みんなの議会

上富良野町議会 令和2年第1回定例会 2020年3月10日

(1)高齢者福祉施設等における介護人材の現状と確保策について/(2)認定子ども園における保育士等の人材確保について

2020年3月10日、上富良野町議会の一般質問で、中澤良隆議員が「高齢者福祉施設等における介護人材の現状と確保策について」「認定子ども園における保育士等の人材確保について」について質問し、町長 向山富夫、保健福祉課長 鈴木真弓が答弁しました。

質問者
中澤良隆 議員
答弁者
町長 向山富夫、保健福祉課長 鈴木真弓

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 中澤良隆

私は、さきに通告した2項目について、町長に質問いたします。まず、1項目めの高齢者福祉施設等における介護人材の現状と確保策について伺います。― 94 ―団塊の世代が全て75歳以上となる2025年問題も間近に迫っています。高齢化がさらに進み、少子化に歯どめがかからず、働く人口が減少し続けば高齢者への介護サービスの増大を初め、福祉を担う人材の確保がますます難しくなると考えます。今、高齢者福祉施設等における最大の課題は人材の確保ではないかと思います。厚生労働省では介護ロボットや外国人の人材活用を進め、介護人材の確保に努めているところであり、我が町においても介護人材の確保は最も重要な喫緊の課題であると認識し、以下3点、町長にお伺いいたします。まず、1点目ですが、上富良野町の高齢者福祉施設等における介護人材の現状と町内介護事業所における労働環境や処遇についてどのように把握し、認識しているか、お伺いいたします。2点目は、上富良野町で数年後の2025年を想定すると、どのくらいの介護人材が必要となり、何名ぐらいの担い手が不足すると想定しているか、お伺いをいたします。3点目は、現在、介護人材確保のため、どのような確保策を講じているか伺います。また、今後どのような確保策に力を注ぐ考えか伺います。次に、2項目めの認定こども園における保育士等の人材確保について質問させていただきます。保育士の人材不足が深刻な社会問題になっています。全国的に見ると保育士不足や保育園の経営状況が、保育園等に入園できない待機児童問題を引き起こしています。幸い我が町の認定こども園では、保育士不足は切迫した状況にはないと思いますが、いつ保育士不足により、待機児童問題が発生しないとは限らない状況にあると考えます。そこで、我が町における保育士等確保の現状と確保策の取り組み状況等について、以下3点を町長にお伺いいたします。1点目ですが、我が町における認定こども園の保育士配置の状況はどのようになっているか、また、入園を希望する子どもたちは全て受け入れられているか、お伺いいたします。2点目は、保育士不足の要因についてどのように認識されているか伺います。3点目ですが、保育士不足は大きな社会現象になっていますが、現在、我が町の保育士確保策として実施している取り組みと、今後予定している保育士不足の解消策についてお伺いをいたします。以上です。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番中澤議員の2項目の御質問にお答えさせていただきます。まず、1項目めの高齢者福祉施設等における介護人材の現状と確保に関する3点の御質問にお答えさせていただきます。1点目の町内の高齢者福祉施設における介護人材の現状についてでありますが、町内においては、介護老人福祉施設の特別養護老人ホーム、ラベンダーハイツと介護老人保健施設の老健上富良野、また、地域密着型施設として、小規模多機能型福祉施設ふくしんや認知症対応型グループホーム、ほーぷ、おおぞら、さらに、住宅型有料老人ホームやまびこがサービスを提供しております。各施設とも厳しい状況にあるものの、介護保険法の指定基準に基づいた人員を確保するとともに、配置基準を満たした中でサービスが提供され、適正な労務管理のもと事業運営されているものと理解をしております。なお、現在、町が事業運営をしております介護老人福祉施設、ハイツ及び介護老人保健施設――これは病院老健でございます――の2施設につきましては、事業許可権者であります北海道から町に対しまして課題提起されているものはなく、地域密着型施設等につきましても、現在、町の実施指導に基づき、指導すべき課題はないと報告を受けております。次に、2点目の介護人材の見込み量につきましては、今後、策定いたします令和3年度からの第8期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画において、2025年から2030年を視野に入れた検討を進める中で、事業計画に応じた施設整備も含め、介護サービスを見込むこととなりますので、現在のところ2025年を見据えた介護人材の見込み量については持ち合わせていないところであります。3点目の介護人材の確保策につきましては、平成30年度から介護職員研修費助成事業に基づき、延べ4人の方に利用していただき、町内の施設において活躍していただいております。また、上富良野高校と連携し、平成29年度から介護保険初任者研修を開始し、上富良野高校生28名と一般住民25名が資格を取得されております。今年度からさらに上富良野高校2年生を対象に、将来、職業として介護現場に興味や関心を持っていただけるよう講演会などを開催するなど、人材確保につながる取り組みを行っているところであります。さらに、次年度以降においては、高校生に対しても認知症サポーター養成講座について受講をしていただけるよう取り進め、地域全体で支える環境を整備し、将来の人材確保策につなげてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、2項目めの認定こども園における保育士等の人材確保に関する3点の御質問にお答えいたしま― 95 ―す。1点目の町内の認定こども園における保育士の配置状況についてでありますが、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準に基づき、各認定こども園の年齢児ごとの受け入れ人数に応じ、基準に基づいた人員配置により、適切に運営されていると理解をしております。また、令和2年度に入園を希望されている児童につきましては、全て――328名が希望されておりますが――のお子様が入園可能であり、既に教育・保育給付認定決定通知書を送付させていただいたところであります。2点目の保育士不足の要因につきましては、昨今は、少子化と相まって、保育士を希望する学生の減少と、資格取得後も、都会志向もあり、地元に戻らず就職する方の増加、また、資格を取得しても保育士として就労を希望しないなど、さまざまな要因があるものと捉えているところであります。次に、3点目の町としての保育士確保への取り組みと今後の保育士不足の解消策についてでありますが、現在、町内の各認定こども園におきましては、事業所としての努力をされ、保育士確保に努めていただいているものと思っております。町といたしましても、町内認定こども園に対し、保育士の業務負担軽減と離職防止による人材確保を図るため、保育補助者を雇い上げる「保育補助者雇い上げ強化事業」を実施するとともに、今後におきましては、過去に就労経験のある潜在的有資格者の把握と、保育士の職務が魅力ある職業として認知していただけるよう各事業者と協力し、保育環境の向上に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。

質問 6番 中澤良隆

まず、1点目の我が町における介護人材の現状と処遇についてのところで再質問をさせていただきます。超高齢社会に対応するため、国が進めている政策の柱である地域包括ケアシステム、また、町長が常におっしゃっている、住みなれた上富良野で安心して暮らし続けられる社会を実現していくためには、介護人材の確保は最も重要な課題だと認識をしています。我が町の高齢者福祉施設においては、人材確保において厳しい状況にあるけれども、今のところは、基準に基づいた人員が確保され、運営もうまくいっているというような御回答をいただきました。大変安堵しているところであります。しかしながら、本当に安心していていいのかなと、そんな思いをするところであります。この圏域で介護スタッフ募集のチラシが時々新聞に折り込まれているのを目にすることがあります。我が町では、現在は介護士不足に至っていないということですが、将来も本当に大丈夫なのでしょうか、そこら辺の認識をお伺いいたしたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番中澤議員の介護士確保についての御質問にお答えさせていただきます。現在は、先ほどお答えさせていただきましたように、基準を満たしながら各事業所において事業運営がなされておりますが、将来を考えたときに、では、このままで大丈夫なのかということに関しましては、むしろ非常に危機感を持っているというのは実態でございます。それぞれ町が経営しております事業所も含めて、民間も含めて、それぞれが介護士確保に向けて努力をしている実態にございますので、将来に不安感がないということではございませんので、御理解賜りたいと存じます。

質問 6番 中澤良隆

危機感を有しているというお答えをいただきましたが、第7期の介護保険事業計画を立案するときにも、介護事業所へのアンケートでは、約7割の事業所が人材確保に課題を持っているというような回答が寄せられていました。現実的に、今も表面的には大丈夫なのかもしれませんが、多分綱渡りといいますか、介護事業所ごとにかなり多くの課題を持っていながら、人材確保に努めているというような現状ではないかなと、そんな認識を私は持っていますが、町長はどのような、現状の捉えとして、どのように思われているか、もう一度お願いいたします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番中澤議員の介護士確保についての御質問にお答えさせていただきます。非常に各圏域を見ますと、多数の介護施設がございますが、基準を満たしているという捉え方について、その施設が持つ固有の収容力について、満度に入所して、私の認識で申し上げます。さらに介護人材が基準を満たしているという施設と、一方では、介護人材に合わせた入所者数にして基準を満たしていると、両方あると思います。そういう意味におきましては、後者を考えますと、まだまだ、ひょっとすると、ハード的には入所余力を持ちながらも、基準を満たさなければならないという縛りの中で、100%の稼働率に至っていない現実もあるのではないかというふうに理解をしているところでございます。― 96 ―

質問 6番 中澤良隆

本当に今おっしゃったとおりなのかなと考えます。我が町のラベンダーハイツにおいても、50床の収容能力がありながら、介護士不足に陥って、40人ぐらいか、受け入れることができませんでした。また、近隣の富良野圏域でも、多くの収容能力を持っていながら、全てを稼働することができないという現実もあります。やはりこのことは我々としても、必ず介護士不足というのは、努力をしなければ、介護士がいなかったら、事業所は、管理者ばかりいても絶対動かないと思いますので、ぜひそういうところに力を注いでいただきたいなと思うところであります。2点目に移りますが、2025年時点で介護士は何名ぐらい必要かということでお答えをいただきましたが、また、介護士の不足量についての質問にお答えいただきましたのは、第8期の計画を立てるときに、そこら辺については十分に把握した中で対策を講ずるということでありますので、そこの部分は私も、まるきりそのとおりだなと。こういう回答で仕方がないのかなと思うところであります。2025年もあと5年しかありません。高齢者数は3,300人を超え、高齢化率は33.3%という予測が示されています。この見込み量については了解しましたけれども、やはり介護人材の確保というのは、2025年問題を見据えて、今から介護人材確保の取り組みを強化しなければならないというふうに考えていますので、2025年にちょうど町長の年代です。そういうことで、介護する方がいなかったら困るのは町長ですので、ぜひお答えをいただきたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番中澤議員の御質問にお答えさせていただきます。現在、2025年を見据えた予測を立てていないということでお答えさせていただきましたけれども、実は、今、御質問にありますように、2025年以降を見据えたときに、8期の計画の中で、多分、私の見立てとしましては、入所施設そのものが、恐らくさらに求められていくような環境になっていくのかなということを想定、何となく頭の中でしておりますので、今現在の施設の中での過不足ということになると、ある程度見通しは立ちますけれども、果たして施設の設置計画がどのような器になるのか、パイになるかということによって、必然的に介護士の必要量も変わってきますので、そういう観点から、今なかなかそこの見通しは立てていないということでございまして、施設の整備計画とあわせて、必要な介護人材というものは、これから予測されることと思います。いずれにいたしましても、それが縮小していくという方向は、まず100%ないと思っておりますので、具体的にどういう計画を持てばいいのかということは、議員が言っていただきましたように、自分が安心して暮らせるかということに直結してきますので、これは8期計画の中でしっかりと、その辺は押さえていきたいと考えているところでございます。

質問 6番 中澤良隆

一応2025年問題は、まさしく町長もそうかもしれないですが、私もということで、私の受け入れをちゃんとしてもらうように、よろしくお願いしたいと思って。次に、3点目の介護人材確保策と今後の確保策についてお伺いをいたしたいと思います。御回答いただきました中で、第7期介護保険事業計画において、人材の確保策として、介護職員研修費助成事業、そのほか、介護従事者の就労支度金の貸し付け事業、また、介護従事者の人材バンク事業等の実践に努めるとあります。その中で、平成30年度から介護職員研修費助成事業に取り組んでいますと。一定の効果を得ているとの御回答でした。今、町長からいただいた回答の中で、せっかく介護保険事業計画の人材育成についての部分についてお答えをいただきましたので、そのほかの事業については、今現在どのような進捗状況になっているのか、もちろん今は第7期の最終年度に当たりますので、それは達成できていなくてもしようがないのかなとは考えているところですが、どのような状況になっているかをお答えいただければと思います。

答弁 保健福祉課長 鈴木真弓(保健福祉課長は2022年3月まで)

6番中澤議員の御質問にお答えさせていただきます。ただいま介護保険事業計画は、第7期計画の2年目を迎えておりまして、令和2年度が最終年度となるところでございます。今、町の状況としましては、先ほど町長のほうからも御答弁いただきましたように、30年度、第7期の初年度から2年間において、介護職員の研修費の助成を新規に実施するなど、あと、上富良野高校で開催していただいております初任者研修に、高校生だけではなく、一般の町民の方もそちらのほうを受講していただけるなど、幅広く人材の養成に努めているところでございます。今後、この事業内容につきましては、第7期計画の令和2年度に最終の検証評価を実施し、第8期計― 97 ―画に、さらなる充実を図るべきなのか、課題整理等も今後して、事業の策定に当たっていきたいと考えております。以上です。

質問 6番 中澤良隆

ぜひ一歩一歩前に進んでいただければなと思います。質問を変えますが、町長には、高齢者介護施設においては、二つの顔があると考えています。一つは、先ほど一番初めのほうで御回答いただきましたが、ラベンダーハイツとか老健とか、そういうときの経営者としての、責任者としての顔。もう1点は、介護保険事業者としての責任ある立場という二つの顔があると思います。一方で、ラベンダーハイツの処遇改善や何かをして、何とか介護士を確保しました。そのギャップ、処遇改善や何かと民間事業者との差が今生まれてきているのではないかなと私は心配をしています。というのは、公務員であったり、それから、時間給もかなり高いレベルにあります。民間事業者は、そういう形の中で、やはり自分のところの経営を考えると、そんなに処遇を改善することもできなくなっていると思います。ただし、そういう民間事業者なんかが、この町でそういう経営をしてくれているということは、町民にとって大変助かることであります。そんな意味で、町長は、民間事業者やなんかに対する補助とか助成とか、そういうことは今のところ考えていらっしゃらないのかどうかをお伺いいたしたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番中澤議員の介護士確保についての御質問にお答えさせていただきます。これまで議会の皆さん方とさまざまな意見交換をさせていただく中で、町が設置者として運営しておりますハイツとか老健等につきましては、おっしゃるとおり労働環境が、あるいは処遇が十分でないがために確保できないのではないかということを都度都度御意見として賜ってきております。そういう一面もあるというような私も認識に立ちまして、処遇改善ということに努めてまいりました。一方、町内での確保策、お互いに、事業者としての確保策との関係も生じます。一方では、同じ自治体同士で、近隣の自治体との、端的に言えば奪い合い、それは条件闘争みたいなものですから、そういうことを、さまざまな需給関係等がうまく、バランスをとれているということの表現が正しいかどうかわかりませんが、民間事業者で働いている方の条件と、町の事業所で働いている方との条件が、今はそこそこバランスがとれているのかなということで理解しておりますが、このバランスがまた崩れますと、また、かつてのような、どちらかに偏ってしまう事象は起きると思いますので、そういう観点からいくと、町内全体が、あるいは圏域全体が一定程度の安定感のある環境をつくれることが理想でございますので、そういうところに私どもとして思いを出せるところは出していくことについてちゅうちょするものではございません。

質問 6番 中澤良隆

町長の回答、同意だと思います。公設と民間、それから、今、自治体間の過当な競争、これらは、我々は望むところではなくて、やはりここに住む、長い間、上富良野でいろいろなお仕事をされ、そしてたまたま体調が悪くなって入所するとか、そういう人のためには、やはり選択肢が、いろいろなところがあってということは望まれるところでありますし、町長には二つの顔があると思いますので、どちらにも偏ることなく、ぜひ前向きに対処をお願いしたいと考えるところであります。介護士は4Kと言われています。きつい、汚い、危険、給料が安いというようなことから、なり手不足が今言われています。この介護士不足の解消のため、国では本当に力を注いでおり、人材確保のため、外国人の受け入れだとか、そのような取り組みも積極的に行っているところであります。やはりこれから人口減少があり、そして少子化がありというと、介護士不足というのは物理的に起きてくると思うのです。そのときに外国人の活用というか、そういうことも視野に入れて、今後進めなければならないのではないかと私は考えていますけれども、町長のお考えを伺います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番中澤議員の御質問にお答えさせていただきます。人材確保策についてのお尋ねでございますが、私ごとで大変恐縮ですけれども、実は、議員を志したときに、一番最初に町民の皆さん方に私、訴えさせていただいたのは、将来高齢化が進んだときに、ロボットが介護してくれたり、あるいは外国人が介護してくれるような、そんな町になったらどうするのですかと、私、実は最初に訴えたのがそれでございました。その気持ちは今でもずっと変わっておらず、実は、既に上川管内でも外国人による介護者を養成する仕組みがありますが、上富良野町は参加しておりません。これは、町民の多くが、もうそんな時代じゃないよということであれば、これは思いは変えますけれ― 98 ―ども、やはり私としては、上富良野に生まれ育って、上富良野のために汗をかいてくれた人たちが、やっぱり町民によっていろいろ、ゆっくり老後を暮らしていただけるようなことでなければ、郷土、地域を守ることにならないというのが私の原点でございますので、できればそういう、議員からお尋ねのような手法に頼らなくてもいいようにしていきたいというのが私の願望でございます。以上でございます。

質問 6番 中澤良隆

実は、今、外国人の登用というのを話して、次に介護ロボットの話をしようと思ったのですが、先に答えられてしまいましたけれども、もう一度お伺いしたいと思います。今、介護の担い手不足が叫ばれていて、募集しても応募がないというのが現状ということで各事業所から聞いています。そのような中で、介護士の仕事というのは、先ほど4Kというようなことで言いましたが、過酷な肉体労働が大変だ、腰痛が大変だとかという訴えが非常に多く聞かれます。その中で、町長の原点である介護ロボットとか、それから認知症見守りロボット、また、介護リフトの導入など、これらは国も助成策を講じていますが、国に上乗せをしてでも、我が町で介護士不足に対応するためにも、ぜひ御検討いただきたいことだと私は考えていますので、町長の御見解をお伺いします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番中澤議員の御質問にお答えさせていただきます。非常に私も人材確保については、自分自身非常に葛藤しながら取り組んでいるのは実態でございます。やみくもに処遇を改善して、手厚く迎えて、さまざまな、今4Kと申しましたけれども、そういったことの解消につながるような方策を講じられる状況であれば、それはもうそうやって、むしろ魅力ある職業として確立していくことは、これはもう私も望んでいるところでございます。しかし、この間、皆さん方といろいろ議論を重ねさせていただきました。では一方で、経費はかけ放題かかってもいいのかということになりますと、これもまた、その視点からの見方をしなければならないという中で、あるいは地域全体、町全体の中で、どこに着地点を見出して、高齢者に安心感を持ってもらうかということの、本当におさまりどころを見つけるというのは大変苦しい状況でございますが、そういった行きつ戻りつつを繰り返しながら、現在取り組みをさせていただいているというのが実態でございます。ぜひその辺は両立させなければならないということが念頭にあるものですから、非常に難しい選択をしているという状況でございます。

質問 6番 中澤良隆

介護人材の確保について、最後の質問になりますけれども、6次総合計画の中では、良質なサービスを安定的に提供できるよう人材確保対策を促進するということがうたわれています。今、町長いろいろ御回答いただきましたが、最後に、人材確保に対する町長の考えと、もう1点、思い出しました。先ほどおっしゃいましたが、不毛な争いをこの圏域でするということは、本当に私としても残念なことであります。そういう面で、町長はリーダーシップを発揮され、この圏域でそういうことがないように、そしてみんなが協調して、そういう介護人材を確保するようなことに力を注いでほしいと願っていますので、町長の見解をお願いします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番中澤議員の御質問にお答えさせていただきます。まず、第一義的には、国においてもっともっと、介護に対する国民の認識というものをもっともっと高いレベルに上げていただく、そういう環境整備にまず取り組んでいただきたいと。特に介護報酬等についても、しっかりと事業として、安定した事業が行われるような仕組みを国がやはり定めるべきだというふうに思っております。そうすることによって、不要な人材の奪い合いも起きませんし、仕事としての魅力も安定してくると思っておりますので、まず、第一義的には、国の責任は重いというふうに考えております。しかし、そういう中にありましても、地域でできることもありますので、そういったことについてはまだまだ、本当に半ば、数十年にわたってこれは改善されていくように、地味であっても一歩一歩取り組んでいかなければならない。ましてや人材確保については、上富良野町においても有資格者だとかは潜在して、何人も潜在しているわけですけれども、仕事としてなかなか歩みを進めてくれていないのが実態でございますので、そういうふうに足が向くように、環境整備はエンドレスでしていかなければならないことと認識しているところでございます。

質問 6番 中澤良隆

また同じような観点というか、種類になろうかと思いますが、今度は保育士の人材確保についてお伺いをいたしたいと思います。1点目の認定こども園の保育士等の確保状況と入― 99 ―園希望者の受け入れ状況についてでありますが、我が町においては、認定こども園4園とも、保育士等は基準に基づいた確保がなされている。また、令和2年度の受け入れについても、希望どおり受け入れることができるということであります。これも非常に安心をいたしました。我が町には待機児童問題はないのだということを認識させていただき、安心をしているところでもあります。しかし、これも介護士と同じように、申しわけありません。認定こども園では、保育士と言わないで、保育教諭と言ったほうがいいのかもしれませんが、なれた言葉、保育士でいきたいと思いますので、御理解を賜りたいと思います。保育士等の確保には困難を極めているということを耳にします。ここら辺の町長の認識について、再度お伺いをいたしたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番中澤議員の保育士の確保状況についての御質問にお答えさせていただきます。これも先ほどの介護士と類似したところが多々ございますが、これはなかなか抜本的に解消され…、各園についても本当にぎりぎりの努力をされて、何とか確保していただいて、そして待機児童をなくしていただいているという実態だというふうに理解をしております。潜在する保育士はおられると聞いておりますが、これも保育士の、余り立ち入った事例になりますと、各園のことに直結いたしますので、大局的なことしかお答えできませんが、なかなか労働環境だとか、あるいは、特に小さいお子様を預かるものですから、非常に重い責任を日常背負いながら勤務されているという実態もあろうかと思いますので、やはりそこは、そういう気持ちに余裕ができるような人材がいれば、1人の負担は軽減されますので、窮極のところ人材不足に直結しているのかなという認識はございます。

質問 6番 中澤良隆

本当に保育士等、悩ましい問題だと私も考えています。保育教諭とか保育士、幼稚園教諭を育てる養成機関では、たくさんの人たちが卒業したりして、資格を有して。ただ、就職となると大半が札幌、そして札幌近郊ということが大半だそうであります。しかしながら、その札幌市でも全体の約55%の保育園等が受け入れができないと。それは保育士不足によるものだと言われています。ここら近辺で応募しても、ほとんどここ数年ゼロというような実態にあります。我が町はそうではないということで、本当に喜ばしいことなのだなと思いますが、それは事業者の努力のたまものと本当に感謝しなければならないと思いますが、町として、今のうちから抜本的な対策を講じる必要性があると考えます。町長の見解をお願いします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番中澤議員の保育士の確保策についての御質問にお答えさせていただきます。現在、町内の事情で申し上げますと、4園が認定こども園として頑張っていただいております。それぞれ各園が人材確保について大変御苦労されているということも伺っております。町といたしましては、それぞれ各園が個別に人材確保のために、公的に用意されている制度は別として、それは積極的に活用していただくように取り組みさせていただいておりますが、それぞれの各園が、仮に独自の確保策を講じたいということに対して、町がそれぞれ個別の事案に対して個別に対応できるかということになると、これはまた、民間の事業者が事業として行うことの一つの人材確保ですから、これについて、それぞれに応じた御支援をしていくということは、これは大変ハードルの高いことかなと思いますが、町内全体としての人材確保策ということで、そういう価値を共有できる仕組みがもしできたとすれば、それに対して協力や支援をしていくということはやぶさかでないというふうに思っております。そして、さらに、そういったことが町内の各園で仕事をしていただけるようなことと直結しなければなりませんので、そういうことは制度設計で可能であれば、そこに町が手を差し伸べていくということは、これは何もちゅうちょするものではないというふうに理解をしております。

質問 6番 中澤良隆

今、非常に前向きな御回答をいただいたと受けとめさせていただきます。本当にこういう田舎というか、上富良野みたいなところに保育教諭等が就職で来てくれるということはまれだと思います。そんな中で、何が一番、保育士が来ないかというと、やっぱり賃金の安さというのがあります。そんな中で、もし可能であればというような受けとめをしましたら、できれば前向きに御検討いただくということでお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。それでは、3点目に移りたいと思いますが、国では待機児童ゼロ政策を進めています。いまだ待機児童解消には至っていないのが現状であります。待機― 100 ―児童の発生する一番の理由である保育士の人材確保には、国も大幅な処遇改善を行ったり、また、国家試験を年2回実施するなど、さまざまな政策を講じてきていますが、保育士の確保解消には至っていないというのが現状であります。我が町においても各事業所が頑張って、さまざまな改善を進めてくれていますが、やはり実効が上がっていない。そういうような状況の中で、町のほうから寄り添いをもっとしていただいて、ぜひ解決に当たっていただければ、上富良野の未来ある子どもたちの成長に寄与するものと思っているところであります。次に、幼児教育・保育の無償化が始まりました。これがまた、若干保育士の人材確保に大きな影響が出てきているのではないかなと考えているところであります。それは、この無償化によって、今まで1・2号認定の子どもたちが多かったのが、今度は3号認定の希望者が非常にふえたと聞いています。これも一つの現象だと思いますが、この3号認定になると、非常に職員の配置基準が高くなってまいります。1・2号であれば20人に1人とか30人に1人。でも、ゼロ歳児であったら3人に1人、1歳では6人に1人とか。そうすると、さらに保育士の確保がハードルが上がると、そんなふうに思っています。ここら辺の町長の認識についてお伺いをしたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番中澤議員の御質問にお答えさせていただきます。幼児保育・教育が無償化に伴って、今、議員からお話ありましたような、1号から2号、3号へ変わっていくという現象は、うちの町でも実際顕著に出ております。それに伴って、保育士と園児との比率が高くなってきますので、当然絶対量は足りなくなっていく、そういう実態は起きております。それで、令和2年度の入所が満度に受け入れが可能かどうかという危惧を持っておりましたが、それぞれ各園が、1号から2号、2号から3号へ移っていくことも解消しながら、全ての希望者が入園できる体制をとっていただいたということについて、非常に感謝もしているし、これからこういったことが、これが安定していくように、町が応援できるところは応援していくべきだというふうに考えているところでございます。

質問 6番 中澤良隆

やっぱり社会変化で、そういうような変化がうちの町にも生まれてくると思いますので、ぜひ前向きに対策をお願いしたいと思います。同じ上川管内の例ですが、人材確保策として、子育て支援員研究とか保育士の資格取得支援事業、保育士の宿舎借り上げ支援事業を柱として、無資格者が有資格者を目指せるような仕組みと、継続して働きやすい環境づくりを通して、自治体が積極的な支援を行って、保育士解消に努めている市町村があります。家賃補助は、一律月額5万円だそうです。5万円を補助してもやはり人が集まらない。人が集まらなければ保育所等を経営することができないということであります。インターネットやなんかで見ていたら、ついこの間まで、去年おととしぐらいまでは家賃補助4万円だったのです。それが今5万円になっているということは、まだ十分でないと捉えて、それだけの助成策を講じている町もあります。うちの町は切迫した状況にないということですから、このような状況は、町がそこまで応援しなくてもよいのかもしれませんけれども、これからはどうなるかわかりません。ぜひ受け入れが不可能になるようなことは避けなければなりませんので、町長は、今後、上富良野町の子育ての柱である認定こども園の人材確保に最善の努力をお願いしたいと思いますので、町長の御答弁をお願いいたします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番中澤議員の保育士確保についての御質問にお答えさせていただきます。今、議員から具体的な事例等の御紹介もいただきましたけれども、私も詳細は分析しておりませんが、さまざまな手当て等を講じて、確保策を講じているところについての、大くくりで申し上げますと、市町村立の公営の保育施設等の人材確保については、市立保育所だとか町立保育園とかというところの人材確保について、公費を用いての確保策というのは聞き及んでおりますが、それぞれ町が個別の事業所の人材確保について、どの程度支援しているかというのは、詳しい情報は持ち合わせておりませんが、概して、ラベンダーハイツの介護士確保のような延長と考えていただいて、私はそういうような理解をしているところでございますが。一方、前段申し上げましたように、オール上富良野で共有して、保育士確保のために組み立てられる施策等があれば、これについて支援をしたりということはやぶさかではございませんので、町が、そういうことはどうなのでしょうかという課題提起はできますので、機会を通じて、またそういうような情報交換もさせていただきたいと考えているところでございます。― 101 ―以上でございます。

質問 6番 中澤良隆

今、事例として挙げたのは、あくまでも民間の事業所に対する自治体の助成策という受けとめで、お願いしたいと思いますが、また、ほかの町村やなんかの事例も見ると、保育士への応援手当てを支給して、それは一律6万円支給すると。そうやって大胆にしなければ人が集まらない時代になってきているということも事実でありますので、ぜひ町長には、先ほども言いましたけれども、6次総合計画の中で、認定こども園が継続し、良質な保育等を提供すると。それによって、町の宝である子どもが健やかに育つことになると、6次総合計画の中でも書かれていますので、ぜひそういうような思いで取り組んでいただければと思いますので、最後、町長のほうから、もし思いがあれば御発言をお願いしたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番中澤議員の御質問にお答えさせていただきます。いずれにいたしましても、安定した人材を確保するということは、経営形態がどうであれ、これは町として非常に重要なことでありますので、各事業者等と密に連携を図りながら、町として、公として応援できるような方策が見出せれば、それはしっかりと受けとめてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。

出典:上富良野町議会 令和2年第1回定例会 2020年3月10日 議事録 PDF(105ページ) 間違いを知らせる