紋別市議会 令和6年第4回定例会 2024年12月9日
(1)観光施策について/(2)住宅施策について/(3)庁外からのハラスメントについて/(4)保健・福祉・医療連携について/(5)企業誘致施策について
2024年12月9日、紋別市議会の一般質問で、宮川法親議員が「観光施策について」「住宅施策について」「庁外からのハラスメントについて」「保健・福祉・医療連携について」「企業誘致施策について」について質問し、市長 宮川良一、保健福祉部参事 新川岳が答弁しました。
- 質問者
- 宮川法親 議員
- 答弁者
- 市長 宮川良一、保健福祉部参事 新川岳
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 宮川法親
私は、希望の会の一員として、さきに通告した事項について質問いたします。初めに、当市の観光施策についてお尋ねいたします。新型コロナウイルスの5類移行後、各種報道によりますと、国内の観光需要、インバウンド需要ともに堅調に推移しており、特にインバウンド需要においては、2024年1月から7月までの訪日外国人数が2,100万人を超え、通年ではコロナ禍前の2019年の水準を超える見通しであると伝えられております。また、北海道運輸局のデータによれば、2024年8月の道内の訪日外国人旅行者数は293万人で、2019年の同月比で16.4%の増となっており、道内観光客の入り込み状況も堅調なことがうかがえます。一方で、観光産業を取り巻く課題としては、人手不足やオーバーツーリズムなどの問題があり、労働力の確保や受入れ体制の整備が急務となっています。国内の観光産業全体が強いインバウンド需要を背景に着実に成長している中、当市としても官民を挙げて地域の特性を生かした観光資源の開発や観光施策の展開を進め、多様化する観光ニーズに対応できる持続可能な観光まちづくりを進めていくことが重要であると考えます。その上で、以下、3点についてお尋ねいたします。1点目に、新型コロナウイルス5類移行後の当市における観光客の誘客状況について、第2期紋別市総合戦略の関連KPIの達成状況も含めてお知らせください。2点目に、現在、改定作業が進められている第3期紋別市総合戦略における観光産業の位置づけと、それに関連する個別KPIがどのような方針と根拠に基づき設定される見込みなのか、併せてお知らせください。3点目に、私は、当市の観光施策推進に当たって、将来目指すべき方向性を多様な関係者が共有した上で、一貫性、一体性のある観光まちづくり体制の構築と推進が必要であると考えます。総務省の資料によれば、地域活性化起業人制度を活用し、旭川市や弘前市では、大手旅行会社や航空会社の職員の派遣を受け入れ、派遣元企業で培ったノウハウをもって、DMO設立の推進や観光コンテンツの整備等の任務に当たっています。こうした制度や人材を効果的に活用し、市内の観光関連事業者や有識者で構成されている紋別観光委員会にもご協力をいただくなどして、今後の紋別の観光行政の方向性や推進体制を示す紋別観光戦略ビジョンの策定が急務であると考えますが、市の見解をお聞かせください。次に、住宅施策についてお尋ねいたします。平成27年3月に策定された紋別市住生活基本計画は、地域特性、社会的な実情に応じた市の住宅施策の目標や基本的な施策、公的資金による住宅供給計画等、住宅行政の基本となる指針を示したものであり、本年で計画期間の最終年度を迎えます。本計画では、当市住宅施策の展開へ向けた課題が17項目に整理され、その内容は、定住・移住対策から子育て住環境対策、空き家対策、既存住宅の性能向上、高齢者向け住宅の整備やまちなか居住の推進など、多岐にわたり、それらの課題に対して主要な施策が組まれ、推進されてきたものと認識しております。一方、近年の住宅事情を取り巻く環境は、新型コロナウイルスに起因するとされるウッドショック、また、ウクライナ情勢や円安の影響による建築資材価格の高騰、重ねて、建築業における人手不足など、多くの課題を抱えており、当市を含む地方都市において良質な住宅の供給が今後も安定的に図られていくものか、大いに懸念されるところであります。教育委員会では、子育て世代の教員が紋別赴任を希望しやすい環境をつくるため、道立学校の共済住宅の取得と改修工事を進めていると聞きますが、優良な住環境整備が進められることは、特に子育て世帯にとって、その地域への移住や赴任を決断する大きな動機づけになるものだと思います。その上で、以下、2点についてお尋ねいたします。1点目に、紋別市住生活基本計画が計画期間の最終年度を迎える中、本計画で掲げる主要施策のうち、特に定住・移住対策、子育て住環境対策の項目についてどのように評価、分析をしておられるのか、お聞かせください。2点目に、私は、住宅コストが高騰する中で、特に子育て世帯に対する良好な居住環境の整備を進めるため、地域優良賃貸住宅制度の整備助成金等を活用した住宅整備の検討が必要であると考えております。地域優良賃貸住宅制度とは、高齢者世帯、障害者世帯、子育て世帯等、各地域における居住の安定に特に配慮が必要な者に対して居住環境の良好な賃貸住宅の供給を促進するため、賃貸住宅の整備等に要する費用に対する助成や家賃の減額に対する助成を行う制度であり、全国での収入分位70%まで入居が可能で、市町村の裁量により単身も入居ができるため、幅広い移住・定住者を受け入れることができます。また、PFI手法による地域優良賃貸住宅整備では、自治体の財政支出を抑えた上でよりよい公的賃貸住宅の提供が可能であることからも、移住促進の効果も踏まえ、協議検討を進められるお考えはないでしょうか、見解をお聞かせください。次に、市職員への庁外からのハラスメントについてお尋ねいたします。当市においては令和3年6月に紋別市職員のハラスメントの防止等に関する規程が施行され、本規程において、職員の利益の保護及び職務の能率的な遂行のため、全ての職員が互いの人権を尊重し合い、良好な職場環境を確立することを目的として、職場におけるハラスメントの防止及び排除のための措置並びにハラスメントに起因する問題の処理に関し、必要な事項が定められております。また、北海道では、令和6年8月に庁外からのハラスメントへの対応ガイドラインが策定され、職員以外の者から職員に対して行われる庁外からのハラスメントの定義を定めた上で、ハラスメント事案が発生した場合、迅速かつ適切に職員の救済がなされるよう、組織としての必要な対応が示されました。そこで、以下、2点についてお尋ねいたします。1点目に、万が一、当市職員に対して、このたび北海道が定めた庁外からのハラスメントに該当するような職員以外の者からの暴言や威圧的な言動等のハラスメント行為が行われた場合、当市においては、どのようなルールや方針に基づいて、その対応と解決に当たられるのか、お聞かせください。2点目に、このたび北海道が策定したガイドラインに則して、職員以外の者からの不当な行為についてもハラスメント行為として認定し、万が一、そのような事案が発生した場合には組織として厳格に対応していくという強い意思表示と職員が安心して働くことのできる環境整備を進めるべきであり、現状把握のためのアンケート調査等の実施も含めて、市として庁外からのハラスメントに対応するルールづくりが必要であると考えますが、見解をお聞かせください。次に、保健・福祉・医療連携についてお尋ねいたします。紋別市保健・医療・福祉連携推進会議は、保健、医療、福祉、介護が連携し、相互に補完し合う体制づくりを目的とし、平成21年度に設置されました。この連携推進会議は、連携の在り方やシステムについて、専門的な見地から意見や提言を行うもので、保健、医療、福祉の各分野の代表で構成するワーキンググループ会議から成っており、必要に応じて各専門分野の関係者から意見を求めるワークショップを設置しています。当市ホームページによりますと、ワーキンググループ会議は平成26年3月までに全27回、ワークショップが平成26年2月までに全19回、地域懇談会が平成24年10月までに全26回、市民フォーラムが平成26年3月までに全17回開催されており、また、ここでは、安心しあわせプランの構築のため、紋別市にふさわしい保健、医療、福祉の在り方やそれらの連携によるサービスシステムづくりにおいて将来のあるべき姿や指針が示されております。そこで、以下、2点についてお尋ねいたします。1点目に、本会議体主導によるワークショップ等の取組について、平成25年度末までの状況については先ほど申し上げたとおりでありますが、それ以降の具体的な取組や運営状況についてホームページからは読み取ることができません。現在、紋別市保健・医療・福祉連携推進会議はどのような役割を担い、どのような取組が行われているのか、具体的にお知らせください。2点目に、現在、当市においては、広域紋別病院を中心とした医療連携推進法人の設立や民間介護サービス事業者の自発的な取組による連絡協議会の発足、また、紋別医師会を中心とした在宅医療提供体制が整備される一方、2025年を間近に控え、地域における保健・医療・福祉分野の一層の連携強化が求められています。私は、今こそ、紋別市保健・医療・福祉連携推進会議のような会議体が機能し、保健・福祉・医療領域における限られた社会資源をいかに活用し、2025年問題への対応を図っていくのか、それらの議論を進めるべきだと考えますが、市の見解をお尋ねいたします。次に、企業誘致施策についてお尋ねいたします。私は、これまでも、議会の中で、サテライトオフィス誘致を含めた当市への企業誘致活動について、国の制度活用も含めた積極的な施策の展開を求めてまいりました。これは、人口減少が進む当市において、転入者を増やし、持続可能な紋別を築いていくため、移住・定住施策の柱として、特に住環境と就労環境の充実を図ることが重要であるとの考えによるものであります。豊かな自然環境に代表される当市の魅力はもとより、災害が少なく、かつ、羽田直行便を有することによる首都圏とのアクセスの良好さは当市での拠点整備を検討する企業において職員の多様な働き方の推進や危機管理の面から見ても大きなインセンティブを持つものであり、そうした優位性を前面に出して本格的な企業誘致活動に取り組むべきであると考えます。企業誘致を進める多くの自治体では、公募型プロポーザルによる民間事業者との誘致支援業務委託契約に基づき、誘致計画の策定並びにその後の誘致活動の推進に取り組まれております。当市においても、限られた人材とネットワークの中で誘致活動を展開することには限界があることから、他市の取組を参考に、公募型プロポーザルによる誘致支援業務委託の検討を進めるべきではないでしょうか、市の見解をお聞かせください。以上で私の質問を終わらせていただきますが、再質問は留保いたします。(降壇)
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
それでは、宮川法親議員のご質問にお答えいたします。初めに、観光施策についてであります。1点目の観光客の誘客状況及び第2期紋別市総合戦略の関連KPIの達成状況に関し、誘客状況についてですが、各観光施設の入り込みと観光宿泊客数を集計した令和5年度紋別市観光入り込み客数は45万7,228人となり、この数値を三つの関連KPIの一つである観光入り込み客数と比較すると、令和6年度達成の目標値である60万人に対し、達成率は76.2%となりました。二つ目の関連KPIである外国人観光客宿泊客延数は6,165人となり、目標値1万人に対し、達成率は61.7%となりました。三つ目の関連KPIである国内観光宿泊客延数は6万2,218人となり、目標値6万3,800人に対し、達成率は97.5%となりました。いずれの数値もKPIの目標値に達しておりませんが、本市を訪れる国内ツアーの催行が回復傾向にあることのほか、個人旅行客の増加が顕著であり、コロナ禍の影響より脱却しつつあることから、今後の入り込み増に期待しているところであります。2点目の第3期紋別市総合戦略における観光の位置づけ及びそれに関連する個別KPIについてでありますが、本年度に改定を予定している紋別市総合戦略は、基本的に現在の第2期紋別市総合戦略を踏襲し、本市の新たな取組や国で新たに示された方向性などを加えた上で部分的に調整していくことを考えております。その中でも、観光産業につきましては、運輸、宿泊、小売、飲食など、業種が多岐にわたり、市内産業における雇用や観光消費など、経済連環への影響も大きく、交流人口や関係人口を増やしていく上で重要な要素と考えております。関連する個別KPIにつきましては、本市の観光の状況を表す指標としても、過去からの統計値としても大変参考になる数値と認識しておりますことから、現状のKPIを基本に改定してまいりたいと考えております。3点目の紋別市観光戦略ビジョンの策定についてでありますが、現在、観光振興を図る上で求められる戦略は、経済動向や旅行形態など、様々な要因により変化しており、その流れを生かす施策が求められております。コロナ禍がもたらした市内経済への影響や団体旅行から個人旅行へのシフト、さらには、深刻な人材不足など、観光関連産業を取り巻く環境はここ数年で大きく変化しており、本市が目指す観光振興の在り方や行政と株式会社紋別観光振興公社をはじめとする観光関係者がそれぞれ担う役割と目指す目標を明確にすることが求められておりますことから、今後、関係者と協議していく中でその必要性について検討してまいります。次に、住宅施策についてであります。1点目の紋別市住生活基本計画における個別施策の評価、分析についてでありますが、定住・移住対策の主な取組では、おためし暮らし体験住宅の戸数や市街地への割合を増やすなど、利用しやすい環境整備を図り、紋別暮らしの体験者が増加したほか、空家等利活用支援事業における補助金に移住者加算を設定し、負担軽減を図った結果、過去5年間において、東京都や静岡県などから4世帯が移住され、居住の安定が図られております。子育て住環境対策の主な取組では、市営住宅のユニバーサルデザイン化を促進し、子育て世帯を含む誰もが暮らしやすい環境となるよう、整備に努めております。さらに、空家等利活用支援事業における補助金に子育て加算を設定し、負担軽減を図った結果、子育て世帯の空き住宅の取得が過去5年間において17件となっており、子育て世帯の居住の安定が図られております。こうしたことから、これらの施策においては一定の成果があるものと評価しております。しかしながら、令和5年に実施された住宅・土地統計調査の結果を見ると、本市において世帯数が増加しているものの、住宅のストックが減少傾向となっており、住宅施策全般においては重要な課題であると分析しております。2点目の地域優良賃貸住宅整備の検討についてでありますが、地域優良賃貸住宅制度は、居住の安定に特に配慮が必要な方に対するほか、住宅ストックの拡充に期待できる有効な施策の一つと考えております。今後、先進的に取り組んでいる自治体から情報収集などを行う予定であり、その上で課題などを整理し、内部協議を踏まえ、実施に当たり検討してまいります。次に、庁外からのハラスメントについてであります。1点目の庁外からのハラスメントへの対応についてでありますが、本市では、令和3年6月に紋別市職員のハラスメントの防止等に関する規程を施行し、職員にハラスメント予防・対応マニュアルを配付、各種ハラスメントの例や防止に係る知識、相談方法等を周知しているところでありますが、庁外からのハラスメントにつきましては規定されておらず、現在は、明白に不当な要求を含む事案があった場合については警察に通報するなどの必要な措置を講ずることとしております。2点目の組織として対応するルールづくりについてでありますが、近年、庁外からのハラスメントは全国的にも注目されており、本市といたしましても職員が安心して働くことができる職場環境の醸成を図るためには基本方針や対応マニュアルといったルールづくりは必要であると認識しております。まずは、職員に対してのアンケート等により、その実態を把握し、どのような行為がハラスメントの対象となるかなどの正しい知識を身につけるとともに、適切な対応等について協議検討を行った後、基本方針等の策定を進めてまいります。次に、保健・福祉・医療連携についてであります。1点目の紋別市保健・医療・福祉連携推進会議の取組についてでありますが、会議の役割といたしましては、保健、医療、福祉、介護の連携の在り方やシステムについて専門的な見地から意見や提言を行うことで、平成26年度から28年度まで、ワーキンググループやワークショップ等を開催していたところでありますが、平成29年度以降の会議等につきましては開催しておらず、保健・医療・福祉連携推進事業や救急医療対策事業など、各事業を実施する関係機関により連携体制の構築に努めてきたところであります。2点目の今後の保健・福祉・医療連携体制についてでありますが、医療分野において課題でありました在宅医療が本年6月より開始され、保健・医療・福祉分野におけるサービス提供体制が整ってきたものと思っており、団塊の世代が75歳以上になる2025年を迎え、労働人口も不足する中、住み慣れた地域で安心して暮らすためには、限られた資源を効率的、効果的に有効活用し、医療、介護、予防、住まい、生活の支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムを構築することが何より重要であると考えております。そのためには、各機関に所属する多職種の方による連携強化や意見交換が今後は一層必要になると考えておりますことから、地域包括ケアシステム構築を目指した会議体の設置等について検討してまいりたいと考えております。次に、企業誘致施策についてであります。誘致支援業務委託についてでありますが、さきの第2回定例会で議員のご質問にお答えしたとおり、現在、サテライトオフィス誘致の取組について、地域活性化起業人の活用など、民間企業と連携した誘致活動を検討しているところであります。今後、このような取組を進めながら、企業のニーズを把握し、本市の産業構造や施設の立地環境に適した企業誘致活動を展開してまいりたいと考えているところであり、都市部企業へのアプローチや誘致交渉等について効果が期待できる民間企業への誘致支援業務委託についても併せて検討してまいりたいと考えております。以上で答弁を終わらせていただきます。(降壇)
質問 8番 宮川法親
特に、提案についてはおおむね前向きな検討をいただけるとのご答弁をいただいたと受け止めております。ありがとうございました。その上で、1点、保健・福祉・医療連携の会議体の検討のことで加えて要望として申し上げさせていただきます。やはり、各分野の法人の理事長や院長あるいは経営者が参集しての認識共有、情報共有ももちろん必要かと思いますが、それと併せて、答弁にもありました限られた資源をどう活用していくかということで、やはり、実務者レベル、現場の皆さんの意見も反映されるような体制整備について加えて要望させていただきたいと思います。担当課のご見解をお聞かせいただけますでしょうか。
答弁 保健福祉部参事 新川岳(保健福祉部参事は2024年12月まで)
お答えします。今、議員がおっしゃられたとおり、やはり、実務者レベルでの会議も今後は必要になってくると思います。今、市内ではいろいろな会議や集まりがあると思いますので、その現状も踏まえた上で、今後、会議の在り方について検討してまいります。