みんなの議会

上富良野町議会 平成25年第1回定例会 2013年3月13日

(1)健康かみふらの21計画について/(2)農業の後継者対策について

2013年3月13日、上富良野町議会の一般質問で、中澤良隆議員が「健康かみふらの21計画について」「農業の後継者対策について」について質問し、町長 向山富夫が答弁しました。

質問者
中澤良隆 議員
答弁者
町長 向山富夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 中澤良隆

私は、さきに通告いたしました2項目、3点について質問をさせていただきたいと思います。まず1項目めの健康かみふらの21計画について町長にお伺いをいたします。このほど、平成25年度から平成34年度までを計画期間とする第2次の健康かみふらの21計画が策定されました。この健康かみふらの21計画に基づき、町民の乳幼児から高齢期まで、それぞれの時期にあわせた健康増進の取り組みが計画的に推進され、町民の健康づくりに弾みがつき、健康の町上富良野が実現されるものと大いに期待をするものであります。さて本題に入りますが、この計画の中で私が特に関心を持った取り組みについてであります。それは、学童健康診査についてであります。まずは、1― 85 ―点目として、この学童健康診査についてお伺いをいたしたいと思います。生涯を通じ、健やかで心豊かに生活するためには、何よりも健康が大切であると思います。子供のころから規則正しい生活習慣を身につけ、生涯を通じて継続していくことが必要であると考えております。そこで、今年度から新たに小学校5年生と中学校2年生の希望者を対象に生活習慣病予防健診、加えて保健指導を実施するとのことでありますが、このことにつきましては子供のころから健康への関心を持ち、みずからの健康実態を把握する、その人の将来にとって大変、有意義なことだと思います。小5、中2の希望者による学童健康診査は一定の評価をしたいと思いますが、さらにもっと踏み込んでもろもろの障がいがあるとは思いますが、より成果を高めるために小学校5年生及び中学校2年生の全員を対象に学童健康診査を行っていくべきだと考えますが、町長のお考えをお伺いいたします。次に、1項目め2点目の質問ですが、健康かみふらの21では、生活習慣病の予防に視点を置いて町民の健康増進を図るとのことであります。私は、生活習慣病を予防するためにはバランスのよい食生活が大切であり、その中でも野菜の摂取は最も重要であると健康づくり研修会や住民健診の際の保健指導等でいつも聞かさせてきています。特に野菜はがん予防に有効なビタミンや食物繊維を効果的に摂取できる食品であり、1日350グラム以上の接種が必要だとも聞かされています。そこで、生活習慣病予防にとって重要な野菜摂取、我が町の町民の野菜摂取量の状況はどのようになっているのかお伺いします。また、1日350グラムの野菜を摂取するため、町民の皆さんに自覚してもらう必要があると思いますが、どのような取り組みを考えているのかお伺いいたします。次に、2点目の農業後継者対策についてお伺いをいたします。今、上富良野町農業が置かれている状況は農家戸数の減少、農業従事者の高齢化、また担い手不足など、大きな課題を抱えています。私はこれらの課題の中でも次の上富良野町農業の担い手となる若い後継者をいかに確保し、そしていかに育てていくかが課題解決の第一歩だと考えています。現在、各地域に徐々に20代から40代の農業後継者が育ちつつあることは大変、喜ばしいことだと思います。しかしながら、私が心配、懸念するのは、この方たちの交流の場がほとんど見受けられないことであります。若い方々でありますから、将来に対する夢や希望、反面、経営に対する不安や迷い、農業技術の面など、仲間と語り合う場を求めているのではないかと思います。かつては、農業という職業を同じにする青年活動が活発に行われ、仲間づくりが進められ、団体活動を通じてそれぞれが成長をしてきたと思います。今、各地に点在する農業後継者にとって仲間たちとの交流する場が必要であります。昨今の風潮としては、団体活動を継続的に行うことは大変、難しいことだと思います。初めは年に二、三度で結構だと思います。町が呼びかけ人となって研修、交流、情報交換の場をつくり、彼らの成長を支援し、後押しをしていくことが将来の上富良野町農業の基盤づくりにつながると考えます、町長の考え方をお伺いいたします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

10番中澤議員の御質問にお答えさせていただきます。まず1項目めの健康かみふらの21計画の推進施策に関する2点の御質問にお答えさせていただきます。まず1点目の全員を対象とした学童健康診査の実施についてですが、議員御指摘のとおり、子供のころからの生活習慣病対策は非常に重要性を増しております。特に北海道の子供は肥満の割合が小学校、中学校の全ての学年で全国平均より高い状況ですが、本町においても同様の傾向で肥満の子供は10%を超えている実態にあり、昨年、町がモデル健診として実施した小学校5年生及び中学校2年生32人の血液検査では、38%の子供に脂質異常や高血糖、高尿酸などの所見が見られたところであります。子供のころから動脈硬化などの血管変化が始まっていると言えます。これらには、脂肪や糖分の過剰摂取と野菜不足、運動習慣が少ない生活等が背景にあり、次代を担う子供たちの健康診査と健診結果に基づく保健指導は非常に重要だと考えており、本年度実施する学童健診受診者の健康実態の傾向も把握した上で、父母や学校関係者等、子供たちの健康実態に対する認識の共有を一層深めまして、当面、サンプル検査を重ねながら、全員を対象とした健康診査の必要性について検討してまいりたいと考えております。次に、2点目の野菜の摂取に向けた取り組みについてでありますが、野菜は傷んだ細胞を修復するときに必要なビタミンと糖やコレストロールにくっつき便に出してくれる食物繊維を多く含んでいること― 86 ―から、がんや糖尿病、脂質異常症等の予防のためにも1日350グラム以上の摂取が必要と言われております。しかし、北海道の野菜摂取量は全国の中で最も少なく、平均1日270グラム以下と言われており、健診や相談で町の実態を見ても350グラムを取っている方は2割程度しかいない実態になります。特に細胞の入れかえの激しい子供や妊婦、若者の野菜不足は深刻であり、冬に保存が効かない緑黄色野菜の摂取が特に少ない状況にあることから、今後においては健診や相談の機会のみならず、あらゆる機会を通じて地域での学習を進め、野菜が取れていないことによって起きている健康障がいの実態を共有し、1日350グラム野菜を摂取する必要性について根気強く理解を得る努力を行ってまいります。また、冬期間の野菜の保存方法や調理法の工夫、あるいは手軽な野菜栽培法等々、さまざまな視点からも健康なまちづくりに向けた取り組みを進めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、2項目めの農業の後継者対策に関する御質問にお答えいたします。本町における農業者数はかつて1,000戸を超えておりましたが、人口減や後継者不足などにより、今日では300戸前後まで減少し、そのうち後継者がいる方は80戸前後となっており、将来における農業には大きな課題となっているのが実態であります。また後継者に関する課題については、農業のみならず、町の産業全体において共有する大きな課題と認識をしていることから、後継者や担い手に対する支援制度を継続して行うとともに、平成25年度から各産業において中核的な役割を担えるリーダー育成のための人材育成アカデミー事業を3年計画で実施する予定であります。新年度は、本事業において20代から40代の若者を対象に若者みずからの意識向上や課題認識を持ってもらうためのきっかけづくりを目指し、講習会等を開く計画をしており、こうした機会を利用して参加者が情報交換や交流も行えるよう検討してまいりたいと考えております。また、農業委員会が所管している上富良野町あぐりパートナー協議会では、独身青年が集まる機会を設け、交流の促進はもとより、担い手の活動が盛んになる取り組みを進めているとは把握いたしております。いずれにいたしましても、若い人たちが職種を問わず交流を図ることは大変、重要なことであることから、そのような機会づくりの支援につきましては社会教育分野を含め、町全体として取り組んでいく必要があると認識しておりますので、御理解を賜りたいと存じます。

質問 10番 中澤良隆

今、町長のほうからいただいた答弁の中でも、本町の子供たちにも脂質異常とか高血糖、それから高尿酸などの所見が見受けられるということであります。また、生活習慣の面においても心配な面が多々あるとのことであります。私は子供のころから、自分の体とか健康実態を保護者も含めて知るということが大変、重要であろうと、そんなふうに考えています。今、町では希望者によるサンプルを取り、我が町の5年生の傾向はとか、中学校2年生の傾向はということであります。それで自分自身の健康というものを、その実態というものをなかなか持ち合わすことができないのではないかなと、できることであれば小学校5年生、中学校2年生のぜひ全数調査及び悉皆調査を早いうちに実施すべきだと考えますが、町長の再度のお考えをお伺いしたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

10番中澤議員の御質問にお答えさせていただきます。小学校5年生、中学校2年生の健康診査についてでございますけれども、診査の必要性、全員を対象に行う診査の必要性については、私も共有できるところであります。しかし、この間、平成23年、24年と2カ年にわたってサンプル調査をさせていただいてきておりますけれども、ここに行き着くまでの過程の中で学校現場、あるいは御父母、さらには教育委員会、それらの皆さん方と保健福祉を担当する部署とのさまざまな健康診査をするということのまず意義の共有に一定程度時間はやはりかかった実態がございます。健康を預かる現場はその必要性を早くから指摘をしていたわけですけれども、このサンプル調査に至るまでも一定程度の時間も要しながら合意というか、思いを共有してきております。そういった関係から、今度は全員を対象にということになりますと、まだこの事業の意義をもう少し深掘りして思いを共有していただくことでないと、本当の成果が組まれないなというふうに考えておりますので、こういったサンプル調査を重ねて、そして揺るぎないバックデータを整えて、そしてそれをいろいろ学校現場も含めてお示ししながら、診査の必要性をしっかりと整えて、そして前へ進めていく― 87 ―ことのほうがいいのかなということで、まだ一定程度、何回ということは申し上げられませんけれども、まだサンプル調査を今続ける時期だというふうに理解をしているところでございます。

質問 10番 中澤良隆

いろいろいな障がいがあると多分思いますし、私の経験からしてもそうだと思います。そんな中で、やはりこういうことというのはある程度の目標設定みたいなものが必要なのかなと、どこら辺の年度まで全数調査を実施するとか、そういうことを掲げながら物事を進めていかないと、なかなか時間だけ経過してしまうということも考えられますので、ぜひ強いリーダーシップと目標を持っていただければなと、そんなふうに思うところですが、もう一度お願いします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

10番中澤議員の御質問にお答えさせていただきます。悉皆調査につきましては、先ほど申し上げましたように平成25年度につきましては実施を予定しておりませんし、26年度を目標にするのか、27年度を目標にするのかということは、今ここで申し上げられませんけれども、事の必要性は共有できておりますので、障がいという表現はよくないかもしれませんけれども、課題を共有できるような条件整備には勢力的に努めてまいりたいと思いますし、一方、まず健診結果を見てこういう状況ですということを認識していただく以前に、もう既にサンプル調査をして大ざっぱな傾向はつかめていますので、私は今、町として大事なことはやはり家庭の皆さん方、先ほどのこの先の野菜にも共通しますけれども、まずその食育というものの充実もあわせて行っていくことが非常に大事だというふうに理解しておりますので、そのような広がりのある、厚みのある取り組みにしていきたいというふうに考えておりますので御理解いただきたいと思います。

質問 10番 中澤良隆

学童健康診査のほうについては了解をいたしました。次に、野菜の摂取の関係でありますが、町長の答弁にもありましたように上富良野町の実態としても、各年代を通じて野菜の摂取が不足している、またそれにもまして本当は必要な子育てのお母さんたちとか、お子さんとか、そういう方たちが特に野菜の摂取が少ないのだという実態にあるとお伺いをいたしました。そこで、実際にこの野菜の摂取量、1日350グラムを目標に近づけるために先ほどの答弁ではあらゆる機会を通じて地域での学習を進めるとのことであります。もう少し具体的にこんな場を利用してとか、そんな考え方がお持ちであればお聞かせいただければと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

中澤議員の御質問に野菜摂取に関する御質問にお答えさせていただきます。私の頭の中で思い描いている、具体的にその取り組みを進める手法として、これは一、私の思いでございますので御理解いただきたいと思いますけれども、私は担当課長にも申し上げておりますけれども、かつて十何年前に今の上富良野の特定健康診査が非常に全国でも指折りの受診率になっていると、このそもそものきっかけが私なりに記憶するところではモデル地区を町内で設けて、そして本当に根気強く一つのモデル地域に熱心に理解をしていただいて取り組んでいたと。その当時、私、遠巻きに見ていて、そんなことをする必要ってあるのかなというようなことを遠巻きで見ておりましたけれども、担当されていた当時の保健師の皆さん方は本当に根気強くやっていました。それが今日に結びついてきているというふうに思います。ですから、そういう地道な地域を特定するなり、グループを特定するなり、世代を特定するなりして、方法はいろいろありますでしょうけれども、そういうことでまず集中的にそういった取り組みをすることによって、それからだんだん広がりを持ってきて町民の皆さん方と価値を共有できるものだというふうに私は理解しております。まず、薄っぺらく広くではなくて、厚く深く取り組んでほしいということで指示しているところでございます。

質問 10番 中澤良隆

今、町長がみじくもおっしゃいましたけれども、健康というのはやはり個々人のその責務とか責任で行うものだというふうに思います。自戒も含めてでありますが、私も健康に余り注意をしてこなかったほうで、今さらながらちょっと後悔をしているところであります。そのような中で、健康づくりを進めていくということは本当に困難なことがあると思いますし、この野菜の摂取や何かというのは本当に家庭内にも入っていかなければならないようなことだと思います。確かに困難はつきものでありますが、やはり行政としてはその住民が気づかない点や、それから動機づけをしていくということが行政の役割だと思います― 88 ―ので、そこら辺に力を注いでいただくということでお願いをしたいと思います。また、野菜の摂取の問題で冬期間の野菜保存だとか、調理方法の工夫、手軽な野菜の栽培方法などということも取り組んでいくのだとお答えをいただきました、すばらしい取り組みだと思います。これにつきましても、どんな考え方や何かをお持ちかお聞かせいただければと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

10番中澤議員の御質問にお答えさせていただきます。特に、これだけ豊富な野菜が取れるところ、北海道、特にこの富良野原野上富良野町でございます。それを十二分に本来の野菜のおいしさだとか、あるいは野菜を摂取することの大事さだとか、それを皆さん方に認識していただくことさることながら、ハード面で野菜の私ども農村部で暮らしている者については野菜の冬季の保存というには習慣的にするような習慣になっていますから、特にハードルが高いわけではないですけれども、やはり街場にお住みの方はなかなか保存するということは、昔の人は結構知恵で家の片隅に土を掘って保存していたということもあったのでしょうけれども、最近は土の出ている部分がだんだん減ってきていますので、そういうこともかなわない、あるいはアパートだとか何かにお住まいの方はなおできませんので、先進事例で申し上げますとこれが全てではございませんけれども、町が介在して町民のための保存する、言葉で何て言っていいかわかりませんけれども、コンテナを二つ、三つ格納できるような、共有スペースを持った保冷庫というか、そういうものの整備している町もございます。それは、それぞれ名前がついていて自由に自分で出し入れしていける、その保存する室温管理は建屋全体が雪を冷房に使ってやっていますけれども、そういうところも既にあります。そういうところで街場の人たちの利便性にサービス提供しているという、それがうちの町にできるかどうか別として、そういうミニ版みたいものでもできれば、あるいは各保冷庫みたいなものが有効であれば、そういったことを奨励するとか、いろいろ思いはありますけれども、そういうようなまずハード、保存する、そういうところからも少し応援しなければなかなか現実は進まないのかなという意味で申し上げているところでございます。

質問 10番 中澤良隆

前向きな御答弁ありがとうございます。その中で私がもう1点、ちょっと質問項目から離れるかもしれないのですが、地産地消という活動が今、注目をされています。地産地消というのは、地元でつくった物を地元で消費するということですが、せっかく今、町長もおっしゃっていたようにすぐれた農産物、おいしい農産物、お米から始まって野菜、そして農畜産物というような形の中で、ただ消費者からすると本当にどこに買い求めて行っていいのか、中茶屋があったり、いろいろな直売所があったり、また肉も最近スーパーや何かでも上富良野町産の肉が売られていたりとかしますけれども、なかなか野菜の摂取にかかっても手に入らないというのが実態ではないかなと、もっと今、それに加えてウィズ店も閉店になる、あそこに旬ちゃんや何かが直売所を設けていたというようなこともありました。そんなことがなくなる、消費者の方たちが簡単に買い求められるような場づくりというものも私は必要ではないかなと考えております。町長のお考えをお聞かせいただければと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

10番中澤議員の御質問にお答えさせていただきます。このたびの私の町政執行方針の中でも触れさせていただいておりますけれども、まさしく今まで生産者は生産するのみ、そこからなかなか踏み出すことはできなかった実態にございます。そういったような反省を踏まえて、今後は生産者とそれを扱って販売していただく商店の皆さん方、そういった人たちとのつながりを町が介在してそういうつながりのきっかけづくりをして、そして本当にこんなことを申し上げるのはちょっと失礼ですけれども、本当に町民の皆さん方がこの上富良野町で取れて旬のおいしさというものをまだまだ理解していただく余地があると思っていますので、そういうつなぎ役を町がさせていただいて、そして本当に旬のおいしい物を上富良野町内で求めていただけるような、そういうことが進むような積極的な働きかけをやっていきたいと思いますので、よろしく御理解をいただきたいと思います。

質問 10番 中澤良隆

それで、農業の後継者対策のほうに移りたいと思います。私は今回特に上富良野町の農業の将来というものを素人ながら考えさせていただきました。まずは、農業の担い手に手厚い支援策が必要であろうと考えて町長に質問をしたところであります。もちろん、後継者問題は農業のみならず、町の産業全体に共通する課題、それは私も十分、承知をしているところであります。ただ、私が今回、農業の後継者ということで限ら― 89 ―させていただいたのは、私が私事なのですが、昭和45年に役場に入ったときには1,027戸の農家がありました。今、農家戸数が300ということで、そのうちの後継者がいる農家が80戸という答弁をいただきました。また、40歳以下の農業従事者、平成22年のセンサスで把握すると21名ということであります。今、上富良野町の農業の将来を考えるときに、今、上富良野の農地は約7,000ヘクタール、その有良農地を10年ぐらい前から考えたとき、今言った40代以下の人、それから後継者担い手の人たちが背負っていかなければならないと考えるところです。多分、そんなに簡単に規模拡大もできませんでしょうし、機械力の問題、労働力の問題といろいろあると思います。そんな中で、私はやはり担い手の人たちが情報交換、仲間づくり、そういうことをより深めていくということが大切ではないかなということで今回、質問をさせていただいたところであります。ぜひ、町長のほうからもう一度、この農業後継者の担い手対策についての考え方をお伺いさせていただきたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

10番中澤議員の農業後継者に対する御質問にお答えさせていただきます。議員から御質問ありましたように、また議員の経験からお話いただきましたけれども、まさしくかつての上富良野町の当時は昭和40年代で申し上げますと、農業後継者のみならず町の後継者、若い人が本当にたくさんおられた時代でありました。そういう時代にはそれぞれ組織が自分でみずから行動する力も持ち合わせておりまして、交流等も十分、行われておりましたけれども、現在、議員御指摘のように少なくなったにも関わらず、その活動そのものが自分で積極的に前へ出て活動するというような今、なかなかそこまでの仕事に追われていると言ったほうがいいでしょうか、余裕がないというか、そういう実態だというふうに私は理解しております。しかし、少ないながらもいろいろなグループ、いろいろな団体に所属している人は大なり小なり、何かに所属しておられます。ただ、そういった団体、具体的に青少協もあります。今、青少協は農家の後継者おられないようですけれども、青少協もありますし、農協青年部もありますし、あるいは富良野緑峰高校をよりどころにしているグループもあったりということで、ただそういう人たちの、またこれも交わりも少ないのです。少ないというか、むしろないと言ったほうがいいぐらいですね。ですから、そういった人たちが農業後継者のみならず、いろいろな上富良野町の将来を背負っていただく若い人たちがことしはまず町が先に先頭に立って、そういう人たちが集っていただく機会を提供して、そこから派生してつながりを持っていただけるようなまずきっかけを町をことしからつくりたいということで、議員の御質問にもありましたけれども、何とか私もそれぞれ日夜、それぞれ自分の持ち屋で頑張っておられる方々がもう一歩前へ出て、そしていろいろ視野を広めていただくようなことに力を入れていかなければならないと思っておりますので、ぜひ御理解をいただきたいと思っております。

質問 10番 中澤良隆

今、町長からお答えをいただきました。本当にやはり今の若い人たち、担い手の人たち、年齢幅が相当広いと思うのです。ですから、結婚している人、結婚していない人、家庭を持っていたり、持っていない人、それから自分の趣味を生かそうとしている人など、たくさん種々いろいろな考え方が起きていますので、継続的な団体活動というのは本当に困難な時代なんだなと思います。ただ、先ほども申し上げましたように上富良野町の農業を考えたときに、やはりこの人たちが上富良野に根づいてもらって頑張ってもらわなかったら、上富良野のあすの農業はないと思います。そういう面で、今、地球温暖化のことから、当然、本州の米作産地から北海道に生産地がシフトしてきたとか、また現政権下では成長戦略の中に農業が入っている、そのようなことで逆に考えとるチャンスなのかなと、そんなときにこのチャンスを上富良野町も生かさなくてはいけない、そのためには後継者の皆さんが集っていろいろと雑談や何かができる、本当に年一、二度、二、三度で結構だと思うのです。町長が言っていただいたように、町が音頭をとっても、そんな場をぜひつくっていただければなと思いますので、もう一度力強いお言葉をいただければと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

10番中澤議員の御質問にお答えさせていただきます。なぜ、こういう状況なのかなということ、私いつも自分で自問自答しております。まず、積極的に多くの大勢の仲間とかかわりたい、交流を持ちたいという気持ちは後継者の皆さん方それぞれ心の中では持っております。しかし、今の農業の経済状況を考えると、やはり― 90 ―我々が現場で後継者として過ごしていたころは、例えば秋の農作業が終わると翌年の春までは準備期間ということで、ほかに仕事を行くこともしないで暮らしができました。今の若い人たちはもう、今の農作業が終わるか終わらないうちに、もう次の仕事を探して、一冬中働いています。しかも、そういう働く中では時間もしっかりと雇用契約の中で拘束されていますから、自由な時間はもちろんとれません。そういう人たちが一堂にみんなでフリーな時間をつくって集まれるかといったら、これは物理的に私は無理だと思います。ですから、本来、農業で食べていけるような、そういう力強い産業にならない限り、私は根本は解決できないと思っています。ですから、まずそれまでのアプローチの仕方としては、やはり先ほど申し上げましたように、農業から、農業生産からの生産物を利用して、冬季の間もそれを販売するなり、あるいは加工するなり、そういった本来の仕事を拡張していかない限りは、私は非常にハードルが高いということで、商業も一緒です。やはり、本来の自分の仕事で1年暮らしが立てれるような、そういう産業構造に町を変えていかないと、私はこれは根本の解決ができないと思っていますので、ぜひ皆さん方のお力もこれからおかりいただきたいと、おかしいただきたいと思いますのでよろしくお願いします。

出典:上富良野町議会 平成25年第1回定例会 2013年3月13日 議事録 PDF(96ページ) 間違いを知らせる