富良野市議会 平成29年第4回定例会 2017年12月14日
(1)観光振興について/(2)JR線存続に向けた取り組みについて
2017年12月14日、富良野市議会の一般質問で、岡本俊議員が「観光振興について」「JR線存続に向けた取り組みについて」について質問し、市長 能登芳昭、経済部長 後藤正紀が答弁しました。
- 質問者
- 岡本俊 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭、経済部長 後藤正紀
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 岡本俊
-登壇-通告に従い、質問してまいります。1件目は、観光行政についてお伺いいたします。富良野観光は、スキー場の開発、北の国から、ラベンダー、そして富良野地方の四季が織りなす景観で、海外からの観光客の増加が今後も見込まれます。市では、現在、サンライズパーク整備事業、DMO拠点整備事業などが進み、バックパッカーを受け入れる体制が充実し、新たな富良野観光の魅力になればと期待しております。このような中、近年、東南アジア諸国を初めとする諸外国の訪日観光客が増加し、日本政府観光局によれば、ことし2月には、韓国、中国、タイ、インドネシア、アメリカ、カナダ、ドイツ、イタリアは過去最高を記録し、中でもインドネシアは50%近い伸びを示し、好調が続いていることが明らかになりました。東南アジア諸国の著しい経済発展に伴い、所得の向上、さらに、格安航空便の増便などが要因として考えられております。また、日本の景観、歴史的建造物、日本食、さらには、心のこもったサービス、治安など、日本の安全・安心の社会におけるおもてなしの精神などが高く評価されていることが背景にあると考えられます。今後、増加すると考えられる東南アジアのイスラム教への理解を含め、宗教的に配慮した環境整備がこの富良野にも求められていると考えております。現実的に、富良野においてもインドネシア、マレーシアなどイスラム圏の観光客が訪れており、これからは観光地として最低限の対応知識と理解が求められる時代が来ると考えております。そこで、市長にお伺いいたします。現在、富良野におけるイスラム教に対する礼拝、さらに、ハラール食への現状の対応と今後の対応についてお伺いいたします。次に、JR線存続についてお伺いいたします。北海道の鉄道の始まりは、幌内炭鉱の石炭を運び出す目的で1880年に開業した官営幌内鉄道とされております。北海道の鉄道は、石炭と森林資源、海産物などの資源輸送と開拓民の入植を目的に、さらに戦後開拓など、鉄道は、全道を結び、北海道開拓、地域経済発展に欠かせない重要な交通路線でありました。その後、高度成長時代とともに、エネルギー政策の転換によって北海道の石炭生産の拠点である山が閉山し、石炭を運んでいた列車の相次ぐ廃止、また、北海道の森林資源の減少により、各地に存在していた製材所の縮小、生産中止はまちの人口減少となり、地域産業の衰退から鉄路の廃止が相次いだわけであります。さらに、JR北海道発足以降、北海道の高速道路、高規格道路はJR線と並行するように整備され、バスや自動車を利用する人が増加することで鉄道利用者の減少となったわけであります。また、北海道の人口は札幌市に集中し、1970年に人口100万人を超え、2010年には191万人と、北海道の人口が減少する中で、札幌市の人口比率は道内において高い位置を示しているわけであります。鉄道における第1次産業の輸送比率は21.1%から10.9%に半減し、一方では、第3次産業は52.3%から65.1%に上昇しており、全国の第3次産業の比率である58.7%に比べて、北海道の観光需要は、特にインバウンド観光客が増加の底上げをしていると考えております。また、北海道において、鉄道は、通学、通院などの移動手段であり、高齢社会を迎える現状において人々の暮らし、地域経済を支える重要な交通網であります。現在、富良野市は、関係自治体と連携し、北海道運輸局、北海道、JR北海道などで構成する根室本線対策協議会を設置し、事務レベル検討会議が6回開催され、利用状況、広域観光、鉄道の維持管理、利用アンケートなどをまとめた中間報告が出されました。このような中で、一昨日、JR北海道の赤字路線見直しによる通称花咲線問題に対し、高橋知事は、道議会予算委員会において、車両の更新、鉄道施設修繕、安全対策の拡充を想定し、沿線自治体と相談した上で、沿線の負担がなるべく軽くなる支援の中身を検討する新たな枠組みを国に求めていくと答弁いたしました。JR北海道では、上下分離方式で、過疎債を活用して地元負担が3割で活用できることを目指し、JR北海道の島田社長が前向きなコメントを出したところであります。知事は、各路線存続は関係自治体の個別協議を優先しておりますが、これは、鉄道存続の判断を関係自治体の決定に委ねるもので、関係自治体の自己責任に転嫁するものであります。北海道全体の交通体系を考えるならば、北海道の存続に向けた取り組み姿勢が見えない現状の中で、鉄道の存続を関係自治体に委ねることは、将来の北海道の交通体系に対する北海道の責任放棄でしかありません。そこで、市長にお伺いいたします。1点目として、鉄路の存続に向け、上下分離方式が言われておりますが、その可能性と課題に対する認識についてお伺いいたします。2点目は、北海道の鉄道存続に向けた取り組みについて、私は顔が見えないと考えておりますが、市長の見解をお伺いいたします。3点目は、北海道の特殊性を考えるならば、存続に向けて国の支援が必要と考えておりますが、市長の見解をお伺いいたします。4点目として、鉄路存続に向けた今後の取り組みと利用促進に向けた取り組みの考えをお伺いし、第1回目の質問を終わりたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
-登壇-岡本議員の御質問にお答えいたします。1件目の観光振興についての、イスラム圏観光客への対応についてであります。東南アジアからの旅行者は年々増加しており、昨年度も、イスラム教徒が多い国であるインドネシアやマレーシアからも多くの観光客が本市を訪れているところであります。最初に、イスラム教徒の礼拝場所についてでありますが、本市には、現在、専用の礼拝室などを設けている店舗や施設はありませんけれども、中心市街地区で店舗の一部を礼拝用に使用させている店が1軒ございますので、礼拝場所を希望する方がいる場合にはそこを紹介しているところであります。今後、イスラム圏からの観光客の増加に伴い、礼拝場所の確保、情報提供などが必要になってくるものと考えておりますので、対応につきまして関係団体と協議をしてまいりたいと思います。次に、ハラール対応の現状についてでありますが、現在、ハラールフードに対応できるホテルや飲食店は市内で3施設であります。日本を訪れる東南アジアのイスラム教徒には、日本にハラールフードを提供できる飲食店が少ないことを事前に周知されており、厨房を別にする必要がある厳格なハラールフードまでは求めていないことなど、東南アジアからのイスラム教徒の観光客への対応については、富良野・美瑛広域観光推進協議会でハラール・ムスリム勉強会を開催してきているところであります。今後の対応につきましては、イスラム教徒の方は、豚肉やアルコールなど、食べることを禁じられている食材が料理に使われていないことがわかるように、飲食店のメニューに食材が明記されていると、安心して食事ができるとの要望も多いと聞いておりますので、今後、増加が見込まれる東南アジアからの旅行者に対して、飲食に関する満足度を高めるため、引き続き関係団体と連携し、食材が記載されたメニューの翻訳など側面的な支援を行ってまいります。次に、2件目のJR線存続に向けた取り組みについてであります。上下分離方式の可能性と課題に対する認識につきましては、仮に上下分離方式により鉄道施設等を地方自治体が保有した場合、多額の維持管理経費の負担となることが想定されます。その場合の国からの支援制度や地方自治体の負担額については、一つのケーススタディーとして根室本線対策協議会事務レベル検討会議の中で調査検討することといたしているところであります。次に、道の取り組みに対する見解につきましては、広域自治体である北海道が道内全体の交通ネットワークのあり方を明確に示すとともに、主導的かつ積極的にこの問題に取り組む必要があると考えております。次に、存続に向けた国からの支援につきましては、国鉄分割民営化の際に設置された経営安定基金の運用益が金利の低下により確保できないことから、JR北海道に対する国の抜本的な財政支援が必要であると認識しております。次に、存続に向けた今後の取り組みにつきましては、国、道、JR北海道、沿線市町村で組織する根室本線対策協議会事務レベル検討会議及び富良野線連絡会議作業部会の中で、鉄路の維持、存続に向けた調査検討を引き続き行っていく予定であります。次に、利用促進に向けた取り組みにつきましては、根室本線対策協議会事務レベル検討会議の中間報告においては、通学・通勤、通院、買い物などの日常的なJR利用者による効果額は、最大に見積もっても、滝川-富良野間では4,800万円、富良野-新得間では1,120万円であり、根室本線の滝川から新得間の営業損失21億6,200万円を抜本的に改善できる状況にはありませんが、市民のマイレール意識の醸成や利用促進は重要と認識しております。また、JR北海道に対しましては徹底した自助努力、国に対しましてはJR北海道への抜本的な財政支援の必要性を今後も訴えていきたい、このように考えているところであります。以上であります。
質問 7番 岡本俊
まず、1件目のイスラム圏の観光客への対応であります。答弁では、今後も増加するイスラム圏の皆さんに対してですが、ハラール食の部分に関しては、豚肉等を使用しないことを徹底していくよう今後も整備を行っていくようなお話でありました。私は、夏場がトップシーズンになってくると考えておりますが、これは、やはり、日本や外国等を含めて、富良野、北海道の景観に対する共鳴があってのことだというふうに考えております。今後、イスラム圏の経済状況は好転していくと考えられておりますし、同時に訪日観光客もふえると考えておりますので、イスラム圏の観光客に対するおもてなしの部分でいくならば、トップシーズンに向けてしっかりと対応するのが富良野観光の基本でないかというふうに考えております。そういう部分では、事業者に対する徹底、講習などを早期に実現するべきだと考えますが、その点に対してはいかがでしょうか。
答弁 経済部長 後藤正紀(経済部長は2020年3月まで)
岡本議員の再質問にお答えいたします。議員がおっしゃいますとおり、おもてなしという気持ちの中で、いま、イスラム圏の方々が一番求めているのは、食べられない豚肉、あるいは、アルコールが使われていないかどうかです。これが一番知りたいことでございますので、まずは、飲食店やホテル等と協議をしながらこちらを明示するような方法を進めてまいりたいと思っております。礼拝場所につきましても、そちらからの観光のお客様はまだそれほど多くはございませんが、昨年からことしにかけてかなり増加しておりますし、今後も増加するものと思われますので、関係機関や団体等とおもてなしの心を持ちながらこれにも対応してまいりたいと思ってございます。以上です。
質問 7番 岡本俊
気持ちはわかりますが、それをどう実現するかというところがやはり大切ではないかと思っています。先ほど言ったように、来年のトップシーズンに向けていま言われたことをどう実現するかということが必要だと思っています。先ほど市長の答弁がございましたが、日本で言えば即席麺みたいな簡易なものは持ってきていることは理解しておりますけれども、やはり、ハラールの形態も含めて、北海道、そしてこの富良野でとれた食材でもてなすのが基本ではないかというふうに考えております。そういうことを前提に、講習会等を含めて、トップシーズンに向けた取り組みについて改めてお伺いいたします。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
岡本議員の再々質問にお答え申し上げたいと思います。ただいま経済部長のほうからお答えさせていただきましたので、補足的に少しお話しさせていただきたいと思います。富良野・美瑛広域観光推進協議会が主体となって、ここ五、六年来は1市4町1村の圏域でも外国人が相当ふえてきているのは事実でございます。ただ、冬においてはインドネシアを中心とするイスラム圏からはまだ少ない状況ですので、主体的には夏観光ということになろうかと思います。そういう意味で、先ほど答弁させていただきましたが、これは一市町村だけで話をしても統一された状況になりませんので、圏域できちっと、特に、ただいまの御質問にあった豚肉についても、イスラム圏の方が来た場合に何を使った形で別な定食を出すのかと。こういったことは宿泊する場所で事前にわかることでございますので、宿泊施設と協議会が相談しながら最善のもてなしをする状況をつくっていく、そして信頼を得るというような形しかないと思うのです。入ってくるとなれば、恐らく5月ぐらいからだと思いますから、状況づくりの話し合いはそれぐらいまでに富良野・美瑛広域観光推進協議会の中で具体的にできると思います。私も、会長という立場で、いま御質問のあったことも踏まえながら周知徹底を図ってまいりたい、このように考えているところであります。以上です。
質問 7番 岡本俊
それでは、JR線の存続に向けて質問させていただきます。先ほど、市長からそれぞれ答弁がありましたが、多額の負担、そして、安定基金も低金利で底をついている状態ということであります。これらを含めて、やはり、北海道の果たす役割は本当に大きいというふうに思うのですよ。ここで知事のことを言うのも何ですけれども、何かこう、残すのだという意思というか、書いたものを読んでいるみたいな感じで、北海道における鉄道の果たす役割に対する認識について、鉄道で生きている、地域経済が守られている我々のような人間との温度差を感じるわけです。そういう意味でいくと、改めて、北海道の果たす役割というのは大きいと思うのですよ。北海道全体の経済をどう守っていくか、そういう視点でいくと、道は、路線ごとの協議を見守っているみたいな姿勢ではなくて、積極的に北海道全体の鉄路を守っていくのだということを国に訴える、そして、JR北海道にしっかり伝えていくという責任があると思うのです。富良野でも沿線の皆さんと協議会を立ち上げていますけれども、幾ら地方で一生懸命に議論したって、極端なことを言えば、それは結果的に自己満足の世界に陥ってしまうような可能性もないわけではないと思っています。そういうことから脱するためには、やはり、国、道に、特に北海道が国に対してしっかり働きかけることが必要だと思っています。ですから、改めて、北海道の沿線自治体を含めて、路線を抱えている多くの首長の皆さんは、北海道に向けて、知っているとは思いますけれども、実情をしっかりと伝え、腰を上げてもらう、とりあえずはそういう運動を展開していかなければならないのではないかと思います。そういう部分において、市長は、市長の経験も大変長いわけでありますし、富良野沿線の首長のリーダーとして、こういう運動の先頭に立っていく必要性があるというふうに考えておりますが、その辺について市長の見解をお伺いいたします。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
岡本議員からJR北海道に対する市長の見解的な御質問があったので、私のほうから答弁させていただきたいと思います。現実に、JR北海道が昨年11月18日に10路線13線区の見直しを発表されて以来、もう1年が過ぎたわけであります。この間、13線区のそれぞれの線区ごとにJR北海道との話し合いを持つということで進めてきたわけでありますけれども、結局は、先ほど答弁させていただいたとおり、いまの状況で最大限努力しても富良野線については4,800万円ぐらいの収入にしかなりません。一方、根室本線の富良野から南富良野までの間の金額についてはまだ1,200万円ぐらいの状況だったと思います。そういうことで、収入がない現況の中で存続するということは大変厳しいわけであります。ですから、分離方式ということで提案されていましたが、富良野から南富良野についてはバス路線に転換する、根室本線の富良野から滝川は俗に言う分離方式でやる、こういうのがJR北海道の主張であり、提案でありました。1年間、それぞれ七つの市町村が集まって事務担当者会議を設置し、三つの方策を実行していこうということで、一つは需要を拡大する増進策、あるいは、市民に呼びかける醸成策、あるいは経費の節減策、こういうことで、その間、乗車の実態調査をやってみたり、いろいろやってきて、最終的にはやはり経費がかかり過ぎる状況であり、それを生み出す状況にはなかなかないというような中間報告が事務局から対策協議会に示されたわけであります。そこで、これからは、バス転換にする中でどういう金額がはじき出されるのか、あるいはまた、分離方式にして実際にどれぐらいかかるか、さらにそういう実態をきちっと対策協議会で調べ直す、あるいは、JR北海道から聞き出していく、まずはそういう情勢づくりをして実際の数字をきちっとつかむことがこれからの作業において大変大事なことであろうと考えます。そういうことを踏まえながら、JR北海道はもちろんですが、ただいま御質問がありましたように、北海道としての交通ネットワークはどうあるべきなのかと。ここが基準にならなければ、路線ごとに論議してもなかなか一本化できないというのが現況であります。もう一つは、貨物輸送の問題が現実的にございます。特に、十勝、北見、富良野はタマネギの産地ですから、汽車とバス、トラックを合わせた輸送体制をとっております。富良野については、8月1日から翌年の3月31日まで1日1往復をやっていて、これはもう欠くことのできない現実であります。ですから、貨物とお客さんを乗せる列車を合わせた中での対策をどうするのか、これを選択しながらやるのは大変厳しいところでございます。そういう状況を踏まえてこれからどうするのだという中で、昨日か過日の北海道議会で、北海道知事が御質問に対して答弁しておりましたが、私は、踏み込んだ回答ではないということで、きょうの北海道新聞の朝刊にコメント的なことを少し載せていただきましたけれども、現実的に北海道で持つのは、例えば線路の維持管理的なものだと。俗に言う、列車が古くなったら交換するとか、そういうところを重点とする、あるいは、駅舎の改修的なもの、清掃的なもの、そういったことでありまして、それも貸し付けとするような方向で、結局、道は負担をしないような状況に聞こえました。一方、朝日新聞の報道では、過疎債を使わせるようにということで、根室本線対策協議会の中でJR北海道から釧路、根室に提示されたという発表がございました。そこで、根室市長が中心となってそれらの問題も含めて検討するような新聞報道もございましたが、それもやはり不確定な状況です。そういう中で、ただいま御質問があったとおり、1月には北海道の交通ネットワークの状況も発表されると聞いておりますから、それに向けて、根室本線、旭川市長が中心となっております富良野線、こういった富良野に関係するところについても、北海道としての交通ネットワークのあり方をきちっと示した中で、おのおのの線でやるのでなく、全体的にどうあるべきなのかということをお話ししなければならないのではないか、私はそんなふうに考えているところでございます。あわせて、いま、貨物列車の関係を取り上げてやっているところは少ないのです。ホクレンからも余り聞いておりませんが、こういったことは関係する団体との意見調整が必要になってきます。あるいはまた、全道市長会から伊達市の菊谷市長がそれに参画して、町村会の白糠町長を含めた中でそれぞれ論議する中身もございます。そういったものを総合的に判断しながら、近々、方向的なものを進めていく必要性が出てくるのかなと、そんな感じがしております。私は、決して単線で慌てて結論を出すようなことはしたくないという考え方であります。やはり、13線区が一致した考え方のもとに進めなければ、路線ごとにばらばらにやっていては一本の矢になれませんので、そういう推移も十分に見ながら、向こう1年間、ただいま申し上げました前段の行動も含めて、さらに検討を加えていきたいというのが私のいまの考え方でございます。1月には北海道の交通ネットワークの状況がどのような形で発表されるかということを踏まえながら、これから検討していかなければいけないというのが現状でございますので、経過を含めていまの状況をお答えさせていただきました。
質問 7番 岡本俊
市長の考えは、全道で考えて、路線ごとの結論は出さないという趣旨のお話であったと思っています。ただ、鉄道を維持するということでいくと、やはり、コスト論議というのがどこかで出てくるのは当然だというふうに思っています。その中で、一つの例ですが、青函トンネルの維持費とか、そういう交通ネットワークの基礎の部分は国が持つべきだというふうに私は思っています。同時に、道の議論の中では、国に対する要望等も含めてしっかりまとめていかないと、北海道全線が赤字という中で、利用頻度が高いか低いかぐらいの議論であってはいけないと思います。基本的には、JR北海道は赤字で、駅前再開発での不動産部門とか、いろいろな形でトータルしてできるだけ埋めているのが実態であります。本州に行けば不動産部門のほうの売り上げが大きくて、鉄道の赤字を完全に埋められるような会社もあります。でも、北海道はそこまで行っておりません。ですから、そこで北海道の持つハンディというのがあるはずなのです。あるのですよ。そういうことに対して、国は鉄道という基礎的な交通網をどう守るかというところに一歩踏み入ってもらわないと、地方は本当にやりきれない。結果的には、金の切れ目が鉄道の切れ目みたいな話になってしまうのではないかというふうに思っています。そういうことをしないためにも、やはり、道を中心として市町村がまとまって一つの方針を出し、それを国に持っていく、そういう段階まで行かないと結果的に国を動かす力にはならないのではないかと思うわけですが、その点についていかがでしょうか。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
岡本議員の再質問にお答えさせていただきます。考え方はそのとおりだと思います。その順序をどういう形で北海道全体の中で進めていくかということは、これはもう、北海道がリーダーシップをとらなければ、どこかの市町村がとるというような問題ではないというふうに理解しております。ですから、1月に北海道としての交通ネットワークが発表されますから、その発表された中身を軸にしながら、これから行動を起こしていかなければならないというのが1点目であります。一つは、国には、いままでも、再三、国土交通省を含めた関係省庁に陳情を申し上げておりますし、北海道選出の国会議員30人に対しても、全員にそれらの要望書を既に提出してきております。ですから、市町村だけで云々というよりも、北海道から選出している国会議員がこの問題に対してもっと積極的に行動していただかないと、要請を受けるものではなく、国会議員がみずから立ち上がって、北海道の交通体系はどうあるのだと、北海道と一緒になってやるぐらいの気構えがないと、国としても、何だ、本州ではやっているのに北海道ができないというのはおかしいではないかとなります。私には、その程度の状況にしか見えないのですよ。本州でやっている第三セクターというのは距離が短いのです。20キロから、多くても30キロしかないのですよ。そして、都道府県も地域も、当然、負担しているのです。ですから、距離が全然違うところと北海道のようなところを一緒に判断されるというのは、いま、我々としても全く納得のいかないところでございます。これは、やはり、北海道を挙げて、貨物であれば、ホクレンなどの農業団体、あるいは、北海道の商工会議所を中心とする経済団体、こういったところも一緒になってやらないと、国としては、頭を横に振っても、縦には振らないような、いままでの経緯を見ますとそういう状況でございます。さらに、地域においては、いま、中間報告で出したようなことも含めた中で、市民にどういう形で汽車に乗っていただくか。そういうこともやらないで、乗らないのに維持してくれということにはなりませんから、これから向こう1年をかけて、どういう形で住民が汽車に乗っていただくような状況づくりができるか、観光を含めてイベントの列車をどのような形で動かしていくか、あるいは、それぞれの市町村において、駅を中心とするイベントをどうつくってお客さんを集めるのか、こういったことがこれから各自治体で考えていかなければならない一つの課題であり、取り組みだというふうにも感じます。やはり、国で持つべきもの、北海道で持つべきもの、それから市町村で持つべきもの、こういう区分けの仕方もある程度考えておかなければ、いまは市町村が何も負担しないで何でもやってくださいという時代ではないですから、その辺の考え方もあわせ持ってやらないと、なかなか難しい問題にぶつかるのでないかという感じがいたします。ですから、それぞれの対策協議会に加入している市町村とも十分に協議をしながら進めていきたいという考え方でございますので、いまの時点ではそういったことで御理解を賜りたい、このように思います。