羽幌町議会 平成29年第6回定例会 2017年9月13日
(1)がん検診、特定健診のあり方と対策について/(2)特別の教科道徳について
2017年9月13日、羽幌町議会の一般質問で、金木直文議員が「がん検診、特定健診のあり方と対策について」「特別の教科道徳について」について質問し、町長 駒井久晃、教育長 山口芳徳、健康支援課長 更科滋子、学校管理課長 春日井征輝が答弁しました。
- 質問者
- 金木直文 議員
- 答弁者
- 町長 駒井久晃、教育長 山口芳徳、健康支援課長 更科滋子、学校管理課長 春日井征輝
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。
質問 2番 金木直文
それでは、質問をさせていただきます。まず、大きなテーマの1つ目であります。がん検診、特定健診のあり方と対策について伺います。近年がんは、医療技術の進歩により生存率が改善されてきているとはいえ、年間約100万人が新たにがんと診断され、がんによる死亡者数は37万人にも上り、3人に1人ががんで亡くなられている状況です。国は、がんの克服を目指してがん対策基本法を平成19年から施行させ、国、地方公共団体、医療保険者、国民、医師等の責務を定め、がんの予防及び早期発見の推進を基本的施策の一つに掲げています。羽幌町では、市街地区で年2回、離島地区で年1回の総合健診を実施し、婦人科検診も年2回実施しており、各種がん検診や特定健診などを行っています。また、今年度からは乳がん、子宮頸がん検診の無料対象となる年齢の拡大など、より受診しやすい対策などもとられてきている状況と認識しているところです。しかし、その一方で、がん検診、特定健診の受診率が低迷している状況もあります。先進的な他自治体の取り組みなども調査しながら、がん対策と健康増進に向けたさらなる対策を求め、以下の点について質問をいたします。1つ目、がん検診受診者数、受診率の現状、さらに精密検査が必要とされた受診者数、実際に精密検査を受けた受診者数、その結果、がんと診断された受診者数や率などは把握できていますか。こういった情報も公開しながら、がん検診の実態や効果などを知らせ、受診率向上を目指すべきと考えますが、見解を伺います。2つ目、がん検診が実施されている種類については、厚生労働省が示したがん予防重点健康教育及び検診実施のための指針に基づき、胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮がんの5種類で行われています。しかし、27年度市区町村におけるがん検診の実施状況調査、厚生労働省健康局がん・疾病対策課調べによると、前立腺がん検診、PSA検査が1,355カ所、全市町村の78%と圧倒的に多くの自治体で実施されている状況にあります。羽幌町でも検診種類を見直し、前立腺がん検診を追加するべきと考えますが、見解を伺います。3、特定健診未受診者対策として、個別健診の実施や医療機関での受診情報の提供を呼びかけられています。その状況はどうでしょうか。また、今年3月に策定した羽幌町データヘルス計画書には、健診未受診者の1人当たり医療費は健診受診者の9倍も高くなっていますとあります。医療費を抑えていくこととあわせて健康の維持増進のための健診未受診者対策がより一層求められていると思いますが、どのように考えているかを伺います。次に、大きなテーマ2つ目として、特別の教科道徳について伺います。小中学校における道徳教育は、学習指導要領において学校教育全体を通じで行うものとうたわれています。この学習指導要領は、平成27年3月に一部改正され、道徳教育の目標として、自己の生き方を考え、主体的な判断のもとに行動し、自立した人間として他者とともによりよく生きるための基盤となる道徳性を養うことと具体的に書き加えられました。そして、教科外の特別活動であった道徳の時間が特別の教科道徳として教科へ格上げされ、小学校では平成30年4月から、中学校では31年4月からそれぞれ本格実施されることとなります。新たに教科化されることになった道徳教育の実施に向けた準備や対応など質問をいたします。1つ目、これまでの道徳教育との違いは具体的にありますか。目標、時間数、評価の仕方などはどうなりますか。2つ目、各小中学校において、教科化に向けた研修など準備や対策の状況はどうでしょうか。3つ目、現在来年度から使用する道徳教科書の採択資料が中央公民館に置かれています。採択された教科書の出版社、採択理由、採択までの経過など説明をしていただきたいと思います。以上です。
答弁 町長 駒井久晃(町長は2023年3月まで)
金木議員のご質問にお答えします。なお、2件目については、私の答弁の後、教育長からご答弁を申し上げます。それでは、1件目、がん検診、特定健診のあり方と対策についてお答えいたします。1点目のがん検診の受診状況と受診率向上のための考えについてでありますが、初めに平成28年度の各がん検診の受診状況を申し上げます。受診者数及び受診率は、胃がん443名、35.7%、肺がん552名、44.5%、大腸がん552名、44.5%、乳がん213名、44.6%、子宮がん193名、34.0%であり、このうち精密検査が必要とされた方及び実際に精密検査を受けた方は、胃がん24名のうち19名、肺がん36名のうち30名、大腸がん44名のうち36名、乳がん5名のうち4名、子宮がん3名のうち3名であり、検査の結果、がんと診断された方はおりませんでした。受診状況や検査結果については、個人ごとにデータ管理をするとともに、これらの現状を知らせることも重要と考え、受診者数などの情報を広報に掲載し、活用しております。また、がん検診については、集団検診に加え町内医療機関での個別検診も実施しており、さらに年齢を限定して自己負担額を無料とするがん検診等推進事業を行うことで受診の動機づくりを進めるとともに、今年度については対象者へのはがきによる個別勧奨を行い、意識啓発を図っております。今後の周知や勧奨方法については、受診結果や内容を把握しながら引き続き効果的な方法を考えてまいります。2点目の前立腺がん検診の実施についてでありますが、当町のがん検診は検査方法も含め厚生労働省が示すガイドラインに沿って実施しております。現在行っております5つのがん検診のほかにもさまざまながんについて検診を実施している町村があること、また前立腺がん検診についても多くの市町村が実施している状況にあることは承知しておりますが、町が実施するがん検診の効果や目的を考えたとき、前立腺がんに関し早急に取り組まなければならない地域課題も見えない現状から、検診の追加については考えておりません。今後も前立腺がんに限らず、さまざまながんに関して新しい情報の収集に努めながら、がん検診を実施してまいります。3点目の特定健診未受診者対策についてでありますが、平成28年度の実績では集団及び個別健診の受診者、情報提供者、結果提出者ともに若干ではありますが、増加しております。受診率は、前年度より2.9ポイント上昇し、28.9%となっており、試行錯誤しながらも事業実施の成果が少しずつあらわれているものと考えております。今年度については、昨年度受診情報を提供いただいた方への個別通知をする際に情報提供に必要な書類を同封し、また離島地区の対象者のうち申し込みのない方への電話勧奨の実施、さらには市街地区においても蓄積してきたデータをもとにした電話による受診勧奨やはがきによる個別通知に取り組み、集団健診の受診者だけではなく、個別健診や情報提供者のさらなる増加に向け努めてまいります。健診受診者が病気の早期発見、早期治療につながり、国保医療費抑制の一助となるだけではなく、自身の健康状態を毎年確認し、健康づくりの機会となるよう今後もこれらの事業効果や結果を踏まえ、町民が受診しやすい体制づくりを考えてまいります。以上で私は終わります。
答弁 教育長 山口芳徳(教育長は2023年3月まで)
続きまして、私から金木議員のご質問2件目、特別の教科道徳についてお答えをいたします。1点目のこれまでの道徳教育との違いについてでありますが、目標については従来の学校の教育活動全体を通じて、道徳的な心情、判断力、実践意欲と態度などの道徳性を養うから自己の生き方を考え、主体的判断のもとに行動し、自立した一人の人間として他者とともによりよく生きるための基盤となる道徳性を養うというように明確で理解しやすい表現に変更しております。時間数については、従来の年間35時間単位に変更はありませんが、教科化によって確実にこの時間が確保され、指導内容についても検定教科書の活用により、道徳教育の理念を教員が共有するとともに、その改善により特定の価値観に基づいた結論へ導くような授業ではなく、答えが1つでない課題を子供たちに投げかけ、子供たち自身が考え、議論する問題解決的な学習を実施するものであります。また、評価でありますが、道徳の時間については改正前の学習指導要領において児童・生徒の道徳性については、常に実態を把握し、指導に生かすよう努める必要がある。ただし、道徳の時間に関しては、数値などの評価は行わないものとするとなっておりましたが、特別の教科である道徳については数値による評価ではなく記述式とし、児童・生徒がいかに成長したかを積極的に受けとめ、励ます個人内評価を行うものであります。2点目の教科化に向けた研修などの準備や対策状況についてでありますが、北海道道徳推進会議の開催により、学習指導要領の趣旨や内容等の理解を深めるなど、道徳教育の改善充実に向けた協議を行うとともに、道徳教育推進教師研修の開催による道徳教育推進教師としての資質能力の向上、北海道道徳教育パワーアップ研究協議会及び北海道道徳教育推進校における授業の公開、実践発表などの研修が実施されており、各校の担当教員が参加し、その研修内容等を各学校教員に伝達する状況となっております。3点目の採択された教科書の出版社や採択理由、採択までの経過についてでありますが、出版社については教育出版社の「小学どうとく1 はばたこう明日へ」ほかとなっております。採択理由につきましては、8社の教科書が候補でありましたが、各社とも問題解決的な工夫が見られ、その中でも教育出版社が北海道の地域素材を一番多く取り上げていることが評価されて採択となったものであります。また、採択の経過でありますが、道徳教科書の選定委員6名で選定委員会を2回及び各委員会の調査研究を経て、留萌管内の8市町村で構成する第7採択地区教科用図書採択教育委員会協議会を3回開催し、採択を行っております。以上、金木議員への答弁とさせていただきます。
再質問 2番 金木直文
それでは、再質問をさせていただきます。まず、今回検診のあり方、今後の対策ということでお聞きをしたのですが、なぜ急にがん検診なのかということでありますが、きっかけはほかの町の私の同僚の議員がたまたまその自治体の検診を受けた結果、前立腺がんが見つかってすぐ手術をしたという経験もありまして、それぞれの町の実態はどうなっているかもきちんと調べるのは大事だぞというアドバイスをいただきまして、それでは羽幌町はどうかということでちょっと調べてみたというのがそもそものきっかけでありました。最初に、がん検診の受診者数、受診率について伺いました。胃がん、肺がん、大腸がん検診を受診できる対象者についてですが、町の広報やお知らせのチラシなどを見ると40歳以上の方となっています。40歳以上の方だけしか書いておりません。全町民の40歳以上が対象だということでよろしいのでしょうか。その点まず最初に伺います。
答弁 健康支援課長 更科滋子(健康支援課長は2018年3月まで)
お答えをいたします。がん検診につきましては、全町民を対象としております。
再質問 2番 金木直文
そうしますと、受診率がその後に例えば胃がんであれば35、肺がんであれば44という数字があります。40歳以上の人口が何人いるか私調べていませんでしたけれども、400人台、500人台でこのようなパーセントになるのか、人口のほうがもっと多いようなイメージもあったのですが、実際に受診率の計算式は、ちょっとわかれば教えていただきたい。
答弁 健康支援課長 更科滋子(健康支援課長は2018年3月まで)
お答えをいたします。受診率の出し方につきましては、これは統一して行っております地域保健報告に提出いたします受診率の出し方をここでお答えをしております。この中で胃、肺、大腸がん検診につきましては、実際に行うのは全町民を対象とした40歳以上の者なのですけれども、この受診率の出し方というものにつきましては40歳以上69歳までで職域等で受診をしている者を抜かしているというような対象者数になっておりますので、多分議員さんが求めている全町民に対してどのような受診者数かということについては、実際の数字とは若干開きがあるものと思っております。
再質問 2番 金木直文
そういうことになっていたのかということで一応は納得いたしました。でなければ40歳以上はもっともっといるはずだから、400人、500人でこんなにパーセント上がるはずはないなというふうにはちょっと漠然と思ったので、確認をいたしました。がん検診を受診していない人の中には、もう既に医療機関で例えばがんを治療中だという人や体調が悪くて何か経過観察を定期的に受診しているというような人もいるのかなと思います。当然そういう人はわざわざまた改めて町の検診には訪れないだろうということでありますが、がん検診についての町が目指す目標値というのはどのぐらいを考えているのかお聞きしたいと思います。
答弁 健康支援課長 更科滋子(健康支援課長は2018年3月まで)
各がんとも50%を目標としております。
再質問 2番 金木直文
50%、国、厚労省のほうでもたしか同じような数字だったかなと思っておりますが、国に倣っての数字かなと思います。それで、今回示していただいたのは44%だから、50%を超えていませんけれども、そこそこの数字なのかなと思いますが、こういった受診の状況や検査結果についてもっと公表したらというふうに質問したところ、既に公表していますと。広報に掲載しているというお答えでありました。調べてみましたら、確かに今年の広報はぼろ5月号に掲載されていました。これは27年度の状況でしたけれども、27年度の状況では胃がんでお一人、大腸がんでお二人見つかったということでありまして、がん以外のほかの疾病も見つかっていますというふうに広報されていました。さらに言えば、私は検診を受けた人の結果がこうでしたよというだけ、それはそれで重要なのですが、検診を受けて発見されたがん患者さんと検診を受けないで、未検診の方の、つまり体調が何か心配になって病院で受診したらがんが見つかってしまった、いわゆる外来発見がん患者、検診を受けてがんが見つかった患者さんと検診を受けないで外来で見つかったがん患者さんの予後の状況はその後どうなっているのだろうかというところまで調べると、かなりがん検診を受けることの効果なりメリットなりということが出てくるのではないかなという気もするのですが、そういったところまでは一々調べていられないわということなのか、この点についての見解があったらお聞きしたいと思いますが、いかがですか。
答弁 健康支援課長 更科滋子(健康支援課長は2018年3月まで)
お答えをいたします。各がん検診につきましては、精密検査にどれだけの数の方がひっかかっているのかとか、その後どういうふうな形で受診しているのか、していないのか、それとがんとして発見されたことについてはその後の経過というのは委託業者を経由してですけれども、5年間経過を追っております。ただ、それは検診を受けた者に対しての経過は把握をしておりますけれども、ご自身で調子が悪くて受診されてがんが発見されてということまで町内全体ということをおっしゃられるのであれば、そこについての把握を全体でしているかと言われると、そこはしておりません。
再質問 2番 金木直文
なかなか私もそういうデータはどこかにないものかと思って調べてみたのですが、余り詳しいデータではなかったですが、同じ管内のこれは町名出しても別に悪いことではないので、問題ないとは思うのですが、増毛町で昨年2月に策定した、計画をつくった健康ましけ21計画、これは平成27年度から36年度まで10年間の計画ということで冊子で発表されておりますが、この健康ましけ21計画の中を見てみますとがんについてのページがありました。そのページでは、75歳未満のがん死亡状況というのが出ています。これは、1年ではなくて3年か4年分ぐらいのまとめた数字だったと思いますが、75歳未満の方でがんで死亡された状況、死亡した人の8割弱はがん検診を受診していませんでしたという説明がありました。言いかえれば2割ぐらいの方が、2割は町のがん検診を受けていたけれども、亡くなったと。これは、そんなに大きな数字ではなかったので、たしか1桁ぐらいの数字だったと思うのですが、こういった比較もきちんとやるとなればまた大変なことになるのだろうとは思うのですが、検診を受けていれば、例えばがんと見つかってもまだ低い。生存率が高いと言いかえるのでしょうか、検診を受けないでずっといて体調を崩したので、病院へ行ったらがんであったと。そうすればもう8割ぐらいの方が亡くなっていたというような結果でもあるわけで、大変なのかなと思うのですが、ちょっとしたこういったようなことがどうして増毛町さんでできるのかもわかりませんが、そういった対策もとっている、検討もしている自治体もあるのだということを認識していただければなと。がん検診のこれからのあり方とか考え方についてですけれども、ちょっと一例を述べさせていただきましたけれども、ここで見解あればお聞きしたいと思います。
答弁 町長 駒井久晃(町長は2023年3月まで)
増毛町の取り組みをご紹介をいただきまして、そのことについて見解ということでございますが、当町では現在保健師も不足している状況の中で、先ほど答弁も申し上げましたし、議員もご存じかなと思っておりますが、非常に勧奨等に力を入れておりまして、そのことは大変重要かなというふうに私自身は思っておりますので、言われるところまではちょっと今手が行かないかなというふうに思っております。しかしながら、必要なものはやっぱり課の中で相談しながら進めたいとは思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。
再質問 2番 金木直文
それでは次に、前立腺がんの検診について伺いたいと思います。発言通告の中でPSA検査という聞きなれない言葉かなと思いますので、簡単に説明をいたしますと、前立腺から通常は精液中に分泌されるたんぱく質の一種で、前立腺特異抗原というたんぱく質の一種で、その英語の略がPSAということになります。その前立腺に異常があると血液中に大量に放出されるようになって、PSAの値が血液検査でわかるということで、このPSA検査ということが実施されると。前立腺がんの診療に極めて重要なマーカーとなっていると、そういった検査の方法のようであります。答弁の中で、早急に取り組まなければならない地域課題も見えない、考えてはいないという答弁なのですが、早急に取り組まなければならない地域課題も見えない、これだけではちょっとぴんとこないのですが、どういうことなのかもうちょっと詳しく説明いただきたいと思います。
答弁 町長 駒井久晃(町長は2023年3月まで)
検診自体で、その検査と言ったほうがいいのか、見つかる場合もありますが、ほかの炎症等でもひっかかるような状況もございますので、あえてガイドラインに沿って実施しておるところで、早急にしなければならない状況というのは見えないと。当町だけではなくて、ほかの町村も実施しているところもございますが、中身を見るとそういう状況ですということでございます。
再質問 2番 金木直文
そうしますと、この言葉尻を捉えるようですが、どういった課題が見えてくると取り組むのかというふうに聞きたくなるのですが、そうお聞きした場合にはどうお答えになるかお願いいたします。
答弁 町長 駒井久晃(町長は2023年3月まで)
検査で直接そういうものがすぐわかる。例えば昔議員でおられましたけれども、血液検査でわかったというような状況でございますので、そういった方法がこのガイドラインに沿って実施すべきというようなことになれば、またそっちのほうに進むのかなというふうに思っております。
再質問 2番 金木直文
そのガイドラインで国待ち、厚労省待ちというような印象を受けましたけれども、私は実は厚労省の調べでもちゃんと調べていたのです。ガイドライン以外にやっているような状況が全国の市町村にどれだけあるかということを調べたら、78%というふうに私示したでしょう。これだけ示せばもう十分だなと。恐らく新たに取り組んでもらえるなと思って、私はこの程度にとどめてお聞きをしたわけですけれども、こういった答弁ですとさらにデータがあるので、紹介しないわけにはいかないといいますか、もうちょっと私は食い下がらせていただきますけれども、公益財団法人前立腺研究財団というところが前立腺がん検診の市町村別実施状況、これは2年に1遍、あるいは3年に1遍全国調査を行って、それをこういう冊子に出しているところであります。全国の自治体にアンケートを出して、羽幌町の結果も出ていますから、恐らく羽幌町にもアンケートが来てお答えになっていたと思いますけれども、厚労省では78%、ほぼ同じです。ほぼ同じように、中でも私はびっくりしたのは、都道府県別で見た場合に全自治体100%実施しているという都道府県、道は違います。府県がありました。岩手県、宮城県、秋田県、栃木県、群馬県、京都府、佐賀県においては全自治体が実施している。アンケートの回答が来なかったので、不明なのだけれども、回答が来たところでは全部実施していたよというところが愛知県、岡山県、愛媛県、また1カ所、2カ所ということだけであとはみんなというところも数多くあります。それで、厚労省は何と言っているかといいますと、国や厚生労働省はPSA検査の実施を反対しているわけではありません。ただ、国が検討する機関、科学的に検証を行う公的機関がないのが現状なのだと。検診方法の一つとしてがん検診のあり方に関する検討会があるのだけれども、残念ながらこういった新しい検診手法の一つであるPSA検診の本質を理解する専門家がこういった研究部署には一人もいないというふうに告発しています。また、もう一つ、日本泌尿器科学会のほうでも立場、見解を示しています。PSA検診の普及がおくれ、前立腺がん死亡数の増加傾向に歯どめがかからない我が国の現状を鑑み、よりよいPSA検診を国民に提供できるよう正しい普及のために一層力を入れてまいりますというふうに見解も学会のほうでも述べている、これが事実です。管内でも増毛、留萌、小平、遠別町でも取り組んでいると思います。こういった状況でもまだ羽幌町では2割あるいは3割弱の自治体として取り組まない町であり続けるのかどうか。場合によっては、これ町で取り組んだから無料でやれと言っているわけではなくて、全額自己負担でもいいから受けてくださいというふうに呼びかけている、そういう制度にしている自治体もあります。いろんなことでできると思うのです。効果が本当にあるのかないかと。この財団のほうでは、効果についても科学的に群馬できちんと統計をとったときに、PSA検診を受けてがんが見つかった人はその10年後もほぼ100%平均余命どおり生存していた。その一方で、PSA検査を受けないで、後に前立腺がんが見つかった方は10年間で40%の結果の生存率だったという統計結果も出ています。明らかにこれは違う結果が出るからというふうにちゅうちょするようなものではないのではないかと私は思いますが、改めてお聞きします。まだこれでも羽幌町は2割、3割の自治体であり続けるのでしょうか。見解をお願いします。
答弁 町長 駒井久晃(町長は2023年3月まで)
大変失礼かとは思いますが、私の考え方は今ご説明いただいたことではちょっと変える気にはなりませんので、保健師というプロが何人もおりますので、その中で改めて相談はさせていただきたいと思います。そんなところでご理解いただきます。
再質問 2番 金木直文
先ほどの私のやりとりで十分私の思いはお聞きいただけたものと思って次に進めさせていただきますが、去年の9月定例会でも平山議員が特定健診についての対策ですか、対応についてあったかと思います。中身が重複してはなんですから、これ以上は私も余り細かいことは言いませんけれども、健診は受けていなかったけれども、町内の医療機関を受診していたという方から受診情報の提供を受けた実績がどうだったのかなと思って具体的にお聞きしたのですが、示していただけなかったと。でも、特定健診の受診目標が60%になっていたと思いますが、この点についてはまだまだ受診目標にはほど遠いわけであります。成果が上がっているほかの自治体はどんなふうに取り組んでいるのかというようなことも当然検討はされているのだと思いますけれども、その辺十分に検討した上での対策を希望しています。していただきたいなと思っておりますが、改めて総合健診の対策という面でお聞きしたいと思います。
答弁 健康支援課長 更科滋子(健康支援課長は2018年3月まで)
お答えをいたします。特定健診に対する未受診者に対する対策ということで、昨年からいろいろと力を入れてやってきているところの一つとして、先ほど申し上げました病院受診者に対する受診の情報の提供ですとか、それからほかのところで受診をしてきた方の結果ということの提出をお願いしております。そのことにつきましては、昨年一定程度といいますか、若干ではありますけれども、全部において受診者あるいは提出者ふえてきております。それが2.9ポイントの上昇という形でつながってきているのかなと思っております。さらに、今年度につきましては、昨年未受診者に対してアンケートをもとに電話勧奨等やっております。その中でどうして受けないのかということのさらに細かいところを実際の声として聞いておりますので、そのことについて今年はもう少し重点的にということで、個別のはがきの勧奨であるだとか、それからこういう個別の受診をできる情報ですとかというところを細かく伝えることによってもう少し受診者がふえていけばなというふうに思っていろいろと試行錯誤しながらやっているような状況です。ここについては、今まだ今年については夏季の分と離島の分が終わったということで、これから冬季の健診に向けてはさらに力を入れてやっていきたいというふうに思っております。
再質問 2番 金木直文
ぜひ効果の出る取り組みを期待したいと思います。次、大きなテーマの2つ目です。道徳についてをお聞きしていきたいと思います。いよいよ来年から道徳の教科化が始まるということで、新聞等の報道や先週にはNHKの番組で、「クローズアップ現代」という番組の中でも一部道徳教科書の問題が取り上げられていました。今度一番難しくなるだろうと予想するのは評価ではないかなと思うのです。数値による評価ではなくて、記述式として児童・生徒がいかに成長したかを積極的に受けとめ、励ます個人内評価を行うというふうに説明されます。説明は簡単なのですが、それをきちんと文章化をする、そういうことが本当に骨が折れる仕事、作業ではないかと思います。道徳科においては使う項目が列挙されていますが、善悪の判断、自立、自由と責任、正義、誠実、節度、節制などなどずっと続くのですが、これらの項目に沿って評価されるのか、この評価というのは一体何に記録されるのか、その辺お聞きしたいと思います。
答弁 学校管理課長 春日井征輝(学校管理課長は2019年3月まで)
お答えいたします。まず、道徳の評価につきましては、先ほどご説明したとおりの内容にはなるのですけれども、具体的にはまだ細かい分はちょっと詰まっていない状況ではあります。ただ、今言えることは、通知表の中に特別の教科道徳の所見欄を設ける、各学年ごとに。あるいは、学習指導要領の中にも同じように特別の教科道徳という部分で各学年ごとの記述式の評価を一応記載するような形になるというふうには捉えております。
再質問 2番 金木直文
そういった評価はもう今まではなかったことなのだろうと思いますから、十分に研修なり学校内部では当然されるのだろうと思うのですが、しっかりやっていってもらいたいといいますか、余り議員の立場で教育現場に口を出すのはタブーなのかもしれませんけれども、教育委員会としても教育行政の立場からしっかり携わっていっていただきたいなと思っております。時間がなくなってしまいますので、教科書採択について最後に伺います。NHKの「クローズアップ現代」の番組の中でも指摘されていたのですが、現役政治家の写真が使われて、国旗、国歌の記載が多いと放映されていた教科書があったのです。その教科書がこのたび留萌管内で採択された教育出版社の教科書であります。教科書採択の権限は、各教育委員会やそれぞれの採択教育委員会協議会にあり、その決定は私も尊重をしたいと思いますけれども、この教育出版社の道徳教育についてはかねてから批判が出ていました。子どもと教科書全国ネット21という団体は、検定合格した8社66点の教科書を調査、分析、検討した結果、教育出版の教科書についてはこのまま採択され、子供の手に渡ることに強い懸念を持つと発表しています。当協議会や小委員会の中でこうした疑問や懸念を検討するといったやりとりはなかったのか、ちょっと聞きたいと思います。
答弁 教育長 山口芳徳(教育長は2023年3月まで)
お答えいたします。教科書採択につきましては、第7採択地区教育委員会協議会の中で採択をされたものでございますが、その中におきましては各意見書、そういうものの陳述はございましたが、その中での協議の中でそれ一つ一つを取り上げて議論するという状況はございませんでした。私どもも道徳の教科書については精読させていただいたところでございますが、一つの団体の考え方としてそういうものが出ているというのは承知しております。ただ、全体的に採択理由を申し上げますと、これまで教育出版社を採択した理由としては、考え、議論する道徳への転換を目指す中で、教科書本文がわかりやすく、そして簡潔にまとめられており、問題解決的な展開や主体的で対話的な深い学びへの学習活動を促すための質問など、発達段階や学級の状態、実態に応じて取捨選択できるように学びの手引などが用意されるなど配慮がされていると。それからまた、北海道の地域素材として、ほかの7社については一、二項目挙げられているのですが、教育出版社については北海道の地域素材が6項目取り上げられているなど親しみやすい内容であると。それからまた、これまでの道徳の時間で使用してきた「私たちの道徳」というのがあるわけですが、これに関連した教材が数多く取り上げられて、これまでの指導内容の継続ということが特にできるという評価が全体的になされたものでございます。以上でございます。
再質問 2番 金木直文
ご配慮ありがとうございます。そういった各いいというところもあれば、これではだめだというような、そういう意見はあるのはわかってはいますというか、当然あるだろうと思います。ただ、各地であったそういう疑問や懸念などもやはり教育現場というか、教育委員会、教育に携わる部署ではしっかりと受けとめていただいて、こういった声もある、ご批判もあるということを十分に認めた上で、教育ですから憲法や教育基本法の理念にのっとって、当然思想、信条、内心の自由あるいは自由な教育、言うまでもないとは思うのですが、そういった立場での教育実践をしてほしいということを訴えまして、私からの質問といたします。