みんなの議会

標茶町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月9日

不登校の児童生徒と向き合う環境を

2026年3月9日、標茶町議会の一般質問で、長尾式宮議員が「不登校の児童生徒と向き合う環境を」について質問し、教育長 青木悟、指導室長 富樫慎也が答弁しました。

質問者
長尾式宮 議員
答弁者
教育長 青木悟、指導室長 富樫慎也

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 長尾式宮

私のほうから2件質問いたします。1つ目は、不登校の児童生徒と向き合う環境をということで質問いたします。昨年10月29日、文部科学省の発表によれば、30日以上欠席している児童生徒は12年連続で増え、全体の3.9%(26人に1人)に当たる39万3,970人と、過去最高となっております。標茶町でも不登校生徒数は増加傾向にあると聞き及んでおりますが、改めてこの問題に向き合う必要があると考えております。身体的ないじめだけではなく、現在ではネット環境における精神的なストレスなどもあり、児童生徒を取り巻く環境は複雑化していると認識しております。ただ、不登校の理由の中には、これは公表されているものの一つなのですが、「ただなんとなく」など、無気力が原因と思われるものも混在しております。想像するに、そのような理由での不登校児童生徒が増えてしまうと、社会に出て一番苦労するのは児童生徒本人であるのではないでしょうか。学校では基礎学力だけではなく、集団生活における「コミュニケーション」や他者と向き合うことで学べる心の成長など、学校で得ることのできるものはたくさんあるというふうに考えております。保護者が子供の幸せな人生を願うように、我々地域の大人も児童生徒の健全育成が、この地域の発展や明るい将来につながると考えております。このままでは問題の解決の糸口もままならない状況で、不登校生徒数が増えていく可能性が高いと考えております。既に何かしらの対応はしていると思いますが、保護者、先生だけでなく、地域の大人も対応できるような仕組みがあってもよいのではないかと考えております。そこで、教育長の所見を伺います。

答弁 教育長 青木悟

8番、長尾議員の不登校の児童生徒と向き合う環境をとのお尋ねにお答えいたします。長尾議員のご指摘のとおり、全国的な不登校の現状については、お尋ねの趣旨のとおりであります。本町においても不登校児童生徒は存在しており、地域社会全体で取り組むべき課題と認識しております。本町における不登校の主な要因は、学校生活に対してやる気が出ない、学業の不振、生活リズムの不調などに加え、ネット環境を含む心理的・情緒的なストレスが報告されております。子供たちは学校生活を通じて、知識と技能を基盤に思考力、判断力、表現力を高め、学びに向かう人間性を育んでいます。その成果は、地域社会の多様な背景を理解し、協働して課題解決に当たる力として現れ、社会を支える力へと結実します。このことからも、次世代を担う子供たちの健全育成は、私たち大人に課せられた重要な使命であります。継続して教育委員会と学校は、魅力的な授業づくりを土台に、子供たちにとって安全で安心となる居場所、学びの場の環境整備に取り組んでおります。不登校児童生徒の支援については、学校と保護者が同じ方向を向いて支援を進めことが必要です。家庭内の情報と学校生活の様子、保護者の困り感等を互いに共有しながら、早期の支援につなげています。学習支援については、ICTを活用した教育機会の確保、心身への支援については、スクールカウンセラー等の専門性を生かした相談体制を整えております。議員お尋ねの、保護者、先生だけではなく、地域の大人も対応できるような仕組みがあってもよいのではないかについてお答えします。地域の大人が対応できる仕組みについては、不登校の理解や支援に関する研修、家庭教育と地域社会の役割についての研修が必要と考えます。校長会、教頭会と協議を進め、学習支援の場づくりや家庭支援、民間団体と連携した研修会の実施、多面的な支援等について研究してまいります。

質問 8番 長尾式宮

標茶町にも不登校児童生徒、数人いるかと思いますが、小学校、中学校でそれぞれ何人いるのかお尋ねします。また、先生方もそれぞれ対応しているかとは思うのですけれども、保護者との面談あるいは本人との面談というのは、具体的にどのような形で行われているのか伺います。

答弁 指導室長 富樫慎也

お答えいたします。令和6年度の本町の不登校児童生徒の状況ですけれども、これは小学生が7名、そして中学生が18名という報告があります。先生方、それから保護者への支援の部分なのですけれども、まず、4月の段階または4月から5月に個別の面談を行っております。また、いじめの調査が年3回あるのですけれども、まず5月から6月のいじめの把握のためのアンケート調査の結果、一人一人の児童生徒と、それから担任が聞き取りを行いまして、その支援に対して、対応について保護者への報告、そういったものも行っていますし、長期休業中の前、それから後のお子さんの様子、それについても学校と保護者が連携して面談のほう、それから学校生活の様子を共有しているという状況でございます。

質問 8番 長尾式宮

先ほど答弁の中で不登校の理由が述べられておりました。中には、無気力や、あるいは学習についていけない、あるいは生活サイクルの乱れというものが出ておりました。ケースによって、いじめがきっかけで学校に行かなくなる児童生徒さんもいるかと思います。そういうものは我々にとっても、いじめをなくしていく、そして児童生徒が学校に通える、そういった環境をつくっていくためには、大人の努力も必要だと感じております。ただ、先ほど申し上げた、答弁にもあったような、いわゆる無気力です。一般質問の中にも「ただなんとなく」などが理由で学校に行かなくなるケースというのはあると聞いておりますけれども、こういったものというのは本当に難しい問題であって、親御さん、先生、それぞれ対応していただいているとは思うのですけれども、なかなかやっぱり一度学校に行かなくなった生徒さんというのは、学校に行きづらいのではないかなと思います。特に先ほど申し上げたような「ただなんとなく」や無気力、そういったものが原因だと学校に行きづらくなってしまうのかなと、私自身、考えております。これはあくまでも一例なのですけれども、実は職場に親御さんが勤めておりまして、そこに放課後、そこの親御さんのお子さんたちが帰りに職場に寄ると。それが生徒数名で来るようになって、そのうち学校に行っていない子も、その子たちと一緒にそこの職場に来て顔を合わせるような機会が実はありまして、それがきっかけで今は学校に行っております。フリースクールなんていう制度というか、そういったものも昨今では注目されておりますけれども、場合によっては地域の小さなコミュニティーというものが、子供たちの学校に目を向けるいいきっかけになるのではないかなと思っております。学校に通っている子供たちが学校帰りにお母さんの職場に寄って、そこでおしゃべりしたり、宿題をやったり、ゲームをしたり、おやつを食べたり、たわいもないことをしているところに、もともと仲のよかった学校に通っていない子供がそこに顔を出すようになって、しばらくしているうちに一緒に学校に通えるようになったケースということがあります。そのように、やはり何かしらの形で地域の大人の人たちがそういう場面に協力できるような環境があればなと思っております。先ほど答弁の中に、学習に対する、あるいは不登校に対する研修、そういったものもきちんと受けたほうが、研修が必要だという話も伺っておりますけれども、先ほど申し上げたとおり、我々の地域、特にこういう過疎の町にとっては、子供たちの将来というのは過疎の町の将来にもつながることだと考えております。私自身は、子供たちにはやはりきちんと学校に通って、勉強だけでなく心の成長、そういったものも学んでほしいと思っておりますので、できるだけ地域の大人も参加して、子供たちが学校に足を運べるようになってほしいなと思っております。そういった中で、これは最後の質問になりますけれども、教育現場と地域の大人が情報交換できる場所なんかがあってもいいのではないかと考えておりますが、質問している内容と重複しておりますが、まずは情報交換が必要なのかなと思っております。それに対して所見を伺います。

答弁 指導室長 富樫慎也

お答えいたします。議員がおっしゃるように、まず不登校の原因というのは様々な要因が複雑に絡み合っております。やはり無気力というものだったり、あるいは学習への不安、そういうものが原因で、なかなか学校に足が向かないという状況もございます。ただ、保護者には、保護者の支援ということが、お子さんが不登校になったときに、やはり保護者が抱える不安だとか、それから自責の念というのは本当に計り知れないものがございますし、学校側が登校のみを強く求める、または保護者がお子さんに登校を強く求めると、お子さんも追い詰める結果にもなってしまいますので、学校の登校というものを目的とせずに、やはり社会的自立というものが一番重要になってきますので、そういった面から、先ほど議員がおっしゃったように保護者との連携もそうですし、地域の大人、そういったご協力を賜りながら、また、1人1台端末のICTを活用した学びの確保、そういった多方面から支援をすることが必要と考えております。保護者同士が悩みを共有するような親の会、そういった情報提供、それから講演会、そして研修の機会の提供を教育委員会としては進めていきます。令和8年度の教育行政執行方針の中に「いじめ・不登校対策支援チームを組織して」というところがあります。教育委員会のみならず、やはり管内、それから有識者の方々の協力の下、不登校に悩む保護者やお子さん、それから学校支援、そういったものを総合的に進めていくということで、ご理解、ご協力をお願いしたいと思います。以上です。

質問 8番 長尾式宮

子供たちの中には、何かきっかけがあって学校には行かなくなってしまったけれども、でも学校のことが気になる、学校に行きたい、そういう思いを持っている子たちもいるかと思います。また、我々大人もそういった子たちを支援したいと思いながらも、直接接触してみると、なかなか児童生徒が心を開いてくれないケースもあるかと思います。そこはやはりそれぞれのケースがあるかと思いますが、今後の教育委員会、それぞれ対策をされるということですので、期待しております。

出典:標茶町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月9日 議事録 PDF(89ページ) 間違いを知らせる