富良野市議会 令和2年第3回定例会 2020年9月15日
(1)新型コロナウイルスから市民を守る取り組みについて/(2)新型コロナウイルスによる地域経済の現状把握と対策について
2020年9月15日、富良野市議会の一般質問で、松下寿美枝議員が「新型コロナウイルスから市民を守る取り組みについて」「新型コロナウイルスによる地域経済の現状把握と対策について」について質問し、市長 北猛俊、総務部長 稲葉武則、経済部長 川上勝義が答弁しました。
- 質問者
- 松下寿美枝 議員
- 答弁者
- 市長 北猛俊、総務部長 稲葉武則、経済部長 川上勝義
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 松下寿美枝
-登壇-通告に従って、一般質問いたします。質問の内容は、新型コロナウイルスに関連して二つあります。一つ目は、市民を守る取り組みについて、二つ目は、新型コロナウイルスの地域経済への影響についてです。順に、質問してまいります。まず、新型コロナウイルスから市民を守る取り組みについて、富良野市の対応についてお尋ねします。ことし2月に富良野沿線で感染者が公表されてから、富良野市においても新型コロナウイルス対策本部が設置され、特別定額給付金の窓口設置や手づくりマスク配布など、さまざまな対策が行われてきました。富良野市では、4月15日の感染者発表以降、感染者はゼロのまま、現在に至っています。このことは、市民の方一人一人が感染予防に努めている大変すばらしい結果です。今後、ウイズコロナ時代がしばらく続いていくと言われています。感染防止の取り組みは個人や事業主が行うものでありますが、取り組みを継続していくための啓発など、市としてはどのような対応を考えているのか、お聞かせください。そして、二つ目の質問としまして、新型コロナウイルスによる地域経済への影響について、2点お尋ねします。1点目は、地域経済の現状と課題を把握するための調査方法、また、結果と分析に関してお聞きします。緊急事態宣言が5月25日に解除されて以降、6月の移動自粛解除に伴い、人の往来もふえ、レンタカーやほかの地域のナンバーの車を見かける機会もふえてきました。北海道新聞にも「富良野観光 徐々に回復」という記事や、同じく北海道新聞の9月12日の記事には、富良野商工会議所が行った市内卸・小売業、宿泊・旅館業、飲食店、運輸旅客業、アウトドア関連業、事業種別限定経済影響調査の結果も載っていました。9月12日の新聞記事には、次のように書かれています。「夏の観光シーズンを迎え、市内の観光施設は道内客を中心に賑わいが戻った。飲食業がわずかに回復傾向を示したが、宿泊、旅館業では前年同期に比べ、売上高が7から8割減少し、依然として厳しい状況が浮き彫りになった」。私自身も、実情を確かめるために、ホテル、飲食店、お米屋さんや酒屋さんなどの小売店、交通事業者、アウトドア事業者など合わせて15件、経営者の方に直接現状を聞き取りしましたところ、業種により差はありましたが、昨年に比べ、4月から7月の売り上げが平均して70%の減少でした。外国人の方が多く訪れていたお店に関しては、昨年と比べて80%から90%減少というところもあります。また、店内の3密を防ぐため、利用できる人数を制限するので、例年より売り上げが減っているといったところもあります。経営者の方からは、8月1日から利用が開始された市民や宿泊者が使えるクーポン券のおかげで助かっていますといった喜びの声もありましたが、今後については、これからは閑散期に入り、精神的にも疲れるといった声、休業する予定だが、固定経費はかかるので、その分もかなりの負担になることなど、今後への不安の声もたくさん聞かれました。宿泊施設や飲食店の休業に伴い、そこに食料品や酒類などを納入していた事業者も影響を受けていて、連鎖をしている実態も確認することができました。新型コロナウイルスが引き金の一つとなり、閉店を決めたお店や、富良野市から撤退を考えている企業も出てきているのは、市民の皆さんも御存じかと思います。FURANO VISION 2030の中で宣言されているような持続可能な地域を目指していくためにも、スピード感を持った対応が必要と考えます。新型コロナウイルスの地域経済への影響について、富良野市が把握している現状をお聞かせください。また、調査方法や結果と分析に関してもお聞かせください。2点目に、富良野市内のさまざまな団体から出されていた要望書について、どのように対応したのか、お尋ねいたします。4月から7月までに、商工会議所、旅館組合、料飲店組合、旅客自動車団体、アウトドア事業者から要望書が提出されました。内容は、税金の免除や固定経費の支援など各団体共通していることや、その団体独自のものまで、さまざまな要望がありました。例えば、旅館組合からは、市民税のうち法人税、固定資産税、上下水道料金について、例年の8割まで売り上げが回復するまでの間、災害復興を目的に全額免除の要望、富良野市旅客自動車運送業者からは、観光繁忙期、夏季や冬季の減収に応じた支援制度の創出などの要望が出されています。要望書に対してどのように対応されたのか、お尋ねします。以上で、1回目の質問とさせていただきます。
答弁 市長 北猛俊
-登壇-松下議員の御質問にお答えします。1件目の新型コロナウイルスから市民を守る取り組みについての市民の健康を守るための取り組みについてでありますが、本市においては、2月に新型コロナウイルス対策本部を設置し、市民に対して、新型コロナウイルス感染症に関する情報提供や、感染拡大防止対策について、広報や市ホームページなどによる啓発に努めてまいりました。また、飲食店、商業施設などの事業者に対しては、商工会議所などと連携し、新北海道・ふらのスタイル安心宣言による各事業者への取り組みの促進や、感染防止対策と新しい生活様式に対応するために、感染防止対策支援補助事業を進めております。本市の新型コロナウイルス感染者は、4月以降、確認されておらず、市民や事業者の感染防止対策の努力の成果があらわれていると捉えております。今後、秋から冬に向かい、新型コロナウイルスの感染が懸念されることから、国や北海道が発信する情報の収集に努め、市民や事業者が感染防止対策に取り組むことができるよう、引き続き、広報や市ホームページなどによる情報提供や啓発を行ってまいります。2件目の新型コロナウイルスによる地域経済の現状把握と対策についての地域経済の現状把握と今後の対策についてでありますが、市内の一部の宿泊施設を対象にした調査結果につきましては、先ほどの宮田議員の質問への答弁のとおりでありますが、10月には今年度上半期の観光入り込み調査を実施し、市全体の観光の状況について把握してまいります。また、現在、富良野商工会議所が会員企業に対し、6月から8月の経営への影響及び今後の見通しについて調査をしております。これまでの調査などにおいて、現時点で把握している課題につきましては、7月の宿泊延べ数が約2割にとどまったこと、コロナウイルスの影響が各産業に影響していること、今後の外国人観光客の入り込みはほぼ期待ができないことなどであり、今後、対策を講じなければ、冬の宿泊は前年の4割程度になると予測しております。日帰り観光客におきましては、週末は天気に恵まれるなど、道内観光客に来ていただいておりますが、平日の来客数が少ないことに加え、消費単価の低下が懸念されるところであります。冬季における市内の宿泊延べ数が、予測のとおり、前年比4割程度にとどまった場合、観光事業者のみならず、本市経済にとって大きな影響があることから、さらなる誘客対策が必要であると認識しております。次に、さまざまな団体から市へ提出されている要望に対する対応についてでありますが、これまで、延べ16団体から11回、要望書の提出や意見交換の場が設けられております。各団体からは、市税の減免、光熱水費や家賃、人件費への助成、売り上げ減少への支援、コロナ対策経費に対する支援、運転資金の調達支援、観光客誘客対策の強化など、多岐にわたる要望をいただいております。これらの要望や意見交換を踏まえ、本市では、運転資金確保に向け、中小企業振興資金の限度額かさ上げや、国の給付金や政府系金融機関融資金が振り込まれるまでの間のつなぎ資金融資制度を創設しております。5月からは、経営支援臨時補助金として、売り上げが前年比30%以上減少している中小企業者への支援、固定経費への支援を求める声に応え、飲食店への家賃補助や、飲食店、宿泊施設、医療機関へ上下水道料金の補助を実施してまいりました。また、緊急事態宣言に伴う休業要請や営業時間短縮に対しましては、北海道と協調し、休業協力支援金の制度を創設しております。宿泊施設や公共交通事業者、アウトドア事業者から支援を求める声に対しましては、第2回定例会において観光事業者経営応援金を予算化し、対象事業所の固定経費、コロナ対策費用、雇用維持に対する支援を実施しております。さらに、中小企業振興総合補助金の制度の中に、イベント・情報発信支援事業、感染防止対策支援事業補助事業を創設し、感染防止を図りながらの誘客支援を行っております。地元店舗の売り上げ減少対策としては、4月にプレミアム付飲食クーポン券事業を実施し、8月からは、プレミアム率30%の地元店舗応援クーポンを市民向け、宿泊客向けにそれぞれ販売しております。また、夏の宿泊予約が低調であったことから、夏、秋の観光客誘客に向け、富良野観光ウェブキャンペーン実行委員会へ交付金を交付し、宿泊者へのメロンのプレゼントやスタンプラリー事業など、CMやSNSなどさまざまな媒体を活用し、広くPRを実施してまいりました。今後も、各団体からの要望に対しましては、国や北海道の施策と連携し、市が対応可能な施策を組み合わせることにより、引き続き効率よく支援できるように対応してまいります。以上です。
再質問 2番 松下寿美枝
順次、再質問させていただきます。感染防止のための啓発についてですが、今後、広報やホームページ等を使ってさらに啓発をしていただけるということで、ホームページなのですが、なかなか探しにくいといった声を市民の方から伺うことがありまして、また、観光客の方からも、富良野で体調を崩したときにどうしたらいいのかと連絡先を探すときに、ちょっとわかりにくかったといった声も聞かれました。ホームページを開いたときにトップ画面に常に表示されるような、そういった取り組みもあわせてしていただけたらと思うのですが、そういったお考えはいかがでしょうか。
答弁 総務部長 稲葉武則(総務部長は2022年3月まで)
松下議員の御質問にお答えします。コロナの関係の記事をわかりやすくということだと思います。デザインもいろいろありますし、苦慮している部分もありますけれども、いまお話しいただいた部分については十分に検討させていただきながら、見ていただける、使いやすい、コロナの対策がわかりやすいような方法を改めて検討させていただきたいというふうに思います。以上でございます。
再質問 2番 松下寿美枝
先ほど、市長の答弁でもありました新しい生活様式への対応や売り上げ確保のための中小企業者への支援ということで、感染防止対策支援事業補助事業というものが行われています。今回、私が調査をした中では、その事業に当てはまらなかった、対象とならなかったといった事業所の方もいました。そういった事業所の方に対しては、別な対応策などはないのか、伺います。
答弁 経済部長 川上勝義(経済部長は2024年3月まで)
松下議員の御質問にお答えいたします。感染防止対策支援補助事業につきましては、中小企業振興総合補助金の中に予算化をしておりまして、6月の第2回定例会の中で提案をさせていただいて、可決していただいたものであります。市内の中小企業者を対象に、これからコロナウイルス感染症予防につながるもの、そして、新しい生活様式に対応する営業につながるものが対象となっておりまして、アルコール消毒器といった器材の購入、あるいは、工事にかかわるものに対して支援をしているところであります。現在、9月2日時点で42件の申請がありまして、いまも相談を受けている事業者がいるというふうにお聞きしています。対象にならなかった事業者がいるということでありますが、その辺についてはちょっと把握ができておりませんので、実態の把握をさせていただければというふうに思っております。
再質問 2番 松下寿美枝
それでは、現状と課題のほうの質問に移ります。先ほどの宮田議員の質問にありましたように、この現状は認識されているとの答弁がありました。観光入り込み調査は、4月から9月の期間でこれから行うといったことだったのですが、こういった有事の際、本当に災害にも匹敵するようなこういったときには、4月から9月といったくくりではなくて、例えば、毎月の数を把握するですとか、そういった小まめな調査も必要になってくるのかと思うのですが、そういった方法を変えていくような考えはいかがでしょうか。
答弁 経済部長 川上勝義(経済部長は2024年3月まで)
松下議員の御質問にお答えします。例年の観光入り込み調査については、4月から9月に対して10月に行うというようなパターンになっておりますけれども、こういうときですのできめ細かく調査すべきというようなお話です。先ほどの答弁の中にもあったとおり、緊急的に4月から7月までの宿泊延べ数について、一部のホテルを抽出してそういう調査も行っておりますので、それにつきましては臨機応変にやっていきたいというふうに考えております。
再質問 2番 松下寿美枝
わかりました。では、次の質問に行きます。私が調査をしている中で、先行きが不安だといった声がありました。見通しが立たないのは、いまはどんな人でも一緒だと思うのですが、経営者の方に伺いますと、夏に期待したけれども、余り伸びなかったとか、宿泊・ホテル業だけではなくて、市内の地域の飲食店の方からも不安だといった声が上がっています。また、冬になるので、今度は灯油代など固定経費もふえていく、そういったことで負担がふえるといった声もありました。誘客対策も非常に大事な部分になってくるかと思うのですが、地域で観光事業者としてお客さんを迎え入れてくださっている方たちへの支援、対応というのはどのように考えていますでしょうか。
答弁 経済部長 川上勝義(経済部長は2024年3月まで)
松下議員の御質問にお答えいたします。2月から新型コロナウイルスの感染がありまして、これまで、毎月のように議会でいろいろと御相談をさせていただいて、さまざまな対策を打たせていただきました。最初の4月の臨時議会のときには、新型コロナウイルスが発生して、なるべく支援が広く行き渡るような政策ということで、事業継続応援金ですとか、あるいは家賃、水道代といった補助をさせていただきました。その後、観光客、お客様にも動きが出てきて、国のGo Toキャンペーン、またはどうみん割といったような施策も出てまいりました。それに乗ってお客様が動き始めたことで、お客様にお金を使っていただくような誘客対策を打ってきたところであります。しかし、補助金のさまざまな書類等を見せていただきましたけれども、事業者等についてはかなり打撃を受けておりまして、やはり、通常どおりにお客さんに来ていただく、それが収益を上げる一番の手段であり、幾ら市が補助をしても本当に一部にしかならないということがわかっております。そんな中で、この4月から7月については、先ほどの答弁にもありましたとおり、非常によくない状況でありますので、今回の定例会にも観光の誘客の予算も提案をさせていただいておりますけれども、あわせて、違う施策の支援ができないかどうか、今後、対応を検討したいというふうに思っています。以上です。
再質問 2番 松下寿美枝
それでは、要望書の件に移ります。先ほどの宮田議員への答弁にもありましたが、4月から6月は宿泊業で1割を割る、また、7月においても前年比2割を割るといった結果になっているとのことでした。旅館組合のほうから、要望書として、市民税のうち法人税、また、固定資産税、上下水道料金について、例年の8割まで売り上げが回復するまでの間、災害復興を目的に全額免除の要望といったものも出されています。6月に出されていた要望なので、かなり緊急的にせっぱ詰まったときに出された要望とは感じておりますが、その要望についてはどのように検討されましたか。
答弁 総務部長 稲葉武則(総務部長は2022年3月まで)
松下議員の御質問にお答えします。要望書につきましては、担当部局だけではなく、コロナ対策会議の中で情報共有をしながら、セクションなどもいろいろと協議をさせていただいているところでございます。いただいた要望の1から100まで全てにお応えできるということではありませんけれども、内部ではいろいろな面で議論をさせていただいているところでございます。要望いただきました税の免除については、検討させていただいておりましたけれども、猶予という制度もございますので、当面はそういう部分を使っていただくということで、猶予についてもいろいろと宣伝をさせていただいているところでございます。以上でございます。
再質問 2番 松下寿美枝
出された要望に対して全て応えるわけにはいかないということだったのですが、もう一点だけ伺います。富良野市旅客自動車運送業者から、観光繁忙期、夏季、冬季の減収に応じた支援制度の創出といった要望も出ていたのですが、そういった部分についてはどのように検討されたか、お伺いします。
答弁 経済部長 川上勝義(経済部長は2024年3月まで)
松下議員の御質問にお答えいたします。交通事業者に対しての支援でありますけれども、6月の議会のときに提案をさせていただいた補助事業であります観光事業者経営応援金で、自動車に対する支援ですとか、あるいは雇用に対する支援を盛り込んで支援をしてきたつもりでございます。以上でございます。
再質問 2番 松下寿美枝
いろいろな要望が出されていたと思います。私も市内のいろいろな方にお話を伺う中で、いまは、業種によって本当にきめの細かい支援策が必要になってきているのではないかなと感じています。最後の質問になりますが、市長にお伺いします。先ほど宮田議員がおっしゃっていましたように、一つの事業者もつぶさない方向でコロナの対策をやっていく、市長もそうおっしゃっていましたが、私も、調査をしてきて、いまこそ、きめの細かい支援、対応が必要と感じています。今後、どのように市民の要望に応えていくのか、お聞かせください。
答弁 市長 北猛俊
松下議員の再質問にお答えさせていただきます。どのように要望に応えていくかということですけれども、要望がどのような内容で出てくるのか、あるいは、どの程度のボリューム感で出てくるのかというのは、なかなかいまの時点では推測し切れないところがあります。しかしながら、議員もおっしゃっておられたとおり、一つの事業者も、そして市民も取り残さないような体制で臨んでいきたいというふうに思っております。そのためには、どうしても財源が必要になってくるというふうに思いますけれども、これも前段でお答えをさせていただいておりますが、市単独だけではなかなか全てを行うということには限界があろうかというふうに思います。そうした環境の中では、国あるいは北海道の施策、また、国や北海道に地方としての要望も含めて伝えながら、総合的に対応してまいりたいというふうに思っております。