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小樽市議会 令和8年第2回定例会 2026年6月17日

看取りについて

2026年6月17日、小樽市議会の一般質問で、白濱聡議員が「看取りについて」質問し、市長 迫俊哉、福祉保険部長 中村哲也が答弁しました。

質問者
白濱聡 議員
答弁者
市長 迫俊哉、福祉保険部長 中村哲也

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 白濱聡

一般質問いたします。みとりについて伺ってまいります。住み慣れた小樽市で、その人らしい在宅みとりをどう支えるのかというテーマで質問いたします。我が国は、団塊の世代が80歳代後半を迎える中で、多死社会と言われる時代に入っております。小樽市でも高齢化が進み、人生の最終段階をどこで、どのように過ごすかが市民にとっての大きな不安の一つとなっているものと思います。できれば最期まで自宅で過ごしたい、住み慣れた小樽市で最期を迎えたいという願いを持つ方は少なくありません。一方で、在宅でのみとりには急変時や夜間の不安、介護する家族の負担、医療や介護の連携の難しさなど多くの課題があります。誰もが最期まで小樽市で自分らしく尊厳を持って生き切ることができるように、市としての在宅みとりに関する方針と具体的な体制整備、家族や地域への支援の在り方について伺ってまいります。最初に、本市としての在宅みとりの位置づけと方針について伺ってまいります。小樽市在宅医療・介護連携推進事業実施要綱では、地域の医療・介護関係者が参画する会議の開催などを通じて在宅医療と介護の連携を進めることが示されていますが、その中で、みとりや人生の最終段階の医療、ケアをどのように位置づけるのかは市民にとっても非常に重要な視点です。そこで、次の点を伺います。小樽市在宅医療・介護連携推進事業実施要綱において、在宅医療と介護の連携を進めることが示されていますが、住み慣れた地域でその人らしい在宅みとりを支えることについて、第9期小樽市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の中でどのような位置づけなのか伺います。また、多死社会の到来を見据え、今後、小樽市において在宅みとりのニーズが増加していくと想定される中で、在宅みとりを地域の重点課題として改めて方針化し、計画に位置づけていくお考えがあるのか、見解を伺います。次に、在宅みとりを支える具体的な医療・介護連携体制について伺います。在宅でのみとりを実現するためには、かかりつけ医による訪問診療や24時間対応の訪問看護、訪問介護、ケアマネジャー、地域包括支援センターなど、多職種が連携して支える仕組みが不可欠です。また、急変時や夜間の対応、救急搬送などが必要になった場合の病院との連携など、切れ目のない体制づくりが求められます。そこで伺います。本市における在宅療養支援診療所や、在宅でのみとりに対応している医療機関についての数をお示しください。特に活動状況について、夜間や休日も含めた24時間体制での電話相談や往診に対応している医療機関がどの程度あるのか、お示しください。また、こうした医療機関の情報をケアマネジャーや地域包括支援センター、訪問看護などと共有し、在宅みとりを希望する方に適切につなげていくために、小樽市在宅医療・介護連携相談センターがどのような役割を担っているのか、現状の課題及び今後の強化策についてお伺いします。次に、訪問看護をはじめとする24時間対応の在宅サービスについて伺います。在宅みとりを希望される家族にとって、夜中に呼吸が苦しくなったらどうしたらよいのか、救急車を呼ぶしかないのかという不安を軽減することが大きな鍵となります。そこで、本市における24時間対応の訪問看護や定期巡回・随時対応型訪問介護看護など、夜間、急変時にも対応できる在宅サービスを行っている事業所数についてお示しください。あわせて、こうした在宅サービスの事業所と医療機関、地域包括支援センターとの連携を強化し、在宅みとりの受皿を拡充していくために、市として関係機関と連携して、どのような支援策や調整の場を設けているのか、また今後どのように充実させていくお考えかを伺います。次に、在宅でのみとりと病院、施設との連携について伺います。在宅療養中に病状が悪化し、入院や集中的な治療が必要になった場合、あるいは逆に病院から自宅へ戻って最期を迎えたいという希望がある場合、地域包括ケア病棟や小樽市立病院などとの連携が重要になります。そこで、退院支援、日常の療養支援、急変時の対応からみとりまでを切れ目なくつなぐという令和6年度に策定された北海道医療計画の趣旨を踏まえ、小樽市として在宅みとりも含めた連携の流れを現在どのように整えているのか伺います。次に、在宅みとりを支える家族や地域への支援について伺ってまいります。在宅みとりは、医療や介護の専門職だけではなく、家族や身近な人の支えが不可欠です。しかし、介護負担や仕事との両立、経済的な不安、精神的なストレスなどから、本当は自宅でみとりたいが、現実には難しいと感じる御家族も多いのが実情です。まず、本市として、在宅でみとりを行う御家族に対して、どのような支援策を講じているのかを伺います。また、今後みとりを支える家族の支援をさらに充実させるために必要とされる取組について伺います。次に、在宅みとりに関する情報提供と事前の準備支援についてです。在宅でみとりを希望する市民や家族にとって、どのような経過をたどるのか、どのタイミングで誰に連絡をすればよいのか、急変時にはどう対応するのかといった具体的なイメージを持てるかどうかが安心感につながります。小樽市では、医療や介護の専門職向けに、医療介護連携ガイドを作成されています。例えば、がんの末期の方が小樽市内の自宅での療養とみとりを希望する場合を想定し、かかりつけ医、訪問看護、介護サービス、地域包括支援センターがどのように関わり、夜間や急変時にはどこに連絡し、最期の時をどのように迎えるのかといった典型的な流れを示すことは、市民の不安を大きく軽減するものと考えます。そこで伺います。一般市民向けに、在宅みとりの流れや相談窓口、利用できるサービスなどを分かりやすくまとめたパンフレットを作成する予定はありますか。また、医療機関や訪問看護、ケアマネジャー、地域包括支援センターの関係者向けに在宅でのみとりのモデルケースについて情報を共有するような取組はできないでしょうか。さらに、在宅でみとりを行った後の家族に対する心のケア、いわゆるグリーフケアについても伺います。在宅でみとった御家族は、大きな喪失感とともに、本当にこれでよかったのかという自責の念を抱えることも少なくありません。そこでお聞きいたします。本市として、在宅みとりを経験した家族に対する相談窓口や、地域での分かち合いの場など、グリーフケアに関する取組をどのように行っているのか。現状で十分な仕組みがないのであれば、地域包括支援センターや医療・福祉機関、民間団体等と連携した遺族支援の場づくりについて検討状況と今後の方向性を伺います。次に、在宅みとりの議論を進める上で特に見逃してはならないのが、いわゆる身寄りのない方や、実質的に頼れる親族がいない高齢者の最期の在り方です。小樽市においても、独居高齢者や家族との関係が希薄な高齢者が増えており、自宅で倒れたらどうなるのか、自分の死後のことを誰に託せばよいのかといった不安を抱えながら暮らしている方がおられます。小樽市高齢者保健福祉計画では、身寄りのない方への市長申立てによる成年後見制度利用支援などが位置づけられているものの、在宅での療養やみとり、さらには死後の事務の扱いまでを見通した包括的な支援の枠組みは、まだ十分に整理されていないように見受けられます。本市において、身寄りのない高齢者や、実質的に頼れる親族がいない方の生活や医療、介護上の不安に対して、地域包括支援センターが現在どのような役割を担っているのか。特に課題となっている点があれば、お示しください。次に、判断能力が低下した身寄りのない高齢者に対しては、市長申立てによる成年後見制度の利用もされていると承知していますが、在宅での療養方針やみとりに関する意思決定、さらには死後の事務や葬儀、納骨に関する手続についてどのような対応をされているのか、お示しください。今後、独居や身寄りのない高齢者が増加することが見込まれる中で、在宅みとりや死後の事務も含めた安心の仕組みを整えることが重要な課題と考えます。そこで、身元保証や死後事務、葬儀、納骨などについて、小樽市社会福祉協議会や民間団体、専門職団体との連携も視野に入れながら、身寄りのない方の生活と最期を地域で支える仕組みづくりに取り組んでいくお考えはあるのか、市長の見解を伺います。最後に、市民への啓発と在宅みとりを含む将来ビジョンについて伺います。人生の最終段階の医療やみとりについては、縁起でもないとして話題にしづらい面がありますが、家族や身近な人と事前に話し合い、本人の意思を共有しておくことはとても大切です。そこで、小樽市として、みとりや人生の最終段階の医療、ケアについて、市民が考え話し合うきっかけをつくるために、どのような啓発や学習の機会を設けているのか、お示しください。また、今後、在宅みとりを含む地域包括ケアの姿を市民と共有できる小樽市版のビジョンとして見える化し、医療機関や介護事業所、地域住民と共に検討していくことが必要と考えます。特に、多死社会を迎える2030年代から2040年代を見据え、在宅みとりの受皿づくりと家族、地域支援をどのように発展させていくのか、市長の見解を伺います。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 迫俊哉

白濱議員の御質問にお答えいたします。みとりについて御質問がありました。初めに、在宅みとりの位置づけについてですが、まず、第9期小樽市高齢者保健福祉計画・小樽市介護保険事業計画での位置づけにつきましては、直接触れてはおりませんが、地域包括ケアシステムの推進や在宅医療・介護連携の充実に向けた取組の一環として捉えております。次に、在宅のみとりを重点課題とすることにつきましては、在宅のみとりを含め多様なみとりの選択は、住み慣れた地域で人生の最期を過ごしたいという希望を支える上での重要な視点でありますが、一方で、小樽市高齢者保健福祉計画・小樽市介護保険事業計画は、高齢者の生活全般を支えるための総合的な計画であり、みとりのみを課題として位置づけるのではなく、地域包括ケアシステムの推進や在宅医療、介護連携の充実など、関連する施策を一体的に進める中で対応してまいりたいと考えております。次に、在宅みとりを支える具体的な医療・介護連携体制についてですが、まず、市内における在宅療養支援診療所などの数につきましては、北海道医療計画によりますと、市内では1病院、12診療所の計13医療機関が在宅療養支援病院、診療所となっており、これらの医療機関でみとりの対応が行われているものと承知いたしております。次に、市内における在宅療養支援診療所などの活動につきましては、在宅療養支援診療所などの施設基準といたしまして、24時間にわたり連絡を受ける体制及び往診できる体制を確保することとされておりますので、市といたしましては13の医療機関でこうした医療体制を確保しているものと認識いたしております。次に、小樽市在宅医療・介護連携相談センターにつきましては、医療機関や介護事業所を通じて在宅でのみとりの相談を受けた場合は、関係機関の調整役を担います。しかしながら、情報不足により必要とされる連携先の選択が難しい場合があり、情報共有の強化と円滑な連携のための環境づくりが課題であるため、これらの体制の構築に努めてまいりたいと考えております。次に、24時間対応の在宅サービスの事業所につきましては、現在市内には5種類、25軒あります。次に、関係機関連携の支援策等につきましては、市では平成27年度から市が小樽市医師会に委託する小樽市在宅医療・介護連携推進事業の中で、医療と介護の専門職で構成されるおたる地域包括ビジョン協議会と連携を図りながら、取組を推進しております。令和8年度からは、新たに基幹コーディネーターを小樽市医師会に派遣し、地域全体の課題把握と分析、実効性のある取組の立案、関係機関の意見を聞くための会議を開催するなどし、実施体制の強化に努めているところであります。次に、退院支援からみとりまでの連携体制の整備につきましては、市が配置する基幹コーディネーターを中心に、おたる地域包括ビジョン協議会の中で多職種連携の在り方について協議を行っているところであります。次に、在宅みとりを支える家族や地域への支援についてですが、まず、家族への支援につきましては、小樽市在宅医療・介護連携推進事業の中で、医師やケアマネジャーなどの多職種が連携して支援を行える体制づくりが進められております。今後は、精神面やレスパイトへのケアの充実なども必要であると考えております。次に、一般向けのパンフレットにつきましては、現時点で在宅でのみとりに特化したものを作る予定はありませんが、小樽市在宅医療・介護連携推進事業の中で、在宅医療と介護に関する市民周知と関係機関向けのモデルケースに関する情報提供の在り方について検討してまいりたいと考えております。次に、グリーフケアにつきましては、市が直接グリーフケアを行う立場になく、検討したことはありませんが、支援を必要とする方を適切な機関につなげることが大切ですので、引き続きその環境づくりに努めてまいりたいと考えております。次に、地域包括支援センターにつきましては、高齢者の生活全般における相談窓口となっておりますので、身寄りのない高齢者等に関しても、相談内容に応じて医療機関や介護事業所などの関係機関と連携し対応しておりますが、緊急連絡先がないため、入院・入所の受入れや退院後の行き先の調整が難しいと聞いております。次に、成年後見制度を利用されている方の療養方針等の意思決定につきましては、御本人の事前の意思表示の有無や、医師等との協議の上で判断されるものと認識しております。また、死後事務などについては、個別に事務委任契約などが結ばれておらず、他に葬儀等を行う者がいない場合には、墓地、埋葬等に関する法律に基づき、市が火葬及び埋葬等の対応を行うこととなります。次に、身寄りのない高齢者等への対応につきましては、現在、国では日常生活支援や入院・入所等手続支援、死後事務支援の新たな仕組みについて法改正を進めておりますので、その動向を注視しているところであります。次に、市民への啓発と在宅みとりを含む将来ビジョンについてですが、まず、人生の最終段階の医療とケア等に関わる啓発につきましては、市民が理解を深め、御自身の意思や希望について考える機会として、昨年度に終活をテーマとしたセミナーを2回開催いたしました。次に、在宅でのみとりの受皿づくりなどにつきましては、多死社会を見据え、多様なみとりは地域包括ケアシステムの充実の取組の中で大変重要な課題であります。今後も在宅医療と介護の連携強化とともに、家族の負担軽減や相談体制の整備、支える人材の確保により、地域で安心して暮らし続けられる体制の整備に努めてまいりたいと考えております。(「議長、8番」と呼ぶ者あり)

再質問 8番 白濱聡

再質問を2点させていただきます。まず1点目は、第9期小樽市高齢者保健福祉計画・小樽市介護保険事業計画の中で、みとりの部分については直接触れている章はないということでありました。最終質問の将来ビジョンともつながるのですけれども、今後、一体として考えてまいりたいという御答弁だったと思うのです。例えば第9期小樽市高齢者保健福祉計画・小樽市介護保険事業計画の中に一くくりを設けて、みとりということについて取り上げていくお考えが含まれているのかを、1点目にお伺いしたいと思います。もう1点は、24時間対応の訪問介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護の事業所数をお聞きいたしました。現在、先ほどお答えしていただいた事業所数の中で、需要と供給のバランスは取れているのかだけ、お伺いしたいと思います。以上、2点であります。

答弁 福祉保険部長 中村哲也

白濱議員の再質問にお答えいたします。地域包括ケアシステム、そして医療・介護連携の中で一体的に取り組んでいくということで、第9期小樽市高齢者保健福祉計画・小樽市介護保険事業計画の中で、みとりという項目を改めて頭出ししてやっていく考えはないのかという質問でございます。先ほど答弁さしあげたとおり、現在、みとりを特化して頭出しをしていくことは考えてはおりませんが、今いろいろな医療介護連携の事業も進めておりますので、これから、その中でニーズがあれば取り上げていくことも考えられますが、現在においては考えていないということでございます。24時間対応の在宅サービスの需要と供給のバランスでありますが、現在5種類、25軒の在宅サービスの事業所がございますが、今のところ不足しているとは聞いておりませんので、充足しているものと考えてございます。

出典:小樽市議会 令和8年第2回定例会 2026年6月17日 議事録 PDF(130ページ) 間違いを知らせる