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標茶町議会 令和6年第4回定例会 2024年12月3日

いじめ、不登校児童生徒の立場に立った対応を

2024年12月3日、標茶町議会の一般質問で、深見迪議員が「いじめ、不登校児童生徒の立場に立った対応を」について質問し、教育長 青木悟、町長 佐藤𠮷彦、指導室長 富樫慎也が答弁しました。

質問者
深見迪 議員
答弁者
教育長 青木悟、町長 佐藤𠮷彦、指導室長 富樫慎也

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 深見迪

次の質問に移りたいと思います。議長、次の質問に入ります。46

質問 1番 深見迪

2つ目の質問は、いじめ、不登校児童生徒の立場に立った対応をという表題の質問です。文部科学省の調査によると、2023 年度、道内のいじめの件数が前年度から1万 4,650 件増え、4万 9,149 件となり、2年連続で過去最多を更新したと報告されています。最近のマスコミの報道でも、いじめや不登校の人数が増え続けていると何度も報じられています。この点について本町はどのような状態でしょうか。いじめの重大事態も前年度比 1.4 倍に増えていると調査結果を報告しています。本町では年2回の調査を行い、本日もお聞きしましたけれども、議会でもその結果が報告されていますが、詳しい実態についてはなかなかつかめません。重大事態やそれに近いいじめの実態はありませんか。本町各校のいじめに対する方針も読みました。児童生徒の立場に立った、かなり詳細で綿密な内容となっていると感じました。しかし、実際に教職員の多忙化と併せて、この綿密な方針どおり動こうとしても、なかなか動けない実態があるのではないか。いじめは気づかれないようなところで行われることが多いという実態から、教職員の皆さんが相当努力していると思いますけれども、その多忙化と併せて困難な課題と考えますが、どうでしょうか。いじめと併せて不登校、子供への虐待の実態もありますが、2023 年度及び 2024 年度現在までの虐待の件数はそれぞれ何件ですか。不登校は 2015 年あたりから増え続け、昨年度の調査では全国で 2015 年あたりから見ると小学生で5倍くらい、中学生2倍以上増えているように感じますが、本町の傾向はどうでしょうか。不登校児童生徒について、無理に登校を促すのではなく、その子の立場に立った取り組みが必要と考えますが、どのような取り組みを行っていますか。以上です。

答弁 教育長 青木悟

1番、深見議員のいじめ、不登校児童生徒の立場に立った対応をとのお尋ねについてお答えします。1点目の最近のマスコミの報道でも、いじめや不登校の人数が増え続けていると何度も報じられている。この点について本町はどうかとのお尋ねですが、本町の状況は、2023 年調査で認知したいじめの件数は、小学生 72 件、中学生は 13 件、2024 年の調査では、小学生 105 件、中学生 23 件であり、小学生は 33 件の増加、中学生は 10 件の増加であります。これらは社会全体でいじめ問題への関心が高まり、教師や保護者、児童生徒自身がいじめを認識しやすくなっていること、学校や教育機関がいじめの定義を広げ、本人が嫌な思いをしたものをいじめとして積極的に認知していることにより、増加しているものと捉えています。一方、不登校は、何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因、背景により児47童生徒が登校しない、あるいはしたくともできない状況にあるため、年間 30 日以上欠席した者のうち、病気や経済的理由によるものを除いたものと定義されています。2023 年調査による本町の不登校児童生徒数は、小学生5名、中学生は 14 名、2024 年調査は、小学生3名、中学生 16 名であり、小学生は2名の減、中学生は2名の増加でありました。2点目のいじめの重大事態やそれに近いいじめの実態はないかとのお尋ねですが、これまでの調査では重大事態やそれに近いいじめの事案は報告されておりません。各校では、いじめの把握のためのアンケート調査や定期的に開催する教育相談、日常の観察を通して早期発見、早期対応に努めており、重大事態につながらないよう努めております。3点目の実際に教職員の多忙とあわせて、いじめは気づかれないようなところで起きていることが多いという実態から困難な課題と考えるがどうかとのお尋ねですが、ご指摘のとおり、いじめを把握しにくい事案もございます。例えばSNSを介したインターネット上の誹謗中傷、仲間外しなどが考えられます。2024 年調査においては、小学生のSNSやオンラインゲームでのトラブルが報告されています。なお、中学生の報告はありませんが、潜在化している事案もあり、困難な課題であると認識しております。各学校においては情報モラル教室、スマホ安全教室等を行うとともに、月2回のネットパトロールを行い、未然防止、早期発見に努めているところです。4点目の不登校は 2015 年あたりから増え続け、昨年度の調査では全国で、2015 年あたりから比較すると小学生で5倍くらい、中学生で2倍以上増えているように感じるが、本町の傾向はどうかとのお尋ねですが、3年間の推移を報告します。2022 年調査では、小学生6名、中学生9名です。2023 年調査では、小学生5名、中学生 14 名です。2024 年調査では、小学生3名、中学生 16 名となっています。小学生はここ3年間で減少傾向であり、中学生は増加傾向であります。各校では、学校を「みんなが安心して学べる」場所にすること、心の小さなSOSを見逃さず、「チーム学校」で支援すること、学びの場を確保し、学びたいときに学べる環境を整備することに取り組んでおります。5点目の不登校児童生徒について、無理に登校を促すのではなく、その子の立場に立った取り組みが必要と考えるが、どのような取り組みを行っているかとのお尋ねですが、不登校児童生徒への支援は、学校に登校するという結果のみを目標にするのではなく、児童生徒が自らの進路を主体的に捉え、社会的に自立する方向を目指すように働きかけることが求められます。不登校児童生徒の気持ちを理解し、思いに寄り添いつつ楽しい学校生活を送るためのアンケート調査や、CRTと同時に行うi-check(アイチェック)などの実態調査に基づき、児童生徒理解を深め、個に応じた具体的な支援を行っております。また、児童生徒及び保護者と定期的に面談を実施し、落ち着いた空間の中で自分に合ったペースで学習生活できる環境づくり、オンライン学習、週1回の登校を促した学習プリントの配付など、個々の実態に合った支援を行っておりますので、ご理解願います。

答弁 町長 佐藤𠮷彦

1番、深見議員のいじめ、不登校児童生徒の立場に立った48対応をとのお尋ねに引き続きお答えいたします。本町における 2023 年度及び 2024 年度現在までの虐待件数はそれぞれ何件かとのお尋ねですが、2023 年度につきましては2件、2024 年度 11 月末現在までについては虐待疑いを含めて3件確認されているところであります。ご理解をお願いいたします。

質問 1番 深見迪

先ほど、いじめについても不登校についても増えてきているというお話を聞きました。不登校については、小学校ではこの3年間で減ってきている。ただ、児童数の減少を考えると、パーセントからいったらどうなのかというような気がします。逆に、中学校の 16 名というのは、標茶町としてはかなり重い数字だと私は感じました。その点についてまず見解を伺いたいのですが、それが1点目です。それから、昔は青空教室とかと言っていましたけれども、フリースクール、学校に行けない子の居場所づくり、以前は標茶町にもあったのですけれども、人手不足ということもあって、なくなってしまいましたけれども、標茶町には厚岸町のほうからも通ってきていたというようなこともあったのですけれども、この子たちについてはどういうふうに、特に中学校の 16 名の不登校の子供たちについては、どういう取り組みをしているのかということを2点目に聞きたいと思います。3点目に、私いろいろ調べたのだけれども、本町の学校の取り組みの内容というのがよくわからなくて、釧路市で不登校のリーフレットを出しています。これをちょっと見てみたのですが、不登校の原因として「勉強が分からない」というのが一番多いと書いてありました。それから、これは本当に専門家に聞くのもなんなのですけれども、この市で出したリーフレットには、不登校というのは「取り巻く環境によって、どの児童生徒にも起こり得ること」なのだと。特別な子供がそうなるのだというふうには書いていないのです。それから、「その行為を「問題行動」として判断してはならない」とか、「「不登校児童生徒が悪い」という根強い偏見を払拭する」とか、このリーフレットにはそういうふうに書いてあります。結論的には、「不登校は「甘え」や「怠け」でも「弱いから」でもありません」と。これは、「児童生徒や教職員の何気ない一言や素振りが、不登校への偏見につながってはいませんか。教育相談担当者やスクールカウンセラー、教職員の皆さんで不登校について考える機会を持ちましょう」と。そういう機会を研修といいますか、あくまでもこの 16名もいるという重い数字を前提にして、そういう機会をどのように持っていますかということと、こういうリーフレットは本町では作られてはいないのでしょうか。以上のことを伺いたいと思います。

答弁 教育長 青木悟

お答えをいたします。質問が大きく3点あったと思われますので、まず1点目、今の標茶町の不登校の状況をどう思うかという見解について私から述べさせていただきます。標茶町の取り組みである49とか、3点目、どういうふうに対応していくかについては、室長のほうにお願いしたいと考えております。先ほど私から説明させていただいたとおり、本町においても不登校の児童生徒がおります。これについては、毎月、校長会等でもその数値を共有して、やはりどういう取り組みを行っているか、教育委員会としても把握しているところであります。議員おっしゃるように、私もこの数値というのは非常に重く受け止めており、何らかのやはり対応をしなければいけないと教育委員会でも話し合っているところであります。ただ、この要因については、先ほど議員ご指摘のとおり、文科省でも大きな調査が終わったところですけれども、本当に多種多様で、私自身も、不登校というといじめとセットになって使われることが多いので、何かいじめがあったのではないか、つらい思いをしているのではないかというような思いがあったのですが、今回の調査からすると、不登校の要因というのは決して1つではないこと、それから主にやはり子供たちの気力であるとか、先ほど指摘されたとおり、学力であるとか、そういった多様な要因が複数絡み合って発生しているということもデータから、知見が出て明らかになってきたところですので、改めてそういったことを踏まえて対応を考えていかなければいけないと考えているところであります。まず、私からは以上です。

答弁 指導室長 富樫慎也

お答えいたします。まず、不登校のリーフレットについてですけれども、リーフレットを指導室、町教委のほうから発出しているということはございません。リーフレットというよりも、やはり未然防止、それから早期発見、早期対応に係る様々な取り組みの事例というものを各学校に発出し、先ほども虐待のほうでも答弁させていただきましたけれども、各教職員が研修を踏まえて組織で対応しつつ、不登校児童生徒への一人一人への支援、そういったものを講じていく、そのように進めているところです。それから、不登校児童生徒、また、保護者、そちらの方々への支援につきましては、教育委員会と学校、そして専門機関、そういった方を教育委員会はつなぎまして、そこで一人一人の児童生徒の教育的ニーズに合った支援を行っているという状況でございます。例えば保護者と学校が同じ方向を見て、週に1回登校を促す。そして、家庭学習の内容だとか、あるいはタブレットを使ってのオンライン学習を進めるだとか、そういったような形で学びの場を確保するという支援を中心に行っているところでございます。

質問 1番 深見迪

そうすると、例えばフリースクールのような、つまりその子の居場所づくり、こういうことについてはどうなのでしょうか。

答弁 指導室長 富樫慎也

お答えいたします。50不登校児童生徒への対応、大きく括ると生徒指導となりまして、生徒指導提要というものがございます。そこの生徒指導の不登校に関わる支援、そういったものを参考にしたり、それから北海道といたしましては、HOKKAIDO不登校対策プラン、今年の令和6年3月に策定されたものですけれども、これに基づいた支援というものを行っているところです。具体的には、各学校の不登校児童生徒が来た場合の学習場所の確保、そういったところを進めているところです。先ほどのHOKKAIDO不登校対策プランの中では、「校内教育支援センター」という名称で行っています。昔で申しますと、いわゆる空き教室を利用するだとか、そういったところと認識していただければと思います。以上です。

質問 1番 深見迪

リーフレットにも校内のそういう取り組みが書かれてあるのですけれども、これが実働しているかと言ったら失礼ですが、実際にそういうことが、例えばこの子の不登校について全体で研修を行うとか、そういうことがきちんと構築されているのでしょうか。

答弁 指導室長 富樫慎也

お答えいたします。各学校につきましては、児童生徒対応支援シートというものがありまして、それに基づいて、例えば連続欠席3日、そういった児童生徒が存在する場合には、そのシートを作成し、全教職員で共有をするというものがございます。それから、先ほど教育長からお話もありましたけれども、毎月の欠席状況報告というものを求めております。連続7日欠席、そういった児童生徒の報告、そして各校におきましては、その児童生徒を現認するということで家庭訪問、それから先ほどお話ししましたけれども、週1回の登校ということで児童生徒を現認するというようなことで、子供たちと学校をつなぎながら、学校、それから保護者の思い、そういった方向性を一つにして進めているところでございます。(「研修とか」の声あり)

答弁 指導室長 富樫慎也

研修につきましては、不登校の対策プランというものがございまして、詳しく申しますと、まず対策プランが3つありまして、その3つが北海道教育委員会が各校に求めているもの、1つは「みんなが安心して学べる」場所にする、そのみんなが学べる場所にするために児童・生徒会活動を含めながら、人間関係や仲間づくり、そういったものを各教職員の事例、実践、そういったものを研修で深めながら進めているところでございます。それから、心の小さなSOSを見逃さず、「チーム学校」で支援するという部分においては、スクールカウンセラーを活用しながら専門的な研修を進めております。以上です。

質問 1番 深見迪

スクールソーシャルワーカーとの関わりはありますか。

答弁 指導室長 富樫慎也

スクールソーシャルワーカーにつきましては、各学校から要請があった場合、局のほうに報告をし、来ていただいて活用するということになっております。

質問 1番 深見迪

私、この質問を用意したのは、先ほど教育長が不登校の子のこの数字というのは重く受け止めていると。私も、年2回、教育長のほうからいじめについての報告はありまして、やっぱり数字だけだと何げなく聞いて聞き過ごしてしまう。実は、いじめにしても不登校にしても、この数字は非常に重たい数字なのだという捉え方をあまりしてこなかったものですから、改めてやっぱり本当に楽しく小中学生は学校に行っているのかなというような気持ちでいたものですから、こういう質問をしてみました。今、私の時代にはなかったタブレットみたいなものもありますので、実態がどうなっているのかということと、それから、本町の数字としてはこの数字は決して小さい数字ではないぞと思ったものですから。考えてみても、この狭い町内で不登校の中学生が 16 人もいるということは、よくよく考えたら本当に大変なことだと。16 通りの子供たちの本当に大変な悩みがあるのだと思って、今日は質問させていただきました。いじめの報告のときも、もう少し私たちにわかりやすいというか、目に見えるような報告は難しいかもしれませんが、期待したいと思って、

出典:標茶町議会 令和6年第4回定例会 2024年12月3日 議事録 PDF(47ページ) 間違いを知らせる