富良野市議会 令和8年第2回定例会 2026年6月24日
本定例会に提出された市長の所信表明について
2026年6月24日、富良野市議会の一般質問で、後藤英知夫議員が「本定例会に提出された市長の所信表明について」質問し、市長 北猛俊が答弁しました。
- 質問者
- 後藤英知夫 議員
- 答弁者
- 市長 北猛俊
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 14番 後藤英知夫
-登壇-おはようございます。富良野クラブを代表し、本定例会に提出された市長の所信表明について質問いたします。市長は、初当選以来の8年間、新庁舎建設や新型コロナウイルス感染症への対応をはじめ、物価高騰や人材不足など、これまで経験したことのない様々な課題への対応に取り組まれてきました。特に、令和2年から令和5年まで続いたコロナ禍は、市民生活や地域経済に大きな影響を及ぼしました。そのような中、市長は、3期目の所信表明において、全ての市民が、健康で生きがいを持ち、安全で安心して暮らし、幸せを実感できる富良野をつくるという目標を掲げるとともに、これからの4年間を富良野市のさらなる飛躍を実現する期間と位置づけられました。これまで取り組んできた施策の成果が着実に現れつつある一方で、人口減少や地域経済の持続性など、多くの課題も残されています。そうした状況を踏まえ、さらなる挑戦と市政の発展に大きな期待を寄せるところであります。それでは、順次、質問いたします。まず、市長が特に重視する視点の二つ目として掲げられた公民連携について伺います。所信表明では、民間のアイデア、技術、資金を活用する公民連携をさらに推進し、既存施設や遊休資産の活用、公共施設の更新、運営においても積極的に取り入れ、行政サービスの向上と持続可能な地域経営の実現を目指すとされています。そこで、公民連携の活用を想定している具体的な施設や遊休資産についてお聞かせください。次に、三つ目の視点として掲げられた市民との対話について伺います。市民の声を市政運営に反映させていくことは重要でありますが、これからのまちづくりにおいては、特に、次代を担う若い世代の意見をどのように聴取し、市政に反映していくのかが肝要であると考えます。若者の意見が具体的な施策や事業につながる仕組みづくりについて、市長の見解を伺います。次に、1、輝く。つながり合う。ひとのWA!から伺います。まず、子育て支援についてです。こどもまんなか社会の実現、こども家庭センターを拠点とした妊娠期から子育て期まで切れ目のない支援、子供の権利を守る支援などが掲げられています。しかしながら、本市においても、少子化は深刻な状況にあります。子育て世帯が安心して子供を産み育てられる環境づくりには、経済的支援、保育環境の充実、相談支援体制の強化などが求められます。そこで、これまでの施策を発展させる新たな子育て支援策をどのように考えているのか、また、少子化対策として具体的な成果目標を設定する考えがあるのか、お伺いします。次に、地域医療の確保と充実について伺います。地域医療は、市民が安心して暮らし続けるための重要な基盤であり、人口減少や高齢化が進む本市において、その重要性はますます高まっています。一方で、全国的な医師・医療従事者不足や診療科の縮小など、地方都市を取り巻く医療環境は厳しさを増しています。今回、救急医療体制の維持、地域センター病院の医師確保及び医療機器更新への支援を行うとともに、地域医療連携推進法人ふらのメディカルアライアンスへの参画を通して、地域医療の確保と充実を図るとされています。そこで、1点目として、ふらのメディカルアライアンスへの参画によって、これまでの成果と、市民が実感できる医療サービスの向上について、今後どのような点に期待しているのか、お伺いいたします。2点目として、地域センター病院は、富良野圏域医療の中核を担う重要な医療機関であり、その維持、充実は富良野圏域全体で支えていくべきものと考えますが、市長の見解を伺います。次に、スポーツ振興について伺います。所信表明では、富良野市スポーツ推進計画を策定し、老朽化したスポーツ施設の更新を進めるとともに、アスリート育成や市民の心身の健康づくりに取り組むとされています。しかし、今後さらに人口減少が進む中、全てのスポーツ施設を市単独で維持していくことは財政的にも大きな負担となります。また、競技指導者の確保も難しくなることが予想されます。こうした状況を踏まえ、スポーツ施設の整備や運営、指導者の確保については、近隣自治体との広域連携も視野に入れた計画とすべきと考えますが、市長の見解を伺います。次に、2、創る。まわす。しごとのWA!について伺います。まず、農業分野における有害鳥獣対策についてお聞きします。本市の基幹産業である農業では、近年、エゾシカやヒグマなどによる農作物被害が拡大しており、農業経営に深刻な影響を与えています。また、市街地周辺での目撃情報も増加しており、市民生活の安全確保の観点からも重要な課題となっています。そこで、捕獲体制の強化や侵入防止対策なども含め、有害鳥獣対策の拡充として具体的にどのような施策を想定しているのか、お尋ねします。次に、雇用と労働について伺います。人口減少は、本市が抱える多くの課題の根幹にあり、農業、観光、建設、医療、介護など、様々な業種における人材不足の大きな要因となっています。人材不足は、事業活動のみならず、市民生活にも影響を及ぼしており、今後のまちづくりを進める上で最も重要な課題の一つであると考えます。本年までの3年間を集中対策期間として実施してきた人材確保対策の延長を検討するとされています。そこで、これまでの取組における成果と課題をどのように分析しているのか、また、今後どのように施策を推進していく考えなのか、お伺いします。次に、3、想う。みがき合う。まちのWA!について伺います。地域公共交通についてです。広大な面積を有する本市において、公共交通は、高齢者や学生、自家用車を利用できない方々にとって欠かすことのできない移動手段です。その維持、確保は、市民生活に直結する課題であり、特に、農村地域では、公共交通の状況によって住み続けることが困難になることも懸念されます。また、観光振興の観点からも、公共交通の充実は重要です。そこで、鉄道やバス路線の維持、確保に加え、オンデマンド交通の拡充について、今後どのように取り組んでいく考えなのか、お伺いします。最後に、子供たちのまちづくりへの参画について伺います。所信表明の締めくくりには、市民の皆様とともに夢を実現できるまち、誇れるまち富良野を目指すとあります。本市では、毎年開催される子ども未来づくりフォーラムにおいて、小学生が自ら考えたまちづくりについて発表しています。子供たちの提案や思いが実際の施策として実現されれば、それは大きな成功体験となり、郷土への愛着や誇りの醸成にもつながるものと考えます。子供たちの意見を市政に反映させる取組について、市長の見解、思いを伺い、富良野クラブを代表しての質問を終わります。
答弁 市長 北猛俊
-登壇-おはようございます。富良野クラブ、後藤英知夫議員の所信表明に対する代表質問にお答えします。1件目の特に重視する視点についての1点目、公民連携についてでありますが、公民連携の取組につきましては、これまでも、中心市街地再開発の取組をはじめ、旧富良野高校跡地の利活用検討や、観光、農業、福祉分野などで、企業、大学、団体と協定を結び、地域課題の解決と市民サービスの向上を目指して進めてまいりました。今後とも、学校跡地の利活用をはじめ、公共施設の整備や運営、遊休資産活用の検討など、様々な場面で公民連携の手法を積極的に取り入れ、持続可能な行政運営と市民サービスの向上を図ってまいりたいと考えております。2点目の市民との対話についてでありますが、若者の意見が具体的な施策や事業につながる仕組みづくりにつきましては、今後予定される次期総合計画の策定などの場面で、若い世代にもワークショップ等に参加いただくなど、これまで以上に参加の機会を設けながら施策への市民反映を図ってまいります。また、若い世代が何に満足し、何に不安や課題を感じているのかについて、最新の傾向を把握することも重要であると考えております。本市が定期的に実施している幸福度調査では年代別の傾向分析も可能となっておりますので、この分析データについても施策検討の場面で活用してまいりたいと考えております。加えて、若い世代の声を施策につなげるには、若者が関わり続けられる仕組みと、意見がどのように扱われたかを公表することも必要と考えております。そのほか、本市の様々な事業やイベントの開催時には、多くの若者にも参加、協力いただいておりますので、そうした機会でのコミュニケーションを通じて、事業等に対する意見や御感想を丁寧に受け止めることで、事業の改善などに生かしてまいります。2件目の輝く。つながり合う。ひとのWA!の1点目、子育て支援についてでありますが、新たな子育て支援策につきましては、令和7年度からスタートさせた誰でも通園制度、産前・産後サポート事業、子育て世帯訪問支援事業など、新たな取組を開始しているところでありますが、これらの事業の効果やニーズを逐次検証し、必要な見直しを図りながら子育て支援の充実に努めてまいります。また、こども家庭センターの人員体制の強化を図り、妊娠期から子育て期まで切れ目のない相談支援体制の充実を図るとともに、保育、教育、医療、福祉など、関係機関と連携しながら子育て世帯を包括的に支える取組を進めてまいります。次に、少子化対策としての成果目標の設定につきましては、出生率の維持、向上はもとより、子育て世帯が安心して子供を産み育てることができる環境づくりと、子育て支援に対する満足度の向上なども重要な視点であると考えております。今後、第6次富良野市総合計画後期基本計画及びこども計画の策定に当たり、必要な業績評価指標等の設定について検討してまいります。2点目の地域医療の確保と充実についてでありますが、ふらのメディカルアライアンスへの参画によるこれまでの成果につきましては、中富良野町立病院の無床化など病床の再編及びそれに伴う看護師の富良野協会病院への派遣や、旭川医大との人的・物的資源の相互活用に関わる連携協定の締結など、地域医療の安定的な提供体制の構築に一定の成果が上がったものと認識しております。今後も、アライアンスを通じ、医療機関相互の連携と役割分担の明確化や、医療、介護の多職種間の情報共有の高度化などを進め、市民ニーズに応じた地域医療体制の確保に努めてまいりたいと考えております。次に、地域センター病院を富良野圏域全体で支えるべきとの考え方につきましては、地域センター病院は、富良野圏域における中核的医療機関として、高度・専門医療や救急医療を担う極めて重要な役割を果たしており、その機能の維持、充実は圏域住民の安心・安全に直結するものであることから、圏域全体で支えていく必要があると考えております。引き続き、圏域自治体と課題認識を共有し、必要な負担の在り方についても十分協議を行いながら、圏域全体で地域センター病院を支える仕組みづくりを進め、持続可能な地域医療体制の確保に努めてまいります。3点目のスポーツ振興についてでありますが、今年度は、スポーツ推進計画の策定を予定しているところであります。人口減少に伴い、各種目におけるスポーツ人口にも減少が見られる中ではありますが、計画策定においては、誰もがスポーツをする機会の創出、地域で支えるスポーツ活動、スポーツ施設の計画的な整備などに加え、競技団体等の持続性の確保に向けた広域的な連携についても検討してまいります。3件目の創る。まわす。しごとのWA!の1点目、農業分野における有害鳥獣対策についてでありますが、関係機関や猟友会などと連携し、有害鳥獣の捕獲や被害防止対策、ハンター等の育成に引き続き取り組むとともに、耕作農地への侵入防止対策として電気牧柵の設置を支援してまいります。また、本市が重点支援対象市町村に選定された北海道鳥獣被害対策タスクフォースでは、ドローンを用いた有害鳥獣の生息状況調査や、ICTモニタリングと地理情報システム、GISの導入による侵入箇所の見える化、関係者間でのデータ共有により、効率的な捕獲体制の構築に取り組んでまいります。2点目の雇用と労働についてでありますが、2年間の成果につきましては、人材確保に向け、拡充した中小企業振興総合補助金メニューの申請が85件、新設した新規就業移住支援金の申請が56件となっており、いずれも当初の想定を超える実績となりました。申請対象者からは、職場環境の改善が図られた、採用活動の際、新規就業移住支援金をPRし、社員採用につながったなどの声をいただいており、着実に成果が上がっているものと認識しております。一方で、ハローワーク富良野管内の年平均有効求人倍率は1.1を超えており、北海道の値0.9と比較しても高い状況にあり、コロナ禍直後より改善したものの、依然として人材不足の状況が続いております。事業者アンケートの結果では、約4割が必要な従業員数を確保できていないことや、市の支援制度活用の意向がありながら十分な活用には至っていないことが課題となっております。今後も事業者意見の施策への反映に努め、人材確保に向けた支援を進めてまいります。4件目の想う。みがき合う。まちのWA!の地域公共交通についてでありますが、地域の移動手段を維持、確保し続けるためには、バス路線の重複区間などの運行の在り方の検討や、各モビリティーの有機的な連携の促進などにより、利便性を最大限考慮した中で、効率面でも優れた合理的な交通体系を構築していく必要があると考えております。AIオンデマンド交通ふらのりの運行につきましても、路線バスなど他の交通機関との共存が重要な要素と考えておりますので、各モビリティーの利用状況などを踏まえ、望ましい公共交通網の在り方について引き続き検討してまいります。5件目の子供たちのまちづくりへの参画についてでありますが、子供たちの意見を市政に反映させる取組につきましては、将来のまちづくりを担う子供たちの視点や考えを聞くことが重要であると考えており、これまで、子ども未来づくりフォーラムをはじめ、こども計画の策定におけるアンケート調査やワークショップなどを通じて、子供たちの意見や考えの把握に努めてまいりました。今後とも、子供たちが意見を表明できる機会の確保に努めるとともに、子供たちがまちづくりに関わることのできる環境づくりを進めてまいります。以上です。