富良野市議会 平成18年第3回定例会 2006年9月12日
(1)農業行政について/(2)教育行政について
2006年9月12日、富良野市議会の一般質問で、佐々木優議員が「農業行政について」「教育行政について」について質問し、市長 能登芳昭、農業委員会会長 藤野昭治、教育長 宇佐見正光が答弁しました。
- 質問者
- 佐々木優 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭、農業委員会会長 藤野昭治、教育長 宇佐見正光
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 佐々木優
-登壇-通告に従いまして、質問いたします。学田3区市民農園についてお伺いをいたします。学田3区市民農園は、平成10年12月1日、市長より特定農地貸し付けに係る承認申請が農業委員会に提出され、同じ月、22日の農業委員会総会に提案、審議の結果、承認されて現在に至っております。この申請理由には、市は、平成2年より農業への理解と自然への触れ合い推進を目的に市民農園を開設し、100区画の貸し付けを行っているが、農園開設後9年を経過したことにより、連作障害が起こり始めた。調査の結果、土壌消毒や有機質投入、緑肥導入が必要であり、土壌改良には一定期間閉園する必要があることが判明した。しかし、利用者に定着している農園の閉鎖はできないとの判断から、新たな農園を確保することとした。利用者の希望する面積の確保、交通の利便性、周辺農業への影響が少ないなどを考慮し選定した結果、本申請地に市民農園を設置したく承認申請すると記されてあります。しかし、その後閉園する必要があるとされた鳥沼地区の市民農園は、現在まで17年間継続して利用されております。代替地として必要とされたこの学田3区の市民農園は、購入以来現在まで8年間、市民には全く開放されることなく、毎年緑肥が作付されるという状況が続いております。この申請理由は、結果的には虚偽であり、市民農園としての位置づけをすることは誤りです。また、昨年の平成16年度一般会計歳入歳出決算の不認定の際にも、土地購入費を含め管理運営費は適切ではない支出と指摘をいたしました。にもかかわらず、前回の6月の定例会で予算が計上され、ことしもまたヒマワリ緑肥の栽培が行われております。これまでも何度も同じ質問を繰り返してきましたが、今度こそ将来に向けて確かな最終決断を示していただきたいと思います。今後、この土地をどのようにしていくのかお伺いをいたします。市民農園設置条例第1条、市民生活の多様化、余暇の増大による触れ合いと交流を目的として、特定農地貸し付けに関する農地法の特例に関する法律に基づき、富良野市市民農園を設置するとなっております。この条例が制定されて16年が経過しました。条文にある目的を含めて、社会情勢の変化もあり、市民農園の役割は、ますます重要なものになっております。とりわけ団塊の世代が定年を迎え、今後さらに高齢化が進む中で、心身ともに健康を維持するための対策は、最重要課題です。また、農地法の特例の法律に基づいて市民農園が設置されていることからも、重要な意味を持つものです。農業への理解を含め、幾重にも機能があり、効果があります。現在、鳥沼地区の市民農園の利用者は、80人とのことですが、今後利用の拡大に向けて最大の努力をするべきです。またその場合、市民農園の土地は、つくりやすく良好な土地であることが重要な要件となります。現有の学田3区の土地が開設できないのは、土地条件が悪いためです。新たな土地を求め、多くの市民に開放すべきです。今後の市民農園のあり方、方向性について、市長の考えを伺います。次に、農業委員会会長に伺います。農業委員会が、この学田3区の農地を市民農園として承認した経過は、さきに読み上げた申請理由が適正であると判断したためだと思います。しかし、その後の経過は、説明するまでもありません。全く違っております。この現状をどのようにとらえておられるのか。また、助言や指導などを行う立場にあると思いますが、農業委員会としての見解を伺います。次に、品目横断的経営安定対策に係る農業委員会の対応について伺います。農政改革関連法が成立し、来年度から品目横断的経営安定対策がスタートいたします。既に19年産の秋まき小麦の播種が始まりました。来年から生産者が受け取る麦の価格は、生産者の要件や過去の実績によって違いが出てきます。生産のために係る生産原価は同じなのに、受け取る価格が違う。補助金がなければ、1俵約2,000円にしかなりません。生産原価を大きく下回り、再生産は不可能です。また、逆に作付せず、生産をしなくとも、過去の実績があれば支払いを受けるという異常な事態が起こります。農政の対象を一部の農家に限定するやり方は、農政のあり方の根本的な転換です。こうしたことの影響は、今後農家と農業、農村だけではなく、安全な国産農産物の供給や国土、環境、地域経済を脅かし、国民全体にも重大な影響を与えることになります。多くの矛盾、問題、危険性をそのままにしてのスタートです。この法律が成立する直前の去る6月6日、参議院農林水産委員会は、旭川で、これら関連3法案に対する公聴会が開催されました。北海道農業会議会長の立場から、富良野の農業委員会会長であります藤野会長を初め、二つの農民運動組織の代表と大学教授合わせて4人の方が公述人として出席し、意見を述べられました。そのときの会議記録には、北海道農業とこの法案との関係で、数々の重要な問題が的確に指摘されています。この制度を知る上で、大変貴重な資料であります。北海学園大学の大田原教授は、担い手限定の選別政策であり、面積だけで切るのは適当ではない。旭川でも3割の農家しか対象にならない。もっと担い手の幅を広げるべきと見直しを求めました。また、農民運動組織の代表の方からも、対象から外されたら、多くの農家は離農の道を選ばざるを得ない。日本の食糧と農を守り、自給率を向上させるためには、営農を希望する農家を支援する政策が必要である。また、担い手の対象であっても、この対策の前提は、関税を引き下げ、輸入を拡大して、外国の農産物との競争であり、一切の価格の下支えがないと述べ、はっきり反対であることを表明いたしました。しかし、藤野会長は、担い手に対象を絞り、経営全体に着目した対策という基本方向は、主業農家が主体の北海道農業にとって評価できるものであり、基本的には賛成すると表明をいたしました。北海道農業会議として賛成を表明したことになりますが、この結論に至った経過についてお伺いをいたします。次に、教育基本法の改定について伺います。教育基本法は、すべての教育関係の法律の大元にある文字通りの基本法です。教育の憲法と呼ばれ、憲法に準ずる重みを持った法律です。憲法と一体に制定された教育基本法は、日本が引き起こした侵略戦争によって、アジア諸国民2,000万人以上、日本国民300万人以上の痛ましい犠牲をつくったことへの痛苦の反省に立ったものです。若者たちを侵略戦争に駆り立てたことを根本から反省し、平和、人権尊重、民主主義という憲法の理念を実現する人間を育てようという決意に立って、教育基本法が制定されました。今回の政府の改定案は、一部の手直しではありません。現行基本法を廃止して新法に置きかえる全面改定案です。では、なぜ改定が必要なのか。現行基本法にいかなる問題があるのか。どこが時代の要請にこたえられなくなっているのかの質問に対する明確な理由が全くありません。ある地方紙は、社説で、教育の荒廃の原因を基本法と結びつけるのは筋違いと退けた上で、教育基本法第1条を引用し、教育の使命として、これ以上のものがどこにあるのか。教育をめぐるさまざまな問題は、基本法施行から59年間、目的実現への努力が不十分であったために起きていると結論づけました。この問題は、子供たち、保護者、教職員にとって切実な問題というだけではありません。教育に直接携わる人だけではなく、すべての国民にかかわる大きな問題です。子供たちが教育という営みを通じてどのように成長し、発展するか。21世紀の日本の進路を大きく左右するものです。教育基本法の改定について、教育長の見解を伺います。以上、1回目の質問を終わります。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
-登壇-佐々木議員の1件目、農業行政について、学田3区の市民農園についてお答えをいたします。学田3区の市民農園予定地につきましては、鳥沼市民農園の連作障害解消の代替地として、市民利用の拡大に対応するため、平成11年3月に用地を取得しました。開設に向けた準備をしていたところでございますが、しかし、地域高規格道路、富良野道路が、市民農園予定地を横断することとなったことから、周辺農地への雑草の種などの飛散防止や景観に配慮し、経費節減を図りながら緑肥の栽培を行い、管理をしてまいったところでございますさらに、ことし2月に入りまして、地域高規格道路、富良野道路の用地として、北海道開発局に市民農園予定地の一部の9,627.98平方メートルを売却することになり、残った用地が3分割されたところでございます。今後は、地域高規格道路、富良野道路の工事状況も見きわめながら、残った用地の処分を含めた利活用の方向を検討してまいりたいと、このように考えているところでございます。市民農園の市民利用の拡大につきましては、鳥沼の市民農園に120区画程度が利用できる面積でございますが、近年は、非常に利用者が減少し、毎年80区画程度が利用されている状況でございます。多くの市民に開放すべきではないかという御質問でございますけれども、現在のところ、市民農園の利用希望がある程度増加いたしましても、現在のところ、既存の市民農園で対応が可能であると考えていることから、今後の希望状況を十分見きわめながら判断をしてまいりたいと考えているところでございます。また、今後とも多くの市民の皆さんに楽しんでいただくよう、引き続き市民農園の利用について広報等によりPRに努めてまいりたいと、このように考えているところでございます。以上でございます。
答弁 農業委員会会長 藤野昭治(農業委員会会長は2008年12月まで)
-登壇-佐々木議員の質問にお答えいたします。まず、1点目の農業委員会としての学田3区の市民農園についてお答えをいたします。当時、市が市民農園としての計画をされ、農業委員会に諮られ、承認してきている経過がありますが、その後、緑肥や景観作物の植栽農地として最小限の管理が行われていることから、農業委員会としては、現在まで積極的な主導を行ってきておりません。ただ、8年の間市民農園として利用されていないことに対しては、農業委員会として好ましいことではないと認識をしてございます。今後、富良野道路の工事状況もあることから、市民農園の農地をどうするのか、その活用についての方向性をできるだけ早期に出していただき、農業委員会としても、必要により市と協議を行い、活用の状況を見きわめてまいりたいと考えているところでございます。2点目の品目横断的経営安定対策にかかわる農業委員会としての対応についてお答えをいたします。御質問の6月に行われました旭川での地方公聴会で、北海道農業会議会長として意見を述べさせていただきましたが、これは、あくまでも全道農業会議会長として意見を求められ、申し上げたものでございますので、そのあたりを御理解いただいた上で答弁させていただきたいと思います。北海道農業会議としては、新たな食料農業農村基本計画の実現に向けた農業政策などに対する要望として、品目横断にかかわる経営安定対策については、6点の要望意見により、5月に全国農業委員会会長大会を経て、北海道からは14支庁、118市町村の農業委員会会長などが出席し、北海道選出国会議員に対し要請集会を行ってきたところでございます。要望事項の決定は、4月に各地区の農業委員会会長、局長会議で議論を重ね、それを踏まえて、北海道農業会議常任会議員会議の中で組織決定されたことに基づき行っているものであります。常任会議は、各地区の農業委員会連合会より推薦を受けた農業委員会会長14名と農業関係団体、学識経験者により構成し、意思決定しているものであり、そのような一連の経過が全道農業委員会の意見の集約としての決定経過であると認識しているものでございます。以上のことから、旭川での公聴会で申し上げているのも、組織決定されている内容に基づき意見を述べているものであり、また、基本的に賛成と申し上げたのは、決定された要望事項に基づき、それに対応してもらえるのであれば、北海道の専業農家、とりわけ担い手を育成するという理念には賛成であるという意味で申し上げたわけでございますので、御理解をいただきたいと思います。以上です。
答弁 教育長 宇佐見正光(教育長は2007年12月まで)
-登壇-佐々木議員の教育行政の御質問にお答えをいたします。教育基本法は、昭和22年に制定され、教育の機会均等、平和や民主主義の教育、国及び地方自治体の責務などを規定するとともに、教育の目的でございます人格の完成を目指して戦後の教育改革が進められてきたと認識をしているところでございます。このような中にあって、教育基本法の制定から半世紀以上が経過した今日、教育を取り巻く環境は大きく変貌し、不登校、いじめ、暴力、ニートや家庭における教育力の低下などが、今大きな教育的課題となっており、新しい時代にふさわしい教育理念を確立するために見直しの検討がされているものと承知しているところでございます。教育の根幹をなす教育基本法の見直しに当たりましては、国民的な合意形成を図りながら検討していく必要があるものと考えており、今後とも国における審議状況を注視してまいりたいと考えております。以上でございます。
質問 2番 佐々木優
市民農園の問題についてお伺いをいたします。この問題は、きょうが初めてでなくて、今まで何度も、先ほど言いましたように、同じ質問繰り返してきました。最初のころは、市民農園を準備しているということの答弁でした。前回、去年の12月の質問では、高規格道路の関係で、これが用地が確定しないと新たに話が進まない、そういうような答弁だったわけです。しかし、高規格道路の用地は確定をしております。しかし、まだ今後の利活用については検討してまいりますという答えになっています。ここは農地なわけで、あれもこれもと物を建てるわけにはいきませんし、すごく条件が厳しいわけで、選択肢は、そうたくさんないわけです。このまま緑肥をつくり続けるのか、市民農園として開放をするのか、処分をするのか。または農地でなく、転用する。僕が思いつくのは、四つぐらいしかないのかなと思うわけですけれども、この点に関してどのようにお考えか。また、そのほかにもお考えがあるのか。実際にできるかどうか、その点についてお伺いをいたします。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
佐々木議員の再質問にお答えしてまいります。跡地、この利活用をどのように考えているかという御質問だったと思いますけれども、私もこの問題については、今後の大きな課題という位置づけをしながら、利活用の方向性を考えていかなければ、私は、一つには、今農園的なものからいいますと、学校農園的なものの形をこれから考えていくのも一つの方法かなと。それから、もう一つは、企業会計であるワインブドウの状況もございますから、そういう状況の中で、ぶどう園的なものも考えていく必要性があるかなと、こういうようなことも一つの選択肢に私は入っていくだろうと、このような今考え方を持っているところでございます。さらに、状況によって、正確にどれくらいの土地が残るかということも、あるいは活用ができる状況もどのくらいあるのかと、こういうことももう少し総合的に判断して利活用を検討してまいりたいと、このように考えているところでございます。
質問 2番 佐々木優
今の2点、学校農園かブドウをつくるかというような提案がございました。ということは、先ほど僕が四つぐらいあるのではないか、このまま緑肥を続けることはないということと、それから、本当に今のように市民農園として開園することはできない、処分もないし、用途変更もないという受けとめ方でよろしいのかどうかお伺いをいたします。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
今の段階で、どういう方向があるかということですから、お答えをさせていただいたわけでございますけれども、私もこの問題については、土地利用を考えた場合に、用途変更ということは、農園という形の方で利活用をするということで、ここに設けた、市民農園という位置づけでございますから、当然それに関連できるもの、あるいはそれに関連したものの活用が私は望ましいと、こういう見地から、利用についてはワインの圃場的な役割を果たす農園としての活用、さらに学校の体験農業的なものを含めた中の活用と、こういうこともあわせて、さらに検討をしてまいりたいと、このように考えているところでございます。
質問 2番 佐々木優
ここは、言うまでもありませんけれども、市民農園という位置づけでありますので、限定されるわけで、ブドウをつくるだとか学校農園、学校農園はよいのかもわかりませんけれども、専門的なことは農業委員会にお聞きをしなければなりませんけれども、農業委員会の見解があれば、農業委員会にもお伺いをしますけれども、学校農園がいいのかどうなのか。ただし、先ほど言いましたように、この農地は非常にれきが多くてつくりづらい、粘土地でありますので、学校農園としても、僕は適していない、つくれないだろうと思いますけれども、その点に関して、お願いいたします。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
佐々木議員の御質問にお答えいたしますけれども、私はこれ、例えば申し上げましたとおり、一つの活用方法としては、そういう方向も検討の課題の一つに入っていると。もう一つは、市民農園のあり方の中で、また用途変更する状況も、今後は生まれてくる一つの検討課題にも、私はこれから考えていく必要性もあるかなと、こういうことも複合的に考えて、こうしますという意見は今の段階では申し上げられませんけれども、総合的な判断の中でこれは決めていくべきだと、このように考えているところでございます。
質問 2番 佐々木優
先ほど申請理由を細かく原文のとおり読み上げたのですけれども、そのことが全く違っているわけです。それと、市民農園設置条例というのがありますけれども、そこの第2条に、名称と位置ということで書いてあるのですけれども、位置としては、東鳥沼、富良野市字東鳥沼という位置しかこの条例に載っておりません。学田3区という位置づけが、市民農園としてここの条例に位置づけされておりません。去年の決算のときにも不認定になりましたけれども、不認定の項目に上げましたけれども、条例に載っていないということは、市民農園という位置づけがされていないという、緑肥をつくっているから市民農園と同じだということでは、位置づけとする場合です。条例にやはり載せなければ、市民農園という位置づけにはならないと考えますけれども、その点、ひとつお伺いをいたします。それから、先ほど言いました申請の理由が、なぜあれほどまでに違ってきたのか。それから、ことしもまたヒマワリということで、去年の決算の項目に対して、僕1人の意見ではなくて議会として不認定の項目に上げたわけですけれども、ことしもまたヒマワリということで、議会の決定に対して軽視をしているのではないかという点についてもお伺いをいたします。以上です。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
佐々木議員の御質問にお答えをさせていただきますけれども、私は、市民農園予定地という形の中で御答弁をさせていただいておりますけれども、現存の条例では鳥沼が1カ所。鳥沼を廃止することによって、新たな市民農園のところが確定すると、行政のやり方としてはそういう形で実施していかなければならないと、このような形だと私は判断をいたしております。そこで、ことしもヒマワリを継続して植えていると、こういう状況のお話でございました。私は、予定地の中で確定することによって、利活用の基本的なものができてくる。例えば、市民農園ですから、区画的に、先ほどお答えいたしました中で、時代の変遷とともに利用者が激減をしてきたと。これが課題の一つに私はあるのでないかと思います。そういう中で、今申し上げましたヒマワリの継続的な緑肥をふやして、少なからずも荒廃をしない状況にするということは、私は、基本にもなるでしょうし、そういう中で利活用の問題が出てくる。あるいは、高規格道路の確定によって、さらに利活用を考える状況が整ったと、こう私は判断いたしたところでございますので、そういう中でのお答えにさせていただいていると、こういうことでございます。
質問 2番 佐々木優
市民農園の利用者の激減という話がありましたけれども、激がつくほどの減っているわけではないと思いますけれども、確かに当初よりは、その当時から比べると少し減っているようであります。しかし、先ほど1回目の質問で言いましたように、市民農園の持っている機能、その効果というのはものすごくあるわけで、国の法律でも、市民農園促進法のような、促進法という法律があるぐらいに非常に効果があるものだと思います。きのう、広瀬議員の質問の中で、優しい予算書という話がありました。欲しい人には、申し込んだらあげますよという、そういう話がありました。この問題も僕は同じだと思うのです。必要な人は使えばいいのではないかというのではなくて、市長の所信表明の中の第4というのがあるのですけれども、触れ合いの心がつくる健康な町づくり、この中で、健康でありたいと思う思いは、市民すべての共通の願いであります。これからの高齢社会を健康で活力あるものにするために、自分の健康は自分で守るを基本に、総合的な健康づくりに取り組んでまいります。健康づくりという面で、たくさんの、先ほどの、何度もしつこいですけれども、効果があると思うのですけれども、体の健康ももちろん重要な問題ですけれども、今認知症というのが非常に問題になって、今後さらにふえるだろうということが言われております。財団法人ボケ予防協会というところが出している、ボケというのは今禁止なのかもしれないですけれども、団体の名前ですからそう呼ばせていただきますけれども、その中で、ボケ予防10カ条というのがあります。1から10まで10カ条で、10カ所あるのですけれども、この中で、市民農園がきっとできるだろうということが、ざっと数えても四つ五つあるかなと思います。運動を行い、足腰を丈夫にする。興味と好奇心を持つようにする。細やかな気配りをし、よいつき合いをする。くよくよしないで明るい気分で生活をするなどとここに書いてあるのですけれども、本当に効果というのはたくさんあると思います。この間、ぼくのうちは近いですから、ぐるっと一回りすると、一生懸命収穫作業をしているお年寄りがいらっしゃいました。70代だと自分でおっしゃっていましたけれども、本当に生き生きと仕事をされておりました。2日に一度来なければ、インゲン豆を収穫していたのですけれども、なり過ぎてなり過ぎて困るのだと、近所の人に配っているのだと。おじいちゃん、何かこうしてほしいというお話がありますかと言ったら、講習会をやってほしい。もっと人よりいいものをたくさんとりたいというそういう希望に燃えている。そして、今その方は同じ土地に2年目だそうですけれども、5年貸してほしいと。まだまだものすごく意欲を持って通いながら、そうやって頑張っているおじいちゃん、この方は恐らく、わからないですけれども、そう簡単に病気にはならないし、認知症にもならないだろうと、本当に効果があると思います。そういう意味で、先ほどの市民農園の話、3区の話に戻りますけれども、3区の農地は、もう市民農園としては活用しないと先ほど言いました。学校農園か、今のところですよ、まだ変わるかもしれないですけれども、ブドウだとかというお話でありました。そういう人たちをたくさん、生き生きしている老人たちをどうやってつくるか、これが町づくりなわけで、先ほど言った所信表明の中身、具体的に市長がどうやってこれから町づくりをするかというところ、だから、先ほど予算書の、わかりやすい予算書で言いましたけれども、欲しい人は持っていけではなくて、皆さんに差し上げて、みんなと一緒に、こういういい町つくろうよ、こういう土地用意するから、みんなつくってくれよ、これが市長の果たす役割だという、いい町つくるためには、ただ座っていて、お金がかからないようにするだけが行政ではなくて、そういうことが非常に今後地域づくり、町づくりをする上で大事な部分だと思います。だから、学田3区の土地を使わないとすれば新たな土地を、少しお金がかかります、それは。しかし、多くの効能があるこの市民農園をぜひふやしていかなければならないと思いますけれども、その点お願いいたします。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
佐々木議員の御質問にお答えさせていただきます。健康づくりの一環として、今お話があったところでございますけれども、私も、それぞれこれから超高齢化の時代に入る中にあっては、健康というものは非常に大事なものであり、それは、みずから守っていかなければならないと、このような考え方で、その点については私も同感でございます。しかし、農園をする状況だけが健康づくりという形ではなく、もっと幅広い中で、趣味を生かす健康づくりもございますし、趣味というのは、幅広く限定してやる事業でもございませんので、私は、選択肢をやっぱりたくさん持たせるような状況づくりもこれから必要ではないかと、こういう形が考えられるような状況でございますので、私は、今、新たな土地を求めることもどうなのかという御質問だったと思いますけれども、私は、今120区画を実際に御利用いただいている方は、大体80から70代の区画整理だとこういうことですから、土地の現況においては、120区画ですから、余剰のところについては連作でなく、輪作体制がとれるような形のもので、面積が今の区画でいいのかどうか、もう少し小さくするのがいいのか、大きくするのがいいのか、こういうことも考え、要望をとりながら検討することも一つの方法で、連作障害をなくす状況づくりも一つの方法かなということで、そういう状況が生まれた中で、さらにたくさんの御要望があれば、それは今御質問のあった形の中で、新たなところも検討しなければならないのでないかと、このように考えておりますので、そういう含みの中で検討をしてまいりたい、このように考えているところでございます。
質問 2番 佐々木優
先ほどちょっと長くお話をしたのは、要望があればということではなくて、間違いなく、僕ももう50代ですけれども、皆さんもすぐにお年を召されて、そういうことになるわけです。できるだけ健康に気をつけてということが皆さん心配されることだったので、そういう町づくり、そうならないための町づくりが今から本当に大事だということ。もちろん御存じだと、認識しておられるとは思うのですけれども、要望があればではなくて、積極的にこちらから働きかけて、無理な人を動かせというのは、それは大変なことですよ。動きたくないという人を無理に動かすのは、それは大変なことです。でも、それが僕は町づくりだと思いますので、その点はいいですけれども、そう考えております。それから、3区の土地が市民農園として使えないという判断を今されたと僕は認識しているのですけれども、それは間違いないのでしょうか。それであれば、先ほど言った、また先ほどの話に戻りますけれども、これまで支出してきた、市民農園として位置づけてきた、取得した1,700万円も含めて、管理費はどうだったのか。市民農園として位置づけてきた、これまでに8年間費やしてきたその経費は、むだ遣いだと言わざるを得ないと思うのですけれども、その点に関して、あっち行ったりこっち行ったりで、ちょっと申しわけございませんけれども、その点についてお伺いをいたします。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
今の佐々木議員からの御質問にお答えをさせていただきたいと思いますけれども、一つには、私は、市民農園のあり方の中で、学田3区が市民農園の位置づけで予定地ということで買い求めたと記憶しているところでございますけれども、その土地が現行の状況の中で活用が、先ほどから論議になっております鳥沼の農園が連作障害等で、その時点が出てきたと。しかし、その後状況を見てみますと、先ほど御説明しました、非常に希望が少なくなってきたと。やはり10年もたちますと、お年寄りがそこを使うことができなくなったと、そういう状況がたくさん出てきたと思うのです。そういう状況の判断が、今回のものが出てきたということと、もう一つは、高規格道路に、そこを横断するよう状況が確定したと、こういう二つの要因がございましたので、当然そういうことも考え合わせながらやってきたというのが現状でなかろうかと、このように考えているところでございます。それから、緑肥にかかったお金がむだだったと、こういう御指摘をされているところでございますけれども、私は、そうは感じておりません。当然、緑肥に何千万もかけたという状況でございませんので、保全的な、農業委員会で認めて許可になった範囲の中で、どういう状況にするかという最低限の保持をして管理をしてきた、このように私は理解をしているところでございます。
質問 2番 佐々木優
いずれにしても、非常に土地の条件が余りよくないという、すごく限られた範囲でしか使えない土地です。そして、農地という限定もあります。農業委員会からも指摘が、先ほど答弁ありましたけれども、法律にかかわることですので、農業委員会ともしっかり協議を行って、その活用方法を考えるべきだと思いますので、この点はこれまでといたします。次の問題に移ります。品目横断についての農業委員会としての対応についてお伺いをいたします。最初に、大変貴重な資料と僕は思っているのですけれども、この会議録34ページあるのですけれども、その2ページ目に、先ほど質問いたしました、基本的には賛成するものでありますという会長の、順番、4人の方の最初に御意見を述べられたということがあって、賛成ですという御意見がありました。ずっと読んでいくと、最後の方になります。34枚ある中の32ページ目に、こういうことがあるのです。長いので要約して言いますけれども、ある委員から、WTOとのかかわりで、価格指示はできない。この制度はそういう制度ですけれども、しかし、諸外国、アメリカなどでは、国内の産業を守るため下支えの仕組みがあると。日本もそういう体制が必要だと思う。この委員はそう言いました。そして、4人の広聴人の方に、いかがでしょうかという質問をしているのです。そのとき、その質問に答えた藤野会長は、こう言いました。「私は、多様な農業の共存という我が国の主張を貫いてもらうことが何よりも大事であると思ってございます。」と。この意見、僕は全く同感ですけれども、品目横断の先ほど言いました担い手に限るという会長がおっしゃったこととこのこととは、全く相反する内容だと思います。最初から、9時から始まった公聴会が11時42分まで行われ、休憩もあったかもしれないですけれども、2時間半近いような長い会議ですから、いろいろな議論の中で、会長のお考えが変わったのだというふうにも思いますけれども、この点に関して、会長の御意見、本当はどちらなのだろうという僕は思いあるのですけれども、その疑問に答えていただきたいと思います。それから、いろいろな問題がたくさんあるのですけれども、自給率の問題、これは非常に農業政策で今一番大事な問題だと思うのです。農家だめになっても自給率上がればいい、そのぐらいな気持ちが僕はあります。それは全然別、整合性はないですけれども、そのぐらい自給率を上げるべきだと思います。この自給率は上がると思いますか、下がると思いますかという質問が委員から出たときに、4人の方全員が下がる、そうはっきりと答えられました。それから、もう1点は、農地の流動化の問題です。実績を持たない農地が売却や賃貸になると、そのことは先に聞いた方がいいのですか。二つの点。
質問 2番 佐々木優
一つは、先ほど言いましたWTOとのかかわりの価格の指示の点、この点最初にお伺いをいたします。
答弁 農業委員会会長 藤野昭治(農業委員会会長は2008年12月まで)
御答弁申し上げます。多様な農業の共存という主張を貫いてもらうことは大事だと認識しておりますが、農業情勢は、国際規律がますます強まってきているところであると思っております。昨年、政府は、品目横断的経営安定対策を柱とする経営所得安定対策大綱など農政の抜本的改革に取り組んでいるところでございますが、その基本理念に賛成しておりますが、意欲ある担い手が将来、希望と自信を持ち、安心できる農政が確立できるよう、その実現に向けて要望していることの意見を公聴会で申し上げているところでございます。いずれにいたしましても、先ほど御質問ございましたように、WTO交渉に向けて議論を重ねられてきているわけでございますけれども、私は、多様な農業の共存という我が国の主張を貫いてもらうこと、このことが一番大事だと思ってございます。答弁からちょっとずれているのかもしれませんけれども、基本は、この気持ちには変わりないと思っておりますので、御理解いただきたいと思います。
質問 2番 佐々木優
今会長がおっしゃったように、僕も大賛成です。多様な農業の共存というのが日本の原則だと思います。WTOに関しては、今全く話し合いが進んでいない。これはみずほファイナルグループのみずほ総合研究所が言っているのですけれども、WTOは今後、貿易政策を論議するだけの単なる話し合いの場になり、形骸化する可能性がある。これも余り長く言うと怒られますけれども、もうWTOは形骸化しているということですので、WTOが絶対だなどという見方ではなくて、今会長がおっしゃったように、多様な農業を共存するという日本のあるべき農業の姿を、ぜひ、個人としても、また会長としての立場であっても、そのような農業に取り組んでいただきたいと思います。次に、先ほど言いかけた自給率の問題が全員が下がると答えた、それともう1点は、流動化の問題で、実績を持たない農地が売却、賃貸が難しくなる。農地の流動化を阻害し、遊休化につながる可能性が大きいと藤野会長も御意見を述べられました。農業委員会の目的というのは、法律第1条で載っているのですけれども、農業生産力の発展及び農業経営の合理化を図り、農民の地位の向上に寄与する、こう定められているわけで、自給率の向上、まさしく生産力の発展、農業経営の合理化、流動化という問題、この問題にしっかり今の答えが合っているわけですけれども、それに、それを阻害するのが、この品目横断的経営安定対策だと御意見を述べられているわけで、賛成するということと、このこととの整合性が僕はないと思うのですけれども、その点お聞きをいたします。
答弁 農業委員会会長 藤野昭治(農業委員会会長は2008年12月まで)
再々質問にお答えいたします。御質問のとおり、農業委員会の重要な仕事は農地流動化対策でございます。そのことから、品目横断的経営安定対策において、対象作物となる過去の生産実績を持たない農地については、農地価格の下落や農地あっせんの困難化などの事態が懸念されるため、担い手への農地の利用集積、流動化に支障を来すことのないよう、必要な支援措置を別に講じられるよう要望してきたところでございます。そのような中で、今回、新たに担い手経営改革促進事業が制度化され、その財源が来年度の概算要求に盛り込まれていると認識しているところでございます。また、食料自給率の向上をさせる食と農を守るため何が必要か。かけがえのない農地と担い手をどう守っていくのかというのに、北海道農業会議として現在取り組んでいる最中でございます。品目横断的経営安定対策により作付面積が制限され、耕作する農家が減少するようなことになれば、当然、自給率も下がることが懸念されるわけでございます。そのようなことにならないよう、平成17年度に策定された新たな食料農業農村基本計画で設定されている食料自給率45%目標達成のため、地産地消や食育の推進など、消費面での取り組み強化により、食料自給率目標の達成と食の安全、安心の確保に向けた必要な施策が積極的に推進されるよう要望いたしているところでございます。いずれにいたしましても、先ほどの答弁でも申し上げたとおり、担い手経営安定新法などの理念には基本的に賛成しておりますが、その法案に対し懸念される部分、不足する部分について、それを補う対策として、全道の農業委員の意見が反映されるよう要望活動を行っていることを御理解いただきたいと思います。参考までに、北海道農業会議としての要望事項6点と先ほど申し上げております。この6点の中身でなくて、大まかなところだけ述べさせていただきたいと思います。1点目は、生産条件格差是正対策による支援水準については、現行の品目別価格対策と遜色のない支援水準とするなど、十分な所得が確保できるものとすることを、まず1点目。2点目は、過去の生産実績に基づく支払いに関して、過去の実績を持たない農地について担い手への農地の利用集積、流動化に支障を来すことのないよう必要な支援を別途講じること。3点目、品目横断的経営安定対策による生産条件格差是正対策にかかわる交付金について、所得税の特例措置を講じること。4点目、収入変動影響緩和交付金は、収入の下落に十分対応できるよう制度設計とすること。5点目、品目横断的経営安定対策にかかわる事務の円滑な推進のため、農地基本台帳の整備に向けた支援拡充を初め、農業委員会など関係機関、団体が担う事務に関する支援を行うこと。6点目、品目横断的経営安定対策の対象外となる野菜、果樹、畜産などにかかわる品目別対策については、農業者が安心して営農に専念できるよう十分な所得を確保できる対策を構築することという6点を、もちろん全国農業会議所を通じ、国会、関係農林所に強力に要請をいたしておりますし、北海道選出国会議員にも、わざわざ半日間時間をつくり、要請運動をしてございます。ということを踏まえて、このことが実現されることを前提に賛成をしているということを御理解いただきたいと思います。時間がちょっきりでございます。