富良野市議会 令和6年第1回定例会 2024年3月6日
重点政策の健幸都市について
2024年3月6日、富良野市議会の一般質問で、後藤英知夫議員が「重点政策の健幸都市について」質問し、市長 北猛俊、教育委員会教育長 近内栄一が答弁しました。
- 質問者
- 後藤英知夫 議員
- 答弁者
- 市長 北猛俊、教育委員会教育長 近内栄一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 14番 後藤英知夫
-登壇-おはようございます。富良野クラブを代表して、今議会に提出されました令和6年度市政執行方針、教育行政執行方針について、順次、質問いたします。昨年5月に新型コロナウイルス感染症が2類から5類へと移行されて以降、インバウンドを中心に急速に観光客が増え、コロナ禍以前にも増してまちがにぎわっているように感じます。観光にとっては好機と捉え、ますますの振興が図られることが期待されるところですが、市政執行方針にもあるように、全国的な人口減少社会の中で、本市においても、2050年には1万1,000人余りの人口になる予測もあり、いかに労働力、人材を確保できるかが全ての産業、職種における喫緊の課題となっております。人口減少は、経済のみならず、様々な分野への悪い影響を及ぼすことも予測されます。この難題を解決していくためには、市民や関係機関・団体とともに、知恵を出し合いながら、共創の下、行政として有効な対策を講じていかなければならないと考えます。市政執行方針の中から、最初に、重点政策の健幸都市について伺います。健康で幸せを実感できる生活は、いつの時代でも、生涯を通しての私たちの普遍の願いでもあります。また、健幸都市の形成は、市長の最大の公約でもあり、その実現を強く望むものであります。その中で、体の健康について、年代ごとの健康状態の特徴に応じた個々の目標や推奨行動を設定し、健康的な生活への行動変容を促すとともに、無関心層にも届くような情報発信や実際の行動に至っていない層を後押しするなど、市民の興味・関心を捉えた働きかけに取り組んでいくとあります。この無関心層に届く情報発信や、実際に行動に至っていない層に対する後押しとはどのような取組なのか、伺います。ゼロカーボン、脱炭素の取組について伺います。近年、地球規模の温暖化や異常気象の要因とされる温室効果ガスを削減、実質ゼロにする取組が世界の潮流となる中、政府においても、2050年には温室効果ガスの排出を全体としてゼロとするカーボンニュートラルを宣言しています。農業や観光を基幹産業とする本市において、安定的に農産物を生産し、美しい自然を守り、維持していくことは、持続可能なまちとするための根本であると思います。今回、市民ニーズを把握しつつ、再生可能エネルギーや省エネ技術の導入支援を実施するとありますが、どのような支援なのか、また、あくまで個人に対しての支援なのでしょうか。人材確保とDXの推進について伺います。加速度的に進む少子高齢化がもたらす労働人口の減少は、経済の維持拡大や福祉の充実にも重大な影響を与え、現時点での本市の一番の課題とも考えます。人材確保対策として、市内事業者の紹介とマッチング、雇用環境の改善、資格取得、新規就業者への移住支援など、既存施策の拡充と新規施策で構成し、一体的に事業所等を支援していくとあります。事業所の紹介とマッチングとは、どこに向けて、どのような世代をターゲットとして考えているのか、お尋ねします。次に、主な施策について、輝く。つながり合う。ひとのWA!の中から、障がい者福祉について伺います。市民が、障がいの有無にかかわらず、お互いを尊重し、理解を深めていくことは重要であると思いますが、そのためにも、市として、積極的に障がいのある方の社会参加を促し、受け入れていくことが共生社会の実現には肝要であると考えます。広く理解を促進するための対策について伺います。文化芸術活動について伺います。芸術や文化は、昨年制定された富良野市文化芸術基本条例にもあるように、市民生活をより豊かに、活力あるまちづくりにも効果的であり、一見、経済とは相反の関係にあるようですが、まちの付加価値を高め、観光地としての魅力度を上げるなど、様々な波及効果も期待されます。既に、本市においても、子供たちの表現力、創造力やコミュニケーション力を高めるために演劇を活用した取組がなされていますが、さらに市民の生きがいや幸福度を高めていく方策として、文化芸術の推進が期待されます。文化芸術の推進に関する基本計画がより具体的であり、早期の策定が望まれますが、今後のタイムスケジュールなどについて伺います。創る。まわす。しごとのWA!からお聞きします。人口減少が著しい農村地域にあって、農業の担い手は、ただ単に産業としての担い手にとどまらず、地域の次代を担っていくことも期待されます。新規就農者が地域に根差し、営農を続けていくためには、多くの人的支援も必要となりますが、今回新たに、新規就農者が就農する際の住宅改修に対する支援に取り組むとあります。狙いと背景について伺います。観光マネジメントの強化の中の(仮称)宿泊税についてお尋ねします。これまで、本市における宿泊税は、令和8年度の導入を目指すとされていました。これは、北海道も同様の税の導入を予定しているため、制度内容の調整が必要であるためとされてきましたが、先日、報道により北海道の課税内容が明らかになってきましたが、これにより本市の宿泊税の検討や導入時期に影響はあるのでしょうか。また、北海道と富良野市双方の課税となるため、業務上、宿泊事業者の負担が大きくなる懸念もありますが、どのように理解を求めていくのでしょうか、見解を伺います。想う。みがき合う。まちのWA!から、公営住宅について、空き家となった住棟を計画的に解体し、その跡地を子育て世代の住環境支援などに有効活用するとあります。これは、昨年度から始めた子育て世代に特化した宅地分譲を継続していくことと考えますが、需要をどのように捉えているのでしょうか、見解を伺います。空き家対策についてお聞きします。富良野市空家等対策計画に基づき、周辺環境に深刻な影響を与えている特定空家や管理不全空家等への対策を行うとありますが、実施する具体的な対策についてお尋ねします。続いて、教育行政執行方針について質問します。学校教育について、主体的な学びを育てる 知育の木から伺います。特別支援教育の中で、小学校における通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童の割合が増加傾向にあり、今後、中学校段階においても、発達段階に応じ、継続した支援を必要とする生徒の増加が見込まれることから、中学校にも通級指導教室を新たに設置し、児童生徒が切れ目なく支援を受けられるよう、自校通級や巡回指導を一層推進するなど充実を図るとあります。市内全ての中学校に通級指導教室を設置するのでしょうか、また、巡回指導とありますが、巡回通級とは異なることを意味しているのでしょうか、同じことを意味している場合、そこには担当教師は配置しないということでしょうか、お尋ねします。自主自律の心を育てる 情意の木から、道徳教育について伺います。今年度の執行方針では、自己の生き方を考え、主体的な判断の下で行動し、自立した人間として他者とともによりよく生きるための基盤となる道徳性を養うため、特別の教科道徳を要とした道徳教育を推進するとともに、富良野にゆかりのある講師陣による心に響く道徳教育を実施し、生命の大切さや思いやり、感動する心など、豊かな心を育む心の教育の充実に努めるとあります。この中の「自己の生き方を考え、主体的な考えの下で行動」という部分でありますが、近年は、主体的な判断ができない子供たちが多いと聞きます。社会人になってもその傾向は続き、自己肯定感の低さに起因しているとも言われています。今年度の道徳教育の中で、自己肯定感を高める要素は含まれているのでしょうか、また、自己肯定感に関しては、家庭環境によるところも大きいと言われていますが、教育委員会としての見解があればお聞かせください。以上で、富良野クラブの代表質問を終わります。
答弁 市長 北猛俊
-登壇-おはようございます。富良野クラブ、後藤英知夫議員の市政執行方針に対する代表質問にお答えします。1件目の重点施策についての健幸都市についてでありますが、無関心層に届く情報発信や行動に至っていない層への後押しにつきましては、健康寿命の延伸には健康状態の把握と改善が必要であることから、ベジチェックの活用、健康関心層の口コミ効果による健康情報の伝達や、各個人の性格、タイプに合わせた健康診断の受診勧奨はがきの活用、市ホームページや広報等を活用した健康情報の発信などに取り組んでまいります。次に、ゼロカーボン、脱炭素の取組についてでありますが、再生可能エネルギーや省エネ技術の導入支援につきましては、初期費用の負担軽減を図るため、従前より実施しております太陽光発電や木質ストーブ補助に加え、新たに、個人及び事業者を対象とした蓄電池や電気自動車、高効率空調機器などの導入支援に向け、国の補助事業へのエントリーを予定しており、市民のゼロカーボンへの意識を醸成しつつ、脱炭素の動きを加速化させてまいります。次に、人材確保とDXの推進についてでありますが、企業と求職者のミスマッチは特に若い世代で顕著となっていることから、高校生を対象とした企業説明会の実施や、市外在住の若者世代に対し、しごと情報サイト、フラノ・ジョブ・スタイルやウェブ広告、SNSの活用により、市内事業所の採用情報や就業移住支援に係る情報を発信するとともに、企業説明会を開催する事業者に対し支援してまいります。2件目の輝く。つながり合う。ひとのWA!の障がい者福祉についてでありますが、障がい者支援施設の活動を周知する場として、毎年12月の障害者週間に合わせて、Fプラザにおいて障がい者就労施設の利用者が作成した作品や活動風景写真の展示を行うなど、障がいについてより身近に感じ、包摂社会につながる取組を進めてまいります。また、障がいに対する正しい理解の拡大のために、8月に開催予定の「いけまぜ夏フェス2024inふらの」の招致及び実行委員会の運営支援を行い、市民のさらなる理解を深めるきっかけとなるよう取り組んでまいります。また、市職員における障がい者雇用につきましては、職場環境を整備するとともに、雇用機会を一層確保していくよう努めてまいります。次に、文化芸術活動についてでありますが、本市では、文化芸術の力により、市民の創造性や豊かな感性を育むことで持続可能なまちづくりにつなげていくことを目的に、富良野市文化芸術基本条例を制定いたしました。今後のスケジュールといたしましては、令和6年度に富良野市文化芸術推進委員会を立ち上げ、検討を進め、令和7年度中を目途に文化芸術の推進に関する基本計画を策定してまいります。3件目の創る。まわす。しごとのWA!の農業担い手育成についてでありますが、新規就農に向けた研修希望者の事前相談において、住居の確保に対する不安も多い状況であります。また、新規就農者が就農候補地を選ぶ際にも、住宅として使用する物件は築年数が経過していることが多いことから、改修を支援し、経済的負担を軽減することで若い就農者を獲得することを狙いとしております。次に、観光マネジメントの強化についてでありますが、現在、北海道におきましても(仮称)宿泊税導入の検討を進めており、本市としては、令和6年度中の条例提案、令和8年4月の導入を目指してまいります。また、宿泊事業者への理解についてでありますが、宿泊税は、北海道と本市の二重課税となることから、納税者となる宿泊者に分かりやすく、また、特別徴収義務者となる宿泊事業者の負担が大きくならないよう、意見交換を行いながら制度設計してまいります。4件目の想う。みがき合う。まちのWA!についての公営住宅についてでありますが、令和5年度に、子育て世帯の住環境支援や定住促進、地域コミュニティーの活性化につながる事業として、未利用財産である公営住宅跡地4筆を、子育て世帯に特化し、宅地分譲した結果、全ての宅地に申込みがあり、住宅建設が予定されております。さらに、次年度以降の分譲につきましても問合せがあることから、今後も需要はあるものと考えております。次に、空き家対策についてでありますが、国の制度改正に伴い、特定空家となり得る空き家を新たに管理不全空家として規定されました。これまでは、周辺環境などに悪影響を与え、倒壊のおそれがある特定空家に対してのみ指導や勧告を行いましたが、令和6年度からは、管理不全空家の所有者に対し、特定空家とならないよう防止するために必要な措置として指導や勧告ができることとなりますので、状況に応じた行政措置を講じてまいります。以上です。
答弁 教育委員会教育長 近内栄一
-登壇-おはようございます。富良野クラブ、後藤英知夫議員の教育行政執行方針に対する代表質問にお答えいたします。1件目、特別支援教育についてでありますが、中学校における通級指導教室の設置については、拠点校とする富良野東中学校に通級指導教室を設置いたします。富良野東中学校に在籍する生徒は自校通級、それ以外の中学校に在籍する生徒については、担当教員が学校に出向く巡回指導を行ってまいります。2件目、道徳教育についてでありますが、道徳教育においては、人間として大切にされているという自己存在感を児童生徒が実感し、自分を肯定的に捉える自己肯定感や、他者のために役立った、認められたいという自己有用感を育むことが重要であります。それらは、乳幼児期から主に家庭で育まれるべきことから、自己肯定感や自己有用感が育まれる家庭環境の必要性を認識しております。以上でございます。