上士幌町議会 令和元年第5回定例会 2019年9月3日
上士幌町の高齢者福祉に見る地域包括ケアシステムの現況とまちづくりについて
2019年9月3日、上士幌町議会の一般質問で、馬場敏美議員が「上士幌町の高齢者福祉に見る地域包括ケアシステムの現況とまちづくりについて」質問し、町長 竹中貢が答弁しました。
- 質問者
- 馬場敏美 議員
- 答弁者
- 町長 竹中貢
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 10番 馬場敏美
上士幌町の高齢者福祉に見る地域包括ケアシステムの現況とまちづくりについて質問いたします。地域包括システムという用語は、2003年に高齢者介護研究会の「2015年の高齢者介護~高齢者の尊厳を支えるケアの確立に向けて~」で初めて使用されました。この用語が法的に定義されたのは、10年後の2013年12月に成立した社会保障改革プログラム法によってであります。この間、地域包括ケアシステムの概念は、大きく変化しながら確立してきました。当初の介護サービスを中核としていたのとは異なり、ニーズに応じた住宅の提供や、医療や介護等サービスの同格位置づけ、在宅のみとりだけではなく、医療機関と入所施設でのみとりなどの施策が実施されるようになりました。しかし、このさまざまな考え方の変化は、地域包括ケアシステムの構築に向けた取り組みをより難しいものにしてきました。特に、医療・介護連携は、一部の地域を除き、両者の交流がほとんどなかったこと、さらには地域包括ケアシステムの実態は、ネットワークであるにもかかわらず、システムとしたことであります。地域包括ケアシステムは、全国一律にこうすればよいというものではなく、地域の自主性や主体性、特性に基づきつくり上げていくことが必要であります。恐らく、医療、介護、生活支援といったそれぞれの要素が必要なことは、どの地域でも余り変わらないことだと思いますが、誰が旗を振り、連携を図るのかは、まさに地域の特性によるところであります。2015年から厚生労働省は、高齢者に対象を限定した地域包括ケアシステムを、全世代・全対象型地域包括支援に拡大することを提起しました。地域包括ケア構築による地域共生社会の実現という理念には合理性があるものの、実際に自分の住むまちがそこに向かって具体的に何をしていくのかという地域に見える青写真を描くことができなければ、地域包括ケアの構築推進も言葉だけで終わってしまいます。そこで、上士幌町における高齢者を中心とした地域包括ケアシステムの構築推進を通して現状の課題を整理しながら地域包括ケアと地域共生社会の実現に向けた具体的な取り組みを提起する中で議論を深めていきたいと思います。本町の高齢者の現況は、2018年10月1日現在、65歳以上の高齢者人口は1,724人、高齢化率35.05%、うち65歳から74歳は711人、75歳以上は1,013人となっています。この構成は、団塊世代が75歳以上になる2025年に65歳以上の高齢者人口は1,775人、高齢化率38.23%、うち65歳から74歳は696人、75歳以上は1,079人と推計されており、65歳以上の人口は緩やかに減少傾向に入っていきますが、後期高齢者比率は増加していきます。次に、要介護認定者数ですけれども、2018年12月現在、被保険者数1,744人のうち、328人、2025年の推計では、被保険者数1,775人のうち、406人としており、これも増加傾向にあります。ひとり暮らしの高齢者世帯数は、2018年10月1日現在、482世帯で、前年度474世帯と比較しても、これも増加傾向にあります。また、認知症高齢者数の増加も見込まれることから、今後も高齢者が住みなれた地域で安心して暮らせる地域包括ケアの推進と、地域共生社会の構築は、重要な政策課題と思いますので、以下について質問いたします。1つ目です。現場レベルの双方向の情報共用ソフトの整備についてであります。ソフト整備は、それぞれの機関が役割の分担を明らかにし、1人の利用者を地域全体で支える地域完結型・ネットワーク型、上士幌町でいえばコンパクトシティ型地域包括ケア提供体制を確立する上で欠かすことのできない必要な整備であると考えます。2つ目に、第3の住まいの必要性についてであります。第3の住まいですが、上士幌町の介護サービス量は、ほぼ必要量に達してきており、待機に必要以上の時間を要することは解消されてきています。この第3の住まい、高齢者専用住宅等は、少子高齢化社会の中で独居高齢世帯、高齢夫婦世帯の増加、医療、介護、生活支援等を受けながら地域で生活する人に対応するべく、住宅サービスとしての住まいの整備であり、在宅と施設をつなぐ住宅として、高齢期の住まいの選択がふえることで、地域の大きな安心材料になると考えます。次、地域ケア会議と住民参加についてであります。地域ケア会議の設置主体は、地域包括支援センター、または市町村としています。地域ケア会議は、地域の実情に応じた地域包括ケアシステムを支える中核拠点として、その機能を持ち、他職種協働による地域包括支援ネットワークの構築が求められています。この会議の重要性から、地域住民の地域ケア会議の参加は、今後地域共生社会へ向け、互助をどう育み、根差していくかという点においても協働していかなければならないと考えます。次に、地域の拠点づくりについてであります。現状、地域サロン、小地域ネットワーク、認知症カフェ、各種ボランティア活動、子育て支援活動、障害者支援活動、健康づくり活動、介護予防活動と、多くの活動に地域住民が参加、協力しています。これらの活動・協力関係を日常的に縛られることなく継続し、また、参加以外の時間帯や、活動に参加していない住民も、それぞれ目的は違っていても、自分の意思で自由に利用できる場としての地域の拠点が必要と思います。そこには支える側、支えられる側というどちらか一方の関係性ではない関係が生まれ、このつながりは、互助を育む重要な拠点にもなっていくと考えます。最後に、互助の組織化についてであります。地域の情報は、地域包括支援センターを中心に民生・児童委員、行政区長、各事業者などの連携の中で行われてきました。従来から行われてきたこの情報の収集を、地域住民も含めたネットワークに位置づけ、組織として情報の流れを明らかにし、さらにはフォロー体制も整備し、継続できる体制整備が必要であると思います。具体的には、民生・児童委員の担当地区を1つの担当地区とし、民生・児童委員を中心に行政区長、複数の福祉協力員の参加を前提に組織化を図り、互助の広がりを目指します。その広がりの場、住民が集う場が、地域の拠点整備でもあります。これにより組織化されたメンバーは、必要時、地域ケア会議への出席が可能になります。また、地域住民組織であることから、常にフォロー体制を整え、活動に対する安心感が必須であり、その活動をバックアップする組織の整備も必要であると考えます。本来であれば、住民同士の継続的な関係による自発的協力が相互扶助を可能にしていくものであると思いますが、ここでは互助の組織化というある意味強制的な手法で取り組み、互助を育み、地域共生社会の構築へ向かおうとするものであります。ただいま申し上げた内容の実現、実施に向けて、町長の考えをお伺いしたいと思います。
答弁 町長 竹中貢
上士幌町の高齢者福祉に見る地域包括ケアシステムの現状とまちづくりについて、馬場議員のご質問にお答えいたします。議員ご指摘のとおり、平成30年度には、本町の高齢化率の増加がとまりました。これで重度認定者が少なく、元気な高齢者が多い特性でありましたが、高齢者層の平均年齢の高齢化が進んだことなどから、特に介護度が重度の方の比率が大きくなっている状況にあります。地域包括ケアシステムの構築の目的は、住みなれた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることとされております。総合計画基本目標である健康で安心して暮らせるまちにも通じるものとなっております。それには、住民が参画し、他職種が連携して支えることが重要であります。そのためには、住民みずから取り組む健康維持や介護予防などの自助を初め、住民主体の交流の場や、支え合いの活動となる互助、介護が必要となった方については、介護保険サービスの利用による共助、そして社会福祉制度による公助に至るまでの機能で、偏りや切れ目なく支え合える地域を目指す必要があります。地域包括ケアシステムとは、何か1つ特化した事業の充実ではなく、生活支援体制整備に関する事業を初め、認知症総合支援事業や、医療・介護連携推進事業、介護予防事業などの各種事業を通じた他職種の連携と協力関係なしには実現できないものと考えており、関係者間における日常的なネットワークのもとに各関係機関が役割を持って取り組んでいるところであります。1点目の現場レベルの双方向の情報共有ソフトにつきましては、在宅医療、介護連携や介護施設におけるICTツールは開発されてきており、対象者の情報を共有化することで、迅速で間違いの少ない対応や、介護施設職員の労働環境の改善に効果があるなどとされています。これらについては、本町における現状の情報連携の仕方や、介護現場の環境、関係者間での協議など十分に検証した上で整備するべきであり、今後の課題であると認識しております。ご質問の1人の利用者を地域全体で支えるための情報共有ソフトにつきましては、個人情報の取り扱いとして、行政以外の社会福祉協議会、介護施設、民間委員等の機関間の情報伝達についての本人同意や、個人情報の保守管理方法、システム間の情報伝達方法、情報機器の利用方法などを整理していく必要があります。本町におきましては、要援護者登録機能を有する地域福祉支援システムと、相談記録や介護予防計画策定機能を有する地域包括支援センターシステムが連動しているシステムを福祉担当、介護支援担当、介護保険担当、防災担当、消防で共有できるように、平成30年度に導入し、その運用により情報の共有化を始めたところであります。登録時に役場外部への情報提供の同意をいただいた場合は、町内会や社会福祉協議会等への提供に結びつくものであります。今後も情報共有化に向けた研究を進めてまいります。2点目の第3の住まいの必要性につきましては、高齢者専用住宅等について、公的な賃貸住宅の提供といたしましては、公営住宅や老人アパートでの対応となっており、老人アパートにつきましては、北団地の建てかえ時に公営住宅団地に包含する位置づけで検討しているところであります。建てかえにおきましては、シルバーハウジング事業等での高齢者の生活サポートの提供も検討していく必要があると認識しているところであります。西団地の町なか住宅移転におきましては、移転対象者となる入居者の特性について、高齢単身や、高齢夫婦世帯が多い実態から、移転後の家賃の上昇を抑えることや、周辺施設への外出機会拡大も含め、コンパクトで住みやすい高齢世帯向けの供給を検討しているところであります。3点目の地域ケア会議につきましては、介護保険制度が開始された平成12年度より実施されており、医療・介護・福祉等の関係者により会議を開催してきました。国が示す平成27年度からの第6期介護保険計画時より、地域ケア会議には、個別課題解決機能、ネットワーク構築機能、地域課題発見機能、地域づくり資源開発機能、政策形成機能の5つの機能を地域包括ケアセンターが実施する各種会議や協議体等に位置づけ、運営しております。特に、個別課題解決やネットワーク構築に係る会議につきましては、町内医療機関の医師にも参加いただいており、医療と介護の連携を深めているところであり、地域で支える困難事例等につきましては、定例の地域ケア会議とは別に会議を設定し、民生委員等の地域関係者にも参加いただき、情報と課題解決への共有を図った経過もあります。本町の住民参加の取り組みといたしましては、町内会を中心とした地域の実態調査における取り組みを進めており、また、今年度からは、地域力を高め、互助による地域支援を形づくるために、町民参加による「あすわがミーティング」を開催しております。地域での互助が根づく仕組みを皆様で考えていけるよう進めているところであります。昨年には、地域課題を掘り起こすために、地域ケア会議に参加する介護関係者を中心として、医療介護関係者や、一般町民からの意見聴取を目的に地域包括ケアセミナーを実施し、社会福祉連携会議での課題解決へとつなぐよう試みたところであります。明確な課題の掘り起こしには至らなかった反省はありますが、多くの町民に地域包括ケアの周知がされました。また、町内の施設で働く介護・医療職員同士が交流することで、仕事に対するモチベーションの維持にもつながったことも成果であります。4点目の地域の拠点づくりにつきましては、町民が自由に集まることができる公共施設の空間としては、わっか、ふれあいプラザ、こども園交流スペース、交通ターミナル、ぬかびら文化ホールなどのほかに、地域管理の市街地各地区集会所や、農村部コミュニティーセンターがありますが、どのように使われるかが重要であります。福寿協会の地域交流スペースでは、多くの町民が交流されている実態があります。気楽に集まれる空間の確保とあわせて、主導的に住民活動を担っている方や、参加される方の意向を十分酌み取り、支援をしていくことが継続的な取り組みには重要であると考えております。5点目の互助の組織化については、自発的意向を損なうことがないような支援が必要であると感じているところであります。町内会におきましては、地域ごとそれぞれの実態があり、持続可能な取り組みへ結びつけるためにも、町内会で一番よいと思われる方法を尊重しながら、関係機関等と連携を進めてまいりたいと思います。民生委員におきましては、全国的にも担い手不足の状況にあり、定員割れの地域もあるのが実態であります。近年では、民生委員活動の参加意欲を感じる方の減少や、年金の支給年齢の引き上げや、女性の社会進出、町内における企業や事業所での人手不足の状況などから、忙しく働いておられる方が多くなり、なり手が見つけにくい現状であります。地域の互助の力を高めるための人材育成も進めていく必要があります。また、独自に福祉協力員を配置して、高齢者の見守り活動を実施している町内会も町内にあることから、身近な互助による安心・安全な地域づくりへの手法の一つとして周知することで、町民の理解を深めることも必要であると考えております。健康寿命の延伸により、元気に生き生きと活躍できる町に向けて、見守り合い、助け合える地域社会を町民皆様で育てていく必要があると感じておりますので、ご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
質問 10番 馬場敏美
ただいま答弁いただきました内容についてお伺いいたします。5点質問させていただいておりますので、一つ一つ質問していきたいと思います。まず、1点目の現場レベルの双方向の情報共有ソフトの整備についてでありますが、これについては、答弁の中で今後の課題であると認識しているという答弁がございました。実は、2017年7月25日、生涯活躍のまち上士幌町創生包括プロジェクト基本構想、この地域包括ケアの項目で、情報の共有と一元化に取り組んでいくということで、2年前にこのようなことで明文化されております。恐らく、実施に向けて動き出しても、少なくとも1年とか2年ぐらいの時間が必要だというふうには思っております。コンパクトシティのまちづくりを進める本町において、コンパクトシティ型地域包括ケアのさらなる構築推進に向けて必要不可欠な要素だ、そのように考えておりますので、ぜひ協議の開始に向けて早急に取り組んでいただければなと思いますけれども、これについてはいかがでしょうか。
答弁 町長 竹中貢
要介護者等々の情報の的確な把握と、いろんなところにかかわって支援を受けながら元気に生活をしていくというためにも、医療・介護・福祉、いろんなさまざまなところが情報を共有するということが非常に大切なことだと、そんなふうに思います。ただ、問題は、やっぱりそれぞれの機関の現況といいますか、そこの枠組みを全部乗り越えるといいますか、融合するというか、その辺というのは非常に難しい一面があると思います。例えば、医療の中でも情報のいろんな医療機関、病院同士が情報を共有する、そのことだけでもなかなか現実的には、個人のカルテなんかも本当は情報共有にできることがいろんな意味でいいはずだと思いますけれども、なかなか現実のところはいろんなハードルがあるということであります。この町の中で安心して暮らしていくためには、ぜひその辺のところが必要であるということでありますが、その前段として、まず、町内の中での各関係課が情報を共有化するという一歩が始まったということでございます。それを拡大をしながら、今度は介護施設のほうだとか、いろんなところとどう理解を得ながら情報の共有化に行くかと、その辺の共有化するためのお互いの連携の確認と、何ができるかだとか、それからもう一つは、やっぱり個人情報のこの問題というのは大きな壁としてあるわけです、今は。特に、個人情報法という関係については、非常に難しい問題がありますので、そういった意味では、情報の漏えいの問題だとか、そういったリスクのところについてもしっかりした上で、安心して自分の情報がいろんなところで回っていって、そして必要なときに必要な施設の、あるいはサービスなり支援を受けるというようなことが大事だというふうに思っています。まずはその一歩が始まりましたので、その次の段階として、情報提供してもいいという方が前提になりますけれども、同時に施設間の連携といいますか、情報の共有化ということについても、どこまでお互いの情報が共有できるような、あるいはするような役割がそこに出てくるのかと、こんなことなんかも大きないろんな課題としてあるのではないだろうかなと思っております。ある意味では、そういったところの各関係機関・団体が情報共有化しているという、そういうような先進的な事例があれば、そんなところも参考にさせていただきたいなと、議員にとっては介護関係についての非常に見識が高いというふうに、今までのキャリアから含めてそう思っておりますので、そんなような情報もいただければいいのではないかと、ハードの整備については、それは行政として責任を持ってやらなければならないというふうに思って、そしてまた、各機関等には支援策だとか、そんなことは講じることができるだろうというふうに思います。お互いに情報を共有するそのものの合意形成というのを図っていくということは非常に難しい、でも大事なことだと思っています。
質問 10番 馬場敏美
ありがとうございます。先進的にやられているところも既にあるというふうに聞いておりますので、それがいいというわけじゃないですけれども、上士幌町としてどうあるべきかというのが大切だと思いますので、先ほど言いましたけれども、少なくとも1年とか2年とか、やっぱりそういうスタンスの中でしか、これは実現できないことだと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。次に、2点目の第3の住まいの必要性についてであります。誰もが高齢期を迎えて健康状態に不安を感じ始め、自宅での生活が心配になることが来ると思います。そのようなときに移り住むことができる住宅であります。高齢者や障害者など、地域とのつながりの中で可能な限り地域で暮らせる住まいのことです。パーソナルスペースはもちろん、パブリックスペースも備え、必要に応じ、夜間の見守りもあり、この建物は在宅の持つ人間関係の維持と、施設の持つ安心感の提供など、両者のよさをあわせ持った住まい、第3の住まいとして地域住民にとって大きな安心材料になるんではないかと思っております。答弁の中でシルバーハウジング事業等の高齢者の生活サポートの提供を検討していく必要があると答えておりますが、このシルバーハウジング事業等とあるのは、シルバーハウジング的機能を有する建物の検討ということでとらえていいのでしょうか。本町における高齢者介護のハード面の整備は、この第3の住まいの整備によって、高齢者の部分はほぼ完成に近づいたのかな、私自身はそんなふうに思っております。それによって、より選択の幅も広がると考えておりますので、ぜひこの実現の方向で取り組んでいただきたい、そんなふうに思っております。先ほどのシルバーハウジングの部分でよろしくお願いします。
答弁 町長 竹中貢
この事業につきましては、厚労省、そして国土交通省と連携をとりながら、高齢期の介護施設に入る前といいますか、自宅で自分らしいどう生活をするかという意味合いで制度化されているということであります。公的な機関、行政がこれを整備するのが基本的には望ましいんだろうというふうに思います。介護施設までではない、生活支援だとか、買い物のお手伝いだとか、できるだけ日常生活、自分の自立をしていくという前提での施設でありますけれども、ただ、健常者というレベルでなくて、それなりの要介護の2レベルだとか、しかし、それ以上重篤にならないような住まいなり、あるいは暮らし方をしていくということで、いろんなお年寄り、できるだけ元気でいてもらいたいと思いながらも、年とともにいろんな機能が弱ってまいりますから、それに応じた対策の一つとして、今までは健常者と、あと施設と、大きく分けると大体このように区分されて、あとは自宅でという部分がありましたけれども、その間のすき間を埋めるのがこのハウジング等という意味合いで、ハウジングの定義はありますけれども、それに類似したようなバリアフリーの関係だとか、そういったことを整備をしていく必要があるのかなということであります。これはまた今、北団地の整備等々も始まっておりますから、そういった中で、かねてから馬場議員とも介護の関係の中でもこの老人アパートの問題だとか、そんな話も施設の周辺にという話だとか、いろいろ話をさせていただいておりますけれども、今後、これらを詰めながら進めていきたいというふうに思います。今、西団地から、大体高齢になって町なかに来ていただいておりますけれども、まだ元気なうちはいいですけれども、やがてなかなか難しくなってきたということになったときに、次の住まいとしてこの第3の今もお話あった、そういったときに転居してもらいながら安心して暮らせるような、そういう住まいを確保する必要があるんではないかと、そう考えております。
質問 10番 馬場敏美
ありがとうございます。私自身は、このシルバーハウジング等ってこの中で答弁していますけれども、シルバーハウジング的機能を持って、プラスシルバーハウジングには制約する部分もありますので、この機能プラスもう一つ上士幌町にとって必要な機能ってあると思いますので、そういう機能を包含した建物ということで、もし実現するときにはそういう方向で考えていただければなと、そんなふうに思っております。3点目の地域ケア会議と住民参加についてであります。ここで住民参加として質問させていただきましたのは、本町が進めているまちづくりは、地域住民の主体的な参加を前提としています。地域の情報の集積は、まちづくりにおいて最も大切な要素であると思っております。そのアンテナの役割が、地域包括支援センターであり、地域ケア会議の場であると思っております。答弁の中で、昨年は地域包括ケアセミナーを実施し、地域福祉連携会議へつなぐよう試みたとありましたが、地域ケア会議の場においては、専門職の目だけでなくて、地域の目も近年特に必要になってきていると思います。これについていかがでしょうか。
答弁 町長 竹中貢
当事者の思いといいますか、いろんな悩みや、あるいは不便さだとか、そういったことをケア会議のほうに、そういったことを踏まえながら協議はしていますけれども、やっぱり当事者の声を直接さまざまな形で聞くということは大切だというふうに思います。それは日常的に支援センターの職員等々についてはいろんな接点を持ったり、あるいは民生委員さんなんかの情報を得ながら収集しているということだと、そんなふうに思っております。その辺については、やっぱり一番サービスにとって必要なのは、当事者がどんなことで困っているのかということだろうというふうに思いますから、そのような視点でさまざまな機会を通して住民の皆さんといいますか、それぞれの立場の人からの意見を聴取をしていくというのは、相当今手厚くといいますか、プラザのほうでもかかわっているというふうに私どもとしては認識をしているところであります。ただ、まだまだ全ての人の声が隅々まで聞きとっているかということになるとありますけれども、あとはもう一つ足りないところでは、いろんな形で企業や、あるいは具体的には郵便局のそういったところの見守りだとか、あるいは食事の宅配の中でのことだとか、さまざまな目を通して住民の率直な課題を吸い上げていくというには心がけているはずでありますし、今後もさらにそれらについては十分配慮していく必要があると思います。
質問 10番 馬場敏美
ありがとうございます。地域ケア会議の目的は、まず第一にはケアカンファレンスということで、今町長がお話ししたように、当事者の生活をどうケアプランによって支えていくかということ、これは地域ケア会議の一番大事な役割の一つだと思います。今、私が地域の目も特に必要だというふうにお話ししたのは、地域ケア会議の中の1つの機能であります地域づくり資源開発機能ですとか、政策形成機能というのがあります。そういうところでの地域の目というのが必要になっていくのかな、そんな思いでちょっと質問させていただきました。この辺も今後ぜひ進めていっていただきたいな、そんなふうに思っております。次に、4点目の地域の拠点づくりであります。答弁の中で、町民が自由に集まることのできる公共施設の空間としては、わっか、ふれあいプラザ、こども園交流スペース、交通ターミナル、ぬかびら文化ホール、地域管理の市街地各地区集会所、農村部コミュニティーセンターなどがあるというふうに答えております。ここで考えています地域の拠点は、2人でも成り立つ関係性を受け入れることのできる場所という発想です。井戸端会議ができるような場所と言うふうに考えております。そう考えると、場所が持つハード、ソフト両面が重要になります。地域の拠点は、この視点が大事になると思いますが、これについていかがでしょうか。
答弁 町長 竹中貢
2人でも関係が保たれているという、それが大事だというのは、背景にはひとり暮らしが多いということだとか、高齢夫婦世帯が多いだとか、それらに対する対応の一つとして、今お話しされていた2人でもという話なんだろうなと、そう思います。確かに非常に従来のコミュニティーが非常に希薄になって、近隣との隣近所のおつき合いも非常に薄くなってきているという、こういう現実がございます。ですから、そういった意味では、隣にちょっと声をかけるだとか、今、なかなかよそのうちに上がってお茶を飲んだりというのはどのくらいまでが日常化されているのかちょっとわかりませんけれども、以前から見ると、それらも少なくなってきているんだろうなと、そんなふうに思います。そういった意味では、2人でもというのは、2人の場所というのは、それぞれのお互いの隣近所でお互いに行ったり来たりするという関係の大切さだとか、そういったことをある意味では奨励をしながら、お互いに元気だったり安否を確認するというような、そのような全体的な運動といいますか、啓発をしていくということも必要なのではないだろうかなと思います。個別にその都度2人のために方々に、また、公共的な施設をつくるというのは現実的な話ではないだろうと思います。ある程度やっぱり一定数の利用だとか、それから一定の距離感といいますか、全ての隣近所というわけにいきませんので、そういったことがありますので、公共としては一定の距離の中にそういった整備をさせていただくと同時に、今のところは各町内会のブロック別に集会施設なんかをつくっていますけれども、そこでの使い勝手の問題だとか、そんなようなところにもし不便さだとか、こんなことがあると1人でも2人でも行ったら何かできるよというようなことがあれば、そのような手だても行政としてはする必要があるんではないかと思いますが、もう一つは、やっぱり隣近所のそういったおつき合いをどうするかという、こういう町の中にしていくという取り組みも一方では必要なのではないかなと、こんなふうに今感じたところでございます。
質問 10番 馬場敏美
ありがとうございます。2人でも成り立つ関係ってちょっと象徴的にとられたようなんですけれども、いわゆる2人が集まれば3人、4人、5人集まっていきますよという意味でちょっと使わせていただきました。そういう意味で、町長も今答弁しましたように、現状の公共施設は、なかなか、例えば2人で行ってお茶飲もうかという環境にはなっていないなと、そんなふうに思っておりますので、新しく施設をつくって云々ということではなくて、現在あるもの、例えばまた空き家なんかも利用しながら、本当にコミュニティーとして集まれるような場所、そういう場所が大切なのかなって、そんなふうに思っております。それから、これに関連するところなんですけれども、福寿協会の地域交流スペースと答弁の中にありましたけれども、ちょっと福寿協会のこの地域交流スペースを調べてみましたら、平成30年度で延べ4,200人強の利用者がいるということなんです。福寿協会によれば、地域交流スペース開設予定の1年半前から地域住民オブザーバーとして参加した町福祉課職員とともに、地域包括ケアの勉強会ですとか視察を重ね、さらには自主設計業者も加わり、地域住民が利用しやすい交流スペース、集まった方たちが利用しやすい交流スペースというのはどういうものなんだろうかということを、実際設計に反映したということなんです。加えて、当時集まった人は会をつくっているんですけれども、この会は、仲間づくりを目的として、会に縛られることなく時間の許す範囲で活動に参加するという、本当に緩やかな関係を維持して現在も続けているということで、このときのメンバーは、現在も法人の応援団として継続してかかわりを持っていただいているということでした。これなんかは拠点づくりの一つの方向性を示しているのかな、そんなふうに思っております。この拠点というのは、上士幌町は、実にいろいろな施策を打って、町民向けにやってきております。先ほど質問でも言いましたけれども、いろんなサロンですとか認知症カフェですとかやってきています。でもそれは、やる側が設定した時間の中で来て、1時間なり2時間終わってしまうというようなやり方なんです。じゃあそこに参加した人たちが、きょうはないけれども、三々五々ちょっと集まってみようか、そういう環境の場所がないんです。そのための拠点づくりという意味で、ここで質問させていただきましたんで、ぜひ理解をしていただいて、その方向で進めていただければなと、そんなふうに思っております。5点目の互助の組織化についてでありますが、互助をどう育んでいくのかということは、まちづくりにとって大変難しい問題であると思っております。そのためにも、生活する身近なところにちょっと立ち寄ってみようかなと思う場所、先ほど言いましたけれども、井戸端会議ができる場所があることで、人々が集い、そこから生まれる関係性が互助を育む大きなきっかけにつながるのかな、そんなふうに思っております。地域共生社会に向け、難しい課題であるからこそ、具体的にまず取り組んでいく必要があるのかな、そんなふうに思っております。それが、先ほど言った地域の拠点でないのかな、そんなふうに思っております。現状、地域の相談員として民生・児童委員や町内会長などが担っていると思います。なり手が見つからない等課題があることは承知しております。現在、町が実施している緊急通報システムの場合、緊急協力員3名が必要だということで、民生委員等が協力員になるケースもあると思っております。そのような住民を24時間バックアップする組織を整備して、安心して活動できる環境を整えていくというようなことが必要ではないのかなと思います。本当に住民が何かを担っていくというときに、常にバックアップする、特に今お話しした緊急通報システムの場合は、通報が入った場合に、時間関係なく現場に行ってみなきゃならんという状況が生まれるということです。その協力員は、非常にそういうことがプレッシャーなのかな、そんなふうに思いますけれども、そういうときに24時間ここに連絡すれば、もしかしたら一緒に行ってくれるんだみたいな、そういうバックアップ組織なんか、民間組織に対しては特に重要だと思っておりますけれども、これについていかがでしょうか。
答弁 町長 竹中貢
きょうの議論の流れの一つに、いわゆる協働と、それから同様だと思いますけれども今の互助という話、それから自助と、この辺のところの、それがこの町の中でいろんなところで見えるという姿が大事だという大きなきょうの議論が1つ展開されたと、そんなふうに思っております。今あったように、いろんな事業もする側の都合に合わせてということでありますけれども、できれば自分たちでやれるものでやったほうがいいよと、そういう互助の仕組みをどうするかと、非常に難しいことでありますけれども、しかしそれはかなり成熟した地域社会になっていくということの1つの姿だろうと、そんなふうにも思います。それは、町民一人一人がやっぱりそういうことに理解をしてもらう、あるいは自分たちが必要としながらみずからの意思で行動する、このようなことをどうつくっていくかというのが非常に大切なところでないだろうかなというふうに今考えております。そういった町になるように、多分、最終的にはみずからの生活、身の回りのことは自分たちでやっていくよと、その上で足りないところについては公なり、あるいは施設にお世話になるというような、そこのところがもう一回大事なポイントの1つとして今再確認をさせていただきました。できるだけそのためになるように、行政が何をすべきかというのも片方にあるだろうと思います。課題としてはあると思いますので、ぜひこれからも今までの見識の中からいろいろとご助言をいただければと思います。緊急の場合の、24時間の見守りというのは、安心というのは非常に大切なことなんです。先ほど出ていたように、1人をみんなでどう支えるかということの1つとして、いつでも何かあったときには協力員にお願いするだとか、あるいは協力員に力をかりるということになる。でもやっぱり協力員も、夜だとか、そういったことではこれまたやっぱりいろんなプレッシャーになって、誰でもできるという話でもないだろうと思います。そこのところを解決する手だてとしては、やっぱりこれからのもっと高度に進んでいく、いわゆる情報通信の技術だとかを活用しながら、何かあったときにはすぐ通報、今まで以上に精度の高い通報なり、あるいはそういうようなことが伝達されて、少なくとも消防署は24時間ずっと、町民の安心・安全のために勤務しておりますから、そういったところとつながったり、やりながら、まずは町民がこれだけあれば安心だなと、こう思ってもらえるような仕組みを、それはもうこれでいいということはありませんけれども、今やれることだとか、あるいは可能性があることについては探っていく必要があると、一方、この民生委員さんに過度の仕事の期待をするというのは、今のそれぞれの店のほかに専用を持っていたりしている中で、なかなかこれまた大変なことだなと、であれば、違った形でそこをサポートするような、そういった人材なり福祉協力員というのもありましたけれども、そんなようなことで新たな視点から取り組んでいかないと、従来の中だけでは、それでは今度は民生委員ももういいよと、こうなりかねないと、そんなような心配もします。その辺の現状を踏まえながら、最終的には24時間安心だと、この町に住んでいたら安心だよということを、ひとり暮らしであっても高齢者であっても、家族や子供たちにも安心だから心配することないよと、こう伝えられるようなどう環境整備するか、なかなかそれはこれだけで解決するという話じゃありませんけれども、そこに向けて精一杯どう努力していくかというのは僕らにとっても大切なことだなと、そんなふうに思っています。
質問 10番 馬場敏美
本当に言葉だけではいろんな言葉が出てくるんです。特にこの介護ですとか、福祉というところは。それがなかなか具体的に実現しないというのも現実だと思いますけれども、今、町長さんおっしゃったような形で上士幌町がそういう方向に行くことを強く望みます。ちょっと時間がありますので、これは答弁を求めませんけれども、私の思いも含めてちょっとお話しさせていただきます。今回、5項目について質問させていただきましたけれども、私自身は、一つ一つじゃなくて、この5項目、まだ例えば人材ですとか医療だとか入ってくるんだと思うんですけれども、少なくともこの5項目が1つになって地域包括ケアシステムの構築推進というところに密接に連動しているのかな、そんなふうに思っております。本町はコンパクトシティのまちづくりということで進めておりますので、地域包括ケアシステムにおいても、コンパクトシティ型の推進が本町の特徴となるのかな、そんなふうに思っております。まさにまちづくりと一体的にやっていけるのかなと思っているところでございます。地域包括ケアシステムの構築推進に当たっては、もう一度、誰が旗を振るのか、それから誰が何をするのか、事業内容が客観的に見えることが目的達成の必須条件になると思っております。特に、福祉というのは数値化が難しいと言われておりますが、これをどう見える化するかというのが非常に重要だというふうに思っております。これがなければなかなか地域包括ケアという言葉を使っても、町民はなかなか見えてこないんだ、そんなふうに思っております。ただ、注意しなければならないのは、互助を地域で育むことが地域共生社会の実現に向かうということではなく、地域の医療・介護・福祉の一体的整備が地域住民の安心につながり、そして、それを進めることが信頼されることだ、そんなふうに思っております。その補完として、互助を育み、協働して助け合いながら暮らしていける上士幌町を目指していければいいな、そんなふうに思っておりますので、今後ともそれに向けて取り組んでいければと思っております。以上で質問を終わります。ありがとうございます。