みんなの議会

富良野市議会 平成28年第1回定例会 2016年3月10日

農業振興施策について

2016年3月10日、富良野市議会の一般質問で、後藤英知夫議員が「農業振興施策について」質問し、市長 能登芳昭、経済部長 原正明が答弁しました。

質問者
後藤英知夫 議員
答弁者
市長 能登芳昭、経済部長 原正明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 14番 後藤英知夫

-登壇-おはようございます。さきの通告に従い、質問いたします。富良野市は、農業を基幹産業としてこれまでも発展してきましたが、経済的、担い手不足などを理由に、年々、農家戸数が減少し、現在650戸を下回る現状です。農家戸数の減少は、コミュニティーの希薄化や農村機能の低下、地域の衰退をも招き、現実に東山地区や東部地区のような農業を中心とした地域では、商店がなくなり、人口減少に拍車をかけることも強く懸念されています。また、昨年、環太平洋経済連携協定、いわゆるTPP交渉が大筋合意し、ことし2月には協定の署名がなされ、実際に発効となれば、最も影響が大きいとされる農業に対して、政府は、国内対策として農業の体質強化対策や環境整備を進めるとしていますが、具体的な内容は示されておらず、危機感が増大しています。酪農や畜産で最も生産額が減少するとされ、本市の主要農産物でもあるタマネギに関しても、6年後には関税の完全撤廃とされていて、道の試算によれば、北海道の農産物の生産減少額は337億円から478億円としており、本市農業にも大きな影響があると思われます。人口減少の緩和や地域の衰退を招かぬよう、経済活性化のためにも基幹産業である農業の振興を一層図っていくことが重要と考えます。今後に向けては、みずからの生き残りをかけ、富良野市の農業も規模拡大や作物の特化、家族経営から法人化へ、新規作物の導入や多角化の中での付加価値をつけての販売など、多様な形態の農業への転換が求められると推測されます。そこで、本市農業振興策について、次の3点を伺います。1点目に、先端技術を活用した農業への支援について伺います。農家戸数の減少は、1戸当たりの農地面積の拡大を意味しています。しかし、それに見合った労働力確保が難しい状況もあり、より機械化が進む中、GPSの位置情報を利用した農業技術の開発が進歩し、市内においても既にGPSガイダンスシステムを搭載したトラクターなどの導入が始まっています。現時点での利用は、誤差が大きいことから施肥などの作業に限定されています。その誤差を補正するためには地上に基地局を設置することが必要であり、道内では岩見沢市などで先進的に取り組まれております。省力化、効率化を追求していく上で、今後ますますこのような技術の導入が見込まれますが、個人での基地局設置には負担が大きいことなどから行政での支援が望ましいと考えますが、見解を伺います。2点目に、農業担い手育成について伺います。農家戸数の急激な減少に歯どめがかからない状況が続く中、一昨年、能登市政3期目に当たり、最重要施策の一つとして農業担い手育成を掲げて以来、2年の間に、農業担い手育成協議会を設立し、担い手育成センターを開設、そして協議会の一般財団法人化と、かなりのスピード感を持った取り組みと感じています。東山地区、山部地区には地域育成部会も立ち上がり、就農時の資金不足を補うことを目的に貸付制度も整備し、農業の担い手育成・確保に向け、着実に歩みが進んでいると考えます。担い手育成センターを開設し、1年半ほど経過し、運営してきた中でさまざまな課題も見えてきたと思います。研修生の確保、地域育成部会との連携、就農地の保有など、現時点での課題をどのように捉えているのか、また、今後、新たな地域育成部会の設立に向けた考えを伺います。3点目に、6次産業化に対する支援策について伺います。農業者自身による農産物の生産、加工、販売は従来より行われていましたが、6次産業化という言葉が定義され、平成23年に六次産業化・地産地消法が施行されてより、国の支援を受けることができるようになり、全国的にその動きは徐々に活発になりつつあります。北海道における6次産業化は、法人などが中心で、多角化による所得向上や経営の安定を目的に取り組まれている事例が多く、北海道農政事務所が窓口になり、加工施設や機械の整備に係る補助などのハード面、商品開発や販路開拓、また相談業務などのソフト面などの支援を行っています。富良野市においては、現在、6次産業化に関する知識習得のため、講習会などは開催されていますが、さらに踏み込んだ具体的な施策が必要と考えます。また、6次化の中で、一般的に、農業者にとって3次である流通、販売が一番ハードルが高いと言われています。市内商工業者と連携することにより経済的効果も期待されることなどから、その橋渡しの支援を行っていくべきと考えます。見解を伺い、1回目の質問といたします。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

-登壇-おはようございます。後藤議員の御質問にお答えをいたします。1件目の農業振興策についての1点目、先端技術を活用した農業支援についてであります。農業の現場におきましては、作業従事者の高齢化が進み、労働力不足も深刻な状況であることから、農作業の省力化、作業従事者の負担軽減を進めることが重要な課題となっております。このため、農業分野への情報通信技術の活用が始まっているところであります。GPSに関しましては、位置を測定する情報を活用して、トラクター等の運転自動化、半自動化に関するシステム開発が進み、市内でもGPSガイダンスシステム、つまり農作業カーナビとして農作業の走行経路を案内する機器を搭載したトラクターの購入が進んでいる状況もございます。この機器を搭載したトラクターの場合、耕起や肥料散布作業の際、走行経路が画面に表示されますので、作業の重複を小さくすることができ、また、夜間でも作業が可能となりますので、経費節減、労働時間の短縮、効率化等の効果が期待できるところであります。現在まで富良野市内に導入されているGPSガイダンスは、人工衛星からの位置情報を全国に設置されている基地局からの情報で補正する仕組みのもので、位置を測定する誤差が50センチメートル程度と言われております。耕起作業の肥料散布であればこの程度の誤差は供用範囲でありますが、畝間を走行する防除作業や収穫作業におきましては、50センチメートルの誤差が生ずると作物を潰してしまいますので、2センチメートル程度の誤差におさまるよう補正信号を送ることが必要になります。このような極めて誤差の少ない情報受信が可能となれば、これに自動操舵機器を加え、ほとんどハンドル操作なしでの作業が可能となります。昨年7月に富良野沿線の農政課長会議で固定基地局を行政が設置した市を視察しておりますが、個人による投資額が大きいことと、パソコン等になれていない人が敬遠しがちであることから、ガイダンスシステムの利用拡大が進まないという報告がありました。本市といたしましては、当面は基地局の設置を検討するのではなく、高精度に位置を測定する情報が必要な個人は専門業者と契約する方法が適切と判断しているところであります。なお、平成24年3月に閣議決定された地理空間情報活用推進基本計画に、位置を測定する精度の向上のため、2010年代後半を目途に、特定の地域の上空に長時間とどまる人工衛星である準天頂衛星を現在の1機から4機体制に、将来的には7機体制とすることが記載されており、近年中には基地局を設置しなくても位置測定の精度向上が可能になるものと考えているところであります。GPSに限らず、作業負荷軽減のためのスマートスーツ、温度や二酸化炭素濃度を制御するシステムなど、労働力不足対策としても情報通信技術を活用したスマート農業の推進は重要と考えており、今後も調査を継続してまいりたい、このように考えているところであります。2点目の担い手育成施策についてであります。農業の担い手不足は、本市農業、農村の存続にとって最大の危機要因という認識のもと、平成26年3月に策定いたしました第2次富良野市農業及び農村基本計画において、担い手対策を重点課題に位置づけたところであります。計画の策定と並行して、関係機関・団体とともに担い手対策のあり方を総体的に見直し、平成26年10月には富良野市農業担い手育成協議会を設置し、富良野市農業担い手育成基本方針を定め、平成26年12月に開設した農業担い手育成センターを拠点に、一元化した担い手対策をスタートさせており、この担い手育成協議会を法人化し、本年2月2日付で、一般財団法人富良野市農業担い手育成機構として登記が完了いたしました。新たな体制におきましては、農家後継者や農外からの新規参入及び雇用の方式で就農を希望する人の育成、確保と就農後のフォローアップを活動の中心にしているところであります。これまでの実績につきましては、まず、新規参入に関しましては、平成27年度は、第1期の研修生2組4名を確保し、東山、山部でそれぞれ研修を始めております。また、28年度からの研修生として昨年末に1組の応募があり、審査会を経て2月中旬に移住してきており、3月1日から東山地域で研修を始めているところであります。次に、雇用就農に関しましては、平成26年度に研修した1名が法人に雇用され、平成27年度に研修した4名2組も雇用就農されるとお聞きしているところであります。また、1週間程度の体験実習に関しては、平成27年度に2組の参加があり、そのうちの1組が本市に移住し、農業生産法人へ就職することとなるとお聞きいたしているところであります。本市の担い手育成の特徴であります、担い手を育てその地域に定着させる仕組みを確実に進めるため、地域の受け入れ組織として地域育成部会が設置された地域に研修生を受け入れ、地域育成部会と担い手育成センターが連携し、研修の進捗状況を確認、翌年度の研修方法の検討、就農地情報の収集、情報共有を図っているところであります。新たな体制での担い手対策を推進する中で見えてきました課題につきましては、まず、後継者、特に外に出ていった農家子弟のUターン対策が十分でないということ、次に、新規参入に関する課題としては、当面の課題として、第1期の研修生が現地で実践研修をする農地の確保及び次の研修生確保であります。現地実践用の農地は、研修終了後にそのまま就農地となる仕組みで、財政基盤と技術力が高くない新規参入者が早期に経営を安定させるため、圃場条件のよい物件を優先的に確保することが課題と考えておりますが、これを実現するポイントは地域合意の形成が重要であると考えております。次に、研修生の募集についてでありますが、今後も厳しい状況にありますけれども、現在の研修生をしっかりと自立をさせていくことが新たな担い手となる研修生の募集に重要であると考えております。次に、中長期的な課題に関しましては、住宅や推奨する営農類型、既存地域育成部会における受け入れ意欲の維持、新たな地域育成部会の設立がある、このように考えているところであります。特に、新規参入に当たってはミニトマト、メロンを主としたコンパクトな営農類型を推奨しておりますが、将来的には土地利用型の農業経営や酪農経営の承継方法も検討していく必要があると考えております。また、新たな地域育成部会の設立に関しましては、地域で担い手を育てるという機運の高まりが重要である、このように考えております。今後も、関係機関・団体、地域と連携しながら担い手の育成、確保に取り組んでまいります。3点目の6次産業化に向けた支援策についてであります。6次産業化は、農業を、1次産業としてではなく、加工等の2次産業、さらにはサービスや販売等の3次産業まで一体化した産業として農業の可能性を広げようとするもので、農業者みずからが原料を生産し、商品化し、販売まで一括して新たに取り組むには、商品のブランド化、人材確保、資金調達、マーケティング、販路開拓と乗り越えるべきハードルがあり、事業を開始しても黒字化までに平均4年程度を要すると言われておりますが、所得の向上、やりがい、企業的経営の確立につながるものと考えております。特に、6次産業化を経営の柱としていこうとする場合には、しっかりした準備が欠かせないため、国では、新商品の販路拡大・開拓や加工技術の習得等に関するアドバイスを行う6次産業化プランナーを派遣する仕組みや、新商品開発や販路開拓等に取り組むためのネットワーク活動を支援する交付金、施設整備に対する補助、さらには、農林漁業成長産業化ファンドによる6次産業化の事業活動に対する出資など、幅広い支援体制を構築しています。市といたしましても、信頼される産地づくり支援事業や、富良野広域圏通年雇用促進協議会事業の中で、研修会、プランナーによる個別相談会、市内業者とのマッチング商談会を開催するとともに、具体化しようと考えている人には6次産業化プランナーとの相談の場を設けるなどの取り組みを行っております。また、平成27年度から新たに中山間地等直接支払事業の協議会助成事業として、交流人口の増や販路拡大につながる事業実施に向けた研修や先進地視察、試験、販売などのトライアルに対して助成する農村活性化対策事業を創設し、2団体を支援したところであります。市内の6次産業化の事例としては、大規模なものでは、ふらの農協によるソース、ジュース、スープや共済農場のジャムがあり、店舗を設けて販売する形式をとっております。小規模なものとしては、家族経営農家や農家グループにより自家生産した原料でみずからブルーベリーの酢、ミニトマトジュース、チーズ、あんパン、そば、スムージーといった商品をつくり、インターネット販売、通信販売、宅配などの直接販売、あるいは、フラノ・マルシェで販売している例があります。販路は、みずから開拓していくことが基本でありますので、市といたしましては、イベントや商談会の開催情報の提供、中山間協議会事業による助成等の側面支援を継続していく考えであります。一方で、準備、構想段階にある事案では、1次段階の原料生産に関しては目立った課題はないものの、加工からパッケージ等の商品化までの第2次段階及び第3次段階の販売に関し、十分な検討や試行がなされていないケースが多いことから、構想段階にある方を対象として、事業計画、資金調達、商品化、マーケティング、販売方法の検討など、十分な準備ができるよう研修会の開催、プランナーの活用を継続していく考えであります。以上であります。

質問 14番 後藤英知夫

1点目の先端技術に対する行政の支援ということについて、まず、伺いたいと思います。GPSに対応するために基地局を設置するという支援はどうですかというお話に関しては、いま、るる御答弁いただいた中で、人工衛星が飛べばそれによって必要なくなるので、その様子を見ていくということについて、確認が一つです。もう一つは、今後も、先端技術はまだまだ導入されてくるかと思っています。その中で、調査を進めるというような答弁でありました。もちろん調査を進めていただいて、そういう情報を集めていただきながら、それらを発信していくことも必要ではないかと思います。その辺について、1点お伺いしたいと思います。

答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)

後藤議員の再質問にお答えいたします。先端技術の関係であります。今後、いろいろな技術が出てまいります。そのことについて調査研究をすると、先ほど市長答弁をさせてきました。その関係につきましては、情報というのは行政が持つ情報、民間が持つ情報とそれぞれあると思いますので、それぞれの組織が連携しながら、それらの情報を共有、発信を図ってまいりたいというふうに考えております。

質問 14番 後藤英知夫

2点目の担い手育成施策についてです。先ほどの答弁の中で、12月に1組が採用になったというお話ですが、これは、平成27年度分の研修生という扱いなのかが一つです。それから、昨年は、協議会発足後から間もなく、応募期間が短かったこともありまして、なかなか研修生が決まらなかったということもあったと思います。そういう中で、平成28年度に向けてはどのような応募状況だったのか、お知らせください。

答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)

御質問にお答えいたします。まず、一番最初の市長答弁の中にありました12月に応募があった1件については、平成28年度からの研修生で、その方が先行して2月に移住し、3月から研修を始めているということでございます。それから、研修生の募集状況でございますが、こちらにつきましては、過去も行っております新農業人フェアということで、大阪、東京、札幌等に行っております。それから、ヘルパー向けの就農相談ということで、ヘルパー寮のほうで説明会、相談を開催しております。そのほか、インターネット、ホームページ上での募集と、各種媒体に対する情報提供、記事の掲載ということで募集いたしまして、そのうち、全体としては45件ほどの相談件数がありました。そして、相談をしていく中で、新規参入で有力な案件として現在のところ12件ほど継続して相談をしております。ですから、先ほどのいま始めている平成28年度の1件以外に、既に平成29年度から研修したいという意向をお持ちの方が複数件いらっしゃる状況であります。また、雇用就農についても、5件ほど相談がありまして、そのうち1件については、研修を経ずに法人に直接就職しました。そのほか、体験実習についても複数件の相談があるというような現状であります。

質問 14番 後藤英知夫

農業の担い手ということになりますと、いまの新規参入の話もありますし、農家子弟が継ぐ場合もございます。農家子弟の場合に関しては、家庭の問題がかなり大きいと私は考えています。そんな中で、今回は新規参入に限って質問させていただきたいと思っておりますが、いまの市長答弁の中にも、地域育成部会との連携が大切ですというようなお話もありました。私も、この事業を推進していく上でそれは大切なことだと思っています。以前もこのような支援会議の中で地域部会がつくられた経過があります。しかし、自分の記憶の中では、余り機能しなかったというように思っております。今回、地域育成部会をつくった中で、私は、さらに密な連携をしていることがすごく大切だと思っています。先ほどの市長の答弁の中にも、地域部会としっかりと情報を共有していくのだというようなお話もありました。私もそのとおりだと思っています。そんな中で、地域育成部会ができて、法人としっかり話し合いをしていかなければいけないと思っています。そこで、話し合いをする会議体の開催状況はどのようになっているのでしょうか。

答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)

後藤議員の御質問にお答えいたします。現在、地域育成部会は東山と山部の2カ所にできております。こちらについて、基本的には、地域の農事組合長、あるいは農業委員、それから農協の役員、指導農業士の皆さんで構成しているものでございます。その話し合い、情報共有の開催状況でありますけれども、現在のところ、東山、山部のそれぞれで、昨年の春から現在まで8回ないし9回の部会の役員会等を開催し、その中で、受け入れに対する基本的な考え方、あるいは、指導グループの役割、受け入れの審査、それから、研修生の研修状況の確認、そして、就農候補地の農地の確保の考え方というようなことについてそれぞれ話し合いをして、現状に合わないものについては修正しながら着実に進めていく、現在のところ、そういう状況にございます。

質問 14番 後藤英知夫

いまのお話、また、先ほどの市長の答弁の中にもありましたが、今後の課題として就農地確保が難しいというお話もありました。私もそう思っています。財団法人設立の最大の目的は農地を保有することだと思っておりますし、いま、市長も答弁されましたように、例えば、平たんであるとか、水の施設があるとか、優良農地と呼ばれるような農地でないと新規参入者はなかなか成り立っていかないというお話は、私もそのとおりだと思っています。そういう面から考えますと、農地取得というのは、本当に大変難しい問題だと私も思っています。そんな中で、いま、東山、山部に地域育成部会ができましたが、そこから始めることに私は何も異論はありませんけれども、農地を取得するため、また、もう一つは、受け入れ側農家もノウハウが必要であり、勉強をする機関を持つことも必要だと思っていて、そういう中では、いまできている地域部会を少しずつ広げていくことも大切だと思っています。地域育成部会をほかの地域に広げてつくることについて、現段階ではどのようなことを考えているのか、お聞きしたいと思います。

答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)

御質問にお答えします。地域育成部会をほかの地域に広げていく考え方ということでございます。先ほどの市長の答弁にもございましたとおり、いま、東山、山部に設置されておりますが、それ以外については、市からも東山、山部の状況をお伝えして、このような形で地域でしっかり受け入れをするというような状況ができた段階で、地域育成部会をつくっていただきたいというお話をされております。ただ、いま現在のところ、東山、山部以外の地域については、その地域全体で受け入れるという機運はまだ高まっておりませんので、その機運が高まった段階でまた設置の話になるというふうに理解しております。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

後藤英知夫議員の再々質問に対する経済部長の御答弁に補足して、私からもお答えをさせていただきたいと思います。いま、後藤議員から御質問がありましたけれども、本市の基幹産業は農業という中で、将来、その人たちがどういう形で永続していただけるような状況づくりをするかということは、これは、市ばかりでなく、農家自体も当然そういう危機感を持っていらっしゃる、このように認識しております。そういう危機感を持った中で、ただいま御質問があった育成部会の関係につきましても、市が主導するというよりも、地域には先祖代々からこの土地を引き継いできた皆さん方がいらっしゃるわけですから、その土地を守っていくというような強い意思がなければ、行政が幾ら指導しようとなかなか根づいていくものではないというふうに考えます。まして、新規就農や新しい人が入ってくるわけですから、その状況を見たときに、迎え入れる側の体制ができていないと、幾ら行政が頑張ってみてもできないという実態であります。ですから、育成部会のあり方は地域がつくっていくのだということで、後藤議員の立場からもぜひ御協力をお願いしたいと申し上げて、御答弁にかえさせていただきます。

質問 14番 後藤英知夫

3点目の6次産業化の支援について質問させていただきます。先ほど市長からも答弁がありましたが、いままでの富良野市の6次化の中で、ジャムとかワインとかチーズなど、特産品と呼ばれるようなものも生まれてきました。ただ、現時点を考えますと、富良野市の農業者の中で6次産業化に向かっていくという機運はそれほど大きなものだというふうには私も考えておりません。いま取り組んでいる方も、小規模な中で6次化を目指しながらやられていて、6次産業化に向かうためにはリスクもありますから、そんな中で次の展開を模索している方が多いというふうに聞いています。先ほど市長から詳しい答弁がありましたように、いま、6次産業化に向かうために道が窓口になっていろいろな支援をされております。しかし、いま富良野で始める方は、小規模の中でちょっと取り組んでみたいなとか、お試し的な要素、または、自分のやりがいを目的に始めている方も多いと聞いていますから、いきなり道の窓口で相談するのは行きづらいと思います。そういう意味で、大規模に始められる方であればいきなり道の窓口に行かれてもいいと思いますけれども、6次化に向かう最初の入り口として富良野市の中にも窓口があってもいいのではないかと思いますが、その辺についてはどのようにお考えでしょうか。

答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)

後藤議員の御質問にお答えいたします。6次産業化の窓口であります。大規模なものについては道ということでありますが、いきなり道に相談に行く方は少なく、やはり、まずは市のほうに来ていただいて、その中で、そこまでやるのであれば道や国へ御紹介させていただくようにしております。それ以外に、6次産業化に取り組むに当たっては、やはり、いま実施している研修会、講習会をきっかけに取り組みを具体化する方が多いというふうに私どもは捉えております。そこで、実際の先例、あるいは専門家のお話を聞いて、自分たちが6次産業化をやっていけるのだろうか、やる場合にどんなものがあるのだろうかということ、それから、先輩の皆さんとの情報の共有、ネットワークをつくることによって、その段階ごとの悩みや課題も相談できるということでだんだん発展していくのだろうなというふうに思っております。そういう意味で、市としては、講習会を開催して情報発信をしていくことが基本だと考えております。また、農業者の皆さんには、農林課に来て御相談をいただければ、例えば、資金面であれば商工観光課等と連携しながら、思いを形にする相談に乗っていくということ考えております。

質問 14番 後藤英知夫

いまの答弁ですが、相談業務もやっておられることは私も聞いています。しかし、いま、研修会、また、相談にも乗りますよという形で答弁されましたけれども、私としては、ここに来たら相談できますよという形をつくったほうがいいと思っています。そして、そのことを発信するというか、何かあれば相談に乗るということを発信するべきだと思っています。そういう意味で窓口という言い方をしましたが、その辺についてはいかがでしょう。

答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)

窓口というお話だと思います。窓口についても、いろいろ考え方がありまして、組織をつくることも一つの窓口だと思いますけれども、市といたしましては、いまの段階でも相談業務を実施しておりますので、それがもう少しわかるようなPRをしていきたいというふうに考えております。

質問 14番 後藤英知夫

市長の答弁の中で、現在の中山間の事業の中でも助成をしているような話がありました。これは、例えば、富良野市自体で研修に係る費用の一部を助成するような形になり得るのでしょうか。

答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)

後藤議員の御質問にお答えいたします。平成27年度から中山間地域直接支払事業ということで、新たな項目を起こして事業展開をしております。この事業については、市も財源を拠出しておりまして、ぜひこちらを活用していただきたいと思います。いろいろな形で検討した結果、将来的に別な展開があるのであれば、それはまたその段階で検討していこうと考えております。

出典:富良野市議会 平成28年第1回定例会 2016年3月10日 議事録 PDF(4ページ) 間違いを知らせる