富良野市議会 平成19年第2回定例会 2007年6月12日
(1)富良野市財政健全化計画について/(2)通年雇用促進支援事業について/(3)新たな農業計画策定について/(4)農地流動化対策について
2007年6月12日、富良野市議会の一般質問で、岡本俊議員が「富良野市財政健全化計画について」「通年雇用促進支援事業について」「新たな農業計画策定について」「農地流動化対策について」について質問し、市長 能登芳昭、農業委員会会長 藤野昭治が答弁しました。
- 質問者
- 岡本俊 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭、農業委員会会長 藤野昭治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 岡本俊
-登壇-通告に従いまして、質問してまいりたいと思っています。最初に、富良野市財政健全化計画についてお伺いいたします。三位一体の改革は、2001年に成立した小泉内閣における聖域なき構造改革の目玉として始まり、2002年に骨太の方針2002年が決定し、税財源配分の三位一体改革は、地方税、地方交付税、国庫補助金、補助負担金を相互に関連づけて一体的に改革しようとするもので、国庫補助金の負担金の対象事業のうち、引き続き、地方が実施主体で実施するものは税財源を移譲する。ただし、国―庫補助金負担額削減と同額の税財源移譲が行われるのではなく、義務的な事業は徹底的な効率化を図った上で、所用の全額を移譲し、その8割程度を目安にするものでありました。実際には、削減を税財源移譲にはリンクせず、一方的に交付税が削減されているのが実態であります。小さな政府を具現化する地方分権推進、三位一体改革であったはずでありますが、実際には、国の財政破綻を地方に押しつけたといっても過言ではありません。さらに、新型交付税は、竹中前総務大臣の諮問機関として設置した地方分権21世紀ビジョンで導入、懇談会で決定され、安倍内閣が具現化したものであり、その内容は、人口と面積を基本とするもので、人口規模の小さな自治体は交付税の削減となるわけであります。国は、地方分権といいつつ、税財源の移譲のないまま、財政を武器に、自治体のさらなる合理化と合併圧力を強め、基礎自治体を人口30万規模に向けた動きであり、最終的に、国の方針として中央集権的な国家像を描いているのが実態であります。このような改革の中におきまして、富良野市は、行財政改革を行い、職員適正化計画、職員給与の見直し、事務事業の見直し、指定管理者の導入、施設利用料の見直しなどを行ってきましたが、今年も昨年に引き続き、財源不足は3億2,000万円となり、財政調整基金の運用などにより財源補てんを行っております。実際には、職員給与の見直しで2億円程度ありましたので、5億円の不足といっても過言ではありません。市長は、今年度市政執行方針に置き見て、富良野市財政健全化計画の策定をし、身の丈に合った安定した健全財政の確立に取り組むと述べておりますが、計画の現状の進捗状況と健全化目標の到達点についてお伺いいたします。―76さらに、今日までの行財政改革の評価をなくして財政改革はないと思いますが、その点についても改めてお伺いし、今後の市の財政状況についても、どのように分析するかをお伺いいたします。市政執行方針の中で、身の丈に合った健全化財政と明記しておりますが、私の目から見ると、歳入と歳出を合わせるという考えでありますが、どうしても財政優先は、市民生活に及ぼす影響は大きく、富良野市の将来に対する不安も連動すると思いますが、市長は、健全化計画における富良野市の目指す都市、計画の意義と策定目的、目的見直し検討項目、さらには市民に対する情報開示についてどのように考えておられるのかをお伺いいたします。私は、厳しい財政状況の中で、健全化計画は、少子高齢化社会を見据え、医療、福祉、市民生活を守る視点が不可欠であり、市民が将来展望が描ける計画でなければならないものだと思っております。次に、健全化計画と総合計画の位置づけについて伺います。総合計画は、ローリングを行い、前期、中期、後期をそれぞれ分け、大型公共事業については、駅前再開発、寿光園改築などが終了し、市長就任以後、新規の公営住宅を中止しております。19年度の予算の概要の一節に、富良野市総合計画の着実な前進と明記されておりますが、後期総合計画と財政健全化、これによる事業の中止あるいは見直しが想定されるのかを伺います。財政健全化計画の期間を市長は7年と表明しておりますが、この7年の間には、新総合計画との関連もあると認識しておりますが、その点についてお伺いいたします。財政健全化において、ごみの有料化、水道料金、下水道料金など、新たな市民負担があるのかどうか、その点についてもお伺いいたしたいと思います。私は、財政の健全化は、市民、職員の理解と協力なくして達成されないと思っておりま―す。財政健全化計画は、市民の皆さんと共有できる富良野の将来に向けた目標を提起しながら行うべきだと思っております。私の提案でありますが、市民協力の成果として、具体的に富良野市としての子育て支援の事業強化や、例えば医療、福祉を守るために医師確保基金の創設など、地域の産業の育成など、市民の皆さんの協力と努力と我慢が富良野市の将来像を共有できる政策目標をあわせて設定すべきと思いますが、市長の見解をお伺いいたします。次に、通年雇用促進事業についてお伺いいたします。冬期雇用支援制度は平成18年度をもって廃止となり、通年雇用促進事業がスタートいたしました。積雪または寒冷地地域において、季節の影響を強く受ける季節的業務に従事する労働者は、季節的に離職を余儀なくされることが多く、17年では、全国平均で23万5,000円、その9割が北海道、東北、北陸に集中しております。地域の季節労働者を取り巻く環境はさまざまであり、今回の通年雇用事業は国の一律政策を講じるのではなく、地域による自主的創意工夫の取り組みによって、季節労働者の通年雇用の促進を目指すものであります。季節労働者の事業に関しては、具体的にはハローワーク単位で組織され、地域で、実施主体は市町村となり、道内40地域で、実施期間は3年として効果を翌年当初に評価し、事業評価で一定の効果が認められれば3年間継続するものであります。そこで、市長にお伺いいたしますが、富良野市の地域雇用促進事業の取り組み状況と、その対象となる人の実態についてお伺いいたします。次に、新たな農業計画についてお伺いいたします。今日、世界的に地球温暖化現象に伴い、環境が地球規模で議論されております。先日ドイツで行われたサミットも、議論の中心になったところであります。―77しかし、地球温暖化対策を示唆した京都議定書には、CO2最大の排出量のアメリカが参加せず、議定書と現実との乖離は、一層、地球の悲鳴が大きくなっていると思っております。同時に、環境がビジネスとなり、ガソリンの代がえエネルギーのエタノールが世界的に注目され、世界最大の産有量を誇るブラジル、第2位のアメリカは、エタノールの生産拡大を国策としております。その結果、サトウキビ、トウモロコシの生産拡大は、大豆、菜種、レモン畑の減少となり、世界的に食糧価格が高騰し、特に大豆価格は、アメリカ産で前年度対比40%の上昇で、家畜飼料の高騰、日本の食品メーカーの価格維持が困難となり、食品の値上げは、今後も食品全般に拡大する勢いであります。アグリビジネスは利益を求め、農作物の連作、違法伐採による森林破壊は、逆に地球温暖化を拡大し、価格上昇は20億人の飢餓人口の拡大となり、同時に地球規模での争いの火種にもなるわけであります。改めて私たちは日々の生活の中で、食糧、農業を見直す時期に来ていると私は思います。しかし、日本の農業政策は、自給率40%、国民の食糧を外国に依存することを高め、危険なかけであります。農産物の買い負けが発生するならば、日本も飢餓状態になることも考えられるわけであります。国は、2005年3月に制定した食糧農業農村基本計画の基本的な考え方は、日本の農業の規模拡大による国際化対応であります。現在、日本に240万戸の農家が生活しております。それが40万戸の農家と5万件の農業法人で自給率45%を目指すことは、非常に危険な政策と言えるわけであります。富良野農業に目を転じてみると、12年前に、平成7年でありますが、農家戸数は1,218戸、1戸当たりの経営面積は8.17ヘクタールで、富良野市の農用地面積9,996.24ヘクタール、初めて農用地1万ヘ―クタールを切った年であります。最近の新しい数字でありますが、18年度で農家戸数は830戸、1戸当たりの平均面積は11.59ヘクタール、富良野市の農用地面積は、9,346.9ヘクタールであります。12年前、耕作10アール当たりの生産農業所得は7万7,000円でありましたが、平成17年度は6万9,000円と、さらには農家全体の約25%、4軒に1人しか農業後継者がおらず、これら富良野農業は、国際化の農業、農耕地面積の減少、農業後継者の不足を課題とし、その中での農業計画となりますが、大変厳しいものと認識しております。そこで、市長にお伺いいたしますが、富良野農業の崩壊は、富良野市の崩壊といっても過言ではありません。この美しく開かれた富良野農業、農地を守っていくには、農業者はもとより、富良野市民一人一人の課題でもあります。今回の富良野市農業計画の富良野農業の目指す姿は、今まで以上に重要と思いますが、市長の考えておられる富良野市農業計画について御質問をいたします。市長の農業の姿について御質問いたします。次に、農業計画にも関連するわけでありますが、農用地の流動化について、市長にお伺いいたします。現状の農地流動化は、後継者不在により、高齢化が進み、農業経営が困難になったため、農用地を手放したい、農業経営の負担が過大になり、借入金返済のために農地を手放す。一方で、経済的にまだ余裕はあるが、将来の農業情勢を考えると不安が多く、早く農地を処分して転職したい。農地の売買規模は年々ふえ、買い手市場になりつつあります。農地の借り手と位置づけられる担い手、認定農業者の後継者は激減しております。農地価格は下落傾向にあります。この傾向は全道的に見ても同じで、このほど北海道農業会議が発表された農地売買価格の下落理由とし―78て、農産物の価格が低い、不安定、農地の買い手がいない、買い控え、農業者がいないなどの理由が上げられております。私は、富良野の農地を評価する要因として、農家の皆さんが適切に農地管理をすることによって、生産性を維持している努力、立地条件に応じた共通性を評価し、一定の基準を設ける、何をもって適正とするかは非常に難しい問題ですが、どのような農業を展開するか、さらには農業振興をいかに進めるかでその要素は大きく変わると思いますが、新たな評価システムを構築し、農業委員会と協議しながら、さらには北大農学部の協力を得て調査、研究してはいかがかと思いますが、市長に見解をお伺いいたします。次に、農地の評価について、農業委員会会長にお伺いいたします。農家戸数減少の中で、農地の流動化は大変なことと理解しております。その先頭に立っている農業委員会に対し、大変御苦労している。年平均150件以上となる流動化を図っていることに対し、敬意を表したいと思っております。一昔前の総合農政時代や高度成長時代には土地は下がらないとの神話の中で、資産価値としての評価も大きく加味された時期もありましたが、今や農村農業では、先ほど述べたように、国際化、高齢化、価格低迷など、経営不振と現状の農業情勢は、農地流動化が非常に困難になり、それは農地の急激な下落をもたらしております。もう一つの要因として、現在いる後継者が約25%、現在の富良野の耕地面積を維持するためには4倍の面積を持つことになります。現状過程の農地の流動化は、深刻な事態になるものだと私は思っております。私は、大きく農業情勢が変化している中で、農地価格の評価について改めて考えることが必要と思っております。それは、今まで農地価格が資産、担保能力を否定し切れなかった現状にありましたが、現在の情勢としては、決して資産価値の評価ではなく、むし―ろ、農地の生産性や農地をいかに維持管理したか。農地の維持対策をいかにしているかを加味した農地評価を農業委員会とし研究し、流動化を図るべきだと思っております。それが富良野農業の農地を守る一つの手段と思っておりますが、この件に関しまして、農業委員会会長の見解をお伺いいたします。次に、地籍調査について御質問いたします。農業委員会の建議書にも記載されておりますが、史跡調査の全道未着手18自治体の一つであります富良野市は、農地流動化、農地集積化にとって、農家の皆さんは、農地の確定は現状農家個人で行われており、個人の負担であります。現在の流動化の面積は大変大きく、その負担も大きく、流動化の阻害要因になっております。恐らく今後の新農業計画の達成、富良野農業にとって、農業流動化は避けることのできないものと理解しておりますが、富良野市の今後の農業発展、市街地の開発にとって必要かつ重要な事業と私は思っておりますが、この点について市長の見解をお伺いいたします。以上で、第1回目の質問を終わりにします。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
-登壇-岡本議員の御質問にお答えいたします。1件目の富良野市財政健全化計画につきましての1点目、計画の進捗状況と健全化目標についてでございますが、国、地方を通じた厳しい財政状況の中、三位一体の改革を初めとした地方財政制度の改革は、地方における経常一般財源の大幅な削減をもたらしております。このため、本市におきましても、平成11年度63億6,500万円あった地方交付税も、18年度におきましては、振りかえ財源である臨時財政対策債を含めても51億6,700万円となり、この7年間で11億9,800万円もの減額となったところでござい―79ます。この間、本市におきましては、公正で透明な行政運営と新しい時代に即応できる簡素で効率的な行政の推進を基本理念とした富良野市行政改革大綱を平成13年3月に策定し、その具体的な実施計画となる富良野市行政改革推進計画に取り組み、平成17年2月には、平成22年度を目標とした新たな行政改革推進計画を策定し、鋭意推進をしてきたところでございます。この結果、平成19年度当初予算の事務事業等の見直しなどによる歳出の削減状況は、人件費では、平成11年度予算対比では、議員報酬で19%、約2,500万円の削減、給与費で23%の約7億1,500万円と大幅な削減をいたしているところでございます。また、物件費等の削減では、平成16年度予算対比で、賃金報償が23%、約5,200万円、旅費では54%の約3,300万円、公債費で26%の約100万円、文具消耗品関係では17%の約2,600万円、食糧費では64%の約200万円、その他需用費で6%の2,100万円、役務費では14%の約1,300万円、使用料、賃借料で25%の2,000万円、負担金補助交付金で2%の約3,600万円など、市民、議員、職員の協力のもと、徹底した事務事業の見直しなどにより、大幅な経常経費の削減を行ってきたところでございます。地方分権改革が進展する中で、地方公共団体の自主性、自立性を高め、簡素で効率的な行政運営を実現する上からも、行政改革推進計画は大きな役割を果たしており、今後も引き続き推進が必要なものと認識をいたしているところでございます。次に、本市の財政状況についてでございますが、平成17年度一般会計決算では、財政調整基金、備荒資金の繰り入れ充当を行わなかったと想定した場合の実質的な財源不足は2億5,700万円に達しておりましたが、平成18年度決算では、備荒資金の繰り入れ―がなくなり、財政調整基金の繰り入れが2億5,600万円であったことから、実質的な財源不足額は9,000万円程度で縮減となる見込みでございます。また、18年度の経常収支比率も、詳細の算定分析は現在作業を行っているところでございますが、平成17年度の決算の93.2%より若干の改善が見込まれ、92%前後になるものと推計をいたしているところでございます。このような状況から平成18年度決算では、2億円規模の臨時的な給与の削減など、行政改革による歳出の抑制により、財政状況の悪化を抑制した決算になる見込みでございます。しかし、平成19年度予算におきましては、経常的経費の削減と投資的経費の抑制を引き続き行ってまいりましたが、新型交付税の導入などに伴い、歳入一般財源の減少が見込まれるため、当初予算では、財政調整基金8,000万円、備荒資金超過納付金2億4,000万円の取り崩しを行った中での予算編成となり、現状では、引き続き財源不足が発生し、歳入歳出の収支バランスの均衡化に向けた取り組みが重要な課題として認識をいたしているところでございます。次に、本市の目指す都市像でございますが、富良野市総合計画の基本構想において、快適な環境、創造性豊かな人をはぐくむ協働感動、生き生きふらのを目指す都市像と定め、恵まれた自然環境を大切にして快適な生活環境の創出、創造性豊かな人間性、活力ある産業基盤づくり、地域社会全体で支え合い、助け合う社会、人々の交流、健康で生き生きと暮らすことのできるまちづくりを目指し、市民と行政がともに協力し、協働、行動していくことが最も重要なことと認識をいたしているところでございます。このような中で、地域懇談会、連合会長会議などを通して強く感じますことは、財政が厳しいと言われる中で、今後の富良野のあり方に対する市民の意見として、どのくらい頑―80張ればよいのか、いつの時点で財政状況に見通しがつくのかなどの不安の声とともに、現状を乗り越え、将来の希望あるまちづくりの実現に向けた前向きな意見も多くいただいているところでございます。財政健全化計画においては、地方財政制度改革が進められる中、地方交付税等がどこまで削減されるかはまだ不透明な状況にありますが、現状の恒常的な財源不足の解消は不可欠であり、多種多様な市民ニーズの中で、これからのまちづくりでは、財政的な効果を重視しながら、歳入見合いの歳出予算を実現するため、自助、共助、公助を基本とした行政運営が必要であると考えているところでございます。そのような中で、財政健全化計画では、財源不足を解消することが主たる目的であることから、非常に厳しい事務事業の見直しや負担が必要になると考えておりますが、早期の段階からの財政基盤の確立に向けた取り組みにより、安定的な行政運営と将来の希望あるまちづくりを保証するための基盤になるものと考えております。次に、財政健全化に向けた対策となる見直し検討事項でございますが、現在、対策項目の素案を検討しておりますが、従前の歳出削減については、行政サービスの低下を最小限に抑えつつ進めてまいりましたが、恒常的な財源不足の中では、さらなる対策が必要となっております。そのため、広範にわたる歳出抑制と歳入の確保を図るため、総合計画の新規事業などの投資的事業の抑制、行政サービスなど経常的な事務事業の見直し及び一時縮減、給与、報酬等の人件費のさらなる見直し、受益者負担である使用料、手数料等の見直し、民間活力の導入などの行政改革推進計画に基づく見直しなどを検討しているところでございます。また、健全化計画策定における情報の開示につきましても、現状における財政状況見通しを公表するとともに、健全化対策項目の素案がまとまった段階で、広報の掲載、説明、―意見交換会、パブリックコメントなどにより広く意見を求めて策定をしてまいりたいと考えております。次に、2点目の現総合計画後期、新総合計画との関連についてでありますが、総合計画は、富良野市が目指すべき将来像である基本構想を定め、その実現に向けた基本計画を示すとともに、実現のための具体的な取り組みである実施計画を明らかにするもので、将来に向けた計画的、総合的行政運営の指針としての役割を持っております。現総合計画は、さきに本市が目指す都市像についてお答えをいたしましたが、まちづくりのテーマとして、触れ合い、優しさ、感動富良野の目指す都市像として、快適な環境、創造性豊かな人をはぐくむ協働感動、生き生きふらのをそれぞれ設定し、基本構想は22年度を目標年度に、基本計画は13年度から平成22年度までの10カ年といたしております。また、実施計画については、国の三位一体の改革による地方交付税の大幅な削減などによる財源の減少などにより、平成16年度に見直しを行い、平成17年度から平成19年度までを中期計画期間とし、平成20年度から平成22年度までを後期計画といたしました。実施計画の見直しに当たりましては、都市区画整理事業、市街地再開発事業、福祉、義務教育の分野について優先的に事業掲載を行ったところであり、その方針に基づき、毎年度ローリングを実施してきているところでございます。平成20年度から平成22年度までの後期実施計画及び平成23年度からの新たな総合計画は、財政健全化計画における財源見通しをもとに策定することとなりますが、基本構想実現のための重点施策を明確にし、限られた財源の中で、将来的にも市民が安心した生活を実現するための事業を実施してまいりたい、このように考えているところでございます。―81次に、3点目の新たな市民の負担につきましては、現在、現状での財政状況の見通しから、不足する財源状況の把握を行い、その対策を検討しておりますが、歳入に見合った歳出予算を確立するためには、さらなる歳出の抑制が必要であり、あわせて歳入の確保も不可欠なものと判断をいたしております。このため、行政サービスの見直し抑制や受益者負担の適正化に向けた見直しを想定しており、上下水道の料金、ごみ処理手数料などについても、検討項目として考えているところでございます。次に、4点目の市民理解の努力につきましては、財政健全化計画の策定においては、歳出の削減による行政サービスの縮減や市民負担の増加も想定され、市民にとっては、将来的な不安を抱かせる側面もあると認識をいたしております。しかし、地方自治体として自立していくためには、財政の現状に対する市民との共通の認識の上で、市民生活への影響に配慮した財政健全化に向けた対策が不可欠であり、さらには次世代育成対策など、将来的なまちづくりの基礎の確立に向けた施策への配慮も重要なことと考えております。このためにも、積極的な市民への情報の開示等、幅広く意見を求めながら、市民の理解が得られるような取り組みを図ってまいりたいと考えているところでございます。次に、2件目の通年雇用促進支援事業についてお答えをいたします。本年度から始まります通年雇用促進支援事業は、ハローワーク圏域を対象に取り組むことになっており、その事業の一つとして、地域での就労支援を実施することとなっているところでございます。圏域の各市町村の季節労働者の人数につきましては、上富良野町464人、中富良野町308人、富良野市897人、南富良野町97人、占冠村42人の計1,808人であり、これまでの季節労働者に対する冬期間講習による支援が終了したことに対する代がえ―事業としてスタートするものでございます。富良野市の取り組みといたしましては、上富良野町から占冠村までの1市3町1村の行政、経済団体、各種、各業種23団体により富良野広域圏通年雇用促進協議会を設立し、圏域が一体となって事業に取り組むべく確認をいたしたところでございます。事業内容等につきましては、今後、協議会の中で、各市町村の意見を集約し、具体的契約を策定し、厚生労働省の承認を得た中で事業実施していく予定であります。次に、3件目の新たな農業計画策定についてお答えをいたします。新たな農業計画は、現行の第2次富良野市農業計画が平成11年度から平成20年度の計画期間を終了することに伴い策定をするものでございます。策定に当たりましては、農業の国際化や世界的な食糧需給の不安定化と国内での食の安全に対する不信感や、農業、農村の多面的機能に対する期待など、農業を取り巻く情勢の変化に対応するとともに、消費者の理解や環境に配慮した農業の推進、地産地消や食の教育など、包括的な指針となる計画といたしたいと考えているところでございます。新たな農業計画は、平成21年4月の策定を目指し、庁内策定委員会を設置して、現在、統計資料、過去に関係団体が実施したアンケート調査や農業情勢の分析、後期実施計画の進捗状況の分析などを進めているところであり、今後とも包括連携協定を締結している北海道大学農学部の協力を得ながら分析作業を進めてまいります。さらに、本年10月以降、審議会を設置し、農業関係団体等との意見交換、地区別の懇談会などを開催して、市民の意見を十分踏まえて計画を策定してまいりたいと考えております。また、並行して、現在の富良野市農業振興条例の見直しを行い、施策の方向性を示してまいりたいと考えております。現計画では、富良野農業の目指す方向を、―82収益性の高い富良野農業の確立、多様でゆとりのある農業経営の促進、富良野農業担い手の育成と確保、環境と調和した富良野農業の促進、豊かさと活力ある富良野農村の構築というように5本の柱として大きく示しているところでございます。新たな農業計画においては、WTO農業交渉やEPA交渉など、農業の国際化による影響や広い視点での対応も考慮し、厳しい農業情勢の中で希望が持てる富良野農業実現のために、新たな柱を検討してまいりたいと考えております。4件目の農地流動化対策についてお答えをいたします。後継者不足や離農による農家戸数の減少や農業従事者の高齢化などによって、立地条件や土地、土壌条件の悪い農地を中心に耕作放棄地が増加する一方、農地の受け手となる農家も減少していることから、需要バランスが崩れ、その傾向はさらに拡大することが予想されております。このように、耕作放棄地や遊休農地を防止する上からも農地の流動化は大変重要であるとの認識から、本市におきましても、農地流動化対策として、平成13年度から平成18年度まで、さらに平成19年度も延長して、農地取得に係る資金について本市独自の利子補給助成を行っており、平成13年度から平成18年度の6年間で、農地面積の1割を超える約990ヘクタールの流動化が進んだところでございます。そのような中にあって、農業委員会の農地部会が中心となって、農地プロジェクトを立ち上げ、北海道大学農学部の協力をいただきながら農地の評価と価格についての検討を始めているところでございますので、農地の流動化や規模拡大の指標となる要因などの検討を進める農業委員会の調査、研究に対して、今後とも積極的に協力をしてまいりたいと考えております。次に、地籍調査の実施についての考え方をお答えをいたします。―地籍調査事業は、市が事業主体となり、一筆ごとの土地について、その所有者、所在地番、地目及び権利関係の調査をするとともに、境界に関する測量及び面積測定を行うものであり、土地に関するあらゆる施策の基礎資料として利活用されることから、農地流動化対策の面においても有効性が高いと認識をいたしているところでございます。しかしながら、地籍調査事業を推進するには、膨大な努力を財政負担を要することから、現下の市の財政状況が大変厳しい実態を踏まえて、また、定員管理に基づく職員数抑制からの観点から、組織推進体制問題や調査所用年数が長期間にわたると想定される点、地権者の利害関係が複雑に絡み、境界確定が難しいと予想されることなどからして、当分の間は困難であると判断するところでありますが、将来的な課題であるものとして受けとめているところでございます。以上でございます。
答弁 農業委員会会長 藤野昭治(農業委員会会長は2008年12月まで)
-登壇-岡本議員の4件目の農地流動化対策についてお答えいたします。私ども農業委員会として、農地のあっせんなどに際しましては、農地の生産性、立地条件などを勘案の上、価格の素案を設定し、農地の出し手、受け手の合意に基づき行っているところでございます。ただ、昨今の農産物価格低迷による経営不振と農業情勢不安定に加え、高齢化と後継者不足を背景に、将来に農地の受け手が減少していく状況の中で、農地価格は見直す時期に来ていると考えているところであります。しかし、農地価格の下落は、農業者にとって、資産の低下、担保能力の低下となり、農業経営の継続に重大な影響を及ぼすものであり、農地の流動化にも深刻な事態を招くことも考えなければならないと思っております。今、市長が申し上げましたように、当委員―83会の農地部会の中では、富良野市の現状を考えた上で、農地評価の見直しを示し、さらに適正な価格で流動化していくことが重要との考えから、昨年9月に農地評価と価格を考えるプロジェクトを立ち上げ、調査、研究を始めているところであります。素案ができた段階で、農業委員会全体の中で議論をさらに重ねていくことが必要であろうと思っております。適正な農地評価をどうするのかは大変難しい問題ですが、今回のプロジェクトを進める上で重要なことは、将来における農地価格の方向性をどこまで明確にすることができ、そして実行し、できるものにするかがポイントだと認識をしているところでございます。プロジェクトが始動して間もないところでございますので、今後、具体的な評価手法について検討を行うとともに、関係機関との連携と指導協力をいただきながら、農地評価と価格についての調査、研究を進め、一定の方向性を示していかなければならないと考えてございます。以上でございます。
再質問 8番 岡本俊
再質問したいと思っております。富良野市の財政健全化計画についてでありますが、市長答弁の中で、投資的事業の抑制と、人件費、そして受益者負担を求め、拡大を示唆しているところでございますが、投資的事業の抑制ということを述べておりますが、投資的事業というのは、それほどないよ―うに私は理解しております。あるのは、道路、むしろ、学校教育だとか総務だとかそちらの方が、22年にかけて整理しなければならない事業になっていると理解しております。しいて投資的といえば、道路が、これは緑町だとかそういうところの道路舗装改良事業というのが上げられておりますが、そういう中で、このことに関する政策判断をどこでするのかということです。今、行財政改革の対策を部屋を持って、担当の方おられて行財政改革やっております。今回の財政健全化の計画にかかわる部分ですが、その部分の政策的判断と情報収集と、今まである組織が、行財政の担当部局が集中してそこで判断して、情報収集や判断をしたりいろいろな調査を進めていくのか。どの辺の部局でやるのか。それとも、総合計画ですから、企画だとかいろいろな部署の代表と、いろいろな形での新たな検討委員会、もしくはそういうポジションをつくるのか、その辺についてどのようにお考えなのか、お聞かせ願いたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
岡本議員の再質問にお答え申し上げたいと思います。特に財政再建計画というものは、国で法律が施行になりまして、ある程度そういう形の中でどうつくっていくかということになっていくわけでございますけれども、要は、一つはやはり、先ほどからお話をさせていただいているとおり、歳入の見通しがそれぞれ税源移譲になりまして、今年度からある程度の目安ができるのかなという感じがいたしますけれども、新型交付税がどのような対応ということで、ことしの状況を、推移を見ながら歳入の関係は見定めていかなければならない。その中において、ただいま御質問ありました件でございますけれども、庁内的には総合計画が22年で終わる。そして財政再建計画を20年度からやると、こうしますと、総合―84計画と財政計画の中でダブる期間が当然出てくるわけですね。その中で、総合計画の中で、後期の20年から22年の計画をどうローリングした中で取り入れるもの、あるいは次期23年度以降に延ばすものと、こういうものの判断をしていかなければなりませんけれども、庁内的に今御質問あった中で、計画づくりは企画が担当すると。それから財政的な視点で、調査並びに計画的なものあわせて財政課が主体的にやると。さらにもう一つは、今行政改革の中で、総務課の方で行政改革の適正化計画含めた中でやっていると、こういう総務部の中で、仕分けという形の中では、三つの課が合同でやるような形になっていくだろうと、このように判断するわけでございますけれども、ただいまお話のありました、一つのそういうプロジェクトの中の検討委員会、あるいは策定委員会、こういうものをつくる必要性は私は出てくるのでないかと、このように判断をいたしているところでございます。特に、今お話ありました投資的な事業についても、これは22年度までに残る事業としても、総合計画を見ていただければ大体判断できる事業でございまして、先送りするのか、あるいは形を変えて凍結をするのか、中止するのか。こういった問題が出てくるだろうと想定はいたしますけれども、ただいま前段で申し上げました、総合的な策定委員会をつくった中で、それを進めていく必要性があるのかなと、今考えているところでございます。以上でございます。
再質問 8番 岡本俊
次に、市民の負担のことでありますが、やはり水道料金にしてみれば、富良野は全国平均でも中の上ぐらいな水準かと理解しております。平均値より高いのでないかという認識でおります。そういう中で、市民の協力のもとでごみの分別をすることによって、富良野市の財政負―担というのは焼却炉を持たないということでは、財政の軽減がされていると理解しております。そういう中において、やはり市民の協力、理解がなければ、手数料問題を含めて、料金を含めて理解されないと思っておりますし、進めることはできないと思っています。これに関してですが、一つの基準として、市民負担を改めて、上下水道、そしてごみ手数料だとか、そういうものに対して改めて求めると。それの一つの判断基準というのはどのようにお持ちなのか、その点についてお伺いいたします。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
岡本議員の再質問の中での答弁をさせていただきたいと思いますけれども、市民負担の関係でございますけれども、私も答弁させていただきます。上下水道料、あるいはごみ処理手数料、これらについては、大きく検討項目の中に包含しながら精査をいたしたいという答弁をさせていただいたわけでございますけれども、現実的に、今お話がありましたごみの問題については、これはかなり市民の協働作業によって、今日の富良野のリサイクル関係含めた相当環境問題の先端都市としての位置づけが現状になって出てきているわけでございますけれども、ただ、応分なる負担ということで検討をしてまいりますと、現実的に、今それぞれ一般のごみ、それから商業的な要素から出てくるごみ、こういったものの一緒くたにして判断はなかなか今の状況からいくと、この分け方がひとつの大きなこれからの課題と含めて検討しなければならない問題ではないかと、このように考えているところでございますし、もう一つは、上下水道料の関係で、今御指摘あった上位ランクにされている。確かに手数料関係についてはそういう状況でございますけれども、現実的に、今それぞれ投資をした形のものが、それが後年度負担とし―85て、今現実的に出てきているという状況がございます。それで、水道料の価値観そのものというのは、高い、安いというもの、当然、全道市の比較で出てきますけれども、そういう状況がこれからの富良野市にとって、上下水道の基盤はあくまでも企業会計という形の中では、これから国の指導も仰ぐことになるでしょうけれども、独立採算性がひとつの原則でございますから、これからの状況を考えてみますと、それらをどうこれから、手数料問題含めて運営が可能になっていくのかと。あるいは、後年度負担の負担が、恐らく今の状況でいきますと、利子的なものがどう変化していくのか。こういうことも総合的に判断して、検討項目の中で論議をさせていただきたいと、そういう基準が、今御質問あったどう基準をするのだということですから、私は基本的に、市民との密接な生活的な状況にあるものについては、そういう形の中をとらえながら判断をさせていただかなければならないと、このように考えているところでございます。
再質問 8番 岡本俊
財政健全化なのですが、やはり市民の協力を得なければいけないということでありますので、何年か前、富良野市の財政を家庭の支出で例えたことがあります。ああいうふうに例えるということは、やはり富良野市の財政も、一つの家族、家庭と考えるならば、やはりそこに住んでいる皆さんが一つの目標やそういうものを持たない限り、一定の我慢はし切っていけないと思うのです。ですから私は、財政健全化計画というのを否定するものではありませんが、とはいうものの、そこに暮らしている多くの市民の皆さんの生活と命を守るというのは行政の使命であります。その中で私は、やはり富良野市として、財政健全化の7年というスパンの後半には、新たな市民生活を守る何かビジョンを―示さないと、皆さんの努力の結果がこうなりますということを形にして市民に提示する必要性があるのでないか。一方的に我慢してくれ、我慢してくれと、いつまで我慢していればいいのだろう、そういう意見も連合会であったということも先ほど述べています。ですから私は、そういう視点も、財政健全化というのは、市民の協力、そして努力がなければ、そして我慢もなければ、これは達成できないのではないかと思っております。国は、もっともっと圧力を強めてくるのではないかと思っておりますので、その点について、改めて、私はそういう目標と、その努力の結果に対する形を同時に提案すべきだと思っておりますが、その点について改めて御質問いたします。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
岡本議員の再々質問にお答え申し上げたいと思います。財政健全化計画をつくるに当たっては、年次を決めてやるというのが基本だと私は考えております。当然、年次を決めなければ目標も立っていかないと、こういう状況だと思います。その中で私は、選挙の公約にもお話をしておりますけれども、ある程度、教育、あるいは福祉的なものについては、市民との密接、あるいはそういう状況のものについてはできるだけ現状の維持が望ましいというのが私の基本的な考え方であります。ですから、そういう意味からいきますと、当然計画を立てるに当たっては、7年なら7年の期間の中で、もちろん収支の試算をする中で、何を市民の要望にこたえていくかというものもきちんと明確にしなければならないでしょうし、もう一つは、先ほど御答弁させていただいた中で、少なからずやっぱり富良野に住んで、これから町に住んで希望の持てるような、そういう安心で生活ができるような状況づくりのものも事業的に行っていかなければならないのでないかと、こういう考え―86方も私は今思っているところでございますけれども、そういうことを含めて、今御質問のあった計画と、ある程度の目標的なものは考えて計画をつくっていきたいと、このように考えているところでございます。