みんなの議会

上富良野町議会 平成27年第3回定例会 2015年9月29日

(1)農業振興について/(2)農業後継者対策について/(3)家族経営協定締結について/(4)農業者年金の加入促進について

2015年9月29日、上富良野町議会の一般質問で、中瀬実議員が「農業振興について」「農業後継者対策について」「家族経営協定締結について」「農業者年金の加入促進について」について質問し、町長 向山富夫、農業委員会会長 青地修、産業振興課長 辻剛、農業委員会事務局長 北越克彦が答弁しました。

質問者
中瀬実 議員
答弁者
町長 向山富夫、農業委員会会長 青地修、産業振興課長 辻剛、農業委員会事務局長 北越克彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 4 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 12番 中瀬実

私は、さきに通告をさせていただいております4項目につきまして、町長並びに農業委員会会長にお尋ねをいたします。1番目、農業振興について。平成27年の町政執行方針の中で、農業について第7次農業振興計画2年目に当たり、農業が今後も我が町の基幹産業として持続できるように実践計画を策定して事業の推進、具現化を図るとあるが、その実践計画についてどのように考えているのかお伺いをいたします。2項目め、農業後継者対策について。平成24年の農地プランの意向調査によると、後継者がいると答えたのは83戸、農家全体の27.2%となっており、直近の戸数は何戸となるのか。後継者確保のため、今、何が必要と思われるのか、考えをお伺いいたします。3番目、家族経営協定締結について。家族経営協定は、農業委員会が推進をしていますが、最近は締結する家族が少ないように思われます。現在の締結数(中身)について、今後、推進する予定があるかをお伺いいたします。4番目、農業者年金の加入促進について。現在の上富良野町の農業者の加入件数(男女別)と、今後どのように推進を考えているのか、考えをお伺いいたします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

おはようございます。12番中瀬議員の御質問にお答えをさせていただきます。まず、1項目めの農業振興にする御質問にお答えをさせていただきます。議員御発言にもありましたように、本年度の執行方針の中で、実践計画の策定について述べさせていただいておりますが、現在、慢性的な担い手不足、さらにはTPPなど、農業政策において大きな課題が山積している実態にあり、これらを踏まえ第7次農業振興計画に基づいて、当町農業の優先課題を明らかにし、実効性のある施策につなげるため策定するものであります。本計画の策定に当たりましては、実践的な施策の提言がいただけるよう、昨年12月より農業振興審議会において審議が進められており、審議も終盤を迎え、近々答申の運びとなる予定であります。今後、それらの提言を十分に参考にさせていただき、具体的な実践計画を策定し、JAを初め各農業関係機関と連携し、第7次農業振興計画の期間内に道筋をつけることを基本として取り組んでまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、2項目めの農業後継者対策に関する御質問にお答えいたします。後継者の意向調査につきましては、調査方法や戸数回収率に違いはありますが、直近におきましては、JAにおいて組合員の意向調査が行われ、その集約結果では、後継者がいる、あるいは後継者が見― 38 ―込めると回答された経営体は67戸、農家全体の26.6%となっております。また、後継者の確保のためには、何が必要と思うかとの御質問でありますが、まずは農業経営の安定や将来性があり、国民にしっかりと認知される魅力ある職業になることではないかと思っております。後継者対策は、一地域のみだけで解決できる問題ではなく、全国的課題であり、国を挙げて早急に対策を講じていただくべく、あらゆる機会を通じ発信してまいりたいと考えております。一方、町といたしましては、生産基盤の整備を初めとし、生産性・収益性を高め、農業所得の向上につながる有効な施策を推進していくことが、行政の役割であると認識をしているところであり、1項目めの御質問にお答えをさせていただきましたように、実践計画を策定し、着実な施策の展開につなげることが重要と考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。

答弁 農業委員会会長 青地修(農業委員会会長は2020年3月まで)

12番中瀬議員の3項目め、家族経営協定締結に関する質問にお答えします。家族経営協定は、家族農業経営に携わる各世帯員が、意欲とやりがいを持って経営に参画できる魅力的な農業経営を目指し、経営方針や役割分担、家族皆が働きやすい就業環境などについて、家族間の十分な話し合いに基づいて取り決めるものであります。農業経営は、家族だからこそのよい点がたくさんありますが、一方で、経営と生活の境目が明確でなく、労働力となる家族の役割や労働時間、労働報酬などの就業条件が曖昧になりやすくなるため、家族の約束事として経営方針の決定や就業条件等を協定することは、重要なことと認識しているところであります。また、家族経営協定の制度上のメリットとして、認定農業者の共同申請、農業者年金の保険料に対する国庫補助、制度資金の融資などがあり、これまで制度PRのための勉強会や研修会の開催、協定締結の調印式の実施など、農業改良普及センターなどとの連携により進めており、現在、家族経営協定の締結が99件となっているところであります。議員御指摘のとおり、ここ数年は締結する家族は減ってきている現状にありますことから、今後は農業改良普及センターなどの関係機関と連携して、家族皆が経営に参画し、女性農業者の地位確立、後継者の自立応援など経営環境の改善を目指して、制度の普及・拡大を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、4項目めの農業者年金の加入促進に関する御質問にお答えいたします。農業者年金は、農業者の老後生活の安定、農業経営の若返りや規模の拡大を図り、農業経営の近代化に寄与することを目的として、昭和46年に創設されました。しかし、被保険者数の減少などにより、受給者への支えができなくなったことから、制度の見直しが行われ、平成14年1月から新農業者年金として再構築されたところであります。この新農業者年金は、国民年金の第1号被保険者で、付加年金に加入しており、年間60日以上農業に従事する60歳未満の人は、誰でも加入できる制度であります。みずからが積み立てた保険料とその運用益によって、将来、受け取る年金額が決まる積み立て方式とされています。当町の平成27年8月末の新年金被保険者数は81名、内訳は男性69名、女性12名です。このうち一定の要件を満たした場合、国が保険料の一部を補助する政策支援が行われており、その内容は保険料月額2万円のうち、最高1万円が国庫補助として支援されております。当町では現在23名、内訳は男性21名、女性2名の被保険者が対象となっているところであります。議員御質問の加入促進につきましては、未加入の農家に対しましては、加入案内パンフレットの送付を行い、農業委員会だよりによる制度の周知を図るほか、JA及び農業委員会事務局での相談対応など実施しているところであります。今後におきましては、町を初め関係機関の協力を得ながら、農業者の老後の生活の安定及び福祉の向上を図るとともに、農業者の確保に資するよう農業者年金制度の周知を図り、加入者の拡大に取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。

質問 12番 中瀬実

まず、第7次農業振興計画に基づいて、上富良野農業振興優先課題を明らかにするということでありますけれども、今、何が優先課題だと町長は考えておられるのか、その思いをお伺いいたします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

12番中瀬議員の農業振興計画に対します御質問にお答えさせていただきますが、優先課題が何かという御質問でございますが、私なりに優先的な課題は、さきのお答えの中でもお答えさせていただいておりますように、経営の安定化をまず図ると、そして所得の増大を図るということが、大きな意味での優先課題でございますが、― 39 ―個々の課題等につきましては審議会の中で御意見をちょうだいした中から、その中から見出していくことを今想定しておりまして、個人的にどういったことを優先したいなという思いはございますが、これらについては答申の結果を見させていただいた中から、整理をしていきたいと考えているところでございます。

質問 12番 中瀬実

ただいま、町長のほうから、振興審議会が第7次の振興計画のその中身を審議して、その重点課題、いろいろな諮問を、答申を受けてから、町長はその判断を下したいような話を受けたわけですけれども、いわゆる振興審議会が今までに何回、1回当たりどれぐらいの時間をかけて、今、答申をしようとしているのかをまず伺いたいと思います。

答弁 産業振興課長 辻剛

12番中瀬議員の御質問にお答えいたします。審議会の今回のテーマといいますか、審議に対する時間の要し方といいますか、先ほど町長から答弁ありましたように、12月からの、12月は準備審議ということで、2回目に町長のほうから諮問を受けて、それ以降現在まで、12月も含めますと5回の審議を行って、きょうまた開催するのです。きょうを入れて5回でございます。今、状況といたしましては、総括審議的な部分にきょうから入ってくるわけですけれども、最終的に町長のほうに答申提言申し上げるのは、もう1回開催ということで、合計6回になるかと思います。また、会議の開催につきましては、そのときのテーマによりまして要する時間が変化はいたしますが、大体平均して1回当たり2時間から2時間半というのが平均的なところかなというふうに思います。あと、9月に、これちょっとテーマを担い手と、担い手対策というテーマで、道のほうに研修も1回行っているところでございます。以上です。

質問 12番 中瀬実

ただいま振興審議会の答申までには、あと2回ほど審議会の答申を待っているというような状況だということでありますけれども、私も審議会のほうで7次のほうから絡まさせていただきましたけれども、やはりこういった計画を立てる段階では、時間をきちっと、議論をきちっと固めて、そして振興計画の中身をよりよいものにするためには、結局、そういう答申をもらってからこういうものを実施するというのは、賢明な考えだと私も思っていますので、よりよい方向に向けて、この審議会の答申を受けて、町長の判断をしていただきたいなというふうに私も思っております。非常にこういった形で、先ほど課長のほうから話もありましたとおり、振興審議会の意見を求めるときに、我が町のいわゆるどういう方向に向かっていくかという部分について、先進地を視察するという部分は非常に大切な部分だと思っておりますので、よりよい方向に向かうように研修を受けていただいて、そしてこれらの部分を反映していただければいいのかなというふうに私も思っておりますので、その辺のところはよろしくお願いをしたいなと思っております。結局、この答申を受けてから、これを実施するということになると思いますけれども、この答弁の中で期間内に道筋をつけるということでありますけれども、期間内ということは今年度が3年目になるはずですけれども、5年間、いわゆるこの計画というのは5年ということでありますので、いわゆるあと3年、3年の間は道筋をつけて実行に入るまでにはならないということなのか、その辺のところをお伺いしたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

12番中瀬議員の農業振興についての御質問にお答えさせていただきます。今回の審議会から、さまざまな御意見をちょうだいできるものと期待をしておりますが、それらを踏まえまして、7次の振興計画の後半に向けての具体的な政策づくりを進めてまいりたいというふうに考えておりました。その中で平成30年までの中に、事業として成果をあらわしていただけるようなことにまで進むものもあるでしょうし、あるいは着手、あるいはその方向づけを明確にするというようなさまざまなことが考えられますけれども、いろいろな場面を想定いたしまして、すぐに着手できるものについては着手する、あるいはしっかりと具体的な計画に向けてのスタートを切るものは切るというようなことで、それぞれ事案に応じた対応をしていくことが必要であろうと思いまして、いずれにいたしましてもその方向、目指そうとする方向が農業者の皆さん方に、しっかりと伝わるようなことがまず大事だと思っておりますので、そういったことにも意を用いてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。

質問 12番 中瀬実

先ほども申し上げましたけれども、よりよい方向に向かうように、時間をかけることは決して悪いことではないと思っています― 40 ―けれども、でもやはりある程度、手をつけていくところはきちっとつけていかなければならないのではないかと私も思っておりますので、まず第一優先課題、先ほども言いました優先課題というのをきちっと見出していただいて、即、実行できる段階に持っていっていただきたいなというふうに思っております。特に、昨日も髙松議員のほうからも話あったとおり、上富良野町のいわゆる農家戸数というのは、ただいま270戸前後だと思いますけれども、これが10年後、15年後になると、約半分以下になるだろうという想定もされておりますけれども、そういった中でいわゆる畑作の、上富良野町のいわゆる耕地面積というのは、約6,000ヘクタールだと承知しておりますけれども、その面積そのものが極端に減ることはないというふうに考えております。その中で戸数は減るということは、いわゆる1人当たり、1戸当たりの耕地面積がふえるということになってくるのだと思います。これはいわゆる耕作放棄地とか、そういったことをするわけにはいかないわけですから、必ず上富良野町におかれている面積というのは、残された農家がその面積を消化をしなければならないということになってくると思います。そのときに、上富良野町の農業はどういう方向に向かっていくのか、どういうことを重点的に農家を支援をしてくれるのか、そういったことはいわゆる我々農家にとっては、非常に関心の高いところだと思っております。これから特にTPPの絡みは必ず、多分、そういう方向に向かっていったときに、農業は生き残っていかれる方向というのは、やはり農家自身も努力も必要でしょうけれども、国なり町なりいろいろなところからの支援がなければ、農業は多分、成り立たないと私は思っております。そういった意味でも、いわゆる1年でも早く農家の人たちを安心させていただけるような、町としての支援をする政策を打ち出していただきたいと思っているのですけれども、その辺のところ少しでも早く向かっていける方向性があるかないかをお伺いをいたします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

12番中瀬議員の御質問にお答えをさせていただきます。今、農業全体が、日本の農業全体が抱えている大きな不透明感、これについては議員と思いを共有できているものというふうに思いますが、とりわけ上富良野町の農業に目を向けてみますとき、議員から御発言ありましたように、農業者の戸数が減少していくということは、言いかえれば1戸当たりの耕作面積が拡大していくということに直結しているわけでございます。ただ、そういうような傾向は今に始まったことでなくて、既にそういう流れがずっと今日まで来ておりますが、残念ながらきょうのこの時点を迎えるまでに、それぞれの北海道においても各町村、あるいは各地域によっての取り組みによって、農業者と申しましょうか、農業全体の底力が非常に地域格差が今はついてしまっているということを感じております。そういう中で、北海道の中でも先進的な取り組みに果敢に挑戦した地域、あるいは町は、それなりの後継者の確保もできているような数字も出てきておりますので、そういった意味で上富良野町も6,000町歩の耕地をしっかりと収益性の高いそういう耕地にしっかりとつくり上げ、そしてさきの答弁でも申し上げましたように、何しろ所得が安定して、魅力ある職業に生まれ変わらないことには、私は、これはいい循環になってこないというふうに思っております。そのために、私も気持ちの中では幾つか具体的な戦略を、私なりの戦略を持ち合わせておりますが、そういったことと振興審議会の中での答申等を合わせて、具体的に皆さん方に見える形で早急に示していくことが大事だというふうに考えているところでございます。以上でございます。

質問 12番 中瀬実

町長の今、考えを伺いましたので、できるだけ早期に道筋をつけて、施策として実行をしていただきたいと思っております。2項目めに入りたいと思います。農業後継者対策についてでありますけれども、平成24年度農地プランの意向調査で、戸数で16戸、意向での結果ですけれども、全体で0.6%ほど後継者がいる割合が低くなっているわけですけれども、今、この後継者対策として何が一番必要なのかという質問に対して、魅力ある農業になることと町長はおっしゃられておりますけれども、いわゆる魅力のある職業、魅力のある農業とは、町長としてはどの辺を指して考えておられるのかをお伺いいたします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

12番中瀬議員の農業後継者の件に関します御質問にお答えさせていただきます。やはり私の思うところを、自分の今までの農業経営者としての経過を踏まえて考えますと、やはり所得が安定していること、そして農業という職業がしっかりと国民の中に認知をされて、誇りを持って― 41 ―取り組める職業であるということは、外せない条件かなというふうに考えております。以上です。

質問 12番 中瀬実

まさに、私も町長の考えと、その点では同じだと思っております。職業として成り立つこと、いわゆる再生産ができるそういう経営がもちろんではありますけれども、今の若い経営者は、私たちが農業を始めたころとは違って、当時、我々の農業を始めたころというのは、仕事が非常にきつい、汚い仕事だし、夢が余り持てないというような状況の中で、我々は就業をしてきたわけですけれども、最近の若い人たちというのは、いわゆるそういう農業ではもうだめだと、そういう農業は結局やりたくはないということで、最近は機械化が進みまして、農業の魅力がある程度は若い人たちに、こういう農業だったらやってみたいなというふうな状況になってきているのだと思っております。結局は、今の農作業というのは機械をフルに活用して、いわゆるほかの職業から見て格好いい、どの職業でもそうでしょうけれども、見た目がいいというような形の職業は受け入れられるというのは現状だと、私は思っております。そんな中で、もうかる農業ということであれば、自然に格好よくて、もうかる農業であれば自然と後継者も育つのだと、私は思っております。特に、我々の時代と違いまして、最近は機械のフル活用、そういった中での特に今はITとかGPSの関係の農業というのは、まさにこれからの夢の農業だと、私は思っております。最近、農協の理事者の方々も、そういう先進地域の農業機械の使い方を研修に行っているということでありますけれども、そのときに行政の方も参加をされているということでありますけれども、上富良野町の行政の方も深川のところで研修をされたということですけれども、参加をされているのかどうかを伺いたいと思います。

答弁 産業振興課長 辻剛

12番中瀬議員のただいまの御質問にお答えしますが、そちらのほうにも当町のほうからも担当職員が1名参加している実態にあります。以上です。

質問 12番 中瀬実

そのときに、当然のことながら研修を受けたときに、いろいろなGPSを使った利点、メリット等々を講習を受けてきていると思います。そんな中で、今、このシステムを取り入れることが可能なのかどうか。たまたまいろいろな地域の先進的に取り入れる気持ちがあるのか、それとももしくはあるけれども、皆さん、ほかの地域で順調に取り入れて、成果が出たときに取り入れる方向に向かうのか、その考え方一つで農業のてこ入れが、非常におくれる可能性も出てくる。その辺のところを積極的にこの機械、いわゆるIT技術・GPS技術そういったものを使う、そういう先進技術をどのように向かっていかれるのかをお伺いをしたいなと思っております。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

12番中瀬議員の御質問にお答えをさせていただきます。農業分野においても、特に機械化の分野において技術革新が進んでいることは、私もそれなりに理解をしているところでございます。御質問にあります、一般的にスマート農業というようなあらわし方をしておりますけれども、GPS機能等を使ったそういった作業形態も実験段階から実用段階に、一部移ってきているという状況も承知しております。ただ、そういった技術を当町の農業にどのように導入していくか、あるいはどういうふうに誘導していくかということにつきましては、まだまだ限られた条件の中でしか、そういった機能を十分発揮できないというような、一方ではまだ未成熟になっている部分もありますので、アバウトな管理で済むようなGPS機能を求めるものであれば、それは導入は可能であるでしょうけれども、上富良野のような平地ばかりではなくて、丘陵地、あるいは山間地も考えますと、ベースとなるキーステーションをどういうふうに設置するか、あるいはターミナルの基地をどういうふうに設置するかなどで、課題も非常にまだ多いというふうに、状況にございますので、導入が非常に経営に寄与するというような部分については、町といたしましても関心を持って、これから研究してまいりたいと考えている次第でございます。

質問 12番 中瀬実

でき得れば、積極的に取り組む方向で向かっていただきたいなと、私は思っております。なぜかと申しますと、試験段階から実用段階になるのには、あと何年もかからないで、そういうふうになってくると思っております。ですから、準備段階から始まっていかないと、急にそういったものを取り入れるとしても、その受け入れ態勢もいろいろあるわけですから、そういった方向に向かうのであれば、それなりの事前の予定を組んでいく必要があると私は思っておりますので、そういった方向に向かうようにしていただきたいなと、私は思っており― 42 ―ます。それと、いわゆるこういったものを利用することによって、人手不足はもちろんのこと……。

質問 12番 中瀬実

ですから、結局は、我々のこれからの農業のてこ入れになるような形での技術を取り入れるための方向に向かっていくように、町長の判断をお願いしたいなと、私は思っております。これからも上富良野町の農業は、上富良野町は基幹産業は農業ということでありますので、農業振興のために一生懸命、町の施策を頑張ってやっていただきたいと思っております。次に、3番目の農業委員会の関係で、家族経営協定の締結についてお伺いをしたいと思います。家族経営協定の本来の目的である家族の中での十分な話し合いにより、就業条件等を文書にして残す、そして実行する、そのことが大事な部分だと、私は思っております。協定を締結するに当たり、該当家族に対して勉強会、いわゆる研修会等家族全員が参加してもらい、調印に当たっては、何組かまとめて調印できるような方向性を持っていくのがいいと思っておりますけれども、今後の家族協定の進め方として、どのような方向で向かっていこうとされているのかどうかを、まずお伺いをしたいと思います。

答弁 農業委員会会長 青地修(農業委員会会長は2020年3月まで)

議員御指摘のとおり、家族協定は、基本的にはやっぱり家族の締結、約束事を守っていくと、その中でこの経営を家族全員で行っていくというのが基本であります。その中で、今、言われたとおりではございますが、議員承知のとおり、この家族協定を結んだ方の中には、言っていいのかちょっとよくわかりませんが、制度メリット、この協定を結ぶことによってポイントをいただくと。それによって、農業機械導入の事業に対してポイントを得ることによって、何ポイントかになりますと、機械の導入の補助が当たるような事業も過去にございました。そういうことがありまして、それを目的にというのはすごく語弊がありますが、そういうことで実際、結んだ方もいるようにも思っております。ただ、基本的に議員御指摘のとおり、本来、自分の経営を仕事と家庭と分けるということが大事なところでありまして、それができるように今後とも指導をしてやっていきたいと思っております。あと詳細につきましては、担当の局長のほうから詳しいこと御説明申し上げます。

答弁 農業委員会事務局長 北越克彦(農業委員会事務局長は2017年6月まで)

12番中瀬議員の家族経営協定の進め方についての御質問でございます。家族経営協定につきましては、家族間で十分な話し合いをしていただきまして、その家庭の中のルールを決めるといったようなことになろうかと思います。過去におきましては、平成19年、20年ごろまでは盛んに勉強会や研修会等を行いまして、あわせてその成果となる調印式につきましては農協さんで実施をしたり、あるいは富良野沿線全体で調印式をしたりするような、非常に機運が高まっていた時期もありましたけれども、21年以降は農業機械等の制度的なメリットの関係で、締結をする件数がふえております。それ以後、今につきましては機械導入のメリットはないことから、家族経営協定の締結件数は減ってきているというとこは、議員御指摘のとおりであります。今後におきましての進め方でありますけれども、家族経営協定の締結のタイミングというものを考えまして、例えば後継者が結婚をするといったようなときには、お嫁さん、後継者で御両親も含めて話し合いをしていただく機会を設けるとか、あるいは結婚、あるいは後継者が経営を移譲されたとき、そのときにはまた、お父さん、お母さんに今後の老後の生活をどのような保障をしていくのかいったようなこと等々を、その家庭のライフワークに合わせたような形で、家族経営協定につながっていくように進めてまいりたいというふうに思っております。そのためにも研修会とか勉強会を進めてまいりたいというふうに思っているところでございます。以上です。

質問 12番 中瀬実

先ほど、会長のほうからも話がありましたように、この家族経営協定のいわゆる一番のピークだったとき、件数の多かったときというのは、いわゆる実験事業の関係でポイント制がありまして、機械導入の関係でとりあえず協定を結んでおけばポイントが当たるし、機械の導入のときにメリットがあるということでふえた時期というのは当然あったわけですけれども、本来の姿としては家族全員がそろった中で調印をするというのが基本だと、私は思っております。あの当時、私もたまたまその部署におりましたけれども、農業委員さんの立ち会いのもとに、判子だけ押してくれればいいのだということで押した、名― 43 ―前だけと言ったら非常に申しわけないわけですけれども、家族経営協定を結んだという人が、私も何件か記憶をしております。それでは、本当の姿の家族間でのきちっとした話し合いができていない状態での家族経営協定では、意味がないと私は思っておりますので、先ほどから話ありますように、後継者のいる方は特にこういったものをきちっと説明会等々に参加をしていただいて、そして家族経営協定を結んでいただいて、よりよい経営をしていただけるように、これからも農業委員会として推進をしていただきたいというふうに思っております。次に、農業者年金絡みでありますけれども、農業者年金というのは、いわゆる我々農業者は入れる年金でありますけれども、今現在、81名が加入をされているということで、男性が69名・女性が12名ということでありますけれども、今現在、加入可能な農家の人の人数というのは把握されているのかどうかをお伺いします。

答弁 農業委員会事務局長 北越克彦(農業委員会事務局長は2017年6月まで)

12番中瀬議員の農業者年金の加入の件数でありますが、現在、加入されている方は81名ということでございますが、加入の可能性のある人たち、国民年金の1号被保険者で付加年金に加入されて、年間60日以上農業に従事する60歳未満の方は、誰でも農業者年金に加入できるということになっております。未加入の促進ということで、昨年度、そのような方々に直接ダイレクトメールで御案内しておるところですけれども、そのときの件数では85件お送りをしたところでございます。ただ、国民年金に入っているということが大前提になりますので、出稼ぎに行ったりとか、そういったときで資格の加入・脱退等もあるところでありますけれども、件数的にはそのようなことでございます。以上です。

質問 12番 中瀬実

ただいま局長のほうから、加入可能な件数ということでお伺いをいたしましたけれども、私は特に女性の農業をやっておられる方の加入を特に推進していただきたいなというふうに思っております。私も農業者年金も国民年金も受給をしておりますけれども、この農業者年金がもらうようになって初めて、やはり掛けていてよかったのだなということがわかるのだと思います。実際、私も50歳代の当時のときには、どうせ大した金額もらえないのだろうから、入っても入らなくてもいいのだろうなという考えもありましたけれども、現実の世界としては国民年金が、今、非常に受給の金額が減ってきている中で、夫婦で二人で農業者年金も入っていると、農業者年金プラス国民年金、老後の生活というのは非常に安定する部分になってくると思います。それに、先ほどからもお話のありますとおり、農業者年金というのは個人の積み立て方式でありますので、ほかのほうに回ることはありませんし、そしてまたいわゆる掛金等につきましても、自分の思いで金額を変えることができるわけですし、そして若い人たちは、特にそういう政策支援も受けられるわけでありますから、そういった意味で、こういった有利な点を、特に未加入の方には有利な点を特に強調をしていただいて、加入を促進していただけるように農業委員会として頑張っていただければと私は思っておりますので、どうかよろしく推進をお願いしたいと思っております。答弁は要りませんけれども、そんな形で推進をしていただければと、私は思っております。以上で、私の質問終わらせていただきます。

出典:上富良野町議会 平成27年第3回定例会 2015年9月29日 議事録 PDF(44ページ) 間違いを知らせる