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富良野市議会 平成23年第4回定例会 2011年12月12日

農業政策について

2011年12月12日、富良野市議会の一般質問で、萩原弘之議員が「農業政策について」質問し、市長 能登芳昭、経済部長 原正明、農業委員会会長 東谷正が答弁しました。

質問者
萩原弘之 議員
答弁者
市長 能登芳昭、経済部長 原正明、農業委員会会長 東谷正

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 萩原弘之

-登壇-それでは、通告に従いまして順次質問をさせていただきます。最初に、農業政策について。農業担い手対策における現状と課題についてであります。現在の本市は、農地 9,200 ヘクタールを農業者世帯数701 戸で、耕作をしているところであります。しかし、農業委員会の本年 6 月に提言をされた内容によると、新規就農者がいない場合の高齢化による農家戸数の減少は、10 年後、430 戸、20 年後には 310 戸となる見込みです。平成 20 年から 25 年の 5 カ年においても、190 戸の減少予想が立てられ、572 戸に減退をしていく傾向にあり、農業委員会の予測に近づきつつある現状と言えます。新規就農者の実態におきましても、5 年間の実績で、農家後継者が 35 名、新規参入者が 6 名、合計 41 名となっており、なお一層の新規就農支援を図っていかなくてはならないと考えるところです。本市は、平成 21 年 3 月に富良野市農業及び農村基本計画を制定し、2013 年の予測として、572 戸の農業者人口の年齢別分布試算において、30 歳から 59 歳までが 550人、60 歳から 64 歳までが 216 人、65 歳以上が 741 名と、全体就業人口の 49%が 65 歳以上と予測しており、経済的農業産出額においても、154 億円まで減少することが見込まれております。このまま現状を見過ごせば、基本条例に基づく農業の持続的発展に関する施策が、遂行されなくなり、第 5 次総合計画の個別目標にも掲げた持続可能な農業及び農村づくりにも大きく影響を及ぼすものとなりかねません。今後、いかに現在の農業従事者に、継続可能な農業施策に取り組みながら、後継者を育てていくことが大切であり、また、新規参入者の就農支援にも、積極的に推進を図る必要があると考えます。まず、新規参入者が研修をするにあたり、研修先の農家の資質とスキルが、かなり必要とされるものであり、研修者を労働力として雇用するのではなく、経営理念、経営感覚を習得させること。作物の特性を理解させて、より効率のよい作業を進めることを工夫して考える力を身につけさせること。地域のコミュニケーションを図り、農村の習慣を理解してもらうこと。周辺農地の立地環境を紹介できることなど、このような理念に基づき、研修先は自分の子弟に継承するような準備を進める必要があると考えます。このことから、受け入れ農業者のネットワーク組織を立ち上げ、実のある研修機関となるように、研修先の支援や女性の対策を行うべきであると私は考えます。本市が発行している就農支援ガイドブックには、新規参入者に向けての概略を優しく丁寧に記載されているところですが、その就農戸数を見ますと、過去 10 年で 15名の研修者がいる中で、うち 4 名が就農離脱をし、24 年からの 2 年間では、4 名の新規就農予定者がおり、また、本年、JA が確認をしている研修者が、6 名おられるようです。北海道農業開発公社での 22 年度新規参入相談者数は、918 名であるが、農業体験実習相談では減少している状況にあります。全道の新規参入者は、平成 22 年までの 10 年間で、745名となっておりますので、本市の取り組みは、他市町村と比較すると、就農者が幾分多いように感じられます。しかしながら、農家戸数の減少傾向に歯どめをかけられるまでの成果ではなく、なお一層の就農リスクの軽減と推進に努めることが大切であると考えます。新規参入者が研修期間を経て、就農するためのポイントは、1 つ、家族の協力。2、農地の確保。3、資金。4、農協の組合員になること。この 4 点が掲げておりますが、3 点目にあたる資金の対応が、農業研修に入るときの大きな要因となることがあり、準備資金や運転資金と、さらに生活資金まで用意可能とした中での就農研修は困難であり、自己資金が余り用意できない就農者には、国や道の資金制度の借り入れを促しているところですが、借り受け者の資格、担保、保証人等の条件整備が必要であることから、農業に魅力を感じながらも、研修事業に参加できない農業ヘルパーや就農希望者が数多くいるのではないでしょうか。現行の新規参入者の制度では、研修期間での貯蓄は難しく、その改善策として、新たな取り組みを持つ必要があると考えます。資金不足の新規参入者に、研修をしながら、資金調達を図る私案として、私は、当面、設備投資をせず、リース事業での営農可能な公設ハウスの設置による、就農者自立支援策を図り、実際に自身が作物を栽培して、その経営にあたる作業をしながら、自立への準備をさせる自立支援策。また、農地保全、地域の担い手育成のために、各地域の土地利用型営農集団組織の立ち上げによる新規就農者の参入助成を推進することで、地域にできる流動化困難な農地保全の労働力を確保するとともに、その農地に就農誘導を図る地域労働者参入策などを実施することで、資金力のない新規参入者の就農支援ができ、地域の労働力確保と農地の継承にもつながるものと考えるが、新規参入者の資金確保等、リスク軽減について、市長の見解を問いたいと思います。次に 2 点目ですが、農家後継者の支援策について質問をいたします。前段で述べましたように、過去 5 年間で農家後継者が就農した人数は 35 人であります。現在の農業情勢をかんがみますと、TPP などの貿易環境の変化、国の農業政策の不安定性、地球温暖化による異常気象、農産物価格の不安定による経済的事情などにより、現農業者が子弟への就農誘引をせず、他産業への転進を促している傾向が過去からにおいて進行されているようです。自身の生業である農業の魅力と誇りを語ることもなく、完結を図ろうとすることは、あまりにも残念でなりません。まずは、新規就農者に農業のすばらしいやりがいのある農業経営を推進して、希望の持てる農業にするためには、家族の理解はもちろんであるが、義務教育後の専門学科への推進を図り、さらに就農支援策を講じることで、就農者の高度な技術と知識を地域に反映させることが、さらに、後継者をつなげていくための地域の財産になると考えます。道が定める就農支援資金には、就農研修資金、就農準備資金、就農施設等資金などがありますが、広く国や道の制度を周知する必要があり、また、富良野市における支援策は、緑峰高校専攻科に対する富良野地区農業自営者教育振興会負担金と中山間事業での後継者育成対策費で、その他就農のための講習会、研修会等がありますが、さらに、就農促進を図るため、農業系学科に対する奨学金制度などや女性後継者の支援制度などを導入すべきと考えるが、本市の支援策の現状と今後の課題について、方向性を伺いたい。以上2点で、1回目の質問を終わらせていただきます。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

-登壇-萩原議員の御質問にお答えをいたします。農業政策についての、農業担い手対策における現状と課題についてでありますが、新規参入の際の資金の確保等、リスクの軽減につきましては、現在、本市におきましては、農家以外から新規に農業に参入を希望する方々から、就農相談について市農林課を中心に、農業改良普及センター、農業委員会、農協などが連携をしながら、きめ細やかに対応をしてきているところであります。就農希望者が円滑に就農できるように一定の期間の中で、農業体験、農家での実践研修、農地の確保など、各段階ごとに御本人と関係機関・団体がさまざまな相談を行いながら、指導・支援を行っているところでございます。また、就農に当たりましては、初期投資が大きな負担となることもあることから、就農後において、これらが重荷にならないよう就農希望者や関係機関団体と十分検討協議をしながら、就農支援を進めてきているところであります。さらに、新規就農後も随時、面接相談を行いまして、営農へのフォローアップを行っているところでございます。今後も関係機関・団体と連携を図りながら、新規参入者の就農支援に取り組んでまいりたいと、このように考えているところでございます。次に、農家後継者の支援策の国、市の現状と今後の方向性についてであります。現在、農家後継者を含む新規参入者への支援策といたしましては、北海道農業担い手育成センターにおきましては、就農支援資金が措置されており、さらには本市の青年農業者におきましても、農業技術を習得するための就農研修資金なども利用されているところであります。また、市といたしましては、就農後に営農技術や経営知識を学ぶ富良野緑峰高等学校農業特別専攻科に対する富良野地区自営農業者教育振興会を通じた御支援や自主的な取り組みに対するふらの農業研究事業への支援、中山間事業による海外研修等への助成、さらには、上川総合振興局が主催する「農経塾」への参加支援など、農家子弟の後継に対する支援を行っているところでございます。なお、国におきましては、平成 24 年度の予算概算要求におきまして、青年の就農意欲の喚起と就農後の定着を図るため、給付金を交付する新規就農総合支援事業が要求をされているところでございます。市といたしましては、国の事業が効果的に活用できるよう情報の収集に努めるとともに、関係機関・団体と連携をし、本市農業の支える地域リーダーや経営感覚にすぐれた経営者の育成確保を図ってまいりたいと、このように考えているところでございます。以上です。

質問 10番 萩原弘之

それでは随時、質問をさせていただきます。まず、新規就農者の中の新規参入者のことでございますけども、過去 10 年間を見ますと、約 15 名という方の新規参入者がおられます。ただ、実質問い合わせがきている部分は、かなりの件数がその部分で問い合わせをされてるというお話を伺っておるんですけども、私、先ほどお話をさしていただいた内容の中に、資金の手当等については、結果的に一番優先されるのは自己資金であるというようなところから、まず、研修の第一歩が始まるようなお話を伺っておりますけども、その金額という部分についてですね、何を目安にしてその金額の査定をなされているのか。先ほどの資金って言われる部分の開店資金、それから生活資金、それにかかわる設備投資の資金等を含めた部分の中での金額の、どの部分にウエイトを置いて、その研修に入るときの自己資金の対応を査定されているのか、お聞かせいただければと思います。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

萩原議員の再質問に経済部長のほうからお答えをさせていただきます。

答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)

萩原議員の再質問にお答えいたします。新規就農、農外から新規参入の相談に来られた場合に、いろいろお話をお聞きして、御本人の希望だとか、農業に取り組むに当たっては、このような注意事項があるということでの話し合いをさせていただいております。その中で具体的にどのような費用がかかるかということについては、お話し合いの中でさせていただいてるということで、一律に幾らあるからいいとか、幾らあるからだめだとかいう話はしておりません。査定はしておりません。現実問題として、近年新規就農された方の中で、自己資金が非常に少ない方でも、いま立派にやられておりますし、自己資金が多いと言われてる方について、逆に途中で挫折された方もいらっしゃいます。そういう意味では、金額で振り落としをしているつもりはございません。

質問 10番 萩原弘之

私の調べたところによりましても、4 件ほど途中でリタイアというか、挫折をされた方がおられる。詳しい理由等については、4 名の方それぞれなんでしょうけども、総体的にその原因のもとになっているものは、何かわかればお聞かせをいただきたい。

答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)

個人情報にもかかわりますので、詳しくは申し上げられませんが、例えば一つの例としては、富良野で就農希望していたけれども、実家といいますか、おじいさんが農業されている岩手県のほうで、どうしてもきてほしいという話があって行った方。あるいは、研修先を変えた方。それ以外には、営農の資金ではなくて、もともとのお金の問題のことでの断念ということもございました。

質問 10番 萩原弘之

いまのリタイアをされた方々っていう部分が、当然、研修の事前のそれぞれ関係各機関の中で、協議をなされた上での決断が双方の中で、決議をなされたかと思います。実質、先ほど問い合わせをされている方がかなりたくさんおられるという部分の中で、当然、それぞれの条件に見合わないところ、お互いが理解できないところっていうのがあったのかと思いますけども、その辺のところについても、例えば、私の聞き入れてるところによりますと、いま、JA さんが管理しておられる農業ヘルパーさんの中でも、新規就農を図りたいんだけども、なかなかハードルが高くてその要件に見合うことができないんだと、言われる方々が結構、数おられるんですね。そういう部分の問い合わせというのは、市のほうに問い合わせとして、来ておられないんでしょうか。

答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)

いま農協の方の農作業ヘルパーさんの中に、就農を目指している方が多くいらっしゃって、その方たちが希望をかなえることがいまできないのではないかということで、市のほうに相談がないのかという話ですけども、そういうお話については、私が知っている限りでは 1 件聞いております。それ以外には聞いてございません。以上です。

質問 10番 萩原弘之

おそらく敷居が高いのか、もしくは、来づらいのか。その辺のところはちょっと定かではございませんけども、何を申し上げたいかというと、いま、農業者に新規でなろうと、いわゆる参入者が農外からの部分の本当に意を決して、多分北海道にこられた中で頑張っていこうという思いがすごく強いと思うんです。ただ、私たちが、農業者の中で当然、自分の例えば子供が農業を営むという部分の道筋を考えますと、いまの現状の中で、2 年、例えばヘルパーの仕事をされながら、3 年間の研修期間を経て、さあ 1 ヘクタール以上の田畑をもって、独立してもいいですよということになってもですね、なかなかそこに持っていく部分の中の、やっぱり決断ができない方々も数おられるでしょうし、ましてや、その就農に至る部分の中の研修と経営という部分は全く質の違うものでないかと私は思います。その辺のところの、先ほど質問の内容にもございましたけども、受け入れ農家の、まずもっては資質を向上させていただくための組織づくりっていうものを、まず考えた中で、受け入れの体制をきしていくということが、私は、まず第一にやるべきことではないかなと思うんですけど、その辺のところについて御見解を伺いたいと思います。

答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)

新規参入される方、本当に意を決して、自分の人生をかけてこられるということでございますので、私たちも真剣に対応させていただいております。その中で研修を受け入れていただく農家の方、基本的には北海道の指導農業士、あるいはそれに準じる方ということで、いま、だんだんふえてきております。特に農業委員さんの中に受け入れを積極的にやっていこうというお話も聞いておりますので、そのあたりについては、今後、どういう形でその共通認識を持てるかということについては検討させていただきたいというふうに思います。

質問 10番 萩原弘之

いま、部長のほうから農業委員会さんとのすり合わせということでお話をいただいたので、農業委員会の会長のほうでですね、いまの新規就農の新規参入者の部分についてのコメントをいただければと思うんですけども。

答弁 農業委員会会長 東谷正(農業委員会会長は2017年6月まで)

萩原議員のいまのお言葉、農業委員会も任期 3 年あったわけでして、答弁の内容にもありましたように、10 年後 20 年後、将来に向けての展望ということで調査をさしていただきました。結果として、厳しい内容だったなというふうに思います。それに向けて、ことし、地域懇談会をさしていただきまして、6 カ所回りましてそれぞれ農業者の意見を聞かしていただいたわけです。そういう中にも、まずは、将来に向けた農地の利用方法として、富良野が得意分野とするハウス野菜、その分野を取り込んだ農業を主体とする、さらには、水田を主体とする米作、もう 1 個は、畑作を主体にする農業というように 3 分野に分割されるんだろうというふうに思います。新規就農の対応となりますと、大きな面積を持って営農するのではなくて、やはりハウスと野菜に向けた対応が必要ではないかというふうに思うわけであります。一番入りやすいタイプは、集約型ハウスなのかなっていうふうに思うわけであります。それに向けた新規就農においてもまずは技術を習得することが大事であります。いま言われた、受け入れ農家の資質の向上、これが一番大事なことかなと。当然、我々農業やってるわけですけども、2 年で到底農業を覚えるはずもなくて、我が息子でも 10 年たってもなかなか頼りにならないのが現状でありまして、それをどうするかというと、地域の農業者がどこまでサポートできるか、さらには、指導農業士の方がどうサポートできるか。我々農業委員もそういう分野においては、サポートする責任もあるんだろうと思っております。このことにつきましては農林課のみならず、我々農業委員会も、新規就農においては、その輪の中に入りながら、指導していきたいというふうに考えております。今回、市長との懇談会も予定しておりますけれども、まだまとめの段階で、ある程度内容が定まれば、しっかりとした内容で御意見を申し上げたいというふうに思っております。今後ともよろしくお願いします。

質問 10番 萩原弘之

いま、農業委員会さんからも就農の部分の数々の課題といいますか、そういうものが、私も共通認識を持っているところでございます。一つに、経営を行う部分の中で、単純に言ってしまいますとお試し農園みたいな、もしくは、小規模の面積のリース事業みたいな事業を組み立てていく中で、生活をしながら、そこで経営をしながら、また、その地域の中で労働力となりながらというような形の、いわゆる研修のプラスアルファをこれからやはり考えていっていただく中で、一つリスクの少ない就農というものに、着手していただけないかなというふうに思います。また、そういう部分含めて、新規就農者の間口がいま、インターネット、北海道担い手支援センター等含めて、全国の中でも、いろんな部分の呼びかけをしている団体が数おられるかと思います。いま見ている部分の中でも、北海道の担い手センターの部分については、他市町村のホームページ自体を掲載している欄もございますので、富良野市においても、その部分を十分活用していただいて、なんとか新規参入者の拡大に努めていただきたいというふうに思います。それでは次に、農業後継者の質問に入らさせていただきます。実質 35 名という本当に数少ない農業後継者という部分なんですけども、実質、農業世帯の中に、いわゆる昔ながらに「男が農業を継ぐものだ」というような事柄がございますけども、ことし、専攻科に女性の方が 1名入ってございます。いまの時代の中で、どうも女の子しか自分の子孫にいないとか、そういう方々も数おられると思うんですけども、まずは、その後継者っていう部分の枠は、女性でも男性でも、もしくはお孫さんでも、構わないわけでございます。その辺のところを考えると、支援に対する部分は、義務教育含めて、子供のときから高校、または専門学校に至るまでというような事柄が、僕は必要なのかなと考えた中で、奨学金制度等を含めて、市のほうでお考えがないのかなと思うんですけどもその辺は。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

ただいま萩原議員のほうから修学資金等を含めた御質問があったわけでございますけども、私、農業がここ戦後 66 年たって、国自体の施策として、50 年、40 年代が農業から大きく転換して、工業に転換したと、こういう状況であります。農業の方々の二、三男は、農業はできないということで、他産業に学問をつけて転向したと、こういう流れがございました。いま、そういう状況を考えてみたときに、先ほど御質問ありましたし、調査もいたしまして、今後 10 年後の富良野の農業というのは、大変その厳しい状況になるわけですけども、ある程度流動化して集積を大きくしていくということが、日本の農業でこれからそういう状況でいいのかどうかということ、それから、先ほど農業委員会の会長からお話ありました 3 つの中で、それぞれ就農していただく方々の状況から判断して、経営範囲で食べていけるだけの状況づくりをまずしていくような、そういう状況づくりを始めないと、大上段に振り向けて、そして農業をやるという形は二、三年の間で、農業経営をやるということは大変難しいわけでございますから、私ども行政といたしまして、そういう一つの研修というのは、みずからが望んで農業に将来託すというものでなければ、後継者ばかりでなく、他産業からの入ってくる方も受け入れるような状況づくりをしなければならないというのが、基本的な考え方であります。そう考えてみますと、富良野の農業というのは、いろんな形で平均 12 ヘクタールぐらいの面積を持ってるわけでございますけども、これからは、大きく集約型にして、三十町も四十町も、農家経営をやっていかれる方も当然出てくるわけでございますけども、私は一方で、そういう小さいながらも、生活の基準というものを設定できて、安定的な生活ができるような状況づくりをつくっていく後継者の育成も考えていかなければならないというのが、私の基本的な考え方であります。それともう一つは、先ほど御質問にありました農家の方々の意識の改革的なことの御質問がありまして、私も同感であります。しかしいま、新しい方が農業に従事するということになれば、資金的なもの、あるいは能力的な研修をしなければならない。その給油期間が必要であり、またそういう期間が終わったあとに私は農家の方々に、これからお願いをしたいということで、農業委員会と今後の会合の中にも、お話を申し上げたいと思いますけど、それだけの意志があって、就農の状況で学習をして 2 年間研修する農家におきましては、少なくても、その人間のこれからの集落に定着をしていただける状況があるんであれば、土地を貸していただきたい。5 反でも 1 町でもですね、貸していただいて、研修をするということが、先ほど御質問ありました、みずからの経営も学んでいく、こういうことも、私はこれから、必要でないかということで、意識改革、あわせて、集落の方々のそういう土地借用の思い切った、こういうこともこれから考えていく必要性があるのではないかと。先ほど御答弁さしていただきました中に、来年度からは、新しい国の事業として、約 5 年間にわたって 150 万円の給付の状況が法律化されるということですから、それとあわせてただいま私が申し上げたことを関係団体とですね、特に農業委員会として、これからそういう方向づけを建議を受けた中で、行政としてもいま一度この農業についての真剣なやはり論議が必要かと、このように考えているとこでございますので、総合的な答弁にはなったかもしれませんけども、部分的なとらえ方でなく、もう少しこれからの担い手後継者づくりというものを、農業関係者ばかりでなく、富良野に住んでいる農業関係の皆さん方と論議を進めていく必要があると。まして、これから国際的な TPP の問題もございますし、富良野農業の置かれた状況というのは大変厳しい。その中で、どう生き抜いていくかということが、これからのまちづくりにも必要でしょうし、生活基盤として生活をしていく農家の皆さん方の、これからの試練ということにもつながっていくのかなと、こんな感じを強くいたしておりますので、そういう点で一つ、私の見解を述べさせていただいたところでございます。

質問 10番 萩原弘之

いま、市長のお話を伺いまして、まさに私どもがこれから将来に向けて農業をやっていく部分の地域のこれからのですね、行き先がやや見えてきたかのように思います。一つには、これから農地がどんどん、どんどん流動化をしていくんですけども、ただ限界がございます。いま、地域の方々が皆さん何を考えておられるかというと、地域でその農地を守るために、もう一度営農集団をつくることが、まずもって必要ではないかというお話が各諸所で出ている現状にあります。かつて機械を利用する営農集団が昭和 40 年から 50 年にかけて存在をしていたわけですけども、今回、これからでき得る営農集団については、土地を効率よく、ましてや円滑に経済的な部分の中で、運用していくというような形での営農集団が、まずもって必要であろうと、いうような話になっているところです。そこにおいて、まずもってそこにある我々がいま限界にある労働力、この労働力を何とかその周りの中で、作業員、労働者として新規参入の方々を迎え入れるシステムをつくり上げて、その土地に就農していただくというような形のなり方が一番理想的でないかなというふうに私も考えますので、ぜひとも行政の方のお力で、その誘引をしていただいて、これから先の富良野の農業の集約的農業と土地利用型農業とこの 2 本立てをもって、農業の振興に取り組みを持っていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。答弁は要りません。

出典:富良野市議会 平成23年第4回定例会 2011年12月12日 議事録 PDF(29ページ) 間違いを知らせる