みんなの議会

上富良野町議会 令和7年第4回定例会 2025年12月18日

農業の担い手について

2025年12月18日、上富良野町議会の一般質問で、小林啓太議員が「農業の担い手について」質問し、町長 斉藤繁が答弁しました。

質問者
小林啓太 議員
答弁者
町長 斉藤繁

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 12番 小林啓太

私は、さきに通告していた農業の担い手について、1項目、6点を町長に対してお伺いいたします。2024年12月定例会の一般質問において、上富良野町農業の担い手確保は早期に取り組むべき重要課題であるという認識を町長と共有させていただきました。また、第三者継承を含む、あらゆる手段について調査・研究を進める必要性についても確認させていただいたところであります。しかし、一方で、新規就農を目指す地域おこし協力隊員などからは、依然として営農開始時に使用する農地の確保に関して不安の声を耳にすることがあります。本町の農業を持続させるためには、新規就農者ができる限り自身の条件に合った農地で経営をスタートできる環境づくりが欠かせないと考えております。にもかかわらず、離農地が発生しても、その農地が新規就農者に届けられるまでには多くの課題があり、結果として、選択肢が著しく限られてしまう現状があると考えております。そのため、意欲ある人材が農地確保の段階で断念してしまうこと、あるいは困難な状況下で営農を始めざるを得ないことが懸念されます。そこで、以下6点について、町の考えをお伺いいたします。1点目、新規就農者に対する営農地の取得見通しに関して、昨年の一般質問において提案した、農業者への経営継続や経営継承の意向調査の進捗と課題についてお伺いいたします。2点目、現在、町内で就農を目指して活動している地域おこし協力隊員が、営農を開始する農地の見通しについてお伺いいたします。3点目、地域おこし協力隊は、複数の農家で研修や農作業を行い、地域の農業者との関係構築を進めていると理解しております。以前よりも就農希望者と地域農業者の距離が近づいている印象を受けますが、町としてさらに関係を深める支援や、担い手不足の地域や個人とのマッチング機会の創出を進める考えがあるかお伺いいたします。4点目、新規就農者への農地の取得を可能にする仕組みや合意形成、地域独自制度の検討について、現在、個別の3条申請を除けば、農地の取得における新規就農者の優先順位は低く、この構造が農地取得の難しさを生んでいると考えます。もちろん現在進めている農地の集積については重 要 で あ り 、 一 定 の 合 理 性 は あ る と 理 解 し ま すが、地域での合意形成を図りながら、新規就農者も参加できるルールを検討する考えがあるかどうかをお伺いいたします。5点目、新規就農者に土地を売却することを促す助成制度の検討について、新規就農者が地域の農家と信頼関係を築いた後、両者間で個別の土地売買を行う場合でも、農家側の税負担がネックとなり売却が進まない可能性があります。た だ 、 上 富 良 野 農 業 の 活 力 を 維 持 し て い く 上で、それまで耕作を続けてきた大切な土地を、これからの新たな就農者に託してくれる農家の存在はとても重要であると考えます。そこで、新規就農者に対して、農地を提供した場合に受けられる町独自の助成制度を検討できないか、お伺いいたします。6点目、新規就農者の農地確保を総合的に進める「土地バンク」などの制度化について、離農地を町や農業公社などが一時的に受け皿として集約し、その上で優先配分ルールを設定して新規就農者へ確保する「土地バンク」の仕組みは、既に北海道内でも複数の自治体が取り組んでおります。本町でも、こうした制度の導入を検討する意思があるかどうか、町の方針をお伺いいたします。以上です。

答弁 町長 斉藤繁

12番小林議員の農業の担い手についての6点の御質問にお答えいたしま63す。まず1点目の農業者への経営継続や経営継承の意向調査についてでありますが、町では、地域農業の維持と農地を次世代に引き継ぐための大きな目標として、本年4月より、これから先の地域農業の姿を地域で話し合い、「地域計画」を策定したところであります。その計画策定に当たりましては、各経営体へ農地の方向性についてアンケート調査を実施し、その結果、将来的に後継者への移譲のほか、離農や規模縮小の意向も確認されました。当然ながら、離農も規模縮小も、農業者へ移譲するものでありますが、新規就農者への移譲の意向についても、個別に話合いを進めているところであります。ただし、営農の継続や規模縮小の時期は各経営体の判断になることから、新規就農の同時期に農地を取得できないこともありますことを御理解願います。次に、2点目と3点目の地域おこし協力隊の農地の見通しとその機会について、関連がありますので一括してお答えいたします。現在、2名の隊員については、農業者の御協力と支援により、就農に向けた営農予定地の準備や農業法人での就農準備をしているところであります。残りの隊員については、農地取得等の見通しが決まっていないことから、引き続き、農業者、地域、農業委員会と連携・協力しながら情報収集に努めてまいります。ま た 、 地 域 の 農 業 者 の 協 力 を 得 て 農 地 を 借 用し、耕作を行いながら適地を探したり、農業の企業 体 に 就 職 し な が ら 農 地 を 探 す な ど 、 様 々 な パターンで農業研修を続ける環境を確保し、隊員自ら が 地 域 と の 関 わ り の 中 か ら 農 地 を 見 い だ す など、新規就農に向けた活動についても全面的に協力し、進めてまいります。次に、4点目の新規就農者の農地の取得の仕組みについてでありますが、農地の所有権移転と賃貸借権の最終的な決定権限につきましては、農業委員会にありますので、町としては、農用地集積計画のための地域の農用地利用改善組合についてお答えいたします。先ほど述べた地域計画の地域内だけでは、今後担い手が減少することが予測されており、各経営体の経営面積が増大し、農作業が困難になることも想定されます。そこで、地域おこし協力隊などの新たな経営体が参加できるよう、農用地集積計画での認定農業者の要件などの様々な条件も含め、地域農業が維持できるよう、各地域の改善組合と協議を進めてまいります。なお、地域独自制度につきましては、町の権限が及ばないところでありますので、御理解をお願いいたします。次に、5点目の農地売買に関する助成制度についてでありますが、議員御指摘のとおり、新規就農者等に農地を提供していただける農業者は、大変 貴 重 で あ る と 認 識 し て お り ま す 。 し か し な がら、農地の譲渡に対する所得税の負担に対し、町が直接的に助成することや協力金の制度化については、現時点では考えを持ち合わせておりませんので、御理解をお願いいたします。次に、6点目の土地バンクの制度化についてでありますが、土地バンクは、優先配分ルールが設定されているものではなく、担い手センターなどで研修を行い、農業公社等の農地バンクに登録された農地を取得するため、資格取得や準備を進めるものであります。今後、離農地などで引き受け手のない農地が発生した場合は、現行制度である農地中間管理機構の農地バンクを利用し、新たな農業者や規模拡大を希望する農業者のために活用を進めてまいりますが、そのための直接的な町での制度導入は考えておりません。なお、先ほども申し上げましたが、農地の売買や賃貸の最終決定は、農業委員会であるため、引き続き、関係機関との協議を進めながら、現行制度を有効に活用してまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。○ 副 議 長 ( 岡 本 康 裕 君 ) 再 質 問 、 ご ざ い ま すか。12番小林啓太君。

再質問 12番 小林啓太

それでは、まず農業者に対する意向調査の進捗について再質問させていただきます。農業者への経営継続や経営継承の意向調査についてでありますが、答弁では、地域計画の策定過程において、将来的な離農や規模縮小の意向が確認され、新規就農者への移譲についても個別に話合いを進めているとのことでした。一方で、その時期は各経営体の判断であり、新規就農の時期と一致しない場合があるとの説明もございました。この時期のずれこそが、新規就農者が希望する農地の確保を難しくしている大きな要因であると私は考えております。そこでお伺いしますが、将来的に新規就農者へ引き継ぐ可能性のある農地について、町として情64報を整理、蓄積し、早期に共有していく仕組みを検討する考えはあるのか、町の考えをお伺いいたします。

答弁 町長 斉藤繁

12番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。時期のずれは、規模縮小、離農も含めて、それが 新 規 就 農 者 と タ イ ミ ン グ が 合 わ な い と 。 こ れは、農業に限らずどんなことでもあり得ることですので、これは致し方ないのかなと。それを前提に、どういうふうにということの話になると思いますが、情報収集というのは、もちろん関係機関等含めて十分に情報収集はしていきます。あと、共有は、いろいろそれは個人情報も入っておりますので、何が共有できるのか、どこと共有できるのかというのは、これはいろいろきちんと考えていかなければならないのかなと思いますが、いずれにしても、時期が合わない、タイミングが合わないということが全て1かゼロにならないように、しっかりとそれは我々としても、制度としてはなかなか難しいのかもしれませんけれども、現在の所有者と将来の新規就農者、それ以外の経営体も含めて、いろいろ農地の情報というのは関係機関と共有してまいりたいと思っております。以上です。

再質問 12番 小林啓太

現在、この時期のずれというのが非常に大きな課題で、致し方ない部分もありますが、大きな課題となっているということは共有させていただけたかなと思います。ただ、いずれにしても、情報の収集と蓄積、共有はどこの範囲までという話はありましたけれども、情報を町が収集し、蓄積していくことの重要性も確認できたのかなと思いますが、このずれを解消していくような何か具体的な策は、今の時点で 持 ち 合 わ せ て い る か ど う か を お 伺 い い た し ます。

答弁 町長 斉藤繁

12番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。時期というのは、現在の所有者の自由意思といいますか、それに一任されるものだと思っておりますので、これをどうのこうのというのは、可能ではあるかもしれませんけれども、なかなかそれはハードルが高いのかなというふうに思っています。ですので、受けるほうがずれの期間をどうするの か と 。 特 に 新 規 就 農 の 場 合 は 、 既 存 の 農 地 を持っている方の規模拡大であれば農業はもうされているわけですが、新規就農の方がその期間どうするかというのは、いろいろ先走りましたが、賃貸の方法ですとか、また農業法人でその間に農業に携わってもらうなど、いろいろな方策で、何年間か分かりませんが、その期間を埋めて、しっかりとその期間も農業から離れることなく農業に従事してもらうという政策が結構有効なのかなというふうに考えております。

再質問 12番 小林啓太

まさに時期のずれをどう解消していくかという上で、現在、町で活用している地域おこし協力隊任期制度においては、任期が終了してからも直ちに就農しなくてはいけないという制限もありませんし、時期をうまく調整する上では非常に有利な制度かと私も理解しております。そこで、2点目と3点目に係る地域おこし協力隊の営農見通しとそのマッチングに関して再質問を行います。答弁では、2名の隊員について営農地や就農の見通しが立っている一方、残る隊員については、引き続き情報収集など新規就農に向けた活動を全面 的 に 協 力 し 、 進 め て い た だ け る と の こ と で した。ここで重要になってくるのが、離農予定者が協力隊員に土地の移譲や貸付を検討する際、事前に人となりや仕事ぶり、営農に対する考え方を相互に理解できているかどうかだと考えます。そこでお伺いしますが、任期中に町内農業者と協力隊員が継続的に関係を深められるような場や仕組みについて、町としてどのように考えているか、町長の見解をお伺いいたします。

答弁 町長 斉藤繁

12番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。将来的なことを考えると、協力隊で来られている方の人となり、あと、ポリシーみたいなものを多分持っているかと思いますが、そういうものが地 域 の も と も と い た 方 に 知 れ わ た る と い う こ とは、今後将来を見据えた場合は、非常に重要なことなのかなというふうに私も思っております。そ の 方 法 と し て 、 ど う い う も の が あ る の か 。マッチングとか、制度的に確立するのは、なかなか難しいのかもしれません。そして、研修中ですので、研修先の指導者に基本的にはついておりますので、そこでの人間関係65がまずは非常に重要で、そこでどう評価され、そこでの評価ぶりというのは、多分伝播されていくと 思 い ま す の で 、 そ う い う こ と を 基 本 に し な がら、まずは指導者の評価、そして本人の仕事ぶりはもちろんそうなのですが、そういうことが一番最初に来るのだろうと。そ の 後 、 こ う い う 人 が い る と い う 情 報 は 、我 々 、 農 業 委 員 会 、 関 係 部 署 も 含 め て 普 段 から……。ひょっとしたら、農業以外で集まる機会が、定期的な制度ではなくて、夏に交流みたいなものがあればいいのかもしれませんが、制度的にはそういうマッチングとかではなくて、いわゆる情報の交換の場みたいなものがあればいいのかなと、そういう認識で私は今のところおります。

答弁 町長 斉藤繁

12番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。今、協力隊の方もいろいろイベントなんかに参加していただきまして、その後いろいろ町のテントなんかで交流に参加してもらっている方もおりますし、イベントだけではなくて、農業者の方に混じっても何回かそういう交流会があると思います。お互い働いている者同士ですので、繁忙期とかは難しいのかもしれませんし、あらかじめ雨とか畑に出れない日を予想してやるということも難しいので、なかなか時期的な制限はあると思いますが、今のところ全くそういうことがゼロではありませんし、できる限り、町の人なども含めて、また同業者、既存の農業をされている方も含めて、もっと人となりを知ってもらうような交流の機会があればいいと思いますし、それがあるように努めていきたいと思っております。

再質問 12番 小林啓太

引き続き、そういう場が持てるようになればいいということは、町長も同じ考えなのかなという点で理解いたしました。私も、まだまだ農業者の方と話していても、地域協力隊の存在をまず知らなかったりですとか、どういう方が来ているのか、どういう作物をやりたいのかとか、そういうことに関しても知らない方がたくさんいるのかなと感じております。自身が経験のある農業者の方でも結構シャイな方が多いので、仮に自分が離農するという計画があっても、積極的にそういうところに出向いて情報収集するかというと、必ずしもそうでもないのかなと思っていますので、できるだけ自然にうまく、そして将来を考えている方と、お互い将来を考えている同士でうまくマッチングできるような場を町としてつくっていっていただければなと考えます。そこで、現在、就農を目指して活動している協力隊員は、本町における農業支援制度の初期の担い手であり、その就農の成否は、今後この制度の継続を発展させていく上で極めて重要であると私は考えております。そこで、この制度を本町の農業の担い手確保につなげていくために、協力隊員の営農地確保について、町長としてどのような思いで支援に取り組んでいるのか、お聞かせください。

答弁 町長 斉藤繁

12番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。現在の協力隊の方は、特産品ということで、特に町としても特産品のほうに力を入れておりますので、また就農するといっても、土地をいっぱい持 っ て 一 般 作 を い き な り と い う の は 、 経 営 移 譲等々あるのかもしれませんけれども、資金の面もあって、新規ではなかなか難しいと思います。それよりは、小さい面積で、高収益の作物等をとりあえず農業としてやってもらうために、高収益、特産品ということで応募してきてもらっておりますので、そういう町の特産品を今後維持するという上においても、今来てもらっている協力隊の皆さんが上富良野に根付いて、しっかりと特産品を含めて農業に従事してもらうことの成否が、それが全てではないですけれども、将来の上富良野の農業、農地をしっかり守っていく上では、一定程度重要なことなのかなというふうに思っております。制度的には、優先的に新規就農者をどうのこう66の と い う の は な か な か 難 し い の か も し れ ま せ んが、制度をつくることだけが行政の仕事ではありませんので、しっかり行政指導といいますか、いろいろふだんの付き合い、平たく言えばそうなのかもしれませんが、そういうものも含めながら、しっかりとサポートしていきたいというふうに考えております。以上です。

再質問 12番 小林啓太

ただいまの答弁で、現在基本的には、新規就農者が新規で就農する際には、誤解を恐れずに言えば、手堅い作物、まず最初に始めるのには、成功しやすいような高収益作物で就農される場合が多いですが、今後、上富良野の課題としても、やはり比較的大きな農地であるとか、そういったところの離農される方々の農地を誰がどのように埋めていくかということが、この10年以内には大きな課題になってくるということは、前回、町長とも確認させていただきました。これから就農を目指す方の中においても、もし仮にそういう条件で、最初は比較的高収益なものから始めても、広い農地でその後やっていきたいというのが条件と合致したのであれば、それこそ長いスパンをかけて、そこの農地において研修などを行い、引き継いでてもらうのは、一つのうちの町として理想的な形なのかなと思いますので、そういうところまで見据えた支援を引き続きしていただければと考えております。ここまで協力隊員の方々の話が続きましたが、まさに彼らが、新規就農者として農地を取得しようとする試みこそが、第三者継承等にもつながるうちの町での新たな担い手が、どのようにうちの町で農業者として根差していくかという問題と深くつながっていると感じております。そこで、4点目の新規就農者が参加できる仕組みと合意形成についてお伺いいたします。御答弁では、農地の最終決定権限は、農業委員会であることを前提に、農用地収穫計画において改善組合と協議を進めていくとの説明がありました。そこで確認いたしますが、この協議とは、新規就農者を将来の地域の担い手として位置づけ、その存在を地域内であらかじめ共有することも含まれているのか、お伺いいたします。

答弁 町長 斉藤繁

12番、小林議員の御質問にお答えしたいと思います。農用地利用改善組合と農業委員会の関係といいますか、今あっせん等を含めて、最終的な決定は農業委員会にございますが、それに至るまでは改善組合が主となってどうするかということが決められていると思います。そのため、そこで新規就農者の方が入れるか入れないかというのは、その先の一番最初の入り口だと思いますので、そこをどうするかというのは、今後の課題になってくると思います。現在、農用地の集積も一方では、まだそれが完全に、今後も流動的になっていくと思いますが、議員もおっしゃっていたとおり、10年後には集積の限界もある程度収まって、耕作してくれる人がなかなか今度、農地のほうが余ってくるのではな い か と 、 い ろ い ろ な 見 方 や 幅 が あ る と 思 い ます。現在のところは、改善組合が主となって、集積のほうに今のところまだまだ農地が余っていない状況ですが、今後においては、そういうことも想定されますので、まず入り口において当然新規就農者は、でも新規就農者がいきなりここにというのもなかなか難しく、認定農業者というふうにならなければいけませんので、しっかり認定農業者になった上で、改善組合に参加できるような、それも一方的に行政が入れてくださいということはなかなか強制できませんので、地元の方としっかり話し合って、進めていかなければならないことなのかなというふうに思っております。

再質問 12番 小林啓太

現在のところ、非常に複雑なので、改めてちょっとかみ砕いて、説明じみたことも話させていただきますが、現在、新規就農者の土地取得の優先順位が低いというのは、まさにこの改善組合の合理化の中で、まずは隣接農 業 者 に 対 し て 土 地 の あ っ せ ん が 行 わ れ 、 そ の後、地域内で話し合い、また全町公開を経て、それでも引き受けがなかった場合に新規就農者のほうに回ってくるという流れであるため、なかなか新規就農者が早期の段階でアクセスできないということがまず一つの課題と感じている部分でありますが、ここの改善組合での隣接耕作者とどんどんステップを踏んでいくこの中に、新規就農者が刺さり込んでこれるのであれば、この状況は改善されるかもしれないという、その共通認識の上で今の話を進めさせていただいていると感じておりますが、実際にどのような条件や地域の中での合意などがあれば、新たな経営体が地域の一員として計画に参加できると考えていらっしゃるかをお67伺いいたします。

答弁 町長 斉藤繁

12番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。現在は、改善組合等含めて、新規就農者の優先順位が低い構造となっていると質問ではなっていますが、構造になったら永遠に続くわけで、構造とはなっていませんで、私の認識としては、そういう状態になっているということです。どういう状態かというのは、先ほど述べました農地の集積がまだまだ、これからも集積の計画とか需用があるだろうということで、それも一定程度でいけば、収まってくれば、離農のほう、規模縮小のほうが多くなっていけば、その状態も変わるだろうということです。そのときは、改善組合に既存の農業者の集積だけではどうしても農地を守っていけない、誰かに耕してもらうときが近々来るかもしれませんし、来るのだろうと思っておりますので、そういうときには構造ではありませんので、そういう状態になれば、ぜひぜひ新規就農者もということで、仲間にといいますか、当然先ほど言った認定農業者で あ る こ と が 前 提 で す が 、 そ う い う 話 合 い を 地域、農業委員会等含めて、今からなのかもしれませんが、皆さんでコンセンサスを得て進めていかなければならないのかなというふうに思っております。以上です。

再質問 12番 小林啓太

私も、今の町長の御答弁を聞いて、ちょっと構造というよりが確かにそういう状態であるということはそのとおりだなというふうに考えました。この状態に関しては、もちろん地域それぞれにおいて温度差があり、切迫感も異なっているものだと理解しております。ただ、今後の担い手に関して、それを地域の判断 に 任 せ ま す よ と い う こ と だ け に な っ て し ま えば、それこそ温度感や切迫感の違いから、地域でこういうふうにしていこうという話は、やはりなかなかまとまりにくいものではないかなと感じています。そこで、一歩俯瞰的に、町の今後の未来を見据えている行政という立場が、そこでまさに介入できる余地はあるのではないかなと個人的には考えていますが、まさに、今の新規就農者や協力隊員などが新たな経営体として、そこの地域の中で参画するために必要なことやそのために町が権限の範囲内で支援できることはどのようなことだとお考えか、町長にお伺いいたします。

答弁 町長 斉藤繁

12番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。地域の中で、今のところはやっておりますが、それが将来も地域の中でやってぐるぐる回していけるというのであれば、なかなか入っていく余地というのはないのかなと。逆に、ほかの誰かがやってくれないと回せなくなるということが、今後アンケートの結果なんかを見ると予想されるので、やはり今から情報を共有して、新規就農も含めて声がかかったらすぐといいますか、その準備は進めていかなければならないのかなというふうに思っております。そういうふうなスタンスで、町は考えております。

再質問 12番 小林啓太

ただいまの点で、具体的に町が権限の範囲内でできることということに関して、恐らく地域の改善組合の中で、新規の協力隊の人や新規就農者の方を、例えば紹介するであったり、そういう場を設定するのがまさに町が権限の範囲内でできることなのではないかと考えますが、それも町長の考える町としてできる支援の一つであると共感されるかどうか、お伺いいたします。

答弁 町長 斉藤繁

12番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。おっしゃるとおり、そういう声が、求めがあれば、すぐ町のできる範囲でそういう情報は。求めがない、いいのだよと言っているのに無理強いはできませんが、いざそうなったときのために 、 す ぐ 動 け る よ う な 、 町 の 権 限 と し て こ う です、こうです、こういう方がおりますという、ふだんからそういう情報交換は必要なのだと思いますが、そういうことが権限といいますか、町が相手に強制することではありませんが、権限といいますか、仕事といいますか、そういうことが町の重要な仕事なのかな、任務なのかなというふうに考えております。

再質問 12番 小林啓太

今みたいに、地域で全く新しい人が必要ないというところには確かに介入の余地はないかと思いますが、先ほどもお伝えし た よ う に 、 や は り 俯 瞰 的 な 立 場 で 町 を 見 て いる、行政だからこそ、一歩先をいって地域に御提案できることもあるのかなと思いますので、その辺はぜひ積極的に動いていただければと感じてお68ります。5点目の新規就農者への土地の提供を促すインセンティブに関してお伺いいたします。御答弁では、町として直接的な助成制度は考えていないということでしたが、新規就農者に農地を託していただける農業者が貴重な存在であるという認識は示されました。現実には、新規就農者の信用や売買条件などの課題から、思いだけでは土地の提供が進まない場合も多いと考えております。そこで、新規就農者に農地を提供することへのインセンティブの必要性について、町長の考えをお伺いいたします。

答弁 町長 斉藤繁

12番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。農地のインセンティブといいますか、流動化、何かのきっかけが必要なのかもしれません。そのた め に 、 農 地 の あ っ せ ん を 通 し て 売 買 し た 場 合は、所得税の控除がありますので、そういうことな の だ と 思 い ま す 。 で す の で 、 と ど の つ ま り があ っ せ ん 会 を 通 さ な け れ ば 、 控 除 の 8 0 0 万 円が、今も800万円かどうかあれですけれども、800万円の控除が受けられませんけれども、要するに、インセンティブとして減税、控除が与えられるためには、何としてでもあっせん会を通すという方法は、ほかの財政的支援を与えるというの は な か な か 難 し い の で 、 控 除 に 該 当 す る よ うに、いかにしていくのかというのが重要なことなのかなというふうに思っております。で す の で 、 先 ほ ど 言 っ た よ う に 、 改 善 組 合 から、そこら辺の入り口から始まって、しっかりと農業委員会の中で処理されれば控除を受けられますので、しっかりとその道を入り口からつくっていくというのが、正当なといいますか、真正面から の や り 方 な の か な と い う ふ う に 考 え て お り ます。

再質問 12番 小林啓太

このインセンティブに関して、私の中で具体的にイメージしていたところでいうと、新規就農者がなかなか改善組合の中に入っていけず、ただ個人的な努力の中で、町内の様々な農業者の方との関係性を構築していく中で、「君にだったらこの土地を譲っていいよ」と言ってくれた場合においても、直接の相対での賛助 の や り 取 り の 場 合 に 、 最 終 的 に 出 し 手 の ほ うが 、 こ れ だ と 自 分 の 税 控 除 が 少 な い か ら 、 ま ずあっせんにかけてからとなってしまって、その機会を逃してしまうようなことが想定されるのではないかなと、案じての質問ではありましたが、今の町長の御答弁からは、そうならないようにというか、まさにそういう話があるのであれば、地域の改善組合の中に入り込んでいって、その現行の制度の中で、うまく引き継ぎが行われるように町としてサポートしていきたいというお考えだと理解しましたが、それでよろしかったのか確認いたします。

答弁 町長 斉藤繁

12番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。そういう認識です。

再質問 12番 小林啓太

この点は、非常に個人的にも重要な部分だと思っていたので、町長と思いを共有できたことは非常に嬉しく思います。それでは、6点目の土地バンクの考え方についてであります。答弁では、農地中間管理機構の農地バンクを活用していくとの説明がありました。農業において、農地中間管理機構を指す土地バンクという言葉と混合させてしまったことをおわび申し上げますが、私がお伝えしたかったのが、農地バンクは新規就農者の参入を見据えた調整や確保を意識した仕組みの話であります。さきの答弁でもあった、離農や経営縮小と新規就農者が農地を求める時期のずれが新規就農者の営農地所得を難しくしている現状であるならば、そ の ず れ を 改 修 で き る の は 、 一 時 的 に 土 地 を ストックしておいて新規就農者に紹介できるようにす る こ と 、 こ れ が 理 想 で あ る の か な と 考 え ま すが、そのような仕組みがあれば、この課題解決の一助になると考えますが、町長のお考えをお伺いいたします。

答弁 町長 斉藤繁

12番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。そのような土地があれば、需要と供給がありますので、需要がなければ一定期間ストックしておけばという考えは理解できますが、誰がやるのかというと、町が農地を所有しているのはなかなか難しいですし、そのストックした中で、新規就農だけを優先的にという制度的なものが果たしてどうなるか、規模拡大の方も当然農業者の経営体の中にいますので、そういうこともいろいろ問題はありますが、町としてバンクをやるというのは、現在のところ考えにございませんという答弁させ69ていただいておりました。

再質問 12番 小林啓太

まさに町として、そこの農地をストックすることに直接手を下すことはないという御回答だったということですが、道内でも本当に切迫した自治体とかにおいては、そういう手法も検討されていたりとか、試行的に行われているというお話は伺っておりますが、現在、うちの町ではまだそこのところまで手をつける段階ではないという状況のお話だったのかなと思います。それでは、現行の答弁にあった、引き受け手のない農地とは、まさにこの引き受け先を求めて探したがそれでも見つからなかった農地のことを指して言われていたのか、その点をお伺いいたします。

答弁 町長 斉藤繁

12番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。今後の話です。離農地などで引き受け手のない農地が発生した場合ということは、いわゆる今までの現行の制度で、いろいろ農業委員会のあっせん等をしたにもかかわらず現れなかった農地ということになろうかと思います。

再質問 12番 小林啓太

この答弁でちょっと感じた部分が、引き受け手がなかった農地に関してはストックしておいて適切に扱うということなのであれば、仮にこれが誰も本当に手を挙げなかった農地が残っている状態で、最終的にそこの新規の人たちに紹介されるという状況であれば、現在のこの状況を改善することにはつながらないのではないかなという心配ではありましたが、そういう意味での御答弁だったのか、再度お伺いいたします。

答弁 町長 斉藤繁

12番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。新規就農者の方が、その時点で認定農業者であれば、多分最終的になれば声はかかるのではないかなと思っておりますし、認定農業者でなければなかなか難しいのかなというふうに思っております。ですので、最終的に引き受け手がないとなるまでに認定農業者であれば、全町のあっせん募集等がありますので、それは認定農業者であるかないかというのは、非常にポイントなのかなと思っております。それでも農地がない場合、最終的には中間管理機構のバンクに登録されるのだろうと。そして将来的にはタイミングを見計らって誰かが出てくれば。そのときにその方にという流れになると思います。

再質問 12番 小林啓太

この点、新規就農者が農地を求めている段階では、認定農業者という扱いではないので、余計事態が難しいのかなと理解し て お り ま す の で 、 ま さ に 現 行 の 制 度 の 枠 内 であっても、新規就農者が農地にアクセスしやすくなるような運用上の工夫や、そういうものを推し進めていただければなと感じている部分であります。それでは、全体的なことを総括しつつ、再度、町長に質問させていただきたいと思います。本日の御答弁を通じて、新規就農者の農地の確保について、現行制度で対応できることと難しいこと、その限界は明らかになってきたと感じております。一方で、協力隊員をはじめ、本町で農業を志す方々は、不安を抱えながらも地域に入り、就農に向けて努力を続けており、希望と不安を胸に、この中継を通して私と町長の質疑を見守ってくれています。こうした現状を踏まえ、町長として、新規就農者が農地の問題で不安を抱えている状況をこのままよしとすることはできないという認識をお持ちかどうか。また、地域農業の未来を見据え、新規就農者が安心して一歩を踏み出せる環境づくりについて、町長自身のお考えをお伺いいたします。

答弁 町長 斉藤繁

12番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。新規就農者は、いつ農地が手に入るのかというのは、新規就農が最終目標の方であれば、不安はあるのかと思いますし、それは規模を拡大しようと し て い る 方 も 同 じ で す 。 早 く 規 模 を 拡 大 し たい、いつ農地がというのは、そういう将来の不確定要素が不動産の場合、いつ、どうなるかというの は 必 ず あ り ま す の で 、 そ う い う 不 安 は あ る でしょうが、それを解消するためにといいますか、先 ほ ど の 答 弁 の 繰 り 返 し に な り ま す が 、 働 く 場が、従業員であったり、土地を賃貸してもらったり、いろいろそういう方策でできることは町としてやっていきたいですし、せっかく農業に興味のある方が上富良野に来てもらっておりますので、ぜひその道に入ってもらいたいですし、将来タイ70ミ ン グ が あ っ た と き に は 、 自 分 の 農 地 を 所 有 して、農業をしていってほしいです。ま た 、 自 営 の 農 業 に こ だ わ ら な い 方 と い う のも、農業に従事したければ会社員でも全然いいですよという方もいますので、それはそれで、しっかりと法人のほうに就職して、やってもらえればいいと思います。ただ、不動産に関しては、いつどうなるか、所有者がおりますので、時期はそれに左右されますので、その間に、待機期間といいますか、全く策がないわけではございませんので、我々行政のできることはしっかりとサポートしていきたいと考えておりますので、安心してといいますか、安心してと楽観しているわけではありませんが、決して 土 地 が 手 に 入 ら な い か ら も う 知 り ま せ ん よ とか、見捨てるとか、そういう意味でも全くございませんので、せっかく縁ができましたので、任期が終わった後もしっかりと我々は関わっていきたいと思っておりますので、今後とも頑張っていただきたいというふうに思っております。

答弁 町長 斉藤繁

12番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。今 後 の 新 規 就 農 者 の 将 来 を 見 据 え た 活 躍 の 場は、アンケート結果を基にすれば、必ず近い将来に来るであろうという、場所がどこかというのは特 定 で き ま せ ん が 、 そ う い う と き は 来 る だ ろ うと。それまでは、町ができること、できないことがありますので、できることはしっかりとサポートしていきたいと。農業を守るためには、担い手、相続、経営移譲も含めて、ある程度といいますか経営体が必要ですので、これを確保していくには、新規就農も含めて、いろいろなことをやっていかなければならないと考えております。以上です。

出典:上富良野町議会 令和7年第4回定例会 2025年12月18日 議事録 PDF(70ページ) 間違いを知らせる