富良野市議会 平成22年第2回定例会 2010年6月22日
住宅施策について
2010年6月22日、富良野市議会の一般質問で、広瀬寛人議員が「住宅施策について」質問し、市長 能登芳昭、建設水道部長 岩鼻勉が答弁しました。
- 質問者
- 広瀬寛人 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭、建設水道部長 岩鼻勉
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質問 3番 広瀬寛人
-登壇-さきの通告に従いまして、順次質問をいたします。市長は、このたびの所信表明において、新たな公営住宅の建設と老朽化した公営住宅の有効活用を図る富良野市公営住宅長寿命化計画の策定によって、建て替え、改修事業を進めるとともに、個人住宅の住宅リフォーム助成事業の継続で住環境向上を図り、地域経済への波及を図っていくことを表明されました。第4次富良野市総合基本計画及び平成15年3月に策定された富良野市公営住宅ストック総合活用計画にある建て替えスケジュールも、平成19年に策定された財政健全化計画の実施に伴い、新規公共事業の抑制の見地より凍結されておりましたが、昨年から取り組まれた住宅リフォーム助成事業の経済効果が非常に顕著であったことや、耐用年限2分の1を経過した公営住宅が増加する現状を鑑みるに、時機を得た政策選択ではないかと私自身も思います。平成20年第1回定例会の経済建設委員会からの事務調査報告、公営住宅において、市営住宅の8割が要建て替え老朽住宅であり、公営住宅の老朽化管理、補修に十分な予算がとれず、長寿命化が図られていない状況、入居優先の順位の選定基準、福祉施策的視点との相関性が図られていない等の問題点が指摘され、七つの視点から意見が付されました。一つ目は、目的を絞り込んだ公営住宅を建設すべき。二つ目は、公が担う公営住宅の戸数を再検討すべき。三つ目は、高齢者対策、子育て支援対策を含めた富良野の未来像に合った公営住宅にすべき。四つ目は、入居選考の見直しを行い、バランスのとれた入居選考の再構築をすべき。五つ目は、地域性を十分配慮した計画にすべき。六つ目は、他市からの転入に対する定住対策も含めて検討すべき。七つ目は、建築コストの低減を図るために、集合住宅や一戸建て等の建築様式の再検討を行うべき等、留意されたい視点が報告されました。平成14年度に策定された富良野市住宅マスタープランに基づき、平成15年3月に策定された富良野市公営住宅ストック総合活用計画は、平成15年度から平成24年度までの期間を対象として、おおむね5年ごとに見直しを行うとしております。私は改めてこの計画に目を通しましたが、策定時においての現状分析と、将来考えられるべき超高齢化社会に向けた新たな視点、民間資本の活用など、詳細かつ柔軟な発想も盛り込まれた、すばらしい計画であると感じております。ただ、時代の変遷と少子高齢化の流れは、当時の推定をはるかに凌ぐスピードで進んでおり、修正の必要性があるように思います。まず、基本となる人口ですが、計画策定に使用された財団法人統計情報研究開発センター、市町村別将来人口推計では、平成22年度で2万5,616人とし、平成37年で、2万2,584人としております。現在の富良野市の人口が2万4,270人として、1,346人の乖離であり、平成37年においては、第5次総合計画策定資料として活用されている推計では、2万28人となっており、2,556人の乖離となっております。推定人口のみならず、その内訳である幼年人口、生産人口、老齢人口も予想からさらに進み、高齢者の独居、要介護者など居住生活に何らかのサポートが必要な方々がふえる傾向にあると思います。現在、富良野市では1,140軒の空き家住宅があり、そのうち450軒の賃貸用空き家住宅があると報告されております。民間の空き家も貸しアパート・マンションも、固定資産税を支払っていただく貴重な市民財産であり、十分な活用がなされていないとすれば、官民を含めた富良野全体の資産活用が十分されていないことであり、企業に例えるなら、総資本回転率、総資本利益率が低下している状況と言えると思います。平成20年11月に策定された富良野市中心街活性化基本計画は、新まちづくり三法にのっとり、内閣府の認定を受け、第1段階のフラノ・マルシェオープンにこぎつけました。経済産業省に提出した入り込み数字を悠々と達成できそうな当初からの入り込みは、大変喜ばしい限りですが、平成25年度に向けたネーブル・タウン構想とサンライズ・パーク構想が控えており、今後ともさらなる官民連携を強め、まちづくりにまい進しなければならない状況にあると思います。中心街活性化基本計画の二つの基本方針には、一つには、滞留拠点整備による地域経済のパイの拡大と商店街のにぎわい創出があり、もう一つは、利便性、機能性に富む集合住宅建設による、まちなか居住の促進が掲げられております。この二つ目の基本方針を具現化すべき施策としてのネーブル・タウン構想には、給食設備等を備えた高齢者向け住宅、地域密着型介護付老人福祉施設を中心市街地の未利用地に集約する形で開発を行い、中心市街地内での居住の利便性や機能性に富んだ集合住宅の建設を目指し、まちなか居住の促進を図り、さらには潜在的移住希望者の発掘を図り、移住者の増大につなげる考え方であります。福祉住宅、高齢者住宅、子育て支援住宅など、3世代が生活する健全な年齢構成によるコミュニティが保持できるようなまちなか居住を通して、コンパクトシティーを実現させようとする挑戦は、全国各地で始まりつつあります。市長は、所信表明の中でも、民間活力を生かした新たな富良野市中心市街地活性化基本計画の推進に期待を寄せると表明しております。このたび、全戸配布された富良野広報の折り込みに、第5次富良野市総合基本構想原案には、まちづくりの課題として、少子高齢化と人口減少社会が取り上げられ、まちづくりの基本理念1、市民の暮らしを地域と行政がともに支えるまちづくりの項では、地域組織やNPO、企業など、地域を構成する主体が連携し、民間や公共のサービスを補完する共助、協働のまちをうたっております。マーケティング研究の世界的権威フィリップコトラーが最近出版した貧困に勝つ7つの視点と10の戦略的取り組みという著書は、地方自治体で社会福祉や住宅供給事業を関わる方々に、大変に参考になると評判ですが、ビルゲイツ財団に提出された住宅供給事業評価では、受益者の家族構成、最終学歴、保護施設の利用履歴など、幅広い視点からの解析をして、事業が行われている事例が紹介され、公営住宅制度を運用する部署の方々に、マーケティング理論を活用した技術向上を啓蒙しております。私は、以上述べたような観点から、富良野市における住宅施策を考えるにあたり、公的住宅の役割と福祉的住宅の役割、また、ライフサイクルに応じた支援制度の啓蒙と拡充という視点が欠かせないように思います。現在、公営住宅を利用されている方のデーターとして、世帯人員構成、年齢構成、居住年数、居住水準、収入階層などが把握されていると思いますが、民間賃貸住宅の利用状況もリサーチ対象に広げ、富良野市中心市街地活性化基本計画との兼ね合いも考慮に入れ、マーケティングの手法を取り入れることによって、若年夫婦世帯家賃補助制度や、特定優良賃貸住宅制度や、高齢者円滑入居賃貸住宅制度、農地所有者等賃貸住宅建設など幅広いニーズが顕在化し、それを受け入れる事業主体として、民間事業者の活用をしたり、BOT方式のPFI促進公営住宅建て替えを検討することやシルバーハウジング住宅など、福祉的施策に重きをおいた公営住宅と民間投資の調和を図り、過大な公的投資を避け、時代変化に迅速に対応できる柔軟性のある住宅施策が肝要であると考えます。そこで、市長に所信表明にもある公営住宅の建設と長寿命化計画の策定にどのような見解をお持ちなのか、3分野11の視点からお伺いをします。公的住宅の役割について、住宅に困窮するとの概念はどのように考えられているのか。公営住宅の利用状況はいかようになっているのか。民間賃貸住宅の実態把握はどのようにされているのか。公営住宅と民間賃貸住宅の役割認識はどのように考えられているのか。コミュニティ形成を目指した公営住宅整備とはどのようなものであるのか。新たな公営住宅の建設と富良野市公営住宅等長寿命化計画策定の方向性はどのようなものなのか。福祉的住宅の役割について、公営住宅の福祉的役割についてどのようにお考えになっているのか。超高齢化を見据えた住宅施策についてのお考え。ライフサイクルに応じた支援制度について3点、特定優良賃貸住宅制度等の各種支援制度の情報提供はどのようになっているのか。高齢者円滑入居賃貸住宅制度の情報提供はどのようになっているのか。コンパクトシティ形成を促す住宅施策検討とはどのようなものなのか。以上を第1回目の一般質問とさせていただきます。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
-登壇-広瀬議員の御質問にお答えをいたします。住宅施策についての1点目、公的住宅の役割についての住宅に困窮するという概念でございますが、公営住宅制度につきましては、戦災による住宅難の解消、高度成長期の勤労者世帯の受け皿として、住宅に困窮する低額所得者の居住の安定と、居住水準の向上のため、その役割を果たしてきたところであります。しかし、公営住宅法が施行後約60年を経過し、住宅に困窮するとのとらえ方も変わってきていると考えておりますが、現状におきましては、公営住宅以外で収入に見合った家賃の住宅の確保が難しいことが、住宅に困窮している状況であると認識をいたしているところであります。次に、公営住宅の利用状況でございますが、現在、市営729戸、道営72戸、計801戸を公営住宅として管理をしており、老朽化のため政策空家としている住戸以外750戸につきましては、全戸入居している状況でございます。入居世帯の収入階層別割合につきましては、年間総所得金額から親族控除、特別控除を行った上で、月収換算することにより算出いたしました精励月収が10万4,000円以下の収入階層1の世帯が約82%、12万3,000円以下の収入階層2が3.3%、13万9,000円以下の収入階層3が2%、15万8,000円以下の収入階層4が3.1%、長期入居による収入超過世帯につきましては10%の状況にございます。次に、民間賃貸住宅の実態把握でございますが、民間賃貸住宅の本市におけるストック戸数、空家戸数につきましては、平成20年に実施した住宅土地統計調査の数値を押さえているところでございますが、詳細につきましては未調査のため、今後に予定をしているところでございます。富良野市住宅マスタープラン等の改定作業において、公営住宅建て替えの基準資料として、詳細な実態把握を行う必要があると考えているところでございます。次に、公営住宅と民間賃貸住宅の役割認識でございますが、市内に広く立地し、ストック数から住居の選択肢を広げ、住みがいと入居ニーズに合った住宅の確保として、民間賃貸住宅の役割は大きいものと認識をいたしているところでございます。公営住宅においての役割は、真の住宅困窮世帯の居住の安定的供給を図ることが、大きな役割と認識をしているところでございます。次に、コミュニティ形成を目指した公営住宅の整備でありますが、既存の団地におきまして、入居者の高齢、単身世帯の増加が見られ、コミュ二ティ活動に支障が生じております。入居者年齢、家族構成等において、バランスが求められており、それに対応したタイプの住戸の供給を、緑町団地の建て替え以降行っており、今後も取り組んで参ります。次に、新たな公営住宅の建設と富良野市公営住宅等長寿命化計画策定の方向性でありますが、公営住宅の建設につきましては、富良野市住宅マスタープラン、富良野市公営住宅ストック総合計画に基づき進めて参りましたが、平成19年以降、建てかえ事業の中断があり、現在、23年度以降の建て替えに向け、具体的な実施計画内容を検討しているところでございます。合わせて、既存の公営住宅ストックの長期的な有効活用を図るため、富良野市公営住宅等長寿命化計画の策定作業を進めております。公営住宅の供給に関する今後の方向性につきましては、人口及び世帯数の変動を考慮し、適正な供給戸数を確保するため、建て替え、既存住宅の改善を進めて参ります。2点目の福祉的住宅の役割についての公営住宅と、福祉的住宅の役割分担の認識でありますが、厳しい経済情勢と少子高齢化が進行する中で、公的住宅・民間住宅の区別なく、福祉的な配慮をした住宅の整備と供給が望まれるところでございます。本市におきましては、低所得者、低額所有者の住まいの確保として公営住宅の供給を基本としながらも、立て替え時に、バリアフリー化等安全に配慮した整備を行い、1階部分を高齢者、身障者世帯に対し、優先入居の取り扱いを行っているところでございます。今後、進める建て替えにおきましても同様の考え方で進め、高齢者、身障者等の優先入居の枠の拡大を行って参りたいと考えているところでございます。次に、高齢化社会の住宅施策についてでありますが、単身高齢、夫婦高齢と、介護を必要とする世帯が増加する中で、既存住宅のバリアフリー化とともに、介護のし易さを求めた改修工事がなされている状況が見られます。高齢世帯においての改修費用の負担は重く、建設当初より、高齢者が居住する住宅の設計に係る指針を参考に、将来を見据えた住まいづくりをすることにより、費用負担の軽減が図られるとともに、安全安心な暮らしが確保されるものであり、そのための技術的な情報等の提供を行って参りたいと考えているところであります。3点目のライフサイクルに応じた支援制度についての特定優良賃貸住宅制度等の各種支援制度の検討でありますが、中堅所得者等の居住環境の良好な賃貸住宅の、供給拡大を図ることを目的とした制度であり、事業者等に対する情報提供を行ってまいりたいと考えておるところでございます。次に、高齢者円滑入居賃貸住宅制度等の制度検討でございますが、民間賃貸住宅において、事故、家賃滞納等を心配し、高齢者・障害者の入居制限をする傾向にあり、その対策として平成13年、高齢者の居住の安定確保に関する法律が制定され、法に基づき、高齢者の入居制限を行わない民間賃貸住宅の登録制度化が行われているところでございます。現在、富良野市におきまして、登録住宅はありませんが、事業者等に対し、制度等の情報提供を行って参りたいと考えているところであります。次に、コンパクトシティ形成を促す施策検討についてでありますが、空洞化が進んだ中心市街地に居住する人口を取り戻し、コンパクトなまちづくりを進める施策として、高齢化社会に向け、歩いて暮らせるまちなか居住のための高齢者用賃貸住宅の建設、若者、新婚カップルのまちなか居住のための家賃助成など、各自治体で様々な取り組みがなされておりますが、本市においてもコンパクトなまちづくりに向けた施策について、各自治体の取り組みを参考に検討して参りたいと考えているところでございます。以上であります。
質問 3番 広瀬寛人
まず、御答弁いただきました中で、住宅に困窮するという概念については、収入に見合った家賃の住宅の確保が難しい、こういった方々の部分をとらえて住宅に困窮しているというとらえ方であるという御答弁をいただきましたが、利用の階層の中で、長期入居によって収入超過の世帯が10%あるという答弁をいただきました。このあたりの現状について、市長はどのようにお考えになっているのか、見解をお伺いしたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
広瀬議員の再質問にお答えを申し上げたいと思います。俗に言う所得超過の10%という状況であります。現況として、これらの問題については、毎年それぞれ、所得の状況が出てまいりますから、精査をしている中で、このような10%という結果になりました。そういう状況を踏まえたとこに、子どもさんを抱えている、あるいは、お年寄りが同居しているという家庭もございますから、一概に10%、オーバーしたからすぐ退去してくださいと、こういう状況には私はやはり、即そういう状況にはならないというふうに考えています。ですから、そういう状況においては、2年後どの程度やはり、そういう状況で所得解消、あるいは家族構成が変わっていくかというようなことを考慮しながら、判断をしていく状況にあると、このように、考えているところでございます。
質問 3番 広瀬寛人
次にですね、民間の賃貸住宅、こちらについてまだまだ詳細な調査はなされていないということですが、今後の公営住宅の建て替えに関しての基礎資料として、十分な実態調査をする必要があるという御答弁をいただきました。後段の答弁の中にも23年度以降の建て替えになる基礎資料だというふうに私は思います。これからの、今回のストック総合活用計画は24年度まででございまして、この後また作成されることと思いますが、それにも含めてですね、民間の利用実態というのは、非常に重要なことだというふうに思います。いま、富良野市でその固定資産税、約10億ぐらい、その中で、家屋に関する固定資産税では6億1,600万ぐらい、平成20年度の決算ですが、このような形になっていて、固定資産税のいわゆる滞納繰越額、これが、6,233万あるとなっております。細かい分析ではないので、一概には言えませんが、例えば空家のアパート等、活用されていなくて事業収入がない、そんな中で、例えば、固定資産税の未納があるのような形の関係があったとするならば、片方で税金を投入して公営住宅、民間住宅の方の空きがあってということのバランスが欠かないようにですね、そのためにやっぱり民間住宅の活用の状況、それから家賃の実態、どういった層、どれぐらいの金額のところが入っているか。そういったことを調査する必要があると思います。それによって、先ほどの収入の階層の部分でも市長が答弁で触れられたように、収入に見合った住宅確保が難しいということでありますので、いわゆる他市の事例であるような、住宅の補助制度みたいなものを活用することによって、個々の問題を一つ解決する施策になるのではないかというふうに考えております。そのあたりの見解をお伺いしたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
広瀬議員の再質問にお答えを申し上げたいと存じます。民間の住宅と公営住宅との兼ね合いなんですけども、当然、公営住宅に率先入りたいという方もいらっしゃるし、あるいは民間でいいという方も恐らく調査をするとそういう状況が出てくるだろうと、このように思います。その実態の中で、将来、先ほどから人口の問題、いろいろお話しされていましたけれども、人がやっぱりふえてこなければ、住宅を増設、あるいは何らかの形で住んでいただくような、状況づくりをしていかなければなりませんけども、私は民間の役割というのは、いまやはり、民間自体が、それぞれのアパート、あるいはマンションを建設する上においては、将来の需要を見込みながら、あるいは新しいそういうマンション、アパートなんかのですね、住宅事情を良くしていくと。生活環境を良くするような住宅に転換をして建ててきていると。ですから、当然、同じ額であっても、古い方から新しい方に移っていくという、こういう傾向もですね、私は、中にはそういう状況も多々あるのかなと、そういうことも考え合わせますと、その実態調査の中で将来方向というものは、やはりきちっと作らなければならないというのは考え方の一つである。もう一つは、助成処置の問題がいま御質問がありました。これも、そういう実態調査を合わした上で、計画的にどのぐらい将来スパンとしてはやはり、長くて5年ぐらいのですね、状況づくりの中で判断しながら、緊急的な処置として、助成処置等も考えていく必要性があると。しかし、先ほど申し上げましたとおり、各自体で行っているものをやはり、参考にしながら、扱ってまいりたいと、このように考えているところであります。
質問 3番 広瀬寛人
はい。いま、市長が答弁いただいたように、民間の住宅については不動産管理会社さんなんかにも、私も幾つかお話を伺いましたが、やはりその新しいところから、どんどん埋まっていきますし、新しい賃貸アパートができるとそちらに移っていくということで、エアコンですとか、いまのBS放送等の設備のない住宅については、どんどん空いていくというような現状がある。そこで空き家になっている部分と、それからいま市長がお話しされたように公営住宅の役割のバランスをとるときにですね、実態調査が非常に必要かと思います。いま、富良野市で公営住宅の建設事業債が平成20年度末で5億5,717万円あるというふうに決算書に出ております。そんな中で、1年間、平成20年度の元金償還が1,846万、金利が1,327万、合わせて、元利合計で3,173万、これぐらいを償還されているというふうに、20年度の決算でなっております。5億5,000万円に対して、これぐらいのその元利償還が、多い少ないということではなくて、非常に公的なお金として多額のお金が、当市として必要な施策であるだけにですね、この公が担うところと民が担うところ、そして民に何らかの助成をすることによって、この住宅の困窮という考え方のですね、その収入に見合わないと、合わない部分を補てんするという意味では、私は、非常に有効な考え方だというふうに思いますので、ぜひ、この民間の実態調査とともに、他市の事例をよく研究いただいてですね、公営住宅というものの必要性はわかりますけど、それの部分と、そういった補助的な制度によって住居の施策をとっていくというバランスが肝要だと思いますので、そのあたりにぜひ力を入れていただきたいというふうに思っています。そんな中で、後段の福祉的な整備ということで、答弁をいただいた中で、やはり、ここの部分がですね、私は、いまの現状の、いまの時代の公営住宅の中では非常に大事な、優先度の高い分野ではないかというふうに思います。いま、平成23年度に向けて火災報知器の設置義務等がございますが、本当に高齢者、独居の方、こういった火の問題も含めてリスクを低減する必要がある。また、我々も、私なんかも事業者として、お迎えに行くときにですね、一般の住宅を見たときに、車いす等が例えば入らないような幅の住宅などが多く散見されます。こういったところをですね、福祉的な視点からかつ公営住宅の整備によってですね、高齢者、それから身障者がふえてくる時代に備える必要があるというふうに考えますが、御見解を伺いたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
広瀬議員の再々質問にお答えをさしていただきます。特に、福祉的住宅でございますけども、高齢化が進んできたということで、住宅の状況というものは、大きく変化はしてきているというふうに認識をいたしております。そういう中で、23年度建て替えをする状況でございますけども、先ほど御答弁さしていただいたとおり、複合的な建設ということで、支え合う状況から下には高齢者、中間では若い者とこういうことでございます。その中で、いま公営住宅法に基づく国の公営住宅の1戸当りの基準あるいは、住宅の構図がですね、いま、御質問の福祉的な要素がどれぐらい国自体で考えておるのか。このへんが一つ、これからの大きなネックの解消につながっていくのかなとそのように理解をいたしているとこでございまして、これから建て替えの計画を立てた時点で、それぞれ上級官庁に申請をする状況の中で、それらの問題を対応を含めて、市の意向等も含めた中で申達をし、どの程度国がそれに応えていただけるような状況になるのか。あるいは、国が公営住宅法の法を改正して、ただいま御質問あった福祉的なものにある程度どのような形で予算づけをし、あるいは住宅の内容を変えていただけるか。こういったことも合わせて検討してまいりたいとこのように考えているところでございます。
質問 3番 広瀬寛人
いま、市長が御答弁いただいたように、まさにこの住宅計画法という法律の中でこの基準がうたわれておりますし、建設基準につきましても、公営住宅等の整備基準というものが整備されていて、一定の基準が定められているというふうに私も理解をしております。その中で、そういう制度を調べていくと、なお、その中で踏み込んで、いま、市長が答弁されたように、コミュ二ティ形成を考えるだとか、福祉的な視点を重要視した新たな取り組みについては、新たな別枠でですね、補助制度みたいなものを考えている、そういう動きが国交省のホームページを見ると出てきております。ですから、やはり情報アンテナを高くしてですね、そういったものをよく調べて、今後、富良野市の公営住宅を建設するに当たって、そういったものを活用いただきたいというふうに思っております。最後にですね、コンパクトシティの部分についてなんですが、中心市街地活性化基本計画、これはまだ、先ほどの千葉議員の御質問の中の答弁でもありますように、いまこれは協議会の方で策定をしている最中でございますので、決定ではございません。ただ、方向性としては、まちなか居住もしくは高齢者に重きをおいた、入居者をターゲットにした施策として組まれております。やはり、私が先程述べました公営住宅のストック総合計画、これが作られたときには、なかった構想でございます。ですので、この計画がだめということじゃなくて、この中心市街地の活性化協議会が掲げられている構想を、よくバランスをとりながら、民でやっていただける分は民に任して、公でやる部分は公でやるということで、調整が必要かというふうに思います。そんな中で、このストック計画の中では平成24年に公営住宅820世帯の公営住宅を目標と掲げられておりますが、私はこれについては、見直しと言いますか、いまの状況、富良野市の状況を見る中で、勘案をして変更していくべきだというふうに考えますが、そのあたりの見解をお伺いしたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
広瀬議員の細部関係につきましては、担当部長の建設水道部長の方からお答えをさしていただきます。
答弁 建設水道部長 岩鼻勉(建設水道部長は2011年3月まで)
広瀬議員の御質問にお答えをいたします。建設戸数の関係かというふうに捉えております。当初の住宅マスタープランにおいては、当時の現状ということで、820戸ということで想定をしておりました。先ほどの答弁の中でもありますように、今後、公営住宅マスタープラン、あるいは、長寿命化計画等を策定していく中において、この辺につきましてですね、今後の公営住宅の供給についてはですね、人口及び世帯の動向等を考慮あるいは、先ほどから言われています、民間の動向等を詳細に調査した中でですね適正な戸数に持っていきたいというふうに考えているところであります。現状としてはですね、820戸というのは当然いま現状では801戸ということでありまして、当然時代とともに、その辺の増減ということはありますけれども、決していま、現状としてはですね新たな公営住宅を建てるということではなくて、既存の老朽化した住宅を、いかに建て替えをしていくか。その辺を加味しながらですね、戸数を十分検討してまいりたいというふうに考えているところであります。以上です。
質問 3番 広瀬寛人
最後にですね、このストック計画の最後の計画の推進方針という中にも、他の事業者との連携というのが書き加えられておりまして、この中で借り上げですとか、買い取り公営住宅、もしくは、先程私が触れておりました高齢者向けの優良賃貸住宅だとか、特定優良賃貸住宅制度、こういったものの活用がうたわれております。いま、国の方で財団でやっている高齢者住宅財団が行っている、この高齢者の優先の住宅情報の中には、先程の市長の答弁にもありますように登録が富良野市ではございません。ですので、こういったこともこういった制度、事業者、市民事業者の方にもですね、広く周知をして、こういった制度を活用するような動きも促進することが必要であるし、また、現在富良野市では、22年度の予算を見ると、公営住宅の予算に対して8,494万、約8,500万の予算をとっている中で、この中の修繕が2,331万という金額。それに対しまして、住宅のいわゆる公営住宅の使用料が8,500万ぐらいの収入になっております。やはり、この投資それから収入、それから経費、こういったものを総合的に勘案してですね、このストック計画にある幾つかの施策、いろんな施策が書かれてあります。ただ、富良野市で手をつけていないというだけですので、このあたりを時代背景に合わせる形で、このストック計画の中で触れられている柔軟な施策を選択する必要があろうかというふうに思いますが、見解をお伺いしたいと思います。
答弁 建設水道部長 岩鼻勉(建設水道部長は2011年3月まで)
御質問にお答えをいたします。いま、いろいろと借上げ、買い取り等の話も出ましたけれども、1件19年にですね、駅前の再開発事業におきまして建設されたもの、これは富良野市として、公営住宅として買い取りを行ったという事例が1件あります。その他については、建設業者の講習会等、年に1回あるいは2回開催しておりますけども、その中でいろいろと議論をさしていただいておりますけれども、まだそこまでは手はついていないという状況であります。高齢者の円滑○建設水道部長(岩鼻勉君)入居賃貸住宅制度でありますけども、これは全国的なものでありまして、先ほど言いましたように、富良野市では登録はありませんけれども、道内でもこれはごく限られておりまして、全体で、札幌中心になろうかと思いますけども72棟ということで、この辺はホームページ等でも公開をされているとこでありますので、こういう制度等についてもですね、今後予定されて開催いたします建築関係者の講習会等におきましてもですね、再度、情報提供等を行って進めていきたいというふうに考えているとこであります。以上です。
質問 3番 広瀬寛人
最後に、本日のですね日本経済新聞の1面、市長ご覧になったかどうか私わからないんですが、中古住宅価格を全国的に調査をするということで、国交省が来年度取り組むという発表がありました。この新聞記事の中でも中古住宅のその物件の売買を促進したり、住宅瑕疵の保険が今回スタートするので、そういったものも担保できるので、こういった中古住宅の売買によっての流通をさせようという目的になります。その中ではある意味では、木造住宅、この湿度の高い日本の中で三十数年しか平均使われていない、これを中古住宅をある程度手を入れることによってですね、その住宅を長寿命化に持っていって、ひいては、木材の使用を抑制するというその環境的な部分も含んでということ、それから少子高齢化社会に合わせた形のものにしていく、そういう住宅施策をということで、新聞記事が書かれております。国でも、やはりこういった形で、民間の住宅も含めてですね、総合的にそこの自治体というか、そこの地域の財産、物的財産として情報を収集して、目配りをしていく施策に舵を切っているというふうに思います。そのあたりの方向性について、市長の最後、見解を伺いたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
広瀬議員の御質問にお答えをさしていただきます。当然これからの時代は、それぞれ地域の資源を活用していく。北海道においては、この森林の活用というのは地球温暖化にもかなり影響を与える状況づくりの一つかなと。そういう中で、いま御質問あったような状況の中では、本市においてもこれらに対応するような状況づくりを、私の農村観光環境都市形成の中で、環境というものを取り上げ、一つのそれも、キーカードになると、そういう状況づくりの中で、いま御質問あった問題につきましても十分配慮しながら、検討してまいりたいとこのように考えているとこでございます。