みんなの議会

富良野市議会 平成25年第2回定例会 2013年6月17日

(1)富良野市農業及び農村基本計画について/(2)農業施策について/(3)学校教育の充実に向けた取り組みについて

2013年6月17日、富良野市議会の一般質問で、萩原弘之議員が「富良野市農業及び農村基本計画について」「農業施策について」「学校教育の充実に向けた取り組みについて」について質問し、市長 能登芳昭、教育委員会教育長 宇佐見正光、経済部長 原正明、教育委員会教育部長 遠藤和章が答弁しました。

質問者
萩原弘之 議員
答弁者
市長 能登芳昭、教育委員会教育長 宇佐見正光、経済部長 原正明、教育委員会教育部長 遠藤和章

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 萩原弘之

-登壇-皆さん、おはようございます。それでは、通告に従い、順次、質問してまいります。最初に、富良野市農業及び農村基本計画についてであります。富良野市の農業は、農地面積9,200ヘクタールを基盤として、現在約700戸の農業者が営農しており、食料の安定供給と地域経済の保持、発展に大きくその役割を果たしております。本市は、農業、農村の持つ多面的な機能を維持しながら、近年の社会情勢の変化や国の農業政策に対応できるような田園都市富良野を目指し、平成20年に富良野市農業及び農村基本条例を制定しました。そして、この条例の目的に掲げる第3条の基本理念には、「優良な農地、農業資源及び担い手を適切に確保し地域特性を踏まえた望ましい農業構造を確立し、将来にわたり持続的な発展を図ることで、多様化する需要に即した良質な食料を安定的に供給するとともに、食料自給率の向上に貢献するものとする。」、さらに、「農村は、農業者を含めた地域住民の生活の場で農業が営まれることにより、農業の持続的な発展の基盤として役割を果たすものであるので、農畜産物の供給機能及び国土の保全、水源の涵養、自然環境の保全、良好な景観の形成等の多面にわたる機能が適切かつ十分に発揮されるよう、生産条件及び生活環境の整備その他の福祉の向上が図られなければならない。」と書かれております。この目的を推進するために、平成21年3月に、富良野市農業及び基本計画が策定されました。本計画は、平成25年をもって終了とされ、さらに、平成26年度より5年間の計画策定に向けて準備が進められていると伺っております。本計画は、将来の富良野市農業の発展のために大変重要なものであり、さらに、今後の社会情勢の変動や多くの諸問題にも適切な対応ができるものにしていかなければなりません。私は、この基本計画策定に当たり、最も急務に問題解決に向けて動き出さなければならない事柄について、市の考え方をお聞きします。最初に、過去の5年間の検証と今後のスケジュールについてであります。平成21年から5年間を経て、庁内での内部検証をどのようになされているのか、結果はどうなっているのか、また、検証結果を、今後、農政審議会でどのような活用をしていくのか、さらには、前計画策定時には、農政審議会以外の他団体や市民参加のルール条例にのっとった意見交換をどのように実施していくのかをお伺いします。次に、担い手対策の考え方についてであります。農業委員会が平成24年度に富良野市農業・農村振興施策に関する提言書を出され、緊急の課題と、対策として担い手対策、土づくり対策、排水対策、大型機械化対策などを挙げております。農家戸数の減少傾向は、なかなか歯どめがかからず、後継者対策、新規就農者の育成、第三者継承などの取り組みに成果はあるものの、現況の問題解決になっていかないように考えます。国内の人口減少や高齢化が進む中で、農業だけの問題ではなく、行政や地域環境においても打開策を求められているところです。一般に、血縁以外の師弟継承は、新規就農制度や第三者継承制度により推進をされていますが、血縁以外の財産継承では、単純に土地やその他の資産を移譲することとなり、面積を含めた経営規模の拡大にも限界を感じられているところです。前計画の施策の中にも農業の持続的発展に関する施策に6点挙げられておりますが、今後は新たな施策提案が必要と考えます。血縁継承と血縁以外の継承の大きな違いは、財産継承のあり方の課題があり、そのため、血縁以外の継承には就農者の財産や資金力が大きな採用判断とされているところです。私は、今後の取り組みとして、事業規模が大きくなり、後継者のいない農業者の経営継承対策と技術継承をしっかり移行するために、指導期間や研修期間の延長を図り、農家資産に干渉されない事業継承を行うための仕組みづくりや、資産を徐々に移行する手段の構築が必要と考えるところですが、市長の今後の取り組みについてお伺いいたします。次に、農産物や農産加工品の海外輸出支援のあり方についてであります。昨年、国は、農業政策を新たな指針をもって農業戦略と位置づけ、優良な農産物を海外に輸出して、より高価格で安心・安全な商品を売り込むことにより、所得倍増計画なるものを提案してきました。現状の農業情勢から考えるとき、また、国は農業を持続的な施策目標を持つことなく、絵に描いた餅を見せているにすぎないことにひどく落胆を感じているところです。しかし、近年、農産物を海外に出荷している産地は徐々に拡大され、本市においても、各民間団体が韓国や台湾に試験輸出を試みているようです。本市の農産物は、言うまでもなく北海道を代表するものが数多く、観光に訪れる海外旅行者も、富良野農産物を使った食事の提案も観光資源として期待をされているところです。今後、さらなる農産物に対するグローバルビジネスの推進に向けて、意見交換会や協議会の設置の検討、講習会、講演会、販売支援をする必要があると考えますが、見解をお伺いいたします。次に、現状の9,200ヘクタールの農地面積の維持についてであります。先ほども申し上げました農家戸数の減少に伴い、10年後には430戸程度の農業者しか維持できない予測が立てられております。単純に現耕地面積を戸数で割り返すと21ヘクタールを個々が所有することになり、現在、作付をしている作物には限界があり、農地や作物の集積化を図り、作業の集約化を推進することは必要不可欠と考えます。前計画にも、農地の有効利用の促進としてさまざまな取り組みをしてきましたが、全体像を掲げるだけでなく、各地域における農地の実態をきめ細かく把握し、地域ごとの推進計画の策定が必要と考えます。さらに、作業集約や農地の有効利用を推進するために、営農組合や営農組織の設置に向けた施策が必要と考えますが、市長の見解をお伺いいたします。次に、農業施策の農産物及び6次加工品のパンフレットの作成についてであります。農産物の販売手法は、いまや一般商品と変わらないくらいトレーサビリティーやGAPでの内容表示はもとより、セールスポイントを押さえたパンフレットやリーフレットの添付、さらには、さまざまな情報メディアを利用した売り込み戦略などが当たり前になってきております。富良野の農産物は、その知名度から、多くの消費者に注目をしていただき、利用をいただいております。産地にとって農産物の生い立ちやそのものの価値を伝えることは、使命であり、責務でもあると考えるところです。本市にとっては、この優良な農産物は、重要な観光資源でもあり、観光アイテムとしても売り込みをかける必要があると考えます。国内販売はもとより、海外にも目を向けた手法でのパンフレットの作成やウエブサイト利用でのPR支援を行う考えがあるか、お伺いをいたします。次に、学校教育の充実に向けた取り組みについて、教育長にお伺いします。本市の教育環境は、学校施設の整備充実、学校教育のあり方を示す富良野市第2次学校教育中期計画を策定し、子供たちの自立心を育み、学力、体力ともにさまざまな学校での特徴ある取り組みがなされているようです。各学校も、開かれた学校を意識し、地域住民やPTAの協力のもと、教育に関する地域評価を取り入れた検証と課題提起、解決に向けた対策をして、その成果もさまざまな分野で育ってきているように思います。しかし、日々、淡々と子供たちの環境が変化していく中、さまざまな状況で子供たちの心境の変化や行動の対応に気を休めることはできません。近年、学校や教育の評価制度は充実しつつあるようですが、果たして子供たち自身はいかがでしょうか。子供たちの環境を把握する上で、Q-Uアンケート、内容につきましては、楽しい学校生活を送るためのアンケートというものがあります。このQ-Uアンケートの目的として、1点目に児童個人の個人内評価を把握する、内容としては、いじめ被害、学級不適切傾向の把握、無気力傾向とその要因の把握、2点目に学級集団の状態を把握する、3点目に学級集団と児童個人との関係を把握する、4点目に定期的に実施することでその変容を把握することなどであります。このことを調査することにより、子供一人一人の意欲や満足度などを測定できることと、いじめのもとになる原因の早期発見や学校内での問題を早期に発見して、教職員内で問題意識の共有と議論のきっかけとなり、よりよい学校教育の向上を図るためのツールとして広く導入すべきと考えますが、見解をお伺いします。以上、1回目の質問を終わります。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

-登壇-萩原議員の御質問にお答えをいたします。1件目の富良野市農業及び農村基本計画についての1点目、過去5年間の検証と今後のスケジュールについてであります。本年度策定を進める新たな富良野市農業及び農村基本計画は、平成26年度から30年度までの5カ年間を計画期間とするものであります。これまで、現行基本計画の着実な推進のため、毎年度、ローリング作業を行ってきておりますが、新たな基本計画の策定作業に当たっては、TPP協定や日豪EPAなどの影響の大きさを見通せない中、平成24年度から持続可能な農業及び農村づくりを推進するための重点取り組みとした人づくり、基盤づくり、システムづくり、産地づくりの四つの柱などについて、しっかりとした現状認識が必要であることから、内部検証を進めているものであります。まず、人づくりについては、新規参入者確保のための就農支援会議を中心とした受け入れ及び育成システムの構築、事業継承のための新たな取り組みである北海道農業公社を介した第三者継承、経営感覚にすぐれた担い手の育成、確保のための農業セミナー等を行ってまいりました。これらの取り組みに加え、国の所得補償制度などの効果などもあり、農家人口、農家戸数、就業人口などは予測より減少幅が小さい現象になっております。今後、新規就農数や農業従事者を確保することは、いままで以上に困難になると見込まれていることから、農業、農村を支える担い手の確保は、今後も大きな課題として残っていると認識をいたしているところであります。次に、基盤づくりにつきましては、さまざまな補助事業の活用、市単独の畑作物等生産環境改善促進事業等により、生産性の高い経営基盤の確立を推進するとともに、圃場の排水改善、畜産飼料の自給率向上、生産環境と経営管理への積極的な取り組みを誘導いたしました。あわせて、担い手への農地の集積、6次産業化の取り組みを支援してまいりました。これらの取り組みの結果、一定の低下を見込んでいた地域の農業所得は、維持されている状況にございます。しかしながら、農地の面的集積や排水性の悪い圃場がまだ多く残っていることから、引き続き、生産基盤の確立に取り組んでいく必要性があるものと考えておるところであります。システムづくりに関しましては、今後、厳しさが増すと予想されます農業労働力の確保のため、北大と連携し、農業労働力の需給実態についての調査を進めてまいりました。今後の農業労働力の確保は、農業従事者の高齢化、人口減などという背景がありますので、調査結果等を参考に仕組みづくりを急ぐ必要があると考えているところであります。最後に、産地づくりにつきましては、消費者から信頼される産地形成のため、GAPの取得やエコファーマーの育成、さまざまな食に関する資格取得の支援等による産地イメージ向上への側面支援に取り組んでまいりました。その結果、安全・安心に関する意識が高まる等の成果が出ていると考えております。今後は、情報化の一層の進展が予想されますので、より強力な安全・安心に関する情報発信ができるよう、引き続き、側面的な支援を継続する必要があるものと考えております。これらの重点取り組みのほか、現行基本計画において、新たに取り組んだ農村問題に関しましては、農村実態調査等を通じて地域と話し合いを進めたことを契機として、地域資源を活用し、地域を活性化しようとNPO法人樹海の里ネットワーク、ジビエふらの等が設立をされ、また、既存組織であります富良野麓郷地域協議会等は活動を活性化させるなど、明るい兆しが見えてきております。以上の取り組みにより、課題に対する成果が一定程度出ているものと判断しておりますが、持続可能な農業及び農村を構築するためには、引き続き、4本の柱を一層太くしていかなければならないと考えております。新たな基本計画において、人づくりは、基盤づくり、システムづくり、産地づくりの3本の柱を機能させる役割を担うものでありますので、特に力を入れていく必要があると考えております。次に、新たな基本計画の策定スケジュールについてであります。7月に富良野市農政審議会を設置いたしまして、市の内部の検証結果をさらに検証して、農政審議会の最終検証結果としてまとめていただくとともに、関係団体などと担い手対策や農地の流動化、輸出、経営継承等に関して意見交換を行い、市として、今後の5カ年間で重点的に実施すべき施策を検討し、計画案を取りまとめていく考えでございます。その後、農政審議会に新たな基本計画案を諮問し、審議、答申を経て、パブリックコメント手続の後、平成26年3月を目途に新たな基本計画を決定してまいりたい、このように考えているところでございます。2点目の農業担い手の考え方についての経営継承方法に関する御質問であります。本市における経営継承は、親族への相続による方法または第三者への売却による方法が一般的となっております。第三者への売却は、現役農業者あるいは新規参入者に対して売却するものであり、これらの者に資産を分割して資産を移転している状況にございます。今後、中核的に本市農業を担っている団塊の世代のうち、後継者のいない農業者のリタイアが本格化すると思われます。この世代の経営体の事業資産は非常に大きい反面、受け手の絶対数が少ない状況にございます。事業資産を分割せずに継承させることが望ましいと考えておりますが、新規参入者にとっては、資金面の課題、引き継ぐ期間が短いことによる営農技術、地域内における信頼関係、取引先等の無形資産の継承がほとんどできないという課題がございます。また、現役農業者においても、規模拡大に伴い、必要となる人材の確保等に課題が発生するものと認識をいたしているところであります。今後、第三者に対して大きな経営を円滑に引き継ぎ、もって本市農業生産力を維持させるためには、これまでの一般的な方法に加え、現経営者が参入者を共同経営者として時間をかけて育成する方法、さらには、経営継承用法人を設立し、段階的に資産を移転させる方法などの新たな方法を調査研究していかなければならない、このように考えているところでございます。3点目の農産物の海外輸出支援についてであります。現行基本計画においても、海外需要への対応については課題としておりますが、平成22年度からメロンは香港へ、平成23年度ではメロンがシンガポール、マレーシアへ、平成24年度には牛乳が香港へ輸出されたとお聞きをしているところであります。新たな基本計画策定に当たりましては、輸出を推進すべきかどうかについても、市内青果業者などと意見交換を行ってまいりたいと考えているところでございます。現在のところ、農林水産省、北海道開発局、北海道庁のほか、ジェトロ等の支援団体が相談窓口の設置及び事例集を発行して技術的支援を行っておりますので、これらの支援情報を収集、分析し、輸出を考えている市内事業所に対し、アドバイスできるノウハウの蓄積を図ってまいりたいと考えているところでございます。4点目の農地面積の維持についてであります。農地面積の維持及び有効活用の推進のため、農地は担い手へ集約が進んだものの、面的には十分に集積できていない状況にあると考えております。現行基本計画においては、農地の流動を最適化させる手法を確立し、面的集積を図るという目標を掲げ、これまでに農用地利用集積円滑化事業を導入いたしましたが、十分な効果が出ていない状況でございます。地域内での流動化を基本に、地域内の農地の実態、担い手の経営状態、作付状況等を十分把握した上で、スケールメリットを生かせるよう面的集積を図ることは重要でありますが、まずは地域が主体性を持って分散した農地の解消を目指す意識を持ってもらうことが重要と認識をしておりますので、市といたしましては、農業委員会と連携をし、地域に出向き、話し合いの場をつくっていくことから始めていきたい、このように考えているところでございます。この中で、地域内にある営農集団や営農組合などがどういった機能を有し、その役割として地域は何を期待するのかについても話し合うように配慮していきたい、このように考えているところでございます。2件目の農業施策についての農産品及び6次加工品のパンフレットの作成についてであります。現状では、富良野市が支援するふらのグリーンフラッグ及びふらの観光協会のホームページにおいて、農産物及び農畜産加工品を、また、富良野物産協会が発行しておりますパンフレットでは農畜産加工品を紹介しているところであります。また、市といたしましては、観光トップセールスなどの機会に、本市の農産物及び農畜産加工品のPRもあわせて行っているところであります。これまで、農産物に関しては、消費者よりも流通業者に対するアピールが重要であったため、JAなどの出荷業者がみずからPRを行っていたものと考えております。現行基本計画におきましては、消費者との直接取引の増加を予想し、個別農家を対象として、冬期農業セミナーにおいても、商品開発、販売、情報発信などの指導をするとともに、販売者自身によるPRを推進してまいりました。また、直接取引などの経営多角化に取り組む農家数は、2005年と比べて減少している状況にありますが、今後、農産物や農畜産加工品のPRにつきましては、農産加工業者や加工品の数、直接取引の物量などを総合的に判断しながら効果的な方法を研究してまいりたい、このように考えているところでございます。以上であります。

答弁 教育委員会教育長 宇佐見正光(教育委員会教育長は2014年3月まで)

-登壇-萩原議員の3件目の学校教育の充実に向けた取り組みについてのQ-Uアンケートの導入についてお答えいたします。これまでも、各小・中学校の児童生徒に対し、いじめアンケート調査を年2回実施し、さらに、平成23年度から、学校関係者評価の中で児童生徒にも学校及び学級内での授業等についてのアンケート調査も実施しながら、検証、評価、改善に努め、少人数指導の徹底を図ってきているところでございます。そのような中で、今回、Q-Uアンケート調査の導入の提案でございますが、本アンケートにつきましては、早稲田大学教育学部河村教授が提唱している心理テストであり、学校生活での意欲と学級満足度の調査、自由記述アンケートで構成されております。この調査は、いじめのもとになる原因の早期発見や学校内での問題の早期発見のための有効な手段の一つとして認識をしており、現在、市内では小学校1校、中学校1校で取り組んでいるほか、小学校1校が本年度試行する予定でございます。また、本年度、北海道教育委員会、北海道医療大学が共同開発したコミュニケーション能力や日常生活等への満足度、精神的な満足度など、児童生徒をより深く理解するための子供理解支援ツールほっとの活用を北海道教育委員会において推進されており、市内各学校での活用が検討されているところでございます。今後、富良野市教育委員会といたしましても、学校教育における心の教育の充実が重要な課題であると考えていることから、いじめアンケートを初め、Q-Uアンケート、ほっとなども活用し、各学校においては、児童生徒を深く理解しながら、分析結果をどのように教育現場に反映させ、問題を抱える児童生徒に対する適切な指導方法の構築と、教職員が問題意識を共有し、議論を深めるきっかけとなるよう取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。

質問 10番 萩原弘之

それでは、1回目の質問に従いまして、順次、質問させていただきます。平成26年から始まるのは2期目の計画になると感じておりますけれども、いま、私が気になるところというのは、基本的に意見交換をされるという団体ですが、前の5年前に意見交換をさせていただいたところに新たに加わる団体等があれば、その団体をお知らせいただきたいと思います。もう一つは、市長が、いま、お話しされた四つの柱の中で、私は、基本的に四つ全てがうまくいけば本当にそれにこしたことはないでしょうけれども、やはり、担い手をどういうふうにつくっていくかという作業が一番大変な部分なのかなと感じているところから、その後の質問になった経緯がございます。このことについて、現状の中で、私がいま質問をさせていただきました継承のあり方は、企業にとってみると、いわゆる分散する形というのは、一つには分散型、それから、全部へ買い取ってしまうような、いわゆる企業で言うM&Aという方式みたいなものがあります。いまはどこの企業でもそういう形の中で事業継承がなされている現状にありますが、M&Aは農業にはちょっとなじまないという感じも受けておりまして、その背景をもって考えると、やはり、法人化組織、もしくは、それに見合うような会社組織の構築が必要になってくるというふうに私は考えております。将来的な部分の中で、法人化ということについても何かお考えがあれば、お聞かせいただきたいというふうに思います。

答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)

萩原議員の再質問にお答えいたします。2点ほどあったかと思います。まず、第1点目は、新計画に策定において、意見交換をする団体は新たに加わるところがあるのかということでございます。現行計画を策定したときは、先ほど議員からの御質問にあったとおり、基本条例と基本計画をセットにして策定作業を進めてまいりましたが、その段階では17団体と意見交換をさせていただいております。今回につきましては、議員から質問もありますとおり、青果業者の皆さんとの話し合いはどうなのだということもございます。前回については、そういうくくりでの意見交換をしておりませんので、青果業者の皆さんとは意見交換をしていきたいというふうに思ってございます。それから、2点目の四つの柱のうち、人づくり、担い手づくりが非常に重要であるということでございます。これについては、私どももそのように考えているところでございます。基本的には、農家の後継者、農家子弟の後継が基本にあるということは変わらないというふうに思っておりますが、新規参入という意味で外から新たな血を入れるということに当たっては、いま実施をしております2年あるいは3年間の研修によってすぐ経営を始めるということについては、できる方もいらっしゃいますし、なかなか厳しい方も出てくると思います。そういうことを含めまして、法人化については一つの手段ということで有効ではないかというふうに思っております。そして、先ほど市長から答弁させていただきましたけれども、経営継承に当たっては、共同経営者になって段階的に継承していく、あるいは、事業継承を前提とした法人ということも今後は考えていく必要があるのではないかというふうな御答弁をさせていただきました。いま、市内で農業経営されている皆さんの有形、無形の資産を分散するということは、決してプラスになるというふうには思っておりません。その事業を財産の一部として分散するのではなく、できる限り事業として継承するということについては、これからもその方法について十分研究してまいりたいというふうに思っております。以上でございます。

質問 10番 萩原弘之

いま、お話をいただいた継承の事柄についてであります。私自身、いま、農業がどんどん大規模化をしていって、資産がどんどんふえていって、なおかつ、先ほど部長が言われたように、それを分散するというのは、やはり、経済的な部分についても困難であるというようなことから考えると、いまの共同経営者を構築する部分において、研修制度というもののほかに、農業者という部分、それから農業経営者として、もう一つは作業員という部分の人々のつくり込みが何かしら必要ではないかというふうに私は考えております。また、特に、共同経営者を確立するのであれば、やはり、やる気のある方々を、いろいろな形で受け入れ農家を募集するなり、それからもう一つは、欲を言えば、研修地等を構築していく中でその設置に当たっていくべきというふうに考えますが、いかがですか。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

萩原議員の再質問にお答えさせていただきます。特に、担い手の問題は、平成26年度から30年度の次期の5カ年においても、大変重要な課題の取り組みというふうに認識をいたしております。先ほど一般質問でございました農業委員会からの建議の中にもそういうお話があったわけでありますから、行政といたしましても、さらに積極的な対応をしなければならない、行政がみずから立ち上げた研修の内容を充実させるような、そういう状況づくりをしていかなければないと、いま、かたい決意を持っているところであります。少なくとも、富良野市においては農業が基幹産業でございますから、その基幹産業をこれからも継続的に後世に残していく、そういう形を人づくりからするということを基本に置きまして、来年度から行います農業及び農村基本計画の中で、具体的な中で、行政がかかわっていくような状況づくりをさらに進めていきたい、このようにいま考えているところであります。

質問 10番 萩原弘之

いまの継承のお話を伺った中で、平成26年度には、より具体的なお話が出てくるのかなというふうに期待をいたしております。また、さらに、農業継承という部分だけではないというところでは、いまの富良野市の現状も、基本的には高齢化というものに直面している問題としてあるところも含めてですけれども、研修制度を確立するということを含めて、仮に経営者が50代、60代になっているときには、後継者がいないこと自体、もう既に明らかにわかっている状況ですので、その方々との懇談を含めて、いろいろな検討課題を持ってすり合わせをしていくような形が望ましいのかなというふうに私は考えて、将来、5年、10年たった後に検証できるような形の取り組みを今後の基本計画の中に盛り込みをしていただく、そのように検討していただければと思います。次に、海外の輸出にかかわる部分の御質問でございます。先ほどの御答弁の中にあったように、多様な形の中で、市内における青果業者を含めて、組織団体等もいろいろな試みを持っているというふうに私も伺っております。現状の中で、私は、観光資源であるという部分は農産物も同じ考えであるということを踏まえて、先ほど、そういう作業の中に、いわゆるウエブサイト、それからパンフレット、リーフレット等というようなお話をさせていただきました。このことについて、いま、お話を伺うと、市直営ではなくて、ほかの団体の中でなされているような実態はございますけれども、市自体の中のホームページを利用するとか、そういうお考えはないのか、お伺いをしたいと思います。

答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)

萩原議員の再質問にお答えいたします。先ほどの市長の答弁の中で、各種団体等を通じていまやっている状況にあるということで、青果業の皆さんと、今後、そのことについて力を入れていくべきなのか、どういう手法があるのか、どういう作物があるのか、品目があるのかということについて話し合いを続けていきたいというふうに思っております。現在、パンフレットは市が直営ということでのお話もありますけれども、各種団体がつくっているパンフレットにつきましても、具体例を申し上げれば、昨年度、韓国あるいは中国、台湾向けにパンフレットをつくりたいというようなお話があったときに、韓国、中国を担当している市の嘱託職員もおりますので、そちらのほうで側面的に翻訳等のお手伝いをさせていただいておりますので、今後につきましても、市のそのような情報ツールを使っていけるものがあれば検討していきたいというふうに思ってございます。

質問 10番 萩原弘之

それでは、教育の活性化について質問をさせていただきます。先ほど、教育長のほうから、いまのQ-Uアンケートの利用実態についてということで、2校が既に活用されていると。いろいろな文献を見ますと、基本的に、このアンケート等も含めて、教職員の活力というか、エネルギーが必要であるというような事柄が数多く記載されております。いまの実態の中で、山部小・中学校が利用されているということですけれども、この部分についての分析の評価、それから、教職員のQ-Uアンケートに対するイメージ等がわかればお話をいただければと思うのですが、いかがですか。

答弁 教育委員会教育部長 遠藤和章(教育委員会教育部長は2017年3月まで)

萩原議員の再質問にお答えいたします。いま、山部小・中学校でQ-Uアンケートを実施している部分での評価ということでございます。この評価につきましては、残念ながら、まだ取り組みが始まったばかりというふうに聞いております。今後は、先ほどの答弁にもございましたけれども、道教委のほっとも、ほかの学校で実施をするということでいま検討中でございますので、私どもとしては、これらの結果も含めて、時間をいただきながら評価を進めていきたいというふうに考えております。いずれにしても、教職員が、これらの結果を情報共有しながら、どのように学校運営、学級運営、そして子供たちの指導をしていくかということが大切だと思いますので、これらにつきましては長い時間をかけながら取り組んでいきたいと考えております。以上でございます。

質問 10番 萩原弘之

いま、現状の中で、まだ始まって間もないというお話をいただきました。いま、市内の小・中学校については、いろいろな手法があるかと思いますので、それをある程度整理しながら、よりよい成果の上がるものにしていただきたいというふうに考えております。それから、先ほど教職員の話題にちょっと触れたのですが、実質、子供たちのかかわり方という部分の中で、生き方とかあり方など、先ほどの教育長の答弁の中にあったように、心の教育というところに大きな問題点を提起できるアンケートではないかというふうに私は感じておりますので、このことを全学校にいろいろな形で情報公開していただきながら、よりよい学校教育に努めていただけるように教職員に協力をお願いして、子供たちの心の教育の充実を図るべきというふうに考えます。またさらに、いま、子供たちの視点からという形の中で、学校現場にある新たな状況が見えてくるのではないかと思いますので、PTA、それから地域住民の方々についても、個人情報の部分に差し支えがない状況の中で、地域との交流、懇談、情報交換をしていくべきというふうに考えますが、いかがですか。

答弁 教育委員会教育長 宇佐見正光(教育委員会教育長は2014年3月まで)

萩原議員の再々質問にお答えをさせていただきます。私は、まず、学級内において、先生方と児童生徒が信頼関係をしっかり築いていくということが一番重要になってくると思います。あわせて、保護者にとっても、先生あるいは児童生徒等を含めて信頼関係を築いていくことがやはり重要になってくると思っております。そこで、先ほど部長から御説明をさせていただいておりますけれども、私どもも、いま、市内の小・中学校で挨拶運動を徹底させていただいております。これは、いま、御存じのように富良野西中学校でスタートいたしました。私も、いま、バッジをしておりますけれども、ZERO運動をスタートさせていただいております。学校評価の中でも、いろいろなジャンルの質問の中で、それぞれ子供たちも、あるいは保護者も、地域の方々とも、本当に信頼関係を築きながらいろいろな調査結果を出させていただいております。今回、Q-Uアンケート、あるいは、ほっとということも含めて、いじめの調査も年に2度ほど実施をして、それは全て公表させていただいております。先ほど萩原議員も質問の中で触れておりましたけれども、やはり、分析した結果をどう教育現場にしっかりと反映するか、やはりこれが重要な部分になってくると思います。私も、常に学校訪問をしながら、先生方に対しても、全て情報を共有する、共通理解、共通認識の中で隠し事なしで進めていこうということで、いま、学級内のいろいろな形も、先生方一人一人が、君はこの学級内において役割を持っているのだ、必要なのだということを常に発信して、このことが信頼関係をしっかり築き上げているなというふうに捉えているところであります。そして、地域の方々あるいは保護者の方々も子供たちをみずからの手で守り育てていきたい、そういう機運がいま高まってきているな、こんなふうに捉えているところであります。御提案いただいている件につきましては、いろいろな調査もありますので、今後、校長会とも協議をしていきたい、こんなふうに思っております。以上であります。

出典:富良野市議会 平成25年第2回定例会 2013年6月17日 議事録 PDF(4ページ) 間違いを知らせる