富良野市議会 平成18年第3回定例会 2006年9月12日
(1)広域行政について/(2)農業行政について
2006年9月12日、富良野市議会の一般質問で、菊地敏紀議員が「広域行政について」「農業行政について」について質問し、市長 能登芳昭が答弁しました。
- 質問者
- 菊地敏紀 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 15番 菊地敏紀
-登壇-さきの通告に従い、順次簡潔に質問してまいります。最初に、広域行政、新しい自治の形について質問させていただきます。平成17年2月、富良野広域圏5市町村長が会合を持ち、今後の自治のあり方について5市町村で話し合い、検討することが必要である。自己決定、自己責任の中で、地域住民や自治体がみずから考え、話し合い、選択することが必要である。将来の自治の形は、さまざまな選択肢から議論されることが必要であるとの合意から、自治のかたち検討プロジェクトチームを発足しました。5名のチームによって1年間かけて自治の形について調査、検討を重ね、平成18年3月に最終報告書を作成し、富良野広域圏5市町村長に提出されました。それを受けて、5市町村は、住民への情報提供、意見集約を図り、再度5市町村長で今後の方向性を協議すると確認がなされました。それを受け、各自治体では、自治の形を考える住民懇談会が開催され、富良野市においては、6月12日から23日までに10カ所の会場で開催され、290名の参加があり、さまざまな議論が交わされたと聞いております。その中で、富良野市においては、5市町村の合併を求める意見が多く出され、地域懇談会市民アンケート結果では、市町村合併を望む人は62%、143名、広域連合を望む人は7%、16名、合併協議会の設置の必要性については、「必要である」が88%の197名、「必要がない」は4%の9名でございます。合併の組み合わせについては、5市町村が組み合わせとして望ましいという意見が64%となっております。この結果を見れば、市民は新しい自治の形については、富良野圏域5市町村の合併を選択したと思われます。しかしながら、8月30日の北海道新聞によりますと、富良野地区広域市町村振興協議会が8月28日に開かれ、5市町村長が広域連合で合意したとあり、富良野市民としては、住民懇談会の結果から、また市長の広域行政に対する姿勢からも意外な感じを受け、納得できない市民も多くいるのではないかと思います。そこで、次の8点について御質問をさせていただきます。1点目、7月21日、8月28日の富良野地区広域市町村圏振興協議会の協議内容について、また、この間に非公式に話されていることがございましたら、それも含めてお聞かせ願いたいと思います。2点目、なぜ5市町村長が広域連合を選択したのか。3点目、市長は、どのような判断から今回の広域連合に合意したのか。4点目、市長は、広域行政の最終出口は合併であるとして、選挙公約では、合併推進を市民に訴え、また、6月の議会においても、合併する、しないにかかわらず、合併協議会の設置が必要であり、その中で自治体同士の一体感、共通感、信頼感の醸成が必要であると答弁しています。今後の合併推進に向けての市長の考えをお聞かせ願います。また、この広域連合は、最終出口は合併を考慮したものかも伺わせていただきたいと思います。5点目、市長は、市政に関する所信表明の中で、第1に市民対話と情報開示を上げ、行政の信頼は市民対話と情報開示から生まれ、発言に責任を持って、公正公平を旨とし、市民の声に真摯に耳を傾け、情報提供とともに、市民の目線に立った行政を進めますと言っております。しかし、地域懇談会では、参加した多くの市民が合併を望み、合併協議の設置を希望しているにもかかわらず、わずか2回の協議で、なぜ一方的に性急とも思われる判断をしたのか。市民対話を重視し、市民の目線に立った行政を進める市長としては、発言と行動が一致していないのではないかと思います。また、市長は、市民にどのようにこのことを説明されるのかもあわせて、市長の考え方をお伺いいたします。6点目、他町村が合併に消極な理由は何かをお伺いいたします。これは市長が会合の中で感じた感想で結構でございます。7点目、今後の広域連合はどのような形で進めていくのか。また、広域連合を進めながら、市長の公約である最終出口の合併に向け、振興会の会長としてどのようにリーダーシップを発揮していくのかをお伺いいたします。8点目、広域連合を選択することにより、財政的にはどのような効果があるのかをお伺いいたします。次に、農業行政、農地、水、環境保全向上対策についてお伺いをいたします。国は、新しい食料農業農村基本計画において、農業の構造改革を積極的に推進するための施策として、経営所得安定対策大綱を決定し、品目横断的経営安定対策、米政策改革推進対策、農地、水、環境保全向上対策の三つを重点施策としています。農地、水、環境保全向上対策については、最近実施要領が決定され、各地で実地に向けて検討が重ねられていると聞いております。本対策は、地域ぐるみの効果の高い協働活動、環境保全に向けた先進的な営農活動、この活動をさらに高める取り組みをもとに、協定に位置づけ、多様な参画をもって、これを総合的、一体的に実施する活動を支援するものであるとあります。現在、農村地域は、農業者の減少により、非農業者が増加し、地域によっては、農業者と非農業者の割合が逆転し、農村地域の生活環境や農業施設を守るための協働活動が困難になっている現状であります。しかし、この対策の中では、農業者を中心とした地域住民を初めとする多様な主体が参画し、組織づくりができるとあります。このことは、市長が目指す地域コミュニティづくりにも通じ、また、自助の心を養うことにもなり、行政としても取り組むことが必要と考えます。そこで、次の4点について質問いたします。1点目、市は、向上対策をどのように認識しているか。2点目、向上対策にどのように取り組もうとしているのか。3点目、取り組みに当たっての課題は何なのか。4点目、取り組みに当たって、農業者への説明はどのようになされるつもりなのかをお聞かせ願いたいと思います。以上、質問させていただきまして、1回目の質問を終わりたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
-登壇-菊地議員の1件目の広域行政について、新しい自治の形についてお答えをいたします。御質問にありました本年7月21日富良野地区広域市町村圏振興協議会では、第2回委員会を開催いたしまして、これまでの各市町村における住民、議会、職員への情報提供や意見集約の経過について持ち寄り、合併新法期限内に合併協議をすべきという意見がある一方で、広域連合から進めるべきだという意見が出されたところでございます。さらに、8月28日の第3回委員会では、各町村から、今は合併に対する住民や議会の考えが熟していないので、合併協議会を設置できる環境にない。合併協議会設置は、合併の是非を検討するのではなく、合併に向かうことになる。現段階において、5市町村で合併協議会を設置することは困難であるなどの意見が出され、広域連合を強く指向する考えが示されたところでございます。当委員会では、自治のかたち検討プロジェクトチームから示された四つの形から選択する上で、5市町村がそろって共同歩調をとることを基本としているため、広域連合を選択することといたしたところでございます。富良野市が広域連合を選択した判断基準は、5市町村の枠組みを尊重したことと、5市町村が合併協議に向かうためには、かなりの時間を要すると判断し、広域連合に合意をいたしたところでございます。6月の所信表明では、富良野圏域5市町村の最終出口が合併に向かう土壌づくりを図る考え方をお示しいたしました。5市町村は、今はともかく、将来、富良野圏域5市町村は一つであるという共通認識を持っていることから、この圏域の広域連合の実践の積み重ねが、将来の合併に向かうための土壌づくりであると考えているところでございます。6月に開催いたしました地域懇談会では、アンケートに回答いただいた225名のうち、88%の方が、合併する、しないにかかわらず、合併協議会の設置は必要であるとの回答をしていることから、富良野市としては、仮に合併した場合の具体的な情報を市民に提供する必要があるために、8月28日の第3回委員会では、本市から合併の姿を具体的に検討する職員レベルの組織の設置を提案いたしました。しかし、4町村は、強く広域連合を指向しており、自治のかたち検討プロジェクトチームの最終報告書を受けてから時間も経過をしているため、最終結論として広域連合を選択することを合意したところでございます。他町村が合併に消極的なのは、富良野市と合併することにより、権限、財源、職員が富良野市に集中し、一層の過疎化が進行するとの懸念が考えられます。今後は広域連合で処理することが適当と認められる事務や、広域連合設立準備委員会の発足時期、事務局体制について、振興協議会幹事会で取りまとめ、改めて委員会で協議する予定でございます。広域連合を取り組む上での財政効果につきましては、自治のかたち検討プロジェクトチームの調査結果によりますと、仮に消防、給食、環境衛生、串内草地の一部事務組合を広域連合で行った場合、組合議会が一つになることにより、5市町村で年間約300万円の財政効果が期待できるところでございます。しかしながら、事務の統合に必要な電算システムなど、投資的な経費がかかることも考えられます。2点目の農業行政について、農地、水、環境保全向上対策についてお答えをいたします。農地、水、環境保全向上対策事業は、平成17年度に決定した経営所得安定対策等大綱において、地域における農地、水、農村環境の良好な保全と質的向上を図るために、地域ぐるみでの共同活動、先進的営農活動を一体的かつ総合的に支援する事業であり、平成19年度より平成23年度までの5カ年間にわたり実施される予定となっております。この事業は、これまで、農道や農業用水、排水施設など、集落単位、水系単位の地域で管理してきた活動に対し、農業者だけでなく、地域住民等も参加しての共同活動に支援を行うものでございます。具体的には、地域において農業者や地域住民により活動組織をつくり、市町村と協定を結んで、農道の砂利敷き、路肩の草刈り、用水路の草刈り、排水路の土砂上げ、施設の簡単な補修などの取り組み経費を活動組織に交付するものとなっております。また、活動組織内の農業者が、協定に基づき、環境負荷低減に向けた取り組みを協働で行った場合などの営農活動への支援も行うことが可能となっております。本事業に係る負担割合は、国50%、北海道25%、市町村25%となっており、事業の負担額につきましては、市町村の農地面積に対し、地目別に単価を乗じたもので事業費が算出されるものとなっている現状でございます。市の基本的な考えといたしましては、地域住民が参加することにより、農業の多面的機能が向上され、集落機能の活性化が図られるものと認識しておりますので、現在実施しております事業及び市の財政状況を十分勘案した場合、現段階においては困難な状況にありますので、今後の検討課題であるということで考えているところでございます。
再質問 15番 菊地敏紀
まず、農業行政についての方から先に再質問を行っていきたいと思います。この政策は、本当に我々農業者にとっては、先ほども言いました、米改革についてはですけれども、やはり品目横断とこれについては、我々農業者にとっては、本当に非常に重要なものでございまして、そして、この施策というのは、これからやはり農業をする地域をきちんとつくるという意味では、非常に大事なことでございまして、これは、ぜひとも行政として、行政として取り組めという言い方は大変失礼でございますけれども、やはり協定を結ばなければならないのですが、これは、先ほどの東海林議員も申しておりましたけれども、我々が考えてやることではあります。しかしながら、これは行政も財政負担を伴う問題でございますけれども、先ほど東海林議員も申しておりましたけれども、農業者が主体となってやる施策にもかかわらず、すべての文書というか、国や道からの連絡は行政に来て、行政から我々主体となる農民に伝わるということでございます。それで、やはりそういう立場からいきますと、行政がしっかりとこの施策についてどう取り組むのかということを考えて、そして、農業者を指導していかなければ、施策には何も農家だけでは乗っていけないということでございまして、そういう意味において、やはり行政の指導力というか、考え方が非常に大きなものになってくるという感じがしております。ただ、先ほども申したように、きのうの今議員の質問にもありましたけれども、なぜああいう災害が起きたのだという、ところが、聞いてみますと、やはり行政としてやらなければならない治水というか、そういうものは、行政では、十分でなくてもそれなりにやっている。ただ、やはり先ほども申したように、農業施設として我々が使わなければならないものが農家戸数の減少だとか、それから高齢化によって、やらなければならない協働活動が、地域でやる協働活動ができなくなってきた、これが大きな原因で、そのような災害も発生するおそれは十分あると思います。これは、先ほども言いましたが、やはりコミュニティ、市長は地域づくりのためのコミュニティを図ると言っているのですけれども、この件については、非常にこの施策は、市長が申していることに、私は向いているという感じがしております。ところが、財政的に困難であって、取り組みは今後の課題とするというのですけれども、今、私の情報が確かであればですけれども、私のところに来ている資料によっては、国は平成19年度から実施するので、今手を挙げなければ、途中で手を挙げても、予算の関係、そして、国は一括でこういうものを受けたいということで、今手を挙げなければ、自分が余裕をついたからと手を挙げたときに、それが採択されるかされないかという大きな問題がございます。そこら辺はどのようにつかまえているのか。そして、先ほども申しましたけれども、市長は、もしこの事業をやらなくても、地域のコミュニティというか、自助、共助、公助と言っているのですけれども、この自助の部分をですね、お金がなくて何もできないといいながら、では、国がお金出してあげますよといっている、これも使えないといいながら、本当に、そうしたら単費で、自助だとか公助だとか共助だとか言っているけれども、どう進めようとしているのか、それをお聞かせ願いたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
菊地議員の再質問にお答えをさせていただきます。ただいま菊地議員の方から、新しく出ました農地、水、環境保全の向上施策ということで、国が経営安定の一つの大綱の中の大きな柱として打ち出しているということについては、十分私も認識をいたしているところでございます。そういう中で御質問を受けたわけでございますけれども、現在、この施策的なものが十分制度的に御提示をいただいたわけでございますけれども、実施市町村の受け皿といたしましては、当然4分の1の先ほど財政勘案ということでお話をさせていただきましたけれども、起債状況が今後どうなって、対象になるのかならないのか、こういう要件も一つの要因に、まだ状況的にはつかめていないと、こういう状況がひとつございます。それから、もう一つは、地域における自助、共助、公助の関係のお話を今されたわけでございますけれども、私は、今申し上げて、お話がありました件につきましても、自助の中で、地域でやはり賄っていかなければならない問題が、地方分権でそれぞれ補完性の原理という中で今申し上げてこられたのでないかと思いますけれども、私も、地域でどう地域を守って助けていくかという考え方と、それから、農業をやる上の生産基盤の確立をやる。それから、もう一つは、環境整備をやると、こういう中身で、この環境保全、水対策の関係が出てきたと思うのでございますけれども、これは、やはり今の御質問のあるとおり、この件については、私も今それぞれ補完性の原理の中で、当然、自助、公助、それから共助と、この三つの原則をやはり整理をした中できちっとどの事業にそれを充てるという問題は、私はないという感じをいたしております。ですから、地域の補完的な役割というのは、地域でどのようなコミュニティの中で町づくりをしていくかというのが補完性の原理でございますし、地域で行うものについて、どれだけ自分たちでできるのか。あるいは、どれだけ協働してできるのか。あるいは協働してできない場合には、公のもので、国からの形をとるのかと、こういう形が現在これから市町村において問われる大きな問題だと私は認識をいたしております。そこで、今御質問の中にございましたとおり、今現在それぞれ市で行っている農業の関係については、基幹産業という位置づけでございますから、私なりに、それぞれ国の補助制度の中で、重複というか、年次別に重複する問題についても、これはやはり十分検討しながら、その目的に合ったような形の中での対策を講じていかなければならないというのが当然でございますけれども、現況の中で、御承知のとおり、中山間のお支払いの状況も、まだ継続的に続いておりますし、あるいは農地基盤の中で現行行っている補助制度、あるいは市の負担等も考え合わせながら、今後どういう状況の関係が出てくるかと、総合的にまだ判断できる状況ではございませんので、私は、ここで検討課題としていただきたいと、このように御答弁を申した内容でございますので、御理解がいただければ幸いと、このように思うところでございます。
再質問 15番 菊地敏紀
市長の考え方は十分わかります。そして、きのうの市長の話では、総合的という言葉が非常に多く使われています。そして、もう一つは、行政コストというものを全面に考えてこれからはやっていくのだと。私は、行政コストというのは、やはり大事な考えの一つだと思いますけれども、ただ、これが経済部の一つの仕事だという、私はそういう位置づけをしておりません。これは建設サイドにも伝わりますし、そういうもろもろのものを集めたとき、本当に財政的な問題からいって、無理だなと言うけれども、例えば今の河川愛護組合だとか道路愛護組合だとか、いろいろなことにやって、お金をだんだん削っているけれども、やって、そういうものに使われたり、あと農道の整備だとか、そういうものの砂利引きだとか何とかもやっていますよ。これを国が、水田だけでいいますと、国は1,700円、道と市町村で1,700円で3,400円、私は、いかに自助、自助というのは、自分たちでやれる範囲をやることが自助だというのは、それは当たり前のことです。でもですよ、そこには必ずお金がかかるのですよ。これを国が1,700円出してあげますよ。そして、そのつくる団体は、その地域に住んでいる、農協も改良区も入らなければできないということでございますけれども、そこに住んでいる方すべてを網羅してやれますよということなのですよね。だから、本当に行政が困ってお金がないのであれば、お金は有効に使えばというけれども、そういうところに使ったら本当に、今うちの道路悪いのだけれども、ここはあれなのだけれどもという、そういう小さな苦情は、その範囲の中でやれるというものも出てきますよね。そういうことも考えながら行っていくのが行政であって、今農業予算は100%使われていて、どれかがなくならなければ農業予算の中でこれは賄えないと言うけれども、国もこれをやるときの起債は認めますよと言っていますよね、部長、言っていなかったかい、言っているよね、国もね。ですから、財政的には、やろうと思えばやれると思うのです。ただ、それは、そのときの市長の考え方と理事者と、それから部長、管理職の考え方ですから、これはいいのですけれども、ただ、これも5年間の時限立法でございまして、平成23年には終わる事業なのですよね。それを、例えば来年だから、いや、来年って、22年になって、お金があるからやろうかといったところ、たかが2年ですよね。それであれば、やはりいい事業と思って取り組んでいただけるのであれば、私は、速やかに手を挙げて、そして、農業者に周知徹底をして、やはりこの事業に乗って、その品目横断とこれとは両輪ですよという感じで発するのが、これからの農政にとっては必要なことでないかなという感じがしております。やはり自然環境をいかに守るかといいながら、議論は議場で活発にされておりますけれども、でも、具体的なものは一つもないのですよね、環境を守らなければならない。でも、今回は財政的な証があって、自然環境を守ろうとする国が出した施策なのですよ。これに、財政的な負担を考慮したときには困難と思うという位置づけは、非常に農業者として、また、富良野の基幹産業は農業であると自負している我々富良野にとっては、非常に残念なことに感じるのですけれども、そこら辺を御答弁願いたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
菊地議員の質問にお答えを申し上げてまいりたいと思いますけれども、現況、本市の状況の中で、非常に菊地議員の御質問の中には、私もそのような考え方は当然であると認識をいたします。現行の中で、今、新しい国の農業対策というのが示されて、先ほども東海林議員の御質問の中にも、いろいろ御質問の中にも疑問点なりございましたけれども、私は、この施策そのものについては、何といっても、国自体が市町村と道と、そういう形の中で負担割合を決めて、ここで言う自己負担がないという施策の内容でございます。そうしますと、基本的には、私は、農業基盤都市ですから、そういう形は望ましいと思いますけれども、全体的なですね、総合的に判断して、住民負担は伴わないからやるのだと、こういう形も、ひとつ一方では、そういう問題も、住民負担がなければいいのかという論議も、これから問われる問題も現実的に私は出てくる問題の一つではないかと。そういう意味におきまして、私は、今菊地議員のおっしゃっていることを十分踏まえながら、検討課題にしていただきたいというのは、もう少し総合的な判断の中で、先ほど菊地議員細かくおっしゃられました。今愛護組合だとかそれぞれに対する団体等も有効に活用する中で、この事業の推進をというお話もございました。そういうことを十分踏まえながら、検討課題ということは、これはぜひ御理解をいただきながら進めてまいりたいと、このように考えておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。
再質問 15番 菊地敏紀
時間がございませんので、本当はもう少し詰めたいのですけれども、ここら辺で引かせていただきますけれども、一言格好のいい話をさせていただきます。今まで農業者は、補助事業ということで、補助金ということでお金をもらいましたけれども、この施策については、個人に入るお金ではございません。これだけはしっかりと訴えておきたいと思います。次に、広域行政についてお伺いをいたします。非常に答弁が完璧なものですから、再質問しようと思ったのですけれども、なかなかネタがございません。それでも立った以上は、やらなければならないので、聞き苦しいかと思いますけれども御質問いたします。まず、端的に申しまして、四つの自治の形の中で、合併しない選択の方法に、広域連合と市町村連携が入っております。しかし、先ほど市長は、広域連合を通して合併に向けてするのだということでございますけれども、広域連合を選択してこの絵から見ますと、本当にこれから合併に向けて広域連合でやれるのかという、まずここが一つ疑問に感じますので、お聞かせ願いたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
菊地議員の再質問にお答えをさせていただきます。広域連合でやれるのかと、こういうお話でございました。この経過につきましては、るる議会においても話がされてきたところでございますけれども、平成15年から、それぞれこの広域連合についての研究会等が設置されてきました。その後平成16年に、国から時限立法としての優遇措置を含めた特例債的なものを含めた合併促進の優遇措置が発表になり、これについて、16年以降、この圏域でも、それに沿った形の中で、広域圏のひとつの進む形をつくろうということで、合併協議会の設置に向けて努力をしたところでございましたけれども、最終的には、中富良野町の脱落と、こういうひとつの経緯がございました。さらに進んで、南富良野町と占冠のそういう形の中で、合併協議会を設置したわけでございますけれども、この間連合についての凍結をされた経緯がございます。そういった中で、踏まえて、再度協議会の中で、自治の形の進む道をやろうという形で、四つの方針的なものを決めまして、1年間、先ほどお話がございました、御答弁させていただいた中に、1年間職員を配置しながら、方向が示されたと、こういう形の中で、最終的にこの四つの中から方向づけをする状況づくりができてきたと、こういう形で進んできたわけでございますけれども、私は、この間最終報告を受けた時点以後、私が就任以後、どういう状況になっているのか、それらを含めながら、本市においても住民懇談会をやらせていただいた経緯がございますけれども、そういう状況の中で、2回ほど委員会を開催されました。この間、非常に各市町村においては、合併に向かう努力の中で、住民なりあるいは議会なり、あるいは首長の考え方によって、大きく合併という形でなく、連合という形の方にそれぞれ動いた町村が多いと、こういうことがひとつ言えるわけでございます。そういう中で、私は、この圏域で、将来連合によって進む共同歩調をとっていく中で、今後どういう状況に変わっていくかわかりません。しかし、そういう共同歩調にすることによって、五つの市町村が、少なからず連携する中の信頼関係が生まれてくる。こういうことが次のステップの合併につながる土壌づくりになると、こういうことから、私は、それぞれ2回の、相当、2時間以上の論議の中で、そういう結論を出すことによって、将来合併に向かう道筋をつける糸口になる、そういう状況の中で、この連合を選ばせていただいたと、こういう中身でございます。私は、こういう中で、各町村が合併に対する住民、議会がそのような、先ほど申し上げました過疎化が一層進む。その中には、いろいろな要因が確かにあるでしょう。しかし、そういう状況を踏まえた中での話し合いの中で、連合という形を選択せざるを得なかった。私は、こういう中で、御質問ございました、この五つの市町村がばらばらな形の中で、リーダーシップを中核となる富良野がそういう方向づけをするために、今の状況の中で合併に向けての協議会設置を御提案しても、先ほど御答弁させた中に、その前の合併の姿というものを住民に理解できないような状況の中で設置をすることは、各町村の段階では、協議会をつくることによって、合併に向かってしまうと、こういう前提がそれぞれ述べられた状況の中で、それ以上踏み込んで私は進める状況には現在は至っていないと、このように感じたものですから、こういう連合という形を選択させていただいたと、このような形でございます。
再質問 15番 菊地敏紀
何か市長の話を聞いていますと、人がいいものですから、何かそうかなという思いに駆られてきます。これでは質問者としてまずいと思いますので、そこら辺を心を鬼にして新しく聞いてまいりたいと思います。市長は、行政コストという言葉をきのう2回か3回使っております。ところが、まとめてくれた冊子を見ますと、広域連合というのは、市長の言うその行政コストから考えて、いかがなものかなという感じがしています。例えば、国の三位一体改革を見ますと、自分たちのしたくない、したくないという言い方は悪いですね。事務だとか権限だとか移譲しますよ、あなた方やりなさい。これが地方分権だと。ところが、それに続く財政的な措置は、何も、何もって、国もしていますけれども、非常に手薄い。これを今の広域連合に置きかえてみますと、やる仕事は、あなた方広域でやりなさいと。ところが、お金については、我々五つの行政が話して納得いけば出してあげますよという話で、これには非常に時間がかかるし、合意をとるのは大変なことでございます。そして、先ほどここに300万円とありますけれども、この300万円を経費節減するために、これから準備するのに、優秀な職員をそれぞれ張りつけて、それがまた何カ月間やって、それだって行政コストですよ。職員の給与だって、それをやるのに。これが本当に市長の言う広域連合をやって、そして本当に経済というか、財政的にゆとりが出るのかなという考えがあります。それから、富良野市としても、今の一部事務組合の経費負担を見ていますと、あのような負担では、すべてが富良野市に負担がかかってくるような感じが、そこら辺は、賢明な市長でございますから、富良野市の財政負担をいかに少なくするかで、これは5市町村の会長として強いリーダーシップを発揮してやっていただけるものと思いますけれども、そういう不安もございます。それから、時間がございませんので、一番大事な点でございますけれども、市長の言われている対話と情報開示、それから市民の目線で行政を行うという、本当に第1に、このような立派な本当に表明をしていただいて、我々は、やはり市長を何とか信頼して、これからの富良野市の行政を支えていきたいという気持ちもあります。しかし、5月に就任して5カ月の間に、この選挙公約は、選挙公約であり、それから6月議会の市長が一番最初に経験した議会のときの答弁とこれだけ食い違っているということは、何か先ほども言いましたけれども、大変失礼な言い方ですけれども、発言と行動が全く、それは相手があることですから、相手の気持ちも察しなければならない。だけれども、どう見てもですね、この答弁書を見ても、市長は常に強い信念と、もう一つ何だかで、私は行政を進めますと言っている。変わらぬ意思です、ごめんなさい。それがこの答弁からは全く伝わってきません。とにかく周りを見て、何か周りの言いなり、言いなりという言い方は、ごめんなさいね、言葉悪くてあれですけれども、どうもそのような感じが伺われます。そして、市長は、とにかく信頼関係だとか、それから先ほど質問いたしましたけれども、その三つのものを、協議機関の中でそれと構築していくのだという話ですけれども、それも全く今回の広域連合を選択した中には、そのような市長の考えが、どうも道新見ても、それから日刊富良野を見ても、その市長の思いが全く伝わってこない。そういう意味で、その公約を、また、今の情報開示、それから市民対話、このことを重きとして、もととして、市民に今回の話をどのように伝えて理解をしていただくつもりなのか、それをお聞きいたしたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
菊地議員の質問にお答えさせていただきますけれども、一つは、今私なりにお聞きしていますと、非常に指導力がない。それから、公約を破棄しているというようなことに聞こえてきたわけでございますけれども、私は、基本的に行政を進める上においては、信念を持ってやらなければならないことは、これは原則、当然のことだと私は思います。しかし、先ほど菊地議員もおっしゃっていましたけれども、相対的なものをまとめていく上については、強引にやる方法も一つの方法でしょう。それから、皆さんの御意見を聞きながら、その中で調整をしながら、それぞれの指導力の中に持っていくと、こういう方法も私はあると思います。ですから、こういう圏域のひとつの広域連携をする中で、昭和43年だと思いますけれども、全道で2番目の協議会を北海道でつくったわけですよ。以後、これだけの長い間、やっぱり圏域1市3町が協働する中で、広域連携、あるいは広域行政のものを順調に進めてきた経緯があるわけですね。ですから、そういう歴史的なものをきちっととらえながら、今後の動向を見きわめるということも、これは大切なことではないかと、このように私は思うわけでございます。そこで、御質問あった件でございますけれども、私は、それぞれ6月以降議会の方でも御答弁させていただいておりますけれども、市民対話と情報開示ということは、その場限りのものでは私はないと思うのです。継続性がなければ、それは今菊地議員が御指摘されたとおりだというふうに私は認識をいたします。しかし、これらの問題については、今後、住民の方々にあらゆる機会を通じて、そして御説明をし、将来合併した場合に、富良野というのはこういう形になりますよと、こういうことをやはり御説明をしていく必要性が私はあるのではないかと、そういう形を住民の方々に知っていただくことが、これは情報開示であり、住民の対話であり、住民の信頼を得るひとつの方法だと、私はこのように考えておりますので、これらについては、今後、十分そういうことを踏まえながら進めさせていただきたいと、このように考えているところでございます。
再質問 15番 菊地敏紀
今市長が申されました住民対話については、ぜひともそのような形の中でこれから進めていってほしいと思います。先ほど、市長の指導力がないという、言葉使いが悪かったですけれども、決してないという判断はしておりません。これは、もし私がそのような判断をするということは、市長を傷つけるだけでなくて、市長を選んだ市民に対して非常に申しわけございませんので、先ほどのことは、そういうことでお願いいたしたいと思います。時間もなくなってきましたけれども、大変、言葉使いが悪いものですから、これ以上いくと、また悪い言葉を使って、市長に失礼なことを言ってしまうと思うので、この辺にしておきます。ただ、最後に、5市町村長の、やはり富良野市は圏域の中でのリーダーシップをとっていかなければならない首長だと私は思います。その首長として、やはり最終出口は合併にあるということでございますので、それに向けて、市長、これから本当に5市町村の中でどのような、先ほど言った三つの関係をきちんととらえるリーダーシップをこれから発揮していただけるのか、その決意をお聞かせいただきまして、私の質問を終わりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
この問題については、本当に今菊地議員がおっしゃることについては、私は同感だと思います。圏域の問題については、将来に禍根を残さないような状況をきちっとしなければなりませんし、これから、やはりこの圏域が農業なり、あるいは観光を中心とした町づくりが一体となって進んでいくことが、住民からも、やはりそういう意味での期待がされているわけでございますから、これからも、それぞれ連合の選択を強い市町村につきましても、これから首長さんはもちろんのこと、議会議員なり、あるいは、それぞれ地域の団体の方々等含めた中で、そういう時期を見ながらお話し合いの接点を、首長ばかりでなく、各団体を通した形の中で、そういう交流の中で、これもひとつ十分話し合いをする中で、それぞれの意見がまとまるような状況づくりも、これもひとつこれからの選択肢になるだろうし、私としては、連合する経過の中で、方向づけは決まる状況が必ずやってくるだろうと、そのようにも十分判断しているところでございますので、そういう状況を踏まえながら、決意を持ってやってまいりたいと、このように考えておりますので、よろしくお願い申したいと思います。
再質問 15番 菊地敏紀
はい。