富良野市議会 令和3年第4回定例会 2021年12月8日
不登校やクラスになじめない児童生徒への支援の充実について
2021年12月8日、富良野市議会の一般質問で、大西三奈子議員が「不登校やクラスになじめない児童生徒への支援の充実について」質問し、教育委員会教育長 近内栄一、教育委員会教育部長 亀渕雅彦が答弁しました。
- 質問者
- 大西三奈子 議員
- 答弁者
- 教育委員会教育長 近内栄一、教育委員会教育部長 亀渕雅彦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 大西三奈子
-登壇-通告に従いまして、質問してまいります。不登校やクラスになじめない児童生徒への支援の充実について伺います。令和3年10月に文部科学省から報告されました令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要によりますと、不登校児童生徒数が8年連続で増加し、約55%の不登校児童生徒が90日以上欠席しているなど憂慮すべき状況にあるとされ、強い危機感や不安感を伴う場合の表現をされています。また、教育機会確保法の趣旨の浸透の側面も考えられるが、生活環境の変化により生活リズムが乱れやすい状況や、学校生活においてさまざまな制限がある中で交友関係を築くなど、登校する意欲が湧きにくい状況にあったことなども背景として考えられると報告されています。あわせて、いじめや暴力行為は減少したものの、自殺した児童生徒数は調査開始以降最多となり、極めて憂慮すべき状況が報告されました。新型コロナウイルス感染症によって、学校や家庭における生活や環境が大きく変化し、さまざまな行動制限は子供たちが得られるはずだった学びの機会や経験が減少した可能性を含んでおり、必ずしも肯定的に捉えることはできないと分析されています。人と人との距離が広がる中、不安や悩みを相談できない子供たちがいる可能性があること、ひとりで抱え込んだりする可能性があることにも考慮する必要があるとの認識に立たれ、今後の対策について二つの施策を掲げています。一つ目に、個々の児童生徒の状況に応じた必要な支援や、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、関係機関との連携による教育相談体制の充実を推進する、二つ目に、未然防止と早期発見、早期対応の取り組みや、家庭、地域社会等の理解を得て地域ぐるみで取り組みを推進するとされています。そこで、本市の不登校にかかわる内容についてお伺いします。最初に、1項目め、不登校やクラスになじめない児童生徒の対応状況と、適応指導教室等の現状と課題について、6点伺います。1点目、本市の不登校児童生徒数とその傾向について伺います。2点目、適応指導教室について伺います。教室の目的は、体調不良などで学校を休みがちになったり、登校できずに家庭で過ごしたりしている児童生徒のために、家庭や学校と協力し、悩みや思いを受けとめて学校への復帰や社会的な自立に向けて歩み出せるよう支援する場となっています。適応指導教室の利用につながっている人数、対応内容と評価について伺います。3点目、適応指導教室に行こうとしない、行けないという声が多く、私も保護者から悩みを聞く機会がふえています。その子供と保護者たちが抱える課題と対応について伺います。4点目、不登校や学校になじめない児童のために学校を改修して教室を開設する他自治体の取り組みですが、スクールソーシャルワーカーが個別指導に取り組む事例もあり、児童期からクラスや学校になじめずに悩んでいる段階からの早期介入が効果を得ているようです。本市では、現在、図書館3階に開設している適応指導教室ですが、学校内に設置することで、児童生徒が校内での居場所の選択肢をふやしたり、また、学校に行けたという自己肯定感にもつながると考えます。対象者が利用しやすい環境を整えることで利用率を高め、支援を必要とする児童生徒と保護者が安心して教育を受けることにつながると考えられることから、検討すべき課題と考えますが、見解を伺います。5点目、児童生徒へ1人1台の端末配置が行われ、学校教育のICT化が進む中、学校での使用の促進に向けて、昨年12月、第4回定例会でも一般質問させていただきました。不登校児童生徒に対し、ICTを活用した学習支援、対面指導などにより出席や学習状況の把握、学習評価の工夫などを進め、多様な教育の確保に努めるとの答弁をいただきましたが、タブレット導入による効果について、現時点での評価と今後の課題を伺います。6点目、教育機会確保法により学校以外の場の重要性が認められていることや、多様性が進む社会において、それぞれの児童生徒に合わせた取り組みを行うことが必要と考えます。それらを踏まえて、フリースクールなど学校以外の居場所に対する見解を伺います。次に、2項目め、不登校を未然に防ぐための早期発見と支援について、3点伺います。1点目、今年度から児童生徒理解・支援シートが導入され、不登校傾向などの早期発見と組織的に対応する体制を整えつつあると理解していますが、依然として当事者である児童生徒や保護者は孤独と不安を抱えながら過ごしている実態と聞きます。不登校の傾向にある児童生徒の人数と、その対応方法などの仕組みについて伺います。2点目、教育相談体制の充実の推進に向けては、支援を必要としている児童生徒や保護者に悩んでいる段階から早期介入していくことが重要です。学校と保護者の相談体制や、児童生徒との丁寧なかかわりを持つためにスクールソーシャルワーカーを配置し、地域の多職種が連携して児童生徒と保護者と学校を支える必要があると考えますが、見解を伺います。3点目、周囲に理解されず、不登校の原因にもなっている可能性のあるHSC、ハイリー・センシティブ・チャイルドについて伺います。コロナ禍に入り、HSPやHSC、訳すと非常に感受性が強く敏感な人、子供という言葉を見聞きするようになりました。HSPは、環境や性格などの後天的なものではなく、先天的な気質、生まれ持った性質であることがわかっているそうで、統計的には人口の15から20%を占めるそうです。特徴は、深く情報処理を行う、過剰な刺激を受けやすい、共感しやすい、心の境界線が薄くもろい、疲れやすい、自己否定が強いといった内容です。不登校の要因で最も高い数値を示す無気力、不安が四十六、七%を占めている状況から、コロナ禍を受けて不安の多い社会になり、HSCにとってはより不安を大きくする機会がふえていることになり、不調を覚える方がふえているという報道もあります。HSCに詳しい医師によると、おおよそ5人に1人がHSCであると考えられ、発達障がいと異なる特徴で、人の気持ちがわかり過ぎるくらいわかる、そのため、学校でもほかの子供がつらい思いをしているのを自分のことのように感じて心を痛めたりするという現場での状況を説明されています。そうしたことから、学校現場でのかかわりなどが重要となるため、認知度向上や、学校教育におけるHSCへの配慮が大切であると考えますが、取り組みについて伺います。以上、1回目の質問といたします。
答弁 教育委員会教育長 近内栄一
-登壇-大西議員の御質問にお答えいたします。1項目めの不登校やクラスになじめない児童生徒への支援の充実についての1点目、不登校やクラスになじめない児童生徒の対応状況と、適応指導教室の現状と課題についての不登校の児童生徒数とその傾向についてでありますが、令和2年度の30日以上欠席の児童生徒数は小学校で5名、中学校で20名となっており、全道平均より低い発現率ではありますが、一定数の不登校児童生徒がいる状況であります。そのうち約5割が90日以上欠席するなど、長期化する傾向にあります。また、不登校の要因としては、無気力と不安が最も多く、生活リズムの乱れ、学業の不振、家庭の状況など多岐にわたっております。次に、適応指導教室の利用につながっている人数、対応内容と評価についてでありますが、令和3年度の入室申込者数は9名であり、そのうち8名が通室しております。対応内容は、児童生徒一人一人の実態に応じて、体験活動、レクリエーション、スポーツ、学習活動など、個々に適した対応や環境づくりを支援しており、徐々に学校生活への適応が図られるよう工夫するとともに、本年7月より希望者参加型の体験活動を企画し、利用しやすい取り組みの充実を図っております。次に、適応指導教室に係る子供と保護者たちが抱える課題と対応についてでありますが、不登校は多様な要因、背景によって結果的に児童生徒が不登校になっていることから、その行為を問題行動と判断はせず、児童生徒によっては不登校の時期が休養や自分の見詰め直しなどの積極的な意味を持つ機会であるとも考えておりますが、一方、学業のおくれや社会的な自立への課題があります。そのため、適応指導教室は一つの選択肢として捉えるとともに、当該児童生徒や保護者とのかかわりをつくり、関係機関やスクールカウンセラーなどからの助言を踏まえ、組織的、計画的に支援してまいります。次に、適応指導教室を学校内に設置するなど、対象者が利用しやすい環境を整えることについてでありますが、適応指導教室の運営に当たっては、保護者の方から児童生徒の実情に合わせた運用への要望もあったことから、必要に応じて開室時間を18時まで延長するなど柔軟な運営を行うこととしており、今後、学校内など児童生徒の要望に応じた対応についても準備を進めるなど、引き続き多様な教育の場の確保に努めてまいります。次に、不登校児童生徒へのタブレット導入による効果、現時点での評価についてでありますが、不登校児童生徒が自宅におけるICTなどを活用した学習活動が一定の条件を満たした場合、円滑な学校復帰が可能となるような手法であり、かつ、当該児童生徒の自立を助ける上で有効、適切であると判断する場合に、指導要録上、出席扱いとすること及びその成果を評価に反映することはできます。今後は、より多くの不登校児童生徒が、学校などと児童生徒、保護者がつながるツールとして活用し、学習などに対する意欲やその成果を認め、適切に評価することで自己肯定感を高め、学校復帰や社会的自立に向かうよう支援してまいります。次に、フリースクールなど学校以外の居場所への見解についてでありますが、不登校児童生徒への支援については、民間施設やNPOなどのフリースクールなどにおいてもさまざまな取り組みがなされており、フリースクールなどの取り組みの自主性や成果を踏まえつつ、より積極的な連携を図っていくことが望ましいと考えております。また、連携のあり方としては、フリースクールなどで相談、指導を受ける際に、保護者と学校、子供が必要としている支援について共通認識を持ち、総合的に判断することが重要であり、学校、保護者、フリースクールなどが、不登校児童生徒の自立に向け、状況を共有、連携し、相互に協力、補完することが必要であると考えております。2項目めの、不登校を未然に防ぐための早期発見と支援についての不登校傾向にある児童生徒の人数とその対応方法などの仕組みについてでありますが、不登校傾向、7日以上、29日以下の欠席者の児童生徒は、小学校3名、中学校1名がおり、児童生徒一人一人の状況について児童生徒理解・支援シートを作成し、校内、関係機関と共有し、組織的、計画的に支援を行っております。次に、スクールソーシャルワーカーの配置についてでありますが、スクールソーシャルワーカーは、教育の分野に加え、社会福祉に関する専門知識を有し、学校、家庭、関係機関などが連携し、連絡調整を行い、多様な支援方法を用いて課題解決の対応を図ることから、本市においても、問題を抱える児童生徒の支援をより効果的に行うためには、スクールソーシャルワーカーは必要であると考えております。次に、HSCの認知度向上や、学校教育における配慮に向けた取り組みについてでありますが、HSCは、他人の気持ちや環境の変化を敏感に察知するなどの気質を持つ子供のことでありますが、病気や障がいではなく、生まれつき持った気質であり、ストレスや不安を蓄積し、心身に症状が出ることがあります。HSCが感じることは、ほかの児童生徒についても少なからずストレスや不安に感じることがあることから、学校においては、全ての児童生徒が安心して過ごせる基礎的環境づくりや研修の充実を図るとともに、特別な支援が必要な児童生徒についてはすくらむふらのを活用し、本人や保護者の願いを聞き、状況を踏まえた個別の教育支援計画と指導計画を作成し、効果的な支援に努めてまいります。以上でございます。
質問 3番 大西三奈子
1項目めの不登校児童生徒数とその傾向について確認させていただきます。小学生5名、中学生20名ということで、そのうち半数、5割が90日以上の欠席ということで、長期化ということで答弁いただきました。その中で、全道平均より低いけれども、一定数いるということで答弁いただいているのですけれども、文部科学省のほうで出されています令和2年度の調査結果の概要によりますと、小・中学校における不登校の状況について、1,000人当たりの不登校児童生徒数が出されていますけれども、北海道は全国で2番目に高い、47都道府県中2位ということで、その前の年、令和元年度は3位、そこから2位に上がっているということで、北海道自体も人数は多いのですけれども、そこと比較して平均よりは低いということだったのですけれども、私としては、本市の不登校の児童生徒数が多いなというふうな印象を持っておりますけれども、そこのあたりについて、教育委員会の認識はどのようになっているのか、お伺いしたいと思います。
答弁 教育委員会教育部長 亀渕雅彦(教育委員会教育部長は2023年3月まで)
大西議員の再質問にお答えいたします。不登校児童数の関係でありますけれども、昨年、令和2年度の平均の中で、全国平均等々を含めてどう考えるかということでありますけれども、資料によりますと、北海道につきましては、先ほど大西議員が言われましたように、47都道府県の中での2位ということではありましたけれども、本市におきましては、道と比較した中で、小学校の中では全道平均が11.5名の中で本市におきましては5.1名、また、中学校におきましては全道平均が51.6名の中で本市の部分が50.4名ということであります。その部分で、ちょっと中学生の部分におきましては少し多い傾向にあるのかなとは思いますけれども、小学生の部分においては少ないということで思っておりますので、そのように答弁をさせていただいたところです。以上です。
質問 3番 大西三奈子
いまの人数については把握しました。認識についても了解しましたけれども、ここで大事なのは、数ではなくて、その次に質問させていただきました適応指導教室、ここの機能が本当に重要な役割を果たすのではないかというふうに考えておりますし、ここの対応も、7月からの参加型の体験活動ですか、そういったことを通して、令和2年度の実績では、適応指導教室は体験利用が小学校6年生1名だったところが、いまの取り組みですと、申し込み9名で、うち8名が通室ということで、すごく、この短期間の中で努力なさっている結果が出てきているなというふうには理解をしております。3点目で質問しましたこの不登校指導教室に行こうとしない、行けないという子供たち、これが、実際のところ、数でいきますと不登校が小・中学校25名、その傾向にあるお子さんが4名、そのうちの8名が通室というふうになりますと、では、それ以外の子供たち、保護者、こういった方々に対する支援、ここも重要になるのではないかと思います。それを踏まえた上での教育機会確保法ではないかと思います。ここの点について、保護者の抱える課題、先ほど述べてはいただきましたけれども、こういった声が届いているのかどうなのか、保護者の悩み、そういったものがまず拾えているかどうか、実態についてお伺いしたいと思います。
答弁 教育委員会教育部長 亀渕雅彦(教育委員会教育部長は2023年3月まで)
大西議員の再質問にお答えいたします。適応指導教室に行けない子供たちの保護者の声が届いているのかということでありますけれども、こちらにつきましては、学校を通じて取り上げ、収集をしている部分、あるいは、直接、保護者の方々が教育委員会のほうに来られて中で話を聞く場面等があります。そんな中で、保護者の声というのは一定程度を取り上げているところであります。以上です。
質問 3番 大西三奈子
一定程度取り上げていただいているということですけれども、先ほどの答弁、課題についてお伺いした際にお答えいただいたのは、文部科学省が出されています不登校児童生徒への支援に対する基本的な考え方に載っている支援の視点というところを、本市の課題ということで上げていただいたのかと思います。そこに出てくるのが、休養が大事で自分を見詰め直す時期でもある、それはもう、理解します。次の文章が大事だと思いますけれども、一方で学業のおくれですとか、進路選択上の不利益、社会的自立へのリスクが存在するということを留意しなければならない、ここのところが私は大変重要なのではないかと思うのです。やはり、中学生で不登校がふえている。中学校2年生、3年生になってくると、高校進学に対してどうしていくのかということが物すごい保護者の中での悩みになっている、社会人にどう自立させていけるか悩んでいる、こういった声が届いているかと思います。それで、学校の教育の意義とか役割についてということで、富良野市でも、適応指導教室を開設されて、まいくらすも開設されている。それからもう一つ、この教育点検シートの中でいきますと、令和元年度よりNPO法人との協定によって学習サポート事業も実施している。こういったところでいきますと、保護者の声に応えていくという意味では、適応指導教室の御案内の仕方、ここにももう一歩前進できる部分があるのではないかと思いますが、その部分についてどうお考えなのか、伺いたいと思います。
答弁 教育委員会教育部長 亀渕雅彦(教育委員会教育部長は2023年3月まで)
大西議員の再々質問にお答えいたします。課題の部分を克服する部分において、保護者の声を聞いた中でさらにもう一歩進めるべきではないのかということでございます。こちらにつきましては、先ほど教育長の答弁にもありましたように、適応指導教室が全てではないというふうに思っています。また、学校におきましても、やはり、それぞれ子供さんたちにおいての対応の部分、それぞれの選択肢があるというふうに思っています。そんな中では、多様な機会を設けることが大事だというふうに思っています。そんな中で、先ほどからもありましたとおり、適応指導教室の中に学習サポートという部分もございます。そんな部分、本当に何が必要なのかという部分、それとさらに、適応指導室自体も、教育長の答弁でもありましたけれども、やはり、保護者の声を聞きながらもっと柔軟に対応できるように、時間の関係ですとか、あるいは場所の関係ですとか、そういうものを、いま、見直していく、また、その状況によっては対応していこうというふうに考えています。そんな部分で、それぞれの課題に対して対応していきたいというふうに思っているところです。以上です。
質問 3番 大西三奈子
いま、親の声に耳を傾けて、それに対して対応していくということで答弁をいただいたかと思いますので、前進していくのだと思いますし、先ほど、4点目の質問で答弁いただいているのが、適応指導教室、いま、図書館の3階でやっているけれども、お子さんの事情に合わせて外に出向いていってということで、アウトリーチ型の支援の充実というところも考えられているのかなというふうに理解をしました。そこで、大事なことは、周知がすごく大事になってくるのではないかと思います。適応指導教室の案内は、定期的に、今後の取り組みの課題のところで改善策で出てきていますけれども、パンフレット等を各家庭に複数回配付するなど周知の手段や方法等を工夫するというふうになっているのですね。私自身も、あまり、まいくらすだとかという適応指導教室の案内を見ていないのも実態ですし、保護者の方に伺うと、あまり目に触れていないということ、それから、お子さんに聞いても、あまり見たことがない、知らないよという声は聞こえております。そういった意味で、紙で配付もいいのだと思うのですけれども、例えば、いま、マチコミですとか、随分、メール関係だとか、そういったICTを活用したということでは周知しやすくなったのではないかなというふうに思いますけれども、そういった手段をとっていく必要があるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 教育委員会教育部長 亀渕雅彦(教育委員会教育部長は2023年3月まで)
大西議員の再々質問にお答えいたします。まいくらす等々の周知の考え方でありますけれども、いま現在におきましては、全ての生徒、御家庭にということでは配付はしていないところです。やはり、必要なお子さん、御家庭の部分を基本的に周知させていただいているところです。いま、そんな中で、マチコミだとかほかの手段もあるのではないかということでありますけれども、全体にというよりも、必要な御家庭等々を中心にしながら周知を図ってまいりたいというふうに思っております。以上です。
質問 3番 大西三奈子
いま、必要な御家庭にということでしたけれども、誰でも、いつでも起こり得る可能性があるのではないかと私は懸念をしております。本当に、子供たち、いま本当に、例えば給食時間も、前を向いてみんなで御飯を食べて、いろんな会話ができないような環境の中で生活をしているとなると、一人で孤独に悩むお子さんも出てくるでしょうし、親御さんが気づけない可能性もあるのではないかと思うのです。特に、中学生が増加しているのであれば、中学生であれば、自分たちで見て、ある程度判断する力は持っているのではないかと思うので、そういった意味で、全員にこういったことを活動しているのだという市の取り組みは周知すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 教育委員会教育長 近内栄一
大西議員の再々質問にお答えいたします。ただいま部長から必要に応じてというふうな答弁がありましたけれども、これは、具体的な行き渋りだとか、そういったものも含めて、不安を抱えるような、そういった御家庭に対して情報を提供するというふうな、少し限定的な話なのですが、実はこれは、一昨年、保護者のグループの方とお話しする中で、しっかりとそのあたりを学校にも認識していただきたいというふうなお話がありました。したがいまして、例えば、今年の校長会、教頭会、4月に行ったのですけれども、その中で、まいくらす、適応指導教室についてのこういったリーフレットをお出しして、学校でしっかり認識をして、そういったことを広く保護者に伝えてくださいと。なぜならば、どういったお子さんでも、ひょっとしたら不登校、あるいは不登校ぎみになることがあり得るということで、迅速に対応していただきたいということで各学校に対して出しております。そういった中で、やはり、これは、年間に数回とか、そういった限定的な話ではなくて、今後、議員がお話しされているように、ICT、1人1台タブレット、これは学校と家庭をつなぐ情報共有のツールとしてもいま活用を始めておりますので、そういったことも含めて、常時、心配になったときは御相談くださいと、そういうふうなことで考えております。現に、このリーフレットの中ではそういったことについて随時相談くださいということになっておりますので、リーフレット自体は限定的なものではなく、どなたでもごらんいただいて相談していただける、そういった内容になっております。以上でございます。
質問 3番 大西三奈子
いま、同じ認識に立って校長会なんかでも動かれているということですので、今後も引き続き期待したい部分ではあります。先ほどICT、タブレットということで出てきましたので、5点目の質問に移らせていただきますが、先ほどの答弁、現時点での評価、それから今後の課題ということにつきましては、これも文部科学省から出されていますデータの中に出てきていますけれども、出席扱いの要件等、先ほど御説明いただいたかと思いますが、まず、これは早急に整えていかなければならないのではないかと思うのは、全国の取り組みの中で、すごく、ICTを活用して不登校支援の学習支援に生かせたという数が伸びているのですよね、全国で。数は少ないですけれども、急増しております。自宅におけるICT等を活用した学習活動、これを使って、指導要録上、出席扱いとした児童生徒数が伸びてきておりますので、富良野市もここは頑張っていったらいいのではないかと思うのです。それで、早急に整えるべきではないかと思いますけれども、まず、規程の作成が必要だと思いますけれども、そういった要件は整備されたのかどうか、お伺いしたいと思います。
答弁 教育委員会教育部長 亀渕雅彦(教育委員会教育部長は2023年3月まで)
大西議員の再々質問にお答えいたします。ICTを活用した中での評価についての規程等々をつくっているのかということでありますけれども、規程につきましては、まだ具体的なものは、正直、つくってございません。基本的には、それぞれICTを活用した中で、子供たち、生徒たちと、また学習状況、それを学校がそれぞれ把握した中で、どのように判断していくのかということが基本であります。そんな中で、各学校における規程の部分については、それぞれ、いま、検討がされるというふうに思っておりますので、その中で、ICTを活用した中で、評価、指導要録上の扱い等々になるように進めてまいりたいというふうに思います。以上です。
質問 3番 大西三奈子
これから整備を進めるということですけれども、これは早急に整えるべきではないかと思います。何か、開始に至らない要因ですとか、そういったことがあるのかどうか。ICTを推進させるためのチームがあると思いますけれども、そういったチームの中で作成をしていくのか、それとも、これは不登校として、別途、扱いをした中で進めていく考えなのか、そのお考えについて伺いたいと思います。
答弁 教育委員会教育部長 亀渕雅彦(教育委員会教育部長は2023年3月まで)
大西議員の再々質問にお答えします。基準をつくる部分において、ICTの推進委員会なのか、あるいは、別途、不登校としての扱いなのかということでありますけれども、やはり、いま、ICTを活用した学びにつきましては、まだ、いま、いろいろな試行をしている状況であります。そんな中では、ICTの推進委員会の中で、ほかの通常の授業等も含めながら、基準といいますか、その部分は考えていきたいというふうに思っております。以上です。
質問 3番 大西三奈子
ICTが進むということで、御努力いただきたいと思います。多様な教育の機会、これは、ICTも含まれますし、先ほどの質問ではフリースクールなど、学校以外の居場所に対してということでお伺いさせていただきました。子ども未来づくりフォーラムの中でも、ある学校の保護者のアンケートの中でも、フリースクールがあったらいいとかという要望も地域の声としては上がっている現状だというふうに捉えております。教育委員会でも、積極的な連携を図っていくことが望ましいというふうにお考えですし、連携のあり方についても共有、連携して、相互の協力だったり補完することが必要だというふうにおっしゃられておりました。それで、こちらも、文部科学省のほうから、データでも、それから通達でも出ておりますけれども、重要性は教育委員会としては持っているということは理解できましたけれども、その必要性についてはどうお考えなのか、伺いたいと思います。
答弁 教育委員会教育部長 亀渕雅彦(教育委員会教育部長は2023年3月まで)
大西議員の再々質問にお答えいたします。フリースクールの必要性をどのように考えているかということでありますけれども、フリースクールにつきましては、市が設置するものではないというふうに思っています。民間であったり、NPOであったり等々が設置するものでありますので、本来、本市におきましては、まだフリースクール等々はないのが現状かというふうに思います。そんな部分で、もしそういう気概のある団体等々があれば、そこの部分については、ぜひ、設立だとか、富良野の例えば分校なのかわかりませんけれども、そんな形で整備されていくことが望ましいのかなというふうに思っています。それに対しまして、教育委員会としても連携を、あるいは学校等、できた場合には連携をしていきたいというふうに考えているところです。以上です。
再質問 3番 大西三奈子
それでは、2項目めのほうの再質問に入らせていただきたいと思います。令和3年から始めた児童生徒理解・支援シートについては、事前にお伺いをしたところ、富良野でオリジナルの部分も入れ込みながら、数を拾いながら支援をしていくということで、すごく前向きな動きをとられているのだというふうに理解をしておりますが、児童生徒の人数が小学生3名と中学生1名ということで答弁いただきましたけれども、ちょっと私が相談を受ける数からいきますと乖離があるのではないかなというふうに思います。拾い方が7日以上で29日未満で拾うということですけれども、いま、学校に行けなくなっているお子さんは、例えば、1週間の中で定期的に一、二回は必ず休んでいるお子さんですとか、1週間のうち1回か2回行ってまた休んでみたいな、そういうことになってくると、この数に上がってこないのではないかなというふうに思うのですね。そうすると、本当に必要な人に早期に支援の手が行き渡っているのだろうか、そこに疑問を感じるのですけれども、この乖離、私は乖離と感じるのですけれども、拾い方の工夫などというのはどういうふうに考えていらっしゃるのか、お伺いしたいと思います。
答弁 教育委員会教育部長 亀渕雅彦(教育委員会教育部長は2023年3月まで)
大西議員の再質問にお答えいたします。不登校傾向の子供たちの把握の関係でありますけれども、今回、答弁をさせていただきました小学校3名、中学校1名という部分につきましては、不登校傾向にあるものということで数えております。ただ、その以外の部分では、病欠的な部分であったり、あるいは、不登校とは違う別な意味でのその他ということでカウントしているものがあります。その部分を含めますともう少し大きな数になるのかと思いますけれども、ただ、やはり不登校傾向にある子供たちを支援するにおきまして理解・支援シートを作成しておりますので、必要に応じてはその子供たちにつきましても支援シートを作成し、それぞれが共有し、支援の仕方を共有していきたいというふうに思っているところです。以上です。
再質問 3番 大西三奈子
数としてはこの数だけれども、その他も含めてこのシートを活用して、組織的に支援しているということの理解をさせていただきました。この児童生徒理解・支援シートを、小学校1年生から高校3年生までということで、小・中学生に限らず、その先も自立に向けてということで取り組まれていることは、私は大変すばらしいことだと思っております。大事なことは、小学校、中学校、高校とかというふうに線を引いてしまわないことが大事なのではないかと思いますけれども、この活動の責任、窓口的なもの、これはどこが担っていかれるのか、学校教育の所管でもあり、こども未来課での所管でもあるというふうに考えますけれども、この考え方についてお伺いしたいと思います。
答弁 教育委員会教育部長 亀渕雅彦(教育委員会教育部長は2023年3月まで)
大西議員の再々質問にお答えいたします。理解・支援シートの部分が、小学校から高校までというふうに引き継がれていくものであります。その中で、どこが所管するのかということでありますけれども、いま現在、理解・支援シートにつきましては、学校教育課が所管をしながら、各学校から、毎月、情報を提供していただいているところであります。ただ、今後におきましては、学校教育課、またこども未来課を含めた中で包括的な支援体制もつくっていきたいというふうに考えておりますので、そんな中で、それぞれ共有を引き継いでいけるというふうに持っていきたいというふうに考えているところです。
再質問 3番 大西三奈子
包括的ということで理解しました。ここで大事なこととして、もう一点あると思うのですけれども、この実態に対して不登校が生じないような学校づくりをしていくということが、ここが私は一番大事ではないかと思います。子供たちの声として伺う中で聞こえる声、職員室の出入りが厳し過ぎて職員室に入って行きたくないと。だから、相談したくても出入りに恐怖を感じるですとか、あと、人によって対応が違ったり、気軽に話せる相手がいないから、勉強も難しくて学校はつらい場所なのだ、そういう声、子供たちから聞こえてきます。ここに改善の手を打つ必要があるのではないかと思いますけれども、ここのリーダーシップ、学校が図るのか、教育委員会が一体となって努力されていくのか、ここの考えについて、また、そういう子供たちの声があるという実態について認識されているのか、お伺いしたいと思います。
答弁 教育委員会教育長 近内栄一
大西議員の再々質問にお答えいたします。リーダーシップという話で、教育委員会も含めてのお話だと思いますけれども、基本的に、学校は子供たちが元気に登校して勉強、あるいはスポーツ、それから交友関係、そういったものを築きながら全体的な人間形成を行っていく、そういった場だと思います。そういった中で大切なのは、やはり、学校に行きたいと思ってもらえる、そしてまた、授業が楽しいだけではなくて、さまざまな困り事、いろいろあると思います。それは、職員室もあるかもしれません。あるいは、保健室があるかもしれない。また、学校図書館、そういったものもあるかもしれない。そういった意味で、やはり、それぞれの子供たちの特性に応じた居場所といいますか、要は、子供の困っていること、それに対応できるような、そういった状況づくりが大切だと思います。これについては、教育委員会としては管理職の研修会を行っております。そういった中で、私も講師としてお話をさせていただいているところではありますけれども、基本的には、各学校が校長のリーダーシップでマネジメントをしていく、組織としてそれぞれの学校がよりよい形、それは、学校だけではなくて、保護者、そして地域と一緒になってつくり上げていくというふうなことが重要かなと思っています。本市では、コミュニティ・スクールの設置が全ての小・中学校でできております。そういった中で、保護者、それから地域の皆さんの御意見も賜りながら、学校が全体として子供たちが安心していられる、そういった場所づくりを今後もさらに進めていきたいというふうに考えております。以上でございます。
再質問 3番 大西三奈子
いま、居場所づくりが大事ということで理解をしました。それで、いま言ったように、教育相談体制をしっかりしていくということがすごく大事になるということで、質問の中で挙げさせていただきましたスクールソーシャルワーカーの配置についてお伺いしたいのですが、必要であるというふうに答弁をいただきました。私の過去の質問でも、専門職の配置についても検討するということで、先ほど包括的に支援をしていくということから言いますと、新庁舎が開設されて保健センターがあいたときに、そこで包括的な相談窓口を設けてやっていくといった答弁もいただいたこともありましたけれども、今回のこのスクールソーシャルワーカーの必要性というのは、本市では配置する考えがあるのかどうか、まず、ちょっとその点についてお伺いしたいと思います。
答弁 教育委員会教育部長 亀渕雅彦(教育委員会教育部長は2023年3月まで)
大西議員の再々質問にお答えいたします。スクールソーシャルワーカーの配置の考え方でありますけれども、これにつきましては、以前の一般質問の中でもお答えさせていただいておりますし、言われたとおり、保健センターの2階の部分が新庁舎に移転した場合、その中で包括支援センターをいま立ち上げていこうというふうに思っています。そんな中で、その中の専門職としてスクールソーシャルワーカーになり得る人材のほうを確保し、配置をしていきたいというふうに思っているところであります。
再質問 3番 大西三奈子
導入時期について、それから専門職の配置ということで理解をしました。この点、あわせてなのですけれども、全国の先進事例の中でICTを活用した事例をちょっと紹介させていただきたいのですけれども、指導の充実のためにということで、大阪市で児童生徒ボードというのをつくっていまして、これは、学校生活上のデータですとか、健診情報、そういった部分を多面的に把握して丁寧に子供に接するということで、子供が抱える問題を早期発見したり解決したり、それを、スクールソーシャルワーカーですとか、カウンセラー、学校医など、地域全体で学校を支える仕組みをつくっているところがありますけれども、せっかくICTを進めていくのであれば、こういった活用も研究の中に入れていただくというお考えについてはいかがでしょうか。
答弁 教育委員会教育部長 亀渕雅彦(教育委員会教育部長は2023年3月まで)
大西議員の再々質問にお答えいたします。大阪で導入をされているような児童生徒ボード等々のICTを活用した導入はどうかということであります。具体的なものは、いまのところまだ持ち合わせてはおりませんけれども、やはり、今後の事務的な部分の効率化であったり、共有という部分でICTを活用していくことは非常に必要なのかなというふうに思っておりますので、今後、先進的な取り組み等々も調査をさせていただきながら研究していきたいというふうに思っております。以上です。
再質問 3番 大西三奈子
3点目の最後のHSCの関係で御質問させていただきたいと思います。先ほどの答弁の中で、すくらむふらのの活用について出てきていましたけれども、これは、いま、保護者の集まりの中でよく耳にするのが、なかなか活用ができていないとか、もらったけれども、そのまましまってあるだとか、そういった実態があるようなのですね。これ、効果的に支援するのにすくらむふらのを活用するということで御答弁いただきましたので、ぜひ、すくらむふらのの活用についても研修を、保護者がどのように使っていったらいいのかというあたりを保護者の皆さんと一緒に学ぶ機会をつくってもいいのではないかと思いますが、そこについてのお考えはいかがでしょうか。
答弁 教育委員会教育部長 亀渕雅彦(教育委員会教育部長は2023年3月まで)
大西議員の再質問にお答えいたします。すくらむふらの等々の活用を保護者にもっと伝えていく、研修等々を行うべきではないかということであります。これにつきましては、特別支援計画のマスタープランを本年度から見直した中で、その計画を保護者の方にも知っていただくように概要版等々も作成をさせていただいて、配付をさせていただきました。その中で、より詳しく理解をしていただくために、今後、なかなか研修会まで行くのかどうかはわかりませんけれども、改めての周知だとかも含めながら進めてまいりたいというふうに思っております。以上です。
再質問 3番 大西三奈子
ぜひ、学び合う機会があると、また意見交換の機会にもなりますので、そういった保護者の集う場、こういったものを大切にされたらいかがかなというふうに思います。また、研修を充実されるということも先ほど答弁では伺いましたが、いま、とってもわかりやすい本がこのHSCに対して出ておりまして、漫画で見てもわかるような本ですとか、それから、10代のお子さん、思春期のお子さんが抱えるHSCの心の課題だとかも本で記されているものも、私も調べたら目にしておりますので、ぜひ、例えば学校図書ですとか、それから図書館ですとか、一般の市民の方、御家庭でも活用できるものになるのではないかと思いますので、そういった工夫もしながら、全ての生徒が安心して過ごせる環境をつくられたらいかがかと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 教育委員会教育部長 亀渕雅彦(教育委員会教育部長は2023年3月まで)
大西議員の再々質問にお答えいたします。HSCを理解するためのいろいろな図書、書籍が出ているということでありますので、それらにつきましては、図書館の中でも、今度、選書をしていくような形で少しそろえていきたいというふうに思っております。以上です。