富良野市議会 平成29年第2回定例会 2017年6月21日
(1)市職員体制について/(2)JR線存続について/(3)農産物の安心安全への取り組みについて
2017年6月21日、富良野市議会の一般質問で、岡本俊議員が「市職員体制について」「JR線存続について」「農産物の安心安全への取り組みについて」について質問し、市長 能登芳昭、総務部長 若杉勝博、企画振興課長 西野成紀が答弁しました。
- 質問者
- 岡本俊 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭、総務部長 若杉勝博、企画振興課長 西野成紀
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質問 7番 岡本俊
-登壇-通告に従いまして、順次、質問してまいります。1件目、富良野市職員体制についてお伺いいたします。現在、地方自治においては、厳しい財政状況が続く中で、教育、子育て支援、医療、介護など行政需要の拡大に対応するため、地方公務員における臨時・非常勤職員数は年々増加しております。総務省の集計では、非正規職員は全国で64万人に達し、2005年時点より19万人ふえ、地方公務員の約5人に1人を占め、職種は、事務補助、保育士、図書館職員、さらには福祉など、行政ニーズがふえる中で労働力を補完している現状にあります。一方、道内市町村では、臨時職員や非常勤職員として働く非正規の地方公務員は、2016年4月段階で2,900人、道内地方公務員の全体の17%を占め、札幌市以外の市町村では30%を超える現状にあります。道内市町村では、正規職員が減少傾向にあり、臨時職員や非常勤職員として働く人は増加傾向にあります。このような中で、政府は、地方公務員の臨時・非常勤職員について、特別職と臨時的任用の要件を厳格化し、これら以外の労働者性が高い非常勤職員は一般非常勤職員に移行し、会計年度任用職員として採用方法などの制度を明確化するとともに、期末手当の支給を可能にする地方公務員法と地方自治法一部改正を先月7日に閣議決定し、法律が5月11日に可決されました。今回の地方公務員法改正のポイントは、臨時職員、特別職非常勤職員、一般職非常勤職員というように、自治体ごとにばらばらで制度の趣旨に合わない不適切な採用実態だったことから、会計年度任用職を新設し、統一するものであります。そして、会計年度任用職員に支払う給与、手当などを規定し、政府で同一労働・同一賃金の議論が進む中、2020年4月1日から施行することが決まったものであります。主な内容は、新たに専門的な知識経験または識見を有する者がつく職、新たに常勤勤務を要する職等の要件が厳格化され、また、会計年度の最長1年度の範囲の再度の任用を可能にし、会計年度任用職員のうち、フルタイムは給料、旅費、各種手当を支給報酬額に含めることを可能とするものであります。私は、地方自治体は、税の再配分機能を通じ、住民の暮らしに密接した医療、教育、文化、地域経済の発展など住民本位の政策を実行する役割を担うもので、その中で、調査、企画、実行、検証、新たな政策立案などの過程は人的要素が多く、職員と臨時・非常勤職員に差はないと考えております。また、地域の労働環境のモデルとなる市役所において働き方改革を実行することがいまは求められていると思っております。それでは、富良野市の現状と法改正に向けた対応について、4点お伺いいたします。1点目に、現状における非正規職員の職種、職場、賃金、休暇制度についてお伺いいたします。2点目に、正規職員と非正規職員の推移についてお伺いいたします。3点目に、非正規職員の賃金、労働条件の実態と処遇の改善への取り組みについてお伺いいたします。4点目に、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の2020年施行に向けた課題をどのように捉えているのか、課題と今後の対応についてお伺いいたします。2件目、JR線存続に向けた取り組みについてお伺いいたします。富良野市史では、富良野の鉄道の歴史は、明治33年、1900年8月に富良野-上富良野間が開通し、旭川まで通じ、さらに、同年12月に富良野-鹿越間が開通し、富良野の開拓が急速に進展したという鉄道の歴史が記載されております。その一文に、「北海道拓殖の上に鉄道の果たした役割は非常に大きい。鉄道がつく、汽車が走るということは文化の光がおとずれてくるようなものである。」と記載されて、改めて、鉄道の持つ役割を感じるものであります。鉄道の開通以降、富良野は急速に開拓が進み、駅を中心に市街地が形成され、鉄道開通から100年以上が経過した現在も、その役割は、住民の通院、通学、買い物など市民生活にとって欠かせない公共交通であり、地域経済にとっては農産物輸送、観光を支える重要な交通機関でもあります。しかし、1987年、昭和62年4月の民営化でJRが発足して30年がたちましたが、分割民営化以降、北海道の鉄道網におけるローカル線9路線が廃止され、結果として、鉄道の廃線は、地方の人口流出、社会の疲弊へと変化し、都市と地方の格差に拍車をかけており、札幌市や周辺のまちに一極集中している現状にあります。昨年7月、JR北海道が公表した事業範囲の見直し、そして、その後に単独で維持できる線区とできない線区が示され、できない線区はJR北海道全体の半分に当たる1,237キロメートルが対象とされております。この要因として、高速道路の整備や少子化といった社会構造の変化などと同時に、低金利・ゼロ金利政策による国鉄改革のスキームである経営安定基金の運用益の大幅な目減りが続いていることとされてあります。市は、利用促進、さらに存続に向けて、鉄道フォーラムin富良野の開催、国土交通省への要請活動、富良野市根室本線・富良野線利用推進協議会、根室本線対策協議会などを通じての国、道への要請行動や、市長や議長とともにいすみ鉄道を視察するなどして利用拡大、利用促進の取り組みを行っており、市全体で存続に向けて利用促進を図っていると認識しております。いま、JR北海道では路線ごとに交渉を行っておりますが、鉄道の価値は全道の各路線が接続して機能しており、路線関係自治体との協議は筋違いであり、路線個々の協議の結果が最終的に各自治体の自己決定・自己責任論で終わるのではないかと、私は危惧しております。観光を経済活性化の大きな柱としている北海道の将来を考えるならば、路線別の協議ではなく、道が積極的に存続に向けたリーダーシップを発揮し、内向きの議論から外向きの議論に変え、国へ抜本的対策を積極的に求めるべきであり、鉄路存続に向けた北海道知事、道庁のリーダーシップは大きいと考えております。JR北海道の存続に向け、働きかけを強め、全道一体となった存続運動が必要と考えております。今後の存続に向けた道への働きかけについて、市長の見解をお伺いいたします。さらに、国への働きかけについてもお伺いいたします。3件目、GAPについてお伺いいたします。いわゆる適正農業規範の取り組みであります。GAPは、農産物の安全管理手法としてアメリカで提唱され、農薬の適正管理など安全かつ衛生的な農産物を生産し、農産物の生産過程を証明するための記録文書を作成し、保管する義務を持つものであります。日本では、2004年から普及、定着に向けた事業が始まったところであります。GAPは農業生産において、食品の安全性を確保するため、生産段階ごとの実施状況と適正管理手法を示し、農産物の安全、環境への配慮、生産者の安全について工程管理に基づく品質保証を示す手段であります。農林水産省では、農業生産現場において、食品の安全確保など、適正な農業生産を実施するための管理ポイントを整理し、それを実践、記録する取り組みとしております。メリットとして、安全性の向上と環境への配慮による持続可能な農業生産の確保、農場管理の標準化による効率性、取引先と連携したプライベートブランドとして販売することによってプレミアム価値・価格を可能にするものであります。現状では、府県での取り組みが先行しており、北海道の認証数は下位にランクされております。その背景として、北海道は、府県より冷涼で梅雨がないので、農薬を使用する回数が少ない現状と、北海道の持つイメージが生産者や消費者に浸透し、安全性の高い農産物として流通されていると理解しているところであります。そういう中で、富良野の気象条件の有利性など、GAPによって、あらゆる面で食の安全性をみずから証明し、新鮮で安心・安全な富良野産の農産物を地域の消費者に食べてもらい、富良野農業の応援団になってもらうことをより可能にすると思います。さらに、観光客の皆さんにも富良野の安全で安心な食材で食事を堪能してもらい、リピーターとして富良野に来てもらうなど、GAPの取り組みは、地産地消の推進や農業と観光の連携の拡大、環境に優しいまちづくり、安全・安心の顔が見える農業の推進を図ることを可能にすると考えております。GAP認証取得拡大を図ることは、市民へ、広く全国の消費者へ安全・安心な農産物を提供し、今後も増加すると考えられる外国人観光客に対する富良野の食材の活用など、富良野の農業の可能性を広げ、市長の言う農業観光環境都市の富良野を目指す考えと合致する取り組みと考えております。そこで、2点お伺いいたします。現状の富良野のGAPへの取り組みと認証状況についてお伺いいたします。さらに、今後のGAPへの取り組みについて伺い、1回目の質問を終わらせていただきます。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
-登壇-岡本議員の御質問にお答えをいたします。1件目の市職員体制についての非正規職員の労働条件の現状と今後の対応についてであります。本市の現状でありますが、事務補助、保育士、学校業務吏員など59名をフルタイム勤務臨時職員として、教育支援員、保育補助、子育て支援員など99名を短時間勤務臨時職員として雇い上げております。また、介護認定訪問調査、市民相談員、児童厚生員、外国語指導助手など47名を専門的な資格及び知識経験を必要とする非常勤嘱託職員として雇い上げている状況であります。賃金につきましては、臨時職員が日額6,550円から、非常勤嘱託職員は月額10万3,200円から職種・職務内容別に定めており、休暇制度につきましても、任用期間に応じた設定をしているところであります。次に、職員数の推移でありますが、正規職員は、この10年間で319名から267名と52名の減、非正規職員は206名から205名と1名の減であります。これは、寿光園、スポーツ施設などを初めとする指定管理制度の導入、組織・機構の簡素化など、行政改革の推進によるものであります。非正規職員の処遇改善といたしましては、平成24年度の嘱託職員の統一ルール化、平成28年度の臨時職員の賃金引き上げなどを行い、処遇改善に努めているところであります。今般の地方自治法及び地方公務員法の一部改正は、自治体によってばらつきのあった非正規職員扱いを整理するもので、採用方法や任期などの法的根拠を明確にする新たな会計年度任用職員という概念が導入されたところであり、また、期末手当支給の法的根拠を定めたものであります。平成32年4月施行に向け、本年8月に国から会計年度任用職員に係る給与、勤務時間、休暇制度など勤務条件の基準などを網羅した改正法の運用指針・マニュアルが示される予定であり、それを受けて、本市における現在の非正規雇用の形態の整理、条例、規則の整備を検討してまいりたい、このように考えているところであります。次に、2件目のJR存続について、根室本線、富良野線の存続に向けた今後の取り組みについてであります。昨年11月18日にJR北海道が公表した当社単独では維持することが困難な10路線13線区では、JR北海道から、沿線の協議会や協議会に準ずる場で相談をさせていただきたい旨、申し入れがあったところであります。これを受けまして、根室本線対策協議会では、4月27日の総会におきまして、鉄路の維持、存続を前提に、国、道、市町村、JR北海道による事務レベル検討会議を設置し、経費節減策、利用促進策、住民意識醸成策の3点について検討することといたしました。以降、10月末予定の中間報告に向け、5月から、毎月、会議を開催しているところであります。また一方、富良野線につきましては、5月25日に首長らによりますJR富良野線連絡会議を発足し、JR北海道を交えた事務レベルによる富良野線の利用促進等について検討することとなっております。全道レベルによる統一した運動展開につきましては、北海道市長会として、6月7日、自由民主党北海道選出国会議員に対し、6月12日には高橋北海道知事に対し、JR北海道の安定的な経営に向けた支援について要請をしてきたところであります。鉄路は、道内の観光振興や農作物の貨物輸送など、北海道経済を支える必要不可欠なインフラであり、今後は、各地域において各線区の特性に応じた話し合いが進むことが想定されますので、北海道がリーダーシップを発揮し、商工団体や農業団体などの経済団体とともに、オール北海道による鉄路の維持、存続に向けた運動展開を図る必要がある、このように考えているところであります。次に、3件目の農産物の安全安心への取り組みについて、GAPへの取り組みについてであります。GAPは、農業生産工程管理手法として、食品の安全、環境保全、労働安全に関する法令等を遵守し、生産工程において記録、点検、評価のサイクルを実践することで各工程の管理と改善を行う科学的な管理方法であり、リスクを前もって回避することと、問題が発生した場合には原因の追及が迅速に行えることが期待できます。国がGAP実践農家へ行ったアンケート調査の結果におきましては、販売先からの信頼獲得、品質の向上、従業員の責任感及び自主性の向上等の効果があったことが報告されております。このように、GAPは、経営の管理改善にとって有効な手法の一つであるものの、記録・点検・評価サイクルを実践することの大変さと審査費用が高額なことから、導入が進んでいない状況にあります。しかし、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会を契機に、GAP認証農産物のニーズが拡大する見通しであり、海外市場のニーズを獲得していく戦略として有効であることから、国といたしましても、実践農家の拡大に向け、さまざまな支援を打ち出してきているところであります。このような動向を受け、緑峰高等学校農業特別専攻科におきましては、本年度からGAPに関する教育カリキュラムが取り入れられたところであります。本市におきましては、平成18年度にJAふらのレタス生産部会と連携し、独自GAPを試行したところから始まり、その後、富良野市農業及び農村基本計画において、農畜産物の安全及び安心を確保するための施策に位置づけ、研修会の開催や、認証を目指す者に対する農業改良普及センターと連携しての指導、中山間地域等直接支払事業を活用した認証費用の助成などを継続してきた結果、日本版のJGAP認証が5農場、世界的に認知度の高いグローバルGAP認証が1団体となっているところであります。昨年11月に開催したGAPゼミには、市内外から123名の参加があり、また、新たに2農場がGAPへの取り組みを検討しているとのことであり、GAPに対する関心が高まってきていると認識しております。東京オリンピックの前後には、本市においても国内外からの観光客の増加が見込まれることから、本市が高品質農産物を生産する産地であることを印象づけるいい機会となるとの観点からも、GAP実践農家の拡大を図っていく考えであります。今後も、緑峰高等学校農業特別専攻科における教育、市及び富良野市農業担い手育成機構による研修会を通じた啓発、認証費用への助成など、GAP認証への取り組みを支援していく考えであります。以上であります。
質問 7番 岡本俊
まず、1点目の市職員の体制についてであります。市長よりそれぞれ詳しく御報告を受けたところでありますが、答弁の中では、臨時職員を含めて99名おられて、賃金は月額10万3,200円ということであります。私の記憶では、何年か勤めると、少し号俸が上がっていくような制度になっているのではないかと思っているのですが、間違っていたら訂正していただきたいと思います。賃金が10万3,200円ということでいくと、官製ワーキングプアということも考えられると思います。この富良野であるかどうかは別として、一般的には年収が200万円を切るとワーキングプアと言われておりますので、その辺に対する行政としての認識についてお伺いいたします。
答弁 総務部長 若杉勝博(総務部長は2018年3月まで)
岡本議員の再質問にお答えいたします。いま、御質問のあった99名というのは、短時間勤務臨時職員の人数でございます。また、後段にあった月額10万3,200円というのは、介護認定訪問調査、児童厚生員や外国語指導助手など、資格や知識、経験を持った専門性のある者を非常勤嘱託職員として雇い上げており、1号俸が10万3,200円ということで、以降、号級を設けて16万円、17万円程度までございます。これは、先ほど申し上げたように、平成24年度に嘱託職員の統一ルールで待遇改善を図ったということです。最低の10万3,200円という金額も、改正前は8万5,800円だったと思いますが、旦那さんの関係も含めて、そういったことを望む方もおられまして、職に見合った月額報酬として決めた額ということなので、御理解をお願したいと思います。
質問 7番 岡本俊
非常勤を含めて働いておられる方もいますが、昔であれば、中には、控除の関係など、家庭の事情で働き方を選択する場面もあったかというふうに思っております。先ほど言ったように、富良野市における官製ワーキングプアの状況は、いまのところはないというふうに理解してよろしいでしょうか。
答弁 総務部長 若杉勝博(総務部長は2018年3月まで)
岡本議員の再質問にお答えいたします。嘱託職員のルール化の際に議論したのは、やはり、その職につり合った報酬とするということでした。働く側の事情もあるでしょうけれども、公募という形になりますし、臨時、短時間、フルタイム等々、働き方にもいろいろな選択肢がございますから、私ども雇う側としては、例えば介護訪問であればこうした額が適切であると、他団体の額の調査等も含めて、適正かつ妥当な金額を設定させていただいております。また、官製ワーキングプアということですが、全体では非正規雇用者が労働者の3分の1を超えるような状況の中、いま、働き方改革ということで、今回、地方公務員法と地方自治法の改正についても、隗より始めよということで、まずは公務職場から改正されたと思っております。この法改正は、待遇改善に向けての改正でございますので、課題はいろいろありますけれども、今後もそれに沿った対応をしてまいりたいと思っております。
質問 7番 岡本俊
次に移らせていただきますが、いまは、正規職員が減少傾向にあって、非正規職員は、指定管理者も含めて、人数はそんなに減っておりません。先ほども言ったように、政策をつくり、税を再配分する機能を持つという行政の役割からいくと、一定の水準の職員数は持たなければいけないと思っていますし、一定の経験を積んだ職員も必要だと思います。いまから十数年前、財政健全化ということで、職員数の採用をぐっと絞り込んだ年が何年か続きました。そして、その世代の皆さんが、いまではちょうど中堅の30代から40代前半の職員として存在しているはずです。過去のデータを見ると、富良野市ではそういうことを繰り返しているのですね。高度成長時代に多くを雇用して、そして絞り込んで、また膨らんで、また絞り込んだ、そういうような動きをしているというふうに記憶しております。そのときの時代背景もあるのかもしれませんが、私は、やはり、一定の職員数をしっかりと確保していかなければいけないと思っているところでございます。今後の富良野市の職員数については、地方財政によって変動するかもしれませんけれども、基本的な線はしっかりと持っていく必要性があるというふうに思いますが、その辺はいかがでしょうか。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
岡本議員の再質問にお答えをさせていただきたいと思います。現在の富良野市の人口は2万2,300人から2万2,400人くらいですから、この人口比で職員数はどのくらい必要かというと、仕事の内容から私が試算すると、少なくとも二百二、三十人が適当な職員数であると感じております。私が就任した平成18年は326人ぐらいの職員数だったと思いますが、いま、岡本議員から御指摘いただいたように、議員の皆さん方にも御協力を得て、4年間で人件費を抑制させていただいたという状況を踏まえて今日まで来ているわけであります。そして、2期目からは、少し転換をして、教育関係の学校施設等を中心に建設を進めさせていただいておりますが、人件費の割合というのは仕事の割合において決めるものであります。もう一つは、専門的な職員が求められる時代になってまいりました。ですから、事務職を採用するという形は、将来、どこの市町村でも少なくして、一部については民間に委託する傾向も出てきております。本市におきましても、技術職の補塡がなかなか厳しい状況になっていることを踏まえますと、これからの職員採用のあり方というのは、財政の確立からいって、一つ目には、優秀な人材の職員登用をさらに考えていくこと、二つ目には、技術職員をもっときちんとした形で採用していくこと、三つ目には、行政が民間に委託できるものは委託すること、こういう基本的な考え方で職員を補塡していく、そういうことをきちんと捉えた中で職員の保持を考えていく必要があろうと感じているところであります。
質問 7番 岡本俊
財政的なこと、あるいは対外的な情勢も含めて、いま、市長からお話があったわけであります。行政というのは、やはり、市民にどれだけ近寄った政策をつくり上げられるかにかかっていると私は思っております。前段でも、子育て支援のことや農業問題など、いろいろなことがこの場で議論されております。それらも含めて、議員各位は、市民目線で、どういうふうに富良野をよくして、住みやすい富良野にしようかという議論をしているというふうに私は理解しております。そういうことを考えると、それを具現化するにはやはり一定の職員数が必要であると思っていますし、工事も含めて、いろいろな部分が予定どおりできているか、できてないかということをチェックすることも職員の経験が必要だと思っております。ですから、財政的なこともありますが、私は、やはり、均衡ある職員採用をしていくべきではないかと思っておりますし、今後は、大量採用や縮小を繰り返さないことで、これからのスタートラインに立てるのではないかというふうに思います。今後の話ですが、その辺についてどのようにお考えなのか、お伺いしたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
岡本議員の再々質問にお答えをさせていただきたいと思います。現状では、国全体で就労関係がかなり確立してきたのではないか、景気がいいか、悪いかは我々も判断できませんけれども、就職先がかなりできてきたのではないかと思います。そういう中で、公務員の採用については、地方自治体のあり方としてそれぞれの市町村で計画的に職員の採用を決めております。前段で申し上げましたように、富良野市の人口は、きょう現在で2万2,300人から2万2,400人ぐらいですから、人口規模では100人に1人か150人に1人くらいが望まれる職員数というふうに私は考えております。ただ、行政執行においては、専門性ということのほかに、それぞれの首長が公約を実現するという問題も一つあるわけです。公約を実現するということは、職員との協調性がなければできません。もう一つは、公約の実現というのは、市民のためにやることですから、財政的にどれぐらいかかるかということも頭に置いてやらなければ、市民のためにやることが後で市民に負担を求めるような状況になってくることもありますから、その辺の物差しをどこに置くかは大変難しい問題であるというふうに言わざるを得ないわけであります。そういうことを考えたときに、職員数というのは、人口に合わせた形の中で決めていくことが基本であろうと思います。そういった中で、特殊な仕事が発生した、あるいは、市の職員で手に負えない課題の取り組みということになれば、民間に委託して計画、立案してもらうような状況も今後は生まれてくるだろうと思います。ですから、市の職員だけで何でもやるということではなく、これからは、もう少し広域的な物の考え方をして、この沿線であれば、1市3町1村で共同歩調をとって進めていくようなこともさらに生じていくでしょうし、そのように連携する中で、それぞれの市町村の行政を進展させていくような状況づくりが生まれてくるだろうと私は思っております。そのためにも、職員数というのは、研修などによってみずからを磨いていくという意識の醸成を基本に、そういう見地に立って考えていかなければならないと思っております。余った財源はない中で、本市においては、庁舎の建てかえの問題、文化会館の建てかえの問題、スポーツセンターの建てかえの問題など大きな課題がまだたくさんあって、そういう課題へ取り組む必要が目前に迫ってきていることも考え合わせながら、5年なり10年なりの財源の計画を立てた上で、そういう状況づくりを進めていくことが重要ではないかと考えております。そういうことから、職員数については、いま一度、再検討もしながら、そうした見地もあわせ持って考えていきたいと考えているところでございますので、御理解を賜れば幸いに思います。
質問 7番 岡本俊
次に移りたいと思います。JRの存続に向けた取り組みですが、JR存続の問題は、ラジオ、報道機関、市長の行政報告を受けたりしておりますけれども、私の感想では、道はもっと前面に出てもいいのではないかという気がしております。路線存続に向けての話し合いというのは、戦略的には個別に攻撃していくのがベストなのです。戦争では、まとまった一つのものではなくて、一つ一つを潰していくという戦略もあるようです。今回、北海道におけるJR存続に関して意見交換等を含めて各地域でやっているのは、やはり個別の議論なのです。それをやることによって、あっちはいいけれども、こっちはだめという話になっていくと、北海道全体がまとまっていかないのではないかという印象を僕は持っているわけであります。やはり、鉄道は全道の各路線がつながって初めて価値があって、物が動くし、人も動くと思っております。そういうことを考えていくと、道はもっと前面に出てJRと交渉すべきだという印象を持っています。それを動かすのは全道の首長の力でないかと思いますし、それぞれの協議会の力ではないかと思っております。ですから、いま以上に道が前面に出て、JR存続、そして利用促進にもっと踏み出すことが解決への近道ではないかと私は感じております。そこで、市長として、道への働きかけを含めて、いろいろなルートでやっておられるというお話が先ほどありましたが、全道市長会も含めて、高橋知事をもっと前面に出すことが全道の路線を守る最大のポイントではないかと思いますけれども、その点についてはいかがでしょうか。
答弁 企画振興課長 西野成紀(企画振興課長は2019年12月まで)
岡本議員の御質問にお答えさせていただきます。ただいま、岡本議員から、北海道が前面に出てこの問題について取り組むべきでないだろうか、また、現在、線区別に行っている話し合いにつきましては、筋違いであり、そのような形になれば北海道としてまとまりのないような取り組みになるのではないか、このような御質問でございました。これにつきましては、富良野市としても同様の考え方でスタンスをとってきました。ただ、今回のJRの問題は、非常に難しい問題でございます。30年前の国鉄分割民営化の問題、経営安定基金の問題、さらには、JR北海道としての安全投資や修繕に関する問題、そして、平成32年には資金がショートするという大きな問題がある中で、いま、JR北海道から求められているのは線区ごとの協議ということでございます。富良野市といたしましても、北海道市長会、上川地方総合開発期成会、さらには、根室本線対策協議会といたしましても、国土交通大臣に直接要請活動も行っております。しかし、国から求められていること、JR北海道から求められていること、さらに道から求められていることは、まず地域ごとの協議ということであります。私たちとしても、JR北海道の問題につきまして、国に抜本的な支援を要請しております。しかし、支援を求めるからには、北海道を除く46都府県の国民の皆さんからの理解を得ることも必要であります。そのためには、地域として、また自分たちとして、何もしなくてもいいということにはなりません。そうしたことも踏まえまして、我々は、まずは、JR北海道が求める誰がどのように負担をするのかという負担の協議ではなくて、地域として、経費節減策や利用促進策、さらには住民意識の醸成策を含めた協議をJR北海道としているところでございますし、それは国または道も含めてやっているところでございます。いまの段階としましては、先ほどの市長答弁で10月末には事務レベルによる中間報告を上げると回答させていただきましたが、この10月末までが地域として何ができるかの第1ラウンドと考えてございます。次のステージにつきましては、北海道が前面に立つような、線区から盛り上げていくような、そんな取り組みをしていく必要がある、このように考えているところでございます。以上でございます。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
岡本議員のJR存続に関する質問で、いま、西野企画振興課長から事務的なことも含めてお答えさせていただきましたけれども、私も、岡本議員とは同一の考え方であります。ただ、立場がありますから、ひとりで叫んでみてもなかなか進みませんので、5月中旬ぐらいまで発言は一切いたしておりません。余り発言すると、混乱を招く状況もございました。そういう中で、過日、富良野市で行われました根室本線対策協議会、それから、富良野線連絡協議会、さらに全道市長会という場で発言させていただきました。考え方として、この問題は、北海道知事が先頭になってやらなければ、10路線13線区の、13線区で負担はどうだ、ああだとやっても一向に進まないわけであります。ですから、いま、課長から御答弁させていただきましたように、そういう論議をさせないために、北海道の職員と運輸局の職員を入れて、先ほど戦略と言いましたけれども、戦略的なものを考えて、11月末ぐらいまでには、中間的なもので、それぞれの首長あるいは議会議長のほうに集約したもので検討するような状況づくりをしたいという考え方です。もう一つは、いまの輸送体制の中で、商工会議所、農業団体、ホクレン中央会の動きが非常にないというふうな判断でございますから、これも、過日、植﨑組合長にお話ししまして、上川の農協組合長会議などそれぞれの場において、ふらの農協の輸送体制のあり方、あるいは、これからの農協における輸送体制をもっとアピールできるような状況づくりをしてほしいとお願いいたしました。そういう状況をそれぞれの団体で積み上げながら、最終的には、私ども市長会と、恐らく町村会も歩調を合わせて、北海道に対してそういう場をつくって、知事が先頭になるような状況づくりをしていかなければならないと思っております。きょうの北海道新聞に、只見線の関係で分離方式を取り入れたと書いてありました。あそこは、総額で81億円かかって、そのうちの半分をJR東日本が負担し、残りは県とそれぞれ関係する市町村で負担し、維持管理に地方自治体が毎年2億1,000万円を負担するというように発表されていました。しかし、毎年2億1,000万円も継続して負担していけるような状況は、これからはできないと思います。そういうことにならないような状況づくりをするために、私は、過日、市長会と知事との懇談のときに、この鉄道の問題について、いま、私の考えているようなことも含めて知事に申し上げました。知事も余り機嫌がよい状態ではなかったと思いますが、言うときには言わないとだめだなという感じがいたしました。ですから、これからは、いまの御質問にあったことを踏まえて、北海道の10路線13線区にかかわるそれぞれの関係市町村、関係団体を網羅する中で、まずは北海道と交渉するという考え方で進めたいと思っているところでございまして、11月までまだ期間がありますが、その間にきちんと対策協議会としての状況づくりをしていきたいと考えております。さらに、去年からやっております地域懇談会もございます。住民にも乗っていただくような運動を起こしていただかないと、地域では何もやっていないで、ただ潰すな、潰すなという実態ではなかなか説得力がございませんから、住民の皆さん方も、年に1回か2回は富良野と札幌を往復するぐらいの状況づくりをしていかなければならない、いまこんなふうに考えておりますので、御理解を賜りたい、このように思います。