深川市議会 平成27年第4回定例会 2015年12月4日
教育行政
2015年12月4日、深川市議会の一般質問で、辻本智議員が「教育行政」について質問し、教育長 平山泰樹が答弁しました。
- 質問者
- 辻本智 議員
- 答弁者
- 教育長 平山泰樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 辻本智
次に、教育行政についてお聞きいたします。ことしの4月から地方教育行政の組織及び運営に関する法律が改正されました。詳細は省きますが、それまでの教育委員長と教育長の役割が整理され、新教育長が設置されましたし、首長が教育行政に果たす責任や役割を明確にして、首長が公の場で教育政策について議論する場としての総合教育会議が設置されております。そこで、1点目でありますが、本年、平成27年度教育行政方針の扱いであります。3月の第1回市議会定例会において、教育行政方針が示されたわけですけれども、これは旧教育委員会制度のもと、教育委員会においては教育委員長がおられ、その上で教育長が行政方針を述べられております。4月以降は、今ほど述べましたように首長の権限、教育政策を強めた組織改編が行われておりますが、果たして教育行政方針は、どのような手続をもって引き継がれているのでしょうか。そのことの経過説明とあわせまして、権限・性格の異なる新旧の教育委員会が4月1日を境に継続して同じ教育行政に当たっておられるわけですから、手続の上で混乱等生じていないのかについてもお聞かせ願います。2点目、今の内容とも関連いたしますが、教育委員会の会議録は従来公開を原則としていて、特に4月からの制度運用においては、たしか文部科学省でも積極的な公開を促していると考えておりますが、深川市のホームページからは残念ながらいまだ会議録について見ることができません。そこで、4月以降の教育委員会開催状況とそこで話された議題についてお示しいただきたいのと、あわせまして山下市長が仮にそこに出席された会議があるのであれば、お聞かせいただきたいと思います。3点目、総合教育会議の開催についてお聞きいたします。先ほど述べましたが、新しい制度の鍵となるのが総合教育会議であります。文部科学省の教育制度改正の手引によりますと、この総合教育会議は首長が招集して、原則公開で開催することとしており、構成員は首長と教育委員会であります。そして、次のこの部分が大切だと思うのですが、「首長と教育委員会が同じテーブルで協議・調整することにより、両者が教育政策の方向性を共有し、一致して執行に当たることが可能になる」、このように文部科学省は制度を解説しております。今回の教育制度改正にあっては、現場の教師や保護者の皆さんからも多くの疑問、不安が出されておりました。その多くはレイマンコントロール、いわゆる専門家ではない一般住民の意向を教育行政に反映することをどのように担保していくか、この点にございました。当然ながら教育長の資質の向上というのはもちろんの条件でありますが、やはり総合教育会議の開催が重要であろうと思われます。そのように文部科学省も説明に書いてございます。文部科学省の解説では、さらに総合教育会議で扱う内容として、教員人事や教科書採択などの重要事項は除き、それ以外の基本部分として、予算や条例提案等がこの総合教育会議で扱う内容と解説されております。4月から既に半年、北海道教育委員会では、これまで3回ほど総合教育会議が開催されているようでありますし、全国・道内にあっても、他の自治体においては4月以降、複数回の会議が開催され、その内容をホームページ上で公開している自治体等もあります。深川市の教育行政も次年度を見通して、新たな取り組み、機構改編の提案等が検討される時期かと思います。また、それらに関連した提案等もこの定例会に出されてきております。ですから、この総合教育会議は当然ながら、既に開かれているものと思いますが、本年度これまでにいつどのようにして開催されたのかお示しください。4点目、教育に関する大綱策定について、あわせて関連がありますので、来年度の教育行政方針についてお聞きいたします。新しい制度によりますと、教育の大きな方向性、目標や施策の根本的な方針を大綱として首長が定めることとされております。そして、それら大綱に沿った予算編成を行い、その決定を受けて、それぞれが所管する事務を執行するとなってございます。既に次年度の予算編成時期となっていますが、少なくとも基本となる大綱策定が急がれていると思いますので、それらの準備状況と策定見通しについてお聞かせください。関連して、次年度の教育方針ですが、従来どおりの教育長が方針を出されるのでしょうか、また方針を準備する所管はどこになるのかについてもお示しいただきたいと思います。
答弁 教育長 平山泰樹(教育長は2017年3月まで)
教育行政について4点の質問がございましたけれども、教育委員会として、また総合教育会議の構成員でもありますことから、私から一括して答弁申し上げます。初めに、平成27年度教育行政方針の位置づけについてお尋ねがございました。本年4月1日付で地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律が施行されております。改正の趣旨は、質問にありましたとおり、教育行政における責任の明確化、迅速な危機管理体制の構築、首長との連携強化を図るといった内容になっているところであります。首長との連携の強化として、法第1条の3で首長が教育の大綱を策定することとなったというのは議員の指摘のとおりでございます。一方で、同条第4項では、教育の大綱の作成が首長に教育委員会の事務の管理、執行する権限を与えるものではないとされておりまして、教育委員会の執行機関としての位置づけはこれまでどおりということになっているところであります。そのため、教育委員会は毎年度、法に基づく事務の管理と執行についての基本的な考え方をこれまで教育行政執行方針として、議会において公表しているところでございます。また、教育委員会制度改正以前から、本市では教育委員会と市長部局と緊密な連携によりまして、教育行政に取り組んでおりまして、毎年度の教育行政についてもそうした内容を反映したものでございます。したがいまして、本年度の教育行政執行方針と今後策定が予定されております教育の大綱とともに、本市の教育行政事務に係る執行の指針となるものでありますので、教育行政執行方針についてはこれまでどおりのものでございます。次に、2点目の4月以降の教育委員会議の開催状況と内容についてでありますけれども、教育委員会は基本的に毎月定例会を開催しておりますほか、緊急を要する案件が生じた場合は臨時会を開催することとしております。4月以降、これまでに8回会議を開催し、議題内容といたしましては、教育委員会が所管する各種委員会や附属機関等の委員の任命や委嘱・解職、市議会へ議案提出する条例や予算報告事項、規則・訓令等の制定・改廃、教科書採択など、4月以降、これまでに議案の審議が24件、報告事項として20件について協議を行っているところでございます。ホームページで議事録が見えていないという指摘がございましたけれども、このことにつきましては、来年度以降、準備を進めておりますので、できる限り早期に準備を整えていきたいと思っております。また、市長の教育委員会議の出席をいただいたかどうかということについてですけれども、教育委員会議そのものが教育長と教育委員4人から成る合議体でございまして、首長とは別の執行機関でございますので、教育委員会議に市長が出席することはございません。次に、3点目の総合教育会議でございますけれども、総合教育会議は首長と教育委員会、教育長、教育委員で組織し、会議は市長が招集し、教育の大綱の策定に関すること、教育の条件整備など重点的に講ずべき施策、児童生徒等の生命身体の保護等緊急の場合に講ずべき措置について協議、調整することとされております。本市におきましては、4月1日より新たな教育委員会制度に移行いたしましたけれども、現在まで総合教育会議については、開催の主要な議題となる教育の大綱案の事務段階での作業がおくれておりまして、現段階ではまだ開催できておりませんけれども、議員の指摘のとおり、新年度を見通して新たな取り組みが始まる時期に当たりますので、市長部局と教育委員会は緊密に連携をとりながら、できるだけ早い時期に開催する予定となっております。最後に、次年度の教育行政方針と教育の大綱の策定についてでありますけれども、1点目の部分と少し重なりますが、法第21条に規定する教育に関する事務の管理・執行につきましては、教育委員会の職務権限として行うものでございます。教育委員会といたしましては、教育の大綱が策定された際には、教育の大綱を踏まえ、教育委員会の所管に属する事務をみずからの権限と責任において、教育行政執行方針を定めていくというふうになると思っております。したがいまして、教育の大綱は市長の教育の振興に対する考え方や方向性を示すものであり、教育委員会はそれをきちんと踏まえまして、教育行政の事務の管理と執行に当たっていくと考えております。大綱と執行方針は相互に関連いたしまして、また全体で教育振興の基本的な考え方を示すものと考えております。教育行政執行方針ですけれども、準備する所管といたしましては、基本的には教育委員会となります。
再質問 11番 辻本智
答弁いただきましたが、再質問させていただきます。4月から教育制度が変わりまして、教育委員会事務方もそうでしょうし、私ども議員としても、私自身が不勉強な点があったかと思います。そこで、今ほどの答弁の中で、総合教育会議について答弁されておりました。あるいはまた来年度の予算についても答弁されておりました。確認のため再質問させていただきます。総合教育会議で議論すべきこととして、教育長の今ほどの答弁は、大綱の準備が事務方で整わないので、総合教育会議を開ける状況にはなかったというお話でございました。先ほど教育長自身も答弁されておりましたが、大綱というのは、総合教育会議で扱うべき三つの項目のうちの一つにしかすぎないと思います。実際制度でも大綱は、そのように箇条書きで3点示されているうちの一つにすぎません。あとは、いじめ等の緊急事態に対する対応というのが2点目であります。3点目は、教育条件の整備、あるいは条例等、教育施策に関する重要な事項について総合教育会議で扱うとなっておりますし、教育長も今ほどそういうふうに答弁されておりました。今回の定例会一般質問でもさまざまな議員が教育問題について質問されておりますし、多分それだけ教育に関する市民の関心は高いのだろうと思います。例えば、今回も公民館の設置はいかがかという質問がございました。また、小学校の適正配置に関する質問もございました。これらは文部科学省でいう総合教育会議で扱うべき重要な「教育条件の整備」に該当する項目だと私は考えます。北海道教育委員会は6月と8月と10月、3回開いており、通常の一般自治体は4月に開いているのが多いようであります。北海道教育委員会は、ことし4月に北海道知事選挙もありましたので、それが終わってから6月に開いたのだろうと思います。教育大綱に関しては、1回目は総合教育会議の運営についての認識、さらにはそれぞれ首長と教育委員会が同じテーブルで教育問題の理念について、価値観を共有し合う会議だったと議題を見て思っております。北海道教育委員会の場合、教育大綱は2回目以降の8月に素案が提案されて、時間を置いて、10月に2回目の教育大綱についての議論があり、それだけ丁寧な時間をかけて、北海道教育委員会も準備されているわけであります。そこで、改めて確認しますが、総合教育会議は大綱のためだけに開催されるわけではないということから、既に市長は昨年12月に選挙は終わっておりますし、4月1日からの準備は既に十分されていると思います。教育委員会の構成員も大きな変動はなかったと思いますので、4月以降、総合教育会議は開かれているべきであったが、開かれていなかったということであれば、総合教育会議で扱うべき必要性のある事項が私はあったのではないかと思います。教育大綱以外で扱うべき事項があったと思いますが、その点について確認させてください。
答弁 教育長 平山泰樹(教育長は2017年3月まで)
再質問にお答えいたしたいと思います。指摘のとおり、総合教育会議における議論というのは、非常に多岐にわたるものと思ってございます。教育の大綱以外にもさまざまな議論を幅広く対象として、協議していくものと認識しているものでございます。今議会でも、議員がおっしゃられたように教育行政について数多くの質問をいただいており、教育への関心の高さを改めて感じるわけでございます。中には指摘のとおり、条例の提案案件ですとか、あるいは予算のかかわるものであるとか、そういう首長の権限に属する事柄も数多くあるのは事実でございます。総合教育会議の中で市長部局と私ども教育委員会がきちんと議論を重ねながら、物事の取り組みを進めていくのは大変大事なことではないかと思ってございます。そういった意味では、現在開催されていないということについて、教育委員会といたしましても深く反省して、私どものほうから開催についての要請もできる制度的な仕組みもございますので、きちんと制度の趣旨を生かしながら対処していきたいと思っております。そういうことで、今回の教育委員会制度の改革が有効な機能を発揮できるようになっていくものと思いますので、その点については十分反省しながら、今後の中で生かしていきたいと考えております。