上富良野町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月5日
(1)斉藤町長2期目の町政運営に関して/(2)分館活動費に関して
2025年3月5日、上富良野町議会の一般質問で、小林啓太議員が「斉藤町長2期目の町政運営に関して」「分館活動費に関して」について質問し、町長 斉藤繁、教育長 鈴木真弓が答弁しました。
- 質問者
- 小林啓太 議員
- 答弁者
- 町長 斉藤繁、教育長 鈴木真弓
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 12番 小林啓太
私はさきに通告していたとおり、町長に対して1項目6点、教育長に対して1項目2点を質問させていただきます。町長は、さきの選挙において町民の皆様からの信任を得て、2期目の町政運営に臨まれることとなり、1期目の経験を踏まえ、さらに町の発展と町民の暮らしの向上に向けた施策を展開されることが期待されております。現在、少子高齢化や地域経済の活性化、持続可能なまちづくりなど、多くの課題に直面する中で、町の未来をどのように描き、どのような方針の下で町政を進めていかれるのか、その方向性が町民の関心事となっております。そこで、町長が掲げる今期のビジョンに基づく町政運営について、以下の6点について町長の考えをお伺いいたします。1点目、観光振興に関して、宿泊施設が少ないことなどが理由で、なかなか町内での宿泊、消費が活性化されていない現状がございます。今後どのような政策をもって通過型から滞在型への変化を目指すのか。また宿泊施設を増やす取組はどのような政策をもって推進していくのか、お伺いいたします。2点目、移住・定住の促進に関して、どのような属性の移住者を増やしていきたいと考えておられる― 99 ―のか。また、それらのターゲットに移住を促進するために、どのような政策をもって取り組んでいく考えがあるのかお伺いいたします。3点目、病院や介護施設や子育て支援施設など、町内の重要なインフラで働く人材を確保するには、官民を問わず処遇改善の支援を強化することが必要だと私も考えております。町として、どのような支援が重要だと考えるかお伺いいたします。4点目、現在、町では、空き家、空き地の有効活用に関して、どのような課題があり、またその課題に対して具体的にどのように取り組んでいくお考えかお伺いいたします。5点目、企業誘致と起業支援に関してはどのように取り組んでいくお考えかお伺いいたします。6点目、子育て環境に関して、特に自衛官の方などからは24時間の支援体制を希望する声を多く耳にしますが、実現は可能であるかお伺いします。また可能である場合、どのような手法をもって実現する考えかお伺いいたします。続きまして、分館活動費に関して教育長にお伺いいたします。町民生活においては、様々な地域で多種多様な活動が行われており、その活動は地域コミュニティーを支える一助になっております。一方、近年は特に郡部においては世帯や人口の減少、また住民の高齢化などにより、コミュニティーの活力が失われゆく現状も見聞きすることが多くなってきております。そんな中、郡部の分館活動費に関して見直しが行われることとなり、各分館長と話合いの場が持たれていることを確認しております。そこで、分館活動費の見直しに関して、以下2点を教育長に対して考えをお伺いいたします。1点目、分館活動費の見直しに至る経緯とその必要性について、教育長の考えをお伺いいたします。2点目、現在の各地域の分館長との話合いの進捗、またその内容を踏まえた今後の方向性についてお伺いいたします。以上です。
答弁 町長 斉藤繁
12番小林議員の1項目めの2期目のビジョンについての6点の御質問にお答えいたします。まず1点目の観光振興についてでありますが、議員御質問のとおり、町内宿泊施設については近隣自治体と比較して少なく、国内旅行者、外国人旅行者を問わず、多くの観光客が町内に滞留せず通過してしまう状況にあることは、これまでも重要な課題と認識しております。こうした状況を改善し、町内での観光消費の増加を図る方策として、既存の観光コンテンツの活用や、新たな観光コンテンツを活用開発し、観光客の皆様が上富良野に足を伸ばし、また足をとどめ、町内をじっくり周遊することで上富良野の魅力を最大限に伝え、また十分に消費していただく流れをつくっていきたいと考えております。また、町内宿泊施設を増やす取組につきましては、大型のホテル・旅館の参入にも期待する一方で、小規模宿泊施設の開業を、新規開業補助金の給付や手続に関する助言等、様々な面で支援し、町内宿泊施設の部屋数・定員数の増加に取り組んでいきたいと考えております。次に2点目の移住・定住の促進についてでありますが、通常の転勤や就職なども移住・定住の重要な要素であり、移住時だけの特別な施策はもちろんですが、日常生活におけるインフラの整備や医療、福祉、教育などの施策があり環境が整っていることも非常に大切だと認識しております。また、人口減少社会の中で様々な職場で働き手が少なくなっていることから、地方で暮らしたい思いを持つ方々が本町に移住し、働き手となっていただければ大変ありがたいことと考えております。令和7年度予算におきましては、北海道と共同で行う東京からのUIJターン新規就業支援や保育士不足の解消に向けた保育士等確保対策事業などを新たに予算計上させていただいたところであります。次に3点目の人材確保の支援策についてでありますが、議員御質問の医療や介護、福祉の分野の事業所につきましては、定められた医療費の給付や介護保険の給付などの制度によるものが大きく、事業所の努力だけではなかなか自由に収入を増やしづらい業種であると認識しており、このような事業所への人財確保の支援策が重要と考えているところであります。現在、町立病院における看護学校奨学金制度などがこれに該当する制度と考えておりますが、令和7年度当初予算においては、保育士確保のための支援策なども盛り込んでおります。業種に制限はしておりませんが、新卒就職者への奨学金返済への補助や、首都圏から移住してくるUIJターン者への補助事業などもこういった人材確保の一助となると考えております。次に4点目の空き家、空き地の有効活用についてでありますが、町では、空き家や空き地の有効活用を促進し、定住・移住を促進するために空き家・空き地情報バンク制度を設けています。この制度は、町内の空き家や空き地の情報を登録し、ホームページなどで公開することで、利用希望者に情報提供を行っております。昨今の物価上昇や建設工事費等の高騰などによ― 100 ―り、自己所有住宅への需要が、新築から改築へ進むことも見込まれることから、それらの住宅ニーズに対応できるよう、さらに登録物件の拡充策について検討を進めていきたいと考えています。また、現在、町では空き家への住宅改修費補助といたしまして、空き家を購入し居住される場合、同補助の活用が可能であり、リフォーム工事、バリアフリー化工事、省エネルギー化工事等に対しまして予算の範囲内ではありますが助成を行っています。その他、空き家を解体する場合であっても諸条件はございますが助成の対象といたしていますので、御理解をお願いいたします。次に5点目の企業誘致と起業支援についてでありますが、企業誘致及び起業支援につきましては、第3次上富良野町商工業振興計画に基づき、工場立地やリモートワークに対応した企業の地方拠点整備や、既存の町内企業のフォローアップにより、設備投資することで規模拡大等を図ってまいります。併せて、町の新規開業支援事業の有効な活用を促しつつ、国や道、町商工会など様々な支援策と連携を図り、町内での起業や新規参入を促進したいと考えております。次に6点目の子育て環境の24時間の支援体制についてでありますが、自衛隊協力会より町立病院の救急の維持や平時より24時間対応できる託児体制についての要望があり、病院の救急については、新病院においても維持してまいりますが、24時間託児については、町内こども園への相談は行っておりますが、常時24時間受け入れる体制を構築するためには、保育士の確保や施設の確保など多くの困難があり現時点では実現は難しい状況でありますが、引き続き町内の保育施設等と実現に向けた協議を継続してまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。
答弁 教育長 鈴木真弓
12番小林議員の2項目めの分館活動費についての2点の御質問にお答えします。まず、1点目の分館活動費の見直しに至る経緯とその必要性についての御質問にお答えさせていただきます。公民館を設置する目的につきましては、社会教育法第20条において「住民のために、教育、学術及び文化に関する各種の事業を行い、もって住民の教養の向上、健康の増進、情操の純化を図り、生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与すること」とあり、この目的を達成するため、講座の開設、講演会、図書の整備やレクリエーション等の事業を実施することが規定されております。このことから、町では昭和42年9月に上富良野町公民館条例を設け、現在は公民館と緑町分館である社会教育総合センターのほかに、活動拠点が広範囲にわたる11の郡部区域におきまして、公民館活動の拠点となる分館を設置し、その自主的活動の推進を目的として公民館分館管理運営交付金を交付しております。一方で、地域での福祉、防犯や環境整備活動、またスポーツ交流等への参加や集会施設の管理などを担う自治活動組織として活動する25の住民会に対して、町からは住民自治活動推進交付金が交付されているところであります。そのような中、近年の分館活動は、インターネット等の整備により、学びや情報共有に地域格差もなくなり、車社会により郡部区域から市街地への移動も容易となるなど、大きく変化しております。また、少子高齢化や就業形態の変化などにより、これまで同様の分館活動が継続できない、また住民会自治活動とのすみ分けが困難な実態も見られることから、分館活動として実施してきた地域活動を住民会自治活動の一環として統合への見直しを図るものであります。なお、公民館分館施設につきましては、地域住民活動の拠点となっていることから、維持管理につきましては、引き続き協議してまいりますことを確認しております。2点目の各地域の分館長との話合いの進捗及び今後の方向性についての御質問にお答えします。公民館分館管理運営交付金の見直しにつきましては、郡部区域11か所の公民館分館長、分館主事会議に住民会長の同席をお願いし、昨年6月の会議において現状と課題について説明させていただきました。その後、地域で議論いただいた結果を基に見直し案を11月の第2回の会議にて説明、再度地域での議論をいただき、本年1月の第3回の会議において意見を集約した結果、令和7年度から2か年をかけ見直しを図ることとし、令和9年度から住民自治活動推進交付金に統合することで確認させていただいておりますことを御理解賜りたいと存じます。
再質問 12番 小林啓太
それでは、まず斉藤町長に再質問させていただきます。まず1点目の観光政策、または宿泊施設の増加に関する方策などに関してですが、道内でも屈指の観光地として名高い美瑛町や富良野市といった観光地の間に挟まれる立地でもある上富良野町は、私が上富良野町に来るはるか前から通過されてしまう町として滞在型観光を課題にされていたと認識しており― 101 ―ます。ここ数年では、コロナ禍といった不測の事態もありましたが、2期目を迎えた町長は、1期目の4年を経て、なかなか滞在型へと進化できない原因はどこにあるとお考えなのかお伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
12番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。なかなか滞在型に移行できないというのは、いろいろ理由があるかと思います。けれども昔は、それこそ今もありますが、旧カミホロ荘、今もバーデンですね、あそこに十勝岳温泉に4軒、山には4軒ありました。それらも存在しておりますが、今、営業形態が変わったりして、なかなかベッド数ということに関しては、増えなかったです。民間のホテルも建ちましたし、町の中の古い旅館なんかは、残っているものもあれば廃業したものもあって、いろいろ、ペンションが建ったり、入れ替わり立ち替わりといいますか、入れ替わりはありましたけれども、富良野とか、旭川市のような来るお客さんに対して十分なベッド数があるのかと言われると、やはり何か課題があったのだろうという。それが何なのか、やはりとどまる理由がなかったのかもしれません、今までは。最近になってくると、ラベンダーですとか冬とかはバックカントリースキーなんかも含めて、上富良野町にとどまる理由というのが、相当、観光コンテンツができてきたと思いますので、そういう意味では、昔は温泉がメインだったかもしれません。それこそ山に泊まって湯治なんかも含めて、そういうのが一つのとどまる理由だったのかもしれませんが、今は温泉含めて、冬はスキーがありますし、夏もやはり富良野特有、富良野はこれは冬もとどまる理由がありますし、夏もとどまる理由があると思います、富良野・美瑛地区は。そういう強みを生かしながら、これはなかなかとどまる理由があって、その需要に対して供給をどう追いついていくかというのは、町で直接ベッド数を増やすことはなかなか難しいもので、白銀荘というものはありますが、基本的には民間の方のやはりお力をお借りしないとなかなかできない。そのためには、起業とかをサポートする、助成金を使いながら、うまく制度をPRしながら、民間の力を借りてベッド数を増やしていければと考えております。以上です。
再質問 12番 小林啓太
ただいまの答弁で、とどまる理由という部分に関しては、恐らく思いを同じくしている部分としては、上富良野町に滞在してもらって、そこで消費活動等していってもらうということが、一連の行為としてとどまるということなのかと確認させていただきます。そして、町への滞在、滞留を増やしていくステップとして、宿泊施設や既存施設の部屋数、定員数の増加が必要であるという点に関しては、私も意見を同じくしております。近年ではコロナ禍を経て、一軒屋の1棟貸しが旅行者に受けていたり、また私ごとではありますが、自宅の空室を活用して小規模宿泊施設として営業していても、それなりに来客があることなどを鑑みれば、今、このベッド数、部屋数、定員数を増やすことについては、大きな投資を必要とせず、宿泊業の事業をスタートできるメリットがこの地にはあると考えております。なので、私としては、ぜひ上富良野町を愛し、その魅力やすてきな商店などを旅行者の方へ直接伝えられる町民や町内事業者の方にこそ町内で宿泊施設を新たに設けてほしいと考えますが、町民向けに開業の促進や制度活用の説明の機会を設けることなどの考えはあるか、町長にお伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
12番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。今、制度が少し変わって、普通の家でもベッド、部屋を貸すような簡易宿泊所を含めて、そういうのも含めて私、思っておりまして、そういうPRは町民限定とかにこだわらず、うまく、今、上富良野町持っている、先ほども申し上げました新規開業の補助金なんかのPRも含めて、広く町民、町内・町外問わず、PRしていきたいと、いかなければならないと思っております。以上です。
再質問 12番 小林啓太
もちろん、新規の開業として、よそから来ていただける方にベッド数を増やしてもらうことも非常に有益であると考えますが、私ごとですが、自宅の空き部屋でも利用できるということで、恐らく町内の中にも自宅の部屋を余している方もたくさんいらっしゃれば空き家になってしまっている、家などを持て余している方もいらっしゃるので、町内の方に呼びかけるのは一つの有効な手段ではないかと考えておりますので、ぜひ今後も御検討いただければと思います。私は自身の経験から、宿泊客のほとんどの方にお勧めの上富良野町内の観光先などを聞かれるのですが、大体が温泉や飲食店をお勧めしてあげると、大変満足して帰っていただけます。ただ、海外のお客様の場合、自身で飲食店の予約ができない姿などを目にしていると、滞在しても消費活動の部分で機会損失をしてしまっているのではないかと感じること― 102 ―が多々あります。また、一方で飲食店側も海外からの観光客の方の受入れに対して積極的なお店ばかりではないものとも感じております。なので、仮に宿泊場所が増えたとしても、町全体としてインバウンドの受入れに関しては、まだまだ課題がたくさんあるのではないかと感じておりますが、町長は、このインバウンド需要を取り込み、町街の好循環を生み出すためには、どのようなことが必要、もしくは課題となってくると考えているかお伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
12番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。小林議員おっしゃるとおり、とどまってもらったとしても、そこを次に消費する場所がないとなかなか消費しようと思ってもできませんので、そこは非常に重要な点かと思っております。これは上富良野町に限ったことではないと思います。近隣を見ても昼食、夕食で飲食店が少なくて、我々が既存に行っているところに流れ込んできて、昼食難民とか、そういう現象が起きてきておりますので、飲食店がインバウンドまで含めた消費者に対応するまでの絶対数が少ないと感じております。やはり、ベッド数が増えて宿泊シェアが来れば、その次は使ってもらうところですとか、コンテンツも含めて、やはり全部一遍にはそろうのは難しいかもしれません。順番になるのかもしれませんけれども、ベッドを増やして、食べるところ、飲むところ、遊ぶところ、観光するところ、交通なんかも含めて、順次結びついていくのかなと、発展していくのかなと、発展していくようにいろいろしていかなければならないと考えております。以上です。
再質問 12番 小林啓太
まさに、町の三本柱に絡む観光政策に関しては、引き続き、今、町長の御答弁でもあったように、町全体に好循環を生み出すような流れを先頭切ってつくり出せるように、研究、検討を引き続きお願いしたいと思います。2点目と3点目の質問に関して、町長の御答弁を受けて、町長の移住者のターゲットとしては、上富良野町に仕事を軸に引っ越してくれる方をイメージしているのかと理解しました。そこで、昨日の執行方針の際に、雇用対策について質問した際にお答えいただきましたが、その重要性をいま一度強く感じた次第であります。昨日の御答弁では、一つの部署で全ての制度などを覚えて伝え切るのは難しいとお感じになられているのかと個人的な印象を受けましたが、これまで培ってきた地域おこし協力隊制度や地域活性化起業人制度、またこれから取り組む地域プロジェクトマネージャー制度などを活用すれば、雇用対策に係る人材を求めることも可能なのではないかと考えますが、町長のお考えをお伺いいたします。
再質問 12番 小林啓太
繰り返しになりますが、2点目と3点目の町長の御答弁を受けて、まさにこの町長としては、仕事を求めて上富良野町に移住して来てくれる人が来てくれるとうれしいと僕は感じております。であれば、雇用とまたこの移住であったり、住む場所を求める、こういうことを窓口を一つに管理できるような、そういう体制になっていると非常に有効ではないかと考え、もしそういう窓口を持つのであれば、これまで経験値のある地域おこし協力隊や地域活性化起業人、もしくはプロジェクトマネージャーの制度などを検討しながら、新たにそういう窓口を検討するのはいかがかと考えますが、いかがですか。
答弁 町長 斉藤繁
12番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。窓口、移住と雇用のペアリング、これは非常に議員おっしゃるとおり、一人のワンストップでできる可能性は高いと思っておりますし、これは効果的なのかもしれません。いろいろ、職業、雇用がないとなかなか来るというのは、雇用というのは非常に大事ですので、農業から建設業までいろいろありますので、そういう窓口の相性といいますかね、雇用とワンストップ、これは検討していきたいといいますか、研究していきたいと思っております。
再質問 12番 小林啓太
引き続き、この空き家、空き地の有効活用に関して再質問いたします。昨年、総務産建常任委員会の先進地行政調査で訪れた大分県の竹田市では、本気で空き家をゼロにすることを目標に、丁寧な情報収集から情報の公開を行うと同時に、空き家再生の専門家を副業型地域化生活起業人の制度を活用し、専門知識を用いて空き家再生に関する提案や助言を行い、また再生した空き家で事業を行う際の支援体制も確立されており、その取組は目を見張るものがありました。まさに空― 103 ―き家問題を移住・定住、商工、観光につなげるモデルケースであり、これこそが斉藤町長の目指す、まさにワンストップの姿なのではないかと私は勝手に感じておりましたが、町長の目指す空き家、空き地の有効活用をしたその先にあるもののイメージをお伺いしたいと思います。
答弁 町長 斉藤繁
12番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。空き家、空き地というのは、非常に近所に住んでいてもなかなか迷惑であったり、放置されていると困るものです。ですので、これは非常に有効な財産でありますので、有効活用してほしいというのと、そのまま放置しておくと危険ですので、それでリフォームの補助金を使って、空き家の解体には補助を出すようになってから、空き家も危険な家屋については、大分除去されております。ただ、一方で壊さない、そのまま建っているものについては、固定資産税の納付書にPRの文書を入れて、空き家・空き地バンクに登録しませんかという、これはPRは3年くらい前からたしかしています。それで、もちろん勝手に情報を載せるわけにはいませんので、私有財産ですので、了承を得たところは載せている状況ですが、なかなか除去のほうは進みましたが、活用についてはなかなか進んでいないと思っております。ある期間、そういう空き家バンク等、当然またこれからも維持していきますが、効果があまりこれ以上望めないのであれば、やはり今言うような、誰か人をつけて、そのノウハウを持った人が活用に向けて、そういう方法も一つかと思っております。以上です。
再質問 12番 小林啓太
まさに今後、検討の余地はあるというお話でしたが、そういう専門の方が入ることによって、より制度も活用してもらいやすくなったりするようなメリットもありますので、先ほどの雇用の件でお話したような、既にいろいろと研究が進んでいる制度を活用したり、もしくはまたその前にお話ししていた宿泊施設を増やすような取組ともとても相性のいいことではないかと思いますので、前向きに施策展開を進めていっていただければと思います。5点目の企業誘致と企業支援に関してでございます。企業誘致と聞くと、本社や事業所を構えてくれる企業を誘致することを一般的にイメージしがちですが、近年、近隣自治体でも様々な企業と連携協定を結んでまちづくりに取り組む姿を目にする機会が多くなってきました。このように、まず最初のステップとして、企業に上富良野町のまちづくりに興味を持ってもらって、参画してもらうことも有効な手段ではないかと考えますが、町長の考えをお伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
12番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。本当に企業誘致、工場、事務所等をいきなりというのは、なかなかハードルが高いものだと思っております。議員おっしゃるとおり、まず最初のコネクションといいますか、何か事務所を作るというわけではない、本当の協定から入っていって、そのうちいろいろなアイデアとかがいいものができるかもしれませんし、最初の入り口としては、あまりハードルが高くない、また全く別の分野で構いません。そういうコネクションをつくっていくというのは、非常に効果のあることだと考えております。以上です。
再質問 12番 小林啓太
連携協定などを軸にした企業との連携も非常に有効であると確認できたので、ぜひその点に関しても町長のトップセールスをうまく活用していただければと思います。6点目の24時間体制の子育て支援に関してでございます。24時間対応できる託児体制の確立は、もちろん自衛隊に限ったことではなく、核家族ひとり親、または定住を念頭にした移住者などに対しても、安心して子育てができる町であると感じてもらうためには、必要なインフラになりうると考えております。そこで調べた限りでは、保育施設で運用する以外にも、行政として取り得る手段として、企業、病院、公共機関等の連携、訪問型・シッター型サービスの整備、既存の宿泊施設を活用した託児支援、地域住民との協力体制の構築など、もちろんそのどれもが簡単に構築できるものではないと存じておりますが、町長には様々な手法を検討して、住民ニーズに応えてもらうことを期待しますが、このことに関する町長の思いをお伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
12番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。託児に限らず、前段書かせていただきました救急の維持についても、24時間の子育てということで、学校の相談なんかも含めて、既存のやっていることプラス今足りない部分ということで、託児は非常に重要なこと、共働きの家庭が、しかも両親が離れているというのが結構散見されると思います。今後も増えていくのではないかと思います。決して毎日とか1か月以上も預けるのではなくて、たまたま― 104 ―共働きで、片方が当直とかがある勤務の場合、どうしても1か月が合わなくてというときのために、そういうのがあると、あるとないとでは、大分この町に住みたいとか、重要なファクターだと思っておりますので、なかなか難しいのです。シッター型とかも町内でもいろいろやっているNPOとかあるのですけれども、わざわざそのお宅に見知らぬ人が泊まるとか、保育園に関しては、ただでさえ今、保育士がいない中でさらにということはなかなか厳しい状態ですが、非常にこれは重要な施策だと思っていますので、非常に困難ではありますが、しばらく言い続けるといいますか、チャレンジし続けていく価値はあるのではないかと思っています。
再質問 12番 小林啓太
今回のこの町長に対する質疑を通じて、私の思いもたくさん伝えられたと思いますので、ぜひ今、議論したことも片隅に置きながら、2期目の町政運営に当たっていただければと思います。引き続き、教育長に対して再質問させていただきます。1点目の経緯と必要性をお伺いいたしました。公民館活動と分館活動の経緯については、ただいまの説明で大変よく理解できました。また、これまでの間、教育長をはじめ所管の担当者の方も丁寧に住民との対話を重ねてきている経緯も確認させていただいております。さきの質問でお聞きしていた必要性に関してですが、こちらに関しては、御答弁であった分館活動として実施してきた地域活動を住民会、自治活動の一環として統合という部分が町としてその必要性が生じてきたという理解でよろしいのか、確認させていただきます。
答弁 教育長 鈴木真弓
12番小林議員の公民館活動費に関しての質問の再質問に際しまして、分館活動が住民会の自治活動への一環としての統合についての質問にお答えいたします。私、質問に対しまして答弁をさせていただきましたとおり、各地域において、特に郡部においては、住民会活動と分館活動と二つの活動が基本的には行われていたところでございます。ただ、昨今、ここまでの各住民会、自治活動は町の町民生活課が所管でございますが、私ども教育委員会の分館活動の実績をいただいたところ、かなり住民会活動と重複した活動で担っている実態も見受けられてきておりました。それで、これまでも分館長主事会議、分館においても、その辺の情報交換、また実態についてもお話を聞かせていただきながら、各地域で工夫をしながら、分館長、分館主事が地域に特色がある活動を実施していただいたことは、教育委員会としては十分認知はしております。ただ、ここの中で、地域によっては分館活動が住民会活動として実施していく、また分館活動を先にやっていたものを住民会活動としてやっていかざるを得ない、そのような地域によって多少、その活動に二つの活動を分けてというよりは、一つの活動にならざるを得ないという実態も把握させていただいたところでございます。これは、11分館が全て同じではないです。各地域によっては、きちんと分けて実施していただいている地区もあるとお伺いいただいていますので、それで今回の御質問にもお答えしましたが、単年度での見直しは困難と判断し、もう少し地域の皆様と話合いを続け、この活動への分館活動の見直しにつきましては、住民会自治活動の一環として、そちらのほうに統合をしていただけるかどうかということも踏まえた上で御説明をし、そちらの方向性の確認だけは今させていただいて、今後その活動の内容についてはもう少し時間を有したいと考えております。以上です。
再質問 12番 小林啓太
と言いますと、現在も方向性等をお伝えしつつ、確認作業が進んでいるというお話があったのですが、さきの御答弁の最後のところでは、令和9年度から住民自治活動推進交付金に統合することで確認させていただいておりますということは、基本的にはここの方向に向かって進んでいくことを各住民会の分館長たちも御理解を今されている状態なのか、それとも何かその受止めに関して、まだいろいろな御意見等があれば、その辺もお伺いさせていただきたいと思います。
答弁 教育長 鈴木真弓
12番小林議員の今後の見直しに係るスケジュールについての御質問にお答えさせていただきます。この住民会の自治活動と分館活動の統合に向けてのお話は、内部では、実はここ一、二年かけて話合いはしてきたのですが、しっかりと分館長並びに主事、住民会長にお話をさせていただいたのは、今年、令和6年度からスタートしたということもありまして、やはり緊急的に制度の見直しというのは、なかなか地域でも受け入れづらい、また役員の皆さんも、これを地域皆様に説明をしていくのには、もう少し時間をかけながら、きちんと説明責任を果たしていかなければならないだろうということで、教育委員会としましても、それについては十分理解ができますので、令和9年度、これから2年かけて、きちんと分館活動が、住民会活動との整合性につい― 105 ―てもある程度実績は整理はしておりますけれども、かなり地域によって差があることがありますので、そこも踏まえまして、活動の交付金の見直しと併せまして、活動の実態についても整理していこうと考えております。ただ、この中の議論の中で、皆さん分館といいますと、分館の施設のほうでも大変不安に思っていらっしゃる地域の住民会長、分館長もいらっしゃいましたので、活動交付金と施設の維持管理は全く異なるものだということで説明をしながら、2か年かけて活動について見直しをしたいということで、確認はいただいたところでございます。以上です。
再質問 12番 小林啓太
教育長の考えは、非常によく分かりました。これから継続、協議という形で、当然お話合いをされていく中でもろもろ決まってくることもあると思いますが、現時点で今回のこの見直しに関して不安に思っていらっしゃる方は、まさに施設と少し混同されている、この不安もありますが、今後、今継続的に続けている活動が継続できるのかどうかを不安に思われている方もいらっしゃると理解しております。特に、分館活動が主体的、継続的に行われている地域に関しては、今回の見直しにより今後活動が継続できなくなってしまうのではないかという不安の声があります。私も多くの地域の活動に直接触れているわけではありませんが、私が住む東中地域において、分館行事の夏の盆踊りには、老若男女が100人近く参加するなど、希薄になりつつある地域住民同士のつながりをつなぎとめる一助となっていることを実感しております。また、先日、東中で初めて行われた防災訓練の中でも、日頃から顔を合わせている関係性というものが、いざというときにもいかに大切なものになり得るかということを考えさせられました。今後、公民館分館管理運営交付金が住民自治活動推進交付金に統合されたとしても、主体的かつ継続的に活動してきた地域活動に対しては支援が継続されることを臨みますが、教育長の考えをお伺いしたいと思います。
答弁 教育長 鈴木真弓
12番小林議員の今後の統合後のお話についての御質問をされましたが、統合後は、所管は町部局、住民会自治活動の所管であるところが担当することになりますので、この間からの会議の中でも、そちらの担当するというところも一緒に話を聞いてもらいながら、地域住民会、また分館長審査も、ぜひその辺を話合いをしていきたいという御希望もありましたので、令和7年度からはそちらの打合せにきちんと担当する課も入れまして、話合いを進めていきたいと考えております。以上です。
再質問 12番 小林啓太
ただいまの答弁で、担当は部署が変わるということで、教育長が答えられる範囲もあるとお察ししますが、できればこの将来に対する不安というか、この先、これまで継続して行ってきた有意義な分館活動が継続できるのかどうかという不安を持ち続ける必要があるのか、その点に関しては比較的楽観的、前向きに捉えておいていいか、この辺りだけでもお伺いできると幸いですが、いかがでしょうか。
答弁 教育長 鈴木真弓
12番小林議員の持続可能な分館活動の活動に対してでございますが、この分館活動というのは、私、冒頭申し述べましたが、公民館の活動の根幹であるものを分館に位置づけをして、教育委員会から各地区に、それこそ委員の委嘱をし、大変少ない金額でありますが、謝金を支払いながら地域での役員を担っていただいた経過がございます。ただ、実際に今現在、国もそうですが、私たちも地域も、先ほども御質問でいただいた事例もありますが、やはり住民会活動、自治活動は、我が町の自治基本条例にもちまして、今、住民の自治は地域がきちんと主体的に活動することに切り替わってございました。ただ、郡部におきましては、これまでも公民館分館としての拠点がございますので、それを維持しつつ継続した経過がございます。私は、分館としての継続も、それは願っているところではございますが、やはり今後、町全体の中で、地域における地域の課題、地域の活動の仕方は、地域とともに行政が話合いをしながら進めていくことが、最大の幸せなまちづくりに関わることだと思いますので、ぜひそこは、分館だ、自治会だ、住民会だというふうにするのではなくて、ここは一体的な話合いをすべきだと考えております。分館活動としましてはそういうことで、公民館活動の一環として置いているということですので、各住民会においても、その活動が継続されることは、私にとって最大の希望でございます。以上です。