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小樽市議会 令和3年第3回定例会 2021年9月15日

(1)自治体デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画について/(2)特定健診の受診率向上について

2021年9月15日、小樽市議会の一般質問で、高橋克幸議員が「自治体デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画について」「特定健診の受診率向上について」について質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
高橋克幸 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 11番 高橋克幸

一般質問を行います。自治体デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画についてであります。9月1日いよいよデジタル庁が発足しました。官民のデジタル改革の司令塔としての役割が期待されております。このデジタル庁について、公明党は、昨年11月に党デジタル社会推進本部と党デジタル庁設置推進ワーキングチームが、政府に対しデジタル庁の設置に向けた提言を行ってまいりました。具体的な項目も含め、関係閣僚への勧告権限や自治体システムの標準化などを求めており、いずれも基本方針や関連法に反映されたところであります。今後、「豊かな国民生活と誰一人取り残さない社会の実現-100-のため」という理念の下、デジタル改革の推進を要望するものであります。さて、現在ICTの進展がすさまじい勢いで進んでおります。スマートフォンやタブレット端末などの機器の普及に伴いSNSの利用機会が拡大し、誰もが簡単に情報を収集・発信できるようになりました。さらに5G(第5世代移動通信システム)が日本でも実用化されたことで、高速かつ大容量の通信が低遅延で行われるようになるため、ICTの活用の幅がますます広がっていくものと考えられます。しかし、日本国内で行政のデジタル政策の遅れが顕著となり、国では、世界最先端デジタル国家創造宣言・官民データ活用推進基本計画が令和2年7月に閣議決定されました。また、推進する取組を具体化・加速化するため、デジタル・ガバメント実行計画が改定され、自治体が重点的に取り組むべき事項、内容及び支援策については自治体デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画が令和2年12月に決定され、デジタル社会の構築に向けた自治体の取組がまとめられたところであります。この自治体DX推進計画の背景には2040年問題があり、総務省の有識者会議から、自治体戦略2040構想研究会の第一次、第二次報告が公表されております。この中では、日本の少子高齢化に伴う生産年齢人口による税収減や、中長期に予想される職員の人手不足と職員1人当たりの業務負荷の増大などがあります。総務省の推計では、人口構造の変化により2040年までに自治体職員数が市町村で10%から25%減少する見通しと言われております。限られた人員で既存の住民サービスを従来どおりの水準で維持していくには、業務の効率化と抜本的な改革が必須となるとされております。第二次の報告の中で、スマート自治体への転換が提起されております。2040年問題とこの提起について、どのように認識されているのか、市長の見解を伺います。関連して、経済界での背景でありますが、2018年に経済産業省が発表したDXレポート〜ITシステム『2025年の崖』の克服とDXの本格的な展開〜の中で、「2025年の崖」というキーワードは、IT業界に大きな衝撃を与えたと言われております。このDXレポートの2025年の崖とは、日本企業の多くが使用している既存のITシステムの老朽化が引き起こす問題と言われ、改善できなければ世界のデジタル競争で生き残れず、システムの維持コストが膨らみ、ITリスクが増大する。さらに2025年以降、最大毎年12兆円以上の経済的損失が発生するという内容であり、DX推進の必要性が提起されております。そもそもDXは2004年、スウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱した学術理論であり、その後、世界に徐々に普及されたようであります。DXとは、簡潔な表現では、デジタルテクノロジーによるビジネス業界の変革と言われております。IT化とDXの違いでありますが、まず、IT化とはアナログで行ってきた作業や業務プロセスにデジタル技術を導入し効率化を図ることであり、DXとはデジタル技術の活用によって抜本的な改革を進めることであります。つまり、IT化はDX推進のための一手段であって、IT化の先に大きな変革を見据えたものがDXであると言われております。私も再認識いたしましたが、改めてDXの認識について、市長の見解を伺います。さて、先ほども述べたように、自治体DX推進計画が決定され、この流れを受け、各自治体においてもこの推進計画が策定されているところが増えており、さらに具体的な手順を示した自治体DX全体手順書(第1.0版)が令和3年7月に示され、自治体DX推進計画が着実に進められている状況であると考えます。そこで、この手順書について何点か伺います。この全体手順書で一番先にあるのが、DXの認識共有・機運醸成(ステップ0)であり、そして次のように記載されております。令和3年5月に成立したデジタル社会形成基本法の基本理念にのっとり、DXを推進するに当たり、-101-市長や幹部職員のリーダーシップや強いコミットメントが重要であり、その必要性を十分理解すること。また、DXという言葉を聞いても具体的なイメージを抱きにくく、あるいは、単なる電子化と誤解がある場合も少なくない。組織をあげてDXを推進するに当たり、市長や幹部職員から一般職員まで「DXとはどういうものなのか」、「なぜ今DXに取り組む必要があるのか」など基礎的な共通理解を初めに形成することが不可欠である。また、職員一人一人が、DXは「身近で実践できるもの」であり、ビジョンの実現に向かって、自ら実践しようとの意識を醸成することも必要である。という内容であります。この自治体DX推進計画について、私は、第1回定例会の代表質問で市長の認識を伺いました。御答弁では、行政サービスにおける住民の利便性を向上させるとともに、業務の効率化を図り、人的資源を行政サービスのさらなる向上に振り向けるものであり、本市としてもしっかり取り組んでいかなければならないと考えております。という内容でありました。先ほどの手順書の中で、市長や幹部職員のリーダーシップや強いコミットメントが重要であり、その必要性を十分理解することという内容がありましたが、どのように考えられているのか、市長の見解を伺います。他都市では、市長自ら宣言を行い、変革を進めることを打ち出したり、また、プロジェクトチームを設置し、業務担当部門の課題抽出を行ったりという事例があるようであります。自治体DX推進計画について、職員全体の認識共有や機運醸成が大変重要であると言われておりますが、どのように考えられているのか、課題も含め見解を伺います。次に、全体方針の決定(ステップ1)であります。相互に関連するDXの取組を総合的かつ効果的に実施し、全庁的にDXを強力に推進していくためには、全体的な方針が決定されている必要があり、また、全庁的に共有されているものであると思います。手順書では、全体方針はDX推進のビジョン及び工程表から構成されるものと整理されております。総務省では、DX推進の意義として2点掲げられております。一つに、「自らが行う行政サービスについて、デジタル技術やデータを活用して、住民の利便性を向上させるとともに、デジタル技術やAI等の活用により業務効率化を図り、人的資源を行政サービスのさらなる向上に繋げていくこと」、二つ目に、「データの様式の統一化等を図りつつ、多様な主体によるデータの円滑な流通を促進することによって、EBPM等により自らの行政の効率化・高度化を図るとともに、多様な主体との連携により民間のデジタル・ビジネスなどの新たな価値等が創出されること」という内容であります。これらの意義を踏まえて、本市としての全体方針を作成すると思われますが、どのように考えているのか、課題や問題点、スケジュールも含めてお答えください。この意義の具体的な項目として、システムの標準化等やオンライン化推進があります。システムの標準化等については、令和3年に定められた地方公共団体情報システムの標準化に関する法律において、標準化対象事務の処理に関わる情報システムについて、国による全国的なクラウド環境の整備状況を踏まえつつ、当該環境において情報システムを利用するように努めることとされております。オンライン化についてはデジタル行政推進法において、行政のあらゆるサービスを最初から最後までデジタルで完結させるために不可欠なデジタル三原則が基本原則として明確化され、国の行政手続のオンライン化実施が原則とされるとともに、自治体においても行政手続のオンライン化実施に取り組むことが努力義務とされております。このシステムの標準化等やオンライン化は、単なる新たなシステムの導入や更新にとどまらず、行政サービスに関わる受付・審査・決裁・書類の保存といったバックオフィスを含む一連の業務をエンド・ツー・エンドでデジタル化できるように業務内容や業務プロセス、さらには組織体制を含めて抜本的に-102-見直し構築する、いわゆるBPR(業務改革)によりその効果が大きく発揮されると言われております。こうしたBPRの取組が実施されることにより、システム調達等の業務をしている職員を企画立案業務や住民への直接的なサービス提供など、職員でなければできない業務に振り向けることが可能となり、住民サービスの向上に寄与することができると思われます。つまり、DX推進とBPRは表裏一体であると考えます。ただ、BPRの取組について、内部だけの視点では効果が薄く限定的であり、専門的な業績のある外部委託による考え方が必要であると言われておりますが、この点について市長の見解を伺います。また、先ほどのシステムの標準化等やオンライン化について現在どのように把握されているのか、また、全体方針の中でどのように考えていくのか、お示しください。次に、工程表についてであります。手順書では次のようにあります。各自治体におけるデジタル化の進捗状況を確認した上で、自治体におけるDXの取組内容について大まかな工程表を決定する。その際、自治体DX推進計画において設定されている取組方針や目標時期等を踏まえつつ、取組みの順序を含めて検討する。期間については、自治体DX推進計画が令和7年度末までの計画とされていることを踏まえて、令和3年度から令和7年度までの5年間とすることが考えられる。と記述されております。この工程表については、現在どのように考えられているのか、課題やスケジュールも含めお示しください。次に、推進体制の整備(ステップ2)についてであります。手順書では、推進体制の整備について次のように記述されております。「全体方針を踏まえて、DXの推進体制を整備するに当たっては、組織・人材の両面から検討する必要がある。組織については、DX推進計画で示したとおり、全庁的・横断的な推進体制を構築することが求められる。具体的には、DXの司令塔としての役割を果たすDX推進担当部門を設置した上で、各業務担当部門をはじめ各部門と緊密に連携する体制を構築する。緊密な連携体制の構築に当たっては、ステップ0におけるDXの認識共有・機運醸成がなされていることが重要となる。人材については、DX推進計画で示したとおり、デジタル人材の確保・育成が求められる。具体的には、自治体の各部門の役割に見合ったデジタル人材が職員として適切に配置されるよう人材育成に取り組むとともに、十分な能力・スキルや経験を持つ職員を配置することが困難な場合には、兼務などの職員配置上の工夫を行うほか、必要に応じて、外部人材の活用や民間事業者への業務委託なども検討する必要がある。」という内容であります。そこで伺いますが、組織について、DX推進担当部門の設置がありましたが、第1回定例会の質問でも必要性を質問いたしましたが、どのように考えられているのか、お示しください。また、人材については外部人材の活用や民間事業者への業務委託が他都市の例でも大多数のように見受けられます。本市においても外部人材や業務委託の考え方が、スケジュール的な観点からも必要と思いますが、課題や問題点も含めて見解を伺います。RPAについてであります。自治体DX推進計画の中で重点取組事項が6項目あり、この中の項目としてRPAがあります。これまで何回も質問、要望をしてきましたが、全体方針に先んじてデモンストレーション、実証実験が行われてまいりました。RPAについても、全体方針の決定後に具体的な取組が計画されると考えます。これまでの経過と今後の考え方についてお示しください。-103-最後に、本市としての自治体DX推進計画の策定について今後どのように進めていくのか、いつまでに策定するのか、お示しください。次に、特定健診の受診率向上についてであります。一般の健診は病気の発見を目的にしていますが、特定健診はメタボリックシンドロームに着目し、糖尿病など、生活習慣病予防のための特定保健指導を必要とする人を抽出するために行われています。この特定健診は40歳から74歳までの方が対象で、人数は令和元年度では、全国で約3,000万人の方が受診されております。本市の特定健診の予算についてですが、令和3年度国民健康保険特別会計予算に特定健康診査等事業費8,770万円が計上されていますが、まず、予算の主な内容と内訳についてお示しください。平成30年に改定された国民健康保険データヘルス計画では、計画最終年度である令和5年度の特定健診の受診率目標値は30%であります。特定健診の最近の状況でありますが、令和元年度の受診率は全国平均が38%、全道平均28.9%、小樽市は19.6%と大きく下回っております。この受診率について、直近5年間の傾向と低い数値の要因、ペナルティーなどはどのようになっているのか、お示しください。昨年度から勧奨対策を強化されたようでありますが、その内容と効果についてお答えください。また、今年度の同対策は、昨年度の結果を踏まえ、どのような考え方で実施されているのか、前年度との比較でお答えください。さらに、昨年も伺いましたが、現在、全道10万人以上の市でどの程度の順位なのか。また、さらに特定健診無料化の状況についても分かればお答えください。特定健診を受診しない理由として、毎月病院に通院しているから、大きな病気はしていない、元気だから必要ないなど、いろいろな理由で受診されていない方が多いように思います。このような中、やはりかかりつけ医からの勧奨が大きく寄与すると思います。他都市の例では、かかりつけ薬局からの勧奨もあるようで、医師会や関係団体とのさらなる協力も必要と考えますが、特定健診の受診率向上の対策はどのように考えられているのか。また、今後の受診率の目標についてお示しください。厚生労働省が行っている財政支援で、保険者努力支援制度が実施されています。毎年1,410億円規模の予算を確保し、市町村に配分しております。この制度の目的は国の医療費適正化であり、市町村が特定健診の受診率の向上、保健指導、重症化予防に取り組むと交付金を配分するという内容であります。国が将来の医療費適正化のため、特に糖尿病の重症化予防などを重要視しており、この予防の配点が最も高くなっております。この中で、糖尿病治療の中断者対策が糖尿病の重症化予防につながっているようであります。この保険者努力支援制度について、小樽市としてどのように取り組んでいるのか。また、特に糖尿病の重症化予防について、現状と対策、効果及び予算額とその主な内容、そして、今後の課題についてお示しください。以上、再質問を留保して、一般質問を終了いたします。(拍手)

答弁 市長 迫俊哉

高橋克幸議員の御質問にお答えいたします。初めに、自治体デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画について御質問がありました。まず、2040年問題とスマート自治体への転換についてですが、2040年問題は少子高齢化という大きな波が押し寄せ、労働力や高齢者を支える層の減少により、経済や社会保障など、日本社会に大きな影響-104-を及ぼすものと認識しております。そのような状況の中、自治体においても職員数の確保が課題となることが考えられ、自治体本来の機能を発揮するために、自治体戦略2040構想研究会の報告によるAIやロボティクスなどにより、効率的に事務作業を処理するスマート自治体への転換は、本市としても進めていかなければならないものと認識しております。次に、IT化とDXの認識についてですが、デジタル・トランスフォーメーション、いわゆるDXについての見解につきましては、今後の市政を考えたとき、限られた職員数で多種多様な業務を行っていくためには、単なるIT化ではなく、業務改革を含んだDXを推進していく必要があると考えております。そのためには、まず自治体DX推進計画で掲げられているシステムの標準化や手続のオンライン化、RPAの導入などを着実に行うとともに、民間の知見なども参考にしながらDXの検討を進めなければならないと考えております。次に、市長や幹部職員のリーダーシップについてですが、本市がDXを推進していくためには重要なものと認識しておりますので、今後においても職員が自ら実践しようとする意識の醸成などに向けて、私を含め幹部職員がリーダーシップを発揮し、DXを推進させていきたいと考えております。次に、職員全体の認識共有と機運醸成についてですが、自治体DXは情報システム部門だけではなく、職員一人一人がその意識を持って推進すべきものだと認識しております。このため、職員向けのDX説明会や庁内ポータルサイトでの情報提供など、職員全体で認識を共有できる仕組みを検討し、機運の醸成につなげてまいりたいと考えております。次に、全体方針の策定についてですが、DXを行う意義や方向性を定めることは必要なものと考えておりますので、年度内には策定したいと考えております。また、策定に当たっては、総務省から大まかな内容は示されておりますが、本市としてどこまで具体的な内容を盛り込むべきかが課題と認識しております。次に、BPRなどの外部委託の考え方についてですが、議員御指摘のとおり、業務の効率化や改善を進めるに当たり、これまでの市役所内部だけでの視点からの検討では、経験則や感覚的な議論で判断が難しくなっており、また、効率化や改善が必要な業務を把握し切れていないことも想定されます。このため、外部の専門的な視点から全庁的な業務の現状を把握することにより、本市の業務構造や業務量が客観的、定量的に可視化され、効率化や改善が必要な業務の優先度づけや選定につながることが期待されることから、今後、自治体の業務改革実績を持つ事業者などへの調査の委託を検討してまいりたいと考えております。次に、システムの標準化やオンライン化の把握についてですが、現在、国において標準仕様書の策定や検討、マイナポータルに申請フォームの設定などが行われているものと認識しており、全体方針においても自治体DX推進計画で示された時期までに完了できるよう位置づけ、着実に実施してまいりたいと考えております。次に、自治体DX推進計画の工程表についてですが、DX推進ビジョンと併せて全体方針として年度内に策定したいと考えております。課題としては、システム標準化や手続オンライン化について詳細な情報が出ていないものがあり、既存システムとの差異が確認できず業務量が不明であることや、標準仕様書のボリュームが大きく確認するための時間が必要となることから、作業の時期や内容が見通しにくいことが挙げられます。次に、DX推進担当部門の設置についてですが、具体的な取組を推進するためには、担当部門の拡充が必要と認識しておりますので、次年度に向けて必要な体制を整えてまいりたいと考えております。次に、外部人材や業務委託の考え方についてですが、DXを推進する上で専門的な知見に基づくアド-105-バイスや成果物を望めるため、どちらも効果的と認識しております。このうち本市においては、総務省の地域活性化起業人制度を活用し、本市のDX推進に協力していただけるよう、民間企業からの社員派遣をしていただけないか検討しておりますが、実施に当たっては、担当業務の範囲など募集条件をどのように定めるのかが課題であると認識しております。次に、RPAについてですが、本年1月から実証実験を行ったところ、効果検証ができた業務での削減作業時間は、年間換算で約800時間となりましたが、その削減効果は年間ソフトウェア使用料を下回るものと試算されました。このため導入に当たっては、スケールメリットを生み出すため、各種業務に利用を拡大する必要があると判断しております。なお、RPAを使用することで職員の作業時間の短縮など、一定程度の効果は認められましたので、来年度の導入に向けて今年度中に範囲の拡大も含め、別なRPAソフトでの実証実験を行うことで操作方法の確認や、導入しやすい業務の洗い出しなどを行う予定であります。次に、自治体DX推進計画の策定についてですが、国が策定した推進計画のようなものは想定しておりませんが、年度内に全体方針を策定する中でその必要性について検討してまいりたいと考えております。次に、特定健診の受診率向上について御質問がありました。まず、予算の主な内容と内訳についてですが、特定健康診査等事業費につきましては、特定健診に係る医療機関への委託料で約6,175万円、未受診者への受診勧奨に関わる経費で約815万円、受診者へのクオカード贈呈に係る経費で約650万円などとなっております。次に、勧奨対策の内容と効果についてですが、まず直近5年間の受診率の傾向等につきましては、平成27年度からの受診率でお答えいたしますと、27年度16.0%、28年度16.5%、29年度18.0%、30年度20.0%、令和元年度は19.6%となっており、受診率は年々向上しておりましたが、令和元年度は新型コロナウイルス感染症の影響により若干下がっております。受診率が低い要因といたしましては、電話による受診勧奨の際に、未受診の理由として医療機関にかかっているからという回答が多く聞かれており、改めて特定健診を受ける必要がないと考える方が多いためと考えております。また、令和元年度受診率が下がったことによるペナルティーにつきましては、新型コロナウイルス感染症の影響を勘案し受診率が補正されるため、本市においては、保険者努力支援制度に係る交付金は減額とならない見込みとなっております。次に、受診率向上対策の強化内容と効果などにつきましては、令和2年度は新たな受診者へのクオカードの贈呈や、未受診者へのナッジ理論などを用いた受診勧奨を実施し、コロナ禍においても直近の暫定値で24.8%と、令和元年度よりも5ポイント以上受診率を伸ばしており、一定の効果があったものと考えております。今年度はこれらの対策を継続するとともに、新たに課税世帯の受診時自己負担額も無料とし、さらなる受診率の向上を図っているところであります。次に、全道10万人以上の市での受診率の順位につきましては、令和元年度において9市中最下位となっておりますが、令和2年度については、コロナ禍で受診率が下がっている市が多いようですので、本市の順位は若干上がるのではないかと推測しております。また、これらの市における特定健診無料化の状況につきましては、函館市、釧路市、帯広市、苫小牧市に加え、今年度から本市も自己負担を無料としております。次に、受診率向上の対策についてですが、特定健診の受診率向上対策における小樽市医師会や関係団体からの協力につきましては、市内医療機関や歯科医院、薬局から特定健診のポスター掲示やチラシの-106-設置について御協力をいただいております。また、議員御指摘のとおり、既に通院している方が多い本市の特性から、小樽市医師会の協力が不可欠であり、みなし健診の対象となりそうな患者に説明の上、診療データの提供について同意を得ていただくなど、協力をいただいているところであります。今後はさらにデータを提供いただける医療機関を増やすため、小樽市医師会を通じてお願いをしていきたいと考えております。また、今後の受診率の目標につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響による受診控えやワクチン接種の対応で、医療機関によっては特定健診を実施できない場合があるなど、様々なマイナス要因はありますけれども、まずは小樽市国民健康保険データヘルス計画上の令和5年度目標値である30%の早期達成を目指してまいりたいと考えております。次に、保険者努力支援制度についてですが、まず本市の取組につきましては、特定健診の自己負担無料化などによる受診率向上対策の強化をはじめ、糖尿病やその他生活習慣病の重症化予防、重複・多剤投与者に医師などへの相談を促す取組や、収納率の向上などに引き続き取り組んでいるところであります。次に、糖尿病の重症化予防の現状につきましては、本市の医療費分析において糖尿病の外来受診医療費の割合が約1割を占めているという現状にあることから、令和元年度に小樽市医師会、小樽市歯科医師会、小樽薬剤師会ほか、関係団体で構成する小樽市国民健康保険糖尿病性腎症重症化予防対策協議会を設置し、専門家の意見を参考にしながら、糖尿病治療中の方への保健指導などの取組を行っております。この効果につきましては、短期間での検証は困難ではありますが、令和2年度実施の保健指導参加者7名中5名に体重や血糖値など2項目以上で改善が見られております。令和3年度の予算につきましては767万円となっており、主な内容は、糖尿病の未治療者や治療中断者への受診勧奨、治療中の方への保健指導などとなっております。また、今後の課題につきましては、対象者の健康意識の向上に向けた、さらなる周知・啓発などであると考えております。(「議長、11番」と呼ぶ者あり)

再質問 11番 高橋克幸

DXについて何点か再質問をさせていただきます。まず、認識については、市長と私もその辺に差異はないと受け止めましたので、安心しているところでございます。先ほどの御答弁で、DXの説明会を職員に対して行うということだったので、よろしくお願いしたいと思いますが、先ほども本質問にありましたように、市長とここにいらっしゃる幹部職員の皆さんが、やはり市長と同じ立ち位置に立って、しっかりと認識していただきたいというのが私のお願いでございます。ですから、DX説明会とは別に、できれば市長と幹部職員の皆さんがしっかりと認識を共有できるような場を設けていただければありがたいと思っているのですが、この点について、まず1点伺いたいと思います。それから外部委託の前に、外部からのいろいろな意見をお聞きされるということだったので、ぜひいろいろな参考意見を聞いていただきたいと思うのですが、今回の質問をつくるに当たり、いろいろ私なりに調べてみました。政令市では結構人材がいらっしゃるので、担当部門も厚くなっているのかと思っていたのですが、実は、やはり十分専門的なスキルのあるそういう外部の民間の業者に委託しているところがほとんどでした。政令市であってもそうです。そうなると、やはり先ほども申し上げましたように、内部からの視点ではなくて外部からの、様々な何十市も担当しているような民間業者もありました-107-ので、調べてみるとやはり内部視点では分からなかった、気がつかなかった、そういう発見が多々あるそうです。認識の違いといいますか、見方の違いというか、視点が変わるとこれだけ変わるのかという、そういう意見も実際あったようですので、できるだけ早く、まず参考意見でも結構です。外部業者との接点を持っていただいて、どういうふうに契約するかとか、そういうのはまだ別にしても、まずその視点について、いろいろ意見交換なり考え方なりを、一回勉強会みたいなものを設けてはどうかと思っているのですが、その外部業者とのそういう意見交換会みたいなものをぜひもっていただきたいなと思うのが2点目でございます。3点目ですが、これも共通の話になるのですけれども、先ほど申し上げたBPRです、業務改革。お話を確認しますと、やはり表裏一体なんだというふうに伺いました。どちらが先とかどちらが後とかではなくて、やっていく、考えていく中で当然それが一体のものの考え方でなければ成功しないという、そういうお話も伺いました。いずれにしてもこの辺も含めて、私はできるだけ早くいろいろ進められるものは進めていただきたいと思いますので、業務改革の視点からもどういうふうにこれから考えていくかということも含めて、少し先ほどの質問とダブりますけれども、その点を伺いたいと思います。最後ですけれども、推進体制の関係です。やはり組織が明確になっていないと、どうしても責任が明確にならないので、今確か情報システムの担当をされているのはお一人だと伺っていましたので、このボリュームは、1人ではとてもできるような状況ではありませんし、早めに1人でも2人でもつけていただいたほうが私はいいのかと思っております。その組織の体制について、一遍につくるというのは無理かもしれませんけれども、できるだけ人材を増やしていくという考え方についてお聞きしたいのと、もう1点は、人材について、先ほど民間会社のスキルを持った社員の派遣ということで外部人材の制度があるみたいですが、この辺もやはり早く手を打っていかないと、一斉にこの流れが始まっていますので、競争になりつつあるようなお話も聞いていますし、逆に専門の民間会社ではPRもかなり回っているようですので、そういう面では先ほどと共通になりますけれども、これもスピード感を持って実際にどういう手続で、どういうふうに進めていくかというものも決めて、早めに手をつけていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。この点についてお願いします。RPAついては、予算特別委員会でいろいろお伺いしたいと思います。

答弁 市長 迫俊哉

高橋克幸議員の再質問にお答えいたします。まず、1点目でございますけれども、いわゆる自治体DX全体手順書(第1.0版)のステップ0で規定されております、職員や幹部職員のリーダーシップを求めるための、それに対する認識を共有できる場の設定についてということでございましたけれども、私としても全く同感でございまして、何よりも市長である私ですとか幹部職員がこのDXについての認識をまず深めていかなければ、しっかりとしたリーダーシップも発揮できないというふうに考えておりますので、職員の意識醸成に向けた説明会と併せまして、私も含めた幹部職員での認識を共有できる場についても検討させていただきたいなというよりも、やっていかなければいけないのだろうというふうに思っているところでございます。それから、二つ目の質問は外部委託、三つ目の質問はBPRの質問ということで、観点は似通っていると思いますので、一つでお答えさせていただきます。これについては御指摘もございましたし、私ど-108-もの答弁の中にも含まれておりますけれども、やはり市役所内部だけの視点からの検討だけでは、経験則や感覚的な議論で判断が難しくなっているということと、効率化や改善が必要な業務が把握し切れていないということで、可視化が必要だと私どもとしては認識しております。そういった中で、今、議員からは、外部の方との意見交換会、あるいは勉強会も企画すべきではないのかということでございますけれども、担当からの報告を受けておりますが、現在、民間の企業から御提案をいただいている案件がございまして、その中でいろいろと勉強させていただいているところでございます。詳細が決まりましたら、また別途御報告はさせていただきますけれども、そういった形で私どもの対応についても改善を図っていきたいというふうに思っているところでございます。それから、4点目の推進体制につきましては、今私どもといたしましては、令和7年度の標準化システムの構築に向けて取り組んでいるわけですけれども、今後、多くの業務量が想定されるということと、各部との連携が必要になってまいりますので、先ほどお話がございましたとおり、現在、デジタル化担当主幹1名で対応させていただいておりますが、今後のことを考えますと対応としては不十分だというふうに考えておりますので、具体的にどういう配置にするかはこれから検討させていただきますけれども、必要な体制はしっかりと構築をさせていただきたいというふうに思っております。それから、外部人材の確保についてでございます。御答弁をさしあげておりますけれども、今後早めに着手するようにということでございます。私どもといたしましても、御答弁の中で触れさせていただきました、地域活性化起業人制度の活用なども踏まえまして、できるだけ早めに後の対応を検討させていただきたいというふうに思っております。可能であれば令和4年度から実施に向けてできるかどうかということについて、今年度中に検討させていただければというふうに思っております。

出典:小樽市議会 令和3年第3回定例会 2021年9月15日 議事録 PDF(118ページ) 間違いを知らせる