深川市議会 令和4年第4回定例会 2022年12月7日
子ども医療費助成制度の高校3年生までの拡充
2022年12月7日、深川市議会の一般質問で、松本雅祐議員が「子ども医療費助成制度の高校3年生までの拡充」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。
- 質問者
- 松本雅祐 議員
- 答弁者
- 市長 山下貴史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 松本雅祐
続きまして、5番目、子ども医療費助成制度を高校3年生まで拡充することについてお伺いします。長らく出生率が全国的に落ち込んでおります。厚生労働省が発表した2021年の人口動態統計によりますと、1人の女性が生涯に産む子供を示す合計特殊出生率は1.30で、前年を0.03ポイント下回り、6年連続の低下となりました。出生数は81万1,604人で、前年度より2万9,231人減少し、過去最少を更新しました。新型コロナウイルス感染症の長期化が影響した可能性が指摘されておりますが、減少傾向にあると考えます。これは本市においても同様の状況ではないかと考えます。ちなみに昨年の結婚件数は50万1,116組と戦後最少となり、今後の出生数の減少に影響を与えるのではないかと考えます。このまま出生数が推移しますと、高齢化と人口減少がますます加速していくのではないかと危惧します。また、同年の出生動向基本調査によりますと、夫婦が理想の数の子供を持たない理由として、半数以上の52.6%の方が、子育てや教育にお金がかかり過ぎるからという経済的理由を挙げられており、このことも出生率低下の原因となっているのではないでしょうか。現在、子供たちへの支援策は幅広く実施され、本年10月にまとめられた総合経済対策でも、ゼロ歳から2歳児のいる世帯に対して支援が図られております。ただ、子供や子育て世帯への支援策では、義務教育までは児童手当などの支援策がありますが、高校生への支援は、義務教育でないため就学支援などの制度もなく、通学費、教材費、昼食代、部活動の費用など、高校生活で多額の負担が生じます。恒常的な病気を抱える子供は、高校へ行っても受診は続き、アレルギーなどの基礎疾患のある子供は特に受診頻度が高くなるので、医療費の負担はとても大きくなります。家庭の経済状況により、医療を受けられない場合もあり、子供にとってよい環境では決してありません。厚生労働省が本年9月に発表した調査結果によりますと、中学生や高校生までを医療費助成の対象としている市区町村は、入院で97%、通院で94%を占めていることが分かり、このうち高校3年生まで対象にしている市区町村が増えており、10年前と比べると20倍以上に拡大しているそうであります。私は、昨年の第4回定例会でも同様の質問をし、多くの保護者の方からぜひ実施してほしい、本当に助かりますと拡充を求める声をたくさんいただきました。山下市長の答弁は、子育て支援策の一つとして有効なものと認識するが、実施するには1,000万円の費用がかかり、厳しい財政事情もありますとのことでありました。財源は大変重要なことであり、私は財源確保については、これまで議会議論の中で毎年決算において確定する不用額について、この不用額は予算に計上されたものの、費用が抑えられた等の理由により支出せずに済んだ額、用いなかった額ということで認識しておりますが、この辺の考えで活用できないのか。また、令和3年度の決算では、様々な努力により余剰金が5億8,000万円程度出て、それを基金に積まれましたが、この基金を充当できないのかと私は考えます。国立社会保障・人口問題研究所の統計によりますと、日本は子育てや教育に関する公的支出である家族関係社会支出が欧米と比べると低水準であると言われております。子育て支援は、費用対効果が高い次世代への投資である、私はそう考えます。これからは子育てをする責任を保護者だけに負わせるとの考えではなく、社会全体で子育てを支えていく時代になっていかなくてはいけません。ゆとりある子育て環境の構築が求められており、全ての子育て世帯がゆとりを持ち、子供の豊かな成長を願いながら、子育てを楽しむことができるような支援が求められると思います。そこで、お伺いします。1点目、本市の出生数と合計特殊出生率、また婚姻数の推移についてお聞かせください。2点目、本市の子育てや教育に関する公的支出について、費用額は幾らで一般会計の総額の何%に当たるのかについてお聞かせください。また、財源確保の考えについてもお聞かせください。そして、子供たちが成長していく上で不可欠な基本的サービスを無償化し、それらのサービスを誰もが平等に受けられるようにする。私は、弱者を助ける制度から弱者を生まない社会へ取り組むことがこれから求められると考えております。医療費助成制度の高校3年生までの拡充は、本市にとって重要施策になります。子育て世帯への負担軽減、子供たちの健やかな成長を支える、この制度が拡充すれば、市内の高校生の大きな安心と希望になります。子供たちが安心して希望を持って生きることは、本市を発展させる上で大きなエネルギーとなり、人口減少に負けないまちづくりの核となります。本市の少子化対策のためにも、子ども医療費助成制度の対象を高校3年生まで拡充してはいかがでしょうか。市の考えをお聞かせください。
答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)
子ども医療費助成制度の高校3年生までの拡充について、2点質問がありましたので、お答えいたします。まず、1点目の出生数と合計特殊出生率、婚姻数の推移についてであります。最初に、本市の出生数の近年の推移を暦年の数字で申し上げますと、令和元年は90人、2年は84人、そして令和3年は64人となっておりまして、本年においても恐らく70人を下回る数字にとどまるのではないかと見込まれております。また、合計特殊出生率の推移につきましても、令和元年は1.37、2年は1.27、そして3年は1.02と下がってきておりまして、3年の全国の数値は議員もおっしゃいましたが1.30、全道が1.20となっており、これと比べましても、残念ながら少ない状況となっているところであります。次に、婚姻数の推移についてでありますが、市外在住者も含め、市民課に届出のありました婚姻数の件数で申し上げますと、令和元年が63件、2年が46件、そして3年も同数の46件となっております。このように出生数が伸びない背景には、未婚化、晩婚化が進行している中で、家庭を持つことへの経済的な負担の大きさ、さらには家庭と仕事の両立の困難さ、育児に対する心理的な負担感など、様々な要因があるものと考えられ、それに加え、コロナ禍により結婚あるいは出産を控えるといった傾向も見受けられるところでありまして、当面厳しい状況が続くのではないかと想定いたしております。2点目の子ども医療費助成制度を高校3年生まで拡充することについてであります。初めに、本市の子育てや教育に関する公的支出についてお尋ねがありましたので、お答えいたしますが、令和4年度の当初予算額で申し上げますと、児童福祉費は約9億6,000万円でございまして、全体予算に対して約5%を占めております。教育費では、約5億円で約3%の比率となっているところであります。また、高校生を対象とした公的な支出につきましては、公立高等学校の魅力ある学校づくり事業として約760万円、高校生を含めた20歳未満の方を対象とした若年者人材力向上環境整備事業が360万円となっているところであります。これらの財源確保についてでありますが、一般財源については市税や普通交付税等を充てることのほか、ふるさと納税において歳入を確保するなど、最大限の財源確保に努めているところでございます。なお、高校3年生までの医療費助成を無償化した場合の経費についてでございますが、現状、市が行っております中学生以下の医療費助成の無償化措置においては、助成額が全体で4,394万7,000円でありまして、このうち北海道からの補助金を控除いたしました市の負担額は3,549万8,000円となっているところであります。これを高校生まで拡充した場合は、近隣市の医療費支出の状況などから、高校生1人当たりの医療費は約2万5,000円になると考えられまして、本市の令和5年度中の高校生の人数約500人を掛けて算出いたしますと、年間約1,000万円程度の費用をさらに負担しなければならないと見込んでいるところでございます。このような制度の拡充については、国等からの支援策のない中、普通交付税に依存している本市にとっては、財源の捻出確保は大きな課題となっているものでありまして、高校生を持つ子育て世代の経済的な負担を軽減する上では大変有効なものと認識しておりますものの、交付税の状況など、この先も厳しい状況が考えられますことから、なかなか難しい課題がある。そのような中でも、新たな財政支援策が政府において確保されないかなど、国政の状況を十分確認、検証しつつ、また議員も指摘されておりますが、道内他市の制度拡充状況についても十分確認させてもらいながら、いずれにしても、しっかりとこの問題についての答えを出すべく検討してまいりたいと考えております。
再質問 8番 松本雅祐
再質問させていただきます。今ほど市長から答弁がありましたけれども、有効的な施策という認識は前回と同様、変わっておらず、検討していくということでございますが、私は実際に現場の保護者の方の声を聞いて、子供が高校生になって医療費がかかる。しかし、社会情勢で収入が増えない中で本当に大変だ。また、子供におきましても、高校生になると自分の家の事情が分かるから、本当は病院に行きたいけれども行けないと悩んでいる子供もいます。そう考えますと、深川市が妊娠、出産、子育て、その中に高校生をしっかり入れるという考えを私はもっと持っていただきたい。先ほどの公的支出の中でも、結局、魅力づくりの高校生の方と、二十歳以下の方に対する限定的な支援は、合計1,100万円程度であり、これは一般財源の比率でいったら、すごい小さいのです。そういうところを考えていくと、しっかり高校3年生まで公的に支援していくという体制を構築していくべきで、財源に関しても大変重要だと私は思います。先ほも言いましたが、基金を何とか活用できないかということも含めまして、市長の英断で高校3年生まで拡充することを前に進めてもらえないかと訴えさせていただきますけれども、もう一度答弁願います。
答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)
子ども医療費助成制度は、これまでだんだんに拡充してきておりますが、その全てを私はきちんと現場に立って判断して、今日に至っております。議員がおっしゃる高校生まで医療費助成の対象を拡大するということの重要性、意義深さについては全く同感でございますので、これまでも何とか実現できる方法はないものか考えてきておりましたが、今日の答弁が今日時点での原則でございます。気持ちはあるけれども、ほかのまちの状況などについてもしっかり見て、その拡大のスピードはほかの自治体においてどの程度生じているのかなども十分踏まえた上で、しかし今日の議論を踏まえて、前向きにこの問題の結論が得られるように検討してまいりたいと思っております。
再々質問 8番 松本雅祐
再々質問させていただきます。今、市長から、議論して同感という部分と、前向きに検討していくというところでは、期間がなく大変かと思いますが、何とかぜひ令和5年度実施に向けて進めていただきたいと思いますので、その辺の考えについてお聞かせください。
答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)
令和5年度予算でという話でございますが、その可能性も否定することなく、検討したいと思っております。