富良野市議会 令和5年第2回定例会 2023年6月21日
特別な支援を必要とする子どもたちのサポート体制について
2023年6月21日、富良野市議会の一般質問で、橋詰亜咲美議員が「特別な支援を必要とする子どもたちのサポート体制について」質問し、教育委員会教育長 近内栄一、教育委員会教育部長 佐藤保が答弁しました。
- 質問者
- 橋詰亜咲美 議員
- 答弁者
- 教育委員会教育長 近内栄一、教育委員会教育部長 佐藤保
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 橋詰亜咲美
-登壇-通告に従いまして、順次、質問させていただきます。1件目、特別な支援を必要とする子供たちへのサポート体制についての1項目め、中学校での通級指導教室の設置の考えについてお聞きします。通級指導教室では、言葉の発達の遅れや偏り、発音の誤り、吃音などの言葉のリズムの乱れ、口蓋裂や緘黙、また、耳の聞こえにくさに伴う言葉に困り感があったり、友人等とのコミュニケーションに困り感を抱えている場合や、学習面、生活面に何らかの困りがあり、個別の支援が必要である富良野市内の小学生は、扇山小学校にて通級指導を受けています。悩みを抱える児童も多様化している昨今の現状に柔軟に対応され、家庭や関係機関との連携も子供を中心に一貫した支援を行われており、評価しております。ですが、富良野市の通級指導教室の対象は小学生だけとなっており、通級指導教室を退級し、中学校に進学しても、中学校の学習スピードは速く、テスト範囲も広くなり、小学校とはまた違う教科担任制などの大きな環境の変化に、先ほど述べたような困り感を抱える児童が中学校に進学した途端、支援が必要でなくなるとはとても考え難いです。近隣では美瑛中学校や旭川市内には中学校の通級指導教室がありますが、富良野周辺には中学校の通級指導教室はありません。令和4年度より、上富良野高校にて通級の指導を開始した実績はあります。富良野市第4次特別支援教育マスタープランにおいても、特別支援教育の現状と課題で、中学生に対する通級指導教室がないことが課題であると載っています。小学生だけではなく、中学生にも継続した支援が何らかの形で必要だと考えますが、今後、中学校での通級指導教室の設置のお考えが富良野市にあるのか、お聞かせください。2項目め、中学校における特別支援教育支援員の増員についてお聞きします。令和4年度は、小学校に21名、中学校2校に2名ずつの4名で25名の配置であったと把握しています。扇山小学校、東小学校、富良野小学校の3校には、各学年に約1名ずつに近い特別支援教育支援員の配置があり、手厚く感じておりますが、中学校は、富良野東中学校と西中学校に2名ずつの配置であり、小学生のように生活介護を必要とする割合は減りますが、先ほど述べた通級指導教室を退級した生徒や、特別支援学級を利用しながら教科によっては交流学級で特別支援教育支援員の支援を受けながら授業に参加している生徒などのように、学習に関して支援が必要な生徒が多くいます。支援してあげたい生徒はたくさんいますが、担任と特別支援教育支援員だけでは足りなく、授業が終わった後に対応できなかった生徒に声かけをしたり、休み時間に対応しているという声も現場から聞こえてきています。特別支援教育支援員としても、年に2回ほど、支援の内容や子供たちを支援する上で困っていることなどの報告用紙も提出していますし、学習会などの際には、現場からの声は少なからず教育委員会にも届いているとは思っています。富良野市でも増えてきている不登校の問題においても、子供たちからの小さなサインを見逃さないためにも、子供たちを近くで見守る存在である特別支援教育支援員は、学校現場において必要な人材であると考えます。子供たちからすれば、特別支援教育支援員も教師の中の一人にすぎません。そこには、資格があるとかないとかは重要ではなく、自分たちの学校生活のお助けマンの一人です。教育現場においては、子供を中心とし、誰もが共に学び、共に生きる、そして、生き生きと学習できる環境を整え、実現していってほしいと考えます。以上のような観点から、中学校における特別支援教育支援員の増員が必要と考えますが、お考えをお聞かせください。以上で、1回目の質問を終わります。
答弁 教育委員会教育長 近内栄一
-登壇-橋詰議員の御質問にお答えいたします。1件目の特別な支援を必要とする子供たちのサポート体制についての1点目、通級指導教室についてでありますが、本市においても、困り感を抱える児童生徒の比率は年々増加している状況であり、児童については扇山小学校にことばとまなびの教室として設置しております。通級指導を受ける児童は、同校または近隣校の通常学級のクラスに籍を置き、学校生活のほとんどを通常学級で過ごし、週に数時間、通級指導教室へ通い、個々の教育ニーズに応じた個別の指導を受けております。運営に当たっては、保護者との教育相談を基本に、関係機関の連携の下、指導、相談支援体制の充実を図っているところであります。中学校での設置については、全国的にも、小学校に比べ、圧倒的に少ない状況であり、その要因としましては、他の学校に通級するという時間帯、通級の距離など物理的な困難さがある、テスト、入試、人の目等があり、通常授業を抜けることへの抵抗感がある、中学校において対人関係の広がりや部活動等、自分を生かせる場が増え、集団での適応が進み、本人、保護者のニーズそのものがなくなるなどが挙げられております。本市においても同様なことが考えられることから、通級指導についてのニーズや課題を整理するとともに、他自治体の事例を参考に研究してまいります。2点目の特別支援教育支援員の配置についてでありますが、現在、本市においては、市内の小・中学校に在籍している特別な支援が必要な児童生徒に対して、校内及び校外活動において学習面や行動面の支援を行う支援員を小学校に22名、中学校については5名配置しているところであります。支援員の配置につきましては、各学校の特別支援学級及び通常学級において、学習支援だけではなく、生活支援が必要な児童生徒の在籍数を基に調整を行っており、小学校に多く配置しているところであります。中学校においては、生徒の成長に伴い、自立した活動能力が高まる状況を把握しながら配置しているところであり、今後も必要に応じた配置に努めてまいります。以上でございます。
再質問 3番 橋詰亜咲美
まず、通級指導教室について再質問させていただきます。通級指導についてのニーズや課題を整理するとのことでした。江別市では、令和4年度に、子供が通級指導教室を利用している、また、小学校で通級指導教室を利用していた中学生の保護者を対象に、教育委員会が中学校の通級指導教室に関する意向調査を実施した事例などもございます。現在、利用している、または、利用していた家庭も含めて、保護者の意向も確認するために、今後、富良野市として保護者へのアンケート実施のお考えなどはありますでしょうか。
答弁 教育委員会教育部長 佐藤保
橋詰議員の再質問にお答えいたします。いま、中学校に上がるところの通級指導のニーズ調査ということで、やるのかというような御質問かと思います。ニーズ調査については、教育委員会といたしましても必要と考えておりまして、今年度内に調査する予定でございます。具体的にどういった時期に、どういった方法でというのはこれから検討していくものではございますけれども、いま想定しているところですと、現在、ことばとまなびの教室に通う3年生から6年生、これから中学校に上がっていくと思われるお子さんたちの保護者を対象にアンケート調査をしてみようと考えております。以上でございます。
再質問 3番 橋詰亜咲美
アンケートに関しては、必要と考えて今年度内に調査ということが分かりましたので、了解いたしました。次に、特別支援教育支援員の再質問に移らせていただきます。私が、特別支援教育支援員として働いていた経験から、自ら支援を必要と声をかけてくれる生徒はごく僅かで、分からないことを聞くのは恥ずかしいであったり、そのようなことを思ってしまう生徒にそっと手を伸ばしてあげられるような余裕のある支援も支援者側としては必要だと思いますが、学習支援を必要とする生徒はとても多くて、そこまで至っていないというところが現状であります。保護者からの申出による合理的配慮だけではなく、生活や学習、対人面など、指導上の配慮も多様化しており、現状の人数ではそれらのニーズに対応し切れていないのではないかと考えます。第1次富良野市教育振興基本計画の特別支援教育の充実の中の特別支援教育環境の整備、充実で、各校の状況に応じた特別支援教育支援員の適正配置を行いますとありますが、特別支援連携協議会などからは実際に特別支援教育支援員の増員の必要性などの声は上がっていたのでしょうか、お聞かせください。
答弁 教育委員会教育部長 佐藤保
橋詰議員の再質問にお答えいたします。いま、学校での配慮が必要なお子さんがいるという現場の声がありました。その中で、そういった声が富良野市特別支援連携協議会を通じて聞こえてきているかというような御質問かと思いますけれども、富良野市特別支援連携協議会の中では、教育相談ですとか、保護者の意向、そういったところに関係する学校の先生とか、市の教育委員会の職員、また保健師ですとか、あと、通級指導教室の専門の先生とかが入ってやっている協議会でございます。その中の声では、保護者の意向に沿ったもの、また教育相談、あと、その後、教育相談を経て実際に進学されるときにどういった学級に入るのか、通常学級なのか、それと、通常学級に入りながらも配慮が必要な、経過観察と呼ばれるお子さんですけれども、そういったところの引継ぎとかをやっているところでもございまして、そういうところでいきますと、現場からは、多いから困るとか、そういった声というのは直接は聞こえてはいません。その中で、学校と調整しながら、進学される児童生徒の学校内での支援というところは校内全体でやっていくものと考えております。以上でございます。