもお伺いしております。そういったことも踏まえながら、現段階での給食の高校への適用というのが難しいという判断に立っております。ただ、実は先日栗山高校に伺いまして、校長先生と教頭先生と事務長さんとお話をしてまいりました。その中で給食というよりは、私たちは栗山のお米を使った、栗山で生産されたものを栗山の子供たちと一緒に食べて、そういった食育をすることについては非常に意義があることだと思っていますと。ただ、給食という形で毎日ということになるとさまざまな問題が起こってしまうし、施設上の問題も起こりますと。年に1回程度であれば栗山産のお米を食べることを通してふるさと栗山を体験する取り組みについて、そういった授業を行うことはできるのではないかと、検討することができるかもしれないという意見を伺っております。今後栗山高校や介護福祉学校等々実施ができるかどうかについて、この点についても検討させていただきたいと思っておりますので、この点でもご配慮をいただければというふうに思います。

質問 10番 三田源幸

教育長のお話の中でも地元の食材を使っての給食の食育の件に関して重要だというご理解をいただいているということは大変うれしいと思いますし、高校は道立でございますので、栗山町の手が届かないといいますか、なかなかそういう面では難しいのかなというふうにも思います。ただ、先ほど答弁の中でありました年に1回でも給食によっての食育を体験ということではぜひとも、きっと1回で始まるのでしょうけれども、それを1回、2回、3回とどんどん広めていっていただいて、栗山産の食材を使った食育というものに関して広めていっていただきたいなというふうに思います。高校は道立であれなのですけれども、やっぱり介護福祉学校は町立なので、何とかその点は町でうまくいかないものなのかなというふうに思うのですけれども、その点についてお伺いしたいと思います。

答弁 教育長 南條宏(教育長は2021年9月まで)

実は、介護福祉学校のほうにも今回ご質問をいただいた経緯がございまして、現の1年生について聞き取り調査をしていただいております。調査をしたところ、給食希望者が1名ということで、何でそうなるかというと、実はそれぞれの子供たちによって取得単位が違いますので、登校が午後からになる子供がいたり、朝からという子供がいたり、あるいは昼食についても間があくから一度帰るとかいろいろな状況がありまして、そういった生徒個々の違う実態の中で給食を実施したときのどれだけの子供たちがそれを食べられて、それに給食センターとしても、例えば今日は3食です、明日は10食ですという形で対応するということもちょっと厳しいものもあるものですから、そういったことも踏まえながら、今の現状の中では介護福祉学校についても厳しいなというところを感じているところでございます。先ほど申し上げたとおり、介護福祉学校については年に1回でも、例えばおにぎり一つでもいいかなというふうに思っているのですが、子供たちにそういったものが食べてもらえるかどうか介護福祉学校にも声をかけさせていただきながら、できる、できないはまだここで申し上げることできませんけれども、まずはひとつ声をかけてみて、そういったことが可能なのかどうか、お互いにいろんな論議をしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。

質問 10番 三田源幸

生徒のほうからもそういうアンケートをとられたということで、この質問に対してのご配慮をいただいたのかなというふうに思いますけれども、食育、給食ばかりではなくて、やはりいろいろなところで町民とのふれあい事業に参加していただいて、ふるさと教育を推し進めていっていただいて、介護学校も多くの入学生が入っていただきたいという思いもありますし、この町民がふるさと教育によってふるさとは栗山ですという、この合い言葉で住み続けたいという思いを育てるためにもいろいろなところで、ふるさと教育というところで力を入れていっていただきたいなというふうに思います。質問を終わります。

出典:栗山町議会 平成28年第2回定例会 2016年3月9日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる