富良野市議会 平成26年第4回定例会 2014年12月16日
(1)農業担い手育成センターについて/(2)富良野市農業及び農村基本計画について/(3)地域医療の今後について
2014年12月16日、富良野市議会の一般質問で、萩原弘之議員が「農業担い手育成センターについて」「富良野市農業及び農村基本計画について」「地域医療の今後について」について質問し、市長 能登芳昭、経済部長 原正明、保健福祉部長 鎌田忠男が答弁しました。
- 質問者
- 萩原弘之 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭、経済部長 原正明、保健福祉部長 鎌田忠男
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 萩原弘之
-登壇-通告に従い、順次、質問をしてまいります。まず、富良野市農業担い手育成センターについてであります。本市は、本年、富良野市農業担い手育成基本方針を掲げ、農業の担い手の確保や育成のため、地域と連携のもと、関係機関及び団体がそれぞれ保有するノウハウを集結し、効果的かつ効率的に高度化する農業経営や、従事に必要な技術、知識の習得を支援するという考え方を持って今月1日に農業担い手育成センターをオープンいたしました。本市の農業環境は、将来における農業経営の不安定感や人口減少による担い手不足、高齢化が進む中、今後5年間の農業の動向や予測し得る調査研究の上、第2次富良野市農業及び農村基本計画を策定して、農業の持続的発展に関する施策を掲げ、農業の担い手の育成及び確保に対する取り組みを具体的にあらわしております。このたびの農業担い手センターは、その人づくりの根幹を導き出すために、必要な情報集積と、そのネットワーク力を生かし、担い手となるための全ての要素を組み入れてこそ、目的とする持続的発展ができる農業の確立がなされるものであると考えます。そのためには、農業関係組織との密な連携を図り、農村地域のそれぞれが持つ特徴のある農産物に対する取り組みや、その栽培技術などを継承する組織を構成し、地域文化や習慣、農村環境の保全にもかかわりを持つことの大切さを継承していく必要があり、この総体的な仕組みづくりが重要であり、就農者のメンタル的なケアとして必要な全てのマネジメントをできることで、安心して就農して営農することにより、農村環境の維持、継続が可能になると考えるところです。そこで、3点お伺いをいたします。1点目は、富良野市農業担い手育成協議会の考え方についてであります。農業担い手センターの運営にかかわる全ては、協議会で運営することになっております。役割としては、センターが持つ基本的な考え方を達成するために必要なコーディネートや各種相談業務を行うこととなっており、センターの運営経費は協議会が負担することになっております。私は、本市が本協議会に求めるものは、栽培に関する学業、技術、経営のノウハウ、事業を行うための人材などの協力と協議を求めながら運営に当たるべきと考えるところです。今回、協議会運営に対して、本市はどういう理論で事業運営に対する費用の応分の負担を求めることとしたのか、その議論経過でどう判断したのか、根拠をお伺いいたします。2点目は、農業担い手センターの窓口のあり方についてであります。このセンターは、事務局を山部にある旧産業研修センターの一部施設を改修し、担い手センターに必要な施設を設置しているところです。農業にとって担い手という考え方は、認定農業者、集落営農、法人経営にかかわる全ての人が担い手であり、現在、市農林課や農業委員会が窓口となっているさまざまな事業や協議会の窓口について、利用者から見た有利性、機能性を考えるとき、青年就農支援事業や緑峰高校農業特別専攻科学生確保対策事業、農業座学講座、農家子弟定着促進事業、新規参入早期安定対策、企業との連携窓口、アグリパートナー協議会、家族経営協定推進協議会などの窓口をセンターに一元化することで作業の効率化が図れるものと考えますが、そのことについて検討をなされたのか、お伺いいたします。3点目に、地域育成部会の役割についてであります。以前、新規就農者に対する研修受け入れ農家の選定や、地域との連携作業などを行ってきた就農支援会議があり、今後の就農準備を進める上でも最も重要な役割を行ってまいりました。今回、名称を変えてこれまでの体制を改めたことで、どのような受け入れ体制にされようとしているのか。また、この育成部会の役割として、受け入れ指導体制の整備、就農条件の基準づくり、実施研修の認定、研修期間中の進捗度評価、就農地確保への協力などを考えているようでありますが、以上の作業を行う上で大切なことは、新規就農者の希望や就農目的を明確に把握し、地域としてよき相談者であり、その地域に就農するためのコーディネート役として最大の協力をすることが必要であると考えるところです。新規就農者にとっては、未知な地域に入り、研修、生活をしながら、地域の文化、習慣を理解し、人間関係を構築していかなければなりません。さらには、さまざまな課題を抱え、大きな不安感を持って、それを乗り越えて就農する作業とともに大切な事柄であります。地域育成部会は、作業と就農のコーディネートをするだけでなく、まず、人事交流を活発に誘導し、地域に溶け込み、地域全体で迎え入れる体制づくりが求められることと考えるところです。この地域育成部会の知識やスキルを上げるために、先進地への研修、講習会などの事業が必要と考えますが、市長の見解をお伺いいたします。次に、富良野市農業及び農村基本計画についてであります。このたびの農業担い手育成基本方針には、新規就農者だけでなく、さまざまな継承者を対象に、その支援にかかわる方向性と事業推進に向けた取り組みを行おうとしております。中でも、私は、親元就農や血縁継承が農業だけでなく他産業においても最も重要な取り組みであると考えるところです。担い手の育成に関する確保対策として、市内中・高生への講座の実施や、その親世代に対する就農啓発促進セミナーの実施、育成対策として各研修の実施や農学座学講座の実施を考えているところであり、その成果を期待するところです。第2次農業及び農村基本計画にも、担い手育成に向けたさまざまな取り組みを掲げております。特に、「高校生等の若年期から就農意欲を喚起するよう啓発」をするとあり、地元就農を促進する上においても大切な施策であると考えるところです。私は、先ほど掲げられている施策より、さらにさかのぼった年齢からのすり込みも必要な時代ではないかと考えているところです。事業の継承には、経済継承、基盤継承、血縁継承などがあります。いずれも、本市産業を持続可能なことにしていくために必要な継承手段であり、そのことをいかに理解させ、具体的なものに導きをつくっていくか、大切であると考えるところです。食と農と地域と自然環境のかかわりを重視し、食料を生産する農の役割や重要性を理解、体験することに主眼を置きながら、食と農のつながりを学ぶ取り組みが必要であり、農業のすばらしさを伝えること、農業の偉大さを伝えること、家族のきずなを伝えること、食べる楽しさを伝えること、健康の大切さを伝えること、地域の文化を伝えること、生活の知恵を伝えることなど、食農教育を推進することは本市にとって郷土愛や家族愛を育む点からも必要不可欠な施策とすべきであると考えます。本計画には教育分野等にかかわる事業が盛り込まれているようですが、現状の食育、郷土愛、世襲制度から見た考え方をお伺いいたします。次に、地域医療の今後についてであります。本市は、第2次医療圏である富良野医療圏で、社会福祉法人北海道社会事業協会富良野病院が地域センター病院として各種指定を受け、市町村の中核病院として地域医療を賄っています。また、救急医療の体制づくりについても、地域センター病院に一元化し、総合的な医療体制の構築を行っているところです。現在、過疎地域における医療体制の充実化は、その自治体が持つ大きな課題の一つでもあり、本市にとっても医師不足、患者の増加は、この課題となっているところです。医療分野における僻地とは、交通条件及び自然的、経済的、社会的条件に恵まれない山間地、離島、その他の地域のうち、医療確保が困難である地域を言います。無医地区に準ずる地区、僻地診療所が開設されている地区等が含まれると定義をされております。このことを本市に照らし合わせてみると、市内中心部以外のほとんどがその該当となり、今後、僻地医療の体制づくりをどのように取り組むべきか、考えていかなければなりません。しかし、現在の本市にはさまざまな課題がある中、市民が負担できる範囲内での地域医療費の適正化、医療機関の健全経営、住民が満足できる医療サービスの提供などは最も検討が必要なものであり、このことをおおむね実現できなければ地域医療の充実は図れないと思うところです。本市は、現在、市内病院への通院のための医療対策としての医療受診者通院交通費助成を行っているところです。昨年までの通院助成利用者の推移を見ると、延べ利用回数は4,000回を平均とし、400万円余りの予算を計上しているところです。このたび、山部地域が無医地区になったことに伴い、さらなる予算が必要になったところであります。市民にとって医療体制の充実は必要不可欠であり、医療、保健、福祉が一体となった地域ケアシステムが求められているところです。今後、さらに高齢化が進む中、僻地医療、地域医療対策が課題となり、また、現在、受診されている患者の現状を把握した上で、あらゆる観点から対策を検討する必要があり、その方策として移動診療車やサテライト方式による診療所の設置など、患者とセンター病院双方の負担軽減になるような取り組みの考え方を検討すべきと考えますが、市長の見解をお伺いいたします。以上、1回目の質問を終わります。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
萩原議員の御質問にお答えをいたします。1件目の農業担い手育成センターについての1点目、富良野市農業担い手育成協議会の考え方についてであります。富良野市農業担い手育成協議会は、去る10月1日、新規就農希望者の円滑な就農及び就農後の早期経営安定を図るため、市内農業関係機関・団体が連携して支援を行う目的で設立いたしたところであります。設立総会におきまして決定しました富良野市農業担い手育成基本方針の基本的な考え方は、市が整備する富良野市農業担い手育成センターを拠点に、地域と連携のもと、関係機関・団体がそれぞれ保有するノウハウを結集し、技術、知識の習得を支援するというものであります。また、担い手育成確保の実施に要する費用の負担につきましては、協議会会員は、新規就農希望者及び新規就農者が富良野農業の重要な担い手であることを認識し、その育成及び確保に係るコストを人的及び金銭負担することを決定いたしたところであります。今回の協議会の設立に当たりましては、農業団体等が担い手の育成及び確保は本市農業の持続可能な発展に必要であると判断をしたものと考えているところであります。次に、窓口の一本化についてであります。協議会設立に伴い、協議会が果たすべき役割及び支援事業と、市、農業担い手育成センターが担う役割及び支援事業について整理をいたしました。その整理に当たりましては、担い手育成協議会が対象とする業務は、就農または経営移譲を受ける前後5年以内の方への総合的な支援を基本とし、その上で現行体制で維持した場合と、担い手育成協議会または担い手育成センター業務へ移行した場合に、どちらがその業務に対して効果が見込めるかという視点で判断したところであります。第2次富良野市農業及び農村基本計画の農業の持続的発展に関する施策の中の担い手関連対策の施策体系をもとに、検討対象を精査した結果、協議会では、研修生の募集、コーディネート、実地研修の実施、現地実践農場の確保、青年就農給付金や資金等の申請支援、営農計画の作成支援、その他さまざまな相談業務等を担うこととし、市の業務としては、担い手育成センターでの研修時の負担軽減、緑峰高校農業特別専攻科学生確保の対策、企業連携窓口の設置等を行うことといたしました。なお、アグリパートナー対策に関する業務につきましては、農業委員会を中心とした現体制でノウハウが蓄積され、かつ、農業委員会の中で中心的な業務として取り組んでいるところでありますので、就農または経営移譲を受ける前後5年以内の担い手対策を中心的業務に位置づけている担い手育成協議会で行うより、農業委員会を中心とした現体制で継続することが効果的であると判断したものであります。次に、地域育成部会の役割についてであります。新規参入者の受け入れの円滑化を図るため、平成24年9月に富良野市就農支援会議を設立いたし、そのもとに各地域の受け入れ方針を検討する地域会議を設置いたしました。地域会議につきましては、受け入れ方針を考える組織であり、研修や就農をコーディネートする役割は担っておらず、新規参入希望者は、特定の指導農家が研修を受け入れて地域とのかかわりを明確にすることができない状況でありました。今回、担い手育成協議会を設立するに当たりましては、地域が新規参入者を受け入れるという役割を明確にすることとし、名称を地域育成部会として地域での研修及び就農に必要なコーディネートを協議会事務局と連携して行うこととしたところであります。具体的な役割といたしましては、新規参入希望者の受け入れ、指導体制の整備、研修期間中の就労条件の基準づくり、実地研修計画の認定、研修期間中の進捗度の評価、就農地や住宅確保への協力等であります。なお、この見直しに伴い、地域育成部会の役割がふえてまいりますので、市といたしましては、今後、研修視察の実地支援などを通じて、地域全体で新規参入者を受け入れる体制づくりを図っていただきたい、このように考えているところであります。2件目の富良野市農業及び農村基本計画に関して、担い手対策についてであります。第2次富良野市農業及び農村基本計画策定に当たって実施した第1次計画の検証において、親の世代が団塊の世代以降は減少し、農家子弟の絶対数が少ない状況が危惧されることから、農政審議会においても高校生等の年代層の就農率向上に取り組むべきだとされたところであります。担い手を育成、確保する主役は経営主であります。経営主自身が、その経営理念や資産をスムーズに継承していくためには、農業が生命に不可欠な食料を生産する社会的に意義のある仕事であること、努力すれば必ず報われることもしっかりと子弟に伝えていくことが重要であります。また、地域においても、若い担い手は地域が育てるという意識で地域の後継者づくりに取り組んでもらいたいと考えているところであります。市を初めとした農業関係機関・団体は連携をして、経営継承がスムーズに進み、就農率が向上するよう、若い世代から農業になじめる環境づくりに取り組むことが必要である、このように考えているところであります。これまでも、市といたしましては、食農教育の一環として、学校農園やふるさと給食、農業出前講座などを実施してまいりました。また、JAでは、「自分の家の畑でつくった農作物を見に行こう ふらのっ子in東京」という企画ツアーを7回継続するとともに、農協青年部では地元小学生を対象とした子供農作業体験事業を各支所で実施し、また、土地改良区においても田植え体験学習や農業施設見学会を実施するなど、さまざまな取り組みが進められてきたところであります。今後も、就農率の向上を図るため、農業担い手育成協議会や教育委員会と連携を図りながら、小・中学生や高校生などの若年期から、それぞれの世代に対して農業のすばらしさや農業、農村が社会に対して果たしている役割などの理解を深める効果的な方法について検討してまいりたい、このように考えているところでございます。3件目の地域医療の今後についての僻地医療体制についてであります。本市の医療は、2次医療を担う地域センター病院である富良野協会病院を核に、病院2施設と診療所8施設が連携し、地域の1次医療と救急医療体制を維持しているところであります。しかし、平成16年に導入されました新医師臨床研修制度は、地方における医師の減少を招き、富良野2次医療圏の人口10万人当たりの医師数は、平成24年末で全道平均の224.6人を大きく下回って120.9人となり、道内21の2次医療圏の中で6番目に医師が少ない状況になっているところであります。特に2次医療を担う地域センター病院では、内科を中心に医師不足が続いており、安定的な地域医療体制を維持、確保する上からも、医師の確保は喫緊の課題と認識しているところであります。このため、本年度から、新たに旭川医科大学と医師養成・確保に向けた連携協力協定を締結し、同大学の医学生を対象に富良野協会病院での臨床研修を条件に修学資金制度を創設、5名の医学生に修学資金の貸し付けを開始したところであります。また、当面の医師確保につきましては、11月に常勤の内科医が1名補充されましたが、まだ非常勤の出張医に依存しなければならない状況にもございます。このような厳しい医療環境のもと、去る10月31日には、山部地区で唯一の民間診療所が閉院したことから、富良野市議会第2回臨時会で行政報告をいたしましたが、早急な対応が必要との判断から、通院交通費の負担軽減を図る医療受診者通院交通費助成の対象地域を山部地区に拡大し、12月1日より実施したところであります。地域医療は、安心のできる生活に欠かせない環境基盤であり、病気になったときや健康に不安を感じたときに身近で相談できて診療を受けられる1次医療体制と、より専門的で高度な医療を提供する2次医療体制の維持、確保が重要であり、これまでも地域に定着した医師の確保に向けて取り組んでおりますが、現状は極めて厳しい状況にございます。また、高齢化により高齢者が増加する中で、市街地にある医療機関への通院は、公共交通機関が少なく、通院に多くの時間を要する僻地地域では通院における負担も大きく、閉院した山部地区の診療所の通院患者の状況を調査した結果でも、山部地区の住民はもとより、東山地域からも多くの患者が通院しておりました。このことからも、住みなれた僻地地域に住み続けるためには、できるだけ身近な地域において診療を受けられる体制づくりが必要である、このように考えているところであります。そのためには、僻地医療に貢献していただける医師に来ていただいて、診療所を開設していただき、医師と地域住民が協力して地域医療体制を築いていくことが理想であります。また、地域センター病院などのサテライト方式や医師派遣による診療所の設置、無医地区での住民の受診機会を充実させる移動診療車の運行など、僻地地域における診療体制の確保は地域からの切実な要望として強く受けとめているところであります。しかし、これらの医療体制は、診療に担う医師の確保ができて初めて実現するものであり、地域医療の現状に鑑みると極めて厳しい状況にあるものと認識しているところであります。安心した市民生活のためにも、現状の地域医療体制の維持、確保はもとより、引き続き富良野医師会との協議を進め、僻地医療も含めた広範な視点から地域医療体制の拡充にさらに努めてまいりたい、このように考えているところであります。以上であります。
質問 10番 萩原弘之
それでは、質問順に、再度、質問させていただきます。まず、担い手センターの運営経費にかかわる部分でございます。先ほどの御答弁では、協議会の運営の中で負担をいただいているというようなお話を伺いました。私の考えとしては、基本的に、前段で申し上げましたとおり、金銭的な支援を求めるものではなく、協議会に参画している組織団体については、その技術とか、行政が持ち合わせていない部分のスキルを吸収してこの協議会運営がなされるべきというふうに考えておりますが、その辺についての見解をお伺いしたいと思います。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
萩原議員の再質問にお答えをいたします。担い手育成協議会の運営経費ということでございます。まず一つ、この経費につきましては、本年度の10月から始まっておりますが、今年度につきましては富良野市のみが負担しているということでございます。平成27年度、来年度からの負担ということになりますが、こちらにつきましては、先ほど市長から設立総会の中で決定したというお話をさせていただきましたけれども、その経過を少しお話しさせていただきたいと思います。本年5月に入りまして、農業担い手育成センターの構想策定会議というものを設置いたしまして、関係する団体で話し合いを進めております。その中で、担い手の重要性についての共通認識を持ちながら、その負担をどうするかということで、負担のあり方について各組織にお持ち帰りいただき、その検討結果をまた集まって報告し合うというようなことをさせていただいております。この構想策定会議につきましては、計3回、開かせていただいておりまして、その中で協議をして負担についての基本的な合意をいただいているところでございます。その後、9月に入りまして、担い手育成協議会の総会に向けた幹事会、これは実際には正式なものでございませんので、準備会を開きまして、その中でも最終確認した上で、10月1日に設立総会を開き、先ほど市長が答弁申し上げたとおり、人的あるいは金銭的な負担をするという確認をさせていただいたところでございますので、御理解をいただきたいと思います。
質問 10番 萩原弘之
いま、協議会自体は、富良野市、JAふらの、富良野土地改良区、空知川上流土地改良区、富良野地区農業共済組合、上川農業改良普及センター富良野支所、富良野市農業委員会、こういう組織団体がいわゆる構成メンバーになっているということでございます。一つに、それぞれの組織が持っている役割等を考えますと、私は、経済団体等の応分の負担というのは、いたし方ないというよりも、産業振興という観点から考えて言えば、その部分の役割を十二分に果たす上で必要であるというふうに感じます。賦課団体というくくりから申し上げますと、その団体については、皆さん、各組合員、参画者から応分の賦課金を徴収して、それで組織運営がなされているというのが賦課団体でございます。この観点からいくと、私は、ここに一定の費用負担を求めるというのはちょっと違うのではないかなというふうに思うのですが、いかがでしょうか。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
萩原議員の御質問にお答えいたします。議員のお考えについては、そういう考え方もあるのだろうなというふうに思ってございます。ただ、先ほど申し上げたとおり、農業の担い手に対する重要性ということについて、それぞれの賦課団体も含めて、何とかみんなで育成、確保していこうという中で真剣に話し合った結果、負担をしていただくという結論になって最終決定したということでございますので、御理解いただきたいというふうに思います。
質問 10番 萩原弘之
多分、考え方の違いということで理解せざるを得ないかなと考えております。しかしながら、私は、基本的に、目的を見失ってはいけないと思います。この協議会は、何のために、どういう方向を持って、どこに結果を残していくのか。そのこと自体、各賦課団体においても経済団体においても、組合員、それからその参画者から、意見、その結果の答えを求められるべきところにいる、そういう部分について、応分の負担が人為的なものであったり、技術的なものであったり、金銭的なものであったりというような意識確認というのですか、その辺が大切であるというふうに考えております。次の質問に移らせていただきます。窓口の一元化ということでございますが、担い手育成センターの中に窓口が設置されまして、当然、この中におられる職員の方々が、新規就農者、また、このセンターを利用される方々の対応に当たると考えておりますけれども、新規就農者の課題として常に大きく影響を及ぼしているものは、いわゆるメンタルケアということが一番だと思います。先ほど申し上げましたとおり、未知のところに来て就農を目的として研修するわけですから、これから質問等が数多く出てくると思いますし、いままでも数多くあったのかなというふうに思いますが、そうしたことを含めていろいろな部分の相談相手が必要となります。そのことを踏まえて、この担当に当たる方々のスキルアップ等を図る部分についてもどのようなお考えをお持ちなのか、お聞かせいただきたいというふうに思います。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
萩原議員の御質問にお答えいたします。窓口の一元化という中で、その担い手育成に当たる職員の重要性ということでございます。そちらにつきましては、私どももその重要性について十分に認識しておりまして、12月1日に発令したところでございます。こちらについても、農業関係について十分承知しているベテラン職員を配置いたしましたし、嘱託職員についても農業に詳しい者をそこに配置しているという基本のベースがまずございます。また、こちらの職員につきましては、今後、地域にしっかりと入っていき、地域の考え方を聞く、それから、先進地を視察するなりしてしっかりと勉強を積んでもらおうというふうに思ってございます。それから、新規参入ということで来られる方はいろいろな不安がございます。こちらにつきましては、過去には、入り口から出口までトータルでの情報提供がなかなかできなかった面もございます。そこで、今回の取り組みに当たっては、ホームページにもアップさせていただきましたが、まず、相談から実際に就農するまでの流れをしっかりと明示する、先に表示するということで少しでも不安解消に向けて取り組みをしているところでございますし、こちらのほうに来られてからは具体的にしっかりと相談に乗っていきたいというふうに思ってございます。
質問 10番 萩原弘之
協議会の人員配置計画という部分がございます。農業担い手センターにかかわる人員配置かなと思いますが、私は、農業委員会でやられているアグリパートナー事業における嘱託職員とのかかわりに非常に大きなウエートがあるというふうに感じております。やはり、担い手育成協議会にある担い手育成センターの中にも、それだけ人生経験の豊富な方、もしくは農業関係者、それから、農業団体等を引退なされた方々を配置していただいて、いろいろな部分の相談業務に対応することが必要ではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
萩原議員の御質問にお答えいたします。センターの運営に当たって、新規参入あるいは若い担い手の皆さんの相談業務に当たれるように農業に詳しいベテランを配置することが必要でないかということでございますが、先ほど申し上げたとおり、現在、嘱託職員を配置しておりまして、この職員は農協のOBですので、議員がおっしゃるような相談業務に当たれる体制をとっているところでございます。また、実際の技術指導に当たっては、今後、専任指導員の配置を考えておりますので、御理解いただきたいと思います。
質問 10番 萩原弘之
私は大変期待している事業でありますので、私のイメージと相重なった中で、よりよい新規就農者がつくり上げられるように、お互いに検討を重ねていっていただきたいと思っております。それでは、次に、農業及び農村基本計画の中にある担い手の対策についてであります。先ほど私が提案させていただきました高校生というくくりではなく、もっと若年層の中から、いわゆる食育、食農教育という部分に重点を置いて、まず、かかわる方々にその意識をちゃんと身につけていただいた中で、食農教育、食育教育という部分を進めていくべきというふうに考えております。先ほど答弁がございました小・中学校における給食、あわせて、学校農園、各農協青年部、農協団体がやっておられる事業に対しても、その意識づけという部分では、それに携わっている方々はどの程度意識されてこの事業に取り組んでいただいているのか、そういうことを確認されているのか、また説明されているのか、お伺いしたいと思います。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
萩原議員の御質問にお答えいたします。担い手対策の中で、若年層に対するいろいろな取り組みについて、それぞれの組織あるいは担当される方がしっかりと意識を持っているのかということでございますが、私どもは、そういう意識を持ってやっていただいているというふうに思っているところであります。それについて、農業関係団体の皆さんとはしっかり話し合いを進めております。今後、必要に応じて、こちらから出向いてそういう関係のお話し合いもさせていただきたいというふうにも思ってございます。
質問 10番 萩原弘之
教育委員会はいかがですか。教育委員会と、いわゆる学校農園とか、給食に地元の食材を提供するという観点から見たときに、前段で質問した意識づけがなされているのかという部分で、教育委員会自体に説明している内容についてはどうですかということです。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
教育委員会が取り組んでいる中身について、経済部関係のほうからどのようなアプローチをしているかということでございます。教育委員会に取り組んでいただいています学校給食あるいは学校農園については、かなり歴史がございまして、当初はそういう話し合いをさせていただいたということを聞いてございます。近年につきましては、改めてそのことについて話をしていることは特段ございません。
質問 10番 萩原弘之
基本的には、担い手をつくり上げる中で、私は、富良野市が持つ財産は、経済的な部分も含めて、資産であったり、知恵であったり、能力であったり、技術であったり、私はこの全てが富良野の財産だというふうに感じております。そのために、子供のころから郷土を愛する、また、この富良野を愛していただける子供たちを育成していく中で、当然そこに携わる方々に同じ着眼点を持って事業を進めていただきたいと思います。そういう部分のかかわりについて、もっと明確に具体的な目的を掲げて、それぞれの事業に対するアドバイスをしていただきたいというふうに思うのですけれども、いかがでしょうか。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
萩原議員の御質問に、私からも補足説明を加えてお答えさせていただきたいと思います。萩原議員の農業に対する熱意というのは、大変肌に感じて響いてきております。農業担い手センターの役割というものは、なぜ立ち上げたかという観点から考えてみますと、やはり、農業をやる人の不足を補うことはもちろんでありますけれども、富良野農業が永劫にわたって若い人たちに引き継がれるような状況づくりをしていかなければならない、これが市の大きな基本的な考え方であります。ですから、富良野に生まれて農業をやる方、あるいは、富良野以外からも、富良野に憧れて富良野で農業やってみたいという若い人たちを富良野にどう引きつけるかという観点もあります。もう一つは、農家に生まれて、そして、親の背中を見ながら来た子供たちがなぜ農業に定住できないのか、あるいは、農業を選択していただけないのかという問題であります。私は、これは、いま御質問がありましたが、人づくりの中でそれぞれの親の責任というものをもう少し果たすべきだと。逆に言えば、いま萩原議員から第三者にそういう指導的なものをというお話がありましたけれども、私は、まず、家庭教育の中で、自分の経営する農家の実態を子供たちにきちんと伝えていくことが基本ではないかという感じがいたします。その上に立って、いま御質問があった問題については、学校教育、あるいは社会教育をあわせた中で、総合的なまちづくりの中で人づくりを進める一環として進める必要性がある、私はこのような基本的な考え方を持っております。いま御質問があった問題については、学校教育であれば連携をする、あるいは課題があれば課題についての討論をやる、討論が終わった後の結果を見てそれぞれどう進めていくかというふうにしてやるべきではないか、このように考えておりますので、そういった点で御理解を賜りたいと思います。
質問 10番 萩原弘之
いま、市長からお話をいただいた部分は、本当に農業者自身が考えるべき課題であるというふうに考えております。さらに、私自身、幼少のころの経験の中で自覚しているというか、自分自身が認識している部分というのは、逆に、農業者だけではなく、自営業というくくりから言えば、親の背中を見て育つのですけれども、知恵をつけていただけるのは地域の方々であるのかなというふうに感じています。一つには、やはり、その地域の方々が継承者もしくは継承予定者に対して、アドバイスを含めて、いろいろなかかわりを持っていくことが大切であります。そういう観点からも、先ほど質問をさせていただきましたが、いままでやってきた事業について、やはり、その目的を再認識してかかわりを持っていただければというふうに考えております。それでは、最後の質問の地域医療の今後について質問をさせていただきます。先ほど、提案型の質問として、移動治療車もしくはサテライト式の診療所というようなお話をさせていただきました。このことについては、まず、根本として患者である利用者自体がどういう形で医療を望んでいるかというところが大きな観点になるのかなというふうに考えております。最近の医療の現状を見ますと、先ほどの答弁にもあったように、専門的な知識を身につけることが医師としてのスキルアップ、また、医療として、医学としての向上という意識が余りにも強過ぎて、いわゆる地域にあって必要なかかりつけ医、もしくは訪問医とかプライマリーを担う医師、いわゆる一過性の病状、病気を判断して処方していただけるお医者さんが減ってきており、こういうことから僻地医療がなかなか充実してこないというふうに私は判断をしております。先ほどの答弁の中にあったように、まず、いわゆるプライマリーケア的な先生を見つけ出していかなければならないという部分は共感を持てるところですし、現状ではまず医師がいないと難しいというお話でした。しかし、もし仮に、いまのセンター病院の内科医をある程度盤石に確保できた暁には、先ほど提案させていただいた内容について検討していただけるようなことが可能なのかどうか、その辺の見解をお伺いします。
答弁 保健福祉部長 鎌田忠男(保健福祉部長は2018年3月まで)
萩原議員の再質問にお答えいたします。地域の僻地医療におきましては、日常的に罹患したときにかかる治療の部分が一番大切だと思います。専門的な医療については、当然、協会病院を初め、旭川の病院等がありますので、地域医療という部分では、やはり、先ほど萩原議員が言われたプライマリーあるいは訪問看護というところが必要と考えているところであります。そこで、御質問にありました将来的にセンター病院で医師を拡充できた段階ではどのように対応していくかという部分でございます。いま、介護保険制度の中でも、やはり住みなれた地域でどう住み続けるかということが非常に課題となっておりまして、在宅医療、介護との連携という部分が非常に大きく打ち出されております。そういうことからいきましても、やはり、お医者さんと介護を支える人たちの連携が必要でございますので、将来的に地域センター病院における医療が充実されたときには、当然、地域との連携、僻地医療との連携、いわゆる在宅医療ということで十分に検討していかなければならない課題と認識しているところでございます。以上でございます。