みんなの議会

富良野市議会 平成27年第4回定例会 2015年12月14日

(1)富良野市農業体験者滞在施設について/(2)アートファーム南陽館について

2015年12月14日、富良野市議会の一般質問で、萩原弘之議員が「富良野市農業体験者滞在施設について」「アートファーム南陽館について」について質問し、市長 能登芳昭、教育委員会教育長 近内栄一、経済部長 原正明が答弁しました。

質問者
萩原弘之 議員
答弁者
市長 能登芳昭、教育委員会教育長 近内栄一、経済部長 原正明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 萩原弘之

-登壇-通告に従いまして、順次、質問してまいります。最初に、富良野市農業体験者滞在施設設置目的と、滞在者への多面的なアプローチの考え方についてであります。平成26年度の農業実態を見ますと、農地面積9,200ヘクタールを有し、農家戸数は652戸と減少傾向に歯どめがかからず、1戸当たりの耕作面積は14.24ヘクタールまで拡大をしております。また、農業販売額については、系統販売額で190億円に達しており、中でも、野菜面積が3,045ヘクタールで、販売額は103億円と販売総額の54.5%を占めております。さらに、作業全般において、手作業が必要な作物は約1,000ヘクタールあり、農作業労働力の確保が今後の本市の農業経済を維持していく上で大きな要因となると考えているところです。農作業ヘルパー事業は、年々、高齢化し、減少する農作業労働者の対策として、平成8年より農業団体が募集を開始し、農業に興味がある、農村生活をしたいといった主に都市部の若者を全国から募集し、滞在施設で生活しながら野菜生産者の養成や農協施設での農作業をお手伝いするという制度を開始いたしました。この農作業ヘルパーとして働いていただいた方は既に1,200名以上になり、平成12年9月には現在ある滞在施設もでき、過去3年間の在籍実態についても、平成25年から27年まで毎年120名の方々が富良野の農作業を体感していただいております。男女の比率については、おおむね男性1に対して女性が2となっており、女性の参加が多い現状でもあり、また、本事業における募集実績は全国に広がっており、中でも、道内はもとより、関東圏、関西圏、九州などから273名の応募がある状況となっております。応募理由はさまざまではありますが、この富良野で働きたい方々が、農作業体験を通して富良野に住み、人と触れ合い、富良野農業を感じていただける最大のきっかけづくりとなっていることは言うまでもありません。また、通称ヘルパーさんの中には、富良野に根づいて農業をやっている方、農家の花嫁になった方、農協関連の仕事をしている方、農業とは違う分野で活躍している方など、新規就農事業、アグリパートナー事業、移住・定住促進事業、農業労働力確保対策にも一翼を担っており、今後の進展に期待をするものと考えます。以上のことから、2点、お伺いをいたします。富良野市農業体験者滞在施設設置条例には、目的として、滞在型農業体験を通じて、農業への理解等を促すことにより、農業の振興や農業担い手の育成、都市生活者との交流の促進などを図ることを記されており、指定管理者に対する業務として、滞在施設の設置目的を効果的に達成するための事業に関する業務とありますが、本条例の趣旨を考えるとき、本市として指定管理者に委託すべきところと、みずからがすべき事業が必要であると考えるところです。本条例の趣旨を踏まえ、現在募集している要項と、条例の目的に対する考え方についてお伺いいたします。2点目に、本事業による滞在者を受け入れることは、新規就農者発掘、研修対策、移住・定住事業、アグリパートナー事業、農業従事者養成事業、他産業への雇用対策や担い手センターとのかかわりなど、さまざまな関連があると考えますが、本事業を多面的に活用する必要性についてお伺いをいたします。次に、南陽館の運営についてであります。平成10年より、画家の故小野州一氏を中心に、4名が廃校になった山部第二小学校跡地を利用して芸術家たちの工房を設立し、アートに出会えるまちづくりをコンセプトに、実行委員会を中心に運営と活動をしてまいりました。本市は、富良野市社会教育推進計画の基本目標として、郷土に根差した個性豊かな市民文化の創造の推進項目を掲げ、文化活動への参加促進と自主的な文化活動の支援、芸術文化鑑賞機会の充実と文化活動に関する市民への情報提供、地域の文化活動を推進する文化団体との連携・協力、文化振興基金の有効活用、施設の設備・充実と有効活用などを推進するために、実行委員会と事業委託契約をして支援してきたところであります。このたび、来年3月をもって、施設の老朽化と教育財産の処分をするために、財産を売却する場合の地方自治法等の規定により、教育財産を市有財産とし、富良野市芸術文化体験施設設置要綱を廃止して、アートファーム南陽館にかかわる全ての契約を解除し、売却をすると聞いております。この契約を解除するに当たり、当施設の設置目的に対する今後の考え方と処分までの工程はどのようになっているのか、お伺いをいたします。また、アートファーム南陽館がある山部南陽地域にとって、旧山部第二小学校校舎は地域の歴史的建造物であり、思い出多きものでもあります。このたび処分するに当たり、その用地及び建築物の対応と今後の市のかかわりについてお伺いをいたします。また、これまで、実行委員会に業務委託してきた事務事業について、市としてどのような事業評価をしてきたのかお伺いし、1回目の質問を終わります。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

-登壇-萩原議員の御質問にお答えいたします。1件目の富良野市農業体験者滞在施設についての1点目、施設の設置目的に対する考え方についてであります。富良野市農業体験者滞在施設設置条例は、滞在型農業体験を通じて農業への理解等を促すことにより、農業の振興や農業担い手の育成、都市生活者との交流の促進などを図ることを目的としております。本施設は、指定管理者制度により、ふらの農業協同組合がこれまで運営を担ってきており、毎年延べ1万5,000人以上が農作業ヘルパーとして利用しているところであります。農作業ヘルパーは、滞在期間中に農家へ派遣され、農業労働力を提供しているだけではなく、農業者との交流を通じて農業理解が深まっているものと考えております。また、農作業ヘルパーは、多くが都市生活者であるとともに消費者であることから、農業者にとっては、消費者の声を生で聞くことができる貴重な機会となっているものと考えております。さらに、この施設で農作業の経験を積み、就農に興味を示す人は、貴重な新規就農候補者でもあります。平成25年に実施した富良野市農業雇用労働力確保に関する調査の中で、農作業ヘルパーを対象にアンケート調査を実施しておりますが、富良野での農作業への憧れが応募の動機となった人は約半数であり、残りは、単に働きたい人が4分の1、その他が4分の1という結果でありました。このことから、単なる労働提供を動機として応募している人は少ないと考えているところであります。2点目の関連する事業の考え方についてでありますが、施設利用者の多くは、富良野での農作業に憧れて来ているところであります。この中には、移住し、アグリパートナーになってもよいと考える人、長く農業に従事したい人、市内で他産業に従事したい人もいると考えており、この施設での滞在が移住のきっかけになることを期待しているところであります。市といたしましては、本年度から、施設利用者に対して、施設内での新規就農に向けた相談会の実施、冬季の仕事の相談や、移住、定住に向けた情報提供を始めたところであります。今後も、これまでの取り組みを継続するとともに、各種研究会やイベントなどへの参加案内の充実を図ってまいりたい、このように考えているところであります。以上であります。

答弁 教育委員会教育長 近内栄一

萩原議員の2件目のアートファーム南陽館についてお答えいたします。1点目の施設の設置目的に対する考え方と今後のかかわり方についてであります。アートファーム南陽館は、平成7年3月31日、富良野市立山部第二小学校が閉校し、山部小学校に統合となったことを受け、本市の芸術文化振興を目的に平成11年6月1日にオープンし、本年度で17年目になります。当施設は、当初から、市内の芸術家等で構成するアートファーム南陽館行委員会と管理運営委託契約を締結し、管理運営をしているところであります。当施設の最も古い校舎は、昭和8年(37ページで訂正)に建設したもので、建物の老朽化が著しく、公共施設として維持するためには今後の改修・改築に多大な経費を要することから、管理運営委託契約が終了する来年3月31日をもってアートファーム南陽館を廃止する予定であることを、実行委員会関係者及び地域に通知をしたところでございます。当施設の設置目的に対する今後の考え方でありますが、来年4月1日からは、教育財産から普通財産に移管し、財政課管理のもとで売却の方向で検討することとなります。いままで培ってきました芸術文化の振興に関する講座の開催や作品展示などの事業は、生涯学習センターなどの公共施設を活用してまいります。また、旧小学校校舎は、南陽地区の歴史が刻まれた建造物でありますので、今後の処分に当たっては、適切な建物管理と環境管理ができることを前提とし、地域の一員としての責任を果たすよう求めてまいりたいと考えております。2点目の施設の管理運営の考え方についてであります。管理運営委託をしている実行委員会の現状の事業評価につきましては、この間、平成12年と15年に、南陽館において、芸術家たちが集い、市民とともに芸術に親しむあ~とフェスタを開催いたしました。平成17年には、富良野ゆかりの画家、故小野州一氏の絵画展「日々のエスプリ展」を同施設で開催しております。また、平成16年より市内小学生を対象とした夏休みクラフト講座、みんなでアートを、実行委員会のメンバーが講師となり、毎年開催しております。さらに、南陽館を活動の場としている2名の芸術家も、生涯学習センターや公民館講座の講師として絵画や陶芸の指導を行うとともに、作品展開催時の展示協力、市民サークルの指導も行うなど、実行委員会並びに会員による本市の芸術文化の振興推進に多大な協力をいただいております。今後におきましても、南陽館は廃止いたしますが、芸術文化の振興は重要な事業でありますので、実行委員会初め、会員の芸術家の方々にはさまざまな形で御協力いただきたく考えております。以上でございます。大変申しわけございません。答弁の一部で、年度について訂正をさせていただきます。このアートファーム南陽館の最も古い校舎を平成と申し上げましたが、昭和8年の誤りでございます。訂正させていただき、おわび申し上げます。

再質問 4番 萩原弘之

それでは、随時、再質問させていただきます。まず、1番目に、農業体験の滞在施設についてでございます。いま御答弁がありました中で、私が一番注目すべき点としてお話し申し上げたいのは、都市生活者との交流という部分について、指定管理業務していただいている団体に全てを任すのではなく、市側も深くかかわりを持っていく必要があるのかなというふうに考えております。このことは、いま、市長から、基本的な考え方の中で、これから滞在者に対していろいろなアプローチをしていくというような答弁をいただきました。私は、それが指定管理者の業務なのか、もしくは市がやる業務として考えておられるのか、どちらなのか、お伺いしたいと思います。

答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)

萩原議員の再質問にお答えいたします。農業体験者滞在施設の利用に当たって、都市生活者と交流するという条例の目的がございますけれども、この主体性の問題というふうな御質問かと思います。こちらにつきましては、基本的には、市の条例でございますので、市が責任を持つところでございます。ただ、市長答弁にございましたとおり、指定管理者制度における自主事業ということで、条例の目的の範囲内の業務として3点ほどございまして、1点目が希望者への求職サービスの提供、2点目として農業担い手の育成、さらに、地域の農業関係者との交流に関すること、3点目として新規就農技術の実践、研修に関することとなっております。基本的には、先ほど市長が答弁いたしましたとおり、その中で地域の農業者と交流していただきたいということございますが、後段のほうでお話をさせていただいたとおり、市といたしましても、それ以外にも住民、市民と交流すべく、今後いろいろな情報提供を積極的にしていきたいというふうに考えております。

再質問 4番 萩原弘之

いま、御答弁をいただいた内容で、市が持つ部分と指定管理者が持つ部分があるということであれば、情報の共有ということでは、どういう連絡網、もしくは、どういう組織をもってその情報の共有を図るのか、お伺いしたいと思います。

答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)

萩原議員の御質問にお答えいたします。まず、農協側で実施する項目につきましては、農協がその施設を使って情報提供なりを実施いたします。それについては、市としても情報をいただいております。市が施設利用者に対して情報を提供する、参加を呼びかけることにつきましては、やはり施設を利用した中で呼びかけをしなければなりませんので、事前に農協との打ち合わせをしながら、情報提供させていただくということになります。以上でございます。

再質問 4番 萩原弘之

指定管理者と市のかかわりの中で、私は、情報の共有というものが一番大切であり、また、これからどんな事業を展開するにも一番重要な部分になってくるのかなというふうに思います。その観点から、情報というのは、例えば、アグリパートナー事業にも、また移住、定住の事業にも、担い手の部分の事業にも、あらゆる部分で情報の共有が必要になってくるのではないかなというふうに考えますが、その点についてはいかがでしょうか。

答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)

萩原議員の御質問にお答えいたします。移住、定住、あるいはアグリパートナー、新規就農ということでございますが、この関係につきましては、それぞれの事業の中で、農業体験者滞在施設の利用者に必要だというふうに判断した中で情報提供させていただきます。全てがこの施設の利用者のための事業ではございませんので、必要に応じて情報提供させていただきたいと考えております。

再質問 4番 萩原弘之

必要に応じてという部分を明確にしたいと思いますが、求められる部分ですか、それとも、アプローチしようとする部分ですか、どちらですか。

再質問 4番 萩原弘之

失礼いたしました。具体的に申し上げますと、例えばアプローチをするということになれば、新規就農の部分では、先ほど市長の答弁の中にあったいろいろな相談窓口を開設しますという中で、求められるものと提案する部分ができてくると思うのです。それは、移住、定住もしかりであり、アグリパートナーも同じかなと思います。そういう総合的な窓口業務を、求められるからするのではなくて、私は、市みずから常にアプローチしていって、密な関係の中で滞在者に対して提案していくことが今後は本当に重要になってくるのかなという観点から、求められる部分ではなくて、こちらからいろいろな提案を差し上げていくべきだと思うのですが、どちらのスタンスを持ち合わせているのかということでございます。

答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)

萩原議員の御質問にお答えいたします。情報提供のあり方ということかと思います。先ほどの市長の答弁の中でも、市として情報提供を始めたこと、そして、今後もそのような取り組みを継続するとともに、各種研修会、イベントの参加案内を行ってアプローチしていくというお話を申し上げました。全てがこちらの側のアプローチだけではないかもしれません。もしかすると、求められることもあるかもしれません。そのときには、それに十分応えていきたいというふうに考えてございます。

再質問 4番 萩原弘之

いま、御答弁をいただきました内容についてですが、やはり、滞在者の方々はいろいろな課題を持っておられます。私は、その根本となるものは、恐らく、いろいろな地方から来られている方々が数多くいて、その方々は、富良野に来ることによる生活に対する不安もあるかもしれませんが、それにも増して、いわゆる滞在者同士の人間関係、もう一つ言えば、研修先に対するいろいろな課題も含めて考えていかなければならないのかなと思います。ですから、メンタルケアカウンセリングとまでは言いませんが、その方々が抱えているいろいろな不安を解消できるような、そういう窓口みたいな形のものも必要なのかなと考えます。もう一つは、女性が3分の2おられます。そこで、農作業を体感していただく中で、女性に対するケアみたいなものも含めて考えていくと、いまは気軽に相談できる場面を数多くつくることが必要ではないかなというふうに考えますが、いかがですか。

答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)

萩原議員の御質問にお答えいたします。非常に難しい問題だと理解をしております。いま、お話がございました施設の利用者に対するメンタル的なケア、あるいは、不安に対する相談ということでございますけれども、市といたしましては、基本的には、指定管理ということで受託者にお任せしている案件と思っております。市がその中にどこまで入れるかということについては、非常に難しい問題だというふうに理解しているところでございます。

再質問 4番 萩原弘之

いま、私が申し上げたことがデリケートな部分であるというのは十分承知しています。ただ、このようにしてコミュニケーションを深めていくことは、1回目の質問でお話しさせていただいたように、全ての事業に網羅できる人づくりの部分であり、人との交流が図れる中で富良野の定住者がふえていき、就農者がふえていくことにつながるベースになってくるのではないかと考えております。このことを踏まえて、私は、この滞在施設自体の課題として、いま、最も持たなければならないと思う部分は、富良野らしさをこの滞在施設にいかに注入をしていくかということだと思います。これは、地域のイベントだけではなくて、それぞれの集落、各農村地域が持っているイベントも含めて、いろいろな情報を収集する必要があって、その中で富良野らしさを滞在者に実感していただく仕組みづくりがこれから必要になってくるというふうに考えますが、そのことに対してお考えがあればお願いいたします。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

萩原議員の再々質問に、私からお答えさせていただきたいと思います。萩原議員が言われていることについては、理解いたしたいと思います。しかし、現状として、この滞在施設にヘルパーとして来ていただくことについて、アンケート調査をした結果は先ほど御説明させていただきましたが、農協は農協として滞在施設の管理制度にのっとってやっていただいている中で、逆に、受け入れ側の農家の人としてどうなのかと。その点は、いま御質問ありましたが、萩原議員も農家をやられていて、実際に長年にわたってヘルパーの方々を受け入れている山部地区では、そういう交流の中で人間関係がかなり確立されてきているというふうに私は理解しております。そういう理解をした上で、自分の将来というものは、男であろうと、女であろうと、当然、持つべき状況にある、このように考えます。ですから、先ほど答弁を申し上げましたとおり、その相談の内容によっては、就農に向く意思を確認できれば、育成センターのほうにあっせんして努力していただくような支援体制ができます。あるいはまた、花嫁対策ということでお話を聞けば、それらの関係する団体とお話をする、私はこれが行政の役割だと認識いたしております。枠を決めて、これはこっちでやる、あっちでやるということでなく、私は、富良野の労働力の確保における今後の方向性なり対応ということで考えていきたいと思います。以上であります。

再質問 4番 萩原弘之

いま市長から御答弁をいただきました。私自身も、その部分を実感しているところでございます。ただ、それは、富良野全体の農業者が自覚し、そのことを踏まえて、これから富良野のよき住民になっていただけるという期待を込めて、これから新規の相談窓口の拡充に当たって十分に配慮を尽くしていただけることがいいのかなというふうに考えております。次に、南陽館の部分に入らせていただきます。いま、教育長のほうから御答弁がございました利用目的でございます。私は、この実態、評価、実績等を含めて、これからも継続していかなければならないというふうに考えております。この利用目的に対する御答弁の中でも、この部分はこれから先も継続していきたいというようなお話がございました。これは、少なくとも、実行委員会等を含めて、富良野全体にいろいろな芸術家の方がおられます。こうした方々とのかかわりについても、私は、これから先、新たなものに向かっていく部分については拡充すべきというふうに考えますが、いかがですか。

答弁 教育委員会教育長 近内栄一

萩原議員の再質問にお答えさせていただきます。萩原議員より、アートファーム南陽館の廃止に当たって、その設置目的に基づいた今後の芸術文化振興の考え方についてというふうな御質問だったと思います。これからの高齢化社会の中でまちづくりを考えていくときに、やはり、芸術文化というものは、人々の心を豊かにし、そして、充実した人生を送る上では欠かせないものというふうに考えております。また、そういった芸術文化活動を通して地域のコミュニティづくりにつながっていくということ、また、グローバル社会、国際化が進展する中で、国際人として考えたときに、芸術文化といったものに理解がある人づくりというものも必要でしょう。また、ブランド観光圏の形成という本市の大きな課題がございますが、まちの魅力づくりという面でも非常に重要であるというふうに考えております。そういった中で、ことしの3月に、文化・スポーツを含めて、一体的な振興を総合的に図るということで、教育委員会における文化・スポーツの職務権限が市長部局に移管できるという条例を制定いただいたという流れがございます。そこで、教育委員会として考えていることは、やはり、今回の施設は廃止されますけれども、今後に向けても文化芸術活動の場をしっかり確保して有効活用を図っていきたいと思います。先ほど御答弁させていただいた生涯学習センターはもとより、図書館もありますし、文化会館もありますが、そういった社会教育施設を活動の場として一層活用するとともに、もう一つ、今後に向けて検討すべきこととして、教育委員会関連の未活用の施設等もございます。そういったものも視野に入れながら、全体的に芸術文化振興の場づくりの検討を進めてまいりまして、そのことによってまち全体の魅力づくりにつながっていくというふうに考えています。以上でございます。

再質問 4番 萩原弘之

利用目的の継承、継続という部分については、十分理解するところです。また、そのことに伴って、先ほど質問させていただきましたが、今後は、市と、富良野市内もしくは市外にいる方も含めた芸術家とのネットワークづくりが必要になってくると思います。いわゆる教室、講習会というものの開催に当たって、そこに協力をいただける芸術家の方々にこれからどういう形で参加要請を図っていくのか、募集していくのかという部分の組織づくりに関してはどうお考えですか。

答弁 教育委員会教育長 近内栄一

萩原議員の再々質問にお答えさせていただきます。講習会などさまざまな芸術文化活動を行うに当たって、芸術家の方々のネットワークづくりといいますか、協力体制をどのように構築していくのかという御質問かと思います。これまでも、アートファーム南陽館実行委員会の皆さん方が中心となって、南陽館だけではなく、生涯学習センターあるいは地域の公的施設等を使っていただいた中で、創作活動を教えていただいたり、普及していただいておりますし、それからまた、各学校においても、総合的な学習等の時間も含めて、さまざまな御協力をいただいているところであります。そういった実績を踏まえながら、そこで培われたネットワークをこれからもしっかり継承して、さらに発展させるということが一つございます。もう一つは、やはり、もう少し視野を広げる中で、福祉的な側面などいろいろな角度で地域づくりに活躍されている方もいらっしゃるのかなと思いますので、そういった中でのネットワークづくりと、あわせて、市長部局と連携を図りながら活動の情報発信を進めてまいりたいと考えております。以上です。

再質問 4番 萩原弘之

これから、いろいろな事業に取り組んでいただけるというお話でございます。そうであれば、私は、この事業は教育委員会の社会教育という観点から、やはり、事業計画を持っていただいた中で事業評価をしていただくなど、事業として明確にする必要があるというふうに考えますが、いかがですか。

答弁 教育委員会教育長 近内栄一

萩原議員の再質問にお答えいたします。アートファーム南陽館の事業について、事業評価、教育行政評価の中で出されていないというお話かと思います。もともと、あそこの有効活用の中で芸術文化振興を図っていくということで、あそこの場に限った形で進んできたので評価する対象項目とはなってございませんでした。しかし、今後に向けて幅の広い活動という視点を考えていけば、芸術文化の振興という中でしっかり評価をしていくことも必要だと考えます。芸術文化については、当然のことながら、これまでもしてまいりましたけれども、それにプラスアルファして、そういったことも含めて考えていきたいというふうに考えております。

再質問 4番 萩原弘之

やはり、社会教育という観点からも、私は、市民の皆さんが広くそういう事業に参加していただけることが望ましいというふうに思います。次に、南陽館の事業を廃止するに当たって、一般財産に戻すというかかわりでは、地域の関連性ということが非常に重要になるのかなと感じております。聞くところによりますと、今月10日に地域の方々と懇談を図られたというようなお話がございます。もし差し支えなければ、地域での意見交換で要望等が出されたのであれば、その概略をお話しいただければというふうに思います。

答弁 教育委員会教育長 近内栄一

萩原議員の再質問にお答えさせていただきます。先日、12月10日の地域における説明会の中で出された意見概要でございます。まずは、南陽館の廃止に至る経過について御説明させていただきましたが、そのこと自体は地域の皆さんから異論はなかったところであります。そこで、今後に向けて、地域としてどんな利活用があるのか、もしあればお聞かせくださいとお話ししましたけれども、これにつきましても、廃止後の施設を地域として利活用するような案は特に出されなかった状況であります。ただ、あそこが山部第二小学校であったということで、地域の歴史とか教育、また、地域の皆さんの思い入れもございます。そういった中で、老朽化した施設ですが、できれば適切な管理のもとであそこにあることが望ましいのではないかと。これは、多くの方がそういうふうに思っていらっしゃいます。一部では、解体してきれいにしてほしいというふうなお話も伺っておりますが、おおむねは、これまでどおり良好な管理ができるような状況で民間に売却というふうなことが望ましいとお聞きしております。以上でございます。

再質問 4番 萩原弘之

いま、地域の意見として、大きく2点掲げられたのかなと感じています。1点目については、あの施設は、これから延命していくというよりも、補修をしながらでも残していただきたいという考えと、もう一つは、あの施設をいきなり解体してしまうことは地域にとってもということなのかなと思います。やはり、私が考えるに、市有財産を民間に売買されるときには、地域の考え方とか要望というものがすごく大きな要因になってくるのかなというふうに感じています。そのためには、当然のごとく、今後そこに入り得る、また、その用地を所有する新たな方々、もしくは、そういう方々との地域とのコミュニケーション、もう一つには周辺環境も含めたこれからの整備のありようということも発生してくるのかなというふうに考えます。いまお話ししたことも含めて、現状では、環境整備と人間関係のコミュニケーションについて地域の方との意見交換はどうなされてきたのか、あればお話しいただきたいと思います。

答弁 教育委員会教育長 近内栄一

萩原議員の御質問にお答えさせていただきます。地域との話し合いの中で出てきたことを踏まえて、いま考えていることをお話しさせていただきます。教育委員会といたしましては、現時点では、売却手続に当たって、これまでの利用状況、使用状況を考慮した中で、やはり公有財産ですからまずは公平性を担保しながら、もう一つは、説明会などで地域の皆さん方から出された地域要望についても募集の一つの考え方として考慮しながら、さらに、購入した後に至ってはそれらのことをしっかり守っていただけるように、可能であれば地域の一員として活動していただけるように要望してまいりたい、そのように考えております。以上です。

出典:富良野市議会 平成27年第4回定例会 2015年12月14日 議事録 PDF(14ページ) 間違いを知らせる