栗山町議会 平成24年第2回定例会 2012年3月9日
(1)王子の森を生かす新たな計画は/(2)定住自立圏構想の見通しは
2012年3月9日、栗山町議会の一般質問で、置田武司議員が「王子の森を生かす新たな計画は」「定住自立圏構想の見通しは」について質問し、町長 椿原紀昭、教育長 鈴木紀元が答弁しました。
- 質問者
- 置田武司 議員
- 答弁者
- 町長 椿原紀昭、教育長 鈴木紀元
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。
質問 11番 置田武司
通告に従い、大綱2問質問をいたします。まず、1点、王子の森を生かす新たな計画はということでございます。長く町民に愛され、いやしの自然スポットとしての王子製紙森林博物館(林木育種研究所)が閉鎖されて2年近く経過をしております。急な閉鎖に町民も驚き、大変残念なことになったと感じている方は大勢いると思いますし、私もその一人でございます。半世紀に及ぶ研究所の存在そのものが栗山の宝であったように思われます。王子の森は27ヘクタールの敷地を有し、200メートルから成るシラカバの並木を有し、北国栗山のシンボルです。北海道の優しく厳しい四季を告げる並木のたたずまいは、訪れる人々にいやしの空間と育種研究や北国樹木標本のライブラリーでもありました。敷地内には松、ポプラ、杉など130種類を超える樹木や植物が生きた標本として植栽されており、林木育種の歴史的な存在価値も極めて重要であると思います。現在はフェンスで囲まれ、管理上一般町民の立ち入りは禁止の状態が続いております。もちろん王子製紙さんの資産であるわけですから、当然の状況であるとも認識をしております。閉鎖時には後背地の森林については何も決まっていないと、町も同社の今後の対応を見守っているとのことでした。平成24年の町政並びに教育行政方針の中で、町長も教育長もふるさと自然体験学習の充実を強く熱く述べられております。ハサンベツ里山20年計画、ファーブルの森、雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウスなど、ふるさと栗山の豊かな自然環境を生かした環境教育のまちづくりの成果が上がっております。この連続性の中に王子の森を加えることがさらなる価値を磨き高めるまちづくりの推進に結びつくものと私は思います。閉鎖後2年を経過した今、王子製紙株式会社と町の間で王子の森を生かす新たな計画や展開がありますか。また、町民の森として活用等、町長みずから経済団体やNPOと連携しながら、王子製紙株式会社に積極的に働きかけをいただきたいと思いますが、町長のご見解を伺います。2点目でございますが、定住自立圏構想の見通しはでございます。市町村合併にかわる行政効率化の手段として国が提唱する定住自立圏構想が全国各地で具体的実践が行われております。人口4万人以上の中心市が周辺市町村と医療体制、救急地区医療や農業振興など密接に協力する取り組みでございます。住民が安心して住めるまちづくりを進めることや人口流出を食いとめるねらいもございます。道内では既に8地区が協定を締結し、行政サービスを効率化し、活路を見出しているところでございます。南空知の中核である岩見沢市も人口は9万人以上ございまして、中心市となり得る人口条件は整っているものの、昼夜人口比率がその要件を満たしていないために中心市の候補地になり得ない状況があります。財政支援等としても中心市には4,000万円、周辺自治体には1,000万円の特別交付税が配分され、厳しい財政状況の自治体にとってもこの支援の期待も大きいと考えられます。町長も町村会や空知期成会での周辺自治体との連携の中で、この案件緩和に向けて積極的にご発言されていることも承知しているところでございますが、さらにこの構想の推進についてこの地域の現状や将来を見据えた中で国、道へのさらなる積極的行動を期待しているものでございます。現状と今後の見通しを伺います。以上、よろしくお願いいたします。
答弁 町長 椿原紀昭(町長は2018年3月まで)
1点目の王子の森を生かす新たな計画についてのご質問でありますが、王子製紙森林博物館につきましては、王子製紙株式会社が昭和31年に洞爺丸台風により大規模な社有林被害を受けたことをきっかけに成長の早いパルプ材用樹木などの品質改良を行うために設立されました。その後数多くの研究成果を生み出したのが、特に短期間で成木となる北海ポプラの誕生では、パルプ材としての活用のほか中国と共同で行われた砂漠化防止事業で活用されるなど、各方面からも高い評価を得ておりました。その後の時代の変遷とともに紙の原料は国産材から外国産材への活用シフトに伴い、平成11年からは王子製紙森林博物館として同社の情報発信施設として運営がなされ、さらにはパルプ材は海外産が主力となっており、情報発信機能も一定の役割を終えたためという理由によりまして平成22年3月末をもって閉鎖となりました。同館の約24ヘクタールの施設内には樹齢数百年の樹木標本のほか、200メートルのシラカバ並木やバリアフリーの森など多くの樹木や植物が美しい景観を保ちながら森が形成されているところであります。50年を超える時を刻んだ王子の森は、栗山町における地域の生かされるべき貴重な資源であり、さらに守るべき美しい環境であるとの認識は議員の思いと同じであります。閉鎖後につきましては、管理を担っている同社グループ企業と緊密な情報交換の機会を設けてきました。会社といたしましても貴重な自然環境を生かした異業種による有効活用策の検討が進められているとお聞きをしているところであります。これまでも幾つかの具体的プロジェクトについて関係機関を巻き込んだ中で議論されてきたようですが、不幸にも昨年の東日本大震災による被害が同社の国内工場などにも及んだことから、現在は現有稼働施設の復旧に全力を挙げられているとお聞きをしているところであります。また、先月には王子製紙本社にも訪問させていただき、今後の活用策の再検討を重ねてお願いをしてきたところであります。町といたしましては、引き続き所有者である企業における活用策をお願いしていくとともに、早期の活用が実現できるよう解決策についての協議を行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。2点目の定住自立圏構想の見通しについてのご質問でありますが、定住自立圏構想は少子高齢、人口減少が急速に進行する地域圏において安心して暮らせる地域を各地に形成し、地方圏から都市圏への人口流出を食いとめるとともに、都市圏から地方圏への人の流れを創出するための制度として総務省により打ち出されたものであります。議員のご質問にありますように、定住自立圏を形成する中心市には年間4,000万円、その周辺市町村には年間1,000万円の特別交付税が措置されるほか、国庫補助事業等の優先採択や有利な地方債の配分など多くの財政支援措置が受けられることになっております。現行の制度下では、ここ南空知圏域には中心市となれる市が存在しないというのが実態であります。このままでは、定住自立圏を形成できる圏域とできない圏域とでは地域間格差がさらに広がることが危惧されるところでもあります。このようなことから、私といたしましてもあらゆる機会を通じまして国や道などに対し要件の緩和について要請活動を行っているところであります。北海道もようやく重い腰を上げ、国に対して中心市要件の特例的緩和を求める要望を行ったところでありますので、北海道とも連携し、地域の実情を踏まえた制度となるよう引き続き国に対し強く要望してまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。
質問 11番 置田武司
1点目でございますが、非常に前向きというか、積極的な取り組みをなさって、町としても考えているということでございます。閉鎖に至った経緯としては、国産材の研究に一つの区切りがついたということで、確かに50年もあった、我々小さいころは王子の研究所というような形で、随分あの通りを通るたびに閉鎖されてフェンスが張られていることに対して非常に寂しい思いをいたしております。また、今年の執行方針なんかにも、なんかというか、教育長も熱の入った所信の中で、ハサンベツ、ファーブル、御大師山、コカ・コーラハウス、最終的な帰結というのは王子の森なのかなというような気もしますし、これはやはり栗山の宝として、あそこはどちらかというと観光地でないですけれども、200メートルのシラカバ並木というのは写真スポットになり、非常にいやしの空間、さらには若いカップルがあそこへ来て、写真を撮っていくようなことも十分考えられるようなスポットでないかなというふうに思います。その流れでいくと、自然環境の充実云々についてもまさしく王子の森を外して考えるということはなかなか難しいなと。ただ、王子さんの土地、所有の資産ですから、王子さんからすれば余りわあわあ言ってほしくないのかなという部分もありますけれども、何とかオール栗山の体制の中で今後の展開を逆にこちら側から、いろんな自然環境云々もそうですし、観光ですとか、特に二、三年前から進めているクリのブランド化、これあたりもまことに勝手なことを言うと王子さんの土壌あたりはクリの木の植栽なり、生育には非常に向いているところでないかなというふうにも実は思うのですが、その辺も含めて、町長、もう一度決意のほどということではないですが、具体的に王子の社長さんもこの4月から進藤さんという方にかわって、北海道出身の方で、苫小牧に二十何年間いた方なので、非常にその辺も勝手な解釈ですけれども、ご理解をしていただけるのでないかなと。栗山としての考え方も十分に伝わっていくのでないかなと。どうもここ何年もあのフェンスの状態が続くというのは、森林博物館も我々も入っていませんけれども、どういう状況なのか。コンパネ張って、あれでしばらく様子を見ようというのはちょっと考え物でないかなというふうな気がしますので、その辺町長もう一回具体的に何かありましたらお願いいたします。
答弁 町長 椿原紀昭(町長は2018年3月まで)
再質問にお答えを申し上げたいと思いますが、王子の森、実態は今ご質問と答弁との中でお話ししたとおりの内容であります。現在私どもとしても、あるいは地域の方々からもいろいろなご意見もいただいておりますし、あの状態でどうなるのだということのお話も聞いておりますので、私どもとしては何とか早い時期にあの王子の森の再生をできないかなということで、実際は先ほどお話ししたとおりあの管理等々やっておられる王子の系列の会社が苫小牧にございますから、担当課長も出向いていろいろと今お話をしている中でありますし、先般も上京のときに担当とのお話も若干実態を会社としてはどう考えているのだということも含めてお話をして、情報を押さえてきているわけでありますが、王子としては先ほどお話ししたとおり当面は自分のところで若干の管理をしながら維持していくということになっております。ただ、事例としては、それぞれの都市にあります市場価値のある場所がかなりありますから、そういったところを市にある程度の条件の中で貸与をしているというケースもあります。貸与ですから、ある程度の無償のケースと有償のケースもあれば、いろいろあると思うのですけれども、そういった対応をしておりますけれども、栗山の王子の森の場合、今、町としてある程度の貸与をしていただけると、これはこれから交渉ですからわかりませんけれども、貸与をしていただけるというところにある程度予算化をして投資をして、さらなるあの24ヘクタール管理維持をするということは、今の平成27年までの財政上からすると到底対応ができない内容。私個人としてはしたい気持ちでありますけれども、ですからそういう事柄を、要件等々整理をしながら、ケースとしてはまた逆に無償で譲渡、これはわからないです、というようなこともある程度の検討する項目の中に入れながら、王子さんのこれからの計画等々も含めてある程度の論議をさせていただいて、最終的には本社の社長さんともお会いをしながら、ここの森の将来構想というのですか、そういったものを模索しながら進めてまいりたいなと、こう考えておりますので、もう少々時間をいただいた中で、進捗状況をまたご報告を申し上げたいなと、こう思いますので、ご理解いただきたいと思います。
質問 11番 置田武司
今貸与、無償譲渡というような形の中でお話がございましたので、できるだけ早急に、地域の状況も踏まえながら進捗をしていただきたいなというふうに考えますし、シラカバ並木の200メートルのあの辺だけでもひとつ今年のいい時期には見れるようなことにならないかなというふうにも思うので、ぜひとも、しかもオール栗山でやはり、町長、向かっていくことの大事さということはあると思うので、商工会議所なり、NPOなり、いろんな自然団体も巻き込んだ中でお話を進めていっていただきたいなというふうに思います。通告にはございませんが、教育長、どうですか。
答弁 教育長 鈴木紀元(教育長は2015年9月まで)
私が現職のときなのですけれども、栗山中学校に勤めていた折に吹奏楽部があの王子の森の200メートルのシラカバ並木をちょっと行ったところの広場で定期演奏会をしておりました。非常にいい雰囲気ですよね。ですから、あそこがもし町長の努力でオール栗山のものになったとすれば、栗山教育委員会並びに町がやっている自然環境教育には大きな役割を果たすものと考えていますので、私もひそかに期待しております。
質問 11番 置田武司
定住自立圏に移ります。町長、何回も期成会なり、町村会の中で、新聞にも腹立たしく思っているよと、それからとにかく条件緩和ですから国の総務省の考え方、昼夜人口の云々というところがあるので、これはやはり積極的に道に働きかけながらクリアをしていかないと、いつまでたってもこの圏域だけが残るようなことにならないようにひとつお願いをしたい。それと、ここで言ってもどうしようもないのですけれども、岩見沢のやる気のなさに非常に落胆をしております。本当にやる気があるのかなと。新聞なんかによりますと、例えば救急でうちの日赤から市立病院なり、労災にということも余り来てほしくないという言い方もちょっとあれですけれども、そういう感じさえも受けるのかなというふうに思いますし、それであれば岩見沢を外した中で、この4町の広域行政というものは徐々に明確になってきつつあるような気もいたします。今後の展開を期待しながら、そういいながらやはり4,000万円や1,000万円に目がくらむわけではないのですけれども、ぜひともその辺の何とかなるものであればという部分があるのですが、道との兼ね合いがありながら進めていくというようなことでよろしいかなと思うのですが、よろしくお願いをしたいというふうに思います。お昼になりましたけれども、ちょっともう一点、通告本来ないのですけれども、震災瓦れきちょっと聞いてもいいですか、自治体の対応について。〔何事か言う人あり〕
質問 11番 置田武司
ちょっとだめだと言っていますので、下げます。終わります。