本別町議会 令和4年第3回定例会 2022年9月14日
本町における看取りについて
2022年9月14日、本別町議会の一般質問で、宮本やよい議員が「本町における看取りについて」質問し、町長 佐々木基裕、老人ホーム所長 前佛清治が答弁しました。
- 質問者
- 宮本やよい 議員
- 答弁者
- 町長 佐々木基裕、老人ホーム所長 前佛清治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 1番 宮本やよい
それでは、通告済みの1問について質問いたします。本町におけるみとりについて。本町においてもみとり、介護及び介護の整備を進めていくべきと考えますが、本町の現状と考えを伺います。最期まで本別町で生活したい、住み慣れた本別町で最期を迎えたいと、現在みとり希望者が増えています。しかし、受入施設がないため、そのような高齢者が町外へ転居してしまっているのが現状です。十勝管内で公表されているみとり可能な施設は18施設。公表されている以外にもみとりを行なっている施設はあります。本別町内でもグループホームがみとりを行なっており、他事業所でもみとりを行なったという経緯があります。福祉でまちづくり宣言の名に恥じぬよう、また、安心してこの町で最期を迎えられるよう、町の施設として本別町特別養護老人ホームでもみとりを行なうべきと考えますが、見解を伺います。また、これまでみとり希望者はいなかったのか、いたのであればどのような対応をしていたのか、実態を伺います。
答弁 町長 佐々木基裕
〔登壇〕宮本議員の本町におけるみとりについての御質問にお答えをいたします。第8期銀河福祉タウン計画を策定していく過程におきまして、一般高齢者及び要支援・要介護認定者に対してアンケート調査を実施し、介護が必要になった場合に希望する介護についてお尋ねしたところ、約6割の方が介護サービスを利用しながら自宅で生活したいとの声があり、みとりについては調査していないものの、住み慣れた自宅での生活を希望している方が多いことから、みとり介護のニーズは高まっていると認識しております。特別養護老人ホームの役割の一つといたしまして、その人らしく、尊厳を保ち、安らかな最期を迎えていただくために、利用者の心身の状況に合わせ、主治医及び家族と相談の上、できる限り負担がかからない日常生活の援助など、様々なサービスを提供していますが、現状ではみとり介護サービスの実現までには至っておらず、利用者の御家族の皆様には入所時におきまして、みとり介護を実施していない旨の説明を行なっている状況にあり、その段階ではみとりを希望される方はおられませんでした。しかしながら、慣れ親しんだ場所や人達の中で、その人なりに充実して納得して生活ができるよう支援していくことを第一に考え、今年度におきまして、特別養護老人ホームの組織目標として、みとり介護実施に向けた検討を開始することを掲げています。導入に向け、まず協力医療機関であります本別町国民健康保険病院との協議を進め、医療と介護の連携強化を図り、利用者の心身の状況に合わせた対応に努め、同時に事業所としてみとり介護の指針を作成し、職員研修の実施、職員体制の構築を図る中で、利用者の意思、そして御家族の意向を尊重し、御家族の心身の疲労や精神的な負担にも配慮しつつ、終末期の介護についてできる限り支援していきたいと考えております。以上、答弁とさせていただきます。
再質問 1番 宮本やよい
それでは、再質問を行ないます。アンケートの結果6割が自宅で生活したい、老人ホーム入所時に希望者はいなかったとのことではありますが、実際にみとりをやっていないということもあり、実情を見ますと、受入先がないので町外に出なければならない、そういう声も聞きます。協力医院、町国保病院との連携という答弁ありましたけれども、特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準の基本方針では、明るく家庭的な雰囲気を有し、地域や家庭との結びつきを重視した運営を行ない、市町村、老人の福祉を増進することを目的する事業を行なうもの、その他の保険医療サービスまたは福祉サービスを提供するものとの密接な連携に努めなければならないとあります。協力医院である本別町国民健康保険病院に限らず、町内外問わず、ほかの医療機関に協力してもらうことで、みとりはすぐにでも可能になると考えます。今後検討するということでしたが、昨年の6月、民間からみとりについて検討依頼ありましたよね。そのときに老人ホーム所長、早急に検討しますと返答しています。その時点でみとりについての検討はされていなかったのか、お聞きします。
答弁 老人ホーム所長 前佛清治
再質問に答弁させていただきます。議員おっしゃるとおり、今受入れというか、みとりができていない状況にはあります。今年度組織目標、うちのホームとして、事業として、みとりのほうを進めていかなければならないということを掲げておりまして、その中でクリアしていかなければならないところにつきましては、やはり利用者の状況を見て、医療との連携が必ず必要と考えております。その中で、議員おっしゃったとおり、協力医療機関のあります本別国保病院以外につきましても、当然利用者の状況を分かっていらっしゃる主治医というケースもありますので、当然相談の上、その方の状況に応じて、医療ケアが必要な方なのか、どういった状態なのかを確認して、今ホームとしてできる最大限のことを取り組んできたところではあります。昨年、依頼があったということでありましたけれども、当然検討のほうを内部でも進めてきたところではありますが、具体的にどのような形でというところは、昨年はちょっと進め切れなかったというのは事実でございますが、今年度、ちょっとコロナの状況がありまして、なかなか速やかに進め切れていないところはありますが、コロナの状況、落ちつき、その時期を見て、速やかに検討のほうを進めていきたいと考えております。以上でございます。
再質問 1番 宮本やよい
再質問させていただきます。今、最大限取り組んでいるということでしたけれども、具体的にどのようなことを、どのように取り組んでいるのか教えてください。
答弁 老人ホーム所長 前佛清治
答弁させていただきます。まずホームとして、医療的なケアにつきましては、できるところ、できないところというのは実際存在しております。夜間、常時サクション、いわゆる痰の吸引だとか、そういった必要な方であったり、常時点滴が必要な方というのは、なかなか受入れが難しい状況にあります。ただ、状態によっては点滴なり、昼間だけだとか、サクションも昼間だけだとか、そういった方につきましては、でき得る限り支援させていただいているところであります。ただ、職員の状況、勤務している職員につきましては、看護師につきましては夜勤、夜、在駐しておりませんので、なかなかその点で難しいケースもあります。夜間につきましては、介護職員につきましても2名体制ということで、2名体制で50人の入所者を見ていくというような形とっておりますので、あくまでも利用者の身体の心身の状況に応じて、その都度医師と家族と相談した上でケアのほう、支援のほうを進めている状況であります。以上です。
再質問 1番 宮本やよい
今、職員の、看護師が夜勤していないから難しいという答弁がありましたけれども、みとりに関しては医療的なケアが必要な方ばかりとは限りません。何もしないで自然な形で御飯を食べなければ、そのまま食べない。必ずしも点滴が必要なわけではありません。職員の体制についてですが、特別養護老人ホームの配置の基準として看護師2人以上、介護職は3対1、入所者50人に対して16人、仮にショートの利用者5人を含めて55人だったとしても、18人の介護職がいればいいことになります。現在、看護師が4人、常勤換算で3.6人。介護職28人いて常勤換算で22.91人。基準を十分に満たしていると思います。そうした中で、職員の体制の問題でみとりができないという理由にはならないと思いますが、その辺りの考えをお聞きします。
再質問 1番 宮本やよい
また、特別養護老人ホームに関して、特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準の基本方針として、入所者の意思及び人格を尊重し、常にその立場に立って処遇を行なうよう努めなければならないとあります。でも実態として、食事が取れなければ胃に穴を開けて栄養を取る胃ろう増設、それを勧められ、それを拒否すると退所しなければならない。結果として選択肢がなく、いやでも胃ろうを増設しなければならないという現状です。みとりをやれば、本人、家族、どちらの意思も尊重できて、望まない医療、つまり無駄な医療をしなくて済むと考えます。職員体制、協力医院、どちらをとってもみとりは可能だと考えますが、お考えをお聞きします。
答弁 町長 佐々木基裕
再質問に答弁をさせていただきます。みとり介護の件でございますが、町の特別養護老人ホーム、今の体制の中では、従前からみとりの介護はやってございませんでした。宮本議員が町職員の時代も、それは十分お分かりのことと思いますが、ただ、みとり介護に対するニーズは高まっていると、そういうところで捉えておりますので、先ほども答弁させていただきましたが、事業所としてみとり介護の指針を今後作成をしていく中で、何ができるのかを精査しながら前に進めていきたいなと思ってございますが、そこで何点かの課題があろうかと思ってございます。人員等につきましては、基準等いろいろございますので、その辺はその基準に沿った人員配置をすればいいだろうというところで思ってございますが、他方、施設の基準等々もあると思ってございます。例えば、みとりを行なう際につきましては個室、そして静養室の利用が可能となるよう配慮しなければならない。そして、もちろん職員も、みとりに関する十分な知識を持ち合わせていなければならない。また、先ほども老人ホームの所長からも答弁ありましたが、看護師の方も常時そこに滞在をしていただく等々、いろいろな課題も多かろうと思ってございます。特に施設的な部分もございますが、私どもは今の入所されている入所者につきましては、入所時の段階におきまして、みとり介護をしますか、どうしますかという一切、そういうことでお話をしてございません。そこで、もちろん今の入所者全員の方について、みとりを同意してもらっているわけではございません。その辺も今後、家族との話合いも必要になろうかと思いますが、特に施設面での部分も改善するところがありますので、その辺につきましては、今年、来年すぐにみとりを実施できるという体制ではないことだけを御理解をいただきたいなと思ってございます。しかしながら、今町民の皆さん方に御意見を聞くための、特別養護老人ホームの建設に関するワーキンググループも立ち上げ、様々な観点から論議をいただいてございます。その中で、みとり等につきましても論議をしていただきながら、もちろん施設の内部の配置もございますので、そこらも全てそこで協議をさせていただきながら、最終的に私どもが判断をしてまいりたいと考えております。そこに併せまして、多分、今決定ではございませんが、みとりの介護も出てくるだろうと、そういうことで私は今のところ判断しているところでございます。以上、申し上げ、答弁とさせていただきます。
再質問 1番 宮本やよい
今、町長の答弁のほうで看護師のほうが常にいないということをおっしゃっていましたけれども、みとりに関して常に看護師がいる必要はありません。ほかの施設でも、みとりをやっている施設ではオンコールだったり、必要があれば呼ばれ、もしくは家族との話によってですが、介護職だけでみとるということもあります。あと個室が必要ということですが、実際、今老人ホームのほうには静養室があります。静養室に関しても普段は使われていないと思いますが、居室で静養することが一時的に困難な心身の状況にある者が利用できるとなっています。こちらの静養室を使えば、みとりも可能だと考えます。今すぐにはできないということでしたが、職員の体制についても、協力医院についても、設備の問題についても、今の時点でクリアできていると考えられるのですが、今一番ネックになっているのは協力医院についてだと実際のところ思いますが、今本別町の国民健康保険病院との連携について、入所者の方の急変時だとか、そういうところの連携についての状況をお伺いいたします。
答弁 老人ホーム所長 前佛清治
国保病院との連携につきまして、オンコール体制、24時間365日、それにつきましては今現状で言いますと、行なっているという状況です。夜間、看護師のほうを当番制で待機というような形でやっております。もし急変時におきましては、まず看護師のほうで利用者の状況を見て、医療、受診が必要なのかどうかを確認した上で病院のほう連絡をし、受診並びに指示を受け、対応しているところであります。連携につきましては、以上でございます。
答弁 町長 佐々木基裕
補足させていただきます。みとりの介護についてでございます。今のところで十分できるだろうというお話でございます。それと、そういう常勤の看護師は必要ないということでございますが、実は、厚生労働大臣が定める施設基準の中で、加算というのを多分御存じだと思いますが、みとりの介護の加算1、それから加算2というのがございまして、加算1の場合ですと常勤の看護師を1名以上配置をし、そして24時間連絡できる体制を確保していること。必ずしもその施設には常駐しなくてもいいという判断もとられますが、ただ、私どもがみとり介護をやる場合につきましては、そこではやはり責任があまりにもなさすぎると。やはり、きちんと看護師も施設に置くべきだろうと思っているところでございます。そして2点目として、みとりに関する指針を定めなければならないと。もちろん、これ先ほど私も説明させていただきましたが、入所の際に入所者またはその家族に対して当該指針の内容を説明し、これみとりですね、みとりに関する指針、同意を得ていることということになってございます。今の利用者の方につきましては、こういう説明をしておりませんので、ここは同意を得られていません。3点目です。医師、生活相談員、看護職員、介護職員、もろもろおりますが、そこの職員については、みとりの実績等踏まえ、いろんな意味で研修をしなければならない、そういうところでございます。そして、これも先ほども繰り返しになりますが、みとりを行なう際は個室または静養室の利用が可能。現に、今の施設にはそういう静養室もございます。しかし、議員御承知のとおり、あそこの静養室をそのまま使うということには私はならないと。もしやるのであれば、きちんと施設の改修もしなければならないだろうと思っているところでございます。そういうもろもろの判断をした場合に、やはりみとり介護云々というよりも、私はそこの当該施設で、利用者が心安らかに暮らしていただくために、今、職員の皆さんと共にお話をしていますが、サービスの向上であったり、様々な改善もいろいろ今後していこうと思っているところでございますが、そのうちの一つとして、みとり介護を今後どのようにしていくか、それを今検討しているところでございます。もう少しお時間をいただければと思ってございます。この指針、それから方針等ができましたら、また町民の皆様方に周知をしてまいりたいと、そう考えているところでございます。以上、答弁とさせていただきます。
再質問 1番 宮本やよい
再確認になります。
再質問 1番 宮本やよい
それでは、再質問させていただきます。静養室の改修についてですが、個人的には改修の必要がなく、現状のままで大丈夫と考えているのですが、具体的にどう必要かお伺いします。最終確認になりますが、町長のほうから指針をつくる等の答弁をいただきました。また、少しお時間をくださいとのことでしたが、具体的な時期についてお伺いいたします。
答弁 町長 佐々木基裕
御質問に答弁をさせていただきます。静養室等についての改修等につきましては、先ほどからも私お話をしているとおり、みとり介護をすぐに実施をするということには至らないということで、そのための施設等について、今計画的にどこの部屋をどのように改築するか等々については検討してございません。最終的にみとりの介護につきまして、どのような形で町が進めるのか、関係機関の皆様、そして住民の皆様方の御意見を聞く中で最終的に判断をしてまいりたいと考えてございます。確かに、みとり介護のニーズは高まっているというところは私も承知をしているところでございます。指針等につきましても、いつの時点で策定をするのか、そこのスタートラインにも、今立っておらないところでございますので、今後、幅広い見地から総合的に判断、検討してまいりたいと考えているところでございます。先ほどもお話をさせていただきました、一例として特別養護老人ホームの改築等々に併せたみとり介護の実施も可能と私は思ってございますが、その部分につきましてもワーキンググループ等で今建設の内容について検討をいただいてございますので、そちらの関係機関の方とも十分に論議を進め、最終判断をしてまいりたい、そう考えているところでございます。以上、答弁とさせていただきます。
再質問 1番 宮本やよい
終わります。